AMD Ryzenプロセッサー搭載ノートPC

更新日:2020年1月18日

2019年7月、単体パーツとしてのCPUのシェアにおいて、AMDのプロセッサーのシェア率が、Intel CPUのシェア率を上回り、市場ではAMDの主力プロセッサーであるRyzenの人気が高まっています。

ノートPCに搭載されるプロセッサーとしては、依然Intel CPUが高いシェアを占めていますが、ノートPCにおけるAMDプロセッサーのシェア率が、2018年の数%から、2019年後半には20%に迫るシェア率へと急成長しており、ノートPCの分野でもAMDプロセッサー搭載ノートPCの販売台数は確実に増えています。さらに、CES 2020ではRyzen Mobile 4000シリーズが発表され、高い性能とワットパフォーマンスの改善により、より一層期待ができます。

ノートPCにおいて、AMD Ryzenを搭載するメリットは、高めの処理性能を、Intel CPUよりも安く入手できることです。また、Intel CPUは現在供給不足になっており、Intel CPUを搭載したPCは納期に時間がかかりますが、Ryzenプロセッサーモデルなら早く手に入ります。逆に、現行のRyzen Mobile 3000シリーズまでは発熱がやや高めで、バッテリー駆動時間が短くなる傾向があることがデメリットとなります。これらの長所と短所を簡単に理解したうえで、Ryzen搭載ノートPCのおすすめ機種をご覧ください。

目次

 

選び方のポイント

CPU

現在ノートPCに搭載されている主なRyzenプロセッサーは次の通りです(緑のバー)。一般ユーザーならコスパの高いRyzen 5 3500Uがおすすめです。Web閲覧やOfficeソフトの使用程度の軽い作業なら、Ryzen 3 3200Uでも割と快適です。

Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Ryzen 7 3750H 1809
Ryzen 5 3550H 1659
Ryzen 7 3700U 1526
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Ryzen 3 3200U 751
Celeron 3867U 294
CINEBENCH R20
※緑のバーはこのカテゴリで紹介しているPCに搭載されているCPU
グラフィックス

Ryzenプロセッサーに内蔵されるグラフィックス性能は次の通りです。Intel UHD グラフィックスよりも高い性能で、ゲームや一部のクリエイターソフトが"やや"快適になるでしょう。ただし、WindowsのクリエイターソフトはRadeonグラフィックスとの相性が悪いケースもあるのでよくソフトの仕様を確認しましょう。一般的なユーザーであれば、どのグラフィックスでも体感速度に大差はないので、気にしなくてもいいです。

GeForce MX250 15406
Radeon RX Vega 10
(Ryzen 7 3750H)
11274
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
9530
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
7626
Radeon Vega 3
(Ryzen 3 3200U)
5951
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
3DMark Night Raid - Graphics score
※緑のバーはこのカテゴリで紹介しているPCに搭載されているCPU

 

モバイルノートPC

13.3型もしくは14型のサイズで、かつ1.3kg以下のおすすめのモバイルノートPCを紹介します。

Ryzen 3000シリーズのプロセッサーは、第10世代インテルCoreプロセッサーよりも、バッテリー駆動時間が短くなる傾向があり、バッテリー駆動時間重視なら第10世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルのほうがおすすめです。ただ、第10世代インテルCoreプロセッサーよりもコスパが高いので、多少バッテリー駆動時間が短くなってもいいので安く買いたいなら、Ryzen搭載モデルはおすすめです。

HP ENVY x360 13
液晶 13.3型 FHD IPS 光沢 タッチ
APU Ryzen 3 3300U
Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
質量 約1.28kg
バッテリー 最大 約14.5時間(約53Wh)
価格 6万円台(税別)~
非常に人気の製品

Ryzen 3 3300U、SSDの構成だと、6万円台(税別)で購入できます。Ryzen 5や、Ryzen 7搭載モデルも当初より2~3万円安くなっており、Ryzenプロセッサー搭載PCの中でもコスパが高いです。

Officeソフトを安く追加できたり、在庫があれば短納期で入手できるのもメリットです。

ただ、高負荷をかけるとクロックダウンするため、本来のRyzenの性能より低めです。

レビュー記事はこちら
レノボ Ideapad S540 (13,AMD)
液晶 13.3型 QHD IPS 光沢
APU Ryzen 5 3550H
Ryzen 7 3750H
質量 約1.25kg
バッテリー 約14.0時間(56Wh)
価格 7万円台(税別)~
QHD液晶搭載のモバイルPC

色域が広め(当サイト測定でsRGBカバー率98.7%)のQHD(2560x1600)液晶を搭載した、Webコンテンツなどの作成作業に適したモバイルPCです。液晶のアスペクト比が16:10で、縦方向の比率が少し高く、表示領域が広くなっているため、作業がしやすいです。

プロセッサーとしては、Ryzen Uシリーズよりも処理性能がやや高いRyzen Hシリーズを搭載していますが、それほど高い性能ではありません。

レビュー記事はこちら
マウス m-Book X400B
液晶 14型 FHD 非光沢
APU Ryzen 5 3500U
質量 約1.13kg
バッテリー 約9.4時間(46.74Wh)
価格 7万円台(税別)~
軽量モバイルノート

質量が約1.13kgからと、とても軽量なモバイルノートPCです。

細かい点を言えば、キーとキーのすき間がもう少しあれば良かったです。また、USB Type-CがPowerDeliveryに対応していません。液晶の色域も狭いです。

高級機種には及ばない部分が幾つかありますが、2,500台限定で7万円台と比較的安い価格で購入できます。

レビュー記事はこちら
レノボ ThinkPad X395
液晶 13.3型 HD / FHD IPS /
FHD IPS タッチ /
FHD IPS PrivacyGuard
APU Ryzen 3 PRO 3300U
Ryzen 5 PRO 3500U
Ryzen 7 PRO 3700U
質量 約1.28kg~
バッテリー 最大 約14.4時間(48Wh)
価格 8万円台(税別)~
LTEも選択できるビジネスノート

キーボードが打ちやすく、LTEも選択可能な13.3型のThinkPad Xシリーズです。Ryzenを搭載することで、同じ筐体で、Intel Coreプロセッサーを搭載したThinkPad X390よりも、価格が安いです。

ThinkPadシリーズのモバイルPCを、出来るだけ安く手に入れたい方におすすめです。

液晶の選択肢や、選べるドッキングステーションなど、ThinkPad X390と共通する特徴も多いので、下のレビューも参考にしてください。

インテルモデルのレビュー記事

 

ホームモバイルノートPC

質量が1.3kg~1.8kgの14型ノートPCをホームモバイルノートPCとしてご紹介します。なお、軽量化のために、光学ドライブは搭載していません。

外出先に持ち運ぶモバイルPCとしてはやや重めであるものの、取り回しがしやすいサイズと質量で、自宅やオフィスなどの宅内の様々な場所に移動しての使用に適した機種です。スポット的にであれば、外出先に持ち出して使用できそうな機種も含んでいます。

価格の安い機種が多く、人気の製品が多いです。

HP 14s-dk0000
液晶 14.0型 FHD IPS 光沢
CPU Ryzen 3 3200U
Ryzen 5 3500U
質量 約1.53kg
バッテリー 最大 約8.5時間
価格 4万円台(税別)~
IPS液晶搭載で4万円台から

Ryzen 3、8GBメモリ、256GB SSDというなかなかの構成で、4万円台から購入可能です。

しかも、フルHDのIPS液晶を搭載しています。ただし、液晶は光沢ですのでご注意下さい。

なお、処理性能は低くなりますが、AMD A4プロセッサーモデルも同じ液晶を搭載し、2万円台とさらに安いです。動作はもっさりしますが、子ども用の初めてのPCなど、用途によってはこちらもおすすめです。

2020年1月17日現在、Officeが半額になるキャンペーンを実施しておりかなりお得です。

レビュー記事はこちら
レノボ Ideapad S540(14,AMD)
液晶 14.0型 FHD IPS 非光沢
APU Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
質量 約1.5kg
バッテリー 約10.0時間
価格 5万円台(税別)~
高いハイコスパ

抜群のコスパの高さを誇るPCです。

薄型のアルミボディ、視野角が広く見やすいIPSパネルの狭額液晶という構成のため、お値段以上の存在感があり、見た目にも安っぽさは感じません。

おすすめは、Ryzen 5、8GBメモリ、256GB SSDで5万円台(税別)の構成です。

また、2基の冷却ファンでしっかり放熱しているので安定稼働の面でも安心です。

ただし、Ryzen 3モデルなどがないため、Intel CPU搭載のIdepad S540(14)よりも最低価格は高くなります。

レビュー記事はこちら
Inspiron 14 5000 (5485)
液晶 14.0型 FHD 非光沢
APU Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
質量 約1.512kg
バッテリー 42Wh
価格 5万円台(税別)~
Office付きモデルが安い

上の2機種と同じくらいコスパが高いですが、Office付きのモデルが特に安い製品です。

Ryzen 5、8GBメモリ、256GB SSD、Office H&B付で7万円台です。

ボディも狭額ベゼルを採用し薄型です。

メーカーサイトはこちら
レノボ Ideapad S340(14,AMD)
液晶 14.0型 FHD TN 非光沢
APU Ryzen 3 3200U
Ryzen 5 3500U
質量 約1.55kg
バッテリー 約11.0時間
価格 3万円台(税別)~
3万円台から購入できるRyzen搭載機

Ryzen 3、4GBメモリ、128GB SSDの構成であれば、3万円台と非常に価格が安い機種です。

ただし、液晶がTNパネルなので、視野角が狭いため、画面がやや見にくいです。

外観については、Intel CPUを搭載したIdeapad S340を参考にして下さい。

インテルモデルのレビュー記事

 

スタンダードノートPC

質量が1.8kg以上の15.6型ノートPCを、据え置きで使用するスタンダードノードPCとしてご紹介します。光学ドライブを搭載する機種も多く、メインPCとしての使用にも適しています。

筐体が大きくなり、放熱性が向上することと、電源につないだ状態での使用がメインとなるため、Ryzenプロセッサーのデメリットを一番感じにくいジャンルです。一方、価格面でのメリットはそのままなので、そこそこの処理性能を、安価に入手しやすいです。

レノボ ThinkPad E595
液晶 15.6型 非光沢 HD TN / FHD IPS
APU Ryzen 3 3200U
Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
質量 約2.1kg~
バッテリー 最大 約10.8時間
価格 4万円台(税別)~
タイピングしやすい

人気の高いThinkPadにおいて一番購入しやすい価格帯のEシリーズですが、Ryzen搭載によりさらにコスパが高くなっています。

キートップが適度に湾曲したキーボードは、打ちやすさに定評があります。そのため、ライターや、事務職など、キー入力が多い方には、特に適しています。

液晶にはIPSパネルのFHD液晶がおすすめです。

レビュー記事はこちら
mouse X5シリーズ(X5-B)
液晶 15.6型 FHD 非光沢
APU Ryzen 5 3500U
質量 約1.4kg
バッテリー 約15.4時間
価格 8万円台(税別)~
非常に軽い15インチノート

15.6型なのに、質量が約1.4kgと軽量で、持ち運びにも適したノートPCです。

バッテリー駆動時間もかなり長いです。

大画面ノートを持ち運びたい方に非常におすすめです。

この中では、最低価格が8万円台と高めですが、Ryzen 5でこの価格であるため、そこまで高くはありません。

レビュー記事はこちら
HP 15-db1000
液晶 15.6型 FHD 非光沢
APU Ryzen 3 3200U
Ryzen 5 3500U
質量 約2.0kg
バッテリー 約8.0時間
価格 4万円台(税別)~
光学ドライブ搭載

光学ドライブを搭載したノートPCです。

プラスチック素材のボディなので高級感はないものの、清潔感のあるデザインです。

特にRyzen 5モデルが5万円台と安いです。

ただし、広視野角の液晶ではないため、画面がやや見にくいです。

レビュー記事はこちら
デル Inspiron 15 3000 (3585)
液晶 15.6型 非光沢 HD / FHD
APU Ryzen 3 2200U
Ryzen 5 2500U
質量 約2.18kg
バッテリー 42Whr
価格 3万円台(税別)~
一世代前のRyzenだけど低価格

第1世代のRyzen 2000Uシリーズを搭載している代わりに、価格が安い製品です。

Ryzen 3の構成であれば、3万円台で購入できますが、低解像度のHD液晶となってしまいます。

デメリットは、TNパネルであるため、液晶の質が低そうな点です。

メーカーサイトはこちら
NEC LAVIE Direct NS(R)
液晶 15.6型 FHD 光沢
APU Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
質量 約2.2kg
バッテリー 最大 約6.5時間
価格 10万円台(税別)~
国内有名メーカーの安心感

国内のメジャーメーカーであるNECのRyzen搭載機種です。サポートなど、購入後の安心感を考慮して、国内の有名メーカーを好む方に適しています。

光学ドライブやLANポートも搭載しており、メインPCとしても使える充実のインターフェイスです。ただし、SDカードリーダーはありません。

Ryzen 7、8GBメモリ、1TB HDDの構成が10万円台(税別)と、海外メーカーには及びませんが、スペックの割には、思ったより高くないです。

メーカーサイトはこちら

 

ゲーミングノートPC

ここでは、Ryzen搭載のゲーミングノートPCを紹介します。

ゲーミングノートPCのプロセッサーにおいては、Intelが非常に強く、シェアの大部分を占めています。そのため、残念ながら、Ryzen搭載のゲーミングPCは種類がそれほど多くはありません。

ただし、Ryzenの特徴を活かして価格を抑えた、エントリークラスのゲーミングノートPCはいくつかあり、ここではそんなノートPCを紹介していきます。

HP Pavilion Gaming 15 (AMD)
液晶 15.6型 FHD IPS 非光沢 /
FHD IPS 非光沢 144Hz
APU Ryzen 5 3550H
Ryzen 7 3750H
GPU GeForce GTX 1050 / 1650
質量 約2.01kg~
価格 7万円台(税別)~
7万円台からと安い

Ryzen 5、GTX 1050、8GBメモリ、1TB HDDの構成だと7万円台(税別)と安いです。

Ryzen 7に144Hz駆動の液晶を搭載したモデルもあります。

ゲーミングノートPCとして使うのではなく、ちょっと性能の高い仕事用のPCとして使うのもおすすめです。

外観については以下の記事を参考にして下さい。

レビュー記事はこちら
ASUS TUF Gaming FX505DT
液晶 15.6型 FHD 非光沢 120Hz
APU Ryzen 5 3550H
GPU GeForce GTX 1650
質量 約2.25kg
価格 8万円台(税別)
120Hz駆動液晶搭載

8万円台と、ゲーミングPCとしては格安の部類に入る価格でありながら、通常の倍のリフレッシュレートの120Hz駆動液晶を搭載した機種です。

GPUにはエントリークラスとして人気の高いGTX 1650を搭載しています。

ただし、GTX 1650のグラフィックスで、60 fps以上のフレームレートが出ることは少ないので、120Hz液晶のメリットはあまり活かせない可能性もあります。

メーカーサイトはこちら

 

2 in 1 PC

ここでは、スペック、価格ともに非常に魅力的なコンバーチブル型の 2 in 1 PCを紹介します。

2 in 1 PCは変形が可能なので、通常のラップトップよりも使用できる場所や状況が広がります。また、タッチパネル搭載なので、より直感的な操作ができたり、アクティブペンでのメモやスケッチなども取れるので、活用する機会も増えるでしょう。

買っても変形して使うかな・・という場合でも、ラップトップPCとしても普通に使用できるので、迷うならばトライしてみてもリスクはほとんどないと思います。

HP ENVY x360 15 (AMD)
液晶 15.6型 FHD IPS 光沢 タッチ
CPU Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
質量 約1.98kg
価格 7万円台(税別)~
家族みんなで使えるイチ押し2 in 1 PC

デザイン性も高く、HPで今売れに売れている、人気のコンバーチブル型 2 in 1 PCです。

15.6型の大画面を搭載した 2 in 1 PCは種類が少ないですが、意外とファミリーユースにフィットします。タブレット形状にしてタッチして使ったり、L字形状にしてみんなで動画を観たりと、何かと重宝するでしょう。アクティブペン(別売り)の使用が可能なので、お絵描きをしたりすることもできます。

レビュー記事はこちら
レノボ Ideapad C340(14,AMD)
液晶 14.0型 FHD IPS 光沢 タッチ
CPU Ryzen 3 3200U
Ryzen 5 3500U
質量 約1.65kg
価格 4万円台(税別)~
最強コスパの2 in 1 PC

元々コスパが非常に高いIdeapad Cシリーズですが、Ryzenを搭載することで、さらに価格が抑えられています。

Ryzen 3、4GBメモリ、128GB SSDの構成が4万円台(税別)、Ryzen 5、8GBメモリ、256GB SSDでも5万円台です。しかも、液晶は視野角の広いIPS液晶で、アクティブペンまで付属しているので、コスパは最強です。モデル間の価格差が小さいので、Ryzen 5搭載モデルがおすすめです。

レビュー記事はこちら

 

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