HP ENVY x360 15(Intel,AMD)の特徴レビュー

更新日:2020年6月29日
CPU 第10世代Core (U)
Ryzen 4000 (U)
メモリ 8G / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 約2.0kg
バッテリー 最大 約17時間
(51Wh)
価格[税別] 10万円台~
少し性能高めのプレミアムな15型 2 in 1 PC

HP ENVY x360 15は、HPのプレミアムラインナップに位置する、性能と質感が高めの15型 2 in 1 PCです。

Intelモデルには、高性能のアクティブペンも付属しており、ペンを使った作業や、ちょっとしたクリエイティブな趣味にも適しています。

AMDモデルは、高い処理性能が特徴となっており、プロセッサーの性能を重視する方におすすめです。

質量が重めなので、宅内でのフリースタイルな使い方に適しています。これからPCを使って色々やってみたい、ちょっといいPCを長く快適に使いたい、と言う方におすすめです。

HP ENVY x360 15の特徴

ちょっと複雑な作業にも使えるPC

HP ENVY x360 15は、15型の大画面と、高いスペックを備えた、ちょっと複雑な作業、例えば、ライトなクリエイティブ作業にも対応できる 2 in 1 PCです。

ただし、グラフィックス性能はそれほど高くないので、適したクリエイティブ作業は、画像編集やWebコンテンツの作成、ペンを使用した描画、動画をカットしたりテロップを入れたりといった簡単な動画編集といった内容になるでしょう。趣味での使用や、これからSNSなどで自分を発信していきたいという方でも、比較的気軽に使い始めることができそうです。

一方、色表現にもこだわり、本格的にクリエイティブな用途に使用するのであれば、上位機種のHP Spectre x360 15などの方が適していると思います。

HP ENVY x360 15には、Intelモデルと、AMDモデルがあるので、異なる部分と、共通した特徴などを以下にご紹介します。

 

Intelモデルの特徴

HP ENVY x360 15のIntelモデルの各構成は、下記の表のようになっています。

第10世代CoreのIce Lakeを搭載し、最大1TB PCIe SSDのストレージを搭載したモデルも選択できます。

Intelモデルの構成比較
  スタンダード パフォーマンス
CPU Core i5-1035G1 Core i7-1065G7
GPU Intel UHD Iris Plus
メモリ 8GB 16GB
ストレージ 256GB SSD 512GB SSD 1TB SSD

 

下のグラフでは、CPU性能の目安となるベンチマークスコアの比較を行っています。緑のバーで表示しているのが、HP ENVY x360 15のIntelモデルで選択できるCPUです。

CPU自体の処理性能としては、Core i5-1035G1とCore i7-1065G7との間に大きな差はありません。ただし、CPU内蔵のグラフィックス性能は、Iris Plusを内蔵したCore i7-1065G7の方が優れています。そのため、グラフィックス性能をベースに、適したモデルを選択するといいと思います。

・OfficeソフトやWeb閲覧、ライトな写真の編集作業をたまにするといった使い方であればCore i5-1035G1搭載モデル

・写真の編集や、趣味レベルでのRAW現像、SNS用の動画を編集するなど、色々やってみたいのであればCore i7-1065G7

上記のような感じで、行いたい作業を考えてから、構成を選択するといいでしょう。

CPU性能の目安 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-9980HK 3405
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1921
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1484
Core i5-1035G4 1464
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
グラフィックス性能の比較 ~ 3DMark Night Raid ~
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
GeForce MX250 15406
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
7248
TMPGEnc 7によるエンコード時間(内蔵GPUによるエンコード)
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
1分43秒
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
2分13秒
Intel UHD 620 3分17秒

 

AMDモデルの特徴

AMDモデルの各構成は、下表のようになっています。Ryzen 5 4500Uでも16GBのメモリを搭載したモデルがあります。複数のウィンドウを開いて、同時に作業を行うような場合は、16GBメモリを搭載したモデルが、より快適に使用できるでしょう。

AMDモデルの構成比較
  スタンダード パフォーマンス
CPU Ryzen 5 4500U Ryzen 7 4700U
GPU Radeon(プロセッサー内蔵)
メモリ 8GB 16GB 16GB
ストレージ 512GB SSD

 

HP ENVY x360 15のAMDモデルは、下のCPU性能の目安でも分かるように、Intelモデルよりも高い処理性能が特徴となっています。

Ryzen 5 4500Uでも、Intelモデルで最高の処理性能となるCore i7-10510Uを超える処理性能を示していますし、Ryzen 7 4700Uであれば、IntelのHシリーズプロセッサーに近い性能を示すほどです。つまり、高いプロセッサー性能を、Intelモデルよりも安く手にすることができるのが、最大のメリットになるでしょう。

CPU性能の目安 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-10980HK 3713
Core i7-10875H 3557
Ryzen 7 PRO 4750U 3007
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
Ryzen 7 4700U 2602
Ryzen 5 4500U 2180
Ryzen 7 3700U 1526
Ryzen 3 4300U 1501
Core i7-10510U 1484
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
Ryzen 3 3300U 992
Core i3-10110U 922
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※一部のスコアはnotebookcheckcpu-monkeyのサイトから引用

 

ただし、これまでの実機テストでは、AMDプロセッサーは、ベンチマークでは飛びぬけたスコアを出しても、使用するアプリによっては期待したほどのパフォーマンスを発揮できないことがありました。そのため、アプリによっては、Intelモデルの方が快適に使用できる場合があるかもしれません。

 

狭額ベゼルでサイズダウン

HP ENVY x360 15は、旧モデルよりも液晶ベゼルの幅が狭くなり、画面占有比が79.5%から、88%へと拡大しています。その結果、PC本体の奥行も15mm短くなっています。

15型PCなので、積極的に外に持ち出すような機種ではありませんが、コンパクト化により、取り扱いしやすくなっています。

上下のベゼル幅が狭くなり、よりコンパクトに

 

質量はやや重め

HP ENVY x360 15の質量は約2.0kgからとなっています。

最近は、15型PCも軽量な機種が増えており、例えば、2 in 1 PCではありませんが、約1.39kgからと軽量なmouse X5シリーズのような機種もあることを考えると、結構重めのPCだと思います。気楽にカバンに入れて頻繁に持ち出す、という使い方には向いていないですし、タブレット形状にして片手で支えて使用するのも厳しいと思います。

宅内の好きな場所で使用する、使うときだけ取り出し、使用後に収納しておく、といった使い方が適しています。

 

HP MPP アクティブペンにも対応

HP ENVY x360 15は、アクティブペンの使用も可能です。Microsoft Pen プロトコル(MPP)2.0に対応しているので、HPから新しく登場したHP MPP アクティブペンも使用できます。

このHP MPP アクティブペンは、4096段階の筆圧検知、傾き検知に対応しており、以前のHPのペンよりも性能と使い勝手が向上しています。ちょっと本気でデザインやドローイングしたい場合にも、適していると思います。

なお、仕様表を見ると、HP ENVY x360 15のIntelモデルには、このペンが同梱されるようですが、AMDモデルにはペンは付属しないようです。コンバーチブル型の2 in 1 PCは、ペンと一緒に使用することで、活用の幅が大きく広がると思うので、AMDモデルにもペンが付属していたら、よかったです。

アクティブペンも使用できる

 

キーボードも特徴的

HP ENVY x360 15のキーボードは、一般的な配列や機能とはやや異なる部分があります。

まず、赤枠で囲っている部分が電源ボタンになっています。キーボードの端などではなく、他のキーに並んで電源ボタンが配置されているのは、なんとなく違和感を感じます。

また、緑で囲っている部分には、キーがなく、指紋センサーが配置されているようです。

さらに、黄色で囲っている「F8」キーにはマイクのミュート機能、ピンクで囲っている「F12」キーの右隣りにはカメラシャッター機能(カメラのON・OFF)がそれぞれ割り当てられています。ビデオ通話を頻繁に行う場合などは、カメラやマイクのオンオフを物理的に行うことができ、便利かもしれません。

英語キーボードでは、このように部分的に変則的な配置となっています。キーボードの打ちやすさにこだわるのであれば、日本語キーボードの配置などを確認することをおすすめいたします。

英字キーボードにはややクセがある

 

ボディサイズはコンパクトになりましたが、下の画像のように、タッチパッドは旧モデルよりも17%拡大しており、操作がしやすくなっています。

タッチパッドが大きくなり操作性もアップ

 

SDカードリーダー搭載

HP ENVY x360 15には、SDカードリーダーを備えており、デジカメやデジタル一眼レフなどで撮った写真や動画を直接取り込むことができます。VlogやYouTube用として、スマホ以外のカメラで撮影し、編集する、といった作業を頻繁に行うときに便利です。

その他のインターフェイスとしては、USBポート x2、USB-C、HDMI出力を備えています。このUSB-Cポートは、USB Power DeliveryとDisplayPortに対応しており、外部ディスプレイへの出力や、他社製のUSB-Cアダプターでの給電も行うことができます。

インターフェイスの数は多くありませんが、それほど不便を感じることはなさそうです。

SDカードリーダーを搭載

 

Wi-Fi 6対応

HP ENVY x360 15は、Wi-Fi 6(2x2)に対応しており、高速で、安定した無線通信が可能となっています。これからWi-Fi 6対応のルーターが主流となってくると思われますが、長く快適に使用するための準備が整っています。

 

モデルで異なるボディカラー

HP ENVY x360 15には、2つのボディカラーがあり、モデルによって異なっています。

下の画像のように、Intelモデルは清潔感のあるナチュラルシルバー、AMDモデルは落ち着いたナイトフォールブラックです。

どちらも上質なデザインで、高級感があります。

Intelモデルはナチュラルシルバー
AMDモデルはナイトフォールブラック

 

旧モデルとの比較

最後に、HP ENVY x360 15の新旧モデルを比較し、変化した部分をまとめたいと思います。

HP ENVY x360 15は、新旧モデルどちらにもIntelモデルと、AMDモデルがあります。

Intelモデルでは、旧モデルの第10世代CoreのComet Lakeから、第10世代CoreのIce Lakeに変化し、グラフィックス性能が向上しています。ただし、それでも外部グラフィックスほどの性能ではないので、旧モデルではできなかった処理ができるようになる、といった変化ではありません。これまでよりも処理にかかる時間が少し短くなる、というレベルの変化にとどまっています。

一方、AMDモデルではプロセッサーの処理性能の向上が目玉となっています。

全体的にパフォーマンスがアップしたことで、ライトなクリエイティブ作業、例えば、SNS投稿用の写真や動画の編集といった、ちょっと複雑な作業などが行いやすくなりました。

なお、旧モデルのHP ENVY x360 15もまだ販売されており、AMDモデルは7万円台から、Intelモデルは9万円台からと安くなっています。旧モデルでも、用途によっては十分快適に使用できるので、こちらもチェックしてみるといいと思います。

新旧モデルの比較
  [本製品]
HP ENVY x360 15
[旧モデル]
HP ENVY x360 15
画像
CPU Core i7-1065G7
Core i5-1035G1
Ryzen 7 4700U
Ryzen 5 4500U
Core i7-10510U
Core i5-10210U
Ryzen 7 3700U
Ryzen 5 3500U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD / PCIe SSD + Optane
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 約2.0kg 約1.98kg
バッテリー 最大 約17時間 最大 約13時間

 

まとめ

HP ENVY x360 15は、性能と質感が少し高めの、プレミアムな15型 2 in 1 PCです。

本職のクリエイターが使うには物足りませんが、PCを趣味として、写真の編集や、SNS用の動画の編集など、色々やってみたい方にはちょうどいいスペックだと思います。

Intelモデルにはアクティブペンも付属しており、さらに活用の幅が広がります。

15型のPCとしてはやや重めなので持ち出し用としてはおすすめできませんし、キーボードに特徴的な部分があることが、少し気になります。

万人受けするタイプではないと思いますが、やりたい作業や使用場所が合致すれば、きっと満足度の高い機種になると思います。

PCで色々やってみるのに適したちょっとスペック高めの2 in 1 PC

HP ENVY x360 15

特徴

  • 選べるIntelモデルとAMDモデル
  • 高性能のアクティブペンも使用できる
  • 最近のPCとしては質量が重め

こんなあなたに

  • 趣味レベルだけど写真や動画編集もやってみたい方
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