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MSI Bravo 17の実機レビュー
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CPU | Ryzen 7 4800H |
---|---|
GPU | Radeon RX 5500M |
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | PCIe SSD / HDD |
液晶サイズ | 17.3インチ |
液晶種類 | FHD 120Hz 非光沢 |
質量 | 約2.2kg |
バッテリー | 51Wh |
価格[税込] | 14万円台~ |
Bravo 17は、AMD製プロセッサーとグラフィックスで統一することでコスパが高いゲーミングノートです。
Radeon RX 5500Mのグラフィックスは、ミドルクラスの中でも下位の性能ですが、VALORANTやApex Legends、フォートナイトなどのeスポーツタイトルを120fps以上で動作できます。
Ryzen 7 4800Hのプロセッサーは、非常に高性能で、ゲームをしながら配信したりすることもできるでしょう。
さらに、120Hz駆動の高リフレッシュレートおよび、AMD Freesyncにも対応しています。
MSIのゲーミングノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、メモリやストレージのカスタマイズも可能です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 4800H、 16GBメモリ、Radeon RX 5500M、256GB NVMe SSD+1TB HDD
目次
お忙しい方は、「MSI Bravo 17の特徴」のみお読みください。
MSI Bravo 17の特徴
AMD製CPUとGPUを搭載
MSI Bravo 17は、CPUとグラフィックスをAMD製品で統一しています。
特にRyzen プロセッサーは、Zen2世代になってかなり性能がアップし、最近ではRyzen プロセッサーを搭載したノートPCが増えてきています。グラフィックスもAMD製にすることによって、価格を抑えることができます。AMDファンにとっても嬉しいゲーミングノートPCではないでしょうか。
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非常に高性能な『AMD Ryzen 7 4800H』を搭載
Bravo 17は、非常に高いCPU性能で、AMDの最新APU「Ryzen Mobile 4000 Series」のRyzen 7 4800Hを搭載しています。競合となるインテル「Core i7-10750H」とCINEBENCH R20の結果を比較すると、Ryzen 7 4800Hは、約1.4倍も高スコアです。
さらに、先日、ASUS ROG ZEPHYRUS G14の記事で、「Ryzen Mobile 4000 Series」の中でも最上位のRyzen 9 4900HSをレビューしましたが、このプロセッサーと同等以上のスコアでした。コストパフォーマンスの高さは随一でしょう。
特にマルチスレッドで複数の重いアプリを操作する方や、エンコードなどの処理が非常に高速です。
AMD Ryzen 7 4800H |
インテル Core i9-10980HK |
インテル Core i7-10750H |
|
開発コード名 | Zen2 | Comet Lake | Comet Lake |
製造プロセス | 7nm | 14nm | 14nm |
コア / スレッド数 | 8 / 16 | 8 / 16 | 6 / 12 |
定格クロック | 2.90 GHz | 2.4 GHz | 2.6 GHz |
最大クロック | 4.20 GHz | 5.3 GHz | 5.0 GHz |
L3キャッシュ | 8MB | 16MB | 12MB |
TDP | 45W | 45W | 45W |
内蔵GPU | Radeon Graphics | UHD Graphics | UHD Graphics |
AMD製グラフィックス「Radeon RX 5500M」を搭載
Bravo 17は、7nmプロセスで製造されたAMD最新のモバイルGPU「Radeon RX 5500M」を搭載しています。高い性能ではありませんが、VALORANTやApex Legends、フォートナイト クラスのゲームをするなら十分な性能です。詳しくはゲームベンチマークをご覧ください。
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
120Hz駆動とFreeSync対応パネルを搭載
Bravo 17は、120Hz駆動の高リフレッシュレートとAMD FreeSyncに対応した高性能な液晶パネルを搭載しています。また、Freesync機能によってカク付きやティアリングを抑えることもできます。
特にPUBGやApex Legends、VALORANTやフォートナイトなどの競技性の高いタイトルでは、ターゲットの追跡が簡単になり、エイムもしやすくなります。もはやeスポーツタイトルで勝ち残るには、120Hz以上の高リフレッシュレート液晶が必要不可欠でしょう。
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キーボードが熱くなりにくい
ゲーミングノートを使っていると、Bravo 17は、ヒートパイプ、ヒートシンク部分など熱くなる部分、ちょうどキーボードの上にあたるスペースを大きく空けています。これにより、キーボード表面は熱くなりにくいので、ゲーム中も熱で不快になりにくいです。
ただし、手が大きい人だと、パームレストから手がはみ出てしまうかもしれません。
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MSI Dragon Center 2.0
MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。
パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。
「User」モードではファンスピードの調整も可能で、画像のようにCPUとGPUそれぞれの温度に応じて、ファンスピードのシナリオの変更が可能です。
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各用途の快適度
MSI Bravo 17の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 大きな画面で、処理性能も高く快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 画面が大きく、スペックも十分ですが、液晶の鮮やかさはイマイチです。スピーカー音は普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭く、画像の編集を行うような用途には向いていません。また、Lightroomの場合、現像処理もけっこう時間がかかっていました。 |
動画編集 | ○ | 比較的快適に動作します。ただ、液晶の色域が狭いので、色調整をするような方には適しません。 |
ゲーム | ○ | ゲームタイトルとグラフィック品質次第ですが、FHD環境なら、快適にゲームができることが多いです。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。このようなゲームは、なるべく高いフレームレートを出したいところです。なお、すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
本機種の場合、120 Hz駆動の液晶を搭載しているので、120fps以上のフレームレートを安定して出したいところです。いずれのタイトルも、グラフィック設定を落とすことによって120fps以上を安定させることができます。VALORANTでは高設定でも200fps以上安定します。
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 136 fps |
高設定 | 82 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 297 fps |
高設定 | 215 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 169 fps |
高設定 | 135 fps | |
最高設定 | 103 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
各ゲームのフレームレートは、目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。なお、ゲームのベンチマークおよびフレームレートの計測は、「Extreme Performance」モードのみで計測しています。
本製品に搭載されているAMD Radeon RX 5500M 4GBはそこまで高い性能ではありませんが、それでも、モンスターハンターワールド:アイスボーンなどの高負荷なタイトルも、グラフィック設定を落とすことによって快適に動作します。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 軽量品質 | 8199 / 82 fps |
標準品質 | 6369 / 63 fps | |
高品質 | 3903 / 39 fps |
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 最低 | 107 fps |
中 | 71 fps | |
最高 | 53 fps |
![]() 重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低 | 106 fps |
高 | 56 fps(74 fps) | |
最高 | 43 fps(56 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低 | 88 fps |
高 | 50 fps | |
ウルトラ | 44fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 13890 / 108 fps |
高(ノート) | 12640 / 91 fps | |
最高品質 | 10724 / 73 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低品質 | 89 fps |
高品質 | 76 fps | |
最高品質 | 68 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 非常に低い | 141 fps |
中 | 103 fps | |
ウルトラ | 86 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 10331(すごく快適) |
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
ゲームプレイ動画
GS66 Stealthの動画を作成しました。今回のレビューのポイントだけおえているので、こちらも合わせてご覧ください。
その他のゲームのフレームレート
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
本製品は120Hzの高リフレッシュレートに対応しているものの、色域が狭いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では265cd/m2とやや低めです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は63.6%、sRGB比は63.9%でした。
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ガンマ補正曲線を確認すると、やや青が強く発色していますが、それほど気にはなりません。
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視野角は広いです。

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

正確な確認方法ではありませんが、フリッカーは発生していませんでした。

※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約46msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、3~4フレーム目くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に半分のフレームしか表示されないものの、2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイは残像は普通だと思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:18.5mm、縦:19mm弱、キーストロークは約2mmとなっています。十分なキーピッチとキーストロークがあります。押し始めは適度な反発があり、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーだと思います。
ただし、キーボードの上にスペースを取っている分、パームレストが狭くなっており、手の平がパームレストからややはみ出し、手のひらに角があたって少し痛いです。もう少しパームレストの角が丸みを帯びていれば良かったです。
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タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。クリックボタンはやや固め(押すときに力が必要)です。

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。明るさは3段階で調節できます。
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
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、MSIの管理ツール「Dragon Center」から、デフォルトの「Balanced」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」モードで計測した結果を掲載します。
CPU
CPUには高い性能のRyzen 7 4800Hを搭載しています。「Extreme Performance」にすると、Ryzen 9 4900HSよりも高いスコアが出ました。マルチコア性能が非常に高いため、動画編集をしながら画像編集ソフトも使ったりなど、複数の重い処理を実行するような方におすすめのCPUです。
~ CINEBENCH R20 ~
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※[Extreme Performance]、[Balanced]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
内蔵グラフィックスにはRadeon Graphics、外部グラフィックスにはRadeon RX 5500Mを搭載しています。3DMark Time SpyではGeForce GTX 1650TiとGTX 1660Tiの間くらいのスコアでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
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※[Extreme Performance]、[Balanced]と書かれていないグラフィックスは、他のPCで計測した代表値です
GPU-Zで確認したRadeon RX 5500Mの情報は次の通りです。グラフィックスメモリ容量は4GBです。

ストレージ
ストレージには、標準で256GBのPCIe SSDを搭載しています。高速でストレスはありません。ただしゲームをインストールするには容量がやや物足りない気もします。1TBのHDDも搭載されていますが、ここにゲームをインストールするとロード時間が長くなります。
パソコンショップアークなら、カスタマイズして256GB PCIe SSDを大容量のものへ変更したり、1TB HDDをSSDへ変更したりすることが可能です。特にMSIの製品は底面カバーを外すと保証対象外となるため、購入時にカスタマイズしておいたほうがいいです。
~ ストレージ性能の評価 ~
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その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。


クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。なお、ここでは「Extreme Performance」モードで計測した結果を掲載します。
CINEBENCH R20では最速スコアでしたが、Lightroomの現像は思ったほど速くはありませんでした。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
Premiere Proの書き出しは高速ですが、グラフィックスがそこまで高性能ではないため、最速というわけではありません。
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
Ryzen 9 4900HSには及ばなかったものの、かなり高速です。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 11分00秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | ― |
VCEでエンコード(※4) | 59秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
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質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.2kg」と記載されています。公表値よりやや重い結果となりましたが、それでも、17.3インチのゲーミングノートとしては軽いほうだと思います。
質量 | |
PC本体 | 2.337kg |
ACアダプター | 691g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は51Whとなっており、普通の容量です。当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーム中はそれほど長くは持ちません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | ー |
(2) 動画再生時 | 5時間10分 |
(3) PCMark 8 Work テスト | ー |
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) | 1時間02分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。また、以下のチェックでは全て「Extreme Performance」で計測しています。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもファンが動作しているので動作音があります。エンコード時とゲーム時は高めの動作音です。なお、「Balanced」モードにしても、騒音値はほとんど変わりませんでした。
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部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。ここでは、エンコード時とFF14(fps制限なし)のときの温度のみ掲載します。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。90℃~100℃の間を行ったり来たりしており、高めの温度です。

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。80℃台を超えており、やや高めの温度です。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲームをするとキーボードの上部は熱くなりますが、キーボード表面はそれほど熱くなりません。特に左側のパームレストの温度が上がりにくいため、WASDキーを操作する左手が熱くなりにくいです。長時間のプレイでも、手が熱くなりにくく快適にゲームができます。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
ゲーミングノートPCとしては普通の消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
MSI Bravo 17の外観のチェックです。
キーボードの側面が赤色になっている点が特徴的ですが、他はシンプルでゲーム以外の用途にも使えると思います。



天板はヘアライン調になっており、エンブレムがメッキ仕様です。


電源ボタンです。
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排気熱は液晶に当たってしまいます。
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スピーカーは背面にあります。最大音量は結構大きいです。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
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インターフェースは次の通りです。SDカードスロットがありません。排気口は背面だけでなく、左右側面にもあり、合計4方向へ排気します。
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液晶が開く最大の角度です。
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ヒンジ部分です。液晶を開くことで底面が押し上がる仕組みになっています。
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底面です。吸気のための通気口が広く取られており、ヒートパイプもたくさん見えます。
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ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。
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ACアダプターは薄型ですが重量はあります。コネクタ部分が左側面の排熱口に当たるので、ケーブルが熱くなることが心配です。
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ACアダプターの詳細は以下の通りです。
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まとめ
以上が、MSI Bravo 17のレビューです。
AMD製のAPU「Ryzen 7 4800H」に、AMD製のGPU「Radeon RX 5500M」を搭載した、AMDで統一された17.3インチのゲーミングノートです。
グラフィック性能はミドルロークラスになりますが、軽いゲームをプレイするには十分な性能です。設定を落とすことによって、PUBGやApex Legends、VALORANTやフォートナイトなどの競技性が高いゲームも、120fps以上で快適にプレイが可能です。
さらに「Ryzen 7 4800H」は超高性能で、エンコードや高度なマルチタスク環境でパワーを発揮してくれます。
何より、AMD製で統一されているということで価格が安く、コストパフォーマンスに優れている製品です。
ただし、液晶の色域は狭いため、クリエイターには適しません。
AMD RyzenとRadeon搭載の高コスパゲーミングノート
MSI Bravo 17
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特徴
- AMD製の高性能APU「Ryzen 7 4800H」搭載
- AMD製のGPU「Radeon RX 5500M」を搭載
- 120Hz駆動とAMD Freesync機能に対応した液晶を搭載
こんなあなたに
- 低価格で高い性能のゲーミングノートPCが欲しい方
- AMD製品が好きな方
- 価格14万円台[税込]~
MSIのゲーミングノートを購入するなら
パソコンShopアーク(Ark)
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MSIのゲーミングノートを購入するなら、MSI認定サポート店のパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。
特徴
- MSI認定サポート店という安心感
- MSIゲーミングノートが多数ラインナップ
- BTO(カスタマイズ)が可能
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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MSIのゲーミングノートパソコンの一覧ページ。各モデルの簡単なスペックとコメントを掲載。
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ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。
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