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ドスパラ GALLERIA GR1650TGF-Tの実機レビュー

CPU | Ryzen 5 4600H |
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GPU | GeForce GTX 1650Ti |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 120Hz |
質量 | 約1.9kg |
バッテリー | 約7.5時間 |
価格[税込] | 8万円台~ |
GALLERIA GR1650TGF-Tは、エントリークラスのゲーミングノートPCで、8万円台(税別)からと、非常にコストパフォーマンスの高い機種です。
エントリークラスではあるものの、120Hz駆動液晶を搭載し、画質設定を調整することで、多くのゲームを快適にプレイできます。
また、15.6型のゲーミングノートPCでありながら、約1.9kgと軽く、持ち運びがしやすいのもメリットの一つです。
外出時に持っていくためのゲーミングノートPC、サブ機、練習用としてもおすすめできる製品です。
2020.10.15追記:16GBメモリになりました!
メモリが8GBから16GBへ変更になりました。記事内では8GBと記載されていますが、16GBになったためご注意下さい。
2020.12.6追記:74,980円へと値下がりしています
いつの間にか、価格が74,980円(税別)へ値下がりしていました。記事内では8万円台~と記載されていますが、7万円台となっていますのでご注意下さい。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 5 4600H、 8GBメモリ、GeForce GTX 1650Ti、512GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GR1650TGF-Tの特徴」のみお読みください。
GALLERIA GR1650TGF-Tの特徴
GTX 1650Ti搭載機ではおそらく最安
GALLERIA GR1650TGF-Tは、現時点(2020年9月12日)で、GTX 1650Tiを搭載したゲーミングノートPCとしては、おそらく最安と思われる機種です。
コスパの高さが大きな特徴となっている、GTX 1650Tiを搭載した他機種と比較してみましたが、1割ほど安いです。120Hzの高リフレッシュレートも搭載しています。
エントリークラスのゲーミングノートPCを、出来るだけ安く入手したい方に最適です。
ただし、メモリ容量が8GBしか選択できません。もし、メモリ容量が足りないという方は、少しハードルが上がりますが、自身で増設すると良いでしょう。
⇒2020.10.15 追記:メモリが16GBになりました
ドスパラ GALLERIA GR1650TGF-T |
ドスパラ GALLERIA GCL1650TGF |
HP Pavilion Gaming 15 |
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画像 | ![]() |
![]() |
![]() |
サイズ | 15.6型 | ||
GPU | GeForce GTX 1650Ti | ||
CPU | Ryzen 5 4600H | Core i5-10300H | Core i7-10750H |
メモリ | 8GB | 16GB | 16GB |
液晶種類 | FHD 120Hz | FHD 60Hz | FHD 144Hz |
価格[税別]※ | 89,980円 | 99,980円 | 118,000円 |
レビュー記事 | 本記事 | レビュー | レビュー |
Ryzen 5 4600Hプロセッサーを搭載
GALLERIA GR1650TGF-Tのコスパの高さの一つの理由は、AMD Ryzen 5 4600Hプロセッサー(6コア/12スレッド)を採用していることです。
インテルCPUよりも価格面で有利なAMD Ryzenプロセッサーですが、処理性能は高めです。ベンチマークスコアを確認すると、Ryzen 5 4600Hであっても、一般的なゲーミングノートPCに搭載されるCore i7-10750Hよりも高いスコアとなっています。
ゲーミング性能では、シングルスレッド性能の高いインテルプロセッサーのほうがやや有利かもしれませんが、大きく違うわけでもありません。

エントリーの中では高めのグラフィックス性能
GALLERIA GR1650TGF-Tは、上述のようにGeForce GTX 1650Tiを搭載しています。分類すると、エントリークラスになるゲーミングノートPCではありますが、グラフィック品質を落とすことで60fps以上の平均フレームレートが出るゲームが多く、人気のAPEXやフォートナイト、PUBGは快適に動作します。グラフィック品質を求める本格ゲーマーには物足りないですが、気軽に楽しむライトゲーマーには十分な性能ではないかと思います。詳しくはゲームベンチマークをご覧ください。
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
120Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載
エントリークラスで価格を抑えたゲーミングノートだと、通常の60Hz駆動の液晶を搭載していることが多いですが、本製品では嬉しいことに120Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。
120Hz駆動液晶だと通常の60Hzよりも2倍描写するので、非常に滑らかな映像でゲームすることができます。特にシビアな操作が求められるFPSやTPSなどのシューティングでは有利に働いてくれます。
ただし、本製品の液晶は残像感がやや多く感じ、せっかくの高リフレッシュレート液晶がもったいないなと思いました。

スリムで軽量
GALLERIA GR1650TGF-Tは、下の画像のようにボディはスリム(20.5mm)で、質量は約1.9kgと軽いので、持ち運びもしやすいです。
既にハイスペックなゲーミングPCをお持ちの方が、友人宅など、外出先でのゲームプレイのために、持ち運んで気軽にプレイできる移動専用機として使用してもいいかもしれません。

変則的なキーボード
GALLERIA GR1650TGF-Tは、Enterキーが英語キーボードのように横長になっています。現在、日本語キーボードを使っていて、Enterキーの上側を叩く方は、最初の頃はタイプミスするかもしれません。
また、後ろの括弧(]など)やアンダーバー(_)の配置が通常とは異なります。テンキーも3列しかなく、「+」や「-」の位置が異なります。さらに、矢印キーが微妙な位置にあります。
日本語キーボードと英語キーボードの中間に位置するような、独特のキー配列・形状なので、慣れが必要になってくると思います。

カスタマイズはできない
ドスパラのGALLERIAシリーズでは、メモリやストレージのカスタマイズが出来ることが多いですが、GALLERIA GR1650TGF-Tでは、カスタマイズが出来ません。

各用途の快適度
GALLERIA GR1650TGF-Tの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 映像が観やすく、スペックも十分ですが、液晶の鮮やかさはイマイチです。スピーカー音もそこまで良くもありません。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭く、画像の編集を行うような用途には向いていません。また、Lightroomの場合、現像処理も結構時間がかかっていました。 |
動画編集 | ○ | 比較的快適に動作します。ただ、液晶の色域が狭いので、色調整をするような方には適しません。 |
ゲーム | ○ | エントリー向けのグラフィックスですが、軽め~中程度の重さのゲームなら割と高いフレームレートが出ます。FF15のような重いゲームもグラフィック設定をやや下げれば60fps近くまで出ます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
なお、本製品は、「Office Mode」「Game Mode」といったパフォーマンスモードが用意されていますが、ここでは「Game Mode」にして計測しています。動作モードを変更するには、プリインストールされている「Gaming Center」から「電源設定」を選択します。キーボード上部のショートカットキーからも変更が可能です。



eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。本製品は120Hz液晶を搭載しているため、常に120 fps以上出せることが望ましいです。
高設定でもほとんどのゲームで60fpsを超えており、快適にプレイが可能です。120 fps以上を安定させるにはグラフィック設定を下げる必要がありますが、eスポーツタイトルのような軽いゲームなら、十分実用範囲内です。
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 132 fps |
高設定 | 73 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 220 fps |
高設定 | 180 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 118 fps |
高設定 | 86 fps | |
最高設定 | 70 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
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---|---|---|
1920x1080 | 非常に低い | 118 fps |
中 | 99 fps | |
ウルトラ | 74 fps |
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
:レビュー機で計測したフレームレート(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
重いゲームでも設定を下げることで60fpsを超え、FF14のような中程度の重さのゲームなら最高設定で快適にプレイすることが可能です。
ただ、同じグラフィックスでも、インテルCPUを搭載したGALLERIA GCL1650TGFより、全体的にフレームレートが低かったです。
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
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---|---|---|
1920x1080 | 軽量品質 | 7034 / 70 fps |
標準品質 | 5546 / 55 fps | |
高品質 | 4086 / 40 fps |
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 最低 | 78 fps |
中 | 59 fps | |
最高 | 46 fps |
![]() 重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
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||
---|---|---|
1920x1080 | 低 | 66 fps |
高 | 45 fps(56 fps) | |
最高 | 33 fps(44 fps) |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低 | 75 fps |
高 | 36 fps | |
ウルトラ | 29 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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---|---|---|
1920x1080 | 標準(ノート) | 11866 / 98 fps |
高(ノート) | 10693 / 82 fps | |
最高品質 | 9428 / 66 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低品質 | 72 fps |
高品質 | 61 fps | |
最高品質 | 56 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 15828(すごく快適) |
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
:レビュー機で計測したフレームレート(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
GALLERIA GR1650TGF-Tのディスプレイの詳細なチェックです。
本製品は120Hzの高リフレッシュレートに対応しているものの、色域が狭いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では271cd/m2とやや暗いです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は64.3%、sRGB比は64.5%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、青色が強いですが、色域が狭いディスプレイは黄色っぽく見えるので、このくらいの設定でもいいかと思います。

視野角は広いです。

画素形状です。ギラつきはそれほど感じません。

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

調光によるフリッカーがないかを確認してみました。正確な確認方法ではありませんが、フリッカーは確認できませんでした。

※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約59msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
本製品の液晶パネル(120Hz)について「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。普通のノートPCが2フレーム前くらいまで残像が表示されてたのに対し、本製品は、120Hzではあるものの、3~4フレーム前くらいまで残像が見えていました。高リフレッシュレート液晶は残像も少ないことが多いですが、本製品は高リフレッシュレート液晶の割には残像が多いかなと思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
GALLERIA GR1650TGF-Tのキーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mmです。キーストロークは約1.6mmです。十分なキーピッチとキーストロークがあり、押しやすさは普通です。
キー配列や形状については、上述した通りで、「ENTER」キーが横長だったり、アンダーバーなどの配置が違っていたり、テンキーが3列しかなかったりする点が残念です。


タッチパッドの操作性は普通です。

キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。明るさは4段階で調整できます。

LEDキーボードバックライトは、前述したプリインストールされている「Gaming Center」から「ライト設定」を選択します。キーごとに色を変えることはできず、発光パターンも少ないです。

パフォーマンスのチェック
GALLERIA GR1650TGF-Tのパフォーマンスのチェックです。上で掲載した動作モードを「Game Mode」と「Office Mode」にした場合の計測結果を掲載します。
CPU
CPUには高い性能のRyzen 5 4600Hを搭載しています。「Game Mode」と「Office Mode」ではスコアに差はほとんどありませんでした。マルチコアは非常に高いスコアです。ただし、シングルコアのスコアはそれほどでもありません。
~ CINEBENCH R20 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce GTX 1650Ti 4GBを搭載しています。こちらも、「Game Mode」と「Office Mode」ではスコアに差はほとんどありません。
~ グラフィックス性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650Tiの情報は次の通りです。

ストレージ
ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。ストレージのカスタマイズは出来ません。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。速度は遅いです。
~ SDカードスロット性能 ~

クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。こちらは、「Game Mode」で計測したもののみ掲載します。
今回、メモリが8GBしかなかったので、Lightroom Classicの書き出し時間は遅いです。16GBにすればもう少し速くなると思います。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GeForce GTX 1650Tiの外部グラフィックスを搭載しているため、そこそこ速い書き出し時間です。
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
こちらもそこそこ速い書き出し時間です。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 12分48秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 1分08秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
VCEでエンコード(※4) | 1分31秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)


質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.9kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通り、公表値よりやや重いですが、およそ同じ結果となりました。外部グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、比較的軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、カバンに入れての持ち運びもしやすいです。
質量 | |
PC本体 | 1.973kg |
ACアダプター | 569g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしてはやや少なめの容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能パーツを搭載しているので、ゲームをするとそれほど持ちません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約7.5時間 |
(2) 動画再生時 | 3時間08分 |
(3) PCMark 8 Work テスト | ー |
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) | 1時間25分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。ゲーム時は、他のゲーミングノートと比較して普通の騒音値です。負荷にもよりますが、ヘッドホンなしでゲームをしてもそれほど気にならないと思います。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時のCPU温度がやや高めです。その他は普通の温度です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前半~後半で推移しており、やや高めの温度ですが、問題ない範囲でしょう。

ゲーム時のGPU温度の詳細
ゲームベンチマーク実行中のGPU温度は下図の通りです。60℃台で推移しており、問題ない温度です。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
スペックが低めであることもあり、全体的に低めの表面温度で、手のひらは熱くなりにくいです。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
ゲーミングノートPCとしては低めの消費電力です。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
GALLERIA GR1650TGF-Tの外観のチェックです。
なお、以前レビューしたGALLERIA GR2060RGF-Tと同じ筐体を採用しています。



天板にはGALLERIAのロゴとエンブレムが刻印されています。


Webカメラは、PC本体の下側にあります。1280x720の解像度で、画質は普通だと思います。Web会議をすると、相手側からは、自分の顔が下からのアングルで映るため、あまり見栄え良く映りません。

閉じた時の画像です。前後どちらから見てもスリムなボディです。

側面のポートです。miniDP、HDMI、USB-C、有線LANなどポートは揃っています。なお、USB-Cはデータ通信のみ対応です。

液晶が開く最大の角度です。

スピーカーは背面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

底面です。

底面カバーを開けたときの画像です。冷却ファンは2つで、背面と側面の合計4方向から排気します。

メモリスロットは2つありますが、搭載されているのはDDR4-3200のメモリが1つのみです。

M.2 SSDは2スロットあります。自分で増設すれば、ダブルストレージ構成にすることが可能です。

2.5インチストレージが入りそうなスペースもありますが、コネクタやケーブルはありません。

ACアダプターは薄型で、ゲーミングノート用としてはそれほど大きくありません。


コネクタ部分は排熱口には当たらない設計になっています。

ACアダプターは120Wです。

まとめ
以上が、GALLERIA GR1650TGF-Tのレビューです。
GALLERIA GR1650TGF-Tは、エントリークラスとなるGTX 1650Tiを搭載したゲーミングノートPCが8万円台(税別)で購入できる、同等他機種と比べても非常にコスパの高い機種です。
この価格で、120Hz駆動液晶を搭載しているのも特徴です。
スリム&軽量ボディなので、持ち運びもしやすいです。
できるだけ低予算で、移動しやすいサブのゲーミングノートPCを探している方に最適な機種です。
ただし、キーボードが独特である点、色域が狭い点などは、ご注意下さい。
8万円台で購入できるハイエントリーのゲーミングノートPC
GALLERIA GR1650TGF-T

特徴
- Ryzen 5 4600H + GTX 1650Tiで8万円台!
- 120Hz駆動液晶搭載
- 持ち運びやすいスリム・軽量ボディ
こんなあなたに
- 初めてのゲーミングノートPC
- 移動専用のゲーミングノートPCが欲しい方
- 価格8万円台[税込]
- 一言高いコスパ

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ

ドスパラのパソコンでレビューしたことのある製品の一覧。ドスパラの特徴についても記載。

ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。

パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。