HP ENVY x360 13 (13-ay0000) 2020年モデルの実機レビュー

CPU | Ryzen 7 4700U Ryzen 5 4500U Ryzen 3 4300U |
---|---|
メモリ | 8G / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3インチ |
液晶種類 | FHD IPS 光沢 |
質量 | 約1.25kg |
バッテリー | 最大 約17時間 (51Wh) |
価格[税別] | 7万円台~ |
HP ENVY x360 13は、7万円台で購入できる2 in 1 PCです。
安いだけでなく、デザインが良く、さらにAMD Ryzen 4000 (U)シリーズプロセッサーを搭載しており、処理性能はしっかり高いことも特徴です。
ディスプレイの色域も比較的広く、アクティブペンにも対応し、クリエイティブワークにも使えるでしょう。
質量はそこまで軽くはないものの、ボディはコンパクトでバッテリー駆動時間も長く、モバイルノートPCとしても十分使えます。
2020.12.30 追記:Wood Editionが追加されています。ただし、Wood Editionはプライバシーモードを搭載しているため、(プライバシーモードをOFFにしても)画面が見にくいと思われます。個人的にはWood Editionは止めたほうがいいと思います。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 5 4500U、8GBメモリ、512GB PCIe SSD
当サイト限定クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(12万円以上の製品が対象)。

目次
お忙しい方は、「ENVY x360 13の特徴」のみお読みください。
HP ENVY x360 13の特徴
高級感あるボディでも7万円台からと低価格
HP ENVY x360 13 2020年モデルは、アルミニウムを採用した高級感のあるボディとなっており、強度が高く、傷が付きにくく美しいボディです。通常、アルミニウムを採用していると、価格が高くなりますが、本製品は7万円台(税別)からと比較的安くなっています。


第3世代Ryzen 4000搭載で高い処理性能
7万円台で購入できるのは、Ryzen 3 4300Uですが、Core i7-10510Uと同等の処理性能があり、一般な用途であれば十分快適に動きます。また、+5,000円で、Ryzen 5 4500Uのモデルを購入でき、こちらなら、6コアのCore i7-10710Uと同じくらいの高い性能です。RAW現像や画像編集をするのであれば、Ryzen 7 4700Uがおすすめです。処理が高いことに加え、メモリが16GBあり、メモリを必要とするクリエイティブ作業も快適です。
安い製品でもsRGBカバー率は約100%で見やすい
HP ENVY x360 13 2020年モデルの液晶の色域を、当サイトで計測してみたところ、sRGBカバー率が100%もありました。7万円台で購入できるノートPCで、このくらいの色域を持った製品はなかなかありません。Webページなどが見やすいですし、画像編集やRAW現像、イラスト制作などの用途でも使用できる品質だと思います。

変形できる2 in 1 PC
HP ENVY x360 13 は、タブレットにも変形できる2 in 1 PCです。用途に応じて以下のように形状を変えることができます。

アクティブペンも使える(別売り)
HP ENVY x360 13は、アクティブペンも使用できます。ただし、同梱されていないので、必要な場合は、別途購入する必要があります。
新しいペン「HP MPP アクティブペン」もオプションとして発売されており、こちらなら4096段階の筆圧検知および傾き検知に対応しています。マグネットも内蔵しており、液晶の端に吸着させることも可能です。電池式ではなく充電式で、USB-Cケーブルで充電できます。



実際に使ってみましたが、Surface Pro 7と同等程度に描きやすいと感じました(プロの絵師ではないので細かい評価はできなくてすみません・・・)。

ただし、Surface Pro 7と比べると、斜めの線を描いたときに波打つ現象(ジッタ―)は、Surface Pro 7 のほうが若干少ないかなと感覚的に感じました(見比べてみるとあんまり変わらないかぁ・・・)。


また、好みの問題でもありますが、iPad ProのApple Pencilのようにペン先の感触が固く、滑りやすいのが気になりました。

なお、Microsoft Pen プロトコルの方式を採用したペンであれば、基本的には他のペンも使用できます。試しにBAMBOO Ink PlusとSurfaceペンを使ってみましたが、問題なくスケッチできました。柔らかいタッチが良ければ、HP MPP アクティブペンではなく、Surfaceペンなどを購入するのも良いでしょう。

コンパクトになった筐体
HP ENVY x360 13は、旧モデルから奥行きが18mmも短くなり、かなりコンパクトなボディとなっています。下の画像のように、液晶の上下のベゼル幅が狭くなり、画面占有比が旧モデルの79%から88%へ大きく変化しています。


どの程度コンパクトなのかを把握するため、13インチのコンバーチブル型PCや、11型ノートPCとサイズを比較してみました。同サイズのコンバーチブル型PCの中でもコンパクトさが特徴となっているHP Elite Dragonflyよりも、さらに奥行が短いです。また、参考までに比較してみたワンサイズ下の11.6インチクラムシェル型PCと同等の奥行しかありません。
コンパクトさを重視する方はもちろん、小さめのカバンにも入れやすいので、女性にもおすすめのサイズ感です。
幅 | 奥行 | 高さ | |
HP ENVY x360 13 (2020) [本機器] | 306 | 194 | 15.5-16.5 |
HP ENVY x360 13 (2019) | 306 | 212 | 14.5-16 |
ThinkPad X13 Yoga | 310.4 | 219 | 15.95 |
Inspiron 13 5000 (5300) | 305.96 | 203.4 | 15.85 |
HP Elite Dragonfly | 304.3 | 197.5 | 16.1 |
[11.6型クラムシェル]HP Stream 11 | 281 | 194 | 16.5-18.5 |
[11.6型クラムシェル]ideapad Slim 150 | 288 | 200 | 18.8 |
長いバッテリー駆動
HP ENVY x360 13 2020年モデルは、51Whバッテリーを搭載しており、旧モデルの53Whからは微減しているものの、それでも13型のモバイルノートPCとしては多めの容量です。
Ryzenプロセッサー搭載機は、省電力性能にやや劣るというイメージがあるかもしれませんが、Ryzen 4000Uシリーズになって改善されています。当サイトの計測でも、旧モデルよりバッテリー駆動時間が延びており、他の一般的なモバイルノートPCよりも長い駆動時間です。
新モデル | 旧モデル | |
(1) 動画再生時 | 9時間36分 | 7時間57分 |
(2) PCMark 8 Work | 8時間07分 | 7時間00分 |
(2) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
質量は軽くないが・・・
最近は、1kgを切るようなモバイルノートが増えたため、HP ENVY x360 13は軽い方ではありません。
ただし、同じ13型の"コンバーチブル型"PCには、重めの機種が多いため、同じジャンルのPCでは、標準的な質量と言えるでしょう。また、1.25kgという質量でも十分持ち運びできる軽さです。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、画面も見やすいため快適に作業できます。ただし、光沢液晶である点は、好まない方もいるかと思います。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイの表示が綺麗で、スピーカー音も比較的いいので、動画鑑賞は快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 処理性能の高いCPUに、sRGBカバー率 100%の色域のディスプレイを搭載し、RAW現像などが快適でしょう。ただし、メモリが16GBのモデルを購入するようにしましょう。 |
動画編集 | △~○ | 快適に動くかどうかはソフトにもよると思います。Ryzenプロセッサーとの相性が悪くないソフトであれば、簡易的な編集なら快適だと思います。なお、Premiere ProはFHDの書き出しはそこそこ速いですが、4Kになると極端に遅くなります。 |
ゲーム | △ | 内蔵グラフィックスの性能が比較的高いので、軽めのゲームならできるでしょう。ただし、少し重いゲームだと高いフレームレートは出ませんし、ディスプレイも高リフレッシュレートに対応しているわけではありません。ゲームをするなら、ゲーム向けのノートPCがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイのチェックです。
視野角が広く、色域も広く比較的見やすいディスプレイです。ただし、光沢液晶である点は、好みが分かれると思います。最大輝度は、当サイトの計測では309cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトで計測した色域は次の通りです。
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 74.1% |
Adobe RGBカバー率 | 73.8% |

ガンマ補正曲線を確認すると、やや暖色系の画面になっていることが分かりますが、それほど気にはなりません。

視野角は広いです。

画素形状です。タッチパネル特有の電極線が若干見えますが、普通の方は気にならないと思います。

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

正確な確認方法ではありませんが、輝度を下げてもフリッカーは確認できませんでした。なお、下図は輝度0にしたときの写真です。

※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面
2020.12.30 追記:Wood Editionはプライバシーモードを搭載しているため、(プライバシーモードをOFFにしても)画面が見にくいと思われます。個人的にはWood Editionは止めたほうがいいと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP ENVY x360 13 2020年モデルのキーボードのチェックです。
「enter」キーの右隣に「home」や「pg up」などのボタンがある点が気になる方もいると思いますが、enterキーは十分な大きさがあるので、実際にタイピングしてみても特にenterキーをタイプミスすることはありませんでした。backspaceキーがやや小さいため、たまに隣のキーと押し間違えることがありますが、指が慣れればそれも無くなると思います。
メーカー仕様表では、キーピッチ : 約19.0×19.0mm、キーストローク : 約1.3mmとなっています。キーストロークが浅いものの、しっかりとした打鍵感はあります。キートップはほぼフラットで、打ちやすいとは言いませんが、普通に打てるキーボードだと思います。


キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
本製品は、サーマルプロファイルが用意されており、今回は「HP推奨モード」と「パフォーマンスモード」の両方で計測しています。

CPU
第3世代Ryzen 4000プロセッサーを搭載しており、高い処理性能です。今回、Ryzen 5 4500Uを搭載していますが、Core i7-10710Uとほぼ同じスコアです。
~ CPU性能の評価 ~


※[パフォーマンスモード]、[HP推奨モード]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です
メモリ
メモリはDDR4-3200のデュアルチャネルで、高速です。

グラフィックス
グラフィックス性能は、内蔵グラフィックスとしては高い性能です。ただし、ローエンドの外部グラフィックス「GeForce MX250」よりも低いスコアなので、ゲームや動画編集をするなら、外部グラフィックスを搭載していたほうが、おすすめです。
~ グラフィックス性能の評価 ~


※[パフォーマンスモード]、[HP推奨モード]と書かれていないGPUは、他のPCで計測した代表値です
内蔵グラフィックスの情報は次の通りです。

ストレージ
今回、512GB SSDを搭載していますが、シーケンシャルリードが3500MB/sを超えており、高速でした。
~ ストレージ性能の評価 ~

※[レビュー機で計測]と書かれていないストレージは、他のPCで計測した代表値です
SDカードスロット
micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


その他のベンチマーク
Ryzen 5 4500Uについては、上記以外のベンチマークも計測しています。フォートナイト、PUBG LITEなどのゲームベンチマークなどは、以下のリンク先にまとめているので、ご興味があればご覧ください。

Ryzen 5 4500Uのベンチマークスコアを掲載。インテルの6コアのCore i7-10710Uと同じくらいの高い性能で、価格も安くコストパフォーマンスは抜群に良い。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。以下のグラフでは、レビュー機で計測したもののみ緑色にしています。
Core i7-10510Uよりは速いですが、今回メモリが8GBということもあり、そこまで速くはありませんでした。メモリはオンボードで増設もできないので、Lightroomを使うなら、16GB搭載モデルがいいと思います。編集作業自体(輝度や彩度の変更等)はスムーズにできました。
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
FHD動画の書き出しは比較的速いですが、4K動画の書き出しはやや時間がかかります。FHD動画については、実際に編集してみましたが、スムーズに編集できました。
15W TDPのプロセッサーとは思えないくらい速いです。
HP推奨モード | パフォーマンスモード | |
x265でエンコード (※1) | 19分49秒 | 17分20秒 |
VCEでエンコード (※2) | 1分16秒 | 1分12秒 |
NVENCでエンコード (※3) | ― | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー


USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cポートの動作テストは次の通りです。
Thunderbolot 3には対応していませんが、Power Deliveryおよび映像出力には対応しています。当サイトのテストでは、45W以上のPD充電器は使用できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | 〇 | 〇 | 〇 |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
65W ZHOULX充電器 | 〇 | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | 〇 | ― | ― | |
30W RAVPower充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
5V充電器 ※2 | 5V/2.4A ANKER充電器 | × | ― | ― |
5V/2.4A AUKEY充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※3 |
EIZO ColorEdge CS2740 | 〇 | 〇 | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | 〇 | 〇 | 〇 |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
本製品はHDMIポートはありません。外部モニターに接続する場合は、USB-Cポートを使用して下さい。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.25kg」とあり普通です。当サイトの計測値は下表の通りです。モバイルノートPCとしては軽くありませんが、カバンへ入れて持ち運んでも、それほど苦にならない質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.246kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 293g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は51Whです。

バッテリー駆動時間は下の通り長めです。
なお、バッテリー時に画面がかなり暗くなりますが、「AMD Radeon Settings Lite」を起動し、「Vari-Bright」をオフにすれば、通常の輝度に戻ります。
バッテリー駆動時間 | |
(1) MobileMark 2014 | 最大 17 時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 11時間04分 |
(3) 動画再生時 | 9時間36分 |
(4) PCMark 8 Work | 8時間07分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
1時間で約67%充電できました。比較的速いと思います。
カメラ・マイク・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラの解像度は1280x720で、画質は普通です。


マイク性能
マイク、ややエコーがかかったような状態になりますが、十分オンライン会議などで使えると思います。ただし、1万円台の少しいいマイクと比べると、音質はやや落ちるので、ホスト側になったり、配信をしたりするのであれば、外付けのマイクを接続したほうがいいです。

スピーカー
スピーカーは側面の斜めになっているとこに配置されています。最大音量は大きいです。音質も比較的良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。なお、ここでは一部を除いて「HP推奨モード」で計測しています。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、やや低めの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。このテストのみ、「HP推奨モード」と「パフォーマンスモード」で計測しています。
「HP推奨モード」の場合は、CPUクロックが落ち着いた後は70℃前後で推移しており問題ない温度です。「パフォーマンスモード」の場合は、100℃近くまで達してしまいます。通常は「HP推奨モード」で運用するのがいいでしょう。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
高い負荷をかけると、全体的に暖かくなりますが、それほど気にはなりません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
TDP 15Wのプロセッサーなので、消費電力は高くありません。ただし、「パフォーマンスモード」にするともう少し上がります。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から、確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
ENVY x360 13 2020年モデルの外観のチェックです。
アルミニウム素材のボディで、高級感があります。ナイトフォールブラックというカラーで、ややブランが混じったような色になっています。

天板の画像です。

薄いボディです。排気口が、従来モデルでは側面にありましたが、新モデルでは背面になりました。背面側に物をくっつけて置かないように注意しましょう。


HP ENVY x360 13のインターフェースはご覧の通り少なめです。フルサイズのUSBポートは下に押し下げて挿すタイプですが、PC本体を床から浮かせることなく接続できます。


液晶は360度回転するため、下図のように相手側に画面を見せることももちろん可能です。

底面はネジなどが少なく綺麗です。

底面カバーを外すには、正面側にある2つのネジをT5トルクスドライバーで外す必要があります。さらに、背面側のゴム足の下に3つネジがあるので、それも取る必要があります。また、爪がやや固いので外しにくいです。
メモリはオンボードですので増設や換装はできません。できるだけ多く搭載しておきましょう。

ACアダプターは65Wです。角が丸くなっているので持ちやすいですが、電源ケーブルは太いです。

まとめ
HP ENVY x360 13は、アルミニウム素材を採用し高級感のある見た目でありながら、7万円台から購入できる安さが魅力のコンバーチブル型PCです。
コンパクトボディでありながら、AMD Ryzen 4000 (U)シリーズの高い処理性能を備えている点や、この安さでsRGBカバー率100%のディスプレイを搭載しているのも特徴です。
4096段階、傾き検知のペンにも対応しており、イラストも描きやすいです。
一台のPCを、メイン兼モバイルPCとして使用し、なおかつ、ペン入力もしたい、しかも処理性能も妥協したくない、という欲張りな願いを満たしてくれる機種だと思います。
ただし、質量はそれほど軽くはありません。と言ってもそれほど重いわけではなく、十分持ち運びできる質量だと思います。
2020.12.30 追記:Wood Editionはプライバシーモードを搭載しているため、(プライバシーモードをOFFにしても)画面が見にくいと思われます。
当サイト限定クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(12万円以上の製品が対象)。

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約10年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。