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富士通 LIFEBOOK WU2/F3 (WU2/E3)の実機レビュー
CPU | Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 4GB ~ 32GB |
ストレージ | 最大2TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 25Wh:約736g~ 50Wh:約865g~ |
バッテリー | 25Wh:約11時間 50Wh:約22.5時間 |
WWAN | 5G対応 |
価格[税込] | 12万円台~ |
LIFEBOOK WU2は、非常に完成度が高いモバイルノートです。
25Whバッテリーモデルなら700g台と非常に軽く、50Whバッテリーモデルであれば、軽さとロングバッテリーを実現。
さらに、5G対応のモデルなら、格安SIMなどでどこでもインターネットが可能です。
キーボードも打ちやすく、作業もしやすいです。
インターフェイスも、USB-Cはもちろん、有線LANやHDMIなど種類が豊富です。
Made in JAPANであるため、高めのスペックにすると安くはありませんが、それを補って余りある優れた機種です。
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レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は、1世代前のWU2/E3となりますが、OSとOfficeのバージョンが異なるだけで、中身はWU2/F3と同じです。
レビュー機の構成
Core i7-1165G7、16GBメモリ、512GB SSD、50Whバッテリー、5G
目次
お忙しい方は、「LIFEBOOK WU2/F3の特徴」のみお読みください。
LIFEBOOK WU2/F3 の特徴
非常に軽くて、バッテリー駆動時間も長い
LIFEBOOK WU2/F3のたくさんある特徴の中の1つが、約736g~と非常に軽い点です。
同じLIFEBOOK UHシリーズには、世界最軽量のWU-X/E3というモデルがあり、さすがにそれには及びませんが、25Whのバッテリーを搭載したときの約736gという質量は、同サイズの他機種よりも軽いです。
また、50Whの大容量バッテリーを選択しても約865g~と、こちらも軽いです。個人的には50Whのバッテリーを搭載したモデルのほうが、質量とバランスが良くおすすめです。
5G対応モデルもあり
本製品には、5G対応の通信モジュールを内蔵したLIFEBOOK WU2/F3 [5G対応]モデルがあります。
モダンスタンバイにも対応してるので、スリープ状態で持ち出してもネットへの接続が維持されるので、スマホライクに開いてすぐに使うことが可能です。
通信モジュールは、Sierra Wireless AirPrime EM9191(Qualcomm Snapdragon X55 5G)でした。試しに、ドコモ回線のOCNモバイルONE、au回線のUQモバイル、 楽天モバイル のSIMを試してみましたが、いずれも通信できました。
楽天モバイルは再起動すると接続できなくなることがありましたが、規定のAPNをコマンドから削除することで、安定して通信できました。ただし、テストしたのは数時間程度です。何日も使うとまた挙動が変わるかもしれません。
OCNモバイルONEでの通信テストの結果は下図の通りです。混雑する平日の昼間でも比較的速いダウンロード速度が出るのでおすすめです。3GB/月コースなら、毎月680円(税別)です。 最大30GB/月のコースまであります。
また、5Gに対応した「LINEMO」で都内を回り速度を計測してみました。別途記事にしていますので、ご興味があればご覧ください。
充実のインターフェイス
LIFEBOOK WU2/F3は、インターフェイスが充実していることも大きな特徴です。
Power Delivery、DisplayPortに対応したUSB-Cポートは2つあり、HDMIやLANポート、フルサイズのSDカードスロットまであります。なお、LIFEBOOK WU2/F3のUSB-CポートはThunderbolt非対応ですが、LIFEBOOK WU2/F3 [5G対応]モデルのみThunderbolt 4に対応しています。
このように、省かれることが増えているポート類を備えているので、変換アダプターを持ち歩く必要がほとんどありません。また、USB-Cポートでの充電は7.5W以上であればできます。
ポートの配置を見ても、LANポートや充電ポートは奥側にあったり、右側面にもUSBポートがあったりと、ユーザーの使い勝手のよさをしっかり考えて作られている機種であることがよくわかります。
写真編集や動画編集もできる
LIFEBOOK WU2/F3は、最新のインテル第11世代Coreプロセッサーはもちろん、sRGB 100%クラスのディスプレイに、最大32GBのメモリ、2TBのSSDを選択することができ、写真編集や動画編集もできるスペックです。
本体の軽さを活かして、撮影現場で、RAW現像したり、簡易的な動画編集をしたりすることができるでしょう。
なお、メモリはオンボードメモリとなっており、購入後に自分で増設することはできないので、目的に合わせて、十分な容量を選択しておくことをおすすめいたします。
模範のような配列で打ちやすいキーボード
LIFEBOOK WU2/F3は、キー配列が模範のように標準的で、特別小さいキーもなく、矢印キーも一段下がっており、タイピングしやすいです。押し始めの反発が少ないキーボードなので、強めにキーを押す方にはもしかしたら合わないかもしれませんが、軽めに流れるようにキーを押すタイプの方は、非常に打ちやすく感じると思います。
Made in JAPANの安心感
LIFEBOOK WU2/F3は、ボディ素材にもこだわり、モバイルPCとしての様々な試験もクリアした堅牢性の高い機種です。そのため、軽くて、コンパクトであっても、安心して持ち運ぶことができます。
また、島根県出雲市の工場で組み立てられた、Made in JAPANのPCなので、高い信頼性があります。安さよりも、安心して使えるPCが欲しい方にピッタリです。
カスタマイズモデルのLIFEBOOK WU2/F3であれば、3年のメーカー保証が付いています。さらに、10,230円(税込)でメーカー保証を5年まで延長できたり、別途有償でアクシデントに備えてワイド保証サービスを加えることもできます。
モバイルPCとしては、このあたりの手厚い保証も重要だと思います。
ライバル機種の紹介
ライバル機種と言えるNEC LAVIE Direct PMと比較します。LAVIE Direct PMも5G対応で、1kgを切る軽量機種で、LIFEBOOK WU2/F3とよく似た製品です。
LAVIE Direct PMは、テレワークに便利な機能なども搭載し、非常に完成度が高いです。ただ、キーボードバックライトが付いていないのがやや残念です。
LIFEBOOK WU2/F3は、キーボードバックライトが付いており、価格もやや安くなっています。
[本製品] LIFEBOOK WU2/F3 |
NEC LAVIE Direct PM |
|
画像 | ||
CPU | 第11世代Core | |
メモリ | 最大32GB | 最大16GB |
ストレージ | 最大2TB SSD | 最大1TB SSD |
バッテリー | 25Wh / 50Wh | 33Wh / 49Wh |
質量 | 25Wh:約736g~ 50Wh:約865g~ |
33Wh:約842g~ 49Wh:約899g~ |
[本製品] LIFEBOOK WU2/F3 |
NEC LAVIE Direct PM |
|
価格[税込] ※ | 15万円台 | 16万円台 |
購入時はモデルに注意
本製品を含むLIFEBOOK UHシリーズには、下図のようにいくつかモデルが分かれています。購入時に選択を間違うと別の機種が届いてしまうので注意しましょう。
今回紹介しているWU2/F3は、「軽量ノートPC」と「軽量ノートPC 5G対応モデル」の2つです。
「世界最軽量ノートPC」はWU-X/F3という機種で、見た目は同じですが、質量がかなり軽くなっています。その代わりバッテリー容量は少なめで、キーボードバックライトが無いなど一部の機能が削られています。
「世界最軽量2ini1コンバーチブルノートPC」は、ヒンジが360度回転し、タブレット形状にもなる製品です。
残念なところ
LIFEBOOK WU2/F3は、非常に高い完成度で、大きな欠点はありませんが、強いて言えば、スピーカー音がそれほど良くありません。ただ、オンライン会議の用途であれば十分な品質です。
5Gモデルは、価格がやや高めかなと思います。
また、最近は、16:10や3:2の画面アスペクト比のノートPCが少し増えてきており、こちらのほうが、より下まで文書ファイルなどを表示できるので仕事がしやすいですが、本製品は標準的な16:9となっています。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | スピーカー音がそこまで良くありませんが、画面は見やすいです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイトの計測で、sRGBカバー率 98.0%の色域のディスプレイを搭載しており、CPU性能もまずまずですので、Webコンテンツ用のRAW現像・画像編集などは出来ると思います。ただし、Adobe RGB 100%クラスのディスプレイではないため、印刷用途の編集には向いていません。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画のカット編集のような用途であれば使えると思います。ただし、4K動画の編集をするには、ややスペック不足かなと思います。 |
ゲーム | △ | 第11世代Coreプロセッサ―になり、グラフィック性能が向上しているため、軽いゲームなら出来なくもありませんが、グラフィックス設定をかなり落とす必要があります。ゲームをよくするのであれば、GeForce GTX/RTXシリーズなどの外部グラフィックスを搭載したノートPCをおすすめします。 |
ディスプレイのチェック
LIFEBOOK WU2/F3のディスプレイのチェックです。パネルは、「SHARP LQ133M1JW48」でした。
広い視野角、広めの色域で見やすいディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では386cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
LIFEBOOK WU2/F3のキーボードのチェックです。
キー配列が標準的で、小さいキーもなく、よく使うEnterやBackSpace、半角/全角などのキーは大きく、非常にタイピングしやすいです。矢印キーも一段下がっており、探しやすいです。このあたりは、主に日本で販売している富士通の良さが出ているキーボードだと思います。その代わり、英語キーボードは用意されていません。
キーボードに定評のあるThinkPadは、押し始めの反発が強くしっかりとした打鍵感が得られる一方、本製品は押し始めの反発感がやや弱い代わりに、軽い力でタイピングすることができます。どちらも好きなキーボードですが、本製品のほうが弱い力でタイピング出来る分、疲れにくいかもしれません。
キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmと標準的です。キートップは少し湾曲しており指がフィットしやすくなっています。
タッチパッドはやや小さめですが、クリックボタンは軽い力で押せるので、クリックしやすいです。
上の写真はオプションの「かな無し」キーボードですが、下のような標準的な「かなあり」キーボードも選択することが出来ます。
軽さが売りのモバイルPCでは、軽量化のためにバックライトを省くことがありますが、LIFEBOOK WU2/F3には、バックライトも付いています。薄暗い場所で使用する時でもタイピングがしやすいです。
パフォーマンスのチェック
LIFEBOOK WU2/F3のパフォーマンスのチェックです。
今回は、Core i7-1165G7を搭載していますが、Windowsの電源モードを、高パフォーマンス(デフォルト)にしたときと、最も高いパフォーマンスにしたときのHWiNFOの情報を下に掲載します。
最も高いパフォーマンスにすると、PL1(Power Limit 1)の値が高くなるものの、高パフォーマンスとそれほど数値は違わず、また高パフォーマンスでもCPU温度がやや高めであるため、ここでは、デフォルトの高パフォーマンスのときのみで、各種ベンチマークを計測します。
CPU
LIFEBOOK WU2/F3は、最新のモバイル向け第11世代Coreプロセッサーを搭載しています。一般的なユーザーならコスパの高いCore i5-1135G7がおすすめです。予算がたくさんあるならCore i7-1165G7がいいでしょう。Core i3-1115G4でも軽い作業であればストレスなくできますが、CPU性能およびグラフィック性能が落ちるので、長く使うなら、Core i5のほうがいいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。
落ち着いた後のCPU電力はPL1の設定通り、22Wほぼ一定です。ただ、CPU温度は90℃前後で推移しており高めです。もう少しCPU電力を低めに推移させても良かったかなと思います。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度
メモリ
LPDDR4X-4266のデュアルチャネルメモリを搭載しています。速度は速いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスのスコアは、Core i7-1165G7の中でも非常に高かったです。外部グラフィックスのGeForce MX330を超えるスコアでした。ただし、ベンチマーク中の温度はやや高めです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に3Dmark Wild Life STress Testを実行し、フレームレートの安定性を確認します。このテストでは、Wild Lifeのテストを20回ループし、ワーストスコアがベストスコアに対してどのくらい落ち込むかの比率「Frame rate stability」を算出しています。今回、Frame rate stabilityは94.9%となっており、ややスコアが下がるものの、そこまで極端に下がるわけでもありません。
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDとしてはそこまで速いわけではありませんが、十分な速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、ゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
第10世代Coreプロセッサーよりも速くなっています。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
4K動画の書き出しはかなり待たされますが、FHD動画の書き出しであれば、それほど待たされません。FHD動画の編集自体も、カット編集程度であれば問題なくできます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックの結果です。
5GモデルのみThunderbolt 4に対応しています。それ以外のモデルはThunderboltに対応していませんのでご注意下さい。Power DeliveryとDisplayPort出力いはいずれのモデルも対応しています。今回、5Gモデルですが、以下のいずれの機器も使用できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。
質量のチェック
LIFEBOOK WU2/F3の質量のチェックです。
メーカー仕様表では、25Whモデルが約736g~、50Whモデルが865g~、5Gモデルが約898gとなっています。
今回のレビュー機は、5Gモデルですが、実際に計測した質量は下表の通りです。仕様値よりも軽い質量でした。
ACアダプターの重さは普通です。
5Gモデル | |
PC本体 | 873g |
ACアダプター+電源ケーブル | 248g |
バッテリー駆動時間のチェック
LIFEBOOK WU2/F3のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、25Whのモデルと50Whのモデルがありますが、今回は50Whのモデルです。
バッテリー駆動時間は下の通りで、長めです。ただし、5G通信をしながら作業をした場合は、ここまでバッテリー駆動時間は長くないと思います。
50Wh/5Gモデル | |
(1) JEITA2.0 | 約21.5時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 10時間43分 |
(3) 動画再生時 | 9時間58分 |
(4) PCMark 8 Work | 3時間50分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
バッテリー駆動時のCINEBENCH R23(マルチコア)のスコアです。少しスコアが下がりましたが、わずかですので、バッテリー駆動時に大きくパフォーマンスが下がるということはありません。
:バッテリー駆動時のスコア
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、速い充電速度です。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。
静音性のチェック
LIFEBOOK WU2/F3の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。他は普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
90℃前後で推移しており、高めの温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
排気口周りは熱くなりますが、パームレスト部分はそれほど熱くならないので、それほど不快感はありません。ただし、裏面はかなり熱くなっている部分があるので、火傷には注意しましょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーを搭載しているので、低めの消費電力です。
外観のチェック
LIFEBOOK WU2/F3の外観のチェックです。
今回は、ピクトブラックのカラーです。
天板には、富士通のロゴが入っています。
スピーカーは左右のパームレストの端にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
LIFEBOOK WU2/F3のウェブカメラには、下の画像のように物理シャッターが付いています。ウェブカメラを悪用した盗撮などを防ぐことができ、安心感があります。
Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。オンライン会議などの用途であれば十分使えるでしょう。なお、IRカメラは搭載しておらず、顔認証には対応していません。
ボディは薄型です。
前述したように、ポートの種類は非常に多いです。
有線LANは、下図のように、LANケーブルの爪を引っかけるところをオープンして使います。
ヒンジは約180度回転します。相手に画面を見せるときや、PCを床に置いて作業をしなければならないときなどに便利です。
底面です。底面カバーは爪の引っ掛かりがほとんどないので、開けやすく、メンテナンス性がいいです。
底面カバーを外した時の画像です。PC本体の冷却ファンは1つです。メモリはオンボードなので換装できません。
M.2 SSDは換装できそうです。
ACアダプターは、65Wと比較的多い容量です。角が丸みを帯びており、薄型で持ちやすいです。
ピクトブラックの他にガーネットレッド、シルバーホワイトからボディカラーを選ぶことができます。ただし、WU2/F3 [5G対応]モデルは、ピクトブラックしか選べません。
まとめ
LIFEBOOK WU2/F3は、非常に完成度の高い超軽量モバイルノートPCです。
25Whと50Whのバッテリーのモデルがありますが、個人的には50Whのバッテリーのモデルがおすすめです。2倍もバッテリー容量が違う割には、質量差は130g程度です。ロングバッテリーと軽さを両立しており、実用性が高いです。
さらに、5Gに対応したモデルがあるのも嬉しいです。外出先で使う頻度が高いなら、是非とも5Gモデルをおすすめしたいです。
さらに、インターフェースが充実しており、タイピングもしやすく、国内生産で安心感もあります。
現時点で考えられる最高レベルのモバイルノートPCと言えそうです。
5Gモデルは価格がやや高めですが、レッツノートほど高いわけでもありません。下のクーポンを使うと、メーカーサイトに掲載されている通常のクーポンよりも安く購入できるので、是非ご活用下さい。
特別クーポンコード:SPLSJ
関連動画
製品の概要をまとめた動画も作成しました。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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