富士通 LIFEBOOK WU2/F3 (WU2/E3)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 4GB ~ 32GB
ストレージ 最大2TB PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 25Wh:約736g~
50Wh:約865g~
バッテリー 25Wh:約11時間
50Wh:約22.5時間
WWAN 5G対応
価格[税込] 12万円台~
高い完成度で人気のモバイルノートPC

LIFEBOOK WU2は、非常に完成度が高いモバイルノートです。

 25Whバッテリーモデルなら700g台と非常に軽く、50Whバッテリーモデルであれば、軽さとロングバッテリーを実現。

さらに、5G対応のモデルなら、格安SIMなどでどこでもインターネットが可能です。

キーボードも打ちやすく、作業もしやすいです。

インターフェイスも、USB-Cはもちろん、有線LANやHDMIなど種類が豊富です。

Made in JAPANであるため、高めのスペックにすると安くはありませんが、それを補って余りある優れた機種です。

公式サイトはこちら
クーポン情報

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レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。レビュー機は、1世代前のWU2/E3となりますが、OSとOfficeのバージョンが異なるだけで、中身はWU2/F3と同じです。

レビュー機の構成

Core i7-1165G7、16GBメモリ、512GB SSD、50Whバッテリー、5G

 

目次

お忙しい方は、「LIFEBOOK WU2/F3の特徴」のみお読みください。

 

LIFEBOOK WU2/F3 の特徴

非常に軽くて、バッテリー駆動時間も長い

LIFEBOOK WU2/F3のたくさんある特徴の中の1つが、約736g~と非常に軽い点です。

同じLIFEBOOK UHシリーズには、世界最軽量のWU-X/E3というモデルがあり、さすがにそれには及びませんが、25Whのバッテリーを搭載したときの約736gという質量は、同サイズの他機種よりも軽いです。

また、50Whの大容量バッテリーを選択しても約865g~と、こちらも軽いです。個人的には50Whのバッテリーを搭載したモデルのほうが、質量とバランスが良くおすすめです。

非常に軽い質量
メジャーなモバイルノートの「質量」の比較
LIFEBOOK WU-X/E3 約634g
LIFEBOOK WU2/F3 約736g (25Wh)
dynabook GZ 約779g (21Wh)
LAVIE Direct PM 約842g (33Wh)
dynabook GZ 約859g (42Wh)
LIFEBOOK WU2/F3 約865g (50Wh)
LAVIE Direct PM 約896g (49Wh)
ThinkPad X1 Nano 約907g
VAIO SX14 約999g
ThinkPad X1 Carbon 約1090g
XPS 13 約1200g
MacBook Air M1 約1290g
※いずれも最小質量となります。構成によってはこれより重くなることもあります

 

5G対応モデルもあり

本製品には、5G対応の通信モジュールを内蔵したLIFEBOOK WU2/F3 [5G対応]モデルがあります。

モダンスタンバイにも対応してるので、スリープ状態で持ち出してもネットへの接続が維持されるので、スマホライクに開いてすぐに使うことが可能です。

5Gモデルあり

 

通信モジュールは、Sierra Wireless AirPrime EM9191(Qualcomm Snapdragon X55 5G)でした。試しに、ドコモ回線のOCNモバイルONE、au回線のUQモバイル 楽天モバイル のSIMを試してみましたが、いずれも通信できました。

楽天モバイルは再起動すると接続できなくなることがありましたが、規定のAPNをコマンドから削除することで、安定して通信できました。ただし、テストしたのは数時間程度です。何日も使うとまた挙動が変わるかもしれません。

5G通信モジュール

 

OCNモバイルONEでの通信テストの結果は下図の通りです。混雑する平日の昼間でも比較的速いダウンロード速度が出るのでおすすめです。3GB/月コースなら、毎月680円(税別)です。 最大30GB/月のコースまであります。

OCNモバイルONE
平日11時50分頃
平日12時30分頃
速度のテスト

 

また、5Gに対応した「LINEMO」で都内を回り速度を計測してみました。別途記事にしていますので、ご興味があればご覧ください。

 

充実のインターフェイス

LIFEBOOK WU2/F3は、インターフェイスが充実していることも大きな特徴です。

Power Delivery、DisplayPortに対応したUSB-Cポートは2つあり、HDMIやLANポート、フルサイズのSDカードスロットまであります。なお、LIFEBOOK WU2/F3のUSB-CポートはThunderbolt非対応ですが、LIFEBOOK WU2/F3 [5G対応]モデルのみThunderbolt 4に対応しています。

このように、省かれることが増えているポート類を備えているので、変換アダプターを持ち歩く必要がほとんどありません。また、USB-Cポートでの充電は7.5W以上であればできます。

ポートの配置を見ても、LANポートや充電ポートは奥側にあったり、右側面にもUSBポートがあったりと、ユーザーの使い勝手のよさをしっかり考えて作られている機種であることがよくわかります。

インターフェイス

 

写真編集や動画編集もできる

LIFEBOOK WU2/F3は、最新のインテル第11世代Coreプロセッサーはもちろん、sRGB 100%クラスのディスプレイに、最大32GBのメモリ、2TBのSSDを選択することができ、写真編集や動画編集もできるスペックです。

本体の軽さを活かして、撮影現場で、RAW現像したり、簡易的な動画編集をしたりすることができるでしょう。

なお、メモリはオンボードメモリとなっており、購入後に自分で増設することはできないので、目的に合わせて、十分な容量を選択しておくことをおすすめいたします。

デジタル写真の編集なども出来るスペック

 

模範のような配列で打ちやすいキーボード

LIFEBOOK WU2/F3は、キー配列が模範のように標準的で、特別小さいキーもなく、矢印キーも一段下がっており、タイピングしやすいです。押し始めの反発が少ないキーボードなので、強めにキーを押す方にはもしかしたら合わないかもしれませんが、軽めに流れるようにキーを押すタイプの方は、非常に打ちやすく感じると思います。

標準的なキー配列

 

Made in JAPANの安心感

LIFEBOOK WU2/F3は、ボディ素材にもこだわり、モバイルPCとしての様々な試験もクリアした堅牢性の高い機種です。そのため、軽くて、コンパクトであっても、安心して持ち運ぶことができます。

また、島根県出雲市の工場で組み立てられた、Made in JAPANのPCなので、高い信頼性があります。安さよりも、安心して使えるPCが欲しい方にピッタリです。

カスタマイズモデルのLIFEBOOK WU2/F3であれば、3年のメーカー保証が付いています。さらに、10,230円(税込)でメーカー保証を5年まで延長できたり、別途有償でアクシデントに備えてワイド保証サービスを加えることもできます。

モバイルPCとしては、このあたりの手厚い保証も重要だと思います。

Made in JAPAN

 

ライバル機種の紹介

ライバル機種と言えるNEC LAVIE Direct PMと比較します。LAVIE Direct PMも5G対応で、1kgを切る軽量機種で、LIFEBOOK WU2/F3とよく似た製品です。

LAVIE Direct PMは、テレワークに便利な機能なども搭載し、非常に完成度が高いです。ただ、キーボードバックライトが付いていないのがやや残念です。

LIFEBOOK WU2/F3は、キーボードバックライトが付いており、価格もやや安くなっています。

ライバル機種との比較
  [本製品]
LIFEBOOK WU2/F3
NEC
LAVIE Direct PM
画像
CPU 第11世代Core 
メモリ 最大32GB 最大16GB
ストレージ 最大2TB SSD 最大1TB SSD
バッテリー 25Wh / 50Wh 33Wh / 49Wh
質量 25Wh:約736g~
50Wh:約865g~
33Wh:約842g~
49Wh:約899g~
ほぼ同じ構成にしたときの価格 ※
  [本製品]
LIFEBOOK WU2/F3
NEC
LAVIE Direct PM
価格[税込] ※ 15万円台 16万円台
※Core i5、8GBメモリ、256GB SSD、大容量バッテリー、3年保証時の価格

 

購入時はモデルに注意

本製品を含むLIFEBOOK UHシリーズには、下図のようにいくつかモデルが分かれています。購入時に選択を間違うと別の機種が届いてしまうので注意しましょう。

今回紹介しているWU2/F3は、「軽量ノートPC」と「軽量ノートPC 5G対応モデル」の2つです。

「世界最軽量ノートPC」はWU-X/F3という機種で、見た目は同じですが、質量がかなり軽くなっています。その代わりバッテリー容量は少なめで、キーボードバックライトが無いなど一部の機能が削られています。

「世界最軽量2ini1コンバーチブルノートPC」は、ヒンジが360度回転し、タブレット形状にもなる製品です。

購入時はモデルに注意

 

残念なところ

LIFEBOOK WU2/F3は、非常に高い完成度で、大きな欠点はありませんが、強いて言えば、スピーカー音がそれほど良くありません。ただ、オンライン会議の用途であれば十分な品質です。

5Gモデルは、価格がやや高めかなと思います。

また、最近は、16:10や3:2の画面アスペクト比のノートPCが少し増えてきており、こちらのほうが、より下まで文書ファイルなどを表示できるので仕事がしやすいですが、本製品は標準的な16:9となっています。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適です。
動画鑑賞 スピーカー音がそこまで良くありませんが、画面は見やすいです。
RAW現像
画像編集
当サイトの計測で、sRGBカバー率 98.0%の色域のディスプレイを搭載しており、CPU性能もまずまずですので、Webコンテンツ用のRAW現像・画像編集などは出来ると思います。ただし、Adobe RGB 100%クラスのディスプレイではないため、印刷用途の編集には向いていません。
動画編集 △~○ FHD動画のカット編集のような用途であれば使えると思います。ただし、4K動画の編集をするには、ややスペック不足かなと思います。
ゲーム 第11世代Coreプロセッサ―になり、グラフィック性能が向上しているため、軽いゲームなら出来なくもありませんが、グラフィックス設定をかなり落とす必要があります。ゲームをよくするのであれば、GeForce GTX/RTXシリーズなどの外部グラフィックスを搭載したノートPCをおすすめします。

 

ディスプレイのチェック

LIFEBOOK WU2/F3のディスプレイのチェックです。パネルは、「SHARP LQ133M1JW48」でした。

広い視野角、広めの色域で見やすいディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では386cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

非光沢液晶です。周囲の物が映り込みにくいので作業がしやすいです。

画面への映り込み

輝度を39%にすると、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生していました。ただし、輝度約39%で約100cd/m2なので、輝度を低めにして使わなければ、問題ないと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

LIFEBOOK WU2/F3のキーボードのチェックです。

キー配列が標準的で、小さいキーもなく、よく使うEnterやBackSpace、半角/全角などのキーは大きく、非常にタイピングしやすいです。矢印キーも一段下がっており、探しやすいです。このあたりは、主に日本で販売している富士通の良さが出ているキーボードだと思います。その代わり、英語キーボードは用意されていません。

キーボードに定評のあるThinkPadは、押し始めの反発が強くしっかりとした打鍵感が得られる一方、本製品は押し始めの反発感がやや弱い代わりに、軽い力でタイピングすることができます。どちらも好きなキーボードですが、本製品のほうが弱い力でタイピング出来る分、疲れにくいかもしれません。

キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmと標準的です。キートップは少し湾曲しており指がフィットしやすくなっています。

タッチパッドはやや小さめですが、クリックボタンは軽い力で押せるので、クリックしやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

上の写真はオプションの「かな無し」キーボードですが、下のような標準的な「かなあり」キーボードも選択することが出来ます。

キーボード [かなあり]

 

軽さが売りのモバイルPCでは、軽量化のためにバックライトを省くことがありますが、LIFEBOOK WU2/F3には、バックライトも付いています。薄暗い場所で使用する時でもタイピングがしやすいです。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

LIFEBOOK WU2/F3のパフォーマンスのチェックです。

今回は、Core i7-1165G7を搭載していますが、Windowsの電源モードを、高パフォーマンス(デフォルト)にしたときと、最も高いパフォーマンスにしたときのHWiNFOの情報を下に掲載します。

高パフォーマンス(デフォルト)
最も高いパフォーマンス

 

最も高いパフォーマンスにすると、PL1(Power Limit 1)の値が高くなるものの、高パフォーマンスとそれほど数値は違わず、また高パフォーマンスでもCPU温度がやや高めであるため、ここでは、デフォルトの高パフォーマンスのときのみで、各種ベンチマークを計測します。

 

CPU

LIFEBOOK WU2/F3は、最新のモバイル向け第11世代Coreプロセッサーを搭載しています。一般的なユーザーならコスパの高いCore i5-1135G7がおすすめです。予算がたくさんあるならCore i7-1165G7がいいでしょう。Core i3-1115G4でも軽い作業であればストレスなくできますが、CPU性能およびグラフィック性能が落ちるので、長く使うなら、Core i5のほうがいいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-10875H 10369
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
4467
Core i5-1135G7 4000
Core i7-1065G7 3965
Core i3-1115G4 2454
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1165G7 1447
1380
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1265
Ryzen 7 4700U 1214
Ryzen 5 4500U 1142
Core i7-1065G7 1126
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。

落ち着いた後のCPU電力はPL1の設定通り、22Wほぼ一定です。ただ、CPU温度は90℃前後で推移しており高めです。もう少しCPU電力を低めに推移させても良かったかなと思います。

  • CPU電力
  • CPUクロック
  • CPU温度
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

LPDDR4X-4266のデュアルチャネルメモリを搭載しています。速度は速いです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
52.9GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスのスコアは、Core i7-1165G7の中でも非常に高かったです。外部グラフィックスのGeForce MX330を超えるスコアでした。ただし、ベンチマーク中の温度はやや高めです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1165G7
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
20714
15677
GeForce MX330 16714
GeForce MX250 15406
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
14551
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に3Dmark Wild Life STress Testを実行し、フレームレートの安定性を確認します。このテストでは、Wild Lifeのテストを20回ループし、ワーストスコアがベストスコアに対してどのくらい落ち込むかの比率「Frame rate stability」を算出しています。今回、Frame rate stabilityは94.9%となっており、ややスコアが下がるものの、そこまで極端に下がるわけでもありません。

3DMark Wild Life Stress Test
~ グラフィックス性能が時間と共に落ちていかないかの評価 ~
Core i7-1165G7

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。PCIe-NVMe SSDとしてはそこまで速いわけではありませんが、十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2319
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、ゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

第10世代Coreプロセッサーよりも速くなっています。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しはかなり待たされますが、FHD動画の書き出しであれば、それほど待たされません。FHD動画の編集自体も、カット編集程度であれば問題なくできます。

4K動画の書き出し
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
20分00秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
FHD動画の書き出し
Core i7-1165G7/16GB
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1135G7/8GB
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 4700U/16GB
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4500U/8GB
Radeon Graphics
5分57秒
Ryzen 3 4300U/8GB
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i5-1035G4/16GB
Intel Iris Plus
7分43秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
16分54秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックの結果です。

5GモデルのみThunderbolt 4に対応しています。それ以外のモデルはThunderboltに対応していませんのでご注意下さい。Power DeliveryとDisplayPort出力いはいずれのモデルも対応しています。今回、5Gモデルですが、以下のいずれの機器も使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

LIFEBOOK WU2/F3の質量のチェックです。

メーカー仕様表では、25Whモデルが約736g~、50Whモデルが865g~、5Gモデルが約898gとなっています。

今回のレビュー機は、5Gモデルですが、実際に計測した質量は下表の通りです。仕様値よりも軽い質量でした。

ACアダプターの重さは普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  5Gモデル
PC本体 873g
ACアダプター+電源ケーブル 248g

 

バッテリー駆動時間のチェック

LIFEBOOK WU2/F3のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、25Whのモデルと50Whのモデルがありますが、今回は50Whのモデルです。

バッテリー駆動時間は下の通りで、長めです。ただし、5G通信をしながら作業をした場合は、ここまでバッテリー駆動時間は長くないと思います。

バッテリー駆動時間
  50Wh/5Gモデル
(1) JEITA2.0 約21.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 10時間43分
(3) 動画再生時 9時間58分
(4) PCMark 8 Work 3時間50分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

バッテリー駆動時のCINEBENCH R23(マルチコア)のスコアです。少しスコアが下がりましたが、わずかですので、バッテリー駆動時に大きくパフォーマンスが下がるということはありません。

バッテリー駆動時のCINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-1165G7 4467
4299 [高パフォーマンス]
4018 [より良いバッテリー]
 :電源接続時のスコア
 :バッテリー駆動時のスコア

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、速い充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
81%(約40Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

LIFEBOOK WU2/F3の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。他は普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

90℃前後で推移しており、高めの温度です。

CPUの温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

排気口周りは熱くなりますが、パームレスト部分はそれほど熱くならないので、それほど不快感はありません。ただし、裏面はかなり熱くなっている部分があるので、火傷には注意しましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサーを搭載しているので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

LIFEBOOK WU2/F3の外観のチェックです。

今回は、ピクトブラックのカラーです。

 

天板には、富士通のロゴが入っています。

 

スピーカーは左右のパームレストの端にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

LIFEBOOK WU2/F3のウェブカメラには、下の画像のように物理シャッターが付いています。ウェブカメラを悪用した盗撮などを防ぐことができ、安心感があります。

Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。オンライン会議などの用途であれば十分使えるでしょう。なお、IRカメラは搭載しておらず、顔認証には対応していません。

 

ボディは薄型です。

 

前述したように、ポートの種類は非常に多いです。

 

有線LANは、下図のように、LANケーブルの爪を引っかけるところをオープンして使います。

 

ヒンジは約180度回転します。相手に画面を見せるときや、PCを床に置いて作業をしなければならないときなどに便利です。

 

底面です。底面カバーは爪の引っ掛かりがほとんどないので、開けやすく、メンテナンス性がいいです。

 

底面カバーを外した時の画像です。PC本体の冷却ファンは1つです。メモリはオンボードなので換装できません。

 

M.2 SSDは換装できそうです。

 

ACアダプターは、65Wと比較的多い容量です。角が丸みを帯びており、薄型で持ちやすいです。

 

ピクトブラックの他にガーネットレッド、シルバーホワイトからボディカラーを選ぶことができます。ただし、WU2/F3 [5G対応]モデルは、ピクトブラックしか選べません。

 

まとめ

LIFEBOOK WU2/F3は、非常に完成度の高い超軽量モバイルノートPCです。

25Whと50Whのバッテリーのモデルがありますが、個人的には50Whのバッテリーのモデルがおすすめです。2倍もバッテリー容量が違う割には、質量差は130g程度です。ロングバッテリーと軽さを両立しており、実用性が高いです。

さらに、5Gに対応したモデルがあるのも嬉しいです。外出先で使う頻度が高いなら、是非とも5Gモデルをおすすめしたいです。

さらに、インターフェースが充実しており、タイピングもしやすく、国内生産で安心感もあります。

現時点で考えられる最高レベルのモバイルノートPCと言えそうです。

5Gモデルは価格がやや高めですが、レッツノートほど高いわけでもありません。下のクーポンを使うと、メーカーサイトに掲載されている通常のクーポンよりも安く購入できるので、是非ご活用下さい。

 

クーポン情報

特別クーポンコード:SPLSJ

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LIFEBOOK WU2/F3

特徴

  • 50Whの大容量バッテリー&1kgを切る軽さ
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