デル XPS 13 (9310) の実機レビュー

CPU | Core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.4インチ |
液晶種類 | 1920x1200 3840x2400 タッチ |
質量 | 非タッチ:約1.2kg タッチ:約1.27kg |
バッテリー | 52Wh |
価格[税別] | 16万円台~ |
XPS 13 (9310)は、アルミとカーボンファイバー/グラスファイバーを採用したデザイン性の高いモバイルノートPCです。液晶フレームも非常に細くモダンな見た目です。デザイン重視ならこの製品がおすすめです。
ディスプレイのアスペクト比が16:10となっており、縦方向の情報量が広いのも特徴です。縦長のWebページや文書ファイルが見やすいです。見た目が美しいだけでなく、実用性も高くなっています。
また、他社・他機種に先駆けて、一足先に最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載しており、処理性能も高いです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1165G7、16GBメモリ、512GB PCIe SSD、FHD+(1920x1200)
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「XPS 13 (9310) の特徴」のみお読みください。
XPS 13 (9310) の特徴
高級感がある美しいボディ
XPS 13 (9310)は、非常に見た目が美しいモバイルノートです。
CNC機械加工による削り出しのアルミボディに、繊維が見える白のグラスファイバーまたは黒のカーボンファイバーのパームレストは、高級感のある質感の高い仕上がりになっています。ねじれに強く、押しても凹まない剛性の高いボディで、実際に触ってみると、その仕上がりに驚くことでしょう。また、液晶周りのフレームが非常に細く、圧巻の見た目です。
デザイン重視でノートパソコンを選ぶ場合、本製品は非常におすすめです。




アスペクト比16:10の液晶
XPS 13 (9310)は、アスペクト比16:10の液晶を搭載しているのも特徴の1つです。
一般的なノートPCが搭載する液晶のアスペクト比は16:9ですが、それに比べて縦方向の表示領域がやや広くなっており、Webブラウザや、Wordなどの縦スクロールするソフトが使用しやすいです。見た目だけでなく実用性も高い製品です。

コンパクトなボディサイズ
元祖狭額ベゼルを採用したXPSシリーズの最新機種にふさわしく、XPS 13 (9310)も狭額ベゼルを引き継いでおり、ボディサイズがとてもコンパクトで、持ち運びがしやすいです。
他の13インチクラスのモバイルノートPCとサイズを比較してみましたが、比較した中では、最も横幅と高さが短いです。奥行きは最も短くありませんでしたが、これは16:10のディスプレイで縦幅が長いためです。

幅 | 奥行 | 高さ | |
XPS 13(9310) | 295.7 | 198.7 | 14.8 |
ASUS ZenBook 13 UX334FAC | 302 | 189 | 17.9 |
富士通 LIFEBOOK WU2/E2 | 309 | 212 | 15.5 |
dynabook G(GZ) | 308.8 | 211.6 | 17.9 |
NEC LAVIE Direct PM | 307.2 | 216 | 16.9 |
いち早く第11世代Coreプロセッサーを搭載
XPS 13 (9310)は、最新世代のインテル第11世代Coreプロセッサー(開発コード名:Tiger Lake)を、いち早く搭載したモバイルノートPCです。従来のCPUと比べると、グラフィックス性能が特に大きく向上しています。
各種ベンチマークスコアについては、下のリンク先のページにまとめています。ご興味があればご覧ください。
指紋・顔認証に対応
XPS 13 (9310)は、指紋認証および顔認証に対応しています。指紋認証装置は電源ボタンに統合されており、スリープ時に軽く電源ボタンに触れると、スリープ解除とログインを一度に行ってくれます。


従来モデルからの変化
従来モデルのXPS 13 (9300)と最新モデルのXPS 13 (9310)は、デザイン、ボディサイズ、質量、バッテリー容量、インターフェイスなど変化はありません。
大きな変化はCPUの世代交代ですが、特にグラフィックス性能がアップしており、単なるマイナーチェンジにはとどまっていないと思います。その他に、メモリの容量やクロックの向上、Thunderbolt 3からThunderbolt 4への変化などもあります。
ネットの閲覧や、Officeソフトの使用などであれば、新旧どちらもそれほど差を体感するほどではないかもしれません。一方、ライトなクリエイティブ作業であれば、差を実感するような変化を遂げていると思います。
用途によっては、価格が下がった旧モデルのXPS 13 (9300)を検討してみてもいいと思います。
残念な点
XPS 13 (9310)の残念な点としては、インターフェースが少ない点が挙げられます。USB-Cが2つ、ヘッドセット、micro SDカードスロットしかありません。ただし、USB-Cは、Thunderbolt 4やPowerDelivery、PD出力に対応しているので、最新の周辺機器およびケーブルに揃えられるのであれば、それほど不便はないと思います。既存のフルサイズのUSB機器、HDMIケーブルなどを使いたい方は、機器の買い替えやアダプターの購入が必要になります。
また、LTEに対応していない点も残念です。ThinkPad、レッツノート、VAIO、LIFEBOOK UH、LAVIE Direct PMなど主要なモバイルノートはLTEに対応しているのに、XPS 13がまだLTEに対応していないのは残念です。
また、質量は約1.2kg~と、最新のモバイルノートとしてはそこまで軽くはありません。十分持ち運べる質量ではあるものの、軽さを重視する方には適しません。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分で、画面アスペクト比が16:10となっており、Webページや文書ファイルなどが見やすいです。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | ディスプレイの表示が綺麗で、スピーカー音も比較的良いので、動画鑑賞が快適です。ただし、アスペクト比は動画向きではないので、上下に余黒が出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 性能がアップした第11世代Coreプロセッサーを搭載し、sRGBカバー率 97.6%と比較的広く、RAW現像や画像編集にも使えます。ただし、Adobe RGBを100%カバーするような色域はないため、プロが印刷用途に使うのはあまり適していません。 |
動画編集 | △ ~ ○ |
第11世代Coreプロセッサーを搭載し、動画編集の快適度がやや向上しています。PowerDirectorなどの家庭向けソフトでFHD動画の編集なら割とストレスなく出来るでしょう。ただし、頻繁に動画編集する方は、GeForceシリーズの外部グラフィックスを搭載したPCがおすすめです。 |
ゲーム | △ | 第11世代Coreプロセッサーになり、グラフィックス性能が大きく向上し、軽いゲームであれば高めのフレームレートが出るようになってきました。ただし、グラフィック設定をかなり低くする必要がありますし、プロセッサーのみに負荷がかかり過ぎるので、頻繁にゲームをするなら外部グラフィックスを搭載したPCのほうがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
XPS 13(9310)のディスプレイは、次の2つから選ぶことができますが、今回は、FHD+液晶の特性についてチェックします。
ディスプレイラインナップ
(1) 13.4インチ FHD+(1920x1200) 非タッチ 非光沢 500-Nit
(2) 13.4インチ UHD+(3840x2400) タッチ 低反射 500-Nit
FHD+(1920x1200) ディスプレイ
パネルは、「SHARP LQ134N1」でした。
色域が比較的広く、視野角も広く、比較的見やすいディスプレイだと思います。また、アスペクト比が16:10であるため、Webページなど縦に長いコンテンツが見やすくなっています。輝度を低めにするとフリッカーが確認できたので、気になる方は少し輝度を高め(輝度設定 約25以上)にして使うといいと思います。最大輝度は、当サイトの計測では514cd/m2と非常に高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.6%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、素直な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

画素形状です。ギラつきもほぼ感じません。

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度設定を20(約120cd/m2)以下にするとフリッカーが確認できました。輝度をやや高めにして使うといいと思います。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
XPS 13(9310)のキーボードのチェックです。
浅いキーピッチですがしっかりとした打鍵感があります。個人的にはやや反発力(指を押し戻そうとする力)が強いのと、底付きの衝撃を感じやすいと思いますが、キーピッチは横:約19mm x 縦:18mm(実測値)と十分あり、普通の打ちやすさだと思います。
タッチパッドについては、クリックボタンも含めて操作しやすいと思います。

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
XPS 13(9310)のパフォーマンスのチェックです。
サーマル管理によってややパフォーマンスが異なる
インテル第11世代のCoreプロセッサーのCore i7-1165G7を搭載しています。
本製品は、DELL独自のサーマル管理で熱設定を変更でき、PL1(Power Limit 1:継続可能な電力上限値)の値が下表のように変わってきます。デフォルトの「最適化」ではPL1が25Wですが、「超高パフォーマンス」にすると28Wとなります。

最適化 (デフォルト) |
低温 | 静音 | 超高 パフォーマンス |
|
PL1 | 25W | 15W | 15W | 28W |
CPU
サーマル管理を「最適化」にしたときと「超高パフォーマンス」にしたときのベンチマークスコアを下に掲載します。
今回、Core i7-1165G7を搭載していますが、旧モデルのXPS 13のCore i7-1065G7と比べると20%以上スコアが上がっています。
~ CPU性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。
サーマル管理を「最適化」にしたときよりも「超高パフォーマンス」にしたときのほうが、処理開始後約1分間は高めのCPU電力で推移しています。その後、約3分経過するとどちらも15Wまで下がって、その後は上がったり下がったりを繰り返しています。CPU温度は、ある程度時間が経つと、60~80℃台を行ったり来たりして推移しており、高くはありませんでした。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度






メモリ
メモリは LPDDR4x, 4267MHzで、デュアルチャネルです。

グラフィックス
グラフィックスについては、GeForce MX250と同等のスコアが出ています。従来のXPS 13と比べると、約30%以上スコアが上がっています。ただし、他のPCで計測したときよりも、やや低めのスコアかなと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットが搭載されています。アクセス速度は速いです。
~ SDカードスロット性能 ~


その他のベンチマーク
その他のベンチマーク、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のクリエイター向けソフトで計測した各種処理時間です。
サーマル管理を「超高パフォーマンス(PL1:28W)」にすると、Core i7-10750Hと同じくらいの現像時間になっており、非常に速いです。「最適化(PL1:26W)」でも十分待てる時間です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Premiere Proの書き出しも、従来のCPUより大分速くなっています。ただし、10分の動画の書き出しが17分前後かかっており、やや待たされます。4K動画の編集をするなら、もっと高い性能の外部グラフィックスを搭載したノートPCのほうがおすすめです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードも従来のCPUより速くなっていますが、こういった全コアに大きな負荷のかかる処理はRyzen 4000シリーズのほうが得意です。
グラフィックス性能を使うハードウェアエンコードについては、非常に速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェック結果です。
PowerDeliveryに対応しており、27W以上の充電器であれば使えるようでした。Thunderbolt 4および映像出力にも対応しています。
なお、ThinkPad Thunderbolt 3 ドックはドライバーを入れないと使用できなかったのでご注意下さい。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | 〇 | 〇 | 〇 |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
Dell Thunderbolt Dock TB16 | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | 〇 | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | 〇 | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※4 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
5V充電器 ※2 | 5V/2.4A ANKER充電器 | × | ― | ― |
5V/2.4A AUKEY充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※3 |
EIZO ColorEdge CS2740 | 〇 | 〇 | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | 〇 | 〇 | 〇 |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※4 低速充電であるとの警告が表示されるが充電は可能
HDMIの動作チェック
HDMIポートはありません。
質量のチェック
XPS 13(9310)の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.2kg~」とあり当サイトの計測値もほぼ同じ数値です。ACアダプターは電源ケーブルが太いこともあり、そこまで軽くはありません。外出先に持ち出すなら、PowerDelivery対応の軽い充電機を別途用意するといいでしょう。
質量 | |
PC本体 | 1.211kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 239g |
バッテリー駆動時間のチェック
XPS 13(9310)のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は52Whと、モバイルノートとしては比較的多い容量です。

バッテリー駆動時間は下の通りで比較的長いです。ただし、CPUが第11世代Coreプロセッサーになり、従来のモデルよりもバッテリー駆動時間は短くなっています。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ― |
(2) PCMark 10 Modern Office | 8時間19分 |
(3) 動画再生時 | 8時間15分 |
(4) PCMark 8 Work | 3時間27分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
バッテリー駆動時の各種ベンチマークスコアです。それほどスコアは下がっていないため、電源に繋いでいるときと同じような感覚で使えると思います。
:バッテリー駆動時のスコア
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度かなと思います。
カメラ・マイク・スピーカーのチェック
Webカメラ
XPS 13(9310)のWebカメラの解像度は1280x720で、ノートパソコンとしては標準的です。画質も普通です。ただし、1万円台の少しいいWebカメラと比較すると、画質は落ちます。


マイク性能
マイク性能については、Zoomのアプリでビデオ通話をしたときの音声を確認しました。ややこもった音質ですが、十分オンライン会議などで使えると思います。ただし、1万円台の少しいいマイクと比べると、音質はやや落ちます。

スピーカーは底面に配置されており、2.5Wx2の高出力となっています。実際に音を聞くと最大音量がノートPCにしては大きいです。音質も比較的良く、勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。なお、以下では、サーマル管理を「最適化」にして計測しています。
静音性のチェック
XPS 13(9310)の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
60℃台~80℃台を行ったり来たりしており、問題ない温度かなと思います。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特にパームレストの温度変化は重要です。
普通の表面温度です。それほど不快感はありません。エンコード時のパームレストの温度はやや高めになるものの、グラスファイバーの繊維素材のためか、体感の温度はそこまで熱くありませんでした。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けプロセッサーなので低めの消費電力ではありますが、旧モデルの第10世代Coreプロセッサーよりは消費電力が上がったかなと思います。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
XPS 13(9310)の外観のチェックです。
外観はとにかく美しく、見た目にこだわる方も納得できる1台ではないかと思います。
今回は、「フロストホワイト+グラスファイバー(白)」のカラーのモデルの外観を掲載します。「プラチナシルバー+カーボンファイバー(黒)」のカラーについては、旧モデルのXPS 13を参考にして下さい。外観はほぼ同じです。
液晶ベゼルが非常に狭く圧巻の見た目です。グラスファイバーのパームレストも清潔感があっていいです。指紋も目立ちません。

天板は、フロストホワイトのカラーになっています。

ボディは薄く、側面はシルバーに輝いておりメタリック感が出ています。


インターフェースはご覧のように少なめです。micro SDカードスロットは、フルサイズのSDカードスロットが良かったです。


液晶が開く最大の角度です。

底面です。

底面カバーを外すには、T5トルクスドライバーが必要です。ネジを外した後は、正面側に溝があるので、そこにオープナーなどを差し込んで、側面を一周させれば、割と簡単に外れます。
メモリはオンボードですので換装はできません。冷却ファンが2つ搭載されているのはグッドポイントです。

M.2 SSDは換装できると思いますが、自己責任でお願いします。

ACアダプターは比較的小さいですが、電源ケーブルが太いです。


まとめ
XPS 13 (9310)は、見た目が美しく、作業もしやすいモバイルノートPCです。
アルミボディを採用することで剛性が高く高級感があり、また繊維が見えるグラスファイバーもしくはカーボンファイバーを採用したパームレストも素敵です。液晶のフレームが非常に細くモダンで最先端を行く見た目です。人前で使うからにはデザイン性にもこだわりたい、といった方も納得できる1台ではないかと思います。
また、ディスプレイのアスペクト比が16:10になっており、16:9のフルHD液晶よりも、縦方向の情報量が多く、Webページや文書ファイルなどが見やすく作業がしやすいです。
プロセッサーにも、最新の第11世代CoreプロセッサーのCore i7-1165G7を搭載しており、十分な処理性能です。
やや残念なのは、質量がやや重めなことと、相変わらずLTEに対応していないことです。そこさえ気にならなければ、かなり完成度の高いモバイルノートPCと言えるでしょう。
美しいデザインのモバイルノートPC
XPS 13 (9310)

特徴
- 美しいデザイン
- 持ち運びやすいコンパクト・スリムなボディ
- アスペクト比16:10の液晶
こんなあなたに
- デザイン重視の方
- 仕事がしやすいモバイルノートが欲しい方
- 価格16万円台[税別]~
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約10年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。