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NEC LAVIE Direct PM(Pro Mobile)2021年モデルの実機レビュー
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
画面サイズ | 13.3インチ |
画面種類 | フルHD IPS 非光沢 / フルHD IPS 非光沢 PG |
質量 | 約842g~ |
バッテリー | 最大 約24時間 |
WWAN | LTE / 5G |
価格[税込] | 15万円台~ |
※PG:プライバシーガードの略
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)は、1kg未満でLTE/5Gにも対応した数少ないモバイルノートPCです。これだけでもかなり価値のある製品です。
また、外出先で使いやすいだけでなく、テレワーク用途を強く意識して開発され、セキュリティ、オンラインミーティング性能、外部モニター接続時の利便性などが向上しています。
33Whバッテリーのモデルと、49Whバッテリーのモデルがありますが、個人的にはバッテリー駆動時間が大きく伸びる49Whの方がおすすめです。49Whバッテリーでも約899g~と非常に軽いです。
LAVIE Direct PM と LAVIE Pro Mobileの違い
LAVIE Direct PM と LAVIE Pro Mobileは基本的には同じ機種です。
LAVIE Direct PMは、メーカーがネットで販売している「カスタマイズモデル」となっており、パーツやOfficeの有無、サポート年数などを好みに変えることが出来ます。一方、LAVIE Pro Mobileは、ヤマダ電機などの家電量販店で販売している「カタログモデル」となっており、パーツなどの変更はできません。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。なお、一部の画像は、旧モデルで撮影したものを使用しています。
レビュー機の構成
Core i7-1165G7、16GBメモリ、256GB PCIe SSD、通常液晶、標準バッテリー(33Wh)
目次
お忙しい方は、「LAVIE Direct PMの特徴」のみお読みください。
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)の特徴
1kg以下で5G/LTEに対応した数少ないノートPC
NEC LAVIE Direct PMは、1kg未満でLTEに対応したノートPCです。
インテル第11世代Coreを搭載した実用的な処理性能を持つPCの中で、1kg未満でLTEに対応した製品は、下表の通りかなり少ないです。
本製品は、約33Whのバッテリーを搭載したモデルと、約49Whのバッテリーを搭載したモデルがあります。前者であれば、下表の中で最も軽いです。後者のモデルも、800gを切っており非常に軽いです。個人的には後者のモデルのほうが、それほど質量が増えていないのにバッテリー容量が大分増えるのでおすすめです。
製品名 | 質量 | 画面サイズ バッテリー |
|
LAVIE Direct PM (33Wh) | 約842g | 13.3型 約33Wh |
|
---|---|---|---|
LAVIE Direct PM (49Wh) | 約899g | 13.3型 約49Wh |
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VAIO SX12 | 約887g~ | 12.5型 約53Wh |
|
LIFEBOOK WU2/F3(5G) | 約898g~ | 13.3型 約50Wh |
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ThinkPad X1 Nano | 約907g~ | 13.0型 約48Wh |
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レッツノート SV | 約949g~ | 12.1型 約43Wh |
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VAIO Z | 約958g~ | 14型 約53Wh |
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レッツノート QV | 約969g~ | 12.0型 約38Wh |
|
レッツノート FV | 約999g~ | 14.0型 約30Wh |
|
VAIO SX14 | 約999g~ | 14.0型 約53Wh |
テレワークを強く意識したノートPC
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)は、コロナ禍以降の働き方の変化に対応し、特にテレワーク用途を強く意識したノートPCです。NEC独自にテレワークの実態調査を行い、ユーザーの声が反映されています。
1kgを切る質量と最大24時間のロングバッテリーというモビリティの高さに加えて、セキュリティ、オンラインミーティングのしやすさ、外部モニター接続時の利便性、通信機能などに優れています。
外部モニターが使いやすい
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)は、HDMIに加えて、USB-Cからの外部ディスプレイへの出力が可能です。
ここまでは他のPCでもよくある機能ですが、本製品のユニークな点として、外部モニター接続時に、視線による操作が可能です。これは、視線を移すだけで、PC本体と外部モニターとの間で、マウスポインタやウィンドウを移動できる機能です。さらに視線を向けていない画面をぼやけさせ、覗き見を防止する機能もあります。
なお、これらの機能は、Mirametrix Glanceというソフトウェアを使って実現しています。このソフトは、レノボの一部のノートパソコンにもプレインストールされています。
使ってみた感想としては、結構便利だとは思います。ただ、眼だけを動かした場合はなかなか反応せず顔全体を動かす必要があるのと、上下にモニターを並べたときの視線移動に対応していない点が残念でした。
覗き見による情報漏えいを防ぐ機能
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)は、覗き見による情報漏えいを防ぐための機能を備えています。
1つ目の機能は「プライバシーガード機能」です。これはプライバシーガード機能付き液晶を搭載することで利用可能な機能です。液晶の視野角を電気的に狭くすることで、横からののぞき見を防止することができます。カメラが覗き見を検知して、自動的に視野角を狭めることもできます。ただし、プライバシーガード機能付き液晶モデルは、質量がやや重くなり、バッテリー駆動時間が少し短くなります。
実際に使った感想としては、プライバシーガードをONにすると、画面の自分に近い側はやや文字が見えてしまうものの、自分より遠い側はかなり暗くなり見にくかったです。ただし、「ディスプレイのチェック」で記載しますがプライバシーガードをOFFにしたときの視認性が気になりました。真正面から見ても画面の端のほうが暗くなります。
もう1つの機能は、「プライバシーアラート機能」です。これは、後ろからのぞき込まれると、ユーザー以外の視線を検知し、画面に警告が表示される機能です。この機能は選択する液晶に関わりなく使用できます。
使ってみて、こちらは便利でした。カフェなどで仕事をしていても安心できます。
オンラインミーティング機能の強化
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)では、最近増えてきたオンラインミーティングを快適に行うための機能が強化されています。
1つ目としては、部屋の中のエアコンやファンなどの雑音を抑える「ノイズサプレッサー機能」や、部屋の反響音を抑えて音声を聞き取りやすくする「ルームエコー制御機能」を搭載しています。これらの機能により、相手側に、よりクリアに音声を届けることができます。
2つ目は、ミーティングの参加人数に合った聞こえ方に調整する「ミーティング機能」です。複数人でオンラインミーティングに参加する場合は、マルチユーザーモードを選択することで、より広い範囲に音が広がり、どの方向からでもミーティングの音声が聞こえやすくなります。
実際に使ってみた感想としては、PC上のアプリで録音した音声を聞いてみると、ノイズサプレッサ―(ミーティング機能)をONにした場合、確かに周囲のノイズは減ります。ただ、Zoomのアプリを通してオンライン会議をしたときは、そこまで大きな差はないかなと感じます。逆に聞き取りづらくなるケースもありました。マルチユーザーモードも若干聞こえ方が変わるかなとは思いますが、劇的な変化ではありません。あまり大きな期待はしないほうがいいと思います。
Wi-Fi 6・LTE・5Gに対応
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)は、通信機能も優れています。
Wi-Fi 6およびLTEに対応している上に、5Gにも対応しています。5G対応モデルであれば、高速で、容量無制限のネット環境を持ち運ぶことも可能となります。5Gエリアも広がってきているので、都心を含め、使用する場所によっては、5G対応は大きなメリットとなります。
なお、LTEモジュールはどのモデルでも選べますが、5Gモジュールは、「Core i7 / 16GBメモリ / プライバシーガード液晶」のモデルのみ搭載できるのでご注意下さい。
残念な点
LAVIE Direct PMの残念な点は、キーボードにバックライトが搭載されていません。ライターの方などは、新製品発表会などで、真っ暗な会場でタイピングしなければならないこともあると思いますが、そういった場合に不便です。
また、顔認証には対応していますが、指紋認証には対応していません。コロナ禍で、外ではマスクをしていることが多いので、顔認証だけでなく指紋認証にも対応していると便利でした。
さらに、欲を言えば、2つあるUSB-Cポートの両方が、Power Delivery、DisplayPortに対応し、Thunderbolt 4にも対応していると良かったです。
カタログモデルとカスタマイズモデルの比較
カスタマイズモデルのLAVIE Direct PMと、カタログモデルのLAVIE Pro Mobileとでは、選択できる構成などが異なってきます。
以下の表では、LAVIE Direct PMと、LAVIE Pro Mobileの構成を簡単に比較しています。
LAVIE Direct PMは、メモリやストレージ容量を選択でき、自分にピッタリのスペック構成を選択することができます。なお、今はWindows 11が登場して間もないので、Windows 10を搭載した2021年春モデルと、Windows 11を搭載した2021年秋冬モデルとがありますが、基本的なスペックには違いがありません。
Windows 10を搭載した2021年春モデルは、同じスペック構成でも2021年秋冬モデルよりも1万円ほど安く購入できます。ただし、Officeソフトを付ける場合は、2019年版のOfficeしか選択できませんので、ご注意ください。
LAVIE Pro Mobile(カタログモデル)では、バッテリーLに固定されており、LTE、5Gを搭載したモデルがありません。また、今のところ、OSはWindows 10 Home、OfficeソフトはMS Office Home & Business 2019搭載となっています。
バッテリー、ストレージのカスタマイズを行いたい場合や、LTEや5Gを希望する場合、またOfficeソフトが不要な場合などは、LAVIE Direct PM(カスタマイズモデル)を購入するといいでしょう。
プライバシーガード搭載モデル | 通常液晶モデル | |
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 |
|
OS | Windows 11 Home / Pro Windows 10 Home / Pro |
|
メモリ | 8GB / 16GB | |
ストレージ | PCIe SSD | |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 プライバシーガード |
FHD IPS 非光沢 |
質量 | L : 約965g L:5G : 約992g |
M : 約842g L : 約899g |
バッテリー時間 | L :
約20時間 L:5G : 約18時間 |
M : 約15時間 L : 約24時間 |
バッテリー容量 |
バッテリーM : 33Wh バッテリーL : 49Wh |
|
LTE | 有 / 無 | |
5G | Core i7モデルのみ | 無 |
ソフト | 無し / MS Office Personal 2019 or 2021 / MS Office Home & Business 2019 or 2021 |
PM950/BAL | PM750/BA | PM550/BA | |
CPU | Core i7-1165G7 | Core i5-1135G7 | |
OS | Windows 10 Home | ||
メモリ | 16GB | 8GB | |
ストレージ | 512GB SSD | ||
液晶サイズ | 13.3型 | ||
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 プライバシーガード |
FHD IPS 非光沢 | |
質量 | 約972g | 約955g | 約889g |
バッテリー | L : 約20時間 | L : 約24時間 | |
ソフト | MS Office Home & Business 2019 |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、液晶も見やすいので、快適に使えるでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 音質は普通ですが、ディスプレイの表示が綺麗なので、動画鑑賞も快適です。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | CPU性能はあまり高くはないものの、色域がsRGBカバー率 98.5%と比較的広いので、RAW現像や画像編集にも使えるでしょう。ただし、メモリは16GBを選択したほうがいいです。 |
動画編集 | △~○ | 簡易的な動画編集ならできますが、外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集は難しいです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイのチェックです。
通常のディスプレイ
パネルは、「LP133WF9 SPB2」です。
視野角が広く、色域も比較的広く、見やすいディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では290cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測結果は、下表のとおりです。
sRGBカバー率 | 98.5% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75.1% |
Adobe RGBカバー率 | 73.9% |
プライバシーガード機能付きのディスプレイ
こちらは、LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)2020年夏モデルでチェックしたものです。
プライバシーガード機能付きのディスプレイは、機能をONにすると、横からの覗き見を防止できます。ただし、プライバシーガードをOFFにしたときの正面からの見やすさが気になりました。下図のように画面の端がやや暗く見えるのです。また少し上からもしくは下から見ると、画面の暗さが顕著に出ます。自分自身の作業のしやすさを優先するなら、このディスプレイはおすすめしません。自分の作業のしやすさよりもセキュリティを優先するならこのディスプレイがいいでしょう。
その他、ディスプレイの特性は次の通りです。最大輝度は、当サイトの計測では325cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
(2020年夏モデルでチェックしたディスプレイです)
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)のキーボードは比較的打ちやすいと思います。
実測で、キーピッチは19mm、キーストロークは1.5mmです。ゆとりのあるキーサイズで、適度な打鍵感もあります。また、キートップはシリンドリカル形状という、少し湾曲した形状になっており、指のフィット感がよくなっているようです。これは、打ちやすいキーボードで定評のあるThinkPadシリーズのデータを参考にしているとのことでした。
その他に、PCを開くとキーボード面が軽く傾くリフトアップヒンジ、タイプの音が抑えられている静音設計、汚れや摩耗に強いプレミアムUVコーティングが施されるなど、打ちやすさだけでなく、キーボード性能へのこだわりが見えます。
ただし、キーボードバックライトが搭載されていない点は残念です。
パフォーマンスのチェック
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)のパフォーマンスのチェックです。
CPU
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)のCPUは、インテルの第11世代Coreプロセッサーです。
今回は、Core i7-1165G7を搭載しており、HWiNFOによる情報は以下のとおりです。PL1が15Wと、それほど高くない設定です。
ベンチマークは以下のような結果となりました。
PL1が低く、CPU電力が抑えられた設定となっているので、マルチコア、シングルコアともにCore i7-1165G7としては低めのスコアでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはLPDDR4Xで、速度は速いです。なお、オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。CPU電力は低めですが、メモリ速度が速いため、CPU内蔵グラフィックスとしては高めのスコアが出ています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。
その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作の確認結果は次の通りです。
USB-Cポートを2つ備えていますが、本体の奥側のUSB-CポートがDisplayPort、およびPowerDeliveryに対応しています。Thunderboltには対応していません。
PD充電器は45W以上のものは警告なしで使えましたが、30W以下のものは「低速のUSB充電ケーブルが接続されています」という警告が出ました。なお、15W以上であれば使えるようです。
なお、手前側のUSB-Cポートはデータ転送のみ対応なので、お間違えがないようにしてください。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
65W ZHOULX充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower充電器 | △ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ | ― | ― | |
5V充電器 ※2 | 5V/2.4A ANKER充電器 | × | ― | ― |
5V/2.4A AUKEY充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※3 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。
2020年夏モデルでは、4K表示を選択すると、リフレッシュレートが最大で30Hzになっていたので、この点は新モデルで改善されています。
質量のチェック
質量のチェックです。
プライバシーガード非搭載、33Whバッテリーモデルで計測した質量は次の通りです。メーカー仕様値は、「約842g」と表示されていたので、仕様値よりも少し軽いです。13.3型のノートPCとしても非常に軽い質量です。ACアダプターも比較的軽いです。
質量 | |
PC本体 | 824g |
ACアダプター+電源ケーブル | 225g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリーM(33Wh)と、バッテリーL(49Wh)の2つの容量がありますが、今回はバッテリーMを搭載したモデルなので、バッテリー容量は33Whです。モバイルノートPCとしては、やや少なめの容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。モバイルノートPCとしては、やや短めの駆動時間です。なお、バッテリーL(49Wh)を選択すると、メーカー仕様値では約24.0時間と駆動時間が長くなります。
標準バッテリー バッテリーM(33Wh) |
|
(1) JEITA2.0 | 約15.0時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 7時間12分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 8 Work | 2時間1分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電時間も比較的速いです。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証が使用できます。
Webカメラは、約92万画素の720p HDカメラです。暖色系の画質で、比較的明るい画像です。細部のはやや荒いですが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。
スピーカー
2W + 2Wのスピーカーが底面の正面側に配置されています。音質は普通で、10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。ボーカル音がややこもっているので、「LAVIE簡単設定」のSpeakerの項目で「Clear Voice」の設定を少し上げたほうがいいかなと思いました。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力が約15Wと低めで推移しているので、CPU温度も70℃前後と低いです。
CPU温度は心配なさそうです。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。高い負荷がかかっても、比較的低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
高負荷時でも、全体的に低めの温度です。それほど不快に感じることはなさそうです。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのCoreプロセッサーを搭載しているので、低めの消費電力です。
外観のチェック
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)の外観のチェックです。
本製品には、下の画像のような、フレアゴールド、ネイビーブルー、クラシックボルドーのボディカラーがあります。また、カスタマイズモデルのみ、メテオグレーからも選択できます。
メテオグレーのカラー
今回は、カスタマイズモデル限定のメテオグレーで、無難なカラーになっています。
なお、天面、底面には、それぞれ用途に合ったカーボン素材が採用されています。
天板の画像です。
約16.7mmと薄いボディです。
側面のポート類は下の画像のとおりです。USB3.1、USB-C(データ転送のみ)、USB-C(Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、micro SDカードスロットを搭載しています。モバイルノートPCとしては十分な数のポートではないかと思います。
液晶は約180度開くことができ、対面する相手に画面を見せる場合など、なにかと便利です。
底面はフラットです。
ネイビーブルーのカラー
ネイビーブルーの画像です。液晶フレームはブラックです。(こちらは、2020年夏モデルの画像ですが、2021年秋冬モデルでも同じボディを選択できます。)
天板の画像です。落ち着きのあるブルーのカラーです。
パームレスト部分です。キーボードの印字は、ホワイトではなくゴールドのような色になります。
側面です。
底面です。
ACアダプター
ACアダプターは、65Wで角が丸いので持ちやすいです。ちなみに、レノボの65W USB Type-C スリム ACアダプターと同じものですが、電源ケーブルがやや短くなっています。
まとめ
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)は、新しい働き方に対応し、テレワーク用ノートPCとしての使い勝手を追求した、13.3型のモバイルノートPCです。
特徴的なのは、1kgを切る軽さで、なおかつLTEにも対応している点でしょう。この2つだけでも非常に価値ある製品です。49Whバッテリーモデルであれば、バッテリー駆動時間も比較的長いです。
しかも、それだけでなく、キーボードが比較的打ちやすく、外部モニターも使いやすく、プライバシーガード液晶やプライバシーアラート機能によってセキュリティ機能が向上し、オンラインミーティング性能もアップしており、従来機種から大幅なアップグレードを遂げています。モバイルノートPCを探しているのであれば、必ずチェックしてほしい機種です。
ただし、キーボードバックライトを搭載していない点はやや残念です。また、コロナ禍で外ではマスクをすることが多いので、指紋認証に対応していたら良かったです。
プライバシーガード液晶は、横からの覗き見防止に役立ちますが、正面からの視認性もやや悪くなるのと、質量が重くなり、バッテリー駆動時間が短くなります。個人的には通常の液晶がおすすめです。
持ち運びやすくて、テレワークにも快適!
LAVIE Direct PM(LAVIE Pro Mobile)
特徴
- 1kg未満の質量
- 5G/LTEに対応
- 49Wの大容量バッテリー
こんなあなたに
- 日常的に持ち歩く方のモバイルノートPCとして
- テレワーク用にも使いやすいノートPCを探している方
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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