Core i7-1165G7のベンチマーク

更新日:2020年10月26日

 

ここではインテル第11世代Coreプロセッサー(Tiger Lake)の「Core i7-1165G7」のベンチマークスコアを掲載します。

なお、Tiger Lakeは、TDP(熱設計電力)をメーカー側で調整できるため、ベンチマークスコアは1つの目安としてご覧いただけたらと思います。

 

Core i7-1165G7の仕様

Core i7-1165G7は、10nm製造プロセスを改良した「10nm SuperFin」を採用したインテル第11世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Tiger Lake)の1つで、現在発表されているラインナップの中では上から2番目のモデルとなっています。

事前情報では、Tiger Lakeは、従来プロセッサーと比べると、CPU性能が20%UP、グラフィック性能が最大2倍UP、AI処理性能が最大5倍UPしているとのことでした。

メモリはDDR4-3200/LPDDR4x-4267に対応し、将来的にはLPDDR5-5400まで対応予定です。また、PCI Express 4.0、Wi-Fi 6、Thunderbolt 4にも対応している点も特徴です。

インテル第11世代Coreプロセッサー(Tiger Lake)の仕様比較
  Core i7-1185G7 Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4
製造プロセス 10nm SuperFin
コア / スレッド数 4 / 8 2 / 4
cTDP-up周波数 3.0 GHz 2.8 GHz 2.4 GHz 3.0 GHz
cTDP-down周波数 1.2 GHz 1.2 GHz 900 MHz 1.7 GHz
ターボブースト時 4.8 GHz 4.7 GHz 4.2 GHz 4.1 GHz
キャッシュ 12MB 8MB 6MB
Operating Range 12W~28W
グラフィックス Intel Iris Xe Intel UHD
グラフィックス
最大動的周波数
1.35 GHz 1.3 GHz 1.3 GHz 1.25 GHz
グラフィックス
実行ユニット
96 80 48
※インテル第11世代プロセッサーには、Operating Rangeが12~28WのUP3と、7~15WのUP4がありますが、ここではUP3のみを掲載。

 

Tiger Lakeについての詳細については、以下のようなメディアサイトをご覧ください。

 

ベンチマークの計測に利用したノートPC

初稿時はInspiron 13 7000 2-in-1 (7306)の計測結果を掲載しましたが、今回、XPS 13の結果を加えました。

検証機1:Inspiron 13 7000 2-in-1 (7306)

1台目の検証機には以下の製品を使用しました。

 

電源モードによるCPU電力の違い

まず、電源モードによってCPUのPL1(Power Limit 1:継続可能な電力上限値)およびPL2(Power Limit 2:短期的な最大電力上限値)などの設定が変わっているかを確認してみましたが、いずれも同じ設定でした。なお、cTDP-downは12W、cTDP-upは15Wでした。

電源モードによる違い
電源モード
HWiNFO64の画面
  より良いバッテリー 高パフォーマンス
(デフォルト)
最も高いパフォーマンス
PL1 18W
PL2 51W
cTDP-down 12W
cTDP-up 15W
各電源モードのPL1とPL2等の設定

 

DELL独自のサーマル管理によるCPU電力の違い

DELLは独自のサーマル管理で熱設定を変更できるので、各モードの設定を確認したところ、次表のようになっていました。デフォルトの「最適化」ではPL1が18Wでしたが、「超高 パフォーマンス」にすると26Wになっていました。

DELL独自のサーマル管理によるCPU電力違い
Dell Power Mangerのサーマル管理
  最適化
(デフォルト)
低音 静音 超高
パフォーマンス
PL1 18W 15W 15W 26W
PL2 51W
cTDP-down 12W
cTDP-up 15W
各熱設定のPL1とPL2等の設定
電源モードはデフォルトの「高パフォーマンス」に設定

 

CPU電力の推移

次に、CPU電力の推移を確認するため、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけ、このときのCPU電力の推移を確認してみました。サーマル管理をデフォルトの「最適化」にしたときと「超高パフォーマンス」にしたときのグラフを下に掲載します。なお、電源モードはデフォルトの「高パフォーマンス」です。

 

サーマル管理を「最適化」にした場合、一瞬だけPL2を超えない範囲の非常に高い電力になった後は、約23Wで推移し、処理開始から約90秒後には、PL1となる約17~18Wまで下がるような動きをしていました。

サーマル管理:最適化
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力の推移
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行時

 

次にサーマル管理を「超高パフォーマンス」にした場合は、一瞬非常に高い電力になった後は、PL1の設定に近い22~24Wで動いていました。ただし、このときのCPU温度が100度になっていたためか、約450秒後には20W前後にまで下がってしまいました。

サーマル管理:超高パフォーマンス
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力の推移
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行時

 

検証機2:XPS 13(9310)

2台目の検証機には以下の製品を使用しました。

 

DELL独自のサーマル管理によるCPU電力の違い

XPS 13も1台目の検証機と同じDELL製であるため、電源モードによる違いはありませんでした。DELL独自のサーマル管理においては、デフォルトの「最適化」ではPL1が25W、「超高 パフォーマンス」が28Wでした。「最適化」のPL1の値がかなり高めになっています。なお、こちらもcTDP-downは12W、cTDP-upは15Wでした。

DELL独自のサーマル管理によるCPU電力違い
  最適化
(デフォルト)
低音 静音 超高
パフォーマンス
PL1 25W 17W 17W 28W
PL2 51W
cTDP-down 12W
cTDP-up 15W
各熱設定のPL1とPL2等の設定
電源モードはデフォルトの「高パフォーマンス」に設定

 

CPU電力の推移

次に、Prime95で全CPUコアに高い負荷をかけたときのCPU電力の推移を掲載します。

サーマル管理を「最適化」にしたときは、一瞬だけPL1の51W近くまで電力が上がった後、25W辺りで約1分持続した後、徐々に電力が下がって、最終的にはcTDP Down値の15Wまで下がっています。

サーマル管理:最適化
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力の推移
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行時

 

「超高パフォーマンス」にした場合も、似たような動きですが、一瞬51Wになった後は、約30Wで少し持続しています。

サーマル管理:超高パフォーマンス
Prime95で負荷をかけたときのCPU電力の推移
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行時

 

Core i7-1165G7のベンチマークスコア

以下、各種ベンチマークソフトを使ったスコアを掲載します。今回は、サーマル管理を「最適化」にしたときと「超高パフォーマンス」にしたときとで計測しています。また、今回は主に、1世代前のCore i7-1065G7や、ライバルとなるプロセッサーのRyzen 7 4700Uとスコアを比較していきたいと思います。

CINEBENCH R20

まずは、レンダリングを行ってスコアを出す定番ベンチマークソフト、CINEBENCH R20の結果を掲載します。マルチコア性能について、従来のCore i7-1065G7と比較すると、サーマル管理の設定にもよりますが、10~40%ほどスコアが高くなっていました。

ただし、従来のCPUよりは高いスコアが出たにせよ、Ryzen 7 4700Uには及ばないスコアです。レンダリングやエンコードなど、CPUの全てのコアに高い負荷のかかるような処理は、Ryzen 7 4700Uのほうが有利でしょう。

ただし、シングルコア性能についてはかなり高いスコアであったため、処理によってはRyzen 7 4700Uよりも高いパフォーマンスが出るケースもあります。

CINEBENCH R20
Inspiron 13 7000 2-in-1のスコア
XPS 13のスコア
他CPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3860
Core i7-10875H 3557
Core i9-10885H 3516
Ryzen 5 4600H 3260
Ryzen 7 Pro 4750U 3197
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Ryzen 5 Pro 4650U 2424
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2113
Core i7-1165G7
[XPS 13]
2102 [PL1:28W]
1975 [PL1:25W]
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
1839 [PL1:26W]
1641 [PL1:18W]
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i3-1005G1 948
Core i3-10110U 913
Pentium Gold 5405U 516
Celeron N4100 459
Core m3-8100Y 434
Celeron 4205U 304
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1165G7
[XPS 13]
574 [PL1:25W]
571 [PL1:28W]
Core i9-10885H 514
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
508 [PL1:26W]
502 [PL1:18W]
Ryzen 9 4900HS 488
Core i7-10750H 478
Ryzen 7 Pro 4750U 467
Ryzen 7 4700U 465
Ryzen 7 4800H 457
Ryzen 5 4600H 452
Ryzen 5 4500U 448
Core i7-10710U 447
Core i7-1065G7 446
Core i7-10510U 444
Ryzen 3 4300U 430
Core i3-10110U 413
Ryzen 7 3700U 366
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

PassMark Performance Test 10.0

続いて、圧縮、暗号化、物理シミュレーションなどを含む数学的計算を行うPassMark Performance Test 10.0のスコアを掲載します。Core i7-1165G7のスコアは、従来のCore i7-1065G7よりも2~20%ほど上回る程度でした。ただし、Ryzen 7 4700Uよりは劣るスコアです。

PassMark Performance Test 10.0(CPU MARK)
Inspiron 13 7000 2-in-1のスコア
XPS 13のスコア
他CPUとの比較(CPU MARK)
Ryzen 9 4900HS 20343
Ryzen 7 4800H 19080
Ryzen 7 Pro 4750U 16988
Ryzen 7 4700U 14231
Core i7-10750H 12866
Core i7-1165G7
[XPS 13]
12552 [PL1:28W]
12230 [PL1:25W]
Ryzen 5 4500U 11515
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
11010 [PL1:26W]
10745 [PL1:18W]
Core i7-1065G7 10483
Core i7-10710U 10115
Ryzen 3 4300U 8004
Ryzen 7 3700U 7431
Core i7-10510U 7235
Ryzen 5 3500U 7179
Core i5-10210U 6514
Core i3-10110U 4213
Ryzen 3 3200U 4166
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

Geekbench 5

続いて、拡張現実や機械学習などの最先端の処理を取り入れているクロスプラットフォームのベンチマークソフト、Geekbench 5のスコアを掲載します。Core i7-1165G7は、従来のCore i7-1065G7よりもスコアが約15~35%ほど向上していました。計測した中で最も高いスコアと、Ryzen 7 4700Uのスコアを比較すると、ほとんど差はありませんでした。

Geekbench 5
Inspiron 13 7000 2-in-1のスコア
XPS 13のスコア
他CPUとの比較(Multi-Core)
Ryzen 9 4900HS 8129
Core i7-10875H 7447
Ryzen 7 Pro 4750U 6272
Core i7-10750H 6030
Core i7-9750H 5784
Ryzen 7 4700U 5696
Core i7-10710U 5602
Core i7-1165G7
[XPS 13]
5491 [PL1:25W]
5366 [PL1:28W]
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
4761 [PL1:26W]
4617 [PL1:18W]
Ryzen 5 4500U 4662
Core i7-1065G7 4019
Core i5-1035G1 3920
Core i5-10210U 3821
Core i5-8265U 3546
Ryzen 3 4300U 3411
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

リアル作業の快適性の指標となるベンチマーク

上で掲載したベンチマークは、CPUの性能を最大限引き出したときのテストで、CPUの優劣を見るのに最適でした。ただし、日常的に、レンダリングのような大きな負荷のかかる処理を行っているユーザーはあまり多くありません。そこで、次では、一般的なユーザーが利用することの多い作業を処理を実行し、快適度を数値化するベンチマークソフトのスコアを掲載します。

なお、メモリやストレージの速度などによってもスコアが変わってくるため、目安としてご覧いただければと思います。

 

PCMark 10

PCMark 10は、Webページ閲覧、動画視聴といった日常的な操作の快適性の指標となる「Essentials」、文書作成、表計算の使用といった仕事の快適性の指標となる「Productivity」、画像編集、3D CG制作、動画編集といったクリエイティブ作業の快適性の指標となる「Digital Content Creation」の3つについて数値化するベンチマークソフトです。

Core i7-1165G7は、「Essentials」については高いスコアでした。「Productivity」および「Digital Content Creation」についても、まずまずのスコアではあるものの、Ryzen 7 4700Uよりは下回っていました。

PCMark 10
Inspiron 13 7000 2-in-1のスコア
XPS 13のスコア
Essentials(アプリ起動、ブラウザ、動画視聴など日常操作の快適性)
Core i7-1165G7
[XPS 13]
10102 [PL1:28W]
10067 [PL1:25W]
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
9828 [PL1:26W]
9600 [PL1:18W]
Ryzen 7 4700U 9229
Ryzen 5 4500U 8924
Core i7-1065G7 8725
Core i5-1035G4 8156
Productivity(文書作成、表計算などの仕事の快適性)
Ryzen 7 4700U 7775
Core i7-1165G7
[XPS 13]
6890 [PL1:28W]
6786 [PL1:25W]
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
6657 [PL1:26W]
6583 [PL1:18W]
Ryzen 5 4500U 6553
Core i7-1065G7 5500
Core i5-1035G4 5219
Digital Content Creation(画像・動画編集などのクリエイティブ作業の快適性)
Ryzen 7 4700U 5269
Core i7-1165G7
[XPS 13]
4718 [PL1:28W]
4473 [PL1:25W]
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
4449 [PL1:26W]
4440 [PL1:18W]
Ryzen 5 4500U 4390
Core i7-1065G7 3727
Core i5-1035G4 3415
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア
※サーマル管理は「最適化」で実行

 

WebXPRT 3

WebXPRT 3は、HTML5およびJavaScriptを使って、オンラインで、画像補正、AIを使用した画像の整理、株式ポートフォリオの計算・表示、文書の暗号化とOCR、セールデータのグラフ作成、オンラインホームワークといった処理をブラウザ上で実行します。PCへの負荷は軽めになります。

こちらのCore i7-1165G7のスコアは非常に高く、Ryzen 7 4700Uよりも良い数値でした。

WebXPRT 3
Inspiron 13 7000 2-in-1のスコア
XPS 13のスコア
他のCPUとの比較
Core i7-1165G7
[XPS 13]
266 [PL1:28W]
265 [PL1:25W]
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in-1]
255 [PL1:26W]
253 [PL1:18W]
Ryzen 7 4700U 212
Core i7-1065G7 205
Ryzen 5 4500U 202
Core i5-1035G4 195
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア
※Chromeブラウザで実行

 

グラフィックス関連のベンチマークスコア

次はグラフィックス関連のベンチマークスコアを掲載します。

3DMark Night Raid

3DMark Night RaidのGraphics scoreを見ると、Core i7-1165G7はかなり高いスコアで、GeForce MX330と同じようなスコアが出ています。

また、Ryzen 7 4700Uよりも高いスコアが出ており、従来のCore i7-1065G7と比較した場合は、約50~80%もスコアが向上していました。

3DMark Night Raid
Inspiron 13 7000 2-in-1のスコア
XPS 13のスコア
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
20052 [PL1:26W]
16545 [PL1:18W]
GeForce MX330 16714
AMD Radeon
(Ryzen 9 4900HS)
16322
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
15642 [PL1:28W]
14483 [PL1:25W]
GeForce MX250 15406
AMD Radeon
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
13861
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
11999
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
AMD Radeon
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

各ゲームのフレームレート

いくつかゲームのフレームレートも計測してみました。

なお、ドラクエXとFF14以外は、トレーニングモード等で動かしているときのフレームレートをMSIアフターバーナーで計測しています。まったく同じ状況で再現できるわけではありませんし、シーンが変わればフレームレートは変わってきます。また外部グラフィックスと違って、CPU内蔵グラフィックスは、時間が経つとフレームレートが下がりやすい傾向があるので、1つの参考値としてご覧ください。

総合的に見て、従来のCore i7-1065G7と比較すると、50~100%もフレームレートが伸びていました。Ryzen 7 4700Uと比較した場合、Core i7-1165G7のほうがスコアが高いケースが多いですが、ゲームによってはRyzen 7 4700Uのほうがフレームレートが高いときもありました。

Apex Legends
  Ins 13 7000 2-in-1 XPS 13
PL1:18W PL1:26W PL1:25W PL1:28W
1920x1080 低設定 46 fps 51 fps 48 fps 53 fps

Apexでは、Core i7-1165G7は、Ryzen 7 4700UやGeForce MX330よりも高いフレームレートが出ていました。ただし、平均フレームレートが60 fpsを超えることはありませんでした。ゲームが出来なくもないフレームレートですが、Apexのようなバトルロワイヤルゲームをやるなら、GeForce GTX 1650などの外部グラフィックスを搭載したPCのほうが無難だと思います。

他のグラフィックスとの比較(1920×1080、低設定)
GeForce GTX 1650 118 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
53 fps [PL1:28W]
48 fps [PL1:25W]
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
51 fps [PL1:26W]
46 fps [PL1:18W]
GeForce MX330 42 fps
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
40 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
34 fps
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
28 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
25 fps
※トレーニングモードで計測
VALORANT
  Ins 13 7000 2-in-1 XPS 13
PL1:18W PL1:26W PL1:25W PL1:28W
1920x1080 低設定 118 fps 127 fps 94 fps 94 fps
高設定 68 fps 92 fps 69 fps 72 fps

高設定でも60fpsを超えており快適にゲームができるでしょう。従来のCore i7-1065G7と比較すると、最大で約2倍もフレームレートが伸びていました。

他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高設定
GeForce GTX 1650 143 fps
GeForce MX330 95 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
92 fps [PL1:26W]
68 fps [PL1:18W]
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
72 fps [PL1:28W]
69 fps [PL1:25W]
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
76 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
68 fps
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
45 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
41 fps
※バトルラボ 最大300fpsで計測
フォートナイト
  Ins 13 7000 2-in-1 XPS 13
PL1:18W PL1:26W PL1:25W PL1:28W
1920x1080 低設定 68 fps 96 fps 69 fps 72 fps
中設定 54 fps 57 fps 44 fps 49 fps
高設定 26 fps 30 fps 23 fps 23 fps

低設定なら60fpsを超えているので、ある程度快適にゲームができると思います。ただし、従来のCore i7-1065G7よりは高いフレームレートであるものの、Ryzen 7 4700Uよりは劣る結果となりました。フォートナイトをするなら、高いフレームレートが出やすいRyzen 7 4700U搭載PCのほうがおすすめです。

他のグラフィックスとの比較(1920×1080、中設定
GeForce GTX 1650 163 fps
GeForce MX330 85 fps
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
74 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
64 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
57 fps [PL1:26W]
54 fps [PL18W]
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
49 fps [PL1:28W]
44 fps [PL1:25W]
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
39 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
36 fps
※バトルラボで計測
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
  Ins 13 7000 2-in-1 XPS 13
PL1:18W PL1:26W PL1:25W PL1:28W
1920x1080 非常に低い 32 fps 38 fps 27 fps 28 fps
22 fps 28 fps 19 fps 21 fps

グラフィック設定を最も低くしても、最大で38 fpsしか出ず、カクつくことも多いので、PUBGをするにはちょっと厳しいかなと思います。また、Ryzen 7 4700Uよりもフレームレートが出なかったのが気になりました。

他のグラフィックスとの比較(1920×1080、非常に低い)
GeForce GTX 1650 137 fps
GeForce MX330 57 fps
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
40 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
38 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
38 fps [PL1:26W]
32 fps [PL1:18W]
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
28 fps [PL1:28W]
27 fps [PL1:25W]
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
23 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
22 fps
※トレーニングモードで計測
ドラゴンクエストX
  Ins 13 7000 2-in-1 XPS 13
PL1:18W PL1:26W PL1:25W PL1:28W
1920x1080 最高品質 10622 11482 11191 11714

ドラクエXは高いスコアが出ており、いずれも「すごく快適」の評価でした。快適にゲームができるでしょう。

他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高品質)
GeForce GTX 1650 19246
GeForce MX330 12947
GeForce MX250 11900
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
11714 [PL1:28W]
11191 [PL1:25W]
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
11482 [PL1:26W]
10622 [PL1:18W]
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
9462
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
7968
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
7695
AMD Radeon
(Ryzen 3 4300U)
6777
Intel UHD
(Core i7-10710U)
5984
Intel UHD
(Core i5-1035G4)
5820
※約5500で60fps
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
  Ins 13 7000 2-in-1 XPS 13
PL1:18W PL1:26W PL1:25W PL1:28W
1920x1080 標準(ノート) 45 fps 48 fps 46 fps 49 fps

FF14は、標準設定なら45fpsを超えていました。こちらは、Ryzen 7 4700Uよりも大分スコアが高かったです。従来のCore i7-1065G7と比較すると、80%前後もフレームレートが伸びています。

他のグラフィックスとの比較(1920×1080、標準(ノート))
GeForce GTX 1650 115 fps
GeForce MX330 61 fps
GeForce MX250 60 fps
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
49 fps [PL1:28W]
46 fps [PL1:25W]
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
48 fps [PL1:26W]
45 fps [PL1:18W]
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
30 fps
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
29 fps
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
25 fps
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
25 fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

TMPGEnc 7によるハードウェアエンコード

プロセッサー内蔵GPUによるハードウェアエンコードについても高速でした。XPS 13のCore i7-1165G7モデルなら、Ryzen 7 4700Uよりも高速でした。

TMPGEnc 7によるエンコード時間(内蔵GPUによるエンコード)
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[XPS 13]
1分07秒 [PL1:28W]
1分11秒 [PL1:25W]
AMD Radeon
(Ryzen 7 4700U)
1分12秒
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)

[Ins 13 7000 2-in-1]
1分14秒 [PL1:26W]
1分21秒 [PL1:18W]
AMD Radeon
(Ryzen 5 4500U)
1分18秒
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
1分41秒
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
1分43秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.264/AVCへ変換したときの時間
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。PC Mark 10の「Digital Content Creation」の項目でもクリエイティブ作業の快適度は掲載しましたが、PC Mark 10は主にフリーソフトでテストを行っており、実際のクリエイターが使用していないソフトも多いです。

以下は、利用者の多いシェアウェアのAdobeソフトを中心に、クリエイティブ作業時の快適性をテストします。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classic CCにおいて、100枚のRAWのデジタル写真を一度に現像したときの時間は次のグラフの通りです。

CINEBENCH R20ではRyzen 7 4700Uに大差をつけられていたCore i7-1165G7ですが、Lightroomの現像時間は、Ryzen 7 4700Uと同等もしくはそれよりも短かったです。Lightroomを使うなら、Core i7-1165G7搭載のノートPCがのほうがおすすめです。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
[XPS 13]
82秒 [PL1:28W]
89秒 [PL1:25W]
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
[Ins 13 7000 2-in-1]
87秒 [PL1:26W]
92秒 [PL1:18W]
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-1065G7
16GBメモリ
99秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。画質:100、サイズ調整:長辺100pixcel。
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Pro CCの書き出し時間も速かったです。Ryzen 7 4700Uは4Kの書き出し時間が極端に遅く1時間30分もかかっていましたが、Core i7-1165G7は17分前後で終わりました。また、Core i7-1065G7と比較しても約60%も高速でした。

FHDの書き出しについても、Core i7-1165G7はRyzen 7 4700Uより速かったです。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
4K動画の書き出し
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Ryzen 5 4600H/32GB
GeForce GTX 1650
5分48秒
Core i7-1165G7/16GB
Intel Iris Xe
[Ins 13 7000 2-in-1]
15分36秒 [PL1:26W]
17分05秒 [PL1:18W]
Core i7-1165G7/16GB
Intel Iris Xe
[XPS 13]
16分50秒 [PL1:28W]
17分33秒 [PL1:25W]
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
27分23秒
Core i7-10510U/16GB
Intel UHD
49分32秒
Ryzen 7 4700U/16GB
Radeon Graphics
約1時間30分
Ryzen 5 4500U/8GB
Radeon Graphics
約2時間
Ryzen 3 4300U/8GB
Radeon Graphics
約2時間15分
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア
FHD動画の書き出し
Core i7-1165G7/16GB
Intel Iris Xe
[Ins 13 7000 2-in-1]
4分14秒 [PL1:26W]
4分36秒 [PL1:18W]
Core i7-1165G7/16GB
Intel Iris Xe
[XPS 13]
4分13秒 [PL1:28W]
4分39秒 [PL1:25W]
Ryzen 7 4700U/16GB
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4500U/8GB
Radeon Graphics
5分57秒
Ryzen 3 4300U/8GB
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に対して、上と同様にして書き出したときの時間
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

TMPGEnc によるエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間は、マルチコア性能の高いRyzen 7 4700Uが非常に速かったです。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間 (x265)
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7
[Ins 13 7000 2-in1]
24分17秒 [PL1:26W]
28分03秒 [PL1:18W]
Core i7-1165G7
[XPS 13]
25分41秒 [PL1:28W]
27分47秒 [PL1:25W]
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i7-1065G7 28分26秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i3-10110U 42分20秒
Core i3-8130U 45分24秒
※XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間(x265のエンコーダーを使用)
 :Core i7-1165G7のスコア
 :今回特に比較したいプロセッサーのスコア

 

まとめ

今回、Core i7-1165G7のベンチマークを計測してみました。

CPUのマルチコア性能については、Core i7-1065G7より10~40%ほど性能が向上していましたが、Ryzen 7 4700Uと比較すると大分スコアは低かったです。ただし、シングルコア性能は高く、処理によっては、Core i7-1165G7のほうがRyzen 7 4700Uより高めのスコアが出るケースもありました。

グラフィックス性能については、従来のCore i7-1065G7と比較すると約50~100%も性能が向上し、Ryzen 7 4700Uと比較しても、より高いスコア or フレームレートが出るケースが多かったです。ただし、ゲームによってはRyzen 7 4700Uのほうが高いフレームレートが出るケースもありました。

LightroomやPremiere Proについては、Ryzen 7 4700Uよりも処理時間が短く、クリエイティブ性能は高そうです。ただし、エンコードのような全てのCPUコアに高い負荷がかかる処理は、Core i7-1165G7よりRyzen 7 4700Uのほうが処理時間が短かったです。

Core i7-1165G7とRyzen 7 4700Uを比較した場合、使うソフトなどによって優劣が変わってくるので、使用目的にあった製品選びをするといいと思います。ザックリ言うと、資料作成などのビジネスシーンで使うならどちらのCPUでもOK、エンコードや数値計算処理など全コアに高い負荷をかけることがあるならRyzen 7 4700U、Adobeソフトなどクリエイター向けソフトを使うならCore i7-1165G7がいいかなと思います。ゲームをしたい場合はタイトルによるかなと思います。

 

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