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dynabook G(GZ)の実機レビュー
CPU | 第10世代Core (U) 第8世代Core (U) |
---|---|
メモリ | 4 ~ 16GB |
ストレージ | PCIe SSD PCIe SSD +Optane |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | HD / FHD 非光沢 |
質量 | 約779g ~ ※個人向けモデル |
バッテリー | S(約9.5時間) L(~約19時間) |
LTE | 非対応 |
価格 | 9万円台~(税別) |
dynabook G(GZ)は、1kgを大きく切る軽い質量で、バッテリー駆動時間も十分長く、堅牢性も高く、バランスのいいモバイルノートPCです。
なお、2種類のバッテリーがありますが、容量の多い42Whのバッテリーを搭載した機種がおすすめです。このバッテリーでも質量は約859gしかありません。
また、スマホ用USB-PDアダプターで充電できる点もメリットです。
2020年春モデルでは、第10世代インテルCoreプロセッサーを搭載し、6コアのCore i7-10710Uも選択できるようになりました。
GシリーズとGZシリーズの違い
店頭向けのモデルが「Gシリーズ」、Web直販向けの東芝Webオリジナルモデルが「GZシリーズ」となります。ボディは同じですが、Gシリーズはパーツのカスタマイズができません。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。
レビュー機の構成
Core i7-8550U、8GBメモリ、バッテリー L(42Wh)
Core i7-10710U、16GBメモリ、バッテリー L(42Wh)NEW!
目次
お忙しい方は、「dynabook G(GZ)の特徴」のみお読みください。
dynabook G(GZ)の特徴
SHARPとの融合で、完成度が高まったモバイルノート
dynabook G は、dynabookとSHARPの技術を融合した完成度の高いモバイルノートPCです。約779g~(法人向けモデルは739g~)という軽さでありながら、高い堅牢性を実現しています。
具体的には、従来製品よりもフットプリントを10%削減し小型化しつつも、MIL規格準拠試験10種などをクリアした高い堅牢性を確保。
また、SHARPのIGZO液晶とDynabook独自のすり合わせ技術で、よりボディを軽量化し、消費電力も低減しています。詳細は後述しますが、同じ液晶サイズ、同じバッテリー容量を搭載した他社ノートPCよりも、バッテリー駆動時間が長かったです(詳細:バッテリー駆動時間のチェック)。
2種類のバッテリーで特徴が変わる
dynabook G(GZ)は、「バッテリー S」と、「バッテリー L」の2種類が用意されており、バッテリー容量が2倍も違います。そのため、搭載するバッテリーによって、大きく特徴が変わってきます。
「バッテリー S」なら、700g台の超軽量モデル
「バッテリー S」を搭載したdynabook G(GZ)は、700g台の超軽量モデルとなります。700g台以下のモバイルノートというのは、数えるほどしかなく、最も軽い部類に入る質量です。ただし、バッテリー容量は21Whしかなく、低消費電力のIGZOパネルを搭載しているとは言え、バッテリー駆動時間はそれほど長くはありません。メーカー仕様値では約9.5時間となっており、実際に使うと、その半分程度の駆動時間になると思われます。
「バッテリー L」なら、バランスのとれたモデル
一方、「バッテリー L」を搭載した場合、2倍の42Whのバッテリーとなり、メーカー仕様値では、バッテリー駆動時間が約19時間と約2倍に増えます。その代わり、質量は約859g~へと増えますが、それでも約80gしか変わりません。この質量でも十分軽い部類に入ります。製品のバランスとしてはこちらのほうがよく、おすすめです。
6コアのCore i7-10710Uが選択可能
dynabook G(GZ)は、6コアのCore i7-10710Uが選択可能です。非常に高い性能で、他のモバイル向けCPUとは一線を画す性能です。
ただし、当サイトで計測した限りでは、他のノートPCほどの性能は出ませんでした。
Core i7-10710Uの割にはベンチマークスコアが低めでしたが、他のPCに比べて、dynabook G(GZ)はCPU温度が低めになっています。比較したXPS 13やVAIO SX14はパフォーマンス重視の設計ですが、dynabook G(GZ)は安定性重視の設計といえます。
また、XPS 13やVAIO SX14のCore i7-10710U搭載モデルよりスコアが低いといっても、他のノートPCのCore i5-10210Uモデルや、第8世代Coreプロセッサー搭載モデルと比較すると、高いベンチマークスコアになっています。
急速充電や、スマホ用USB-PDアダプターに対応
dynabook G(GZ)は急速充電に対応しており、充電開始30分で、約40%以上の充電をすることが可能です。さらに、定格7.5W以上のスマホ用USB-PD対応アダプターでも充電可能です。
今回、試しに、小型の18W PD充電器(cheero CHE-324)を使って、1時間でどの程度充電できるかをテストしました。結果は下表の通りで、純正ACアダプターよりは遅いものの、緊急用としては十分使えると思います。ワット数の低いPD充電器は小型ですので、常時カバンに入れておきやすく便利です。
顔認証に対応し簡単ログイン
dynabook G(GZ)は顔認証に対応しており、画面をみるだけでログインできるため便利です。
また、従来は、顔認証センサーとHDカメラが分かれていましたが、新モデルでは、顔認証対応HDカメラを開発したことにより、カメラの質量が約50%になっています。
2020年春モデルはWi-Fi 6対応
2020年春モデル(Webオリジナルモデル)の場合、末尾に/Mまたは/Pが付くモデルは、Wi-Fi 6にも対応しています。
各モデルの違い
本製品には、店頭向けの「Gシリーズ」、Web直販向けの「GZシリーズ」があります。
dynabook G
店頭向けのdynabook Gは、以下のようにG8、G7、G5とモデルが分かれており、CPUやストレージ容量などが異なります。G5はバッテリー容量が少ないのでおすすめしません。G6が無難に使えて価格も抑えられてコスパが高いと思います。
G8 | G6 | G5 | |
Windows | Home | ||
液晶 | FHD | ||
CPU | Core i7-10710U | Core i5-10210U | Core i3-10110U |
PCIe SSD | 512GB | 256GB | |
メモリ | 8GB | 4GB | |
質量 | 色 約859g 色 約879g |
色 約779g | |
バッテリー | L(42Wh) | S(21Wh) | |
Office | Microsoft Office H & B 2019 |
dynabook GZ
Webオリジナルモデルのdynabook GZは、下表のように沢山のモデルに分かれており複雑です。簡単に説明すると、GZ83がハイスペック、GZ73がミドルスペック、GZ63がロースペックなモデルで、「/M」または「/N」が付くとWindows 10 Home、「/P」または「/J」が付くとWindows 10 Pro となっています。最新のモデルは「/M」と「/P」で、第10世代のCoreプロセッサーが選択できます。
個人的におすすめなのは、Core i5-10210U搭載の「GZ73/M」です。
GZ83/M | GZ83/P | おすすめ GZ73/M |
GZ73/P | GZ63/M | |
Windows | Home | Pro | Home | Pro | Home |
液晶 | FHD | FHD i3のみ HD |
|||
CPU | i7-10710U i7-8550U |
i7-10710U | i7-10510U i5-10210U i7-8550U |
i7-10510U i5-10210U |
i5-10210U i5-8250U i3-8130U |
質量 | 色 約859g 色 約879g |
色 約859g 色 約879g ※1 |
|||
バッテリー | L(42Wh) | S(21Wh) L(42Wh) |
GZ83/J | GZ83/N | GZ73/J | GZ73/N | GZ63/J | GZ63/N | |
Windows | Home | Pro | Home | Pro | Home | Pro |
液晶 | FHD | FHD i3のみ HD |
FHD | |||
CPU | i7-8550U | i5-8250U i3-8130U |
i5-8250U | |||
質量 | 色 約859g 色 約879g |
色 約859g 色 約879g ※1 |
||||
バッテリー | L(42Wh) | S(21Wh) L(42Wh) |
各用途の快適度
dynabook G(GZ)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分で、画面も見やすくWeb閲覧やOffice作業などしやすいです。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | 〇 | CPU性能、液晶画質は十分ですが、スピーカー音はイマイチです。 |
RAW現像 画像編集 |
〇 | 同等構成のPCに比べて、ややCPUのベンチマークスコアが良くないのが気になりますが、液晶の色域は十分にあり、RAW現像など出来ると思います。 |
動画編集 | △ | 家庭で行う簡単な編集なら大丈夫かもしれませんが、エフェクトや色補正などをたくさん行う場合、スペック不足でしょう。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないためゲーム向きのPCではありません。ただし、軽めのPCゲームやブラウザゲームならプレイ可能です。 |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
前述しましたが、dynabook G(GZ)の液晶パネルには、SHARPのIGZOパネルが採用されています。従来のモデルと比較すると、軽く、消費電力も抑えられています。
なお、型番は「LQ133M1JW41」となっていました。
HD(1366x768)液晶とFHD(1920x1080)液晶を選択できますが、今回はFHD液晶の特性について解説します。
最大輝度は、当サイトの計測で、392cd/m2と、高めの最大輝度です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook G(GZ)のキーボードは、キートップがやや湾曲しており指のフィット感が良くなっています。
横方向のキーピッチも、約19mmと十分な数値を確保しています。ただし、縦方向のキーピッチは実測で約16.5mmとなっておりやや狭いです。19x19mmのキーボードで慣れている方は、最初は窮屈に感じるかもしれません。
キーストロークは、メーカー仕様では、約1.5mmとのことです。
また、半角/全角キーや、Enterキーの左隣のキーの横幅がやや狭くなっており、これらのキーは、ややブラインドタッチしにくいです。
タッチパッドは操作しやすいです。タッチパッド一体型のクリックボタンも軽めの力で押すことができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
dynabook G(GZ)は、第8世代または第10世代Coreプロセッサーを搭載しています。
まず、Core i7-10710Uのベンチマークスコアを掲載しますが、前述した通り、他のノートPCで計測したときよりも低めのスコアでした。ただし、第8世代のCore i7-8550Uなどよりは高いスコアです。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
次に、Core i7-8550Uのベンチマークスコアを掲載します。大分前に計測したので、CINEBENCH R20ではなくR15で計測しています。こちらも他のPCで計測したスコアよりやや低めでした。
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
ストレージ
ストレージは、PCIe SSDまたは、PCIe SSD + Optaneメモリーとなります。PCIe SSD + Optaneメモリーのほうがシーケンシャルリードやランダムアクセスなどが速くなっていますが、バッテリー駆動時間が短くなります。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。
Core i7-10710U | Core i7-8550U | |
x265でエンコード (※1) | 30分46秒 | 36分55秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ー | ー |
QSVでエンコード (※3) | 3分32秒 | 3分52秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
下図は、x265でエンコードしたときのCore i7-10710UのCPUクロックです。"安定時"のCPUクロックを見ると、約1.5GHzで推移しています。同CPUを搭載した他のPCだと約2.3GHzで推移していたため、やや低めのCPUクロックといえます。ただし、その分、CPU温度は60℃台と低めに推移しており、安心して使えます。
下図はCore i7-8550UのCPUクロックです。こちらも他のPCと比べるとやや低めのCPUクロックで推移しています。
カードリーダー/ライターのチェック
内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。
micro SDカードのみ対応しています。挿入後、ほんのわずかに出っ張りますが、カバンに入れているときに勝手に出てくる可能性は低いと思います。
SDカードリーダー/ライターの速度は普通です。
USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト
USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。
Thunderboltには対応していません。ただ、前述しましたが、定格7.5W以上のPD充電器には対応しており、今回18WのPD充電器を試しましたが、使用することができました。
なお、純正品以外の機器で充電し故障しても、当サイトでは責任を負えませんのでご注意下さい。
充電できるか? | 外部モニター / 有線LANの拡張 |
||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | 〇 | 〇 |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | 〇 | × | |
PD充電器 ※1 |
ZHOULX 充電器(65W) | 〇 | ― |
AUKEY 充電器(46W) | 〇 | ― | |
cheero 充電器(18W) | 〇 | ― | |
5V充電器 ※2 |
ANKER 充電器(5V/2.4A) | × | ― |
AUKEY 充電器(5V/2.4A) | × | ― | |
その他 | USB C-DPケーブルで外部モニター接続 | ― | 〇 |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
質量のチェック
dynabook G(GZ)の質量を、他の13.3型モバイルノートと比較します。
dynabook G(GZ)は、海外メーカーのメジャーなモバイルノートよりも非常に軽いです。LIFEBOOK WU2/D2やLAVIE Pro Mobileの軽量モバイルノートと比べても、ほぼ同等レベルの軽さです。
今回のレビュー機は42Whのバッテリーを搭載していますが、当サイトで計測した質量は次の通りで、メーカー公表値よりも、さらに少し軽くなっています。また、ACアダプターも、他のモバイルノートPCに比べて軽いです。
質量 | |
PC本体 | 825g |
ACアダプター | 192g |
バッテリー駆動時間のチェック
dynabook G(GZ)のバッテリー駆動時間を、他の13.3型モバイルノートと比較します。
42Wh(バッテリーL)を搭載したモデルであれば、他機種と同等程度のバッテリー容量ですが、21Wh(バッテリーS)を搭載したモデルは、かなり容量が少ないことが分かります。
個人的には、21Whではバッテリー容量が少なすぎると感じるため、できるだけ42Whのモデルを購入することをおすすめします。
バッテリー駆動時間は次のようになっています。搭載するパーツによってバッテリー駆動時間は変わるのでご注意下さい。特に1TB SSD + 32GB Optaneメモリーや、HD液晶の構成にするとバッテリー駆動時間が減るのでご注意下さい。
IGZOパネルの効果なのか、バッテリー容量に対する駆動時間は長いです。
42Whバッテリー | 21Wh | ||||
FHD液晶 i7-10710U |
FHD液晶 左以外のCPU |
FHD液晶 i7-10710U SSD+Optane |
HD液晶 | FHD液晶 | |
(1) JEITA2.0 | 約18.5時間 | 約19時間 | 約15.5時間 | 約14時間 | 約9.5時間 |
(2) PCMark 10 MO | ― | ― | ― | ― | ― |
(3) 動画再生時 | ― | 8時間08分 | 7時間35分 | ― | ― |
(4) PCMark 8 Work | ― | 7時間13分 | 5時間39分 | ― | ― |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
急速充電に対応しており、メーカーの公表値では、充電開始30分で約40%以上の充電を行うことができます。当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態の動作音も、他のモバイルノートと比較してやや低めだと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時の温度は低めです。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。エンコード開始から2分間くらいはターボブーストが働いて70℃台で推移しますが、その後クロックダウンし、60℃台まで下がります。温度は低めですが、その分処理時間はやや遅いです。
- Core i7-10710U
- Core i7-8550U
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
排気口周りはやや熱くなりますが、タイピングしているときはそれほど気になりません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時の消費電力が低くなっています。IGZOパネルの効果なのかなと思います。
外観のチェック
dynabook G(GZ)の外観写真を掲載します。
カラーラインナップは、オニキスブルーとパールホワイトの2種類です。前述しましたが、パールホワイトは質量が重くなるため、個人的にはオニキスブルーがおすすめです。
ボディ素材には、マグネシウムアルミニウム(MgAl)合金が採用されています。天板と底面は、衝撃に強く壊れにくいMgAlプレス品を採用し、パームレスト面については、リブによる補強などの構造追加が容易なMgAlダイカストを採用しています。
以下は、オニキスブルーの外観画像です。光が当たる角度にもよりますが、ややブラックに近い色です。
天板は、ヘアライン加工も施されています。
液晶を閉じたときの画像です。
排気口の部分の画像です。
スピーカーは底面に配置されています。最大音量は大きいですが、音質はそれほど良くなく、勝手に点数をつけると、10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
顔認証に対応しており、画面をみるだけでログインできるため便利です。
液晶が傾く最大の角度です。
インターフェースは、次の通りです。HDMIやLANポートもあり、種類は豊富です。ただ、SDカードスロットが、micro SDのみ対応ですのでご注意下さい。
底面はフラットになっています。
内部画像
底面カバーを空けたときの画像です。
メモリは、1つはオンボードですが、1つは換装・増設可能となっています。
スピーカーはONKYO製です。
基板部分の画像です。
基板の裏面にM.2 SSDが配置されています。自分で換装するには難しい位置にあるので、ストレージはできるだけ大容量のものを搭載したほうがいいと思います。
顔認証対応HDカメラのパーツの画像です。
底面の吸気口は、あえてCPUファンの真下に付けず、離しているそうです。これは、排気の熱が、LCDへ当たって跳ね返り、その暖かい熱を再び吸気してしまうことを防ぐためとのことです。さらに、吸気された空気がメモリの上を通ることで、メモリを冷やせるという効果も出ます。
ACアダプター
ACアダプターは45Wで、小型で持ち運びにも便利です。
まとめ
以上が、dynabook G(GZ)のレビューです。
軽くて、IGZOパネルの効果でバッテリー駆動時間も比較的ながく、堅牢性も高く、バランスのいいモバイルノートです。
バッテリーSを搭載したモデルと、バッテリーLを搭載したモデルがあり、バッテリー容量が2倍も異なります。個人的には、容量の多いバッテリー Lを搭載しつつも、859gしかないモデルがおすすめです。
また、スマホ用USB-PDアダプターで充電できる点も嬉しいです。
ただし、LTEには対応していません。
CPUは思ったほどのパフォーマンスではありませんでしたが、CPU温度は低めでした。VAIO SX14のように可能な限りCPUクロックを高めにして高いパフォーマンスを実現する製品もありますが、本製品はどちらかというとパフォーマンスをやや犠牲にする代わりに安定性を優先している製品だと思います。高速処理を期待していた方には適しませんが、一般なユーザーであればそれほど高い負荷はかけないと思うので、本製品でも問題ないかと思います。また、思ったほどのパフォーマンスではありませんでしたが、Core i7-10710Uであれば、第8世代インテルCoreプロセッサーしか搭載できないようなノートパソコンよりは高い処理性能です。
なお、PCIe + Optaneメモリーを搭載したモデルは、バッテリー駆動時間が短くなるのでご注意下さい。個人的には、単体のPCIe SSDで十分だと思います。
バランスのいいモバイルノート
dynabook G(GZ)
特徴
- 軽さとバッテリー駆動時間のバランスがいい
- パフォーマンスは控えめだが温度は低い
- スマホ用USB-PDアダプターで充電可能
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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