富士通 LIFEBOOK WU-X/E3 (UH-X/E3) の特徴

更新日:2020年10月19日
CPU Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 8GB ~ 32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 634g~
バッテリー 約11時間 (25Wh)
価格[税別] 14万円台~
13.3型で世界最軽量のモバイルノートPC

LIFEBOOK WU-X/E3は、質量が約634g~と非常に軽く、13.3型ノートPCの世界最軽量を更新する新機種です。カバンに入れたことを忘れるほどの軽さは、毎日のようにモバイルPCを持ち歩く必要がある方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

しかも、ただ軽いモバイルPCというだけではありません。最新の第11世代Coreプロセッサー搭載、種類の多いインターフェイス構成、打ちやすいフルサイズキーボードなど、ユーザーエクスペリエンスにも配慮が払われています。堅牢性が高い設計で、国内メーカーが国内で生産している、という安心感もあります。

価格は安くはありませんが、価格以上に満足度の高い機種になると思います。

公式サイトはこちら

 

LIFEBOOK WU-X/E3 の特徴

同サイズでは世界最軽量!

LIFEBOOK WU-X/E3は、13.3型ワイド液晶搭載のノートPCとして世界最軽量となる約634g~という軽さが最大の特徴となっています。

これまでの13.3型ワイド液晶搭載ノートPCの世界最軽量は、旧モデルのLIFEBOOK WU2/D2で、質量が約698g~でしたが、最新機種ではさらに軽量化を進め、LIFEBOOK WU-X/E3が世界最軽量を更新するモデルとなりました。

この軽さを実現するために、天板にカーボン素材を採用、筐体のコンパクト化、各部品の軽量化、液晶の狭額縁化など、多くの取り組みがなされているようです。

13.3型ノートPCでは世界最軽量

 

下のグラフでは、持ち運びに適した13.3型モバイルノートPCの幾つかの機種の質量を比較しています。

比較してみると、LIFEBOOK WU-X/E3の約634gという質量の軽さが際立ちます。ちなみに、現行の12.9インチiPad Pro(第4世代)の質量が約643gです。より大きい画面とキーボードも搭載しながら、質量がより軽いというのは驚きです。おそらく、実際に手で持つとモックアップかと思うほど軽いと思います。

13.3型モバイルノートの「質量」の比較
LIFEBOOK WU-X/E3(25Wh)
[世界最軽量モデル]
約634g~
LIFEBOOK WU2/E3(25Wh)
[カスタマイズモデル]
約736g~
LIFEBOOK WU2/E2(25Wh)
[旧モデル]
約747g
dynabook GZ(21Wh) 約779g~
LIFEBOOK UH90/E3(50Wh)
[カタログモデル]
約818g~
LAVIE Direct PM (33Wh) 約842g
LIFEBOOK WU2/E2(50Wh)
[旧モデル]
約855g~
dynabook GZ(42Wh) 約859g~
LIFEBOOK WU2/E3(50Wh)
[カスタマイズモデル]
約865g~
LAVIE Direct PM (49Wh) 約888g
Inspiron 13 7000 約955g~
Elite Dragonfly(38Wh) 約999g~
Elite Dragonfly(56Wh) 約1130g~
ThinkPad X13 約1180g~
New XPS 13 約1230g~
HP Pavilion 13-an0000 約1260g
ThinkBook 13s
(2019 Autumn)
約1380g
 :LIFEBOOK UHシリーズ
 :本機器 [WU-X/E3]

 

最新の第11世代Core搭載

これまで13.3型で世界最軽量だったLIFEBOOK WU2/D2は、第8世代Core (U)を搭載しており、今となってはやや型落ち感が強かったですが、LIFEBOOK WU-X/E3では、軽量化が進んだだけでなく、最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載し、処理性能も確実にアップしています。

LIFEBOOK WU-X/E3で選択できるのは、Core i5-1135G7と、Core i7-1165G7です。下のCPU性能の比較グラフを見ると、旧モデルで選択可能だったCore i7-8565Uよりも30%ほど処理性能がアップしています。

CPU性能の比較 ~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i7-1165G7
[新モデルで選択可能]
1600くらい
Ryzen 3 4300U 1558
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U
[旧モデルで選択可能]
1268
Core i3-10110U 922
 :新旧のLIFEBOOK UHシリーズ
 :本機器 [WU-X/E3]で選択可能

 

また、LIFEBOOK WU-X/E3で選択できるCPUは、型番の末尾が「G7」となっており、性能が大きくアップしたIntel Iris Xeグラフィックスを内蔵しています。ベンチマークスコアを見ると、Core i7-1165G7が内蔵するグラフィックスは、エントリークラスの外部グラフィックスであるGeForce MX330に迫るスコアを出していました。ライトなゲームや、ちょっとした動画編集なども行いたい場合は、Core i7-1165G7を選択すると、そこそこ快適に対応できると思います。一方、メールやネット閲覧、Officeソフトの使用などがメインであれば、Core i5-1135G7でも十分でしょう。

グラフィックス性能の比較 ~ 3DMark Night Raid ~
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
16000くらい
GeForce MX250 15406
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
 :新旧のLIFEBOOK UHシリーズ
 :本機器 [WU-X/E3]で選択可能

 

インターフェイスも充実

LIFEBOOK WU-X/E3は、世界最軽量機種ですが、軽量化のためにインターフェイスが省かれる、ということはありません。

下の画像は、LIFEBOOK WU2/E3のインターフェイスですが、基本的には同じ配置と思われるので、参考にしてください。USB-C(Power Delivery、DisplayPort対応)x2、USB3.2 x2、HDMI、SDカードリーダー、LANポートまで備えています。普通のモバイルノートPCで、ここまで充実したインターフェイス構成は、なかなかないと思います。インターフェイスが充実しているので、変換アダプターやUSB-Cドックなどを一緒に持ち歩く必要がないのは、嬉しいです。

しかも、ポート類が奥側に配置されており、PCを使用するときにケーブルなどが邪魔にならないような、ユーザーフレンドリーなデザインとなっています。

なお、USB-Cポートを使用しての本体への給電や、外部ディスプレイとの接続はできますが、Thunderbolt 3やThunderbolt 4には対応していません。不便を感じることは少ないと思いますが、同じ配置のLIFEBOOK WU2/E3のUSB-CポートはThunderbolt 4対応となっているので、間違えることがないようにしてください。

インターフェイス

 

バッテリーは25Whのみ

LIFEBOOK WU-X/E3は、世界最軽量を誇るモデルなので、バッテリーは25Whのみとなっています。

仕様表によると、約11時間のバッテリー駆動が可能となっていますが、1日中外で使うのであれば、少し心もとないです。

ただ、本体への充電にはUSB-Cポートを使用し、7.5W(5V/1.5A)以上の出力があれば、他のUSB-Cアダプターや、モバイルバッテリーからの充電も可能です。また、急速充電にも対応しているので、使用環境によっては、それほど不便を感じないかもしれません。

例えば、毎日のようにPCを持って、職場と自宅を行き来するという場合は、それぞれの場所にUSB-Cアダプターを準備しておけば、25Whバッテリーでも全く問題ないと思います。

 

キーボードはバックライト非搭載

LIFEBOOK WU-X/E3は、キーピッチが約19mm、キーストロークが約1.5mmの打ちやすいキーボードを搭載しています。ただし、バックライトは搭載していません。LIFEBOOK WU2/E3は、バックライト付きキーボードですが、LIFEBOOK WU-X/E3では軽量化のために省かれているようです。

このキーボードですが、各キーは、球面シリンドリカルキートップになっており、凹形状で指がフィットしやすいです。また、高レスポンスキーボードなので、軽いタッチでも確実にキー入力を行うことができます。さらに、小指で押すキーは軽めに、それ以外はしっかりとした打鍵感を感じることができる程度にキーの押下圧が調整された、2段階押下圧キーボードとなっています。このような工夫がされているので、打ちやすさにこだわる方にもおすすめです。

キーボードは、下の画像のように、「かな無し」と、「かなあり」を選択することができます。個人的には、スッキリとした見た目の「かな無し」がおすすめです。

キーボード [かな無し]
キーボード [かなあり]

 

セキュリティ機能の紹介

LIFEBOOK WU-X/E3のウェブカメラには、物理シャッターが付いています。カメラを使用しないときは、シャッターを閉めておくことで、第三者に意図せずに姿が見られるということを防げるので、安心です。

ウェブカメラは物理シャッター付き

 

その他のセキュリティ機能として、電源ボタンには指紋センサーが統合されています。Windows Helloによる指紋認証でのログインが可能です。

 

選択できる構成の紹介

LIFEBOOK UHシリーズのカスタマイズモデルで選択できる構成は下表のとおりです。LIFEBOOK WU-X/E3だけでなく、他のモデルも併せて掲載しています。

LIFEBOOK WU-X/E3では、メモリは8GB~32GB、ストレージは128GB~2TBまでと、選択の幅が広いです。目的に合った構成が選べるのは、大きなメリットです。

なお、メモリはオンボードとなり、購入後に自分でメモリを増設する、ということができないようなので、購入時に十分なメモリを搭載しているかチェックしてください。

複数のアプリを同時に立ち上げて使用する方や、タブブラウザで多数のページを同時に開くという方は、16GBメモリの方が快適だと思います。

LIFEBOOK UHシリーズのモデル比較
  [世界最軽量モデル]
WU-X/E3
[標準モデル]
WU2/E3
[5Gモデル]
WU2/E3 [5G対応]
CPU Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i7-1165G7
メモリ 8GB ~ 32GB 4GB ~ 32GB 8GB ~ 32GB
ストレージ 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB PCIe SSD
液晶種類 13.3型 FHD 非光沢
バッテリー 25Wh 25Wh / 50Wh 50Wh
質量 約634g 25Wh:約736g~
50Wh:約865g~
後報

 

軽量モデルWU2/E3との違い

少し紛らわしい、世界最軽量モデルのWU-X/E3と、軽量モデルのWU2/E3との違いをまとめてみます。

基本的に同じボディですが、素材や、機能など異なる部分を赤字で表記しています。このような相違があるので、WU2/E3で25Whバッテリーを搭載しても、世界最軽量のWU-X/E3の質量にはなりません。

とにかく軽い機種を希望するのであればWU-X/E3を選択してください。一方、約736g~800g台の質量で十分なので、WU2/E3の機能や、50Whバッテリーなどの構成を希望する場合は、WU2/E3を選択するといいでしょう。

WU-X/E3とWU2/E3の比較
  [世界最軽量モデル]
WU-X/E3
[軽量モデル]
WU2/E3
CPU Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
Core i3-1115G4
Core i5-1135G7
Core i7-1165G7
メモリ 8GB ~ 32GB 4GB ~ 32GB
ストレージ 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB PCIe SSD
液晶種類 13.3型 FHD 非光沢
天板素材 カーボン マグネシウム合金
キーボード バックライトなし バックライト付き
インターフェイス Thunderbolt非対応 Thunderbolt 4対応
バッテリー 25Wh 25Wh / 50Wh
WWAN なし 5G対応モデルあり
カラー ピクトブラック ピクトブラック
ガーネットレッド
シルバーホワイト
質量 約634g~ 25Wh:約736g~
50Wh:約865g~

 

国内生産で、安心の堅牢ボディ

LIFEBOOK WU-X/E3は、天板にカーボンを採用し、軽くて、堅牢性が高いボディとなっています。

モバイルノートPCとして、いつも持ち歩くという使い方は、PCにとっては過酷な環境ですが、約200kgfの全面加圧試験、約35kgfの一点加圧試験、約76cmからの落下試験など、厳しいテストをクリアした設計となっており、安心して持ち歩くことができます。

また、島根県出雲市の工場で、1台1台丁寧に組み立てられている、MADE in JAPANの高いクオリティも、安心材料となっています。

なお、LIFEBOOK WU-X/E3のボディカラーは、下の画像のようなピクトブラックの1色です。

ピクトブラック

 

延長保証やワイド保証も選択可能

LIFEBOOK WU-X/E3は、カスタマイズモデルなので、購入時に3年のメーカー保証が付属します。

さらに、有償にはなりますが、メーカー保証を5年まで延ばすことができたり、水こぼしや落下などによる破損までカバーできるワイド保証サービスを付けることも可能です。

持ち歩く頻度が高く、ハードに使用する方であれば、このような保証が充実しているのもメリットとなります。

 

まとめ

LIFEBOOK WU-X/E3は、13.3型ノートPC世界最軽量を更新する、約634g~という軽さが特徴的なモバイルPCです。ノートPCとは思えないほど軽く、一度使いだすと、他の軽量機種でさえ重く感じてしまいそうです。

最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載し、処理性能にも申し分ありません。インターフェイスも揃っており、外出先でも不足を感じることはほとんどないでしょう。また、キーボードも打ちやすいです。

とにかく軽さを求める方には、これ以上の機種はないのではないかと思います。

ただし、軽量化のために、バッテリーは25Whしかなく、仕様値で約11時間の駆動時間にとどまります。その他、バックライトなど省かれている部分がありますし、WWANにも対応していません。この辺りが気になるのであれば、同じLIFEBOOK UHシリーズのWU2/E3をチェックしてみてください。

13.3型で世界最軽量の軽さを誇る完成度の高いモバイルノートPC

LIFEBOOK WU-X/E3

特徴

  • 約634g~と13.3型PC世界最軽量の軽さ
  • 処理性能やインターフェイスに妥協なし
  • 打ちやすいキーボードを搭載

こんなあなたに

  • とにかく軽くて持ち運びしやすいPCが欲しい方
  • 価格14万円台(税別)~
  • 一言PCとは思えない軽さ!
公式サイトはこちら

関連ページ