※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
富士通 LIFEBOOK WU-X/E3 (UH-X/E3) の実機レビュー
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 8GB ~ 32GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約634g~ |
バッテリー | 約11時間 (25Wh) |
価格[税込] | 17万円台~ |
LIFEBOOK WU-X/E3は、約634g~と非常に軽く、13.3型ノートPCの世界最軽量を更新する新機種です。カバンに入れたことを忘れるほどの軽さは、毎日のようにモバイルPCを持ち歩く必要がある方にとって、大きなメリットとなるでしょう。
しかも、ただ軽いモバイルPCというだけではありません。最新の第11世代Coreプロセッサー搭載、種類の多いインターフェイス構成、打ちやすいフルサイズキーボードなど、ユーザーエクスペリエンスにも配慮が払われています。
堅牢性が高い設計で、国内で生産している、という安心感もあります。
公式サイトは、後継機の「WU-X/F3」へリンクしています。ただし、OSとOfficeのバージョンが異なるだけで、後継機もこのレビュー記事の製品と、その他のスペックは同じです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-1135G7、8GBメモリ、128GB PCIe SSD
[お得]富士通パソコンで使えるクーポン
当サイト限定のクーポンを利用することで、富士通パソコンを、通常よりも安く購入することが可能です。
目次
お忙しい方は、「LIFEBOOK WU-X/E3の特徴」のみお読みください。
LIFEBOOK WU-X/E3 の特徴
同サイズでは世界最軽量!
LIFEBOOK WU-X/E3は、13.3型ワイド液晶搭載のノートPCとして世界最軽量となる約634g~という軽さが最大の特徴となっています。
これまでの13.3型ワイド液晶搭載ノートPCの世界最軽量は、旧モデルのLIFEBOOK WU2/D2の約698g~でしたが、最新機種ではさらに軽量化を実現しました。
この軽さを実現するために、天板にカーボン素材を採用、筐体のコンパクト化、各部品の軽量化、液晶の狭額縁化など、多くの取り組みがなされています。
下のグラフは、メジャーな13.3型モバイルノートPCの質量です。
比較してみると、LIFEBOOK WU-X/E3の約634gという質量の軽さが際立ちます。ちなみに、現行の12.9インチiPad Pro(第4世代)の質量が約643gです。より大きい画面とキーボードも搭載しながら、質量がより軽いというのは驚きです。
また、今話題のMacBook Air(M1)は1.29kgなので、本製品は約半分の質量しかありません。実際に手で持つとモックアップかと思うほど軽いです。
最新の第11世代Core搭載
これまで13.3型で世界最軽量だったLIFEBOOK WU2/D2は、第8世代Core (U)を搭載しており、今となってはやや型落ち感が強かったですが、LIFEBOOK WU-X/E3では、軽量化が進んだだけでなく、最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載し、処理性能も確実にアップしています。
性能の詳細は、ページ下の「パフォーマンスのチェック」をご覧ください。
インターフェイスも充実
LIFEBOOK WU-X/E3は、世界最軽量機種ですが、軽量化のためにインターフェイスが省かれる、ということはありません。
USB-Cはもちろん、HDMI、SDカードリーダー、LANポートまで備えています。普通のモバイルノートPCで、ここまで充実したインターフェイス構成は、なかなかないと思います。変換アダプターなどを一緒に持ち歩く必要もありません。
しかも、ポート類が奥側に配置されており、PCを使用するときにケーブルなどが邪魔にならないような、ユーザーフレンドリーなデザインとなっています。
LANポートは、従来は引き出し式で壊れないか心配でしたが、新モデルでは少し改良されています。LANケーブルのツメをひっかけるところだけ開くようになっており、丈夫になったように感じます。
タイピングしやすいキーボード
LIFEBOOK WU-X/E3は、非常にタイピングしやすい配列になっています。富士通で「Fライン」と呼んでいるキーボード下の曲線に沿って、矢印キーが一段下がっており、キーを見なくても探しやすいです。また、BackSpace、Enterキーが大きく、タイプミスすることが少ないのも特徴です。
US配列と共通化しているようなキーボードとは違い、素直な配列です。逆に英語キーボードがない点はデメリットとなります。
大容量メモリ、大容量SSDを選択できる
LIFEBOOK WU-X/E3は、メモリは8GB~32GB、ストレージは128GB~2TBまでと、大容量のメモリ、SSDを選択することができます。
例えば、複数のアプリを同時に立ち上げて使用する方や、タブブラウザでかなり多くのページを同時に開くという方、Lightroomなどのクリエイター向けソフトを使う方は、16GB以上のメモリの方が快適だと思います。
なお、メモリはオンボードとなり、購入後に自分でメモリを増設することができないので、少し多めに搭載しておいたほうがいいと思います。
[世界最軽量モデル] WU-X/E3 |
[標準モデル] WU2/E3 |
[5Gモデル] WU2/E3 [5G対応] |
|
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i7-1165G7 |
メモリ | 8GB ~ 32GB | 4GB ~ 32GB | 8GB ~ 32GB |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB PCIe SSD |
国内生産で、安心の堅牢ボディ
LIFEBOOK WU-X/E3は、天板にカーボンを採用し、軽くて、堅牢性が高いボディとなっています。
約200kgfの全面加圧試験、約35kgfの一点加圧試験、約76cmからの落下試験など、厳しいテストをクリアした設計となっており、安心して持ち歩くことができます。
また、島根県出雲市の工場で、1台1台丁寧に組み立てられているMade in Japanの高いクオリティも、安心材料となっています。
延長保証やワイド保証も選択可能
LIFEBOOK WU-X/E3は、カスタマイズモデルなので、購入時に3年のメーカー保証が付属します。
さらに、有償にはなりますが、メーカー保証を5年まで延ばすことができたり、水こぼしや落下などによる破損までカバーできるワイド保証サービスを付けたりすることも可能です。
バッテリーは25Whのみ
LIFEBOOK WU-X/E3は、世界最軽量を誇るモデルなので、バッテリーは25Whのみとなっています。
仕様表だと約11時間、実際での使用では4時間程度のバッテリー駆動時間しかありません。
ただ、本体への充電にはUSB-Cポートを使用し、7.5W(5V/1.5A)以上の出力があれば、他のUSB-Cアダプターや、モバイルバッテリーからの充電も可能です。また、急速充電にも対応しているので、使用環境によっては、それほど不便を感じないかもしれません。
例えば、毎日のようにPCを持って、職場と自宅を行き来するという場合は、それぞれの場所にUSB-Cアダプターを準備しておけば、25Whバッテリーでも全く問題ないと思います。
もし、長いバッテリー駆動時間が必要なら、2倍の50Whバッテリーを搭載した兄弟機種、LIFEBOOK WU2/E3がいいと思います。
その他の残念なところ
LIFEBOOK WU-X/E3のその他の残念な点としては、キーボードバックライトを搭載していない点が挙げられます。何かの発表会など、真っ暗な会場などでタイピングしなければならないときに、キーボードバックライトがないとタイピングしづらいです。なお、兄弟機種のLIFEBOOK WU2/E3なら、キーボードバックライトに対応しています。
また、USB-Cポートを搭載していますが、Thunderbolt 3やThunderbolt 4には対応していません。充電及び映像出力には対応しています。また、WWAN(LTE/5G)にも対応していません。なお、こちらも兄弟機種のLIFEBOOK WU2/E3の [5G対応]モデルは、Thunderbolt 4およびWWAN対応となっています。
軽量モデルWU2/E3との違い
[世界最軽量モデル]のWU-X/E3と、兄弟機種の[軽量モデル]のWU2/E3との違いを下表にまとめました。異なる部分を赤字で表記しています。
WU-X/E3は、ボディ素材や一部の機能を省くことで、WU2/E3よりも軽くなっています。とにかく軽い機種を希望するのであればWU-X/E3がいいでしょう。
一方、約736g~800g台の質量で十分なので、WU2/E3のみにある機能などが必要な場合は、WU2/E3がいいでしょう。50Whバッテリーを搭載しつつ、800g台というのは、非常にバランスが良いです。
[世界最軽量モデル] WU-X/E3 |
[軽量モデル] WU2/E3 |
|
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 8GB ~ 32GB | 4GB ~ 32GB |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB / 1TB / 2TB PCIe SSD | |
液晶種類 | 13.3型 FHD 非光沢 |
|
天板素材 | カーボン | マグネシウム合金 |
キーボード | バックライトなし かな表記 あり |
バックライト付き かな表記 あり/無し |
インターフェイス | Thunderbolt非対応 | Thunderbolt 4対応 [5Gモデルのみ] |
バッテリー | 25Wh | 25Wh / 50Wh |
WWAN | なし | 5G対応モデルあり |
カラー | ピクトブラック | ピクトブラック ガーネットレッド シルバーホワイト |
質量 | 約634g~ | 25Wh:約736g~ 50Wh:約865g~ |
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの表示が綺麗です。スピーカー音はいいとは言えませんが、音声はちゃんと聞こえるので、そこまで臨場感を求めないのであれば大丈夫かなと思います。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載し、色域がsRGBカバー率 98.6%(当サイト計測)と比較的広いので、RAW現像や画像編集にも使えるでしょう。なお、このような用途で使用する場合、メモリは16GB以上あったほうがいいです。 |
動画編集 | △ ~ ○ |
FHDの簡単な動画編集ならできると思います。4K以上の動画編集をするときは、外部グラフィックスを搭載した製品がおすすめです。 |
ゲーム | △ | 第11世代インテルCoreプロセッサーになって、グラックス性能が上がったものの、グラフィック設定をかなり下げる必要があるので、個人的には外部グラフィックスを搭載したノートPCのほうがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
LIFEBOOK WU-X/E3のディスプレイのチェックです。パネルは、「SHARP LQ133M1JW49」でした。
比較的色域が広く、見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では360cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
LIFEBOOK WU-X/E3は、キーピッチが約19mm、キーストロークが約1.5mmの打ちやすいキーボードを搭載しています。
このキーボードですが、各キーは、球面シリンドリカルキートップになっており、凹形状で指がフィットしやすいです。また、高レスポンスキーボードなので、軽いタッチでも確実にキー入力を行うことができます。さらに、小指で押すキーは軽めに、それ以外はしっかりとした打鍵感を感じることができる程度にキーの押下圧が調整された、2段階押下圧キーボードとなっています。このような工夫がされているので、打ちやすさにこだわる方にもおすすめです。
ただし、バックライトは搭載していません。LIFEBOOK WU2/E3は、バックライト付きキーボードですが、LIFEBOOK WU-X/E3では軽量化のために省かれているようです。
タッチパッドの面積はそれほど広くありませんが、操作性は普通で、クリックボタンは独立しており、軽い力で押すことができます。
パフォーマンスのチェック
LIFEBOOK WU-X/E3のパフォーマンスのチェックです。
Core i5-1135G7の詳細
まず、今回搭載されているCore i5-1135G7の設定内容を確認すると、ご覧のようになっています。なお、デフォルト状態での内容です。
また、本製品は、Windows標準の電源モードを変更すると、PL1(Power Limit 1:継続可能な電力上限値)の値が変わってきます。デフォルトの「高パフォーマンス」ではPL1が22Wですが、「超高パフォーマンス」にすると25Wとなります。
高パフォーマンス(デフォルト) | 最も高いパフォーマンス | |
PL1 | 22W | 25W |
CPU
CINEBENCH R20のスコアは次の通りです。今回、Core i5-1135G7を搭載していますが、他のPCで計測したCore i7-1165G7とほぼ同等のスコアが出ていました。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
:標準的なスコア(一般的なユーザーに最適)
CINEBENCH R23のスコアはこちらです。CINEBNCH R20は割とすぐ終わるのに対し、CINEBENCH R23では、処理実行後、何度も計測をループし、10分経過後の計測のスコアを表示するようになったので、長時間負荷をかけたときのパフォーマンスが確認できます。こちらも高いスコアが出ていました。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。
電源モードを、高パフォーマンス(PL1:22W)にしたときは、約35W→約25Wと下がった後、PL1値の約22Wで落ち着きます。最も高いパフォーマンス(PL1:25W)にしたときは、約24Wで持続している期間がありますが、最終的には同じ約22Wまで下がって落ち着きます。
まずまずのCPU電力を保っていると思いますが、その代わりCPU温度は80~90℃台で推移しており高めです。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度
メモリ
メモリはLPDDR4X-4266のデュアルチャネルです。オンボードですので、換装は出来ません。
グラフィックス
CPU内蔵のグラフィックスとしては、グラフィックス性能は高めです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、20回ループさせて、フレームレートの落ち込み具合を確認できる3DMark Wild Life Stress Testを実行した結果を掲載します。20回ループさせても、フレームレートはほとんど落ちていませんでした。GPU温度は約80度とやや高めですが、大丈夫な範囲でしょう。
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。
その他のベンチマーク
他の機種で計測した数値ではありますが、Premiere Pro、Lightroomなどの実際のソフトの処理時間、フォートナイトやApexなどのゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
Thunderboltには対応していません。充電は18Wの充電器でも使えました。ただし、18W充電器の場合警告が出るので、充電速度も考慮すると、30W以上の製品がおすすめです。映像出力も可能です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。
質量のチェック
LIFEBOOK WU-X/E3の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約634g~」とあり非常に軽いです。当サイトによる実測値はご覧の通りです。ACアダプターはそれほど軽くはないので、持ち運ぶなら、別途PD対応の軽量充電器を用意するといいと思います。
質量 | |
PC本体 | 642g |
ACアダプター+電源ケーブル | 249g |
バッテリー駆動時間のチェック
LIFEBOOK WU-X/E3のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は25Whと少ないです。バッテリー駆動時間は下の通りで短めです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約11時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 5時間50分 |
(3) 動画再生時 | 4時間16分 |
(4) PCMark 8 Work | 2時間49分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
バッテリー駆動時のCINEBENCH R23のスコアです。デフォルトでは、バッテリー駆動時の電源モードは「より良いバッテリー」となっていますが、ここでは「高パフォーマンス」にして計測しています。ややスコアは落ちますが、体感で速度が遅くなったと感じることはないでしょう。なお、「より良いバッテリー」にしてもスコアはほとんど変わりませんでした。
:バッテリー駆動時のスコア
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は85%でした。充電容量10%から計測しているので、1時間で95%まで充電されたことになります。ただし、もともとバッテリー容量が少ないので、そこまでたくさんの容量を充電できたというわけではありません。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。なお、電源モードはデフォルトの「高パフォーマンス」にして計測しています。
静音性のチェック
LIFEBOOK WU-X/E3の動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時と、Filmoraで動画をプレビューした時は静かでした。エンコードのような高い負荷をかけたときは他のノートPCと同じくらいの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
80から90℃台で推移しており、高めの温度です。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
一部、スポット的に非常に高い温度になっています。ただ、パームレスト部分は温度上昇があまりないので、手の平が不快に感じることはありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル用プロセッサーを搭載しているので、やや低めの消費電力です。
外観のチェック
LIFEBOOK WU-X/E3の外観のチェックです。
ピクトブラックのカラーで、無難なデザインです。
マットな質感ではありますが、カラーがブラックなので、皮脂はやや目立ちます。
スピーカー正面側に搭載されています。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
薄型のボディです。
指紋認証にも対応しています。指紋センサーは電源ボタンに統合されており、電源ボタンに軽くタッチするだけで、スリープ解除とログインを1度に行うことができます。
ウェブカメラには、物理シャッターが付いています。カメラを使用しないときは、シャッターを閉めておくことで、第三者に意図せずに姿が見られるということを防ぐことができます。
前述したように、インターフェースは豊富です。
ヒンジはほぼ180度開きます。
排気口は下図の位置にあるので、排気熱がディスプレイに当たります。
底面です。
奥側の隅は、ゴム足になっています。
底面カバーは、爪の引っ掛かりがあまりないので、外しやすいです。
底面カバーを開けると下図のようになっています。メモリはオンボードなので換装することはできません。
M.2 SSDは換装できると思いますが、自己責任でお願いします。
ACアダプターは、45Wで、サイズは普通です。
まとめ
LIFEBOOK WU-X/E3は、13.3型ノートPC世界最軽量を更新する、約634g~という軽さが特徴的なモバイルPCです。ノートPCとは思えないほど軽く、一度使いだすと、他の機種が重く感じてしまいます。
最新の第11世代Coreプロセッサーを搭載し、処理性能も申し分ありません。インターフェイスも揃っており、外出先でも不足を感じることはほとんどないでしょう。また、キーボードも打ちやすいです。
とにかく軽さを求める方には、これ以上の機種はないのではないかと思います。
ただし、軽量化のために、バッテリーは25Whしかなく、仕様値で約11時間の駆動時間にとどまります。その他、キーボードバックライトなど省かれている部分がありますし、WWANにも対応していません。この辺りが気になるのであれば、同じLIFEBOOK UHシリーズのWU2/E3をチェックしてみてください。
関連動画
製品の概要をまとめた動画も作成しました。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
非常に完成度が高く、個人的には2020年のベストバイと言っていいモバイルノート。軽さとロングバッテリーを両立し、5G対応のモデルもあり。インタフェースも豊富で作業もしやすい。
パソコン初心者でも安心して使える富士通パソコンの評価。各パソコンの評価コメントも掲載。
1kg未満でLTEにも対応した数少ないモバイルノートPC。テレワーク用途を強く意識して開発され、セキュリティ、オンラインミーティング性能、外部モニター接続時の利便性などが向上。
モバイルノートパソコンの比較ページ。ThinkPadやレッツノートなどの人気の製品や、液晶サイズ別に製品を掲載しています。