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ASUS ZenBook 14(UX434FL)の実機レビュー

更新日:2019年8月20日
CPU Core i7-8565U
Core i5-8265U
GPU GeForce MX250
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD 広視野角 光沢
質量 約1.30kg
バッテリー 最大 約8.2時間
価格[税別] 14万円台~
2画面で作業できるモバイルノート

ZenBook 14(UX434FL)は、外出先でも2画面で作業できる、他に類を見ないモバイルノートパソコンです。

タッチパッド部分がセカンドモニターにもなり、例えば、動画を観ながらインターネットを閲覧したりすることができます。

GeForce MX250の外部グラフィックスも搭載し、ライトにゲームやクリエイティブな作業をすることも可能です。

セカンドモニターに外部グラフィックスも搭載していながら質量は軽く、ボディもコンパクトで、携帯しやすいです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-8265U、GeForce MX250、8GBメモリ、512GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「ZenBook 14(UX434FL)の特徴」のみお読みください。

 

ZenBook 14(UX434FL) の特徴

外出先でも2画面で作業できる

外出先でノートパソコンを使っているとき、「2画面あればな~」と思うことはないでしょうか?

自宅もしくは社内で2画面表示する場合は、外部モニターをもう1台用意すればいいですが、外出先で2画面で作業するには、別途モバイルモニターを携帯するなど、大分敷居があがります。

ここで、ZenBook 14(UX434FL)なら、タッチパッド部分が拡張モニターとしても使用できるScreenPad 2.0を搭載し、2画面で作業をすることが可能です。これ1台を携帯するだけで、2画面で作業が出来る画期的な製品となっています。外出先でも「〇〇しながら」他の作業ができる夢のような製品です。

2画面表示で「ながら」作業ができるScreenPad 2.0

 

例えば、スポーツ速報を見ながら仕事をしたり、YouTubeを観ながらインターネットをしたり、Webページを参照しながらOfficeを使ったりと、使い方は様々です。作業効率や作業快適度がグッと上がることでしょう。

色々な「ながら」作業ができる

 

さらに拡張モニターとして使えるだけでなく、テンキーとして使ったり、手書き文字入力に使ったり、スマートフォンのようにアプリアイコンを並べたりすることも可能です。

他にもこんな機能がある

 

もちろん、タッチパッドとしても利用可能です。ただし、タッチパッドとして使用すると画面が暗くなり「ながら作業」ができません。タッチパッド←→拡張モニターの切り替えも面倒です。そのためこの機種は、マウスを使ったほうが圧倒的に便利です。外出するときはモバイルマウスを携帯するといいと思います。

マウスを使うことで2画面を有効に使える

 

ただし、このScreenPad 2.0は面積が広く、タイピングしていると手が触れて、意図せずScreenPad内のアプリが誤動作してしまうことが多いです。特に右手が触れやすいので、ScreenPadの右上のみ、タッチしても反応しない領域を設定できると嬉しかったです。

ScreenPad 2.0に手が触れて誤操作しやすい

 

下の動画に、「 ScreenPad 2.0」の簡単な使い方が掲載されています。興味があればご覧ください。

ASUS ScreenPad 2.0の説明(ASUS公式)

 

極限まで細い液晶ベゼル

ZenBook 14(UX434FL)は、最近の他のモバイルノートと同様に狭額ベゼルを採用しています。他の製品は上下のベゼルはそれほど細くないケースも多い中で、ZenBook 14(UX434FL)は4辺のベゼルが細くなっています。

極薄ベゼルのディスプレイ

 

4辺狭額ベゼルを採用することで見た目がよく、ボディもコンパクトです。同サイズの14型液晶を搭載した他のモバイルノートと比較すると、本製品の幅と奥行きが最も短いです。特に奥行は、機種によっては2cm以上短いです。

モバイルノートPCのサイズ比較
  奥行 高さ
ZenBook 14(UX434FL) 319 199 16.9
ThinkPad X1 Carbon 2019 323 217 14.95
VAIO SX14 320.4 222.7 15.0~17.9
DAIV-NG4300 320.2 214.5 17.5
GALLERIA GWL250YF 322 222 15.95
※ 単位はmm

 

GeForce MX250を搭載可能

ZenBook 14(UX434FL)は、軽量かつコンパクト・スリムなモバイルPCとしては珍しく、外部グラフィックスとしてGeForce MX250を搭載しています。

ライトにゲームをしたり、動画編集をしたりする方におすすめです。ただし、動画編集などのクリエイティブな作業をする場合、メモリを多く消費するので、16GBのメモリを搭載した最上位モデルがおすすめです。

 

ライバル機種との比較

14型液晶にGeForce MX250を搭載したライバル機種と比較します。

下の表には書かれていませんが、ZenBook 14(UX434FL)は、やはり2画面を搭載している点が大きな特徴です。ここに魅力を感じるなら本製品で決まりです。その代わり、画面が1つ増えることで消費電力がやや高くなり、バッテリー駆動時間が短めになります。

ライバル機種の比較
  ASUS
ZenBook 14
(UX434FL)
GALLERIA
GWL250YF
マウス
DAIV-NG4300
画像
CPU Core i5-8265U
Core i7-8565U
Core i5-8265U Core i7-8565U
GPU GeForce MX250
メモリ 8GB / 16GB 8GB 8GB / 16GB
液晶 14型 FHD
広視野角
光沢
14.1型 FHD
広視野角
非光沢
14型 FHD
広視野角
非光沢
sRGBカバー率 ※1 92.3% 99.8% 99.6%
主な
インター
フェース
USB-C x 1
USB x 2
HDMI
microSD
USB-C x 2
USB x 2
HDMI
SD
USB-C
USB x3 
HDMI
LAN
質量 約1.3kg 約1.2kg 約1.13kg
バッテリー
駆動時間 ※2
6時間39分 8時間21分 8時間24分
価格[税別] 14万円台~ 10万円台~ 12万円台~
※1 sRGBカバー率は当サイトの計測値
※2 動画再生時のバッテリー駆動時間

 

ラインナップ

ZenBook 14 は次の3つのモデルがラインナップされています。一般ユーザーならUX434FL-A6002A、Microsoft Office Home and Business 2019が必要ならUX434FL-A6002TS、クリエイターならUX434FL-8565がおすすめです。

各モデルの違い
UX434FL-8565 UX434FL-A6002A UX434FL-A6002TS
Core i7-8565U Core i5-8265U
16GBメモリ 8GBメモリ
1TB PCIe SSD 512GB PCIe SSD
約7.8時間 駆動 約8.2時間 駆動
WPS Office MS Office
183,500円 144,500円 166,500円

 

各用途の快適度

ZenBook 14(UX434FL)の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、Office作業 CPUやストレージ性能は十分です。液晶が2画面あるため作業の効率が上がります。ただメインのディスプレイが光沢液晶である点は、好みは分かれると思います。
動画鑑賞 CPUなどのスペックは十分です。液晶も比較的見やすく、スピーカーの音質も比較的良いです。Screen Padに表示して、動画を観ながら別の作業をすることも可能です。
RAW現像・画像編集 UシリーズのCoreプロセッサーなので、現像処理などはやや遅いですが、特に問題なく作業できると思います。液晶の色域はまずまずの広さで、個人がブログやWebサイトの編集用に使うなら十分でしょう。ただ、メモリは16GBにしたほうがいいです。
動画編集 GeForce MX250の外部グラフィックスを搭載しているので、短めの動画でエフェクトなどもあまりかけなければ、問題ないでしょう。ただし、動画編集としてはもう少し高性能のCPUとグラフィックスを搭載したPCのほうがおすすめです。
ゲーム ゲーム向きではありません。ただ、2Dゲームや、古い軽めのゲームならできると思います。

 

液晶ディスプレイのチェック

ZenBook 14(UX434FL)は、フルHDの光沢液晶を搭載しています。

色域はやや広く、最大輝度は当サイトの計測では340cd/m2とやや高いです。一般ユーザーには十分な品質です。以下詳細を記載します。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。比較的1:1の直線に近いです。このことから、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はやや広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は92.3%、sRGB比は97.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

少し輝度を下げて(正確には覚えておらず申し訳ないですが輝度設定60%くらい)撮影した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

ScreenPadのセカンドモニターについては、非光沢液晶になっています。ややギラつきを感じ、メインモニターと比べるとそこまで見やすいわけではないです。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ZenBook 14(UX434FL)のキーボードのチェックです。

キーピッチは19.05mm(横方向)と十分な広さがあります。縦方向のキーピッチは実測で約18mmと、横方向よりも短くなっていますが、十分な数値でしょう。キーストロークは1.4mmとやや浅めですが、最近のモバイルPCとしては普通でしょう。キートップはほぼフラットですが、若干カーブしているように見えます。

キー配列は標準的で、普通に打てるキーボードだと思います。

タッチパッドは普通の操作感です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトも付いています。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

ZenBook 14(UX434FL)のパフォーマンスのチェックです。

CPU

モバイルノートPCとしては標準的なCPUを搭載しています。Core i5-8265Uを搭載した他のPCよりも、ややベンチマークスコアが良かったです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-8265U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1376 [レビュー機で計測]
Core i5-8265U 1252 [他のPCで計測]
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce MX250を搭載しています。軽いゲームや、ライトにクリエイティブワークをすることが出来ます。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~
GeForce MX250
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスク用RTX 2080Ti 33778
デスク用RTX 2080 27828
ノート用RTX 2080 24348
デスク用RTX 2070 22766
ノート用RTX 2070 19440
デスク用RTX 2060 18799
デスク用GTX 1660Ti 15656
ノート用RTX 2060 15104
ノート用GTX 1660Ti 14401
ノート用GTX 1060 11452
ノート用GTX 1650 8983
ノート用GTX 1050Ti 7898
ノート用GTX 1050 6042
ノート用GeForce MX250 2996 [レビュー機で計測]
Intel UHD 620 1199
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

GeForce MX250の詳細は次のようになっています。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており、高速です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 1748 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

今回、メモリが少ないため、書き出し時間は遅かったです。16GBのモデルならもっと速いと思います。

Core i7-8700
16GBメモリ
76秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
86秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
136秒
Core i5-8265U
8GBメモリ
157秒 [レビュー機で計測]
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce MX250を搭載しているため、外部グラフィックスを搭載していないモデルよりも非常に高速です。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Core i5-8265U/8GB
GeForce MX250
163秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

他のCore i5-8265U搭載PCよりも高速でした。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 27分15秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 27分15秒 [レビュー機で計測]
同上 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

ゲームベンチマーク

GeForce MX250を搭載した本製品でのゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

計測したスコアから察すると、FF14やPUGBなどのゲームは、グラフィック品質を最低の設定にしたり、解像度を下げたりすれば、なんとかプレイできるでしょう。

オーバーウォッチやフォートナイトなどの軽い部類のゲームなら、中くらいグラフィック設定でもプレイできるでしょう。

FF15などの重いゲームをするのは難しいです。

中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 7665 / 52 fps
高(ノート) 4906 / 33 fps
最高品質 3286 / 21 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650 63 fps
GeForce MX250 21 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 10830(すごく快適)
※約5500で60fps

 

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。  

microSDカードのみ対応しています。カード挿入後の出っ張りはほとんどありません。

SDカード挿入後の画像

 

カードリーダー/ライターの速度は普通です。なお、UHS-Ⅱのカードを挿入すると逆に速度が下がります。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

本製品のUSB Type-Cポートは、充電や映像出力には対応していません。HDMIポートがあるので映像出力はできなくてもそれほど困りませんが、充電(PowerDeliverly)には対応して欲しかったです。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W) ×
AUKEY 充電器(46W) ×
cheero 充電器(18W) ×
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 USB C-DPケーブルで外部モニター接続 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量のチェック

ZenBook 14(UX434FL)の質量は、最近の14型液晶のモバイルノートの中では普通だと思います。ただ、GeForce MX250の外部グラフィックスを搭載したモデルの中では優秀なほうだと思います。

14型モバイルノートの質量(メーカー仕様値)
VAIO SX14 約0.999kg
ThinkPad X1 Carbon 約1.09kg~
m-Book X400 約1.13kg
DAIV-NG4300 約1.13kg
GALLERIA GWL250YF 約1.20kg
ThinkPad T490s 約1.24kg~
ZenBook 14 UX433FN 約1.25kg
レッツノート LV 約1.27kg
ZebBook 14 約1.30kg
Yoga C930 約1.38kg
ThinkPad T490 約1.44kg~
ideapad 530S 約1.49kg
m-Book B401H 約1.50kg
Inspiron 14 7000 約1.54kg
構成によって質量が大きく変わる製品もあります

 

当サイトの計測値は下表の通りです。ACアダプターは比較的軽いと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.314kg
ACアダプター 193g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ZenBook 14(UX434FL)のバッテリー容量は、他の14型モバイルパソコンと比較して、平均以上の容量です。

14型モバイルノートのバッテリー容量
ideapad 530S 34Wh
m-Book B401H 35Wh
VAIO SX14 35Wh
Inspiron 14 7000 42Wh
レッツノート LV 43Wh
m-Book X400 46.74Wh
ThinkPad T490 50Wh
ZenBook 14 UX433FN 50Wh
ZenBook 14 50Wh
ThinkPad T490s 57Wh
Yoga C930 60Wh
別のバッテリー容量を選べるパソコンもあります

 

ただし、ScreenPadを搭載している影響で、バッテリー駆動時間はそれほど長くありません。モバイルノートとして、普通のバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  Core i5モデル Core i7モデル
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 約8.2時間 約7.8時間
(2) 動画再生時 ※2 6時間39分
(3) PCMark 8 Work テスト ※3 4時間01分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

アイドル状態で計測した1時間あたりの充電容量は次のようになっています。比較的速い充電だと思います。

1時間あたりの充電容量
アイドル時 77%(約38.5Wh)
※PCの電源を入れ、アイドル状態で充電
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態は、普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から4番目:Adobe Premiere Proで、4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時 

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。CPUクロックが落ち着いたときは70℃台前半で推移しており、問題ない温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

高めの負荷をかけると左のパームレスト部分が暖かくなり、やや気になりますが、低負荷時は問題ありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

同等構成のPCと比べて、低負荷時はやや高めの消費電力です。高負荷時はそれほど変わりません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ZenBook 14(UX434FL)の外観のチェックです。

ボディカラーはロイヤルブルーで、ボディ素材はアルミニウム合金を採用しています。

 

天板には、ZenBookの特徴である同心円模様が施されています。

 

harman/kardonの認定を受けたスピーカーが底面に配置されています。音質は比較的良く、勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶は、ベゼルごとガラスで覆われています。タッチには非対応です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

インターフェースは、一般的なポートは揃っています。

 

底面はシンプルです。

 

ACアダプターは小型で持ち運びやすいです。容量は65Wです。

 

まとめ

ZenBook 14(UX434FL)は、1台で2画面表示が出来るモバイルノートPCです。

モバイルノートが2画面で作業ができる点は画期的で、外出先での作業効率や作業快適度がグッとアップすることでしょう。

また、GeForce MX250の外部グラフィックスも搭載し、ライトにゲームやクリエイティブワークも行うことができます。

画面が1つ増え、外部グラフィックスも搭載していますが、質量は約1.3kgと軽いです。4辺狭額ベゼルを採用することでボディサイズもコンパクトで携帯しやすいです。

このように、携帯できる質量でありながら、2画面で操作できる魅力的な製品です。

ただ、拡張モニターとなるScreenPad 2.0が大きいので、タイピング中に右手が触れて、意図しない動作をしてしまうことがあります。拡張モニターとして使っているときは、右手が触れても反応しないエリアを設定できたら良かったです。

また、50Whの大容量バッテリーを搭載しているものの、ScreenPadを搭載していることでバッテリー駆動時間がそれほど長くありません。幸いACアダプターが軽いので、バッテリー駆動時間が足りない方は一緒に携帯するといいでしょう。

2画面で作業できるモバイルノート

ZenBook 14(UX434FL)

特徴

  • 2画面表示可能で作業効率がUP
  • GeForce MX250搭載
  • コンパクトボディ

こんなあなたに

  • 外出先でも2画面で作業したい方
  • 画像や映像の編集を外出先で行う方
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