マウス m-Book X400 の実機レビュー

更新日:2019年7月2日
CPU Core i5-8265U
Core i7-8565U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SATA / PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.13kg
バッテリー 約14.5時間
価格[税別] 9万円台~
軽量で安くて、必要十分のスペック

m-Book X400は、質量が約1.13kgと、14型ノートの中では非常に軽いモバイルノートです。

高級モバイルノートと比較すると、全体的にやや劣る点もありますが、その差は小さく、本製品でも十分と感じる方も多いと思います。

また、価格も比較的安く、Core i5、SSDという構成でも9万円台から購入することが可能です。コストパフォーマンスは高いです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-8265U 、8GBメモリ、256GB SATA SSD

目次

お忙しい方は、「m-Book X400の特徴」のみお読みください。

 

m-Book X400 の特徴

14型ノートとしては軽量

m-Book X400は、軽量かつ、頑丈な14型モバイルノートPCです。

質量は約1.13kgで、同サイズの14型ノートPCと比べても上位に入る軽さです(詳細は、質量のチェックをご覧ください)。

なお、ボディには、軽量かつ強度が高いマグネシウム合金が採用されています。アルミボディよりもさらに剛性が高く、モバイルPCとしては、持ち運ぶ時の安心感が高まります。

軽量14型モバイルノート

 

Windows10 Home (Sモード)に要注意

m-Book X400の代表的なラインアップを、下記の表にまとめています。最安値のエントリーPCは、OSがWindows10 Home (Sモード)となっています。Sモードは、ビジネス用として企業が使用する場合は、不要なアプリを勝手に導入することを防げるなどのメリットもありますが、個人で使用するのであれば、メリットを感じる場面は少ないでしょう。通常は、普通のWindows10 Homeを搭載したベーシック構成がおすすめです。

モデル比較
  エントリー ベーシック スタンダード
OS Widows 10 Home
(Sモード)
Windows 10 Home
CPU Core i5-8265U Core i7-8565U
メモリ 8GB
ストレージ 128GB 256GB
価格[税別] 92,800円 94,800円 109,800円
Windows10 Home Sモード とは

セキュリティとパフォーマンスを維持するために、いくつかの制限を加えたモードです。具体的には、インストールできるのはMicrosoft Storeのアプリのみ、使用できるブラウザはEdgeのみ、検索プロバイダーはBing固定、といった制限です。このSモードは、無償で解除することができます。ただし、解除後に再度Sモードに戻すことはできません。

 

安くて充実したサポート

マウスコンピューターPCは、サポートが充実しています。

標準で、1年間の標準保証や、24時間365日の電話サポートが付いていますが、さらに、保証を3年まで延長できます。また、モバイルPCとしてはあると心強い、破損盗難保証サービスを付けることもできます。

使用する環境やリスクに合わせて、これらの保証を比較的安く追加できるのは、目に見えない部分ではありますが、大きなメリットになります。

破損盗難保証サービスも追加可能

 

大容量SSDが安い

比較的安価に、ストレージ構成をカスタマイズすることもできます。例えば、ThinkPad X1 Carbonで、256GB SSDを1TB SSDへ変更する場合、3万円ほどかかりますが、m-Book X400なら15,000円程度です。

ストレージ構成の変更も可能

 

ライバル機種との比較

ここでは、m-Book X400のライバル機種となるレノボのThinkPad X1 Carbon(2019)と比較します。

ThinkPad X1 Carbonのほうが、質量が軽く、バッテリー駆動時間も長く、液晶の選択肢も多く、タイピングもしやすいです。また、LTEにも対応し、セキュリティにも気を使った仕様になっています。また、細かい点を言えば、m-Book X400は、USB PD非対応、液晶の色域が狭いとったデメリットもあります。

このように全体的にX1 Carbonのほうが優れていますが、質量、バッテリー駆動時間の差はわずかです。一般ユーザーであれば、m-Book X400でも十分なスペックだと感じることも多いと思います。さらに、m-Book X400のほうが価格は圧倒的に安く、コスパ重視ならm-Book X400のほうがいいです。

ライバル機種との比較
  [本製品]
m-Book X400
レノボ
ThinkPad X1 Carbon
2019
画像
CPU 第8世代Core (U)
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢 FHD IPS 非光沢
WQHD IPS 非光沢
4K IPS 非光沢
など
質量 約1.13kg 約1.09kg
LTE 非対応 対応
バッテリー 約14.5時間
(46.74Wh)
約18.9時間
(51Wh)
価格比較
  [本製品]
m-Book X400
レノボ
ThinkPad X1 Carbon
2019
スペック Core i5-8265U、8GB、256GB SSD
液晶 FHD 非光沢
価格[税別] 94,800円 165,900円

 

液晶ディスプレイのチェック

m-Book X400の液晶は、フリッカーが発生していますが、視野角は広く、見やすさはまずまずです。最大輝度は、当サイトの計測では259cd/m2と普通です。液晶の詳細な特性については、下のタブをクリックして下さい。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

青と赤色がやや強めに発色していることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきは少しありますが、それほど気にならないです。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは少ないです。

画面への映り込み

下図のようにフリッカーが発生しています。肉眼では分かる方はほぼいないと思いますが、長時間作業をしていると疲れやすい人もいるかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

m-Book X400のキーボードは、キーピッチは約18mm、キーストロークは約1.4mmとノートPCとしては標準的です。キーとキーのすき間がやや狭く、誤って隣のキーも一緒に打ってしまう確率がやや高くなりますが、キーサイズがどのキーもほぼ一緒なので、そこまで打ちにくさはありません。

キーボードにはホワイトLEDによるバックライトを搭載しています。バックライトの明るさも調節可能です。暗い場所でもキーボードの視認性が高まり、タイピングがしやすいです。

タッチパッドの操作性は普通です。クリックボタンはやや固め(押すときに力が必要)かなと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

m-Book X400のパフォーマンスのチェックです。

CPU

モバイルノートとしては標準的なCore i5-8265UまたはCore i7-8565Uを搭載しています。今回、Core i5-8265U搭載PCでCINEBENCH R20を計測してみましたが、同CPUを搭載した他のPCよりもスコアが高かったです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-8265U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1471 [レビュー機で計測]
同上 1252 [他PCで計測]
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、種類、容量とも多くの種類から選択可能です。いずれもSSDなので高速です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
256GB SATA SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 1500 ~ 3500
SATA SSD 563 [レビュー機で計測]
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

CINEBENCH R20と同様に、Core i5-8265Uの割には速いエンコード速度です。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 26分26秒
QSVでエンコード (※2) 3分27秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-8565U 31分47秒
Core i5-8265U 26分26秒 [レビュー機で計測]
同上 32分05秒 [他のPCで計測]
Core i3-8145U 45分19秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

m-Book X400の質量を他の14.0型モバイルノートと比較します。

質量は約1.13kgで、14型のモバイルノートとしては軽量です。同サイズで人気の高いThinkPad X1 Carbon とそれほど変わらない質量で、女性でも十分カバンに入れて持ち歩けるレベルです。

14型モバイルノートの質量(メーカー仕様値)
VAIO SX14 約0.999kg
ThinkPad X1 Carbon 2019 約1.09kg~
m-Book X400 約1.13kg
ThinkPad T490s 約1.24kg~
ZenBook 14 UX433FN 約1.25kg
レッツノート LV 約1.27kg
Yoga C930 約1.38kg
ideapad 530S 約1.49kg
m-Book B401H 約1.50kg
Ideapad S540(14) 約1.50kg
Inspiron 14 7000 約1.54kg
IdeaPad S340(14) 約1.55kg
構成によって質量が大きく変わる製品もあります

 

当サイトの計測結果は下の通りです。ACアダプターもやや軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i5モデル
PC本体 1.102kg
ACアダプター 230g

 

バッテリー駆動時間のチェック

m-Book X400のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は46.74Whです。普通の容量だと思います。

バッテリー

 

バッテリー駆動時間は次の通りです。"普通~比較的長め"の駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約 14.5時間
(2) 動画再生時 8時間05分
(3) PCMark 8 Work テスト 6時間16分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

充電時間は下の通りで、普通です。

1時間あたりの充電容量
45Wアダプター
アイドル時
49%(約23Wh)
※PCの電源を入れ、アイドル状態で充電
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。それ以外は普通の温度です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度がやや高めですが、ギリギリ問題ない範囲です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前後で推移しています。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

表面温度は特に問題ありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

m-Book X400は、落ち着いたブラックカラーの筐体です。

ボディは、マグネシウム合金製です。アルミボディよりも強度が高く、モバイルPCとしてはワンランク上の安心感があります。

 

天板はシンプルです。

 

スピーカーは底面に配置されています。音質はそれほど良くはなく、勝手に点数をつけると、10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

ヒンジ部分の画像です。

 

 

液晶は下の角度まで開くことができます。

 

インターフェイスとしては、USB3.0 x2、USB2.0、USB3.0 Type-C、HDMI出力に加え、有線LANも備えています。ただ、SDカードなどのカードリーダーは搭載していないのが、少し残念です。また、Type-CポートはUSB PD非対応です。

 

底面です。吸気するメッシュの部分の強度がやや弱そうです。

 

底面カバーを開けたときの画像です。

 

M.2 SSDが1つ搭載されていますが、その隣にもう1つM.2スロットがあります。試していませんが、合計2台のM.2 SSDを搭載できると思います。

 

メモリスロットは1つで、シングルチャンネルとなります。

 

ACアダプターの大きさは普通です。容量は45Wです。

まとめ

以上が、m-Book X400のレビューです。

14型モバイルノートとしては軽量で、必要十分なスペックを備えながら、価格は比較的安い製品です。

ThinkPadやVAIO SX14のような高級機には手が届かなかった方でも、買いやすい製品ではないかと思います。

また、同CPUを搭載した他のノートPCよりも、パフォーマンスが高かったのもメリットです。

ただし、細かい点を言えば、キーとキーのすき間がもう少しあれば良かったのと、SDカードスロットが欲しかったです。また、高級機のように、USB Type-CがPowerDeliveryに対応していません。液晶の色域も狭く、フリッカーも発生しています。

とは言っても、一般ユーザーであれば十分だと感じるスペックで、コストパフォーマンスは高いと思います。

軽量でコスパも高い14型ノートPC

m-Book X400

特徴

  • 14型クラスとしては約1.13kgと軽量
  • 9万円台から購入可能
  • 大容量SSDが安い

こんなあなたに

  • 大きな画面で持ち出せるPCが欲しい
  • ThinkPadのような高級機は買えないという方
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