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レノボ Yoga C930 の実機レビュー

更新日:2018年12月3日
CPU Core i7-8550U
Core i5-8250U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.9型
液晶種類 4K-UHD IPS 光沢
フルHD IPS 光沢
質量 約1.38kg
バッテリー 4K-UHD:約11.1時間
フルHD:約17.2時間
価格 14万円台~
音楽や動画を鑑賞するならコレ

Yoga C930は、スピーカー音が素晴らしい2 in 1 PCです。音質が良い上に、ヒンジの中にスピーカーを埋め込むことで、どのスタイルで使用しても、正面から音が聞こえるような工夫がなされています。

2 in 1 PCはボディが薄いため、放熱性が気になるところですが、Yoga C930はデュアル冷却ファンを搭載しており、安心して高い負荷の作業も出来ます。

また、液晶は色域が比較的広い4K-UHDが選択可能です。 4K-UHD液晶は消費電力が大きいため、バッテリー駆動時間が短くなりがちですが、Yoga C930は大容量バッテリーを搭載し、4K-UHD液晶でも一般的なモバイルノートPCと遜色ないバッテリー駆動時間を確保しています。

PC本体に収納可能なワコム AES方式のアクティブペンも搭載しており、変形できる2 in 1 PCということもあり、マルチに使えるモバイルノートPCとなっています。

レノボ 公式サイト

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-8250U、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Yoga C930の特徴」のみお読みください。

 

Yoga C930の特徴

スピーカー音が非常に良い

Yoga C930は、ノートパソコンとしては、スピーカー音が非常にいいです。ノートパソコンにありがちなこもった感じがなく、高温と低音のヌケがいいです。力強い低音、繊細な高音を表現でき、臨場感のあるサウンドを実現しています。パームレストに手を置いていると振動が体に伝わってくるほどです。最大音量も大きめです。

いつものように点数をつけると、普通のノートPCのスピーカーが5点だとすると、本製品は8点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

1万円以上するような外部スピーカーには及びませんが、数千円の外部スピーカーと同等またはそれ以上の品質はあると思います。

音質の良いスピーカー

 

スピーカー音が優れている秘密は、サウンドバー機能付きヒンジを採用している点にあります。これは、ヒンジの部分にウーファー、カスタムトゥイーター、ノイズ低減のための振動バッファーを備えたものです。

サウンドバー機能付きヒンジ

 

スピーカーシステムを搭載したサウンドバー機能付きヒンジのメリットは、下の写真のように、想定されるどのスタイルで使用しても、スピーカーが使用者のほぼ正面に向かうので、クリアな音をダイレクトに伝えることができることです。これまでの2 in 1 PCは底面にスピーカーを搭載していることが多かったのですが、そうすると、使用するスタイルによっては音がこもったり、効果的に伝達できなかったりするというデメリットがありました。そのデメリットを解消するための、サウンドバー機能付きヒンジは、Yoga C930の大きな特徴の一つとなっています。

どのスタイルでもスピーカーが正面に対する構造

 

また、ヒンジ部分だけでなく、正面側にもスピーカーを搭載しています。合計4つのスピーカーにより、臨場感あふれるサウンドを実現しています。音楽や動画をよく鑑賞する方におすすめの製品です。

ヒンジと底面にスピーカーを搭載

 

ダブルファンで強力冷却

2 in 1 PCは、ボディが非常に薄く、高い負荷をかけるとCPU温度が非常に高温になることがあります。しかし、Yoga C930は、ダブル冷却ファンを搭載しCPUを強力に冷やすことが可能です。

外部GPUを搭載したノートPCにダブル冷却ファンが搭載されることはよくありますが、外部GPUの無いノートPCで使われるのは非常に珍しいです。

ダブル冷却ファンを搭載

 

4K-UHD液晶を選択可能で、画像や動画が綺麗

Yoga C930は、一般的なフルHDのIPS液晶に加えて、4K-UHD(3840x2160)のIPS液晶を選択できます。

最近のデジカメやスマホの写真の解像度も高くなっていますし、動画配信サービスでも4K対応が増えてきました。4K-UHDのディスプレイであれば、こういった解像度の高い写真や動画を高精細で表示できます。実際に4K映像を見てみましたが、ギザギザ感が全く無く非常に綺麗です。ただし、4K-UHDを搭載したモデルは、バッテリー駆動時間が短くなるのでご注意下さい。

オフィスソフトしか使用しないというような場合であれば、4K-UHDのメリットはあまりないので、フルHDで十分でしょう。

4K-UHD液晶を搭載

 

アクティブペンを本体に収納可能

Yoga C930は、アクティブペンを標準で搭載しています。

付属しているアクティブペンを試したところ、ワコム AESの方式のようです。筆圧検知は、メーカーに問い合わせたところ、4,096段階だそうです。

アクティブペンを使用可能

 

このペンは本体に収納することで、自動的に充電されるようになっています。ペンは、持ち運びが面倒だったり、紛失してしまう恐れがありますが、アクティブペンを本体に収納できるので、いつでも心配なく持ち運び、使用することができます。

収納可能なアクティブペン

 

ペンを本体から取り出すときは、プッシュします。するとペンが飛び出てきます。割と奥までプッシュする必要があるので、カバンの中に入れているときに勝手に飛び出る、なんてことはほぼ無いと思います。

プッシュして取り出す

 

なお、簡単にしか試していませんが、DELL PN579Xのペンなら傾きも検知しました。ワコム BAMBOO Inkは、ペンが対応していないため傾きは検知しません(筆圧は検知しました)。Yoga C930に標準で搭載されているペンも傾き検知には対応していないようでした。

DELL PN579Xなら傾きも検知

 

1年間のADP保守サービス付き

Yoga C930には、通常の1年間の基本保証に加えて、1年間のADP保守サービスが付いています。

ADP保守サービスとは、ThinkPadやThinkPad Tablet向けのアクシデント・ダメージ・プロテクション(ADP)保証のことで、落下、水濡れ、自然災害、火災、盗難、紛失、海外でのトラブルなどの予期しない事故にも対応してくれるサービスです。モバイルノートは外へ持ち運ぶことが多いので、このようなサポートが標準で付いてくるのは非常に心強いです。

また、さらに、もう1年間または2年間、保守を延長することも可能です(有料)。

ADP保守サービスの内容

 

バッテリー駆動時間は長め

Yoga C930は60Whのバッテリーを搭載しています。通常のモバイルノートは40Wh台が多いので、非常に大容量のバッテリーを搭載していることが分かります。

メーカー公表値では、フルHDモデルだと約17.2時間ととても長いです。実際の使用ではこれほど長くは使えませんが、負荷の低い作業なら、朝から晩まで使ってもバッテリーが持つと思われます。

ただ、4K-UHDモデルだと約11.1時間まで短くなります。それでも、当サイトによる計測値(後述)では、他のモバイルノートと同等のバッテリー駆動時間でした。

60Whのバッテリーを搭載

 

物理カメラシャッター&指紋認証装置を搭載

持ち歩くことが多いと思われるYoga C930ですが、セキュリティ面でも安心です。カメラには物理シャッターが付いており、万が一ウイルス感染した場合でも、外部からカメラを操作されるといったリスクを避けることができます。

また、指紋認証装置も搭載しており、PCにログインする際に、周りからパスワードを覗き見られることもありません。

カメラを隠す物理シャッターを搭載

 

SDカードリーダーは非対応&インターフェースの位置が微妙

Yoga C930のインターフェイスはやや不満があります。

まず、SDカードリーダーがありません。一眼レフなどで写真を撮影した後、SDカードをPCに挿して画像を取り込むことができません。

本体サイドのインターフェイス

 

次に、フルサイズUSBポートが一番奥側にある点です。PC本体を充電しているときは、ACアダプターのケーブルが邪魔になって、USB機器を接続しにくいです。また、左側面にしかUSBポートが無いため、有線マウスを接続するときは、ケーブルを回り込ませなくてはなりません(右手でマウスを操作する場合)。

フルサイズUSBの位置が悪い

 

LTEには未対応

Yoga C930は、現在のところLTEには未対応です。

モバイル用途に適したPCなので、LTEに対応していると良かったのですが、残念です。

 

旧フラグシップ機との比較

Yoga C930を、Yogaシリーズの旧フラグシップ機のレノボ Yoga 920と比較してみました。

CPUや液晶などのスペックはほぼ変わりません。質量もサイズもそれほど大きく変わってはいません。主に変化したのは、サウンドバー機能付きヒンジ、収納可能なアクティブペン、デザインです。また、価格については旧モデルのYOGA 920のほうが大分安くなっているので、スピーカー等にこだわりがなければ、こちらでもいいと思います。

旧フラグシップモデルとの比較
  [本製品]
Yoga C930
レノボ
YOGA 920
画像
CPU 第8世代Core i7-8550U
メモリ 16GB
ストレージ PCIe SSD 512GB
液晶 13.9型 4K-UHD IPS 光沢
質量 約1.38kg 約1.37kg
サイズ 約322x227
x14.5[mm]
約323x223.5
x13.95[mm]
バッテリー 約11.1時間 約10.3時間
価格(税込) 21万円台~ 16万円台~
価格の比較のためにCPUなどのパーツを揃えています。他にもパーツは選べます

 

各用途の快適度

Yoga C930の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、動画鑑賞、 Office作業 CPUやストレージのスペックは十分で、液晶も綺麗で、スピーカー音も良く、Web閲覧、動画鑑賞などは快適でしょう。ただし、液晶が光沢である点は、好みが分かれると思います。
RAW現像・画像編集 CPUやストレージ性能はまずまずで、液晶の色域も広めで、画像編集などはしやすいと思います。ただし、何百枚ものRAWデータを、一度に現像するような場合は、やや現像時間が長くなると思います。また、このような作業をする場合、メモリは16GB欲しいところですが、16GBのモデルはかなり高額になってしまう点が残念です。
動画編集 ソフトにもよりますが、外部グラフィックスを搭載していないので、スペック不足なケースが多いです。初心者向けの外部グラフィックスをあまり使わないソフトなら大丈夫でしょう。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、基本的にゲームには向いていません。ただ、CPU内蔵グラフィックスでもできるゲームはあるので、全くできないこともないです。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

Yoga C930は、フルHD液晶と、4K-UHD液晶を選択できますが、今回は4K-UHD液晶の特性を記載します。

最大輝度は、337cd/m2とやや高めです。

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや緑色が下げ調整ではありますが、どの色も1:1の直線に近く、比較的自然な発色になっていると思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域はノートパソコンとしてはやや広いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはありません。近くで見ると斜めの電極線が見えますが、普通に使っている分には気になることはないでしょう。

画面拡大

 

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

 

Windowsの設定を見ると、ハードはHDRに対応しているようです。ただし、ドライバーが悪いせいなのか、NetFlixやYouTubeでHDR動画を観ることはできませんでした。そのうち新しいドライバーを適用すれば、Netflixなどでも観られるようになるのではないかと思います。

HDRにも対応しているようだが・・・

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは約19mm(横方向)、約18.5mm(縦方向)で、キーストロークは約1.2mmとなっています。普通に打てるキーボードです。

以前のYogaシリーズやideaPadシリーズのキーボードと比べると、キーを押したときにストンと落ちる感覚が強くなり押しやすくなった反面、底付きの衝撃をやや感じるようになりました。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトも搭載しています。

バックライトキーボード

 

タッチパッドは面積も広く、滑りも良く、操作しやすいと思います。タッチパッド一体型のクリックボタンも押しやすいですが、クリック音がやや大きいです。

タッチパッド

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、現在、一般ユーザー向けノートPCでよく使われるUシリーズの第8世代インテルCoreプロセッサーを搭載しています。

今回はCore i5-8250Uを搭載していますが、旧モデルのYoga 920よりも高いベンチマークスコアが出ていました。他のノートPCと比べても高めです。Core i7-8550Uは計測していないため不明ですが、650よりは上の数字が出るでしょう。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i7-8550U ??
Core i5-8250U
[レビュー機で計測]
650
Core i5-8250U
[Yoga 920]
546
Core i3-8130U 342
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

外部グラフィックスは搭載していないため、ゲームや動画編集、3D CG制作などには不向きですが、それ以外の一般的な用途なら問題なくこなせると思います。

グラフィックス性能の目安
~ 3D Mark Time Spy - Graphics score ~
GTX 1050Ti 2310
GTX 1050 1787
MX 150 1074
Intel UHD 620
[レビュー機で計測]
375
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載可能で高速です。OSの起動やアプリの起動は非常に速いです。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
PCIe-NVMe SSD
[レビュー機で計測]
2544.7
SATA SSD 550
HDD 170
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
Core i5-8250U
PassMark Performance Test 9.0
Core i5-8250U
3DMark

インテル UHD グラフィックス 620
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i5-8250U
Intel UHD 620
x265でエンコード (※1) 25分46秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分04秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でエンコードしたときのCPUクロック
CrystalDiskMark 6(SSD)
256GB PCIe SSD

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、他の充電器やドックが使えるかを試しましたが、今回試した機器は全て使用できました。

USB Type-C/Thunderbolt対応の充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター / LANの拡張
ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
ZHOULX 充電器(65W)
外部ディスプレイへの映像出力

 

質量のチェック

Yoga C930の質量のチェックです。

標準的なモバイルノートパソコンよりも、やや重いと思います。また、ACアダプターもやや重いです。ただ、極端に重いわけではなく、持ち運べる範囲だと思います。


質量の計測結果

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

冒頭で記載した通り、Yoga C930は、60Whのバッテリーを搭載しています。

当サイトによるバッテリー駆動時間の実測値は次の通りです。今回、4K液晶を搭載していますが、他のモバイルノートパソコンと比較しても、劣ることのないバッテリー駆動時間です。フルHD液晶ならば消費電力が減るため、もっと長く駆動します。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  4K液晶搭載時
PCMark 8 Home テスト ※1 4時間06分
PCMark 8 Work テスト ※2 5時間07分
動画再生時 ※3 7時間05分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

全体的に、低めの動作音だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

薄型のボディですが、ダブル冷却ファンのおかげで、標準的な温度に収まっています。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、問題ない温度だと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

Yoga C930は、2 in 1 PCの薄型のボディですが、ダブル冷却ファンのおかげか、50度以上になるような極端に熱くなっている部分がありません。ただし、エンコードのような大きな負荷をかけると、パームレストなどはやや暖かく感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回、4K液晶を搭載していることで、モバイルノートの割にはやや消費電力は高くなっています。フルHD液晶にすれば、もっと下がるでしょう。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Yoga C930の外観写真を掲載します。

アルミ製のボディで高級感があります。アイアングレーのカラーを採用し、落ち着いた雰囲気と共に、ブラックのカラーに比べると指紋などが目立ちにくくなっています。

 

天板です。

 

背面部分の画像です。

 

液晶を閉じたときの画像です。薄型のボディです。

 

背面が少し斜めになるところがかっこいいです。

 

側面にはヘアライン加工が施されており、アルミの質感が出ていて素敵です。

 

排気口は、キーボードの上側にあり、外からはあまり見えないようになっています。

 

強度の問題なのか、他の小さいサイズのノートPCに、サウンドバー機能付きヒンジを搭載するためなのか分かりませんが、左側だけもう1つヒンジがあります(Lenovoと書かれた部分)。

 

タブレット形状にしたときの画像です。

 

タブレット形状時に横から見るとすき間ができますが、コンバーチブル型の2 in 1 PCは全てこうなっています。

 

インターフェイスは、USB 3.1、USB 3.1 Type-C x2、マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボジャックです。

USB Type-Cポートは、Thunderbolt 3に対応しており、DisplayPort出力機能も付いています。また、本体の充電もType-Cポートを使用します。

 

底面には、吸気口も出っ張りもなく、スッキリしています。

 

底面カバーを外したときの画像です。

 

メモリはオンボードで換装できませんが、M.2 SSDは換装できると思います。

 

フロント側のスピーカーです。

 

ACアダプターは、やや大きめです。コネクタはUSB Type-Cで、65Wの容量です。

 

まとめ

以上が、Yoga C930のレビューです。

スピーカー音の良さが際立つノートパソコンです。ノートパソコンで音楽を聴いたり、動画を観たりすることが多い方におすすめです。

液晶は、フルHDまたは4K液晶を選べ、4K液晶なら高精細で色域も比較的広く、画像や映像を綺麗に表示できます。

バッテリー容量も多く、4K液晶を搭載しても一般的なモバイルノートPC並みのバッテリー駆動時間があります。フルHD液晶ならかなり長い駆動時間になることでしょう。

アクティブペンにも対応しており、利用用途が広がります。

ウィークポイントは質量で、約1.38kgと極端に重いわけではありませんが、最近のモバイルノートPCとしてはやや重いです。また、SDカードスロットを搭載していない点や、フルサイズUSBの位置がやや悪い点も挙げられます。

 

詳細・購入はこちら

【公式サイトはこちら】
レノボ 公式サイト

 

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