レノボ ThinkPad X1 Carbon 2019 の実機レビュー

更新日:2020年4月21日
CPU Core i7-10710U
Core i5-10210U
Core i7-8665U
Core i7-8565U
Core i5-8365U
Core i5-8265U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ 最大2TB PCIe SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD 省電力
FHD タッチ
FHD Privacy Guard
WQHD
UHD
質量 1.09kg~
バッテリー 最大19.5時間
LTE 対応
価格[税別] 19万円台~
モバイルノートで迷ったらコレ

ThinkPad X1 Carbon 2019は、高いモビリティ性能で、作業もしやすい、非常に優秀なモバイルノートです。

軽量・ロングバッテリーで、堅牢性も高く、LTEにまで対応しており、モバイルノートに必要な要素を全て満たしています。

さらに、タイピングもしやすいキーボードで、液晶画面も見やすく、仕事がしやすいです。

特に液晶は、省電力液晶や4K液晶など5種類の中から選択可能で、目的に合ったものを選択できます。

ただし、microSDカードスロットが無くなり、電源ボタンの位置が側面になったのが個人的には残念です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。下の構成でレビューを実施します。

レビュー機の構成

(1) Core i5-8265U、8GBメモリ、512GB SSD、FHD 省電力液晶

(2) Core i7-8665U、16GBメモリ、512GB SSD、UHD-4K液晶、LTE

(3) Core i5-10210U、16GBメモリ、512GB SSD、Privacy Guard液晶、LTE

(4) Core i7-10510U、16GBメモリ、512GB SSD、Privacy Guard液晶、LTE NEW!

 

目次

お忙しい方は、「ThinkPad X1 Carbon 2019の特徴」のみお読みください。

 

ThinkPad X1 Carbon 2019の特徴

高いモビリティ性能

ThinkPad X1 Carbon 2019は、非常にモビリティ性能(携帯しやすさ・外出先での使いやすさ)に優れたノートPCです。

質量は「約1.09kg~」と比較的軽く、バッテリー駆動時間も一般的なPCよりも長く、ボディにカーボンファイバーを用いることで堅牢性も高く、LTEモジュールも追加可能です。

セキュリティ面でも安心です。ThinkShutterのスライドカバーを動かすことで物理的にWebカメラを隠すことができます。また、セキュリティチップ(TMP)により暗号化キーなどを安全に保存したり、改ざんを検知したりすることもできます。また、後述するPrivacy Guard(ePrivacy)の液晶を選択すれば、横からの画面の覗き見を防止することができます。指紋認証センサーも搭載可能です。

優秀なモビリティ性能

 

作業もしやすい

ThinkPad X1 Carbon 2019は、モビリティ性能に優れているだけでなく、作業のしやすさにも優れています。定評のある打ちやすいキーボードに、手をホームポジションに置いたままカーソルを動かしたり、画面をスクロールしたりできるトラックポイントを搭載。液晶も14型と大きく、FHDからUHD(4K)まで合計5種類のパネルが用意されています。

また、ThinkPadは純正のドッキングステーションが豊富に用意されています。外出先から帰ってきて、社内(自宅)で使うときは、ドッキングステーションに繋げて、ACアダプターや外部ディスプレイ、有線LANなどを一度に繋ぐことができて便利です。

高い操作性

 

Privacy Guardや4Kなど選べる液晶

ThinkPad X1 Carbon 2019の液晶には、次のようなパネルを選択することが可能です。ラインナップはかなり豊富です。各液晶の特性については「液晶ディスプレイのチェック」をご覧ください。

ThinkPad X1 Carbon 2019で選択できる液晶

FHD IPS, 省電力, 非光沢, 400nit

FHD IPS, タッチ, 非光沢, 300nit

FHD IPS, Privacy Guard, 非光沢, 400nit

WQHD IPS, 非光沢, 300nit

UHD-4K IPS, DOLBY Vision, 光沢, 500nit

 

6コアのCore i7-10710Uを選択可能

本製品は、Core i7-10710Uを搭載でき、一般的なモバイルノートよりも高性能です。文字が一文字違うCore i7-10510Uは4コアですが、Core i7-10710Uは6コアとなっており、下図のように性能が大きく異なります。モバイルノートでRAW現像やプログラミングなどCPUに負荷のかかる作業を行うような方に適しています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i9-9980HK 3552
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252

 

カーボンファイバーの繊維が見える天板を用意

以前はシルバーのカラーも選択できましたが、ThinkPad X1 Carbon 2019では選択できなくなりました。その代わり、カーボンファイバーの繊維が見えるカーボンファイバーコーティングの天板を選択できるようになりました。

カーボンファイバーコーティングの天板

 

わずかに薄型・軽量化するが、バッテリー容量は減る

ThinkPad X1 Carbon 2019は何が変わったのでしょうか? 旧モデルと仕様を比較します。

まず、大した違いではないですが約1mm薄く、数g軽くなっています。その代わり、バッテリー容量については、従来のモデルは57Whあったのに対し、新モデルは51Whと減っています。元々かなり多い容量で、51Whになっても他のモバイルノートよりもまだ多いほうですが、特徴の1つだったのでやや残念です。

2018年モデルとの比較
  ThinkPad X1 Carbon
2019(Gen 7)
ThinkPad X1 Carbon
2018(6th Gen)
CPU Whiskey Lake-U Kaby Lake Rなど
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD IPS タッチ
WQHD IPS
FHD IPS 省電力
FHD IPS Privacy Guard
UHD(4K) IPS
FHD IPS
WQHD IPS HDR
SDカードスロット なし micro SD
質量 1.09kg 1.13kg
バッテリー 51Wh 57Wh
サイズ[mm] [幅] 323
[奥行] 217
[高さ] 14.95
[幅] 323.5
[奥行] 217.1
[高さ] 15.95
※2018年モデルは、現在選択できなくなったパーツもあります

 

micro SDカードスロットは無し

従来モデルには搭載されていたmicro SDカードスロットが無くなっています。外出先で、一眼レフで撮影した画像をパソコンで確認しようと思った場合、別途SDカードリーダーが必要になります。

 

電源ボタンの位置が微妙

ThinkPad X1 Yogaと筐体をある程度共通化するためだと思いますが、電源ボタンがキーボードの上にはなく、側面に配置されています。側面にあると、押すときに覗き込まなくてはならず、やや面倒です。側面の端っこにあれば手探りで探して押せますが、中央付近に配置されているので手探りで探すのもやや難しいです。

電源ボタンは側面に配置

 

スピーカー音が改善

従来モデルのスピーカー音は、悪くもなくけど良くもない普通の音質でしたが、新モデルでは音が改善されています。キーボードの上に2つのスピーカーを配置して直接耳に届くようにし、さらに底面には2つのサブウーファーを搭載しています。

合計4つのスピーカー

 

高負荷作業は「最も高いパフォーマンス」への変更を

ThinkPadシリーズのパソコンには、インテリジェント・クーリングという機能が搭載されています。この元々の機能は、膝の上にPCを置いたときや、カバンにPCをいれたときなど、揺れを検知するとPCの表面温度が熱くならないようにするものでした。ただ、この機能をオンにしておくと、CPUに大きな負荷をかけたときに、処理が遅くなる現象が発生するケースがありました。

その場合、インテリジェント・クーリング機能をオフにすれば解決しましたが、ThinkPad X1 Carbon 2019ではこの機能のオン/オフの設定がなくなりました。インテリジェント・クーリング機能の設定は、電源モード(Windowsパフォーマンス・パワー・スライダー)に統合され、スライダーを動かすことでパフォーマンスと表面温度の両方が調整されるようになりました。

インテリジェント・クーリング
電源モード(Windowsパフォーマンス・パワー・スライダー)

 

ただ、この電源モードの使い勝手がやや悪く、デフォルトの「高パフォーマンス」設定では、他のノートパソコンよりも処理時間が遅いです。「最も高いパフォーマンス」設定では他のノートパソコンより処理が速くなりますが、CPU温度がかなり高くなります。中間くらいの設定が欲しいところでした。

電源モードを変えたときのパフォーマンス等
  高パフォーマンス 最も高いパフォーマンス
エンコード時間 37分23秒 29分01秒
CPU温度
騒音値 23~29dB 35dB
表面温度

※Core i5-8265U搭載モデルでのテスト結果

 

モバイルノートでエンコードのような負荷のかかる作業をする方は少ないと思うので、基本的には「高パフォーマンス」のままがいいと思いますが、どうしても処理を速く終わらせたいときは「最も高いパフォーマンス」にするといいと思います。

 

ライバル機種との比較

今回は、ライバル機種と言える、14インチクラスのVAIO SX14と比較します。

VAIO SX14は、質量が軽く、インターフェースが豊富で、LTE通信も安定しています。ただ、バッテリー駆動時間が他と比べると短いです。バッテリーさえ気にならなければおすすめです。

ThinkPad X1 Carbon 2019は、VAIO SX14よりはやや重く、インターフェースも少なくなるものの、バッテリー容量が多く、トータルバランスとしては優れていると感じます。また、第10世代インテルCoreプロセッサーのCore i7-10710Uを選択すれば、かなり高いパフォーマンスになります。

ライバル機種の比較
  ThinkPad X1 Carbon
2019(Gen 7)
VAIO SX14
画像
CPU 第8世代Core(U)
第10世代Core(U)
第8世代Core(U)
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD IPS
FHD IPS タッチ
FHD IPS PG
WQHD
IPS
UHD(4K)
IPS
FHD 広視野角
4K 広視野角
主な
インター
フェース
USB-C (TB3) x 2
USB 3.1 x 2
HDMI
ドック用コネクタ
USB-C
USB x3 
VGA
HDMI
LAN
SDカード
質量 1.09kg~ 999g~
バッテリー 51Wh 35Wh
LTE 対応 対応
サイズ[mm] [幅] 323
[奥行] 217
[高さ] 14.95
[幅] 320.4
[奥行] 222.7
[高さ] 17.9

 

各用途の快適度

ThinkPad X1 Carbonの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧、Office作業 スペックは十分です。液晶も見やすく、タイピングもしやすいのでおすすめです。
動画鑑賞 普通のFHD液晶でも十分見やすいですが、DOLBY Vision対応のUHD-4K液晶を選択すれば、コントラストがはっきりしてより映像が綺麗です。さらにスピーカーも比較的良く臨場感のある環境で映画などを楽しめます。
RAW現像・画像編集 Core i7-10710Uを搭載すれば現像時間も速いと思います。FHD液晶の色域もまずまずです。UHD-4K液晶ならsRGBカバー率は100%です。メモリは最大の16GBを積んでおきましょう。
動画編集 使用ソフトにもよりますが、外部グラフィックスを搭載できないため、動画編集向きではないです。ただし、短めのFHD動画を簡単に編集する程度なら、大丈夫だと思います。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載できないため、ゲーム向きではありません。ただ、2Dゲームや、軽めの3Dゲームならできると思います。

 

液晶ディスプレイのチェック

ThinkPad X1 Carbonの液晶は、5種類から選択することができます。

選択できる液晶

(1) FHD(1920x1080) IPS, 省電力, 非光沢, 400nit

(2) FHD(1920x1080) IPS, タッチ, 非光沢, 300nit

(3) FHD(1920x1080) IPS, Privacy Guard, 非光沢, 400nit

(4) WQHD(2560x1440) IPS, 非光沢, 300nit

(5) UHD-4K(3840 x 2160) IPS, DOLBY Vision, 光沢, 500nit

ここでは、(1)と(3)と(5)の液晶の特性について記載したいと思います。

 

FHD(1920x1080)IPS, 省電力, 非光沢

FHD 省電力パネル液晶の特性を記載します。消費電力がやや低いため、バッテリー駆動時間がやや延びます。ただ、何か作業をしたり、動画を再生したりすると、そこまで消費電力の違いは顕著に表れず、目に見えて分かるほどバッテリー駆動時間が延びることはなかったです。

今回搭載されていたパネルの型番は「AUO B140HAN05.7」となっていました。なお別のパネルが搭載される可能性もあります。最大輝度は、当サイトの計測では354cd/m2と比較的高めです。それ以外の特性は以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。Web掲載用の画像編集なら十分使用できる色域です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.8%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。中間部がやや暗めの設定になっています。ただ、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

今回確認した限りでは、フリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

FHD(1920x1080) IPS, Privacy Guard, 非光沢

視野角を悪くし覗き見を防止するPrivacy Guard付きのFHD液晶の特性を掲載します。

「Fn」+「D」のキーを押すことで、PrivacyGuard をONにすることができ、下図のように、斜めから見ると画面が見にくくなります。

 

 

正面から見たときは、下図のようにPrivacyGuardをONにしても、視野角はほぼ変わりません。ただ、写真では分かりづらいですが、PrivacyGuardをOFFにしても、画面の端がやや暗く感じます。まるでTNパネルの液晶を見ているようです。(正面からの)画面の見やすさを重視するなら、他の液晶がいいと思います。

Privacy Guard(正面から見たとき)

 

今回搭載されていたパネルの型番は「N140HCR-GA2」となっていました。最大輝度は、当サイトの計測では330cd/m2でした。それ以外の特性は以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。明部になればなるほど、やや赤と緑色が強く発色しています。ただ、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は前述した通りです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、フリッカーは確認できませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

UHD-4K(3840x2160)IPS, DOLBY Vision, 光沢

UHD-4K液晶の特性を掲載します。高解像度の画像や動画を表示したときに、粒状感がなく、非常にリアルです。また色域も広く、画像編集などをする方にもおすすめです。ただし、UHD-4K液晶は光沢パネルになっているためご注意下さい。

今回搭載されていたパネルの型番は「NV140QUM-N53」となっていました。なお別のパネルが搭載される可能性もあります。最大輝度は、当サイトの計測では430cd/m2と高いですが、500cd/m2には届きませんでした。それ以外の特性は以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。Web掲載用の画像編集なら十分使用できる色域です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%、Adobe RGBカバー率は84.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。明部になればなるほど、やや赤と青色が強く発色しています。画像編集などで使う場合、キャリブレーションしたほうがいいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは感じません。

画面拡大

4K液晶は光沢であるため、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

輝度を下げるとフリッカーは発生します。肉眼で感じ取れることはありませんが、長時間画面を見ていると眼が疲れやすいかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

UHD-4K液晶は、DOLBY Visionにも対応しており、明るい部分と暗い部分が同時にあっても、黒つぶれや白飛びを起こすことなく、肉眼で見ているときと同じような自然な表現が可能になります。パソコンで、NETFLIXなどのストリーミング動画を頻繁に観る方におすすめです。

DOLBY Vision対応

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkPad X1 Carbonのキーボードは、非常に打ちやすいです。

実測では、キーピッチが約19x19mm、キーストロークが約2mm弱あり十分な数値です。またキートップは大きく湾曲していて指がフィットし、キーが非常に押しやすいです。極端に小さいキーや、配列がおかしいキー、1つの枠に2つ入っているキーなどもありません。日本語キーボードだけでなく、英語キーボードを選択できる点もメリットです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライト付きのキーボードを選択することも可能です。

バックライトキーボード

 

ThinkPad特有のトラックポイントももちろん搭載しており、手をホームポジションに置いたまま、マウスカーソルの操作や画面のスクロールなどを行うことができます。タッチパッドも使いやすいです。

トラックポイント&タッチパッド

 

パフォーマンスのチェック

ThinkPad X1 Carbonのパフォーマンスのチェックです。

CPU

モバイルノートとしては標準的なCPUを搭載しています。ただ、前述したように、電源モードが、デフォルト設定の「高パフォーマンス」のままだと、他のPCよりやや低いベンチマークスコアです。「最も高いパフォーマンス」にすることで、他のPC以上のベンチマークスコアが出ます。普段は「高パフォーマンス」にしておいて、いざ負荷の高い処理を実行するときに「最も高いパフォーマンス」にすると良いでしょう。ただ、このときはCPU温度が高くなりすぎるので、中間の設定があれば良かったです。

  • Core i7-10510U
  • Core i5-10210U
  • Core i7-8665U
  • Core i5-8265U
CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-10510U
CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-10210U
CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-8665U
CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-8265U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-8700 3029
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i7-10510U
1739 [最も高いパフォーマンス]
1459 [他のPCで計測]
1258 [高パフォーマンス]
Core i5-10210U 1589 [最も高いパフォーマンス]
1418 [他のPCで計測]
1155 [高パフォーマンス]
Core i7-8665U
1624 [最も高いパフォーマンス]
1400 [他のPCで計測]
1231 [高パフォーマンス]
Core i5-8265U
1461 [最も高いパフォーマンス]
1252 [他のPCで計測]
1116 [高パフォーマンス]
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べる代表的なCPUです(一部省略しています)
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載できます。今回、512GB PCIe SSDを計測してみましたが、シーケンシャルリードが3,400MB/sを超える速度が出ていました。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 3453 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 150
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

  • Core i7-10510U
  • Core i5-10210U
  • Core i7-8665U
  • Core i5-8265U
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

「高パフォーマンス」にすると同等構成の他のPCと比べてかなり遅いエンコード時間です。「最も高いパフォーマンス」にすると、他のPCとほぼ同じ処理時間です。

  高パフォーマンス 最も高いパフォーマンス
x265でエンコード (※1) 32分49秒 27分04秒
QSVでエンコード (※2) 3分06秒 3分08秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
他のCPUとの比較(x265でのエンコード時間)
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i7-10510U 27分04秒 [最も高いパフォーマンス]
28分32秒 [他のPCで計測]
32分49秒 [高パフォーマンス]
Core i5-10210U 28分33秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i3-8130U 45分24秒
x265でエンコード時間中のCPUクロック

エンコード時のCPUクロックを確認すると、電源モードを「高パフォーマンス」にしたときは約1.7~2.4GHzで推移していますが、「最も高いパフォーマンス」にすると、約2.1~3.3GHzの間で推移しています。ただ、クロックは安定せず、上下を繰り返しています。

Core i7-10510U
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

「高パフォーマンス」にすると同等構成の他のPCと比べてかなり遅いエンコード時間です。「最も高いパフォーマンス」にすると、他のPCとほぼ同じ処理時間です。

  高パフォーマンス 最も高いパフォーマンス
x265でエンコード (※1) 35分10秒 28分55秒
QSVでエンコード (※2) 3分17秒 3分15秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
他のCPUとの比較(x265でのエンコード時間)
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分33秒 [他のPCで計測]
28分55秒 [最も高いパフォーマンス]
35分10秒 [高パフォーマンス]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i3-8130U 45分24秒
x265でエンコード時間中のCPUクロック

Core i5-8265U搭載時のエンコード時のCPUクロックを確認すると、電源モードを「高パフォーマンス」にしたときは約1.6GHzで安定していますが、「最も高いパフォーマンス」にすると、これよりも高いCPUクロック推移しています。ただ、サーマルスロットリングが発生し、約2.0GHzから約3.0GHzの間を行ったりきたりしていました。

Core i5-10210U
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

Core i5-8265Uと同様に「最も高いパフォーマンス」にするとエンコード時間が速くなります。なお、Core i7-8665UのCPUは初めて使うので、他のPCでの計測結果はありません。

  高パフォーマンス 最も高いパフォーマンス
x265でエンコード (※1) 40分00秒 28分08秒
QSVでエンコード (※2) 3分08秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
他のCPUとの比較(x265でのエンコード時間)
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i7-8665U


28分08秒 [最も高いパフォーマンス]
40分00秒 [高パフォーマンス]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i3-8130U 45分24秒
x265でエンコード時間中のCPUクロック

Core i7-8665U搭載時のエンコード時のCPUクロックを確認すると、電源モードを「高パフォーマンス」にしたときは安定して推移していますが、「最も高いパフォーマンス」にすると、CPUクロックが高くなるものの、サーマルスロットリングが発生し、CPUクロックは安定していませんでした。

Core i7-8665U
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

「高パフォーマンス」にすると同等構成の他のPCと比べてかなり遅いエンコード時間です。「最も高いパフォーマンス」にすると、同等構成の他のPCよりも、やや速くなります。

  高パフォーマンス 最も高いパフォーマンス
x265でエンコード (※1) 37分23秒 29分01秒
QSVでエンコード (※2) 3分13秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
他のCPUとの比較(x265でのエンコード時間)
Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U
29分01秒 [最も高いパフォーマンス]
32分07秒 [他のPCで計測]
37分23秒 [高パフォーマンス]
Core i3-8130U 45分24秒
x265でエンコード時間中のCPUクロック

Core i5-8265U搭載時のエンコード時のCPUクロックを確認すると、電源モードを「高パフォーマンス」にしたときは約1.6GHzで安定していますが、「最も高いパフォーマンス」にすると、これよりも高いCPUクロック推移しています。ただ、サーマルスロットリングが発生し、約2.0GHzから約3.0GHzの間を行ったりきたりしていました。

Core i5-8265U

 

LTEの通信テスト

LTEの通信テストについては、下のリンク先にまとめましたので、こちらをご覧ください。

UQモバイルのSIMはトラブルフリーで通信速度も速かったですが、IIJmioおよびBiglobeのドコモ系のSIMは、たまに接続が切れる現象が発生しました。本製品にはUQ モバイルのMVNO SIMがおすすめです。

2020.4.21 UQモバイルのVoLTE対応のデータ通信SIMでもテストしましたが、問題なく使用できました。

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。

ThinkPadシリーズだけに、ThinkPadの純正ドックは問題なく使えました。他社製のPC充電器も使えていました。特に18Wの低速のPD充電器も使用できていたので、選択の幅が広がる思います。ただし、他社製品の充電器を使用して故障しても責任は持てませんので、ご了承下さい。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W)
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 USB C-DPケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量のチェック

ThinkPad X1 Carbonの質量を、他の14.0型モバイルノートと比較します。

ThinkPad X1 Carbonは、14型クラスのノートPCの中では軽いです。ただし、搭載するオプションによって、質量はやや変わってきます。

14型モバイルノートの質量(メーカー仕様値)
VAIO SX14 約0.999kg
ThinkPad X1 Carbon 2019 約1.09kg~
ThinkPad X1 Carbon
2018
約1.13kg
m-Book X400 約1.13kg
ThinkPad T490s 約1.24kg~
レッツノート LV 約1.27kg
Yoga C930 約1.38kg
ThinkPad T490 約1.44kg~
ideapad 530S 約1.49kg
m-Book B401H 約1.50kg
Inspiron 14 7000 約1.54kg
構成によって質量が大きく変わる製品もあります

 

当サイトの計測値は下表の通りです。

PC本体の質量は1.1kgをやや超えており、第10世代CPUにLTEを搭載したモデルにいたっては1.2kgを超えていました。

ACアダプターの質量は種類によって、大きく変わります。周辺機器オプションで選択できるLenovo 45W USB Type-C ウルトラポータブルACアダプターは、ケーブル込みで131gと軽く、持ち運びに非常に便利です。充電時間も通常の45W ACアダプターと変わらず、外出先へ持って行くなら非常におすすめです。ACアダプターは最悪発火する可能性もあるので、他社製のType-C充電器より、Lenovoの純正のACアダプターを使ったほうが何かと安心です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i5-8265U
FHD省電力液晶
LTE非対応
Core i7-8665U
4K液晶
LTE対応
Core i5-10210U
PrivacyGuard液晶
LTE対応
Core i7-10510U
PrivacyGuard液晶
LTE対応
PC本体 1.106kg 1.121kg 1.205kg 1.229kg
  ACアダプター
65W ACアダプター 284g
45W ACアダプター 248g
45W ウルトラポータブルACアダプター 131g
各ACアダプターの画像

 

バッテリー駆動時間のチェック

ThinkPad X1 Carbonのバッテリー容量は51Whと、比較的容量の大きいバッテリーを搭載しています。

14型モバイルノートのバッテリー容量
ideapad 530S 34Wh
m-Book B401H 35Wh
VAIO SX14 35Wh
Inspiron 14 7000 42Wh
レッツノート LV 43Wh
m-Book X400 46.74Wh
ThinkPad T490 50Wh
ThinkPad X1 Carbon 2019 51Wh
ThinkPad X1 Carbon 2018 57Wh
ThinkPad T490s 57Wh
Yoga C930 60Wh
別のバッテリー容量を選べるパソコンもあります

 

メーカー仕様値および当サイトで計測したバッテリー駆動時間は、下表の通りです。

FHD 省電力液晶を搭載したモデルは、他のモバイルノートよりも、長めの駆動時間です。

4K液晶を搭載したモデルは、他のモバイルノートよりも、やや短めの駆動時間です。

PrivacyGuard液晶を搭載したモデルは、普通の駆動時間でした。

Core i5-10210UとCore i7-10510Uとでは、バッテリー駆動時間はほぼ変わりませんでした。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i5-8265U
FHD省電力液晶
Core i7-8665U
4K液晶
Core i5-10210U
PrivacyGuard
Core i7-10510U PrivacyGuard
(1) JEITA2.0 最大 約19.5時間
(2) 動画再生時 10時間00分 5時間01分 7時間37分 7時間34分
(3) PCMark 8 Work 7時間15分 4時間57分 5時間50分 5時間54分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

アイドル状態で計測した充電時間は次のようになっています。速い充電だと思います。

1時間あたりの充電容量
65Wアダプター
アイドル時
78%(約39Wh)
45Wアダプター
アイドル時
66%(約34Wh)
45Wウルトラポータブル
アイドル時
67%(約34Wh)
※PCの電源を入れ、アイドル状態で充電
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、今回は、FHD液晶+Core i5-8265Uモデルにて、電源モードを「最も高いパフォーマンス」にして計測しています。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態の動作音も、他のノートと比較して低めです。静かなPCなので、作業にも集中しやすいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。

電源モードが「最も高いパフォーマンス」だと、エンコード時は90℃を超える高いCPU温度になります。(下には掲載していませんが)「高パフォーマンス」にすればCPU温度は70℃前後になりますが、その代わり処理速度は他のPCより遅くなります。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。100℃近くまで上昇すると、クロックダウンして温度が80℃前後まで下がるということを繰り返しています。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

高い負荷をかけると、キーボードの右側がやや熱くなりますが、それ以外は普通の温度です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回は省電力液晶を搭載しているモデルで計測したため、アイドル時や負荷が小さいときは低めの消費電力です。なお、4K液晶やPrivacy Guard液晶を搭載したモデルは数ワット消費電力が上がります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkPad X1 Carbonの外観です。

ボディには、軽量で頑丈なカーボン素材が用いられています。ボディはブラックで、典型的なThinkPadのデザインです。

 

2019年モデルのThinkPadモバイルノートの多くに採用されているThinkShutterの画像です。Webカメラを物理的に覆うことができ、セキュリティ面で安心です。

 

通常モデルの天板です。

 

カーボンファイバーの繊維が見える天板の画像です。

 

前述の通り、スピーカーがキーボード上部に、サブウーファーが底面に配置されています。勝手に点数をつけると、10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

指紋センサーを搭載することも可能です。

 

液晶とベゼルの境目の画像です。

 

液晶は約180度開くことができます。

 

インターフェースの画像です。有線LANを接続するには、ドングルが必要です。2つのUSB Type-CはThunderbolt 3にも対応しています。また、1つのUSB Type-Cとドングル接続用端子の両方を接続するサイドコネクター設計のドッキングステーションにも対応しています。ただし、SDカードスロットはありません。

 

底面はシンプルです。

 

底面カバーを外したときの画像です。2.5インチベイはありません。メモリはオンボードです。

 

M.2 SSDは換装できると思います。

 

サブウーファーの画像です。

 

上でも掲載しましたが、下はACアダプターの画像です。

45WウルトラポータブルACアダプターは周辺機器のオプションとして購入するか、別売りのものを購入する必要があります。ACアダプターを持ち歩くなら、コンパクトで非常におすすめです。なお、プラグは回転しません。

 

まとめ

以上が、ThinkPad X1 Carbon 2019の実機レビューです。

質量、バッテリー駆動時間、堅牢性、タイピングのしやすさ、液晶の見やすさ、セキュリティ面など、いずれも優秀なモバイルノートです。

特に液晶については5種類から選択可能で、省電力液晶、タッチパネル液晶、PrivacyGuard液晶、UHD(4K)液晶など目的に応じた物が選択可能です。

LTEにも対応し、どこでもインターネットに接続できます。

microSDカードスロットが無くなったのは残念ですが、従来製品(2018モデル)はカバーがしてあり取り出しにくかったですし、フルサイズのSDカードは挿せなかったので、有っても無くてもそれほど変わらないかなと思います。

電源ボタンが側面に配置されたのも、少し残念かなと思いますが、PCをあまりシャットダウンせず、液晶の開け閉めで、スリープにしたり、解除したりする方は、電源ボタンを押すことはあまりないと思われますので、それほど影響はないかなと思います。

また、発売当初は15万円台(税別)から購入できたのですが、2019年12月24日現在は19万円台(税別)からと値上がりしています。インテルCPUの在庫が少ないためなのか、新モデル発売が近いためなのかはわかりませんが、やや残念です。

非常に優秀なモバイルノートPC

ThinkPad X1 Carbon

特徴

  • 軽量・長時間バッテリー・LTE対応で優れた携帯性
  • タイピングしやすく液晶も見やすく優れた操作性
  • Core i7-10710Uなら他より高い処理性能

こんなあなたに

  • 外出先でPCを使う方全般におすすめ
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