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ドスパラ GALLERIA GWL250YFの実機レビュー
CPU | Core i5-8265U |
---|---|
GPU | GeForce MX250 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 14.1型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.2kg |
バッテリー | 約10.2時間 |
価格[税別] | 10万円台~ |
ゲームもできるモバイルノートPC
GALLERIA GWL250YFは、GeForce MX250のグラフィックスを搭載し、ライトにゲームもできる14.1型のモバイルノートです。
外部グラフィックスを搭載している割には、約1.2kgととても軽いので、持ち運びもしやすいです。
また、液晶の色域も比較的広いため、クリエイティブワークにも使えます。
なお、本製品は、MSIのPS42ベースのベアボーンを使用していると思われます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-8265U、8GBメモリ、GeForce MX250、256GB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA GWL250YFの特徴」のみお読みください。
GALLERIA GWL250YFの特徴
薄型軽量のスマート設計で持ち運びも可能
GALLERIA GWL250YFは、GeForce MX250の外部グラフィックスを搭載しているにも関わらず、厚さ約15.59mm、質量約1.2kgの薄型軽量設計で、持ち運びが可能です。狭額ベゼルを採用することでボディもコンパクトで、カバンにも入れやすいでしょう。
外部グラフィックスGeForce MX250を搭載
GALLERIA GWL250YFは、グラフィックスにGeForce MX250が搭載されています。本来であればゲーム向きのグラフィックスではありませんが、軽い3Dゲームなら動作しなくもないです。各ゲームのフレームレートは「ゲームベンチマーク」の見出しをご覧ください。
液晶の色域はsRGBカバー率99.8%
当サイトの計測では、液晶のsRGBカバー率が99.8%ありました。比較的広い色域であるため画面が見やすいですし、画像編集などのクリエイティブワークにも活用できます。
メモリは8GBのみ
メモリは8GBと固定されています。
本製品は色域も比較的広く、動画編集や画像編集などにも使用できますが、メモリが少ないので、書き出しなど時間のかかる処理もあります。16GB搭載できれば良かったのですが、残念です。
なお、Officeソフトの使用など、一般ユーザーが行う作業の場合は、8GBあれば十分だと思います。
ライバル機種との比較
GeForce MX250を搭載し、軽量で色域も広いモバイルノートと言えば、マウスコンピューターのDAIV-NG4300が思いつきます。この機種と比較すると、本製品はSDカードスロットを搭載している点と、価格が安い点が主なメリットかなと思います。一方、DAIV-NG4300はメモリが16GBまで選択できるのと質量がより軽い点が主なメリットです。
GALLERIA GWL250YF |
マウス DAIV-NG4300 | |
画像 | ||
CPU | Core i5-8265U | Core i7-8565U |
GPU | GeForce MX250 | |
メモリ | 8GB | 8GB / 16GB |
液晶 | 14.1型FHD 広視野角 | 14型FHD 広視野角 |
sRGBカバー率 | 99.8% | 99.6% |
主な インター フェース |
USB-C x 2 USB x 2 HDMI SDカード |
USB-C USB x3 HDMI LAN |
質量 | 1.2kg | 1.13kg |
バッテリー | 50Wh | 46.74Wh |
サイズ[mm] | [幅] 322 [奥行] 222 [高さ] 15.95 |
[幅] 320.2 [奥行] 214.5 [高さ] 17.5 |
価格[税別] | 10万円台~ | 12万円台~ |
各用途の快適度
GALLERIA GWL250YFの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧、Office | ◎ | 快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | 〇 | こちらも快適ですが、欲を言えばもう少しスピーカー音が良ければ良かったです。 |
RAW現像・画像編集 | 〇 | 色域が99.8%あるため、Web掲載用等の画像編集にはちょうどいいです。ただし、CPU性能はそれほど高くなく、メモリが8GBしか搭載できないので、書き出しなど、時間のかかる処理もあります。本格的にするならもう少し処理性能の高いPCがいいと思います。 |
動画編集 | 〇 | 液晶の色域は十分です。スペックは低めですが、軽いソフトを使用する場合や、簡易的な編集ならなんとか大丈夫だと思います。ただ、少し本格的に編集作業をする場合は、CPU、メモリ容量、グラフィックスのいずれもスペック不足です。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスの性能が高くないため、本来ゲーム向きではありませんが、軽い3Dゲームや2Dゲームならできると思います。画質は悪くても構わないので、ライトにゲームが出来ればいいという方であれば大丈夫です。 |
ゲームベンチマーク
GeForce MX250を搭載した本製品でのゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。
FF14やPUBGあたりは、グラフィック品質を最低の設定にしたり、解像度を下げたりすれば、画質は悪いですが、なんとかプレイできそうなゲームもあります。
オーバーウォッチやフォートナイトなどのゲームなら、中~高めのグラフィック設定でもプレイできるでしょう。
今回計測していませんが、FF15などの重いゲームをするのは難しいです。
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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1920x1080 | 標準(ノート) | 8693 / 60 fps |
高(ノート) | 5887 / 40 fps | |
最高品質 | 4063 / 27 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
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1920x1080 | 低品質 | 28 fps |
高品質 | 22 fps | |
最高品質 | 18 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 非常jに低い | 55 fps |
中 | 38 fps | |
ウルトラ | 25 fps |
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 100 fps |
高設定 | 80 fps | |
エピック | 62 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 110 fps |
中設定 | 75 fps | |
高設定 | 40 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 11900(すごく快適) |
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイの詳細なチェックです。
比較的見やすい液晶です。特に色域が広めであるため、クリエイティブワークにも使えると思います。詳細は以下のタブをクリックしてください。最大輝度は268cd/m2です。
- 視野角
- RGB
発色特性 - 色域
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
表示遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約68msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや少ないほうだと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
残像感は普通です。
普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶も2フレーム前まで残像が表示されており、普通のノートPCとほぼ同等程度の残像かなと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは実測で19x19mmと十分です、キーストロークは実測で約1.2mmとやや浅めです。キートップはほぼフラットではありますが、押し始めは適度な抵抗感があり、そこからストンと落ちるキーは比較的押しやすいと思います。
キー配列で気になるのは、HomeやPgUpキーなどが端にあり、Enterキーが端に無い点です。ただし、Enterキーの横幅がかなり広いので、Enterキーのタイプミスはそれほど起きません。
タッチパッドについては、クリックボタンが硬い(押すときに力が必要)です。モバイルPCはタッチパッドを使う機会が多いので、ここは残念です。
キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品は、Core i5-8265UのCPUを搭載しています。一般向けノートとしては標準的な性能です。クリエイティブな作業をするにはやや低スペックですが、ライトな編集作業であればできると思います。
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
グラフィックス
グラフィックスには、ローエンドクラスのGeForce MX250を搭載しています。"ライト"にゲームや動画編集を行う方におすすめのグラフィックスです。ただし、本格的にゲームや動画編集を行う場合にはスペック不足です。
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
GPU-Zで確認したGeForce MX250の情報は次の通りです。他の機種に搭載されているGeForce MX250と比べてほぼ同等の仕様です。
ストレージ
ストレージは、PCIe SSDを搭載しており、高速です。
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
その他のベンチマークスコア
以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。
- SPECviewperf 13
- Passmark
- その他 3D Mark
- SDカード
実際のソフトで計測した処理時間
以下、ベンチマークソフトではなく、実際のソフトで計測した各種計測時間です。メモリが8GBしかないことで、LightroomやPremiere Proの書き出しは遅いです。
今回、メモリが少ないため、書き出し時間は遅かったです。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
CPU性能およびグラフィック性能が高くないため、書き出し時間はやや遅いです。ただし、外部グラフィックスを搭載していない製品と比べると、3分の1程度の時間で終わっています。
※ グラフィックスは全てノートPC用
一般的なゲーミングPCやクリエイター向けPCに搭載されているCore i7-9750Hと比べると遅いです。
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 33分00秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ー |
QSVでエンコード (※3) | 3分44秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
質量のチェック
GALLERIA GWL250YFの質量は、メーカーサイトには約1.2kgと記載されています(ページによっては1.19kgとも書かれています)。14型のモバイルノートの中では割と軽く、しかも外部グラフィックスを搭載していながら、この質量です。
当サイトでの計測値は下表の通りで、ほぼメーカー仕様値通りです。ACアダプターはやや重いかなと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.210kg |
ACアダプター | 318g |
バッテリー駆動時間のチェック
GALLERIA GWL250YFのバッテリー容量は50Whです。大きめの容量です。
バッテリー駆動時間は次の通りです。長めの動作時間です。
駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約10.2時間 |
(2) 動画再生時 | 8時間21分 |
(3) PCMark 8 Work テスト | 6時間01分 |
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) | 1時間30分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の動作音です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
GPUがやや高めですが、問題ない範囲の温度かなと思います。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃台後半から80℃の温度で推移しており、問題ない範囲だと思います。
FF XIVベンチ(fps制限あり)実行時の温度の詳細
下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限あり)実行時のGPU温度の詳細です。80℃を超えてきますが、ギリギリ問題ない範囲かなと思います。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
キーボード周りはそれほど熱くなりませんが、ゲームなど高い負荷をかけるとGPUに近い底面は熱くなります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
アイドル時は低めです。高めの負荷をかけたときは、外部グラフィックスを搭載しているためやや高めの消費電力になります。
外観のチェック
GALLERIA GWL250YFの外観のチェックです。
天板とパームレストにはアルミ合金を採用しており、高級感のある質感です。ボディも薄く、狭額ベゼルを採用し、モダンな見た目のPCです。
天板にはヘアライン加工が施されています。ガンメタリックカラーを採用しており、スタイリッシュです。
電源ボタンは中央にあります。
スピーカーは底面にあり、音質はそれほど良いとは感じません。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
ポート類は、USB3.1ポート、USB Type-C、SDカードスロットなど揃っています。映像出力はHDMIを装備しています。有線LANポートはありません。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
ACアダプターは薄型です。
ACアダプターの容量は、65Wです。
まとめ
以上が、GALLERIA GWL250YFのレビューです。
Core i5-8265Uに、GeForce MX250を搭載したモバイルノートです。ゲーミングノートとしては低めのスペックですが、その代わり、質量が約1.2kgと非常に軽く、携帯しやすいです。出張時などにホテルでちょっとゲームをしたい場合や、軽めのゲームのみ行うような場合に適しているでしょう。
液晶の色域も広く見やすく、クリエイティブワークにも使えます。ただし、CPU性能はそれほど高くなく、メモリも8GBしか搭載していないため、書き出しなど遅く感じる処理もあります。ライトに編集できればよく、携帯性を重視する方には適していると思います。
ライトにゲームもできるモバイルノート
ドスパラ GALLERIA GWL250YF
特徴
- GeForce MX250を搭載
- 外部グラフィックスを搭載してる割に軽量
- 液晶の色域が比較的高い
こんなあなたに
- 携帯できるPCで、ライトにゲームをしたい方
- 携帯できるPCで、ライトに編集系作業をしたい方
- 価格10万円台[税別]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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