富士通 LIFEBOOK CHシリーズの実機レビュー

更新日:2021年3月17日
CPU Core i5-1135G7
メモリ 8GB
ストレージ 最大 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD IGZO / 有機EL
質量 IGZO:約988g
有機EL:約1.11g
バッテリー IGZO:約16.8時間
有機EL:約13.4時間
価格[税込] 12万円台~
バランスのよいモバイルノートPC

LIFEBOOK CHシリーズは、性能、価格のバランスが良く、高い知名度のメーカーであるため安心感もあるモバイルノートです。

大容量バッテリーを搭載しながら、比較的軽く、第11世代Core i5により快適に動作します。キーボードも打ちやすく、レポートの作成や仕事がはかどるでしょう。

通常はIGZO液晶モデルで十分ですが、用途によっては、広色域の有機ELディスプレイ搭載モデルも選択できます。

この十分な性能の富士通パソコンが、下のクーポンを利用することで12万円台で購入できます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の2台の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1135G7、8GBメモリ、256GB SSD、FHD液晶
Core i5-1135G7、8GBメモリ、512GB SSD、FHD有機EL

 

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目次

お忙しい方は、「LIFEBOOK CHシリーズの特徴」のみお読みください。

 

LIFEBOOK CHシリーズ の特徴

バランスがいいホームモバイルノートPC

LIFEBOOK CHシリーズは、軽さ、バッテリー容量、処理性能などのバランスがいい、ホームモバイルノートPCです。

下のグラフでは、メジャーなモバイルノートPCの質量を比較しています。その中で、LIFEBOOK CHシリーズは、トップクラスの容量のバッテリーを搭載しながらも、1kgを切る軽さとなっています。各社の名だたるモバイルノートPCと比較しても、見劣りしない質量です。(有機ELディスプレイモデルは、約1.11kgからともう少し重くなります。)

さらに、多くの作業を快適にこなすのに十分な第11世代Core i5を搭載し、価格は12万円台(税込)からと、モバイルノートPCとしてはそれほど高くありません。とてもバランスのいい機種です。

非常に軽い質量
メジャーなモバイルノートの「質量」の比較
LIFEBOOK WU-X/E3 約634g (25Wh)
LIFEBOOK WU2/E3 約736g (25Wh)
dynabook GZ 約779g (21Wh)
LAVIE Direct PM 約842g (33Wh)
dynabook GZ 約859g (42Wh)
LIFEBOOK WU2/E3 約865g (50Wh)
LAVIE Direct PM 約899g (49Wh)
ThinkPad X1 Nano 約907g (約48Wh)
LIFEBOOK CH 約988g~ (53Wh)
VAIO SX14 約999g (42.9Wh)
ThinkPad X1 Carbon 約1090g (51Wh)
XPS 13 約1200g (52Wh)
MacBook Air M1 約1290g (49.9Wh)
※いずれも最小質量となります。構成によってはこれより重くなることもあります

 

色鮮やかな表示ができるディスプレイ

LIFEBOOK CHシリーズは、色鮮やかな表示ができるディスプレイを搭載しています。

2つのモデルがあり、フルHDのIGZO液晶と、フルHDの有機ELディスプレイのモデルがあります。

IGZO液晶は、当サイト計測でsRGBカバー率97.2%と色域が広めで、見やすいです。ウェブ閲覧や、動画の視聴を含め、多くの一般的な用途にちょうどいいです。

一方、有機ELディスプレイは、当サイト計測でAdobe RGBカバー率97.3%とさらに色域が広く、高精細な写真の編集などにも使うことができます。フルHDの有機ELディスプレイは珍しいですが、このサイズにはちょうどいい解像度だと思います。ただし、一般的なユーザーには扱いが難しディスプレイで、場合によっては色が鮮やかに見えすぎるときがあります。なんとなく奇麗そうだから、というだけの理由であれば、有機ELディスプレイモデルではなく、IGZO液晶モデルで十分だと思います。

鮮やかな表示が可能な有機ELディスプレイ

 

お手本のような配列の打ちやすいキーボード

LIFEBOOK CHシリーズは、打ちやすいキーボードを搭載しています。

キーピッチが約19mmのフルサイズキーボードで、特別サイズが小さくなっているキーもなく、お手本のようなキーの配置です。キーストロークは約1.7mmとモバイルノートとしてはやや深めで、しっかりとした打鍵感があります。また、キートップが適度に湾曲し、指馴染みがいい、球面シリンドリカルキートップ、軽いタッチや高速タイピングでも正確に入力を感知できる高レスポンスキーボードという特徴も、キー入力のしやすさにつながっています。さらに、矢印キーは一段下がって配置されていて、こちらも使いやすいです。

打ちやすいキーボード

 

HDMI端子は入出力に対応

LIFEBOOK CHシリーズの面白い特徴として、入出力に対応したHDMIがあります。

一般的なモバイルノートPCでも、HDMI出力を備えていることは多いですが、入力にも対応しているのは珍しいです。

HDMI出力を使用して、外部ディスプレイやテレビなどに接続できるだけでなく、HDMI入力に切り替えることで、本機器をゲーム機などのディスプレイとしても使用することができます。

リビングではなく自室でテレビゲームをプレイしたい、といったケースにいいでしょう。

HDMI端子は入力/出力に対応

 

モデルによって異なるボディカラー

LIFEBOOK CHシリーズでは、下の画像のように珍しいボディカラーがあります。

カーキは「カタログモデル」の有機ELを搭載したCH90/E3、モカブラウンは「カタログモデル」のIGZO液晶を搭載したCH75/E3で選択できるようになっており、モデルによってボディカラーが異なります。

なお、この2色の他に、有機EL搭載モデルにはダークシルバー、FHD液晶(IGZO)搭載モデルにはベージュゴールドのボディカラーがあります。

また、シンプルながら、上質なデザインも魅力的です。

下の画像 左:カーキ 右:モカブラウン

 

モバイルバッテリーからの充電も可能

LIFEBOOK CHシリーズは、Power Deliveryに対応したUSB-Cポートを備えています。

PCを使用していないときは、7.5W(5V/1.5A)の出力があれば充電ができるので、小型のUSB-C充電器も使用できますし、条件を満たせばモバイルバッテリーでの充電も可能です。

 

CHシリーズのラインナップの紹介

LIFEBOOK CHシリーズには、今回レビューをしている店頭販売向けの「カタログモデル」と、カスタマイズが可能なメーカー直販サイト用の「カスタムメイドモデル」があります。下表では、LIFEBOOK CHシリーズのラインナップを簡単に整理して、紹介しています。

基本的には、「カタログモデル」と、「カスタムメイドモデル」に機能の差はありません。主な違いは、以下の4点です。

「カタログモデル」と「カスタムメイドモデル」の違い

・「カタログモデル」では、カーキとモカブラウンのボディカラーも選択できる

・「カスタムメイドモデル」では、ストレージ容量を選択できる

・「カスタムメイドモデル」では、Officeソフトの有無を選択できる

・「カスタムメイドモデル」には、3年間のメーカー保証が付いている

 

参考までに、富士通WEB MARTでの両モデルの販売価格も比較してみましたが、同じ構成であれば、「カスタムメイドモデル」の方が安かったです。サブスプリクションで契約している場合や、学校でOfficeが無償で使える場合など、Officeソフトを選択しなければさらに安くなります。しかも、3年のメーカー保証が付いてくるので、ボディカラーにこだわるのでなければ、「カスタムメイドモデル」がおすすめです。当サイト限定のクーポンを使用すれば、さらに安く購入できます。

カタログモデルとカスタムメイドモデルの比較
  [カタログモデル]
CH90/E3
[カタログモデル]
CH75/E3
[カスタムメイド]
WC2/E3
[カスタムメイド]
WC1/E3
CPU Core i5-1135G7
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD 256GB / 512GB / 1TB SSD
メモリ 8GB
ディスプレイ FHD 有機EL FHD IGZO FHD 有機EL FHD IGZO
質量 約1.11kg 約988g 約1.11kg 約988g
ボディカラー ダークシルバー
カーキ
ベージュゴールド
モカブラウン
ダークシルバー ベージュゴールド
Office あり あり あり / なし
価格の比較
  [カタログモデル]
CH90/E3
[カタログモデル]
CH75/E3
[カスタムメイド]
WC2/E3
[カスタムメイド]
WC1/E3
ストレージ 512GB SSD 256GB SSD 512GB SSD 256GB SSD
ディスプレイ FHD 有機EL FHD IGZO FHD 有機EL FHD IGZO
価格1[税込]※ 170,280円 153,780円 166,721円 146,576円
価格2[税込]※ 149,973円 129,828円
価格3[税込]※     126,421円 121,611円
※ 価格1:Office H&B 2019付き
価格2:Officeなし
価格3:Officeなし、当サイト限定クーポン使用時
2021年3月16日時点の富士通 WEB MARTでの価格

 

残念なところ

LIFEBOOK CHシリーズは、パーソナルユースにおいてはバランスのいい機種ですが、いくつか気になる部分もあります。

まず、キーボードは打ちやすいのですが、バックライトは搭載していません。そのため、薄暗い場所でのタイピングはしにくいです。

また、指紋認証に対応していない点や、ウェブカメラのカバー(シャッター)が付いていない点なども少し残念です。

その他に、Core i5、8GBメモリの構成は固定なので、用途によってはややスペックが不足することがあると思います。

ビジネス用途等であれば、富士通であればLIFEBOOK WU2/E3といった機種を選択する方がいいでしょう。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に動作します。
オンライン会議 音響補正技術Diracにより、人の声を認識しやすい音質にする「ボイス」モードを選択できます。また、広範囲に音声を拾えるクアッドマイクを搭載しており、オンライン会議も快適です。
動画鑑賞 画面サイズは大きくはないものの、色鮮やかな表示ができるディスプレイを搭載しています。スピーカー音は、普通ですが、Dirac Audioで、動画視聴に適した「エンタメ」モードを選択することができ、快適な動画視聴が可能です。
RAW現像
画像編集
FHD(IGZO)液晶でも、当サイトの計測でsRGBカバー率97.2%と広めの色域です。有機ELディスプレイモデルであれば、Adobe RGBカバー率97.3%とさらに広色域です。ただ、メモリが8GBしかないので、書き出しなどは遅く、趣味レベルでの使用にとどまると思います。
動画編集 簡易的な動画編集ならできますが、外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集は難しいです。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。

 

ディスプレイのチェック

LIFEBOOK CHシリーズのディスプレイのチェックです。

フルHD液晶

広い視野角、広めの色域で見やすいディスプレイです。一般ユーザーであれば、こちらのディスプレイで十分です。ただし、周囲の物が映り込みやすい光沢液晶です。ここは好みが分かれるところだと思います。仕事やレポート作成メインで使うなら非光沢液晶のほうがおすすめです。最大輝度は、当サイトの計測では372cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.2%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。

画面への映り込み

輝度25%以下で約200Hzのフリッカーが発生していました。輝度を低めにすると眼が疲れる方もいると思います。ただし、普通の輝度以上にしていれば、フリッカーは発生していません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

フルHD有機ELディスプレイ

非常に色域が広く色鮮やかなディスプレイです。広い色域が必要な画像編集をするような方に適しています。ただし、画像(カラープロファイルが無い場合)やアプリによっては、色が鮮やかに見えすぎてしまうケースもあり、一般ユーザー向きのディスプレイではありません。個人的には一般ユーザーは、上の液晶で十分だと思います。なお、最大輝度は、当サイトの計測では375cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広いです。DTP用にも使用できる色域の広さです。

sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 97.3%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も比較的揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶ではありますが、ややハーフグレア寄りで、一般的な光沢液晶よりは映り込みが少ないです。

画面への映り込み

輝度によって周波数は変わってきますが、いずれの輝度でもフリッカーが発生しています。体質によっては、眼が疲れたりすることもあるようです。

輝度51~100%
輝度50%以下
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

LIFEBOOK CHシリーズのキーボードのチェックです。

当サイトの計測で、キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.7mmでした。最近のモバイルノートPCとしては、少し深めのキーストロークで、打ちやすいです。

特徴の部分でも書きましたが、小さくなっているキーもなく、クセがなく、お手本のような配列のキーボードです。また、Fラインと呼ばれる、矢印キーが一段下がった配置により、矢印キーも使いやすいです。

下の画像から分かるように、キートップには「かな」の表記がない、スッキリとしたデザインです。カタログモデル、カスタマイズモデルに関わりなく、かな表記のキーボードは選べません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

LIFEBOOK CHシリーズのパフォーマンスのチェックです。

Core i5-1135G7を搭載しています。Windowsの電源モードを、高パフォーマンスにしたときのHWiNFOの情報を下に掲載します。

HWiNFO

 

CPU

LIFEBOOK CHシリーズの搭載するCPUは、第11世代Core i5-1135G7です。一般的なユーザーが使用するのにちょうどいいです。

コンパクトな機種ではありますが、マルチコアのベンチマークスコアは、他のPCで計測した時とほぼ同じでした。シングルコアのスコアは他機種よりも高めですし、Core i5-1135G7の性能を十分に引き出せているようです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1135G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 10139
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
4337
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-1135G7 1368
1294
Core i7-10875H 1306
Core i7-10750H 1277
Core i7-10870H 1245
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行
Prime95で負荷をかけたときのCPU温度
※Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

メモリ

LPDDR4X-4266のデュアルチャネルメモリを搭載しています。速度は非常に速いです。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
50.6GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックス性能は、下図の通りで、比較的高いスコアです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i5-1135G7
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
Intel Iris Xe
(Core i7-1165G7)
20714
GeForce MX330 16714
GeForce MX250 15406
Intel Iris Xe
(Core i5-1135G7)
15170
14551
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel UHD
(Core i3-1115G4)
11487
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe SSDを搭載しており、十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2315
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他のベンチマーク

他の機種で計測した数値ではありますが、実際のソフトの処理時間、ゲームのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。機種によってスコアにバラつきはありますが、傾向は分かると思います。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックの結果です。

Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応しており、今回試した機器は全て使用できました。18Wの小型充電器も使用できたので、外に持ち出すときは小型の充電器をカバンに入れておくと安心です。

なお、7.5W (5V/1.5A)以上の出力が可能なUSB Power Delivery対応機器であれば本体への充電が可能なので、条件を満たしていれば、モバイルバッテリーからの充電も可能です。ただし、PCを使用しながら給電する場合は、65W (20V/3.25A)以上の出力が推奨されています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

LIFEBOOK CHシリーズの質量のチェックです。

メーカー仕様表では、FHD液晶モデルが約988g、有機ELモデルが約1.11kgとなっています。

実際の計測値もメーカー仕様値とほぼ同じでした。

ACアダプターの重さは普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  FHD液晶モデル 有機ELモデル
PC本体 985g 1.107kg
ACアダプター+電源ケーブル 246g

 

バッテリー駆動時間のチェック

LIFEBOOK CHシリーズのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、仕様値で53Whとなっています。ソフトで確認しても約53Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。軽めの作業であれば十分長めの駆動時間です。ただし、(第11世代Coreプロセッサー搭載PC共通ですが)重めの作業をすると、駆動時間は短くなります。

FHD液晶モデルと、有機ELモデルの間では、仕様値ほどの差は出ませんでした。

バッテリー駆動時間
  FHD液晶モデル 有機ELモデル
(1) JEITA2.0 16.8時間 13.4時間
(2) PCMark 10 Modern Office 10時間27分 10時間8分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 3時間32分 3時間0分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
51%(約27Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

処理を開始してから間もなく、CPU電力が約15Wで推移し、その後12~15W前後で変動しています。UP3のTiger Lakeプロセッサーにしては、低めのCPU電力だと思います。CPU温度は主に60°台後半でキープされており、問題のない温度です。

CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。FHD液晶搭載モデルでテストしています。

アイドル時はほぼ無音です。高負荷時はやや高めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。FHD液晶搭載モデルでテストしています。

排気口周りは熱くなりますが、パームレスト部分はそれほど熱くならないので、不快感はありません。ただし、裏面はかなり熱くなっている部分があります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回は、FHD液晶搭載モデルでテストしています。モバイル向けのTiger Lakeプロセッサーとしては、高負荷時でも消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

LIFEBOOK CHシリーズの外観のチェックです。

カーキのボディカラー

カタログモデルの有機ELディスプレイ搭載機であるLIFEBOOK CH90/E3でのみ選択できるカーキのボディカラーです。

 

天板はシンプルです。端の目立たない場所に富士通のロゴが入っています。

 

スピーカーは底面の左右に配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で採点すると、10点満点で5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

液晶上部に配置されているウェブカメラは、画素数が約92万画素の標準的なウェブカメラです。IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証に対応しています。

液晶上部には、4つのマイクを搭載しており、広範囲に音声を拾うことができます。

また、強化ガラスは画面エッジ部分までをカバーしており、見た目もきれいです。

 

ボディの厚みは、約15.8mmと薄型です。

 

インターフェイスには、USB3.2、USB-C (Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI (入力・出力対応)を備えています。種類は多くありませんが、モバイルノートPCとしては十分です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

ACアダプターは、65Wと比較的大きい容量です。角が丸みを帯びており、薄型で持ちやすいです。

 

モカブラウンのボディカラー

カタログモデルのFHD液晶搭載機、CH75/E3で選択できる、モカブラウンのボディカラーです。

 

天板です。

 

液晶のエッジ部分は、有機EL搭載機とはやや異なっています。IRカメラ付きのウェブカメラ、クアッドマイクの構成は同じです。

 

まとめ

以上が、LIFEBOOK CHシリーズのレビューです。

LIFEBOOK CHシリーズは、バランスのいいモバイルノートPCです。

53Whの大容量バッテリーを搭載しつつ、約988gからと軽く、モビリティが高いので、いつでも持ち運ぶことができ、宅内でも、外でも使いやすいです。

ディスプレイの種類で、FHD(IGZO)液晶搭載モデルと、有機EL搭載モデルの2つがありますが、FHD (IGZO)液晶モデルでも色域が広めで、見やすかったので、通常はこちらを選ぶといいでしょう。

スペック構成は、第11世代Core i5、8GBメモリの鉄板構成に固定されています。日常遣いであれば、多くの方が快適に使用することができます。

価格も、富士通のパソコンとしては手頃なので、学生用としても買いやすいと思います。

キーボードにバックライトが付いていない、光沢液晶であるなど、少し気になる部分もありはしますが、パーソナルユースで考えると、それほど気にならないと思います。

一方、もう少しメモリ容量が欲しい、もう少し高い性能が必要、ビジネスで使いたいというような方は、同じ富士通であればLIFEBOOK WU2/E3の方がおすすめです。

なお、下のクーポンを使うと、メーカーサイトに掲載されている通常のクーポンよりも安く購入できるので、是非ご活用下さい。

 

バランスがよいモバイルノートPC

LIFEBOOK CHシリーズ

特徴

  • 53Whの大容量バッテリー&約988g~の軽さ
  • 色鮮やかな、IGZO液晶or有機ELディスプレイを搭載
  • タイピングしやすいキーボード

こんなあなたに

  • 新しく大学生になる方
  • 家でも外でも快適に使えるノートPCが欲しい
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