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dynabook RZ/HXの実機レビュー

更新日:
CPU Core Ultra 7 155H
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD
画面サイズ 14.0型 16:10
画面種類 1920x1200 非光沢
質量 約1.05kg
バッテリー 約65Wh
価格[税込] 23万円台
Core Ultra H 搭載でも超軽量

dynabook RZ/HXは、高い性能のCore Ultra Hシリーズプロセッサーを搭載しながら、約1.05kgしかないモバイルノートPCです。

さらに、モバイルノートPCとしては大きめの14型画面で作業がしやすく、65Whの大容量バッテリーを搭載しバッテリー駆動時間も長いです。

また、LANポートも搭載している点も珍しいです。

性能も携帯性も妥協したくない方におすすめの製品です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は、以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 7 155H、32GBメモリ、1TB SSD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

目次

お忙しい方は、「dynabook RZ/HXの特徴」のみお読みください。

 

dynabook RZ/HXの特徴

Core Ultra Hシリーズでは最軽量クラス

dynabook RZ/HXは、インテル Core Ultraプロセッサーを搭載しています。インテル Core Ultraプロセッサーには「Uシリーズ」と「Hシリーズ」がありますが、より性能が高いほうのプロセッサーになります。

本製品は、この「Hシリーズ」を搭載しつつ、約1.05kgと非常に軽い点が特徴のノートPCです。他のCore Ultra Hシリーズが搭載できる比較的軽いノートPCと比較しても、最軽量クラスです。今回調べた限りでは、MSI Prestige 13がもっとも軽かったですが、それに次ぐ軽さです。MSI Prestige 13は画面サイズが13.3型なのに対し、本製品は14型なので画面は見やすいです。

質量(メーカー公表値)
  質量
MSI Prestige 13 AI Evo A1M 約0.99kg
dynabook RZ/HX 約1.05kg
LG gram 14Z90S-MA78J2 約1.12kg
レノボ ThinkBook 13x Gen 4 約1.17kg~
デル XPS 13 (9340) 約1.17kg~
ASUS Zenbook 14 OLED 約1.2kg~
デル Inspiron 13 (5330) 約1.24kg~
Acer Swift Go 約1.32kg
HP Pavilion Plus 14-ew 約1.44kg
HP Spectre x360 14-eu 約1.44kg
レノボ IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型 約1.46kg
約1.05kgと軽量

 

従来モデルとの比較

dynabook RZ/HXは、従来モデルの「RZ/MW」もまだ販売されています。

従来モデルと新モデルとを比較すると、新モデルはCore Ultra 7 155Hになったことで、CPU性能は約20%向上しています。従来モデルもモバイルノートPCにしては高めの性能ですが、新モデルになり処理性能がさらに高くなっています。

CINEBENCH R23(マルチコアスコア)
Core Ultra 7 155H 10931
Core i7-1360P 8987

 

グラフィック性能にいたっては、約58%も性能が向上しています。フルHDの簡単な動画編集なども可能です。

3DMark Night Raid(グラフィックススコア)
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5-6400)
35039
Core i7-1360P
Iris Xe(LPDDR5-4800)
22121

 

軽いゲームならできる

上述の通り、グラフィック性能が向上したので、ドラクエXや原神などの軽いゲームであれば、比較的快適にプレイすることができます。出張先のホテルで、息抜きにゲームをすることもできるでしょう。

試しに原神をプレイしてみましたが、解像度:1920x1200、グラフィック品質:低であれば、上限の60fpsの平均フレームレートが出ました。

軽いゲームならできる

 

32GBメモリを搭載

モバイルノートPCは、Core Ultra 7を搭載していても、16GBのメモリしか搭載されてないケースも少なくありません。16GBでも一般的な作業であれば十分ですが、クリエイター向けソフトを複数起動したり、ブラウザのタブをたくさん起動しつつ他の作業をしたりなどをする場合、メモリが不足するかもしれません。その点、32GBとのメモリがあれば安心です。

1920x1200ドットの作業がしやすい14型液晶

 

14型、1920x1200ドット液晶で使いやすい

dynabook RZ/HXは、14型液晶を搭載しています。13.3型だと画面が小さく感じるかもしれませんが、14型あれば、普段の作業もしやすいです。

また、画面比は流行りの16:10で、解像度は1920x1200です。従来の16:9の画面よりも縦方向の比率が高いので文書などが作成しやすいです。

色域も、100% sRGBとなっているため、画像編集や動画編集などの用途にも使いやすいです。

14型、1920x1200ドット、100% sRGBの液晶

 

充実したインターフェース

dynabook RZ/HXは、ポートの種類も豊富です。

Thunderbolt 4や、フルサイズUSB、HDMIあたりは当然搭載しつつ、LANやmicroSDカードスロットも搭載されています。LANポートがあるので、無線LANの使用を禁止している会社などでも使いやすいですし、インフラ系のSEがネットワーク機器の設定をするときもやりやすいでしょう。

充実したインターフェース

 

会員になれば安くなる

dynabook RZ/HXは、ゲスト価格は、記事執筆時点で286,880円ですが、会員に入れば結構安く購入することができます。現在の会員価格は、タイムセール中だったこともあり、237,080円で販売されていました。無料で会員になれるので、価格を確認する際は、是非会員登録してみることをおすすめします。

無料会員登録で安くなる

 

やや残念な点

dynabook RZ/HXは、軽くて、処理性能も高めで、ポート類も豊富で、大分完成度の高い製品ですが、モバイルノートPCとして、LTE/5Gに対応していないのが残念です。ただ、逆に言えば、「スマホのテザリングなどを使うので、LTE/5G機能は不要」という方には、とてもいい1台だと思います。

また、micorSDカードスロットが搭載されている点は良かったですが、フルサイズのSDカードにも対応していればもっと良かったです。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10のディスプレイで快適に作業ができます。
動画鑑賞 色域が広めのディスプレイで、スピーカー音も比較的良く、動画鑑賞も快適です。
RAW現像
画像編集
Core Ultraのプロセッサーに、色域が広めのディスプレイを搭載し、RAW現像なども快適です。アプリがNPUに対応すれば、AIの処理も速くなると思われます。
動画編集 フルHD画質のカットして繋げる程度のかんたんな編集であれば、ストレスなく作業ができます。ただし、本格的な動画編集の場合は、GeForce RTX シリーズが搭載されたPCがおすすめです。
ゲーム △~◯ 軽いゲームならできます。ただし、本格的にゲームをするなら、外部グラフィックスを搭載したノートPCのほうがいいです。

 

ディスプレイのチェック

dynabook RZのディスプレイのチェックです。

画面比16:10、解像度1920x1200の14型液晶を搭載しています。非光沢でフリッカーも無く、多くの用途で使いやすいディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

※液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合がありますのでご了承下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測でのsRGBカバー率は、97.2%と広めでした。最大輝度は、当サイトの計測では411cd/m2と高いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、全体的にやや明るめですが、各色ほぼ1:1の直線になっており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはほぼありません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

dynabook RZ/HXのキーボードのチェックです。

メーカーの仕様表を確認すると、キーピッチ:19mm(横方向)、キーストローク:1.5mmとなっています。縦方向のキーピッチは記載されていませんが、実測では約18mmでした。

十分なキーピッチで、キートップが若干凹んでいるのは良かったです。ただ、「半/全」キーのサイズが小さいのと、「Enter」の左隣のキーがやや小さいので、このあたりがタイプミスしやすいです。トータル的には普通の打ちやすさだと思います。

タッチパッドのサイズは大きめですが、触ったときに、わずかに揺れる感じがします。それが影響し、クリックするときもやや押しにくさがあります。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

 

CPU

dynabook RZ/HXのCPUは、インテルのCore Ultra 7 155Hを搭載しており、プロセッサーベースパワー(PBP)は28Wです。

CINEBENCH R23のベンチマークスコアは以下の通りで、一般向けノートPCとしては高いスコアが出ています。他のノートPCで計測したCore Ultra 7 155Hのスコアの代表値と比較すると、やや低めでしたが、CPU電力は28W前後で推移していたので、本製品が低いと言うよりは、他のノートPCで計測したスコアが高かったと言えます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 7 155H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i7-14700HX 21893
Core Ultra 9 185H 19411
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Ryzen 7 8845HS 16387
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Core Ultra 7 155H 14073
10931
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core Ultra 9 185H 1882
Core 5 120U 1879
Core i7-13700HX 1868
Core i7-1360P 1826
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core Ultra 5 125H 1712
Core Ultra 7 155H 1810
1707
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、LPDDR5-6400で、広い帯域です。容量も32GBと多めです。

 

グラフィックス

dynabook RZ/HXのグラフィックスは、CPU内蔵のIntel Arc Graphicsを搭載しており、ベンチマークスコアは高めです。軽いゲームもできるスコアです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 7155H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35847
GeForce MX550 35717
Core Ultra 5 125H
Intel Arc(LPDDR5X)
35271
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35241
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5)
35888
35039
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M(DDR5)
29410
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M(LPDDR5)
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe(LPDDR5)
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics(DDR5)
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M(DDR5)
20053
Core 5 120U
Intel Graphics(LPDDR5X)
18333
Core i5-1340P
Intel Iris Xe(LPDDR5)
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
17524
Core i5-1335U
Intel Iris Xe(DDR4)
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様

 

ストレージ

dynabook RZ/HXのストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6623
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

本瀬品は、microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

Core Ultra 7 155Hのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。他のノートPCでの計測値となりますが、おおよそ同じくらいのスコアがでると思われます。各ゲームの平均フレームレートなども掲載しています。

 

クリエイターソフトの処理時間

dynabook RZ/HXの各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

100枚のRAWデータを一度に書き出したときの処理時間を下に掲載しています。まずまずの速さです。現像処理も割とストレスなく行えました。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14700HX 47秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Core i7-1360P 88秒
Core Ultra 7 155H 91秒
Core i5-1340P 93秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7735U 108秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

FHD動画をかんたんに編集して書き出したときの時間が以下の通りです。まずまずの速さです。メモリも十分ありますし、割とストレスなく編集作業が行えます。ただし、本格的に動画編集をするなら、外部グラフィックスを搭載したモデルがおすすめです。

FHD動画の書き出し
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2分34秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分36秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

dynabook RZ/HXのUSB-Cポートは、Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応し、2つ搭載されています。

今回試した限りでは、出力が低めの小型のPD充電器も利用することができました。外出先へ持っていくときは、市販のPD充電器を携帯して持っていくのもいいでしょう。ただし、あまり出力が低いと、ゲームなど負荷の高い作業をするときに電力が足りなくなるのでご注意下さい。また出力が高いほうが、充電時間は速いです。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

dynabook RZ/HXの質量のチェックです。

メーカーサイトには、「約1.05kg」とあります。当サイトの計測値は下表の通りで、ほぼ同じでした。非常に軽いので、外へ携帯して持って行くときに便利です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
PC本体 1.033kg
ACアダプター+電源ケーブル 250g

 

バッテリー駆動時間のチェック

dynabook RZ/HXのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約65Whでした。大きめの容量です。

バッテリー容量

 

dynabook RZ/HXのバッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生時で約11時間、やや高めの負荷をかけても7時間以上です。長めのバッテリー駆動時間なので、外出先で作業をするときも安心です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約27.0時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約11.0時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 7時間40分
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

dynabook RZ/HXのWebカメラは、約92万画素の720pの画質です。実際に撮影した画像をみても普通の色味です。

なお、カメラを物理的に隠すシャッターが付いています。カメラを使用しないとき、または使用しない方は、隠しておいたほうが、万が一、マルウェアに感染したときの覗き見の防止になります。

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。解像度は高くありませんが、ノートPCのWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。比較的自然な色味の画像で、オンラインミーティングなどにも普通に使用することができます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

dynabook RZ/HXのスピーカーは、キーボードの両端と、底面の左右サイドに2way 4speakerを搭載しており、音質がいいです。ノートPC基準で点数を付けると、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

2way 4speaker

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

Core Ultra 7 155HのPBPは28Wで、本製品の動作安定時のCPU電力も約28Wで推移していました。このときのCPU温度は80℃前後なので、問題ありません。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

dynabook RZ/HXの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。YouTubeの動作再生時はわずかに騒音値が上がりますが、ほとんど動作音は聞こえません。エンコード時はさすがに動作音が上がってうるさく感じますが、他のノートPCと同等程度です。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約24dB 約24dB 約43dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

アイドル時や中負荷時はほとんど熱さは感じません。高負荷時はキーボードが熱くなりますが、常時手が触れている部分ではないので、それほど不快感なく使用することができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

負荷が高くなければ、低めの消費電力です。28WのCPUを搭載しているのでエンコード時はやや消費電力が上がりますが、そこまででもありません。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
6W  12W 16W 42W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

dynabook RZ/HXの外観のチェックです。

マグネシウム合金の素材を採用したボディで高級感があります。ダークテックブルーというカラーで、ブラックのカラーのPCよりもポップな感じです。

 

天板には、「dynabook」のロゴが入っています。

 

高さは15.9mmで薄いボディです。

 

電源スイッチは、指紋センサーと一体となっています。

 

側面のポート類はご覧の通りです。前述したようにたくさんのポートが搭載されています。特にモバイルノートPCにLANポートが搭載されているのは珍しいです。

 

ヒンジは180度開くので、座高が高い方や、床にPCを置いてしゃがんで作業をすることがある方などは使いやすいと思います。

 

底面の画像はご覧の通りです。底面側のゴム足は割と高めです。

 

ACアダプターは65Wです。付属品としてはコンパクトなので持ち運びもしやすいです。

 

まとめ

以上がdynabook RZ/HXのレビューでした。

インテル Core UltraのHシリーズを搭載したノートPCの中では、約1.05kgと最軽量級の非常に軽いノートPCです。処理性能も携帯性も妥協したくない方におすすめの製品です。

Core Ultraを搭載することで、グラフィック性能が大きく上がっており、原神などの軽いゲームであれば、十分プレイ可能です。

メモリが32GBと大容量なのも嬉しいです。クリエイターソフトなどのメモリ消費の大きいアプリを使う方も安心でしょう。

ディスプレイも、14型とモバイルノートにしては大きめで、1920x1200、100% sRGB、非光沢でフリッカーもなく作業しやすいです。

ポート類が多いのも特徴です。特に有線LANポートがあるのは珍しいです。仕事などで使う場合に便利でしょう。

バッテリー容量も65Whと多く、バッテリー駆動時間も長いです。

モバイルノートPCとして、LTE/5Gに対応していないのは残念です。ただ、スマホのテザリングなどを使うので、LTE/5Gが必要ない方は、とてもいい1台です。

 

Core Ultra H搭載でも超軽量

dynabook RZ/HX

特徴

  • 性能の高いCore Ultra Hシリーズ搭載
  • 軽量・ロングバッテリー
  • たくさんのポート類

こんなあなたに

  • 処理性能も携帯性も妥協したくない方
  • LTE/5Gモジュールが不要な方
  • 価格23万円台[税込]
公式サイトはこちら

 

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

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