レノボ ThinkBook 13x Gen 4の実機レビュー

更新日:
CPU Core Ultra 5 125H
Core Ultra 9 185H
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 13.5型 3:2
液晶種類 2880x1920 非光沢
2880x1920 タッチ 光沢
質量 約1.17kg~
バッテリー 74Wh
価格[税込] 15万円台~
高級感のあるCore Ultraモバイルノート

ThinkBook 13x Gen 4は、アルミ素材を採用し、側面が輝いており、ボディに高級感があるモバイルノートPCです。

CPUには、インテルの「Core Ultra」を採用。最大で「Core Ultra 9 185H」を搭載しています。

ディスプレイは、3:2の画面比、2.8Kの高解像度で、色域も広めなので、作業がしやすいですし、外出先でのRAW現像や、動画編集にも適しています。

ただし、ポート類はUSB4とヘッドホン端子のみです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 5 125H、16GBメモリ、512GB SSD、2880x1920 非光沢液晶

 

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目次

お忙しい方は、「ThinkBook 13x Gen 4 の特徴」のみお読みください。

 

ThinkBook 13x Gen 4の特徴

高級感のあるボディ

ThinkBook 13x Gen 4は、他のThinkBookシリーズと比べて、ボディの質感が非常に良いです。

ボディにはアルミ素材を採用し剛性が高く、ボディの側面は光沢のある仕上がりで、エッジ部分はカット加工されており、高級感があります。

高級感のあるアルミボディ

 

また、ボディは約12.9mmと非常に薄くスタイリッシュです。

約12.9mmと薄いボディ

 

ベゼル(液晶の周りのフレーム)は、4辺すべてが細く、画面占有率が約97%と非常に高くなっており、とてもモダンなデザインです。

4辺狭額縁デザイン

 

画面比3:2の2.8K液晶を搭載

画面比「3:2」の2.8K(2880x1920)液晶を搭載している点も特徴的です。

画面比3:2のディスプレイを搭載する機種は少なく、例えば、マイクロソフトのSurfaceシリーズや、パナソニックのレッツノートシリーズなど、ごく一部の製品に限られています。

最近流行りの画面比16:10の液晶よりも、さらに縦方向の比率が高いため、ウェブ閲覧や、Officeソフトでの作業などがしやすいです。

2.8Kと解像度が高いので、マルチウィンドウで効率よく作業を行うことができると思います。ただ、100%スケール表示ではさすがに文字が小さいかと思うので、ディスプレイ設定の「拡大/縮小」などで、やや拡大して使うと良いでしょう。

画面比3:2の2.8K液晶

 

また、100%sRGBクラスと、色域が広めなので、色鮮やかな表示が可能です。

高精細で、美しい表示で画像や動画を見ることができますし、高めの性能を生かして、外出先での画像編集、RAW現像、FHD動画の編集といった、ライトなクリエイティブワークにも使用することができます。

なお、液晶面の四隅は、下図のようにラウンドコーナーになっています。最近のスマホやタブレットのような感じです。

ラウンドコーナー

 

Core Ultraプロセッサー搭載

ThinkBook 13x Gen 4は、インテル最新の「Core Ultra」プロセッサーを搭載しています。しかも、「Core Ultra H」シリーズの最上位に位置する「Core Ultra 9 185H」を搭載するモデルも選択することができます。

今回は、「Core Ultra 5 125H」を搭載する下位モデルをチェックしましたが、CINEBENCH R23のマルチコアのスコアは、Core i7-1360Pや、Ryzen 7 7735Uの代表的なスコアを軽く超えており、モバイルノートPCとしては高い処理性能を備えています。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core Ultra 5 125H 12239 [本機器で計測]
Ryzen 7 7735U 10122
Core i7-1360P 9720

 

さらに、メモリ帯域が広いため、内蔵グラフィックスの性能も高いです。3DMark Night Raidのグラフィックススコアは以下のとおりです。CPU内蔵グラフィックスとしては、当サイトで計測したものの中で現状トップクラスの数値で、GeForce MX550を超えるスコアが出ていました。

3DMark Night Raid(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 5 125H
メモリLPDDR5X-8400
36556 [本機器で計測]
Core Ultra 7 155H
メモリLPDDR5-6400
35888
GeForce MX550 35717
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897

 

今回チェックした「Core Ultra 5 125H」はPBP:28WのCPUですが、PBP:45Wで、グラフィックスのコア数も増える「Core Ultra 9 185H」であれば、さらに高い処理性能、グラフィックス性能が期待できます。

 

約1.17kgの軽量ボディ

ThinkBook 13x Gen 4は、約1.17kgです。1kgを切るような重さではありませんが、十分軽く持ち運びやすいです。

約1.17kgと軽い

 

長めのバッテリー駆動が可能

ThinkBook 13x Gen 4は、質量が軽めのモバイルノートPCですが、74Whと大容量のバッテリーを搭載しています。13インチクラスのノートPCでは、50Wh前後ぐらいが普通の容量なので、かなり大きい容量のバッテリーを搭載していることになります。

また、「Core Ultra」シリーズでは、LP Eコアを採用することで、低負荷時の省電力性能が向上しています。そのため、消費電力が高めの高解像度ディスプレイを搭載しているにも関わらず、バッテリー駆動時間は長めです。バッテリー駆動時間の詳細は「バッテリー駆動時間のチェック」をご覧ください。

74Whの大容量バッテリーを搭載

 

「Copilot」キー搭載

ThinkBook 13x Gen 4は、Windowsの標準キーボードに新しく追加された「Copilot」キーを搭載しています。これまで右「Ctrl」キーだったものが、「Copilot」キーに置き換えられた形です。簡単に、「Copilot in Windows」を呼び出すことができます。

NPU搭載によりAI性能がアップしたプロセッサーを備えていることもあり、AI機能を活用する環境が整っています。

「Copilot」キー搭載

 

ポート類はUSB4(Thunderbolt 4対応)のみ

ThinkBook 13x Gen 4のポート類は、USB4(Thunderbolt 4対応)x3と限定的です。3ポートあるので、USB Type-C形状のものであれば複数つなぐことができますが、フルサイズのUSBや、HDMI接続を使いたい場合や、SDカードからの画像・動画の取り込みを行う場合などは、別途USB-Cタイプのドックやアダプターなどが必要になります。

スリムで、スタイリッシュなボディの代償だと思うのですが、利便性という点では少し残念な部分です。

ポート類はUSB4(Thunderbolt 4対応)の1種類のみ

 

「Core Ultra Hシリーズ」搭載モバイルノートPCとの比較

ThinkBook 13x Gen 4と比較されることが多そうな機種として、「Core Ultra Hシリーズ」を搭載した13.3型モバイルノートPCである、デルのInspiron 13 (5330)があります。ここでは、この2機種の簡単な比較を行います。

Inspiron 13 (5330)は、フルサイズのUSBポートや、HDMI出力ポートがあり、周辺機器との接続がしやすいです。また、「ライトピンク」のボディカラーも選ぶことができます。13万円台(税込)から購入することができるので、一般ユーザー向きの「Core Ultra H」搭載モバイルノートPCだと思います。

ThinkBook 13x Gen 4は、最大のCPU、最大メモリ容量、液晶の解像度、バッテリー容量で、Inspiron 13 (5330)を上回っています。また、同じCore Ultra 5 125H搭載モデルでも、ベンチマークテストでは、本機器の方が、処理性能、グラフィックス性能ともに高めのスコアが出ていました。しかも、少し軽いです。インターフェイスの種類の少なさが問題にならないのであれば、パフォーマンス重視の方に適した機種だと思います。

「Core Ultra H」搭載モバイルノートPCとの比較
  [本機器]
ThinkBook 13x Gen 4
デル Inspiron 13 (5330)
CPU Core Ultra 5 125H
Core Ultra 9 185H
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
メモリ 16GB / 32GB
(LPDDR5x-8400)
16GB
(LPDDR5x-6400)
SSD 512GB / 1TB SSD
液晶 13.5型 3:2
2880x1920
13.3型 16:10
2560x1600
USB-A USB3.2 Gen1
USB-C USB4 (Thunderbolt 4対応)x3 Thunderbolt 4 x2
その他
インターフェース
HDMI 1.4
バッテリー 74Wh 64Wh
質量 約1.17kg~ 約1.24kg~
価格[税込] 15万円台~ 13万円台~
※2024年2月27日現在の価格
CINEBENCH R23(マルチコア)
Core Ultra 5 125H 12239 [本機器で計測]
Core Ultra 5 125H 10312 [Inspiron 13 (5330)で計測]
3DMark Night Raid(Graphics score)
Core Ultra 5 125H
Intel Arc GPU
37102 [本機器で計測]
Core Ultra 5 125H
Intel Arc GPU
31941 [Inspiron 13 (5330)で計測]

 

概要動画

概要を説明した動画も作成しています。こちらもご覧ください。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高い処理性能を備えています。画面比3:2の2.8K液晶を搭載しているので、外でも快適に作業を行うことができます。
オンライン会議 マイク、FHDカメラ、スピーカーを搭載しており、オンライン会議を普通に行うことができます。
動画鑑賞 液晶は、100%sRGBと色域が広めで、色鮮やかな映像を楽しめます。サウンドもやや良いです。ただし、画面比3:2なので、映画など画面比16:9の動画を見る場合は上下に黒帯部分が表れて、表示面積が少し狭くなります。
RAW現像
画像編集
パフォーマンス、液晶ともに、RAW現像や画像編集用途に適しています。
動画編集 △~○ CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能を備えており、複雑な処理をするのでなければ、FHD動画編集をある程度快適に行うことができます。ただし、4K動画などの本格的な編集を行うのであれば、GeForce RTXシリーズの外部グラフィックスを搭載したPCのほうがおすすめです。
ゲーム △~○ 軽めのゲームであれば、画質を落とすことでプレイが可能なものがあります。ただし、ゲームメインがメインであれば、「ゲーミングノートPC」で紹介しているPCがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

ThinkBook 13x Gen 4では、以下のような2種類のディスプレイを選択することができます。

ThinkBook 13x Gen 4で選択できるディスプレイ

(1) 2.8K (2880x1920), IPS, 非光沢, 500nit, 120Hz, 100% sRGB

(2) 2.8K (2880x1920), IPS, タッチ, 光沢, 500nit, 120Hz, 100% sRGB

 

画面比3:2、2880x1920ドットのディスプレイを搭載しています。作業がしやすいだけでなく、高精細で、色域も広めなので、写真や動画を色鮮やかな表示で見ることができます。

(1)と、(2)の違いは、タッチ対応の有無と、光沢/非光沢となります。非光沢液晶の方が映り込みが抑えられており、作業がしやすいです。タッチによる操作と、艶感のある表示が良ければ(2)がいいでしょう。

今回は、(1)のディスプレイを搭載したモデルをチェックしています。フリッカーの発生もなく、見やすいディスプレイでした。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

広めの色域です。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.2%でした。最大輝度は、当サイトの計測では530cd/m2と高いです。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みが低減されており、作業がしやすいです。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ThinkBook 13x Gen 4のキーボードは、ボディの端ギリギリまで配置されています。

実測値で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.1mmでした。

キーストロークは浅いものの、サイズが小さいキーがなく、「半角/全角」キー、「Backspadce」キー、「Enter」キーなども押しやすいサイズです。13インチクラスのノートPCですが、普通にタイピングすることができるキーボードだと思います。なお、右「Ctrl」キーが、「Copilot」キーに置き換えられている部分にも新機種らしさを感じます。

タッチパッドの使いやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

ThinkBook 13x Gen 4のパフォーマンスをチェックします。

本機器は、「Lenovo Vantage」の「電源およびパフォーマンス」で動作モードを変更することができます。今回は、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で計測した、各種ベンチマークの結果を掲載します。

「電源スマート設定」

 

CPU

ThinkBook 13x Gen 4は、インテル最新の「Core Ultra Hシリーズ」プロセッサーを搭載しています。Core Ultra 5 125H(PBP:28W)、または、Core Ultra 9 185H(PBP:45W)を選択することができます。

今回は、Core Ultra 5 125Hを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りでした。

マルチコア、シングルコアともに、Core i7-1370Pや、Ryzen 7 7735Uの代表的な数値を超えるスコアが出ており、モバイルノートPCとしては高い処理性能を備えていることが分かります。

なお、動作モードを「エクストリーム・パフォーマンス」にすると、マルチコアのスコアが大きくアップしています。通常は、「インテリジェント・クーリング」で十分だと思いますが、負荷が高めの作業を行う場合は、「エクストリーム・パフォーマンス」モードに切り替えることで、処理にかかる時間を短縮することができると思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core Ultra 5 125H 12239 [インテリジェント・クーリング]
9475 [エクストリーム・パフォーマンス]
Ryzen 7 PRO 7840U 11520
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i7-1370P 10449
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 PRO 7840U 1729
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core Ultra 5 125H 1712 [インテリジェント・クーリング]
1702 [エクストリーム・パフォーマンス]
Core i7-1370P 1707
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー(Ryzen 5 PRO 7540Uの性能は不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH 2024
Core Ultra 5 125H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Ryzen 9 8945HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669 [エクストリーム・パフォーマンス]
548 [インテリジェント・クーリング]
Core i7-1370P 621
Ryzen 7 7730U 575
Core i7-1360P 568
Ryzen 5 7530U 477
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i9-13900HX 119
Core i7-13700H 114
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Core Ultra 7 155H 103
Core Ultra 5 125H 101 [エクストリーム・パフォーマンス]
101 [インテリジェント・クーリング]
Core i7-1370P 101
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 85
Ryzen 5 7530U 84

 

メモリ

一部の仕様表では、LPDDR5X-7467となっていましたが、搭載されていたメモリはLPDDR5X-8400でした。SiSoftware Sandra 2020でメモリの帯域を計測しようとしましたが、正常に計測できなかったので割愛しますが、メモリ帯域は非常に広いはずです。また、オンボードなので、メモリの増設・換装はできません。

メモリの仕様

 

 

グラフィックス

ThinkBook 13x Gen 4のグラフィックスは、「Core Ultra」プロセッサーの内蔵グラフィックスで、Intel Arc GPUとなります。3DMark Night Raidのベンチマークの結果は以下の通りです。

メモリの帯域幅が広いため、Core Ultra 7 155Hを搭載した別機種で測定したスコアよりも高い数値が出ていました。CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能を備えています。

なお、「エクストリーム・パフォーマンス」モードの方が高いスコアが出ていたので、ライトな動画編集や、ゲームなどを行う場合は、「エクストリーム・パフォーマンス」モードにするといいと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H(Intel Arc GPU)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 5 125H
Intel Arc GPU
36556 [エクストリーム・パフォーマンス]
33964 [インテリジェント・クーリング]
Core Ultra 7 155H
Intel Arc GPU
35888
GeForce MX550 35717
Ryzen 7 PRO 7840U
Radeon 780M
32792
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1355U
メモリDDR4-3200
18235
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 7730U
メモリLPDDR4X-4266
17524
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Ryzen 5 7530U
メモリLPDDR4X-4266
16389
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス(Ryzen 5 PRO 7540Uの性能は不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
5029
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは非搭載です。

 

クリエイターソフトの処理時間

ThinkBook 13x Gen 4で計測した各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「エクストリーム・パフォーマンス」モードで計測しました。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

モバイルノートPCとしては、RAW現像の速度は比較的速いです。現像処理自体もストレスなくできるので、外出先でRAW現像を行うのに適しています。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 77秒
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 PRO 7840U 90秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

GeForce MX550の外部GPUを搭載した機種と比べると遅いです。ただ、PhotoshopがNPUに対応すれば、かなり速くなるのではないかと思います。

また、こういった特殊な処理でなければ、十分快適に作業が行えます。

  Core Ultra 5 125H Core i7-12650H
GeForce MX550
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒 約2秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約5分20秒 約1分58秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約3分51秒 約2分7秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

FHD/30p動画の書き出し速度は速いです。FHD動画のカット編集や、テロップの挿入といった普通の作業であれば、問題なく行えます。

FHD動画の書き出し
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分26秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 PRO 7840U
Radeon 780M
2分32秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

以下、比較的軽めのゲームを選んで、どのくらいフレームレートが出るのかチェックしました。

CPU内蔵グラフィックスでゲームをする場合、数分経つとフレームレートが大きく落ちるケースがあります。そのため、10分くらい普通にゲームをしたり、ベンチマークソフトを回したりした後、実際にフレームレートを計測しています。

 

ファイナルファンタジー 14 暁月の終焉

「ファイナルファンタジー 14 暁月の終焉」のベンチマークのスコアを掲載します。FHD解像度・標準品質なら83 fps出ており、問題なくプレイすることができました。ただし、2880x1920のフルスクリーンで実行すると、物足りないフレームレートでした。

ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 標準品質 83 fps / 12014
高品質 63 fps / 9194
2880x1920 標準品質 39 fps / 5839
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、標準品質)
Georce GTX 1650
(1920x1080)
115 fps
GeForce MX550
(1920x1080)
104 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1080)
83 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
81 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
79 fps
Ryzen 7 PRO 7840U
(1920x1200)
52 fps

 

PSO2 ニュージェネシス

PSO2 ニュージェネシスは、FHD解像度・「最低」のグラフィック品質であれば、95 fpsと十分なフレームレートが出ていました。ただし、2880x1920だと60 fpsを切ります。

PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最低 95 fps / 15927
57 fps / 5818
2880x1920 最低 52 fps / 4811
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、最低品質)
Georce GTX 1650
(1920x1080)
139 fps
GeForce MX550
(1920x1080)
117 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1080)
95 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
92 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
91 fps
Ryzen 7 PRO 7840U
(1920x1200)
85 fps

 

原神

原神は、2880x1920解像度でも、最低設定であれば十分なフレームレートが出ていました。

原神
解像度 グラフィック品質 平均fps
1920x1080 最低 60 fps(最大)
56 fps
45 fps
2880x1920 最低 60 fps(最大)
32 fps

 

ARK: Survival Evolved

ARK: Survival Evolvedは、FHD解像度・低設定であれば、十分ゲームを楽しめます。2880x1920解像度・低設定でも、できないことはないと思います。

ARK: Survival Evolved
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 90 fps
中設定 55 fps
2880x1920 低設定 59 fps

 

VALORANT

VALORANTについては、低設定であれば、2880x1920解像度でも高い平均フレームレートが出ていました。

VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 178 fps
2880x1920 低設定 159 fps
※プラクティスモードで計測

 

Apex

Apexは、FHD解像度・低設定で60 fpsちょっとでした。FPSゲームをする場合は、もう少し性能の高いゲーミングノートPCの方がいいと思います。

Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 65 fps
2880x1920 低設定 37 fps
※トレーニングモードで計測

 

フォートナイト

フォートナイトについては、レンダリングモードを「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にして計測しました。バトルロワイヤル ソロで、数分間プレイしてみたところ、FHD解像度であれば平均フレームレートが103 fpsとそこそこ出ていましたが、視点を大きく動かすとフレームレートが大きく落ちてカクつくことがあり、快適ではありません。フォートナイトをするなら、もう少しスペックの高いPCがいいでしょう。

フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
103 fps
2880x1920 67 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測

 

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストXについては、高いスコアでした。こちらは問題なくできるでしょう。

ドラゴンクエストX
解像度 品質 スコア
1920x1080 最高品質 17427 / 169 fps

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

ThinkBook 13x Gen 4では、USB4(Thunderbolt 4対応)ポートを3つ搭載しています。

動作チェックの結果は、下表の通りで、今回試した全ての機器を使用することができました。

PD充電器での給電では、45W出力のものでも充電することができていました。

USB Type-Cの動作チェック
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートは搭載していません。

 

質量のチェック

ThinkBook 13x Gen 4の質量は、仕様値で「約1.17kg~」となっています。

実測値は下表の通りで、仕様値とほぼ同じでした。ACアダプターも軽く、本体と合わせても1.335kgしかありませんので、持ち運びがしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.157kg
ACアダプター+電源ケーブル 178g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、74Whです。13インチクラスのモバイルノートPCでは、50Whぐらいの容量が多いので、74Whというのはかなり大きい容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。高めの性能のCPUと、高精細な液晶ディスプレイを搭載していますが、バッテリー容量が大きいこともあり、バッテリー駆動時間は長めです。少し負荷のかかる作業を連続して行っても、(4)ぐらいの時間バッテリーで使用することができます。他のモバイルノートPCと比べても、バッテリー駆動時間は長めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約32.9時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約12.1時間
(3) 動画再生時 18時間50分
(4) CPU20%、iGPU10%の負荷 6時間33分
※画面輝度は約120cd/m2
(1)、(2) メーカー公表値
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、「FHD 1080p + IRハイブリッドカメラ」を搭載しています。ノートPCのWebカメラとしては解像度が高いです。比較的自然な色味の画像でした。オンラインミーティングなどにも普通に使用することができます。

なお、電子式プライバシーシャッターが搭載されており、側面のスイッチでカメラをオン/オフすることができます。

FHD 1080p + IRハイブリッドカメラ
Webカメラ
電子式プライバシーシャッターのスイッチ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「インテリジェント・クーリング」モードでは、CPU電力は28W前後で動作しています。今回チェックしている「Core Ultra 5 125H」は、PBP(プロセッサーベース電力):28Wのプロセッサーなので、ほぼPBP通りのCPU電力で動作していることになります。CPU温度は60℃台に収まっており、低めの温度です。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードでは、CPU電力が上がり、35~40Wぐらいの間を変動しながら推移しています。CPU電力が上がるため、CPU温度も上がりますが、80℃前後に抑えられているので、こちらも問題ない温度だと思います。

CPU性能を引き出しつつ、心配なく使用することができる温度に保たれていました。

  • インテリジェント・クーリング時
  • エクストリーム・パフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

ThinkBook 13x Gen 4の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。エンコードのような高い負荷がかかる場合でも、他のノートPCと比べて低めの動作音だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生(320pの低画質動画)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

アイドル時や低負荷時のときは、低めの表面温度です。高負荷時には、キーボード部の中央付近の温度が少し上がりますが、熱く感じるほどではありませんし、パームレスト部分の温度も低いままなので、不快感なく使うことができます。

底面の温度もそれほど高くはならないので、ひざ置きでも使いやすいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ThinkBook 13x Gen 4の外観をチェックします。

画面占有率が約97%と高く、ベゼルレスといってもいいほどです。エッジtoエッジのキーボードも相まって、最新のノートPCらしいイメージです。アルミニウム素材のボディで、質感もいいです。

ボディカラーは、ルナ―グレーです。

 

天板は、ThinkBookシリーズらしい、ツートンカラーです。「ThinkBook」の文字も入っています。

 

本体の高さは、約12.9mmと非常にスリムです。

 

液晶面のWebカメラの部分が出っ張ったデザインです。裏から見ると、下図のようになっており、指がかかるので、液晶面を開きやすいです。なお、本体側を支えなくても、片手で液晶を開くことができます。

 

側面のインターフェースは、USB4(Thunderbolt 4対応)x3のみです。フルサイズのUSBや、HDMI出力を使いたい方は、USB-Cタイプのドックなどを用意する必要があります。

 

液晶面の開く角度です。フラットにはなりません。

 

指紋センサー付きの電源ボタンが側面に配置されています。

 

背面の排気口です。ほとんど見えないようになっており、スタイリッシュなデザインを邪魔しません。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたところです。バッテリーが底面カバー側についています。

 

内部はこのようになっています。冷却ファンが2つ搭載されています。

 

ストレージには、Type 2242のM.2 SSDが搭載されていました。空きのM.2スロットはありません。また、メモリはオンボードです。

 

標準のACアダプターは65Wです。コンパクトなタイプで、ケーブルもかさばらないので、一緒に持ち運びやすいです。

 

まとめ

以上が、ThinkBook 13x Gen 4のレビューです。

アルミ素材を採用し剛性が高く、4辺狭額縁の近代的なデザインで、高級感のあるモバイルノートPCです。

プロセッサーには「Core Ultra」シリーズを搭載。最大で「Core Ultra 9 185H」を搭載することができます。今回は、下位の「Core Ultra 5 125H」を搭載したモデルをチェックしましたが、それでも、既存の一般的なノートPCよりも高い処理性能を備えていました。メモリ帯域が広いため、CPU内蔵グラフィックスとしてはとても高い性能を備えているのもポイントです。

画面比3:2の2.8K(2880x1920)液晶も大きな特徴となっています。一般的なノートPCのディスプレイよりも縦方向の比率が高いので、ウェブ閲覧や、Officeソフトでの作業がしやすいです。また、100%sRGBクラスと色域も広めなので、画像や映像を美しい表示で見ることができます。画像・動画のライトな編集作業などにも適した液晶です。

軽めのボディですが、74Whの大容量バッテリーを搭載しているので、消費電力が高くなる高解像度ディスプレイを搭載しながらも、長めのバッテリー駆動時間です。外出先でも、バッテリー残量をあまり気にすることなく、作業を行うことができると思います。

ただし、ポート類の種類はUSB4(Thunderbolt 4対応)のみです。用途や使い方によっては、この辺りが気にならないかチェックしておくことをおすすめします。


高級感のあるCore Ultraモバイルノート

ThinkBook 13x Gen 4

特徴

  • 最大で、Core Ultra 9 185Hを搭載可能
  • 画面比3:2、100%sRGBクラスの2.8K液晶
  • 74Whの大容量バッテリー
  • ボディの質感が良い 

こんなあなたに

  • パフォーマンスの高いモバイルノートPCが欲しい方
  • 出先で画像・FHD動画の編集などをしたい方
公式サイトはこちら

 

 

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