レノボ IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型 (インテル Core Ultra)の実機レビュー

更新日:
CPU Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
Core Ultra 9 185H
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 14型 16:10
液晶種類 2880x1800 IPS
2880x1800 OLED
質量 約1.46kg
バッテリー 84Wh
価格[税込] 13万円台~
Core Ultraを搭載して13万円台!

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、最新のインテルプロセッサー「Core Ultra」を搭載しつつ、価格が安いノートPCです。

最新の「Core Ultra」プロセッサーにより、従来の一般向けノートPC向けCPUよりも高い処理性能で、グラフィックス性能も軽くゲームができるくらい高いです。

ディスプレイも、2.8Kと解像度が高く、色域も広めで、品質が高いです。

一般的なノートPCではややスペック不足に感じる作業も、本製品なら快適に行えるでしょう。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 5 125H、16GBメモリ、512GB SSD、2.8K IPS液晶

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型 の特徴」のみお読みください。

 

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型の特徴

コスパの高い最新「Core Ultra」搭載ノートPC

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、インテルの最新CPUである「Core Ultra」シリーズのプロセッサーを搭載したノートPCです。

IdeaPadシリーズらしく、コスパが高く、Core Ultra 5 125H、16GBメモリ、512GB SSD、2.8K液晶のモデルを13万円台(税込)から購入することができます。快適に使うことができるスペック構成でありながら、同CPUを搭載した他社のノートPCと比べても価格が安いです。現時点では、「Core Ultra」プロセッサー搭載のノートPCでは最安クラスではないかと思います。

公式サイトでの販売価格(2024年2月25日現在)

 

処理性能・グラフィックス性能がともに高い

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、「Core Ultra」シリーズプロセッサーを搭載することで、高めの処理性能と、グラフィックス性能を備えています。また、NPUを搭載しており、AI性能も向上しています。

CPUのベンチマークテストでは、Core i7-1360Pや、Ryzen 7 7735Uの代表的なマルチスコアを軽く超える数値が出ていました。

また、同CPUを搭載したInspiron 13 5330で計測したときの約1.4倍も高いスコアが出ていました。 

エントリークラスのゲーミングノートPCなどにも採用されるCore i5-13500Hに迫るスコアなので、一般的なノートPCとしてはかなり高めの処理性能を備えていることが分かります。重めの作業も快適にこなすことができるでしょう。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 5 125H 14296 [本機器で計測]
Ryzen 7 7735HS 14068
Core Ultra 5 125H 10312 [Inspiron 13 5330で計測]
Ryzen 7 7735U 10122
Core i7-1360P 9720

 

グラフィックス性能を測る3DMark Night Raidの結果は、下のグラフの通りです。こちらも、Core i7-1360Pの代表的なスコアを大きく上回っています。GeForce GTX 1650には及ばないものの、GeForce MX550とほぼ同程度のスコアが出ており、CPU内蔵グラフィックとしては高い性能です。

このくらいのグラフィックス性能があれば、FHD動画の編集を行ったり、軽いゲームをプレイすることなどができると思います。

3DMark Night Raid(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
Core Ultra 5 125H
Intel Arc GPU
35271 [本機器で計測]
Core Ultra 5 125H
Intel Arc GPU
31941 [Inspiron 13 5330で計測]
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897

 

品質の高い2.8Kディスプレイを搭載

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型では、下記のような2種類のディスプレイを搭載することができます。

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型で選択できるディスプレイ

(1) 2.8K (2880x1800), IPS, 非光沢, 400nit, 100% sRGB, 120Hz

(2) 2.8K (2880x1800), 有機EL, 光沢, 400nit, 100% DCI-P3, 120Hz

 

どちらも、画面比16:10、2880x1800ドットのディスプレイです。一般的なFHD(1920x1080ドット)ディスプレイよりも縦の比率が高く、解像度が高いです。100%スケールで表示すると、下図のようにウェブページをかなり下の方まで一度に表示することができます。文字が小さくなってもよければ、1画面を広く使うことができ、複数のウィンドウを並べるなどして、効率よく作業を行うことができます。

2880x1800ドットの14型ディスプレイ

 

また、色域が広めで、色鮮やかな表示が可能です。

今回は、(1)のディスプレイをチェックしましたが、当サイト計測でもsRGBカバー率99.4%ありましたし、約10.74億色の10ビット表示にも対応していました。ウェブページなど、電子デバイスで表示するための画像編集や、写真のRAW現像を行うのにも適しています。

もっと色域の広いディスプレイがよければ、(2)の有機ELディスプレイを搭載したモデルを選ぶといいです。より色鮮やかな表示で動画を視聴したい方などにおすすめです。ただし、こちらは光沢ディスプレイなので、映り込みがやや気になるかもしれません。

ディスプレイの情報
画像編集も行える色鮮やかなディスプレイ

 

軽めのゲームで息抜きができる

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、上述の通り、CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えています。

例えば、原神、FF14、PSO2ニュージェネシスのような軽いゲームであれば、FHD解像度・最低画質にすると、60 fps以上出ていました。息抜きに軽くゲームをすることができます。

また、ディスプレイが、120Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、高いフレームレートが出せるゲームなら、少し滑らかな映像でゲームができます。

ただし、フォートナイトなどのFTS/TPS系のゲームをプレイする場合は、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。内蔵グラフィックスだとフレームレートが安定せず、シーンによっては映像にカクツキが生じてしまうことがありました。

なお、ゲームの詳細については、こちらをご確認ください。

軽めのゲームならプレイが可能

 

扱いやすく、持ち出しも可能なボディ

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、14型、約1.46kgと、扱いやすいサイズと質量のボディです。

分類としては、宅内の自由な場所に移動して使うことができる、宅内モバイルノートPCになると思いますが、外に持ち出せないこともありません。車での移動などであれば、持ち出して使うこともできるでしょう。宅内兼時々持ち出すためのノートPCとして、広く使用することができると思います。

約1.46kgの扱いやすいボディ

 

大容量バッテリーを搭載

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、84Whバッテリーを搭載しています。通常、14型サイズのノートPCが搭載するバッテリーは、50Wh前後の容量なので、本機器の搭載するバッテリーはかなり大きめの容量です。

大容量バッテリー搭載

 

また、最新の「Core Ultra」プロセッサーでは、低負荷時の省電力性能がアップしています。そのため、消費電力が高くなる高解像度ディスプレイを備えた機種ではありますが、比較的長めのバッテリー駆動が可能です。

 

空きのM.2スロットあり

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型の内部を見てみると、メインストレージにはType 2242 M.2 SSDを搭載しています。

メインストレージ

 

また、空きのM.2 2280スロットもありました。試しに、手持ちの「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を増設してみましたが、正常に認識され、デュアルSSD構成で使用することができました。速度も速かったです。

なお、購入時のカスタマイズでは、デュアルSSD構成を選択することができません。デュアルSSDにするためには、購入後、自分でSSDを増設する必要があります。パーツの換装は自己責任となりますので、ご了承下さい。

空きのM.2スロット
増設したM.2 SSDの速度

 

メモリはオンボード

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型のメモリは、オンボードメモリです。そのため、後からメモリの増設・換装を行うことはできません。

Lightroomや、Photoshopといったクリエイター向けのソフトを複数同時に立ち上げて作業をするような方は、32GBメモリを選択するといいでしょう。

メモリの選択肢

 

SDカードリーダーも搭載

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、フルサイズのSDカードリーダーも備えています。カメラで撮った写真や動画を、SDカード経由で手軽に取り込むことができ、便利です。

また、PowerDeliveryと、DisplayPortに対応したThunderbolt 4ポートや、USB Type-Cポートを備えているので、宅内では、ドックを使って、外部ディスプレイや、外付けキーボードなどをつないで使うのもいいと思います。

ポート類も充実

 

概要動画

概要を説明した動画も作成しています。こちらもご覧ください。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックと、2.8Kディスプレイで、快適に作業を行うことができます
オンライン会議 Webカメラの映りが綺麗でした。マイク、スピーカーも搭載しており、オンライン会議に普通に参加することができます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示の2.8Kディスプレイを搭載しており、動画鑑賞を快適に行うことができます。動画を見る機会が多いのであれば、100% DCI-P3の有機ELディスプレイを選んでもいいと思います。
RAW現像
画像編集
処理性能が高めで、ディスプレイの色域も広めなので、画像編集に適しています。通常液晶でも100%sRGBありますが、用途によっては100%DCI-P3の有機ELディスプレイを選択するといいです。
動画編集 △~○ CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えており、FHD動画であればある程度快適に編集作業を行えます。ただし、4K動画の編集など、より本格的に動画編集を行いたい場合は、外部グラフィックスを搭載した機種の方がおすすめです。
ゲーム △~○ CPU内蔵グラフィックスにしては性能が高いので、軽めのゲームであれば、画質を落とすことでプレイすることができます。ただし、本格的にゲームをしたいのであれば、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型では、以下のようなディスプレイが選択できます。

一般ユーザーには、(1)のディスプレイがおすすめです。

色鮮やかな映像で画像や動画を観たいユーザーは、(2)の有機ELディスプレイを選んでもいいと思います。

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型で選択できるディスプレイ

(1) 2.8K (2880x1800), IPS, 非光沢, 400nit, 100% sRGB, 120Hz

(2) 2.8K (2880x1800), 有機EL, 光沢, 400nit, 100% DCI-P3, 120Hz

 

今回は、(1)のディスプレイを搭載したモデルをチェックしています。

解像度が高く、色域も広めなので、画像や動画を色鮮やか、かつ精細な表示で見ることができます。非光沢で、フリッカーも発生していないので、ネット閲覧や、Officeソフトでの作業など、一般的な用途にも使いやすいです。質の高いディスプレイだと思います。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.4%でした。最大輝度は、当サイトの計測では405cd/m2と高めです。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、若干赤が強めに発色しているものの、各色ほぼ揃って1:1に近い直線になっており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みが低減されています。ギラつきはほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)は発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に120フレームを更新する120Hzの液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCと同程度の残像があります。ただ、動きの激しいゲームをするような機種ではないので、それほど気にしなくていいと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型のキーボードのチェックです。

実測値で、キーピッチは横:約19mm強、縦:約18mm、キーストロークは約1.3mmでした。

アルファベットキーのサイズは揃っていますが、タイピング時はややキーストロークの浅さを感じます。「Backspace」キーのサイズが少し小さめなので押し間違えることがありました。また、「Enter」キーもややスリムです。総合的には、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトを搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型のパフォーマンスをチェックします。

本機器では、「Lenovo Vantage」というアプリの「電源およびパフォーマンス」で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で計測した各種ベンチマークの結果を掲載します。

「電源およびパフォーマンス」

 

CPU

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、インテルの「Core Ultra」プロセッサーを搭載し、Core Ultra 5 125HまたはCore Ultra 7 155Hを選択することができます。

インテルの最新プロセッサーで、従来と比べて、低負荷時の省電力性能とAI性能がアップしているのが特徴です。

今回は、Core Utlra 5 125H搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下の通りです。

PBP(プロセッサーベース電力):28Wのプロセッサーですが、実際には55~65Wぐらいの高いCPU電力で動作していたので、マルチコアでは、Core i5-13500Hの代表的なスコアに迫る高い数値が出ていました。「Core Ultra」を搭載した一般向けのノートPCの中でも、CPUのパフォーマンスを引き出している方だと思います。

なお、動作モードを変更しても、マルチコアスコアは大きくは変わりませんでした。基本的に、いつでも「インテリジェント・クーリング」モードで使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Core Ultra 5 125H 14296 [エクストリーム・パフォーマンス]
13835 [インテリジェント・クーリング]
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 PRO 7840U 11520
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i7-1370P 10449
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 PRO 7840U 1729
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i7-1370P 1707
Core Ultra 5 125H 1625 [インテリジェント・クーリング]
1624 [エクストリーム・パフォーマンス]
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー(Ryzen 5 PRO 7540Uの性能は不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
Core Ultra 5 125H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Ryzen 9 8945HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Core Ultra 5 125H 825 [エクストリーム・パフォーマンス]
797 [インテリジェント・クーリング]
Core i5-13500H 778
Core i7-1370P 621
Ryzen 7 7730U 575
Core i7-1360P 568
Ryzen 5 7530U 477
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i9-13900HX 119
Core i7-13700H 114
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Core Ultra 7 155H 103
Core i7-1370P 101
Ryzen 7 7730U 99
Core Ultra 5 125H 98 [エクストリーム・パフォーマンス]
98 [インテリジェント・クーリング]
Core i7-1360P 85
Ryzen 5 7530U 84

 

メモリ

メモリはLPDDR5X-7467です。仕様からすると、帯域幅は広いです。なお、SiSoftware Sandra 2020でメモリの帯域を計測しようとしましたが、正常に計測できなかったので割愛します。オンボードメモリなので、メモリの増設・換装はできません。

 

グラフィックス

グラフィックス性能のチェックです。

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型では、Core Ultraプロセッサーに内蔵された「Intel Arcグラフィックス」の3DMark Night Raidのベンチマークスコアは以下の通りです。

GeForce MX550と同程度のスコアが出ており、CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能です。

このくらいのグラフィックス性能であれば、軽いゲームであれば画質を落とすことでプレイすることができるものもありますし、FHD動画の編集もある程度快適に行えると思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H(Intel Arc GPU)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc GPU
35888
GeForce MX550 35717
Core Ultra 5 125H
Intel Arc GPU
35271 [エクストリーム・パフォーマンス]
35192 [インテリジェント・クーリング]
Ryzen 7 PRO 7840U
Radeon 780M
32792
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1355U
メモリDDR4-3200
18235
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 7730U
メモリLPDDR4X-4266
17524
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Ryzen 5 7530U
メモリLPDDR4X-4266
16389
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス(Ryzen 5 PRO 7540Uの性能は不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
5026
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを備えています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型で計測した各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「エクストリーム・パフォーマンス」モードで計測しました。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

十分な速度でRAW現像を行うことができていました。現像処理自体もストレスなく出来ます。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 73秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 PRO 7840U 90秒
Core i7-1365U 114秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、やや時間がかかっていました。PhotoshopはまだCore Ultraシリーズに最適化されていないような雰囲気はあります。ただ、NPUに対応すれば、もっと処理は速くなるでしょう。

  本製品 参考
Core i7-1360P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約5分19秒 約4分16秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約4分6秒 約2分41秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

FHD動画の書き出し速度は速いです。重いエフェクトを使うなど、複雑な処理を行うのでなければ、編集作業も十分快適です。

FHD動画の書き出し
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 PRO 7840U
Radeon 780M
2分32秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分36秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

以下、比較的軽めのゲームを選んで、どのくらいフレームレートが出るのかチェックしました。

なお、解像度を下げて計測するときは、PCの画面比が16:10だったので、1920x1080ではなく1920x1200の解像度で計測しています。また、CPU内蔵グラフィックスでゲームをする場合、数分経つとフレームレートが大きく落ちるケースがあります。そのため、10分くらい普通にゲームをしたり、ベンチマークソフトを回したりした後、実際にフレームレートを計測しています。

 

ファイナルファンタジー 14 暁月の終焉

「ファイナルファンタジー 14 暁月の終焉」のベンチマークのスコアを掲載します。1920x1200解像度・標準品質で79 fpsと、十分なフレームレートが出ていました。

ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 標準品質 79 fps / 11288
高品質 59 fps / 8569
最高品質 44 fps / 6330
2880x1800 標準品質 35 fps / 5196
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、標準品質)
Georce GTX 1650
(1920x1080)
115 fps
GeForce MX550
(1920x1080)
104 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
81 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
79 fps
Ryzen 7 PRO 7840U
(1920x1200)
52 fps
※ GTX 1650とMX550は、1920x1080での計測結果なので注意

 

PSO2 ニュージェネシス

PSO2 ニュージェネシスは、「最低」のグラフィック品質であれば、91 fpsと十分なフレームレートが出ていました。

PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 最低 91 fps / 14836
54 fps / 5291
ウルトラ 35 fps / 1685
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、最低品質)
Georce GTX 1650
(1920x1080)
139 fps ※
GeForce MX550
(1920x1080)
117 fps ※
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
92 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
91 fps
Ryzen 7 PRO 7840U
(1920x1200)
85 fps
※ GTX 1650とMX550は、1920x1080での計測結果なので注意

 

原神

原神は、2880x1800解像度でも最低設定であれば、十分なフレームレートでプレイすることができました。中設定にするなら、1920x1200に落としたほうがいいです。

原神
解像度 グラフィック品質 平均fps
1920x1200 最低 60 fps(最大)
56 fps
45 fps
2880x1800 最低 60 fps(最大)
32 fps

 

ARK: Survival Evolved

ARK: Survival Evolvedは、1920x1200、低設定であれば、88 fps出ています。ただ、この設定だと画質はあまり良くありません。

ARK: Survival Evolved
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 88 fps
中設定 44 fps

 

VALORANT

VALORANTについては、低設定であれば、100 fpsを超える平均フレームレートでプレイすることができました。

VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1200 低設定 165 fps
高設定 96 fps
2880x1800 低設定 152 fps
※プラクティスモードで計測

 

Apex

Apexは、低設定であれば67 fps出ています。ただ、FPSゲームをするにはやや物足りなさを感じます。外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいと思います。

Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 低設定 67 fps
※トレーニングモードで計測

 

フォートナイト

フォートナイトについては、レンダリングモードを「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にして計測しました。バトルロワイヤル ソロで、数分間プレイしてみたところ、平均フレームレートは88 fps出ていましたが、視点を大きく動かすとフレームレートが大きく落ちてカクつくことがありました。フォートナイトのようなTPS/FPSゲームをするなら、ゲーミングノートPCの方がいいです。

フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
88 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測

 

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストXについては、高いスコアでした。こちらは問題なくできるでしょう。

ドラゴンクエストX
解像度 品質 スコア
1920x1080 最高品質 18001(すごく快適)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型は、Thunderbolt 4ポートと、USB3.2 Gen2 Type-Cポートをそれぞれ1つずつ備えています。なお、どちらのポートもPower Deliveryと、DisplayPortに対応しています。

Thunderbolt 4ポートの動作チェックの結果は下表のとおりです。

PD充電器での充電に関しては、出力が65Wのものでも充電できてはいましたが、警告が表示されます。できれば、付属のACアダプターと同じ100Wぐらいの出力があるPD充電器を使った方がいいと思います。

Thunderbolt 4ポートの動作チェック
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
65W Lenovo GaN充電器 △ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細は下図の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示することができました。なお、海外の仕様を見るとHDMI2.1となっています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型の質量は、仕様値で「約1.46kg」となっており、実測値もほぼ同じでした。14型ノートPCとしては、特別軽い機種ではありませんが、扱いやすく、持ち出すことも可能な範囲だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.461kg
ACアダプター+電源ケーブル 387g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

まず、バッテリー容量ですが、84Whと大容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。

動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)のように長い時間のバッテリー駆動が可能です。少し負荷がかかる一般的な作業を連続して行うと、(3)ぐらいの駆動時間になります。他のノートPCと比べても、比較的長めの駆動時間です。

バッテリー駆動時間
  Core Ultra 5モデル
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約22.7時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約10.5時間
(3) CPU17%、GPU10%の負荷 5時間33分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーシャッターが付いています。また、IRカメラも付いているので、Windows Helloの顔認証を使用することができます。

Webカメラは、FHD 1080p カメラです。明るく、鮮明な画像でした。オンラインミーティングなどでも、良い印象を持ってもらうことができると思います。

FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ
Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
※2つのカメラを比べるため、初稿時の画像を差し替えています
 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右サイドに2.0W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質はやや良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「インテリジェント・クーリング」モードの場合、CPU電力は55W前後で変動しながら推移しています。PBPの28Wを大きく上回るCPU電力ですが、CPU温度は85℃前後で落ち着いており、心配のない温度です。

「エクストリーム・パフォーマンス」モードにすると、CPU電力が65W前後とさらに上がります。CPU温度は90℃まで上がります。そこまでベンチマークスコアは変わらないので、「インテリジェント・クーリング」での運用で十分だと思います。

  • インテリジェント・クーリング時
  • エクストリーム・パフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型の動作音(静音性)のチェック結果です。こちらは、「インテリジェント・クーリング」モードでの計測となります。

アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかるとファンが回転し始めるため騒音値は上がりますが、エンコードのような高負荷時でも、他のノートPCと比べると低めの動作音です。静かな環境でも使いやすいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Premiere Proでプレビュー再生(320pの低画質動画)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷がかかっても、キーボード面の温度はそれほど高くなりません。パームレスト部の温度も低く保たれているので、不快感なくタイピングすることができます。

底面の温度も低めに抑えられていました。ただし、負荷の高い作業は、ひざ置きよりも、机の上など放熱しやすい状態で行った方がいいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型の外観をチェックします。

IdeaPadシリーズらしい、オーソドックスなデザインで、プライベートにも、仕事にも使いやすいです。電源を入れると高精細なディスプレイの綺麗さが際立ちます。

なお、ボディカラーは、アークティックグレーです。

 

天板です。目立つロゴなどはなく、シンプルです。

 

本体の高さは、約15.99mm(最薄部)と薄いです。

 

側面のインターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt 4、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、SDカードスロットを備えています。USB-Cタイプの2つのポートは、Power Deliveryと、DisplayPortに対応しています。

ポート類の種類と数は十分です。

 

液晶面は約180度開き、ほぼフラットになります。

 

底面です。

 

底面カバーを外すと、このような内部が現れます。2基の冷却ファンと、2本のヒートパイプでCPUの熱を冷却しています。一般的なノートPCよりも少し高めの冷却機構です。

 

ストレージには、Type 2242のM.2 SSDが搭載されていました。

 

空きのM.2スロット(Type 2280対応)もあります。試しに、手持ちの「WD_BLACK SN770 NVMe SSD」を増設してみましたが、正常に認識され、速度も速かったです。

 

なお、最初からSSDが搭載されているスロットですが、ねじ止めされている黒いパーツ(両面テープで止められている)を外せば、Type 2280 のSSDを装着することも可能です。ただし、ネジが合わないので、空のM.2スロットに付いている径の小さいネジ(おそらくM1.6)を使って固定しました。

空のM.2スロットにSSDを装着しつつ、メインのSSDをType 2280のSSDへ交換する場合は、ネジを追加で購入する必要がありますが、M1.6のネジでヘッド径がある程度大きいものが、執筆時点ではAmazonなどで売られていません。このネジを探すのは苦労するかもしれません。現在のところ、空のM.2スロットにSSDを装着しつつ、メインのSSDをType 2280へ交換する場合は、メインのSSDにはType 2242のものを装着するしかなさそうです。 

 

標準のACアダプターは100Wです。コンセント側のケーブルが太いので、ややかさばります。持ち出すときは、コンパクトなPD充電器の方が便利だと思います。

 

まとめ

以上が、IdeaPad Pro 5i Gen 9 14型のレビューです。

最新の「Core Ultra」プロセッサーを搭載しつつ、価格が安いノートPCです。

今回は、Core Ultra 5 125H搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークテストでは、Core i5-13500Hに迫る処理性能と、GeForce MX550と同程度のグラフィックス性能を発揮していました。一般的なノートPCよりも高めのパフォーマンスで、画像やFHD動画の編集、ライトなゲームなどを含め、様々な用途に活用することができます。

NPU搭載により、AI機能も向上しているので、今後ソフトウェアの対応が進むことで、さらに活用できる幅が広がりそうです。

品質が高めのディスプレイを搭載していることも特徴となっています。2.8Kディスプレイは、100% sRGBの液晶と、100% DCI-P3の有機ELとを選択することができます。今回は、100% sRGB液晶をチェックしましたが、ウェブ掲載用の画像・動画編集などに適した色域で、一般用途にも使いやすい液晶でした。多くのユーザーにおすすめです。より広色域のディスプレイが良ければ、有機ELディスプレイを選ぶといいです。

このように、性能が高めの最新CPUと、品質が高めのディスプレイを搭載しながら、13万円台(税込)から購入することができるので、コストパフォーマンスが高く、「Core Ultra」搭載ノートPCの中では購入しやすい機種です。

その他、ボディは、約1.46kgと扱いやすい質量です。モバイルノートPCほどの軽さではありませんが、時々持ち出すといったこともできると思います。大容量バッテリーを搭載しているので、負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でも比較的長めの時間使用することができます。

内部には、空きのM.2スロットもありました。セルフカスタマイズにはなりますが、デュアルSSDの構成にすることもできます。なお、メモリはオンボードです。後から増設することができないので、用途によっては32GBメモリを選択しておくといいでしょう。

趣味や仕事などに幅広く活用することができるノートPCです。ただし、クリエイター向けソフトを使って本格的な作業を行ったり、色々なゲームを快適にプレイしたいという方には、物足りなさを感じる場合があります。広く、浅く、多用途に使う目的であれば、ちょうどいい機種だと思います。


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