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HP Pavilion Plus 14-ew(2024年4月発表モデル)の購入レビュー

更新日:
CPU Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
メモリ 16GB / 32GB LPDDR5x
ストレージ 512GB / 1TB SSD
液晶サイズ 14.0型 16:10
液晶種類 2560x1600 IPS 非光沢
2880x1800 有機EL 光沢
質量 約1.44kg
バッテリー 最大 13時間
価格[税込] 14万円台~
Core Ultraに高品質ディスプレイ搭載

HP Pavilion Plus 14-ewは、HシリーズのCore Ultraプロセッサーを搭載した高めの性能のノートPCです。

さらに高い解像度のディスプレイを搭載し、画面を広く使って、効率よく作業をすることができます。画面の美しさにこだわる方は、2.8Kの有機EL搭載モデルを選ぶこともできます。

約1.44kgと扱いやすい質量で、バッテリーが68Whと大容量なので、宅内モバイル兼時々持ち出すためのノートPCとして活用でき、自由度も高いです。

公式サイトはこちら

 

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レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 5 125H、16GBメモリ、512GB SSD

 

目次

お忙しい方は、「HP Pavilion Plus 14-ewの特徴」のみお読みください。

 

HP Pavilion Plus 14-ewの特徴

高解像度の14型ディスプレイを搭載

HP Pavilion Plus 14-ewは、以下のような画面比16:10の14型ディスプレイを搭載しています。

14型ノートPCでは、1920x1200の解像度のディスプレイが一般的ですが、HP Pavilion Plus 14-ewは、これらと比べて解像度が高いディスプレイを搭載していることが特徴となっています。

HP Pavilion Plus 14-ewのディスプレイ

(1) WQXGA (2560x1600), IPS液晶, 非光沢

(2) 2.8K (2880x1800), 有機EL, 光沢

 

(1)のディスプレイは、高解像度であることに加え、非光沢で、フリッカーもなく、作業がしやすいです。色域も100% sRGBクラスで広めです。ウェブ閲覧や、Officeソフトでの作業がメインであれば、こちらの液晶がおすすめです。

(1)のWQXGA (2560x1600) 液晶ディスプレイ

 

(2)のディスプレイは、DCI-P3 100%クラスと広色域の有機ELを採用しており、メリハリがあり、表示がとても綺麗です。写真や動画のライトな編集を行う方、NetFlixなどで映画などをよく観る方におすすめです。ただし、光沢仕様でフリッカー(ちらつき)もあるため、資料作りが主な用途なら(1)のディスプレイのほうがおすすめです。

(2)の2.8K (2880x1800) 有機ELディスプレイ

 

Core Ultra Hシリーズ搭載

HP Pavilion Plus 14-ewは、プロセッサーにCore Ultraシリーズを搭載しています。

Core Ultraには、プロセッサー名の末尾がHの「Hシリーズ」と、末尾がUの「Uシリーズ」がありますが、本製品は、性能の高い「Hシリーズ」のほうを搭載しています。下のグラフのように「Uシリーズ」のプロセッサーと比較すると、CPU性能、グラフィック性能とも「Hシリーズ」のほうが上です。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core Ultra 5 125H 13139
Core Ultra 5 125U 9553
3DMark Night Raid(グラフィックススコア)
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35692
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525

 

 

宅内モバイル兼時々持ち出しにちょうどいい

HP Pavilion Plus 14-ewは、14型で、約1.44kgと扱いやすいサイズ&質量のボディです。

ホームノートPCとして一般的な15~16型ノートPCよりもコンパクトなので、収納・取り出しや、宅内での移動がしやすいです。

また、1kg前後の軽いモバイルノートPCほどではありませんが、外に持ち出すこともできる質量です。主に家で使うけどたまに会社や大学などに持っていく、という使い方がしやすいです。

約1.44kgと持ち出すこともできるボディ

 

大容量バッテリー搭載

HP Pavilion Plus 14-ewは、約68Whのバッテリーを搭載しています。

50Wh前後の容量が普通の14型ノートPCとしては、大容量のバッテリーを搭載していることになります。そのため、高解像度のディスプレイを搭載してはいても、長めのバッテリー駆動が可能です。

約68Whの大容量バッテリーを搭載

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10、高解像度の14型ディスプレイを搭載しており、Web閲覧やOffice作業を快適に行うことができます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示が可能なディスプレイを搭載しており、動画鑑賞を快適に楽しむことができます。有機ELディスプレイであれば、映像が一段と美しいです。
RAW現像
画像編集
色域広めのディスプレイを搭載しています。CPU性能も高く作業が快適です。有機ELであれば、かなり広い色域です。
動画編集 FHD動画のライトな編集であれば、ある程度対応することができます。ただし、本格的な動画編集を行うのであれば、GeForce RTXシリーズのグラフィックスを搭載した機種がおすすめです。
ゲーム △~○ 高めの内蔵グラフィックス性能なので、画質を落とせば、軽めのゲームであればプレイできるものもあります。ただし、本格的ゲームがしたい場合は、ゲーミングPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイのチェックです。

前述しましたが、HP Pavilion Plus 14-ewは、以下のような2種類のディスプレイがあります。どちらも画面比16:10のディスプレイですが、パネル、解像度、光沢/非光沢など特徴が異なっているので、用途に合った方を選ぶようにしてください。

HP Pavilion Plus 14-ewのディスプレイ

(1) WQXGA (2560x1600), IPS, 非光沢, 300nit, 最大120Hz

(2) 2.8K (2880x1800), 有機EL, 光沢, 400nit, 最大120Hz

 

それぞれのディスプレイの特徴は以下の通りです。

 

(1) WQXGA (2560x1600), IPS

まず、(1)のIPS液晶をチェックしています。

画面サイズと、解像度のバランスがいいです。また、色域が広めなので、ウェブ上の画像や映像をオリジナルに近い色鮮やかな表示で見ることができます。ネット閲覧、Officeソフトでの作業など、一般的な用途に使いやすく、おすすめです。その他の特性や詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測では、sRGBカバー率99%でした。広めの色域です。最大輝度は、当サイトの計測では339cd/m2となっており、普通です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、どの色も1:1に近い直線になっており、自然な感じの発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢ディスプレイなので、天井のライトや周囲の物の画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

(2) 2.8K (2880x1800), 有機EL

続いて、(2)の2.8K有機ELディスプレイの特性です。こちらは、メーカーからお借りしたCPUが古いモデルでのテスト結果を掲載します。パネルは同じです。

DCI-P3 100%クラスとさらに広色域で、メリハリのある美しい表示が可能なディスプレイです。解像度も高めなので、写真や動画を見たり、ライトに編集したりする方に適しています。その他の特性や詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は、下表の通りで、広色域です。最大輝度は、当サイトの計測では382cd/m2となっており、やや高めです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 99.9%
Adobe RGBカバー率 97.3%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、どの色もほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢ディスプレイなので、画面への映り込みがあります。ギラつきはほとんど感じません。

画面への映り込み

有機EL特有のフリッカー(ちらつき)が検出されました。約484Hzと周波数が低めなので、体質によっては目が疲れやすくなるなど体への影響を感じるかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP Pavilion Plus 14-ewのキーボードのチェックです。

仕様を確認すると、キーピッチは約18.7x18.7mm、キーストロークは約1.3mmとなっています。

「半角/全角」キーのように若干小さいキーもありますが、主要なキーのサイズは比較的揃っており、キーボードの打ちやすさは普通です。ただし、「ENTER」キーの横にもう一列キーが配置されているのは好みが分かれる部分です。慣れるまで、「ENTER」キーを押すときに間違って、他のキーを押してしまうことがあります。

タッチパッドの使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP Pavilion Plus 14-ewのパフォーマンスのチェックです。

本製品は、以下のようなモードが用意されています。ここではデフォルトの「バランス」と、最もパフォーマンスが出る「パフォーマンス」のモードで、各種ベンチマークを掲載します。特に何も記載がない場合は、「バランス」のモードで計測しています。

パフォーマンスコントロール

 

 

CPU

CPUには、最新Core Ultra Hシリーズ(28W)のプロセッサーを搭載しています。

今回、Core Ultra 5 125Hを搭載していますが、CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。ゲーミングノートPCに搭載されていてもおかしくない高い性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Ryzen 9 8945HS 17151
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Core Ultra 5 125H 13139 [パフォーマンス]
11491 [バランス]
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core Ultra 5 125U 9553
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 7422
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core 5 120U 1879
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Ryzen 9 8945HS 1788
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i5-1340P 1722
Core i5-1335U 1698
Core Ultra 5 125H 1687 [パフォーマンス]
1682 [バランス]
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
Core Ultra 5 125H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 748 [パフォーマンス]
667 [バランス]
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i9-13900HX 119
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Ryzen 5 8540U 100
Core Ultra 5 125H 99 [パフォーマンス]
99 [バランス]
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、LPDDR5x-7467を搭載しており、メモリ帯域は広めです。なお、オンボードメモリなので、換装・増設はできません。

 

グラフィックス

HP Pavilion Plus 14-ewのCPU内蔵グラフィックスのベンチマークスコアは次の通りです。

Core UltraのHシリーズなので、内蔵グラフィックスとしては非常に高いスコアが出ています。なお、バランスモードでもパフォーマンスモードでも、スコアはほぼ変わりませんでした。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5)
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35847
GeForce MX550 35717
Core Ultra 5 125H
Intel Arc(LPDDR5X)
35692 [パフォーマンス]
35639 [バランス]
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35241
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M(DDR5)
29410
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M(LPDDR5)
28714
Core i7-1360P
Intel Xe(LPDDR5)
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics(DDR5)
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M(DDR5)
20053
Core 5 120U
Intel Graphics(LPDDR5X)
18333
Core i5-1340P
Intel Xe(LPDDR5)
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
17524
Core i5-1335U
Intel Xe(DDR4)
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス(Ryzen 5 PRO 7540Uの性能は不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
3626
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードリーダーは非搭載です。

 

その他のベンチマーク

Core Ultra 5 125H、Core Ultra 7 155Hのその他のベンチマークスコアや、ゲームのフレームレートについては下のリンク先をご覧ください。Core Ultra 7 155Hは他のPCで計測したスコアですが、Core Ultra 5 125Hのスコアは、本製品で計測したものを掲載しています。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像時間は速いです。現像作業自体も快適に行えます。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14700HX 47秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Core i7-1360P 88秒
Core i5-1340P 93秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7735U 108秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

重めのニューラルフィルターの処理に関しても、比較的速いです。アプリがNPUに対応すれば、もっと速くなることが期待できます。

  Core Ultra 5 125H Core i7-1360P
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 3分12秒 約3分47秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 2分04秒 約2分22秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

FHD動画の書き出し速度も速いです。FHD動画のカットやテロップ入れなど、ライトな編集であれば、ある程度行えます。

FHD動画の書き出し
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2分34秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポートと、USB Type-Cポートを備えています。どちらのポートもPower Deliveryと、DisplayPortに対応しています。

Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポートの動作チェックの結果は、下表の通りで、今回試した機器は全て使用することができました。

付属のACアダプターは100Wということもあり、高めの負荷をかけるなら、できるだけ大きめの容量のPD充電器がいいと思います。

Thunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker 充電器
65W Lenovo GaN充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

本製品のHDMIポートは、HDMI2.1に対応しています。

4KモニターへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、RGBで表示することができていました。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP Pavilion Plus 14-ewの質量のチェックです。

メーカー仕様値では、「約1.44kg」となっています。実測値は下表の通りで、仕様値よりはやや重いですが、十分持ち運ぶことができる質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.508kg
ACアダプター+電源ケーブル 444g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Pavilion Plus 14-ewのバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、約68Whでした。14型ノートPCとしては、大きい容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。

大容量バッテリーを搭載しているので、高解像度ディスプレイを搭載している機種としては長めのバッテリー駆動時間です。少し負荷がかかる作業を連続して行っても、(2)ぐらいの時間バッテリーで使用することができます。

バッテリー駆動時間
  スタンダードG2
Core Ultra 5 125H搭載
パフォーマンスG2
Core Ultra 7 155H搭載
(1) MobileMark 25 最大 12時間30分 最大 13時間
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 6時間35分
(1)メーカー公表値
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、約500万画素のカメラを搭載しています。ノートパソコンのWebカメラとしては解像度が高いです。比較的自然な色味の画像で、ウェブミーティングなどにも普通に参加することができます。また、プライバシーカメラスイッチを備えていますし、Windows Helloの顔認証にも対応しています。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の手前側に配置されています。音質はやや良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

「バランス」モードでも高めのCPU電力で推移していましたが、CPU温度は80℃前後と、心配のない範囲に収まっていました。

「パフォーマンス」モードにするとさらにCPU電力が上がりますが、CPU温度は90℃台になり高めです。基本的には「バランス」モードで動かしたほうがいいと思います。

  • バランス時
  • パフォーマンス時

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほぼ無音です。低負荷時も低めの騒音値です。エンコードのような高負荷時は、ある程度うるさくなりますが、一般的なノートPCと同等程度です。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約26dB 約30dB 約45dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

アイドル時や、中負荷時はそれほど熱くなりません。高負荷時は右側の温度が上がり、タイピングをしている右手が熱く感じてきます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時、低負荷時、中負荷時は、低めの消費電力ですが、エンコードのような高い負荷をかけると、消費電力は高めになります。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
5W  15W 19W 71W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Pavilion Plus 14-ewの外観のチェックです。

ボディカラーは、ナチュラルシルバーです。明るいカラーなので、全体的にライトで爽やかなイメージです。

 

天板には、「HP」をデザインしたロゴが入っています。上位の「ENVY」シリーズなどの天板に配置されるロゴデザインと同じで、かっこいいです。

 

高さは17.5mm(最薄部)です。

 

インターフェイスはご覧の通りです。USB Type-A 10Gbps、USB Type-A 5Gpbs、Thunderbolt 4 with USB4 Type-C、USB Type-C 10Gbps、HDMI 2.1を備えています。Thunderbolt 4ポートと、USB Type-Cポートは、Power Delivery、DisplayPortに対応しています。

不足のないポート構成だと思います。

 

液晶面は、下図の角度まで開きます。

 

底面はシンプルなデザインです。

 

底面カバーはやや外しにくい機種です。4つのネジを外した後、背面側に細い物を差し込んで爪を取ると外しやすいです。なお、HPの製品はたまにゴム足の下にネジがありますが、この機種はゴム足の下にネジはないので安心してください。

 

内部は下図のようになっています。冷却ファンは2つ搭載されており、ヒートパイプも2本あります。まずまずの冷却性能です。メモリはオンボードとなっており、交換や増設はできません。空のM.2スロットもありません。

 

SSDは、Type 2280のものが搭載されていました。交換することもできると思います。

 

ACアダプターは100Wです。ACアダプターは丸みを帯びていて持ちやすいですが、コンセント側のケーブルが太く、かさばります。持ち出すときは、PD充電器の方が便利だと思います。

 

まとめ

以上が、HP Pavilion Plus 14-ewのレビューです。

一般的なノートPCよりも高い性能で、解像度の高いディスプレイも搭載した14型ノートPCです。

CPUには最新のインテル Core Ultraプロセッサーを搭載しています。しかも末尾がHの「Hシリーズ」なので、プロセッサー・ベース・パワーが高めで、内蔵グラフィック性能も高く、NPUも搭載しています。

WQXGA(2560x1600)液晶または2.8K(2880x1800)有機ELディスプレイを搭載しています。1画面に表示できる情報量が多く、画面を広く使って、効率よく作業を行うことができます。また、WQXGA液晶はsRGB 100%クラス、2.8K有機ELはDCI-P3 100%クラスと色域が広いので、写真や動画を色鮮やかな表示で楽しむことができます。

ボディの質量は、約1.44kgです。1kg前後しかないモバイルノートPCほど軽くはありませんが、扱いやすいです。また、約68Whと大容量バッテリーを搭載しているので、バッテリー駆動時間も長めです。そのため、宅内の自由な場所で作業をするだけでなく、時々外に持ち出して使う、宅内モバイル兼時々持ち出すノートPCとしても使いやすいです。

普通のノートPCとは違う性能高めのノートPCが欲しい方や、画像編集などを行いたい方、息抜きに軽いゲームをカジュアルしたい方などに適した製品です。

 

Core Ultraに高品質ディスプレイ搭載

HP Pavilion Plus 14-ew

特徴

  • Core Ultra Hシリーズ搭載
  • WQXGA or 2.8Kの高解像度ディスプレイを搭載
  • 宅内兼時々持ち出しに使いやすいボディ

こんなあなたに

  • 全体的に性能高めのPCが欲しい方
  • 写真や動画の編集もしてみたい方
公式サイトはこちら

 

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