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HP Spectre x360 14-euの実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB LPDDR5x |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD |
液晶サイズ | 14.0型 16:10 |
液晶種類 | 2880x1800 有機EL 120Hz |
質量 | 約1.44kg |
バッテリー | 最大 13時間 |
価格[税込] | 20万円台~ |
HP Spectre x360 14-euは、一般的なノートPCよりも性能や質感がワンランク上の14型2-in-1 PCです。
インテル最新の「Core Ultra Hシリーズ」プロセッサーと、2.8K有機ELディスプレイを搭載しており、一般的な作業だけでなく、画像やFHD動画のライトな編集といったクリエイティブな作業にも活用することができるでしょう。
ペンを使った簡単なイラスト作成も行うことができます。
また、上品で、質感の高いボディでデザインもいいです。
2 in 1 PCであるため、自在に変形することもでき、様々なシーンで活用することができる機種です。
当サイト向け特別クーポンで安く購入可能
当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 155H、32GBメモリ、1TB SSD、2880x1800 有機EL
目次
お忙しい方は、「HP Spectre x360 14-euの特徴」のみお読みください。
HP Spectre x360 14-euの特徴
ハイクラスの14型2-in-1 PC
HP Spectre x360 14-euは、HP個人向けノートパソコンのラインアップの中でも最上位の「Spectreシリーズ」に属する製品です。インテル最新の「Core Ultra Hシリーズ」プロセッサーを搭載し、性能が高めであるだけでなく、ハイクラスにふさわしい高いデザイン性と、質感も大きな特徴となっています。
持つことに満足感を感じられるような、上質なノートパソコンが欲しい方におすすめです。
例えば、ボディの奥側のコーナーがカットされたデザインが特徴的です。ゴールドの配色がアクセントになっていますし、Thunderbolt 4ポートが配置されており、実用的でもあります。
フロント面には、くぼみが設けられており、ディスプレイ面が開きやすくなっています。
HP Spectre x360 14-euは、コンバーチブル型の2-in-1 PCなので、通常のラップトップ形状だけでなく、下図のように自在に変形して使うことができます。この時のヒンジの動きもスムーズでした。どの形状で使用しても、質の高さを感じることができます。
なお、旧モデルではゴールドのラインが側面を飾っており、ラグジュアリー感が高かったですが、新モデルでは、カットされたコーナーのみゴールドカラーとなり、その他の部分はマットなアッシュブラックに統一されています。シックで、落ち着きのあるイメージになりました。
最新のCore Ultra Hシリーズを搭載
HP Spectre x360 14-euは、インテル最新の「Core Ultra Hシリーズ」プロセッサー(PBP:28W)を搭載しており、高めの性能を備えています。
今回は、Core Ultra 7 155H搭載モデルをチェックしましたが、CPUの処理性能を測るベンチマークテストの結果は、下のグラフのようになりました。
マルチコアでは、旧世代にはなりますが、エントリークラスのゲーミングノートPCなどにも搭載されていた、Core i5-12500Hの代表的なスコアとほぼ同じ数値が出ていました。Core i7-1360Pや、Ryzen 7 7735Uといった、一般的なノートPCの中では高めの性能のプロセッサーよりもさらに高い処理性能を備えており、快適に作業を行うとができます。
なお、本機器では、動作モードによって、実際のパフォーマンスに大きく差が出ます。重めの作業をする場合は、「パフォーマンス」モードに切り替えて使うといいです。
「Core Ultra Hシリーズ」プロセッサーは、グラフィックス性能もCPU内蔵のものとしては高いです。ベンチマークでは、GeForce MX550とほぼ同じスコアが出ました。FHD動画の簡単な編集作業や、画質を落とせばライトなゲームもある程度行うことができます。
さらに、NPUを搭載しているので、アプリの対応が進むと、AIを使った処理も高速化されます。また、LP Eコアを搭載することで、低負荷時のバッテリー駆動時間も優れています。
美しい表示の2.8K有機ELディスプレイを搭載
HP Spectre x360 14-euは、画面比16:10、2.8K(解像度:2880x1800)の14型有機ELディスプレイを搭載しています。
2.8Kと解像度が高いので、100%スケールでの表示であれば、一般的なFHD(解像度:1920x1080)のディスプレイよりも1画面に多くの情報を表示することができ、マルチウィンドウで効率よく作業を行うことができます。
また、DCI-P3 100%クラスと広色域で、黒の表現力も高く、高精細・色鮮やかな美しい表示で画像や映像を見ることができます。ビジネスシーンで相手の方に画面を見せたり、オフの時間にネット動画などを見てリラックスしたりするのにも適しています。
アクティブペン付きで手書き入力が可能
HP Spectre x360 14-euには、下図のようなアクティブペンが付属しており、ペンを使った手書きメモやスケッチなどを行うことができます。
ペンは、4,096段階の筆圧感知に対応しており、USB-Cで充電することができます。
このペンを使って実際に絵を描いてみましたが、ジッターはあるものの、iPadよりもやや摩擦感があって(滑りにくくて)、比較的描きやすかったです。本格的な液タブには及びませんが、ちょっとしたイラスト作成や、ラフ画には十分使うことができると思います。
持ち出しもできる扱いやすい質量
HP Spectre x360 14-euは、質量が約1.44kgとなっています。モバイルノートPCほどの軽さではありませんが、扱いやすく、収納や宅内での移動もしやすいです。また、軽さにこだわる方でなければ、カバンに入れて時々外に持ち出して使うこともできると思います。
また、バッテリーも約68Whと容量が大きいです。当サイトのチェックでもバッテリー駆動時間は比較的長かったので、外出先でもバッテリー駆動でしっかり使うことができます。
宅内兼時々持ち出しもできる機種として、色々な場面で活用することができるでしょう。
やや気になる部分
HP Spectre x360 14-euは、下図のようなポート構成となっています。フルサイズのUSBポートが1つと、Thunderbolt 4ポートが2つと、数も種類も少なめです。
旧モデルでは、HDMIポートやmicroSDカードスロットもありましたが、本機器ではこれらのポートが省かれてしまったのが、少し残念です。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 画面比16:10、2.8K解像度の14型ディスプレイを搭載しており、Web閲覧やOffice作業を快適に行うことができます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかな表示が可能な有機ELディスプレイを搭載し、サウンドも比較的いいです。動画鑑賞を快適に楽しむことができます。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | DCI-P3 100%の有機ELディスプレイを搭載しています。CPUにも「Core Ultra H」を搭載しており、一度に100枚ぐらいのRAW現像を行うのであれば、十分対応することができます。 |
動画編集 | △~○ | CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えており、FHD動画の普通の編集であれば、ある程度快適に行えます。ただし、本格的な動画編集を行うのであれば、GeForce RTXシリーズのグラフィックスを搭載した機種がおすすめです。 |
ゲーム | △~○ | 軽めのゲームであれば、画質を落とすことでプレイができるものもあります。ただし、本格的にゲームがしたい場合は、「ゲーミングノートPC」で紹介しているPCがおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイのチェックです。
HP Spectre x360 14-euでは、画面比16:10、2.8K(2880x1800)解像度、120Hzの有機ELディスプレイを搭載しています。解像度が高いので、1画面を広く使って作業をすることができます。また、DCI-P3 100%と広色域で、有機ELらしく黒色の表現も美しいので、精細かつ色鮮やかな表示で画像や動画を見ることができます。ただ、タッチパネル特有の電極線がやや目立つフリッカーがあります。詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した色域は、下表の通りで、広色域です。最大輝度は、当サイトの計測では343cd/m2となっており、普通です。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 100% |
Adobe RGBカバー率 | 94.8% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Spectre x360 14-euのキーボードのチェックです。
仕様を確認すると、キーピッチは約18.7x18.7mm、キーストロークは約1.3mmとなっています。
キーストロークはやや浅めですが、アルファベットキーや数字キーのサイズが揃っており、たわみも少なく、比較的打ちやすいキーボードです。ただ、電源ボタンが右上の端に配置されているため、「DELETE」キーが「BACKSPACE」キーの真上ではありません。
タッチパッドは、ハプティック(触覚フィードバック)タイプです。普通のタッチパッドと同じように、違和感なく使うことができました。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
HP Spectre x360 14-euのパフォーマンスのチェックです。
本製品は、「myHP」というアプリの「パフォーマンスのコントロール」で、動作モードを変更することができます。デフォルトでは「Smart Sense(スマートセンス)」 になっており、自動で最適なパフォーマンス&ファン速度に制御されます。今回は、この「スマートセンス」と、最も高い性能が出る「パフォーマンス」で計測した各種ベンチマークの結果を掲載します。
CPU
CPUには、Core Ultra 5 125HまたはCore Ultra 7 155Hを搭載しています。インテルの最新プロセッサーで、一般ノートPCとしては処理性能およびグラフィックス性能が高めですし、NPUを搭載しており、AI処理性能も高いです。
今回は、Core Ultra 7 155Hを搭載しており、ベンチマーク結果は以下の通りです。
マルチコアでは、Core i5-12500Hの代表的なスコアに近い、高めの数値が出ていました。一般的なノートPCよりも高い処理性能をしっかりと発揮しています。 シングルコアのスコアも高めでした。
なお、動作モードによって実際のパフォーマンスに大きな差がありました。Web閲覧などの一般的な作業であれば、「スマートセンス」モードで十分快適だと思いますが、RAW現像やFHD動画の編集など、高めの負荷がかかる作業を行う場合は、「パフォーマンス」モードに切り替えるといいでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリは、LPDDR5X-6400です。SiSoftware Sandra 2020でメモリの帯域を計測しようとしましたが、正常に計測できませんでした。しかし、メモリ帯域は広いはずです。オンボードなので、メモリの増設・換装はできません。
グラフィックス
HP Spectre x360 14-euのグラフィックスは、「Core Ultra H」プロセッサーの内蔵グラフィックスです。
今回は、Core Ultra 7 155Hを搭載しており、ベンチマークスコアは次の通りです。
GeForce MX550と同程度のスコアが出ており、CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能を備えていることが分かります。
なお、動作モードを「パフォーマンス」にすると、グラフィックス性能が少しアップしています。グラフィックスに負荷がかかる作業をするときは、「パフォーマンス」モードに切り替えるといいと思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており非常に高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードリーダーは非搭載です。
クリエイターソフトの処理時間
以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。ここでは、「パフォーマンス」モードで計測しています。
一般的なノートPCとしては十分な速度でRAW現像することができています。趣味や、外出先でのRAW現像などによさそうです。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
処理によっては、第13世代Core i7-1360Pよりも長めの時間がかかる場合がありました。なお、AIを活用した処理は、PhotoshopがNPUに対応すれば、もっと速くなるのではないかと思います。
本製品 | 参考 Core i7-1360P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約4分18秒 | 約4分16秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約3分25秒 | 約2分41秒 |
FHD動画の書き出し速度は、比較的速かったです。FHD動画のライトな編集であれば、ある程度快適に行えると思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
本製品は、Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポート(Power Deliveryと、DisplayPortに対応)を2つ備えています。
Thunderbolt 4 with USB4 Type-Cポートの動作チェックの結果は、下表の通りで、今回試した機器は全て使用することができました。
PD充電器での充電に関しては、45Wのものでも充電することができていました。ただ、出力が低いと充電にかかる時間が長くなるので、PD充電器を使用するのであれば、付属のACアダプターと同じ65Wぐらいの出力があるものを選ぶといいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker 充電器 | ○ | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※ いずれも、製品に付属のHP製ACアダプターの使用をおすすめとの警告が表示
HDMIの動作チェック
本製品には、HDMIポートはありません。
質量のチェック
HP Spectre x360 14-euの質量のチェックです。
メーカー仕様値では、「約1.44kg」となっています。実測値は下表の通りで、仕様値とほぼ同じでした。モバイルノートPCほどの軽さではありませんが、十分持ち運ぶことができる重さだと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.467kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 301g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Spectre x360 14-euのバッテリー駆動時間をチェックします。
バッテリー容量は、約68Whでした。14型ノートPCとしては、大きい容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。
LP Eコアを搭載することで、低負荷時の省電力性能がアップした「Core Ultra Hシリーズ」のプロセッサーを搭載し、バッテリー容量も大きいため、2.8Kの高解像度ディスプレイを搭載した機種としては長めのバッテリー駆動時間です。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)のように長い時間の動作が可能でした。実際の使用に近い、少し負荷がかかる作業を連続して行う場合でも、(3)ぐらいの時間バッテリーで使用することができました。一般的な使い方であれば、バッテリー残量を気にせず1日使うことができると思います。
バッテリー駆動時間 |
|
(1) MobileMark 25 | 最大 13時間 |
(2) 動画再生時 | 17時間02分 |
(3) CPU12%、GPU12%の負荷 | 6時間02分 |
(1)メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、約900万画素のカメラを搭載しています。ノートパソコンのWebカメラとしては解像度が高いです。明るく、精細な画像で、細部まで綺麗に映っていました。ウェブミーティングなどへの参加時も好印象を持ってもらうことができそうです。
プライバシーカメラスイッチを備えており、キーボードの「F2」キーを押すことで、カメラのON/OFFを切り替えることができます。また、IRカメラも備えており、Windows Helloの顔認証にも対応しています。
スピーカー
スピーカーは、キーボード面の両側と底面の手前側に配置されており、クアッドスピーカー構成となっています。音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6~7点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。
「スマートセンス」モードでは、CPU電力は24W前後で推移しています。PBP:28WのCPUとしてはやや低めのCPU電力で動作しているので、CPU温度も約67℃前後と低めの温度で落ち着いています。
「パフォーマンス」モードでは、CPU電力がアップし、36W前後をキープして動作していました。CPU温度も少し上がりますが、80℃を超えないぐらいの温度に収まっており、こちらも問題ない温度です。
CPU温度を心配する必要はなさそうです。高めのパフォーマンスが必要な場合は、「パフォーマンス」モードに切り替えて使用していいと思います。
- スマートセンス時
- パフォーマンス時
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、ほぼ無音です。負荷のかかる作業をすると騒音値が上がります。それでも、エンコードのような高い負荷をかけても、同じような構成の他の機種と比べてやや低めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
負荷がかかっても、表面温度はそこまで上がっていません。パームレスト部の温度も低く保たれており、不快感なくタイピング等の作業を行うことができます。
なお、底面の温度を確認すると、そこまで高い温度にはなっていませんが、火傷には気を付けましょう。また、今回貸出機なので分解はしていませんが、底面の温度を見ると、ファンが2つ搭載されていることが分かります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。
処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は低い消費電力です。負荷がかかるとそれなりに消費電力は上がりますが、普通のノートPCと同等程度です。
外観のチェック
HP Spectre x360 14-euの外観のチェックです。
奥側のカットされたコーナーが特徴的なデザインとなっています。
アッシュブラックのボディカラーで、マットな感じで、質感もいいです。ただ、旧モデルのゴールドのラインが輝くデザインの方がラグジュアリー感がありましたが、今回の新モデルはやや落ち着いた感じになりました。
天板には、「HP」をデザインしたロゴが入っています。
約360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型なので、一般的なラップトップ形状だけでなく、以下のように、スタンド形状、テント形状、タブレット形状などに変形して使用することができます。
閉じた状態です。厚みは16.9mmとスリムです。
インターフェイスはご覧の通りです。USB Type-A 10Gbps、Thunderbolt 4 with USB4 Type-C(Power Delivery、DisplayPort2.1に対応)x2を備えています。
旧モデルではあった、HDMI出力ポートや、microSDカードリーダーがなくなり、ユーザーによってはやや不便に感じるかもしれません。
電源ボタンには、指紋認証センサーが統合されており、Windows Helloの指紋認証を使用することができます。
底面です。
ACアダプターは65Wです。本体のサイズは普通ですが、コンセント側のケーブルが太く、ややかさばります。持ち出す頻度が高い場合は、PD充電器を準備した方が便利だと思います。
まとめ
以上が、HP Spectre x360 14-euのレビューです。
HPの個人向けノートPCの中で最上位のSpectreシリーズだけあって、性能、質感がともに優れており、満足度の高い、ハイクラスの14型2-in-1 PCとなっています。
2つのコーナーがカットされたボディが特徴的です。上品なデザインで、質感もよく、所有することに満足を感じることができます。なお、旧モデルよりは大人しめのデザインになり、ラグジュアリー感はやや抑えられています。
CPUには、インテル最新の「Core Ultra Hシリーズ」プロセッサーを搭載しており、処理性能、グラフィックス性能がともに、一般的なノートPCよりも高かったです。ライトなクリエイティブワークにもある程度快適に使用することができるでしょう。NPUも搭載しているので、これからアプリの対応が進むことで、AIを使った処理も速くなると思います。
ディスプレイには、2.8K、DCI-P3 100%の有機ELを搭載しています。画面を広く使って、効率よく作業が行えるだけでなく、画像や映像を高精細、広色域の色鮮やかで美しい表示で見ることができます。また、付属のアクティブペンでの手書き入力にも対応しているので、ちょっとしたイラスト制作などにも使用することができるでしょう。
上記のようなCPUと、ディスプレイを搭載しながら、質量は約1.44kgと扱いやすいです。コンバーチブル型ノートPCで、使う場所や用途に合わせて変形することができるので、色々なシーンで活用することができます。
高解像度ディスプレイを搭載していますが、Core Ultraを搭載することで、バッテリー駆動時間も比較的長めだったので、時々外に持ち出して使うのにも適していると思います。
やや気になる部分としては、旧モデルからHDMIポートやmicroSDカードリーダーが省かれ、ポート類が少なくなったことが挙げられます。必要に応じてUSBアダプターやドングルのようなものを用意して対応しましょう。
ハイクラス 2 in 1 PC
HP Spectre x360 14-eu
特徴
- 質感が良く、上品なデザインの高級機種
- 2.8K、DCI-P3 100%の有機ELディスプレイ搭載
- 「Core Ultra H」搭載による高めの性能
こんなあなたに
- 性能と質が高く、満足度の高い機種が欲しい方
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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