富士通 LIFEBOOK WU2/H1の実機レビュー

更新日:
CPU Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i5-1340P
Core i7-1355U
Core i7-1360P
メモリ 4GB ~ 32GB
ストレージ 最大2TB PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 1920x1200 非光沢
質量 25Wh:約758g
64Wh:約868g~
バッテリー 25Wh:約11.0時間
64Wh:約29.5時間 ※1
価格[税込] 14万円台~

※1 5Gモデルは約28.0時間

おすすめの超軽量モバイルノート

LIFEBOOK WU2/H1は、14型で「約758g~」と、驚くほど軽いモバイルノートPCです。

13.3型液晶だった従来機種から、画面比16:10の14型液晶へと変化を遂げています。

また、打ちやすいキーボードを搭載し、ポート類も揃っており、5G対応モデルも選択することができます。

さらに、64Whバッテリー搭載時は、最大約29.5時間のバッテリー駆動が可能で、それでも約868g~と軽いです。

完成度の高いモバイルノートPCとして、ビジネスパーソンや、大学生にもおすすめです。

なお、モデルによって、構成が多少異なるので、間違えないようにしてください。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-1340P、16GBメモリ、256GB SSD、64Whバッテリー、5G対応

Core i7-1355U、32GBメモリ、256GB SSD、64Whバッテリー NEW!

 

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目次

お忙しい方は、「LIFEBOOK WU2/H1の特徴」のみお読みください。

 

LIFEBOOK WU2/H1 の特徴

14型にサイズアップしても超軽量!

LIFEBOOK WU2/H1は、モバイルノートPCとして人気の高い、LIFEBOOK UHシリーズの最新機種です。従来機種は13.3型のサイズでしたが、新モデルでは14型へとサイズアップしています。

驚きなのは、従来機種のLIFEBOOK WU2/G2は、質量が約736g~の超軽量機種でしたが、14型にサイズアップした新モデルのLIFEBOOK WU2/H1でも、約758g~と質量は微増にとどまっており、この軽さを維持していることです。

14型軽量ノートの比較
製品名 質量
LIFEBOOK WU-X/H1 (25Wh) 約689g~
LIFEBOOK WU2/H1 (25Wh) 約758g~
LIFEBOOK WU2/H1 (64Wh) 約868g~
LAVIE Direct NEXTREME Carbon (標準バッテリー) 約869g
ASUS ExpertBook B9 (33Wh) 約880g
LAVIE Direct NEXTREME Carbon (大容量バッテリー) 約921g~
LIFEBOOK WU2/H1 [5G対応モデル] (64Wh) 約928g~
dynabook RZ (48.7Wh) 約940g
VAIO Z 約982g~
マウス DAIV 4P 約997g
ASUS ExpertBook B9 (66Wh) 約1.005kg
パナソニック レッツノート FV (30Wh) 約1.034kg~
VAIO SX14 約1.046kg~
dynabook RZ (約65Wh) 約1.05kg
ThinkPad X1 Carbon 約1.12kg~
パナソニック レッツノート FV (56Wh) 約1.134kg~
mouse X4-R5 約1.16kg~

 

上の表を見てもわかるように、LIFEBOOK WU2/H1の約758g~という質量は、14型軽量ノートPCの中でもトップクラスの軽さです。おすすめは、64Whのバッテリーを搭載したLIFEBOOK WU2/H1で、バッテリー容量が大幅に増えるのに、質量は110g程度しか変わりません。質量とバッテリー駆動時間のバランスを考えたら、こちらのほうがおすすめです。

日常的に持ち運びがしやすい14型ノートPCを探しているのであれば、間違いなく候補に入れたい機種です。

14型で約758g~と非常に軽い

 

64Whの大容量バッテリーがおすすめ

上の「14型軽量ノートの比較」の表でも示していますが、LIFEBOOK WU2/H1では、25Whと、64Whの2つの容量のバッテリーがあり、購入時のカスタマイズでどちらのバッテリーを搭載するか選択することができます(LIFEBOOK WU2/H1 [5Gモデル]は、64Whバッテリーのみです)。

それぞれのバッテリー駆動時間と、質量の仕様値は下表のとおりです。

モバイルノートPCで60Wh超のバッテリーというのは、かなり大きめの容量なので、最大約29.5時間と非常に長いバッテリー駆動が可能です。実際の使用では半分以下の駆動時間になるとは思いますが、負荷の高い作業をするのでなければ、バッテリー残量を気にすることなく丸一日使用できるレベルです。また、この64Whバッテリーを搭載しても、約868g~と十分すぎるほど軽いので、64Whのバッテリーがおすすめです。

  [軽量モデル]
25Wh
[軽量モデル]
64Wh
[5Gモデル]
64Wh
バッテリー駆動時間
( JEITA2.0)
約11.0時間 約29.5時間 約28.0時間
質量 約758g~ 約868g~ 約928g~

 

画面比16:10の14型液晶で作業性もアップ

LIFEBOOK WU2/H1は、最近トレンドである、画面比16:10の14型液晶(解像度:1920x1200)を搭載しています。

従来機種の画面比16:9の13.3型液晶(解像度:1920x1080)からサイズが大きくなっただけでなく、画面比も変わり、縦方向に少し長くなりました。Webブラウザや、Wordなど縦にスクロールするソフトでの作業が少ししやすくなりますし、一度に表示できる情報量が増えたことで、Excelなどでの作業性もアップしています。外出先でも、より快適に作業することができるでしょう。

また、搭載する液晶は、当サイト計測でsRGBカバー率97.8%と色域も広めでした。色鮮やかな表示が可能なので、RAW現像などの用途にも対応できると思います。

画面比16:10の14型液晶で作業がしやすい

 

打ちやすいキーボード

LIFEBOOK WU2/H1は、キーピッチが約19mmのフルサイズキーボードを搭載し、主要なキーのサイズも揃っています。また、「半角/全角」キー、「Backspace」キー、「Enter」キーなどのサイズも大きく、押しやすいです。モバイルノートPCとしては、タイピングがしやすいキーボードだと思います。

タイピングすることが多い方、例えば、資料を作る機会が多いビジネスパーソンや、レポートや卒業論文などに取り組む大学生などにもおすすめです。

タイピングしやすいキーボード

 

5Gモデルもあり

LIFEBOOK WU2/H1では、「5G対応モデル」も選択できます。SIMカードのサイズはnano SIMで、本体側面にSIMカードスロットがあります。

格安SIMなどを挿しておくと、外出先でも簡単にインターネット接続を利用することができます。外で、メールのチェック、オンラインストレージの使用、ウェブ検索などを行うことが多いのであれば、「5G対応モデル」がおすすめです。

5Gモデルあり

 

実際に試してみましたが、最初の設定や、接続などにも問題なく使用できました。筆者の自宅の庭で速度を計測してみたところ、田舎でも5Gエリアに入っていました。5Gエリアにしてはそこまで速くはありませんでしたが、それでも171Mbpsもの速度が出ていました。最近は、5G対応エリアも増えているので、5Gの恩恵を感じる場面も多いと思います。

5G通信時の速度

 

なお、LIFEBOOK WU2/H1でWWANに対応しているのは「5G対応モデル」のみなので、LTEで十分だけど・・と言う場合でも、「5G対応モデル」を選択する必要があります。ただし、Core i5-1340P、16GBメモリ、5G対応で22万円台(税込)~という価格は、他社の5G対応モデルと比べると安い方だと思います。

 

ポート類も充実

LIFEBOOK WU2/H1は、非常に軽い機種ですが、軽量化のためにポート類が省かれているということがありません。USB Type-A、USB Type-Cに加えて、HDMIやLANポートも備えています。オフィスや、出張先で、有線LANでネットにつなぐような場合でも、別途アダプターを用意する必要はありません。

ただし、従来モデルではフルサイズのSDカードリーダーを備えていましたが、新モデルではmicroSDカードリーダーに変更されています。カメラで撮った写真や動画をSDカード経由で取り込みたい方にとっては、やや残念な変化です。

ポート類も充実

 

新色のフロストグレー

LIFEBOOK WU2/H1では、新色のフロストグレーが追加されました。普通のブラックのカラーに飽きた方は、こちらのカラーも検討してみてはいかがでしょうか?

新色のフロストグレー

 

兄弟モデルとの比較

LIFEBOOK WU2/H1を含むLIFEBOOK UHシリーズには複数のモデルがあります。購入時に間違えないよう、ここでは各モデルについて少し解説します。

LIFEBOOK UHシリーズのモデル一覧

 

1番上のWU-X/H1は、約689g~と非常に軽い、世界最軽量モデルです。ただし、バッテリー容量が25Whと小さいです。

2番目のWU2/H1は、今回レビューしているモデルで、64Whバッテリーを搭載しても約868g~と軽いです。同シリーズの中では価格も安いです。なお、搭載するCPUはPBP:15WクラスのUシリーズCoreとなります。

3番目のWU2/H1 5Gも、今回レビューしているモデルです。5Gに対応しているので、外出先でインターネットを使うことが多い場合は、こちらを選ぶといいでしょう。CPUもPBP:28WクラスのPシリーズCoreを搭載し、モバイルノートPCとしては処理性能が高めです。

4番目のWU4/H1は、ITリテラシー高めのユーザーをターゲットとしたモデルです。ボディが上質なオールブラックカラーで、特別感のある製品を所有したい方におすすめです。性能はWU2/H1 5Gとほぼ同じです(5Gには非対応)。

5番目のWU3/G2はヒンジが360度回転する2 in 1 PCです。現時点では、第12世代Core搭載となっています。

6番目は、第12世代Coreを搭載した、13.3型サイズの旧モデル(アウトレット)です。

1~4番目のモデルについて、主な相違点をまとめたのが下表です。搭載するCPU、Thunderbolt 4対応の有無や、バックライトの有無、質量、バッテリー駆動時間などが異なります。処理性能重視であれば、PシリーズCoreを搭載するWU2/H1 5Gモデルか、FMV Zeroがいいでしょう。個人的には、WU2/H1か、5Gに対応したWU2/H1 5Gがおすすめです。

LIFEBOOK UHシリーズ カスタムメイドモデルの比較
  [最軽量モデル]
WU-X/H1
[軽量モデル]
WU2/H1
[5Gモデル]
WU2/H1 5G
[FMV Zero]
WU4/H1
CPU Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i3-1315U
Core i5-1335U
Core i7-1355U
Core i5-1340P
Core i7-1360P
USB-C PowerDelivery対応
DisplayPort出力対応
Thunderbolt 4対応
PowerDelivery対応
DisplayPort出力対応
キーボード バックライトなし バックライト付き
5G 対応
質量 約689g~ 25Wh:約758g~
64Wh:約868g~
約928g~ 約888g~
バッテリー 約11.0時間
(25Wh)
25Wh:約11.0時間
64Wh:約29.5時間
約28.0時間
(64Wh)
約29.5時間
(64Wh)

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面比16:10の14型液晶を搭載し、スペックも十分です。快適に作業できるでしょう。
オンライン会議 カメラ、マイク、スピーカーが搭載されており問題なくオンライン会議をすることができます。
動画鑑賞 ディスプレイは色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測でsRGBカバー率97.8%と色域広めの液晶を搭載しており、画像の編集などの用途にもある程度使えます。なお、この用途で使用するなら、16GB以上のメモリを搭載したモデルがおすすめです。
動画編集 △~○ FHD動画の簡易的な動画編集ならできると思います。この用途の場合、PシリーズCoreで、16GB以上のメモリを搭載したモデルがおすすめです。ただし、本格的な動画編集には、外部グラフィックスを搭載したノートPCがいいでしょう。
ゲーム 軽いゲームならできないこともありませんが、ゲームをするなら、外部グラフィックスを搭載したゲーミングノートPCをおすすめします。

 

ディスプレイのチェック

LIFEBOOK WU2/H1のディスプレイのチェックです。

液晶パネルの型番は、「NV140WUM-N61」でした。

従来モデルでは13.3型のFHD液晶でしたが、14.0型のWUXGA液晶へと変化しています。最近のトレンドである、画面比16:10(1920x1200)の液晶で、サイズが大きくなっただけでなく、縦方向の表示面積が少し広くなり、作業のしやすさもアップしています。非光沢で、フリッカーも発生しておらず、見やすい液晶です。色域も広めなので、ライトな画像編集などにも使うことができると思います。

最大輝度は、当サイトの計測では451cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測では、sRGBカバー率は97.8%でした。広めの色域です。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、中間部の明るさでは青や緑がわずかに弱いですが、概ね自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、反射や映り込みが抑えられています。ギラつきも、ほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度でもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

LIFEBOOK WU2/H1のキーボードのチェックです。

今回は、標準の「かな表記なし、日本語配列キーボード」を搭載しています。

実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。標準的なキーサイズです。

主要なキーのサイズが揃っていますし、「半角/全角」キー、「Backspace」キー、「Enter」キーなどの頻繁に押すキーのサイズも大きく、押しやすいです。モバイルノートPCの中では、比較的打ちやすいキーボードだと思います。

タッチパッドは、やや小さめのサイズですが、使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

LIFEBOOK WU2/H1のパフォーマンスのチェックです。

Windowsの「設定」→「システム」→「電源とバッテリー」で「電源モード」を変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「最適なパフォーマンス」で計測を行いました。

電源モード

 

CPU

LIFEBOOK WU2/H1では、モデルによって大きく分けて2種類のCPUを搭載しています。最軽量/軽量モデルでは、CPU電力が15Wクラスの第13世代Core (U)を搭載しており、Core i3-1315U、Core i5-1335U、Core i7-1355Uを選択することができます。一方、5Gモデルでは、CPU電力が28Wクラスの第13世代Core (P)プロセッサーを搭載しており、Core i5-1340PまたはCore i7-1360Pを選択することができます。

今回は、Core i5-1340PとCore i7-1355Uをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

Core i5-1340Pは、シングルコア、マルチコアともに、第13世代Core i5-1340Pとして順当なスコアが出ていました。モバイルノートPCとしては十分な高めの処理性能を備えていることが分かります。

Core i7-1355Uは、マルチコアについてはCore i5-1340Pよりも2割ほどスコアが下がります。ただしシングルコアについてはCore i5-1340Pとほぼ同等で、負荷が低めの作業であれば、特に遅さを感じることはないでしょう。

なお、動作モードを「最適なパフォーマンス」にすることで、スコアがアップしています。ただ、後述しますが、このモードにするとCPU温度が高めになるので、基本的にはデフォルトの「バランス」モードで使用したほうが無難だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-1340P
Core i7-1355U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
9128 [最適なパフォーマンス]
7324 [バランス]
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1355U 7492 [最適なパフォーマンス]
5740 [バランス]
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1355U 1779 [最適なパフォーマンス]
1634 [バランス]
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
1715 [最適なパフォーマンス]
1633 [バランス]
Core i5-1335U 1685
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※Core i3-1315UのCPUは使ったことのが無いので非掲載

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

今回チェックしているモデルでは、メモリにLPDDR5-6400またはLPDDR5-6000を搭載しています。思ったほどの数値は出ませんでしたが、それでもメモリ帯域は広めでした。なお、モデルや構成によってメモリの形式は異なり、LPDDR5-5200、LPDDR5-6000、LPDDR5-6400のいずれかとなります。

オンボードメモリなので、メモリの増設・換装はできません。購入時に少しゆとりのあるメモリ容量を選んでおくことをおすすめします。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
LPDDR5-6400 16GBメモリ
LPDDR5-6000 32GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-6400
デュアルチャネル
54.23GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
50.46GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵のグラフィックスです。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

グラフィック性能については、Core i7-1355Uのほうが、Core i5-1340Pよりも実行ユニットが多いこともあり、スコアが高くなっています。CPU内蔵グラフィックスとしては十分な性能です。

3Dゲームなどをするには物足りない性能ですが、動画視聴のような一般的な作業であれば、問題なく動作します。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i5-1340P
Core i7-1355U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1280P
メモリLPDDR5-5600
23333
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1355U
メモリLPDDR5-6000
21408 [最適なパフォーマンス]
18062 [バランス]
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-6400
18181 [最適なパフォーマンス]
16828 [バランス]
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載していました。PCIe Gen4 SSDの割に速度が出ていないように感じるかもしれませんが、搭載していたSSDの仕様を見ると、シーケンシャルリード:3500 MB/sとなっていたので、搭載するSSDの性能に応じた速度が出ています。実用的に十分速い読み込み速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3579
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

LIFEBOOK WU2/H1は、microSDカードスロットを搭載しています。従来モデルでは、フルサイズのSDカードリーダーを備えていたので、microSDカードサイズにダウンしたのは少し残念です。

アクセス速度は高速でした。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、LIFEBOOK WU2/H1で計測した各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「最適なパフォーマンス」モードで計測しました。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i5-1340Pであれば、モバイルノートPCであることを考えると、実用的なRAW現像速度だと思います。外出先でのRAW現像にも使用できそうです。ただ、Core i7-1355Uだとちょっと時間がかかっているかなと思います。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i5-1340P 92秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
Core i7-1355U 124秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、Core i5-1340Pであれば、Core i7-1260Pを搭載した機種よりも少し短い時間で処理できていました。ライトな画像編集も行いたい場合は、第13世代Core (P)を搭載するモデルを選択するといいと思います。

Core i7-1355Uの場合はやや時間がかかっていました。

  Core i5-1340P Core i7-1355U 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒  約3秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約4分1秒 約5分6秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分42秒 約3分14秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

どちらのCPUも、FHD動画の書き出し速度は比較的速かったです。FHD動画のカットやテロップ入れなど、ライトな編集であれば、ある程度快適に行えると思います。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1355U
Intel Iris Xe
2分43秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
2分44秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分50秒
Core i7-1280P
Intel Iris Xe
3分00秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分01秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分06秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 5825U
Radeon Graphics
4分42秒
Ryzen 5 5625U
Radeon Graphics
4分48秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分05秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

LIFEBOOK WU2/H1では、USB Type-Cポートを2つ備えています。5Gモデルでは、Power Delivery、DisplayPort出力に加えて、Thunderbolt 4にも対応しており、下表のように今回試した全ての機器が使用できました(なお、モデルによっては、Thunderbolt 4には対応していないので、ご注意下さい)。

USB-Cアダプターによる本機への給電に関しては、18W出力のものも使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力出来ていました。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

LIFEBOOK WU2/H1の質量のチェックです。

メーカーの仕様表では、25Whバッテリー搭載時が「約758g~」、64Whバッテリー搭載時が「約868g~」、5Gモデル(64Whバッテリー搭載)が「約928g~」となっています。

今回は、64Whバッテリーを搭載した2つのモデルを計測しましたが、仕様よりもやや軽かったです。14型で、大容量バッテリーを搭載しながら、この質量はかなり軽いです。

ACアダプターは、5Gモデルでは65Wのものが付属しており、こちらも比較的軽いです。軽量モデルの場合は、45Wと65Wの2種類から選ぶことができます。サイズはそれほど変わらず、充電速度が速くなるので、65WのACアダプターのほうがおすすめです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  [5Gモデル]
64Whバッテリー
64Whバッテリー
PC本体 903g 859g
65W ACアダプター+電源ケーブル 243g 248g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。

64Whバッテリーを搭載したモデルなら、動画再生のような軽い負荷の作業であれば、かなり長い時間のバッテリー駆動が可能です。

少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(3)ぐらいの駆動時間になります。PBPが28WのCore i5-1340Pよりも、15WのCore i7-1355Uのほうが、バッテリー駆動時間はやや長いです。

バッテリー駆動時間
  25Wh Core i7-1355U
64Wh
Core i5-1340P
64Wh
[5Gモデル]
(1) JEITA2.0 約11.0時間 約29.5時間 約28.0時間
(2) 動画再生時 21時間12分 20時間53分
(3) CPU約10%、GPU約10%の負荷 8時間48分 5時間19分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーカメラシャッターが付いています。カメラを使用しないときは、シャッターを閉じておくことができ、安心です。また、カスタマイズでWindows Hello対応のカメラを選択すると、顔認証を使用することができます。

Webカメラは、約207万画素のFHDカメラです。やや高めの解像度で、細部まできれいに映っています。明るさも十分で、自然な色味の画像だと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の手前側に配置されています。音質は普通で、勝手に評価すると、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。2つのモデルで計測しましたが、「最適なパフォーマンス」モードだとCPU温度が高いので、できれば「バランス」モードのままの使用をおすすめします。

 

Core i5-1340P搭載モデル

まずは、Core i5-1340P搭載モデルの結果について掲載します。

「バランス」モードでは、CPU電力は20W前後で推移し、CPU温度は74℃前後と問題のない温度でした。

「最適なパフォーマンス」モードでは、CPU電力は28W前後をキープしており、PBP(プロセッサーベース電力)通りの数値で動作させていることが分かります。ただし、CPU電力が上がるので、CPU温度も上昇しています。やや高めの温度なので、普段は「バランス」モードのまま使うのがいいでしょう。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

Core i7-1355U搭載モデル

次に、Core i7-1355U搭載モデルの結果を掲載します。

「バランス」モードでは、CPU電力が19W前後と、PBP(15W)よりも高めの数値で動作していますが、CPU温度は問題ありません。

「最適なパフォーマンス」モードでは、さらにCPU電力が上がる一方で、CPU温度がかなり高めになります。できれば、「バランス」モードで使用したほうがいいと思います。

なお、Core i5-1340P搭載モデルはダブルファンでしたが、Core i7-1355U搭載モデルはシングルファンでした。そのため、Core i7-1355U搭載モデルは放熱性能がやや劣っているようです。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

LIFEBOOK WU2/H1の騒音値を計測した結果を下に掲載します。

ここでは、Core i5-1340Pの計測結果のみ掲載します。次の表面温度、消費電力についても同様です。

アイドル時の動作値はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値が上がりますが、他のノートPCと比較すると低い騒音値です。カフェなどでもファン音を気にせずに使用できると思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

徐々に負荷をかけながら、表面温度を計測したときの結果を下に掲載します。

負荷が高くなると、キーボード面の中央から上部にかけて温度が上がっています。それでも、パームレスト部の温度はほとんど変化しておらず、低く保たれているので、不快感なくタイピングできます。

なお、負荷がかかると底面の温度も上昇します。負荷のかかる作業をするときは、ひざ置きではなく、机の上など放熱しやすい場所で行った方がいいでしょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。

全体的に低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

最後に、LIFEBOOK WU2/H1の外観のチェックです。

5Gモデルのボディカラーは「ピクトブラック」のみですが、軽量モデルでは、「ピクトブラック」、「フロストグレー」、「シルバーホワイト」の3色からボディカラーを選ぶことができます。

今回は、「ピクトブラック」、「フロストグレー」の2つの画像について掲載します。

 

ピクトブラック

4辺狭額縁の14型液晶で、画面占有比が約93%と高く、とてもスマートな見た目となっています。

13.3型の旧モデル(307×197×15.5mm)から、14型(308.8×209×15.8~17.3mm)へと、液晶サイズがアップしていますが、ボディのフットプリントは横が約1.8mm、縦が約12mm長くなっているだけで、持ち運びがしやすいサイズをキープしています。

 

天板カバーには、東レ社製カーボン素材を使用しており、軽さと堅牢性が両立しています。

従来モデルでは、天板の中央に富士通のロゴが配置されていましたが、新モデルでは天板の左下になりました。主張せず、シンプルな感じがいいと思います。

 

ボディの高さは15.8~17.3mmと薄く、カバンにも入れやすいです。

 

Windows Hello対応指紋センサーが電源ボタンに内蔵されています。

 

インターフェイスは、数も種類も豊富です。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB Type-C x2、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。

なお、USB Type-Cポートは、モデルによって仕様が異なります。5GモデルではUSB 4 Gen3 Type-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)です。一方、軽量モデルではUSB3.2 Gen2 Type-C(Power Delivery、DisplayPort対応)となっており、こちらはThunderbolt 4には対応していないので、間違えないようにしてください。

 

有線LANポートは、下図のように、LANケーブルの爪を引っかけるところを上に開いてからコネクタを差し込みます。

 

底面の画像はご覧の通りです。

 

Core i5-1340P搭載モデルの底面カバーを開けると、内部はこのようになっています。冷却ファンが2つ搭載されており、PシリーズのCoreプロセッサーでも冷却できています。

なお、Core i7-1355U搭載モデルは、貸出機だったので底面カバーを開けていませんが、サーモグラフィーを通して熱源を確認すると、シングルファンのようでした。おそらくPシリーズのCoreプロセッサーを搭載しているモデルはデュアルファンで、UシリーズのCoreプロセッサーを搭載しているモデルはシングルファンなのだと思います。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを搭載しています。ストレージの換装はできそうです。

 

今回は、5Gモデルなので、65WのACアダプターが付属しています。比較的コンパクトで、コンセント側のケーブルも太くないので、持ち運びもしやすいです。

軽量モデルの場合は、45WのACアダプターがデフォルトになっていますが、購入時のカスタマイズで65WのACアダプターに変更することもできます。

 

45Wと65WのACアダプターを比較したのが下の図です。体積はそれほど変わらず、むしろ65WのACアダプターのほうが薄いのでカバンなどには入れやすいです。

 

フロストグレー

フロストグレーの外観は下の通りです。清潔感のあるカラーで、指紋などがブラックのカラーよりも目立たないので、実用的です。トップカバーやパームレストだけでなく、ベゼル部分や底面も同色になっています。

 

ただ、LANポートの爪のような部分だけはブラックになっています。

 

まとめ

以上が、LIFEBOOK WU2/H1のレビューです。

人気の高いモバイルノートPC、LIFEBOOK UHシリーズの新機種です。13.3型液晶だった従来機種から、14型液晶へサイズアップしましたが、25Whバッテリー搭載で約758g~、64Whの大容量バッテリーを搭載しても約868g~と、非常に軽いボディをそのまま維持しています。

2つの容量のバッテリーがありますが、64Whバッテリーがおすすめです。仕様値で最大約29.5時間の駆動が可能となっており、バッテリー残量を気にせず作業ができます。

液晶には、最近増えている画面比16:10の14型液晶を搭載しています。モバイルノートPCとしては大きめの画面です。また、キーボードが比較的打ちやすく、ポート類にも不足はありません。宅内でも、外出先でも、使いやすく、効率よく作業ができます。

5G対応モデルについては、Pシリーズの第13世代Coreプロセッサーを搭載し、モバイルノートPCとしては高めの処理性能でした。5G対応のモバイルノートPCの中では、比較的価格が安いのも嬉しいです。Uシリーズの第13世代Coreプロセッサーを搭載したモデルは、処理性能はやや落ちるものの、大きな負荷をかけない方であれば、十分な性能です。

持ち運びやすさ、バッテリー駆動時間、使いやすさに優れており、モバイルノートPCとしての完成度が非常に高いです。ビジネスパーソンや、大学生などのノートPCとしてもおすすめです。

なお、よく似た兄弟機種がありますし、同じLIFEBOOK WU2/H1でも、モデルによっては搭載するCPUなど異なる部分があるので、購入時には間違えないように気を付けてください。

 

おすすめの超軽量モバイルノート

LIFEBOOK WU2/H1

特徴

  • 64Whバッテリーでも868g~と非常に軽い
  • 打ちやすいキーボードと豊富なポート類
  • 5G対応モデルあり

こんなあなたに

  • 頻繁に持ち歩きたい方
  • バッテリー駆動で長時間作業を行いたい方
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