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Core Ultra 5 125HとCore Ultra 7 155Hのベンチマーク

更新日:

 

ここでは、ノートPC向けのインテルプロセッサーCore Ultraシリーズの「Core Ultra 5 125H」および「Core Ultra 7 155H」の各種ベンチマークスコアを掲載します。

Core Ultraプロセッサーの大きな特長は3つあり、1つ目は従来のPコア、Eコアとは別に、低消費電力版E-core(LP E-core)を搭載することで、アイドル時や低負荷時の消費電力を抑えることができる点、2つ目はAI専用プロセッサーのNPUを搭載し、生成AIなどが高速化した点、3つ目はIntel Arc GPUを搭載し、グラフィック性能が向上している点です。

 

プロセッサーの仕様

ノートPC向けプロセッサーのCore Ultraシリーズは、下表のように、大きく分けるとHシリーズとUシリーズに分類されます。

Hシリーズは、Processor Base Power(PBP)が28Wまたは45Wと高めで、GPUにIntel Arcを搭載し、比較的性能の高いノートPCに搭載されます。

Uシリーズは、9Wまたは15WのPBPで、GPUには従来のIntel Graphicsを搭載し、薄型のノートPCや、タブレットPC、低価格帯のノートPCに搭載されることが多いと思われます。

今回テストする「Core Ultra 5 125H」および「Core Ultra 7 155H」は、Hシリーズのプロセッサーとなっています。

インテル Core Ultra プロセッサー
  Processor
Base Power
Maximum
Turbo Power
GPU
Hシリーズ 28W
45W
64W
115W
Intel Arc GPU
Uシリーズ 9W
15W
30W
57W
Intel Graphics

 

2023年12月22日執筆時点で発表されているHシリーズのプロセッサーは以下の通りで、「Core Ultra 7 155H」は、Pコアを6つ、GPU Xeコアを8つ搭載し性能は高めです。「Core Ultra 5 125H」は、PコアおよびGPU Xeコアが少なくなります。

Hシリーズの一覧
  Core Ultra 9 185H Core Ultra 7 165H Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 135H Core Ultra 5 125H
P / E / LP Eコア 6 / 8 / 2 6 / 8 / 2 4 / 8 / 2
Pコア最大クロック 5.1GHz 5.0GHz 4.8GHz 4.6GHz 4.5GHz
Eコア最大クロック 3.8GHz 3.6GHz
L3キャッシュ 24MB 18MB
GPU Intel Arc GPU
GPU最大クロック 2.35GHz 2.3GHz 2.25GHz 2.2GHz
GPU Xe コア 8 7
Neural Processor Intel AI Boost
PBP 45W 28W
MTP 115W 64Wまたは115W
※インテル発表時のスライドを参照
※PBP:Processor Base Power
※MTP:Maximum Turbo Power

 

ベンチマークの計測に利用したノートPC

今回、ベンチマークに使用したノートPCは、次の2台です。

 

このノートPCに、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力の推移は、次の図の通りです。なお、どちらの機種も、動作モードを変更することができ、最もパフォーマンスが出るモードへ変更してテストしています。

安定動作時のCPU電力は、HP Pavilion Plus 14-ewが45W前後、Acer Swift Goが47W前後で推移していました。PBPが28Wであることを考えると、高い数値で推移していると言えます。

他のノートPCではここまでのCPU電力が出るとは限らない(同じくらいのベンチマークスコアが出るかは分からない)ので、そのあたりを考慮して、記事を読んでいただければと思います。

今回のPCの高負荷時のCPU電力の推移
Core Ultra 5 125H(HP Pavilion Plus 14-ew)
今回のPCの高負荷時のCPU電力の推移
Core Ultra 7 155H(Acer Swift Go)

 

CPU関連のベンチマークスコア

以下、各種ベンチマークソフトのスコアおよび他のプロセッサーと比較したグラフを掲載します。

グラフは、Core Ultra 5 125HおよびCore Ultra 7 155Hのスコアを緑色にしています。

 

CINEBENCH R23

まずは、CPUレンダリングを行いCPU性能を評価するベンチマークソフト、CINEBENCH R23のスコアを掲載します。

Core Ultra 5 125Hは、今回CPU電力が高めに出ていたこともあり、ゲーミングPCに搭載されてもおかしくないスコアが出ています。

Core Ultra 7 155Hは、さらにスコアが高く、1世代前のCore i7-1360Pと比較すると、40%以上高いマルチコア・スコアです。シングルコアのスコアはCore i7-1360Pとほぼ同値でした。

CINEBENCH R23
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Ryzen 9 8945HS 17151
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i5-13500H 15302
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Core Ultra 5 125H 13139
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core Ultra 5 125U 9553
Core 5 120U 9317
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 7422
Ryzen 3 7330U 5141
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core 5 120U 1879
Core i7-1360P 1826
Core Ultra 7 155H 1810
Ryzen 9 8945HS 1788
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i5-1340P 1722
Core i5-1335U 1698
Core Ultra 5 125H 1687
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1581
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 3 7330U 1358

 

CINEBENCH 2024

次は、CINEBENCHの最新版、CINEBENCH 2024のスコアです。

Core Ultra 5 125Hのマルチコア性能は、Hシリーズ(PBP:45W)のCore i5-13500Hに近い高めのスコアが出ていました。

Core Ultra 7 155Hのマルチコア性能については、HシリーズのCore i7-13700Hに近い高いスコアでした。シングルコア性能はCore i7-13700Hほどではありませんが、Core i7-1360Pを大きく超えるスコアでした。

CINEBENCH 2024
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 748
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i9-13900HX 119
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Ryzen 5 8540U 100
Core Ultra 5 125H 99
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84

 

Geekbench 6

続いて、拡張現実や機械学習などの最先端の処理を取り入れているクロスプラットフォームのベンチマークソフト、Geekbench 6のスコアを掲載します。CINEBENCHは、処理を開始してから10分経過後にスコアを計測するのに対し、Geekbenchはすぐにスコアを計測し始めるので、Boost時のCPU電力が高めのプロセッサーのほうがスコアが出やすくなっています。

Core Ultra 5 125Hは、シングルコアのスコアはやや低めでしたが、マルチコアに関しては45WのRyzen 7 8845HSに迫るスコアが出ていました。

Core Ultra 7 155Hも、シングルコアのスコアはやや低めでしたが、マルチコアに関しては45WのRyzen 7 8845HSよりも高く、Core i7-13700Hとほぼ同じで、非常に高いスコアでした。

Geekbench 6
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
他CPUとの比較(Multi-Core)
Core i7-14700HX 14651
Core i7-13700H 12503
Core Ultra 7 155H 12375
Ryzen 7 8845HS 11900
Core Ultra 5 125H 11414
Ryzen 7 8840HS 11261
Ryzen 7 8840U 10824
Core i5-1340P 9696
Core 5 120U 9557
Core Ultra 5 125U 9219
Ryzen 5 8540U 9174
Core i7-1360P 8886
Ryzen 7 7730U 8168
Ryzen 5 7530U 7463
Core i5-1335U 7022
他CPUとの比較(Single-Core)
Core i7-14700HX 2861
Core i7-13700H 2555
Ryzen 7 8840U 2543
Core 5 120U 2526
Ryzen 7 8840HS 2456
Ryzen 5 8540U 2447
Ryzen 7 8845HS 2436
Core i7-1360P 2416
Core Ultra 7 155H 2332
Core i5-1335U 2262
Core i5-1340P 2241
Core Ultra 5 125H 2222
Core Ultra 5 125U 2129
Ryzen 7 7730U 1968
Ryzen 5 7530U 1964

 

PassMark Performance Test 11

続いて、圧縮、暗号化、物理シミュレーションなどを含む数学的計算を行うPassMark Performance Test 11.0のスコアを掲載します。

Core Ultra 5 125HのPassmarkのCPUスコアは、1世代前のCore i5-1340Pと比べると、約27%も高いスコアでした。

Core Ultra 7 155HのCPUスコアは、Core i7-13700H以上でした。Core i7-1360Pと比較した場合は、約37%も高いスコアでした。

PassMark Performance Test 11(CPU MARK)
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
他CPUとの比較(CPU MARK)
Core i7-14700HX 42666
Core Ultra 7 155H 29257
Core i7-13700H 28021
Ryzen 7 8840U 25655
Core Ultra 5 125H 25548
Ryzen 7 7735U 22371
Core i7-1360P 21341
Core 5 120U 20521
Ryzen 7 7730U 20418
Core i5-1340P 20124
Core Ultra 5 125U 19958
Ryzen 5 8540U 19404
Ryzen 5 7530U 17638
Core i5-1335U 17061

 

グラフィックス関連のベンチマークスコア

次はグラフィックス関連のベンチマークスコアを掲載します。

なお、グラフィックスはメインメモリの帯域にも影響されますが、今回のPCに搭載されていたメモリは、HP Pavilion Plus 14-ewがLPDDR5X-7467、Acer Swift GoがLPDDR5-6400で、どちらも十分な帯域です。

 

3DMark Night Raid

3DMark Night Raidのスコアは以下の通りです。「グラフィックスのスコア」の部分が、グラフィック性能を評価する指標となります。

Core Ultra 5 125Hは、GeForce GTX 1650よりは低いものの、GeForce MX550の外部グラフィックスとほぼ同等のスコアが出ていました。Core i7-1360Pと比較すると、約60%も高いスコアになっています。

Core Ultra 7 155Hは、Core Ultra 5 125Hとほぼ同じスコアでした。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5)
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35847
GeForce MX550 35717
Core Ultra 5 125H
Intel Arc(LPDDR5X)
35692
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35241
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M(DDR5)
29410
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M(LPDDR5)
28714
Core i7-1360P
Intel Xe(LPDDR5)
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics(DDR5)
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M(DDR5)
20053
Core 5 120U
Intel Graphics(LPDDR5X)
18333
Core i5-1340P
Intel Xe(LPDDR5)
17774
Ryzen 7 7730U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
17524
Core i5-1335U
Intel Xe(DDR4)
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16389

 

続いて、3DMark Time Spyの結果です。

Time Spyの場合、Core Ultra 5 125Hは、GeForce MX550よりも高いスコアが出ていました。Core Ultra 7 155Hにいたっては、GeForce GTX 1650とほぼ同等のスコアでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4060 140W 10665
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650   3673
Core Ultra 7 155H   3600
Core Ultra 5 125H   3330
MX550   2644
Core i7-1360P   1660
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

ゲーミング性能

以下、ゲームをしたときのフレームレートを掲載します。比較的軽めのゲームを選んで検証しています。

今回、テストに用いたPCの画面比が16:10だったので、解像度は1920x1080ではなく1920x1200で計測しています。また、CPU内蔵グラフィックスでゲームをする場合、数分経つとフレームレートが大きく落ちるケースがあります。そのため、10分くらい普通にゲームをしたりベンチを回したりした後、実際にフレームレートを計測しています。

 

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー

「ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー」のベンチマークのスコアを掲載します。どちらのCPUも、標準品質なら60 fpsをやや下回る平均フレームレートです。MMORPGなら、なんとか楽しめるフレームレートです。なお、暁月の終焉であれば、もう少し高いフレームレートが出ます。

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1200 標準(ノート) 54 fps / 7996 56 fps / 8062

 

ブループロトコル

ブループロトコルは、1920x1200にできなかったので、1920x1080のウィンドウモードで計測しています。低画質の設定であれば、どちらのCPUも、90 fps以上の高めのフレームレートが出ています。

ブループロトコル
解像度 品質 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1080 低画質 91 fps / 12744 99 fps / 13770
中画質 51 fps / 6975 55 fps / 7234
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、低画質
Georce GTX 1650
(1920x1080)
122 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1080)
99 fps
Ryzen 7 8845HS
(1920x1080)
92 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1080)
91 fps
Core Ultra 5 125U
(1920x1200)
55 fps
Core 5 120U
(1920x1200)
35 fps

 

フォートナイト

フォートナイトについては、レンダリングモードを「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にして計測しました。バトルロワイヤル ソロで、数分間プレイしてみたところ、平均フレームレートは約80 fpsとそこそこ出ていましたが、視点を大きく動かすとフレームレートが大きく落ちてカクつくことがあり、やりにくかったです。3D解像度や描画距離などの設定をもっと下げると多少マシになりますが、画質が大分悪くなりますし、カクつきも大きくは改善しません。フォートナイトのようなTPS/FPSゲームをするなら、もう少しスペックの高いPCがいいでしょう。

フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
解像度 その他設定 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
84 fps 80 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測

 

原神

原神は、デフォルトの中設定でも十分なフレームレートが出ており、実施にプレイしても特にカクついたりすることなくゲームができました。どちらのCPUも、フレームレートはほぼ変わらなかったです。

原神
解像度 グラフィック品質 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1200 最低 60 fps(上限) 60 fps(上限)
57 fps 58 fps
48 fps 48 fps
他のGPUとの比較(1920x1200、中)
Ryzen 7 8845HS
(1920x1200)
59 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
58 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
57 fps
Core 5 120U
(1920x1200)
41 fps
Core Ultra 5 125U
(1920x1200)
36 fps

 

ARK: Survival Evolved

ARK: Survival Evolvedは、画質は悪いですが低設定であれば、十分ゲームを楽しめます。中設定でも、多少重く感じるときもありますが、できないことはありませんでした。こちらも、どちらのCPUもほぼ同じスコアです。

ARK: Survival Evolved
解像度 品質 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1200 低設定 84 fps 85 fps
中設定 49 fps 49 fps
他のGPUとの比較(1920x1200、低)
Ryzen 7 8845HS
(1920x1200)
96 fps
Ryzen 7 8840HS
(1920x1200)
92 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
85 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
84 fps

 

VALORANT

VALORANTについては、元々軽いゲームということもあり、高い平均フレームレートが出ていました。カジュアルにゲームをするなら、問題ないフレームレートが出ています。

VALORANT
解像度 品質 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1200 低設定 187 fps 175 fps
高設定 114 fps 111 fps
※プラクティスモードで計測

 

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストXについては、高いスコアでした。こちらは問題なくできるでしょう。

ドラゴンクエストX
解像度 品質 Core Ultra 5 125H Core Ultra 7 155H
1920x1080 最高品質 17861
(すごく快適)
18885
(すごく快適)

 

ゲーム動画

その他、ディアブロ4、ストリートファイター6、MHW/アイスボーン、スカイリム、アーマードコア6、Apexについて、Core Ultra 7 155H搭載機で計測したフレームレートを、下の動画に掲載しています。合わせてご覧ください。

Core Ultra 7 155Hでどこまでゲームができるか?

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classicを使い、100枚のRAW画像について、露光量、シャドウなどのパラメーターを変更し、書き出した時の時間は下表の通りです。

Core Ultra 5 125HおよびCore Ultra 7 155Hは、Core i7-1360Pよりも大分速かったですし、45WのRyzen 7 8845HSよりも速かったです。現像作業自体も比較的快適でした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-14700HX 47秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Core i7-1360P 88秒
Core i5-1340P 93秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7735U 108秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Adobe Premiere Proで、FHD/30pの動画を簡単に編集して書き出した時の時間は下表の通りです。

Core Ultra 5 125HもCore Ultra 7 155Hも、同じ処理時間でした。どちらもGeForce MX550搭載PCと比べると遅いですが、Core i7-1360P搭載PCよりは速かったです。FHD動画であれば、編集自体もストレスなくできました。Premiere ProがNPUには対応している様子はまだありませんでしたが、対応するようになればGPU+NPUの協調で、レンダリングなどがもっと高速化するかもしれません。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2分34秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間

 

Adobe Photoshopの処理時間

Photoshopの中では重い処理であるニューラルフィルターを実行しました。

2023年11月に、Core Ultra 7 155Hの処理時間を掲載していましたが、最適化されたのか速くなったので、2024年5月に再計測して掲載しなおしました。

まだNPUを使ってはいませんでしたが、グラフィックス性能が高めなので、GPU支援を使って処理する「スーパーズーム(x2)」の処理が速かったです。ただ、JPEGのノイズを削除の処理については、Core Ultra 7 155Hがそれほど速くありませんでした。

Adobe Photoshop CCによる各種処理時間
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
50秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
3分12秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
3分12秒
Core 5 120U
Intel Graphics
4分10秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Core i7-14700HX
RTX 4070 (140W)
1分30秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分04秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分47秒
Core 5 120U
Intel Graphics
2分47秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集

 

TMPGEnc によるエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるソフトウェアエンコードにかかった時間は次の通りです。なおこの処理は、CPUで処理します。

Core Ultra 7 155HおよびCore Ultra 5 125Hは同じくらいの時間で、Core i7-1360Pと比較すると大分速かったです。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間
(ソフトウェアエンコード)
Core i7-14700HX 5分35秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 7 8845HS 7分03秒
Core Ultra 7 155H 8分32秒
Core Ultra 5 125H 8分56秒
Ryzen 7 8840HS 9分01秒
Ryzen 7 8840U 10分57秒
Ryzen 7 7730U 10分59秒
Ryzen 7 7735U 11分43秒
Core Ultra 5 125U 11分57秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core i5-1340P 12分03秒
Core 5 120U 12分08秒
Ryzen 5 7530U 12分31秒
Ryzen 5 8540U 13分10秒
Core i5-1335U 13分31秒
※XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間(x265のエンコーダーを使用)

 

次に、ハードウェアエンコードの処理時間ですが、こちらはかなり速かったです。なお、この処理にNPUは使われていません。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間
(ハードウェアエンコード)
Core Ultra 7 155H 37秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core Ultra 5 125H 38秒 (Intel Media SDK Hardware)
Ryzen 7 6800U 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 7735U 52秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 5 7530U 55秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1360P 1分27秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1340P 1分41秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1335U 1分52秒 (Intel Media SDK Hardware)
※XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間

 

消費電力

Core Ultra 7 155Hを搭載したAcer Swift Goで、アイドル時のPC全体の消費電力を計測したところ、約6Wでした。また、同じ解像度のディスプレイに、Core i5-1335Uを搭載したThinkPad X1 Carbonの消費電力を計測したところ、こちらも約6Wでした。機種が違うので使われているパーツが異なることから単純な比較は出来ませんが、そこまで消費電力が下がった感じはしませんでした。

アイドル時の消費電力
  Acer Swift Go
(Core Ultra 7 155H)
ThinkPad X1 Carbon
(Core i5-1335U)
アイドル時の消費電力 約6W 約6W
※どちらも画面輝度は約120cd/m2
※どちらもディスプレイ解像度は2240x1400

 

次に、Acer Swift Goの動画再生時のバッテリー駆動時間を計測しましたが、14時間40分と長めのバッテリー駆動時間でした。

ThinkPad X1 Carbonとも比較してみましたが、この2機種はバッテリー容量が異なるので、単位バッテリー容量あたりのバッテリー駆動時間を比較してみると、若干ですがAcer Swift Goのほうが長かったです。今回のテストでは、動画再生には主に内蔵GPUを使っている感じもありましたが、タスクマネージャーを見ると、OSなどの処理も含めてLP E-coreも動いていたので、LP E-coreの効果があるのかもしれません。

バッテリー駆動時間
  Acer Swift Go
(Core Ultra 7 155H)
ThinkPad X1 Carbon
(Core i5-1335U)
動画再生時のバッテリー駆動時間 ※  14時間40分 11時間28分
バッテリー容量 65W 57W
単位バッテリー容量当たりの
バッテリー駆動時間
 13.5分 12.1分
※ ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※ 画面輝度は約120cd/m2でテスト

 

NPUの性能について

NPUの性能を確認するにあたっては、こちらで公開されているOpenVINO AI Pluginsを使った、GIMPでのStable DiffusionによるAI画像生成を試しました。

ここでは、「SD1.5 Squre Int8」のモデルで、以下のような設定で画像を生成しました。なお、Power Modeは"Balanced"にして、NPUが使われるようにしています。

設定内容

 

結果はご覧のとおりです。Core Ultra 5 125HおよびCore Ultra 7 155HにはNPUが搭載されていることで、NPUが搭載されていないCore 5 120Uと比較するとかなり速かったです。

GIMPによるAI画像生成時間
Core Ultra 7 155H 18秒 ※1
Core Ultra 5 125H 18秒 ※1
Core Ultra 5 125U 20秒 ※1
Core 5 120U 37秒 ※2
※1 各プロセスにおいて使用されたデバイスは以下の通り
 Text Device: CPU
 unet Device: GPU
 unet-neg Device: NPU
 VAE Device: GPU
※2 各プロセスにおいて使用されたデバイスは以下の通り
 Text Device: CPU
 unet Device: GPU
 unet-neg Device: GPU
 VAE Device: GPU

 

執筆時点だと、NPUを使えるソフトは、Windows Studioエフェクトや、開発版のソフトのみですが、そのうち、メジャーな画像編集ソフトなどが対応してくると思うので、そうなればCore Ultraを搭載したPCは、より便利になると思います。

 

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まとめ

今回、Core Ultra 5 125HおよびCore Ultra 7 155Hのベンチマークスコアを計測しました。

Core Ultra 7 155HのCPU性能はマルチコアもシングルコアも高いベンチマークスコアが出ていました。ベンチマークにもよりますが、マルチコアであれば、Core i7-1360Pより約40%高いスコアが出ていることが多く、Core i7-13700Hに近いスコアが出ることもありました。Core Ultra 5 125Hは、わずかに性能は落ちますが、差は小さいです。

Core Ultra 7 155H内蔵のIntel Arc GPUのグラフィック性能についても、3DMark Night Raidでは、従来のIntel Xe Graphicsと比べて60%くらいスコアが高く、GeForce MX550と同等程度のスコアが出ていました。Core Ultra 5 125Hについてもほぼ同じスコアでした。

実際のゲームにおいては、どちらのCPUも、軽いゲームを、低めのグラフィック設定で実行すれば、十分なフレームレートが出るタイトルもありました。

NPUについては、AI関連の処理が高速化すると共に、CPUに負荷をかけずに済むのでメリットが大きいです。まだ対応ソフトが少ないので、今後に期待です。

Core Ultra 5 125Hは、Core Ultra 7 155HよりもややCPU性能は落ちるものの、グラフィックス性能はほとんど変わらず、NPUも搭載しています。PCの価格差を見ると、Core Ultra 5 125Hのほうが大分安いので、コスパで言えば、Core Ultra 5 125Hのほうがおすすめです。価格は度外視でより高い性能を求めるなら、Core Ultra 7 155Hがいいでしょう。

なお、パソコンによって、どのくらいのCPU電力で動作できるかが変わってきます。放熱性能が高いPCであれば、それだけより高いCPU電力が出ます。それにより、パフォーマンスが変わってくるのでご了承下さい。

 

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