安いノートパソコン おすすめモデル(1~5万円台)【2023年8月】

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ここでは、1~5万円台で購入できるノートパソコンを紹介します。

以前は、安いノートパソコンは性能が悪く、動きがもっさりしていましたが、最近では、CPUの性能が上がり、ほとんどの機種でSSDを搭載するようになったので、これらの価格帯でも比較的快適に動くPCが増えてきました。円安や、物価高騰などの流れの中、多少の妥協は必要なものの、5万円台以下でも意外と使える機種を購入することができます。ここでは、安くてもそれなりに使えるおすすめの機種をご紹介します。

なお、ここではChromebookの掲載はしていません。Windows OSを搭載した機種のみ掲載しています。

 

目次

 

安いノートパソコンの選び方

まずはCPUを決める

安いノートパソコンを選ぶときは、まずCPUを決めると製品を絞りやすいです。

安いノートパソコンに搭載されているCPUは、大まかに分けると下表の通りです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R23 マルチコア ~
Core i5-1340P 9688
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7850
Ryzen 5 5500U 6250
Ryzen 3 5425U 5496
Ryzen 3 5300U 5492
Core i3-1215U 4969
Ryzen 5 7520U 4949
Ryzen 3 7320U 4887
Core i5-1135G7 4424
↑↑↑↑↑これより上の性能があればとても快適 ↑↑↑↑↑
Celeron N5100 1431
Core i3-1115G4 1275
AMD 3020e 1234
Celeron N4120 1230
↑↑↑↑↑これより上の性能があればそこそこ使える ↑↑↑↑↑
Celeron 6305 967
Celeron N4500 894
Celeron N4020 711
※緑色のバーが、以下に紹介しているモデルに搭載されているCPUです
(一部6万円台のモデルで選択できるCPUを含みます)
 

安くても高い性能のPCが欲しい場合は、Ryzen 3 7320U以上を搭載したPCがおすすめです。

1万円~3万円台で購入できるようなPCが欲しい場合は、>Celeronなどを搭載したPCになるでしょう。Celeronはいくつも種類がありますが、性能差が大きく、大分快適度が異なります。上表のCINEBENCH R23のマルチコアスコアが1000以下のCPUを搭載したモデルは、ネット閲覧など軽めの用途に限定して使用した方がいいと思います。

 

メモリはできれば8GB、ストレージはSSDがおすすめ

メモリは、よほど用途を限定した使い方をするのであれば4GBでもいいですが、できれば8GB欲しいです。アプリをたくさん起動したり、ブラウザのタブを比較的多めに開く方は、8GB以上にしたほうがいいでしょう。

最近は、ストレージにSSDを搭載した機種がほとんどですが、格安PCの中にはストレージがHDDやeMMCの機種もあるので、確認するようにしましょう。eMMCは、HDDよりも速度が速いものの、最近の主流のPCIe SSDよりは遅いです。容量は、用途にもよりますが、あまりにも少ないと、Windowsのアップデートなどで容量が足りなくなるので、128GB以上、できれば256GBはあったほうがいいです。

 

液晶は広視野角なものがおすすめ

液晶は視野角が広いものがおすすめです。視野角とは画面を斜めから見たときに、どの角度まで正常な色に見えるかの指針で、視野角が狭いと斜めから見たときに画面が白っぽくなったり色が大きく変わったりします。真正面から見ると色の変化は少ないものの、画面の端のほうは色が薄く見えたり、ちょっとでも液晶の角度が悪かったりすると、色が変わって来ます。個人的には視野角が狭いと眼が疲れるので、広い視野角の液晶を搭載したノートPCをおすすめします。

視野角が広い液晶は「広視野角」もしくは「IPS」と書かれています。このような液晶を選択すると良いでしょう。

視野角の比較
※画面はイメージです

 

マイクロソフト Officeは必要?

メーカー直販モデルは、標準ではマイクロソフト Officeが付属していないケースが多いです。もし、マイクロソフト Officeが必要であれば、オプションで付けるか、Office付きのモデルを選ぶ必要があります。おおよそ、+15,000円前後でOffice Personalを、+20,000円前後でOffice Home & Businessを搭載することができますが、キャンペーン状況や製品によっては、安くOfficeを付けられるときがあります。日によって変わるので、詳細は各メーカーサイトをご覧ください。

なお、HPやデルは、Office付きのパソコンを安く販売することが多いため、Officeが必要な方は、チェックしておくと良いでしょう。

 

 

1~2万円台(税込)の格安PC

最も低い価格帯となる1~2万円台(税込)で購入可能な製品を紹介します。

この価格帯のPCは、毎日使うようなメインPCとしてはおすすめしません。ただ、「Web閲覧するだけ」、「メールを送受信するだけ」といったように、軽めの作業のみに用途を限定していれば、使えなくもありません。PC起動直後など、バックグラウンドで処理が多く流れるときは、動作がややもっさりすることも多いと思いますが、そのあたりを我慢できるなら、意外と使えると思います。低価格帯のPCなので、万一壊れても精神的ダメージが少ないです。

子供向けのPCとして開発された製品も多いため、小中学生が使うPCとしてもおすすめです。

ただ、ディスプレイの品質があまり高くない機種が多いです。 

eX.computer note
ALΣO TSNB14UP1シリーズ
CPU Celeron 3867U
メモリ 4GB
ストレージ 64GB eMMC
液晶 14.1型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 14,980円~
リファービッシュが安い

リファービッシュ品ですが、安く購入できる機種が登場することがあります。

処理性能はかなり低いですが、FHD IPS液晶を搭載しているのがポイントです。

タイミングによって構成が異なると思うので、購入時はチェックを忘れずに。

販売先(TSUKUMO)
ASUS L410MA
CPU Celeron N4020
メモリ 4GB
ストレージ 64GB eMMC
ディスプレイ 14型 FHD 非光沢
価格[税込] 29,800円
セール時なら2万円台

セール時なら2万円台で購入することができます。

安い機種は、ディスプレイ解像度が1280x800と低めのものが多いですが、この機種は1920x1080と標準的です。

また、上のPCはキーの間隔がやや狭いですが、本製品は普通の間隔です。

レビュー記事はこちら

 

3~4万円台(税込)の低価格PC

3~4万円台(税込)で購入可能な製品を紹介します。

3~4万円台になると、液晶の視野角が良く見やすい機種が増えてきます。

また、処理性能は高くありませんが、国内で人気高いメーカーのPCも選択肢に入ってきます。

ただし、一般的にはこの価格帯だと、CPUなどのスペックはそこまで高くないなど、多少の妥協が必要です。

レノボ IdeaPad Slim 170 14型 (AMD)
CPU Ryzen 5 7520U 
メモリ 8GB
ストレージ 512GB SSD
液晶 14.0型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 4万円台~
Ryzen 5搭載で4万円台~

Ryzen 5 7520U、8GBメモリ、512GB SSDの構成で、セール時であれば4万円台で購入できる、非常にコスパの高い14型ノートPCです。

しかも、視野角の広いIPS液晶になり、画面の見やすさもアップしています。

「Zen 2」世代のRyzenですが、日常的な用途には問題なく、快適に動作するでしょう。この価格帯では最強の1台だと思います。

レビュー記事はこちら
HP 15-fc
CPU Athlon Silver 7120U
メモリ 4GB
ストレージ 128GB SSD
液晶 15.6型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 3万円台~
IPS液晶搭載のホームノート

15.6型 フルHD IPS液晶を搭載したモデルが4万円台~、セール時であれば3万円台から購入可能です。しかも、Bluetoothマウスまで付属しています。

格安機種でありながら、視野角が広くて見やすいIPS液晶を搭載しているのが特徴です。

ただし、3万円台で購入できるモデルは、プロセッサーがAthlon Silver 7120Uなので、処理性能は高くありません。

レビュー記事はこちら
HP 14-em
CPU Athlon Silver 7120U
メモリ 4GB
ストレージ 128GB SSD
液晶 14.0型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 3万円台~
見やすい液晶を搭載

15.6型ノートよりもコンパクトで軽いので、扱いやすく、時々外に持ち出すような使い方にも適した14型ノートPCです。

こちらも、画面が見やすいIPS液晶を搭載しながら、セール時には3万円台から購入できます。

ただし、最安モデルは処理性能が高くありません。ある程度快適に使いたいなら、Ryzen 3を搭載し、セール時であれば5万円台から購入できるモデルがいいと思います。

レビュー記事はこちら
富士通 FMV Lite WA1/G3
CPU Celeron 6305
メモリ 4GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶 15.6型 HD 非光沢
価格[税込] 4万円台~
光学ドライブ付き

国内で人気の高い富士通製のノートPCを4万円台~入手できます。Microsoft Office H&Bを付けても、5万円台です。

DVDスーパーマルチドライブが付いており、レンタルDVDの視聴などもできます。

ただし、スペックは高くありませんし、液晶もHD解像度です。

販売先(富士通Webmart)
dynabook KZシリーズ
CPU Celeron N4020
メモリ 8GB
ストレージ 128GB eMMC
液晶 10.1型 1280x800 広視野角
価格[税込] 4万円台~
キッズ用の2 in 1 PC

教育現場の声が反映された、脱着式の2 in 1 PCです。タブレットPCとしても使用できます。

スペックは高くありませんが、子どもの使用を想定しており、堅牢性が高いです。

会員価格(会員登録無料)であれば、4万円台で購入できます。

旧モデルの特徴レビュー記事 販売先(Dynabook Direct)
ASUS E210KA
CPU Celeron N4500
メモリ 4GB
ストレージ 128GB eMMC
液晶サイズ 11.6型 1,366×768 非光沢
価格[税込] 4万円台
ポップなデザイン

天板がポップなデザインのノートPCです。

11型で、約1.088kgと軽く、価格も高くないので、気軽に持ち運んで使えます。ただし、処理性能は高くないので、重い作業には向いていません。

なお、こちらもMicrosoft 365 Personalの1年間使用権が付属しているので、1年間はOfficeを使うことができます。

特徴レビュー記事はこちら

 

5万円台(税込)のおすすめPC

5万円台(税込)で購入可能な製品を紹介します。

第11世代Core i3やRyzen 5 7520Uに、メモリは8GB、ストレージは512GB SSDを搭載した、コストパフォーマンスの高い機種も選択できるようになります。また、広い視野角の液晶を搭載した機種が多く、長時間の使用でも目が疲れにくいです。ライトな作業であれば快適に使えるレベルです。

もし、6万円台まで予算があれば、Ryzen 7 5700Uや、Ryzen 5 7530Uを搭載したモデルも視野に入ってきます。快適さを求めるならば、こちらもおすすめです。

デル Inspiron 15 (3535)
CPU Ryzen 3 7320U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶 15.6型 FHD 広視野角 非光沢
価格[税込] 5万円台~
Ryzen 3搭載で5万円台~

Ryzen 3、8GBメモリ、256GB SSDの構成が、5万円台と非常に安いです。

Ryzen 3は、「Zen 2」世代ですが、ライトな作業用としては十分だと思います。予算があれば、「Zen 3」世代のRyzen 5、16GBメモリ、512GB SSDの構成で6万円台のモデルもおすすめです。

広視野角のFHD液晶なので、画面も比較的見やすいです。ただし、常時フリッカーが発生していたので、敏感な方はご注意ください。

レビュー記事はこちら
デル Inspiron 15 (3520)
CPU Core i3-1115G4
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶 15.6型 FHD 広視野角 非光沢
価格[税込] 5万円台~
広視野角の液晶を搭載

広視野角のFHD/120Hz液晶を搭載し、画面が見やすいです。フリッカーも発生しておらず、長い時間使う方にもいいと思います。

第11世代のCPUではありますが、Core i3、8GBメモリ、256GB SSDのモデルが5万円台で入手できます。軽めの用途であれば、もたつきを感じることなく使用できます。

予算に余裕があれば、Core i5、8GBメモリ、512GB SSDの構成で6万円台のモデルがおすすめです。このぐらいのスペックがあれば、比較的快適に動作すると思います。

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レノボ IdeaPad Slim 170 15.6型 (AMD)
CPU Ryzen 5 7520U
メモリ 8GB
ストレージ 512GB SSD
液晶 15.6型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 5万円台~
Ryzen 5, IPS液晶搭載で5万円台

Ryzen 5 7520U(「Zen 2」世代)、8GBメモリ、512GB SSDの構成を、セール時であれば5万円台で入手できます。IPS液晶なので、画面も比較的見やすく、非常にコスパが高いです。

少し負荷の高い作業をする場合は、Rynze 7 5700U、16GBメモリ、512GB SSD、IPS液晶の構成で6万円台(セール時)もおすすめです。

なお、型落ちのRyzenを搭載し、3万円台からのモデルもありますが、視野角が狭く、視認性が劣るTNパネル液晶なので、間違えないようにしてください。

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レノボ Lenovo V15 Gen 4 AMD
CPU Ryzen 3 7320U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶 15.6型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 5万円台~
5万円台でも意外と使える

5万円台と安いですが、意外と使える機種です。

比較的見やすいIPS液晶を搭載していることに加えて、この価格帯のノートPCでは省かれていることが多いですが、映像出力・本機への給電に対応したUSB-Cポートを搭載しています。

通常、5万円台で購入できるのはRyzen 3 7320U搭載モデルですが、セール時はRyzen 5 7520U(「Zen 2」世代)を搭載したモデルが5万円台になることがあります。タイミングが合えば、とてもおすすめです。

ただし、メモリは8GB固定で、換装もできません。

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レノボ Lenovo V14 Gen 4 AMD
CPU Ryzen 3 7320U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB PCIe SSD
液晶 14型 FHD IPS 非光沢
価格[税込] 5万円台~
持ち出しもできる

Lenovo V15 Gen 4 AMDの兄弟機種となる、14型ノートPCです。質量は、当サイト計測で1.323kgだったので、比較的軽く、持ち出す用途にも使えます。

映像出力・本機への給電に対応したUSB-Cポートを搭載しているので、外では小型のPD充電器で充電することもでき、便利です。

ただし、メモリは8GB固定ですし、バックライトや、指紋・顔認証に非対応など、抑えられている部分があります。

レビュー記事はこちら

 

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