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レノボ IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型(Intel Core)の購入レビュー
CPU | Core 3 100U Core 5 120U Core 7 150U |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 512GB / 1TB SSD |
液晶サイズ | 14型 16:9 |
液晶種類 | 1920x1080 IPS 非光沢 |
質量 | 約1.37kg |
バッテリー | 最大 約12.9時間 (47Wh) |
価格[税込] | 6万円台~ |
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、最新CPUのインテルCore(シリーズ1)を搭載しながら、6万円台(税込)からと価格が安い14型ノートPCです。
一般用途には十分な処理性能と、広視野角のIPS液晶を搭載し、比較的作業がしやすいです。
それほど重くないので、宅内兼時々持ち出し用として使うこともできるでしょう。
安いPCですが、フルHD画質のウェブカメラや、PowerDelivery対応のUSB-Cポートを装備し、指紋認証リーダーも搭載可能です。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core 5 120U、16GBメモリ、512GB SSD
セール情報
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目次
お忙しい方は、「IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型 の特徴」のみお読みください。
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型の特徴
インテル Core(シリーズ1)搭載で6万台~
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、IdeaPadシリーズの中ではミドルグレードに位置する14型ノートPCです。最新のインテルCore(シリーズ1)プロセッサーを搭載し、ある程度快適に使える性能や機能を確保しながら、6万円台(税込)からと価格が安いのが大きな特徴です。
日常用途に気軽に使うことができるノートPCが欲しい方や、細かな点は気にしないから、そこそこ快適に使うことができて、価格の安い機種が欲しい方に適しています。
おすすめは、Core 5 120U、16GBメモリ、512GB SSDの構成です。ある程度の快適さを保ちつつ、比較的長く使うことができると思います。このスペックの即納モデルでも8万円台ですし、カスタマイズモデルを上記の構成に変更すると7万円台で購入することができます。納期は少し延びますが、急ぎでなければカスタマイズモデルを好みの構成にして購入するといいです。
PD対応のUSB-Cや、SDカードリーダーを搭載
安いノートPCは色々な機能が省かれていることが多いですが、本製品はウェブカメラはフルHD画質ですし、指紋認証センサーも搭載可能ですし、USB-CポートはPowerDeliveryおよびDisplayPortに対応し、SDカードスロットも搭載されています。安い割には機能が充実しています。
なお、指紋認証センサーは、カスタマイズモデルはオプションになっていますが、カスタマイズできないモデルは標準搭載されています。
宅内・屋外の両方で使いやすいサイズと質量
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、14型で、約1.37kgと扱いやすいサイズと質量となっています。
宅内では使うときだけ取り出したり、部屋を移動して作業するといった使い方がしやすいです。また、モバイルノートPCほどの軽さではありませんが、それほど重くないので、時々外に持ち出して作業をすることもできます。
長時間の作業もしやすいIPS液晶を搭載
価格の安い機種では、視野角の狭いTN液晶であったり、フリッカー(画面の輝度が上がったり下がったりしてちらつく現象)があったりと、液晶の質が抑えられている機種がよくあります。液晶の視野角が狭いと、色がつぶれたり、白飛びしたりして見えますし、フリッカーがあると、目が疲れやすいと感じる人もいます。
一方、IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、IPS液晶を搭載しており、フリッカーも発生していませんでした。そのため、長時間作業を行う場合でも、目が疲れにくいです。
一般的な作業に適したインテルCoreプロセッサー
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、インテルCore(シリーズ1)を搭載しています。
今回は、Core 5 120U搭載モデルをチェックし、CPU性能の指標となるCINEBENCH R23のスコアは下表のようになりました。同じくインテルの最新CPUである「Core Ultra 5 125H」や「Core Ultra 5 125U」よりも低いマルチコアのスコアです。
また、同じCPUを搭載したIdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3型で計測したときよりも、低いマルチコアのスコアでした。それでも、十分なマルチコアのスコアはあり、シングルコアのスコアも低くはないので、Web検索や、Officeソフトでの作業などには、一般的な用途では問題なく使えます。
パフォーマンスがあまり出なかった代わりに、動作音は静かですし、キーボード面の表面温度も低めでした。そういった面では快適に使用することができると思います。
メモリはオンボード
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型のメモリは、オンボードメモリです。購入後にメモリの増設や交換は行えません。そのため、できれば16GBメモリを選んでおきましょう。特に、Core 5 120U / Core 7 150Uを搭載するモデルでは、長く、快適に使用するために、16GBメモリがおすすめです。
やや残念な点
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型のやや残念な点としては、まずキーボードバックライトが搭載されていない点です。ただ、暗い部屋で作業をすることが無い方には不要な機能です。
また、キートップがややざらざらしていて、少し安っぽい感じがします。ただ、気にならない人も多いでしょう。
また、ディスプレイの画面比が、流行りの16:10ではなく、昔ながらの16:9です。
色域も狭く、写真や動画を表示すると、色がややくすんで見えてしまいます。ただ、資料作成を中心に行う方や、画像の色鮮やかさなどは気にしないという方であれば、特に問題ありません。
なお、画面比16:10、広めの色域のディスプレイが良ければ、IdeaPad Slim 5i Gen 8 14型がいいでしょう。ただし、10万円台からと価格は上がります。
ボディが樹脂製なのもやや残念ですが、見た目はそこまで安っぽくはありません。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | この用途に十分な処理性能を備えています。14型のIPS液晶を搭載し、長時間の作業にも使いやすいです。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 液晶は色鮮やかさに欠けるものの、普通に動画鑑賞を行うことができます。スピーカー音も普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | PBP:15Wのプロセッサーなので、処理性能があまり高くありませんし、液晶の色域も狭いため、この用途にはあまり適していません。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の簡単な編集であればある程度に行えます。ただし、本格的に動画編集を行いたい方は、GeForce RTXシリーズなどの外部GPUを搭載した機種の方がおすすめです。 |
ゲーム | △ | 軽めのゲームであれば、画質を落とすことで遊ぶことができるものもあるでしょう。ただし、快適にゲームをしたいのであれば、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型のディスプレイは、画面比16:9のFHD(1920x1080ドット)液晶です。
最近増えている画面比16:10の1920x1200ドットの液晶ではなく、従来からよくあるディスプレイです。非光沢で、フリッカーも発生しておらず、長めの作業にも使いやすく、Web検索やOfficeソフトでの作業など一般用途に適しています。この価格帯では普通ですが、色域が狭いので、画像や動画を見ると少しくすんだ色に見えます。詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型のキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは横:約19mm強、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmでした。
キーの表面が少しざらざらしており指ざわりが悪いのと、キーを押すとやや底付きの衝撃を感じますが、主要なキーのサイズはほぼ揃っており、普通の打ちやすさのキーボードです。チャット型のAI機能をワンタッチで呼び出すことができる、「Copilot」キーもありますが、プロセッサーにNPUは搭載されていません。
タッチパッドの使いやすさは普通です。
キーボードバックライトは非搭載です。
パフォーマンスのチェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型のパフォーマンスをチェックします。
本機器では、「Lenovo Vantage」というアプリで「電源モード」を変更することができます。ここでは、デフォルトの「適応パワー・モード(自動)」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを紹介します。
CPU
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、インテルのCoreプロセッサー(シリーズ1)を搭載しています。PBP(プロセッサーベース電力):15Wで、AI専用のNPUは非搭載です。第13世代Core Uシリーズのリフレッシュ版となっており、そこまで高い処理性能を必要とはしない一般ユーザー向けのCPUです。
本機器では、Core 3 100U、Core 5 120U、Core 7 150Uを選ぶことができます。
今回は、Core 5 120U搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下の通りです。
実際のCPU電力を確認すると、「パフォーマンス」モードでも20W前後で動作していました。そのため、マルチコアでは、もう少し高いCPU電力で動作させるPCで計測したスコアよりは低い数値でした。
シングルコアのスコアもインテルCPUとしてはそれほど高くはありませんが、コスパの高いノートPCによく採用されているRyzen 5 7530Uよりは大分高いスコアでした。
最近のノートPCの中では処理性能が高いわけではありませんが、Web閲覧、Officeソフトの使用、zoomなどのオンラインミーティングなど、一般的な用途には不足のない性能だと思います。
なお、「パフォーマンス」モードにすると、スコアが少しアップしています。少しでも処理性能をアップさせたいときは、「パフォーマンス」モードに切り替えてもいいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリはDDR5-5200です。今回は、アプリが落ちるため、帯域の計測はしておりませんが、メモリの仕様上は帯域幅は広めだと思います。なお、オンボードメモリなので増設・換装はできません。
グラフィックス
グラフィックス性能のチェックです。
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、CPU内蔵グラフィックスです。Core 5 120Uの内蔵する「Intel Graphics」のベンチマークの結果は以下の通りです。
「Core Ultra」シリーズのグラフィックス性能には及びませんが、最近のノートPCとしては普通のグラフィックス性能を備えています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを備えています。速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
以下、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を下に掲載します。なお、ここでは動作モードを「パフォーマンス」にして計測しています。
RAW現像の速度は遅いです。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
FHD動画の書き出し速度は、速いわけではありませんが、遅いわけでもありません。FHD動画のカットやテロップ入れといった、軽めの編集であれば、ある程度行えると思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型は、USB3.2 Gen1 Type-Cポートを1つ備えています。Thunderbolt 4には非対応ですが、Power Deliveryと、DisplayPortに対応しています。
PD充電器での充電においては、出力が45Wのものでも充電することができました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KモニターへHDMIで接続したときの詳細は下図の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示することができました。ただし、仕様を確認すると、HDMI1.4で、「最大4K@30Hzをサポート」となっています。そのため、4K@60Hzでの表示は基本的にできないと思っておいた方がいいです。USB-Cポートは、4K@60Hzの出力に対応しているので、4Kモニターに接続する場合はこちらを使用するといいです。
質量のチェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型の質量は、仕様値で「約1.37kg」となっています。実測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。1kg前後のモバイル用に特化したノートPCほど軽くはありませんが、扱いやすく、持ち出すこともできる質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.365kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 315g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は47Whでした。普通の容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は下表の通りです。メーカー仕様では、(1)~(3)のようになっています。実際の使用に近い、少し負荷がかかる作業を連続して行うような場合は、(4)ぐらいの駆動時間になります。バッテリー駆動でもある程度長めの時間使用することができます。
Core 3 100U | Core 5 120U | |
(1) JEITA2.0 | 約10.9時間 | 約12.9時間 |
(2) JEITA3.0(アイドル時) | 約12.6時間 | 約13.8時間 |
(3) JEITA3.0(動画再生時) | 約7.2時間 | 約8.2時間 |
(4) CPU18%、GPU7%の負荷 | ー | 5時間5分 |
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、FHD 1080pカメラです。ノートPCのWebカメラとしては解像度がやや高めです。画像はやや明るめで、色味も自然な感じでした。100%スケールで表示するとわずかに粒状感がありますが、オンラインミーティングなどにはほとんど気にせず使用することができると思います。
Webカメラには、プライバシーシャッターが付いています。IRカメラは付いていないので、Windows Helloの顔認証には対応していません。
スピーカー
スピーカーは、キーボード面の左右に1.5W x2のステレオスピーカーが配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で音質を採点すると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「適応パワー・モード」の場合、ターボブースト後、CPU電力は15W~20W前後を変動しながら推移しています。CPU温度は、ターボブースト時は88℃ぐらいまで上がりますが、その後60℃前後まで下がっており、低めの温度です。
「パフォーマンス」では、ターボブースト後、CPU電力は20W前後を維持して動作しています。CPU温度は、ターボブースト時は100℃近くまで上がりますが、その後65℃前後まで下がり、その温度を維持しているので、こちらも心配のない温度です。
どちらの動作モードでも、CPU温度を心配せずに使用することができます。
- 適応パワー・モード時
- パフォーマンス時
静音性のチェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型の動作音(静音性)のチェック結果です。こちらは、「適応パワー・モード」での計測となります。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値は上がりますが、全体的に低めの騒音値です。高負荷時でも、同じような構成の他のノートPCと比べて低めの動作音なので、静かな環境でも使用しやすいです。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約20dB | 約26dB | 約35dB | 約35dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷がかかると、キーボード部の温度が少し上がりますが、それでも他のノートPCよりも低めの温度です。また、パームレスト部の温度は低く保たれているので、不快感なくタイピングすることができます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
消費電力は低めです。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
5W | 10W | 18W | 23W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型の外観をチェックします。
スタンダードなデザインです。
ボディは樹脂製なので、高級感はありませんが、そこまで安っぽくもありません。
天板もシンプルです。
本体の高さは、約17.9mmです。
側面のインターフェースはご覧の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen1 Type-C(Power Delivery、DisplayPortに対応)、HDMI1.4、SDカードリーダーを備えています。
指紋センサー搭載モデルでは、電源ボタンに指紋センサーが統合されており、Windows Helloの指紋認証を使用することができます。
ディスプレイの開く角度です。フラットにはなりませんが、かなり大きく開くので画面を見やすい角度に調整しやすいです。
底面です。
内部はこのようになっています。ファンが1つと、1本のヒートパイプでCPUの熱を冷却しています。
ストレージには、Type 2242 M.2 SSDを搭載していました。SSDの交換はできると思います。
メモリはオンボードです。メモリの交換や増設はできません。
ACアダプターは65Wです。
まとめ
以上が、IdeaPad Slim 3i Gen 9 14型のレビューです。
インテルCore(シリーズ1)プロセッサーを搭載し、6万円台(税込)から購入することができる14型ノートPCです。Core 5 120U、16GBメモリ、512GB SSDの構成でも(カスタマイズモデルなら)7万円台で購入することができ、コストパフォーマンスが非常に高いです。
安くても、視野角が広くフリッカーの無い液晶、フルHD画質のウェブカメラ、PowerDelivery対応のUSB-Cポートが搭載し、指紋認証リーダーも搭載可能で、割と機能は充実しています。
Core 5 120Uは、思ったほど高いパフォーマンスは出ませんでしたが、その代わり動作音は低めで、表面温度も低く使いやすいです。また、思ったほど高いパフォーマンスは出ないといっても、一般ユーザーには十分な処理性能です。
メモリはオンボードメモリです。後からメモリを増やすことができないため、長く使いたい方には、余裕のある16GBメモリのモデルを選んでおくといいです。
また、樹脂製のボディ、バックライトなしキーボード、色域の狭い液晶、顔認証非対応といった点はデメリットですが、それほど気にしない方も多いでしょう。そういった方には非常におすすめです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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