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レノボ Lenovo V15 Gen 4 AMDの実機レビュー
APU | Ryzen 3 7320U Ryzen 5 7520U |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR5-5500 |
ストレージ | 256GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約1.65kg |
バッテリー | 38Wh |
価格[税込] | 5万円台~ |
Lenovo V15 Gen 4 AMDは、5万円台(税込)からと安くても、意外と使えて、コスパが高い15.6型ノートPCです。
Ryzen 3、8GBメモリ、256GB SSDの構成に、視野角が広くて、比較的見やすいIPS液晶を搭載して、5万円台から購入することができます。セール時期によってはRyzen 5モデルでも、5万円台で販売されることがあります。
「Zen 2」世代のCPUなので、処理性能は「Zen 3」ほど高くはありませんが、それでも、一般的なユーザーが使うアプリであれば、快適に動作します。
コストダウンのために削られている部分を理解した上であれば、限られた予算で購入できる機種として、とてもおすすめです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 3 7320U、8GBメモリ、256GB PCIe SSD
セール情報
以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。
目次
お忙しい方は、「Lenovo V15 Gen 4 AMD の特徴」のみお読みください。
Lenovo V15 Gen 4 AMDの特徴
意外と使えて5万円台(税込)~と安い!
Lenovo V15 Gen 4 AMDは、5万円台(税込)から購入できる、安さが魅力的な機種です。
レノボのIdeaPad Slim 170シリーズや、デルのInspiron 3000シリーズほど知られてはいないものの、格安機種なのに意外と使いやすいのが大きなポイントです。
この後の部分でも紹介していますが、特に、視野角の広いIPSパネルを採用した液晶を搭載しているのは、大きなメリットです。
できるだけ安く、でも、できるだけ使いやすいノートPCが欲しいという方に、おすすめの機種です。
比較的見やすいIPS液晶を搭載
Lenovo V15 Gen 4 AMDのような格安機種では、価格を抑えるために、視野角が狭いTNパネルの液晶を搭載していることが多いです。実際に、旧モデルのLenovo V15 Gen 3 AMDまでは、TNパネル液晶を搭載していました。
しかし、新モデルのLenovo V15 Gen 4 AMDでは、視野角の広いIPS液晶が搭載されるようになりました。少し角度が付いた場所から見ても、画面が暗くなったり、白っぽくなったりせず、見やすいです。しかも、当サイトのチェックではフリッカーも発生していませんでした。長時間の作業にも使いやすい液晶です。長時間使う事務機や、目が発達途中の子どもが使うのにもいいと思います。
レノボのIdeaPad Slim 170 15.6型 (AMD)や、デルのInspiron 15 (3535)といった、同じように価格の安い機種と比べても、液晶の見やすさでは勝っています。
Ryzen 7000シリーズだけど「Zen 2」世代
Lenovo V15 Gen 4 AMDでは、最新のRyzen 7000シリーズのプロセッサーを搭載しています。
Ryzen 7000シリーズということで、高い処理性能を備えているように思うかもしれませんが、ここは注意が必要です。
Ryzen 7000シリーズは、下表のように主に5つのシリーズに分類されます。Lenovo V15 Gen 4 AMDが搭載するのは、Ryzen 7020シリーズです。これは、「Zen 2」世代のプロセッサーで、Ryzen 5000シリーズの先発のプロセッサーと似たような仕様となっています。
CPU世代 | 開発コードネーム | 製造プロセス | 末尾 | デフォルトTDP | |
Ryzen 7045シリーズ | Zen 4 | Dragon Range | 5nm | HX | 55W |
Ryzen 7040シリーズ | Zen 4 | Phoenix | 4nm | HS | 35-54W |
Ryzen 7035シリーズ | Zen 3+ | Rembrandt-R | 6nm | HS/U | 35-54W/28W |
Ryzen 7030シリーズ | Zen 3 | Barcelo-R | 7nm | U | 15W |
Ryzen 7020シリーズ | Zen 2 | Mendocino | 6nm | U | 15W |
今回は、Ryzen 3 7320U搭載モデルをチェックしましたが、ベンチマークのスコアは下のグラフのような結果でした。型番だけ見ると、Ryzen 3 5425Uの方が性能が低いように思うかもしれませんが、こちらは「Zen 3」世代なので、実際のスコアもRyzen 3 5425Uの方が高いです。
Ryzen 5 7520Uを搭載するモデルでも、同じようにRyzen 5 5625Uを搭載した機種よりも処理性能は低いはずです。
ただし、もう一点、間違えないで欲しいのは、処理性能が高くはないものの、マルチコアでは第11世代Core i7-1165G7と同程度のスコアが出ているので、処理性能が極端に低いというわけでもありません。一般的ユーザーが使うようなアプリであれば、快適に使えると思います。
過度な期待はできませんが、日常的な軽めの用途であればある程度快適に使えて、価格も安いのがメリットです。
USB-Cポートは映像出力・本機への給電にも対応
価格を抑えた機種は、USB-Cポートがデータ転送のみという場合が多い中、Lenovo V15 Gen 4 AMDは、Power Deliveryと、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを備えています。
Power Deliveryや、DisplayPortに対応していると、USB-Cアダプターでの給電や、USB-Cポート経由での映像出力が可能となります。USB-Cドックを使って、外部ディスプレイ、電源、外付けのキーボードとマウスなどを、ケーブル1本で脱着することもでき、便利です。
コストダウンのために抑えられている部分
Lenovo V15 Gen 4 AMDは、「5万円台~」という価格のため、抑えられている部分もあります。
そのため、以下のような部分が気にならないか、チェックしておくといいでしょう。
メモリは8GBのみ
Lenovo V15 Gen 4 AMDには8GBメモリのモデルしかありません。オンボードメモリなので、メモリの増設・換装もできません。
複数のアプリを同時に立ち上げて作業したり、タブブラウザでたくさんのページを開いていたりすると、メモリ不足になる可能性があります。
樹脂製のボディ
Lenovo V15 Gen 4 AMDは、天板、底面も含めて、樹脂製のボディとなっています。
金属製のボディに比べると、持った時の質感が劣りますし、耐久性や堅牢性も高くはありません。ただし、宅内で使うことが多いLenovo V15 Gen 4 AMDのような機種であれば、デメリットと感じない方も多いでしょう。
なお、天板やパームレスト部の表面には、下の画像のような小さな凸凹処理が施されています。指紋や手の油脂などが、やや目立ちにくくなっています。
バックライトなしのキーボード
Lenovo V15 Gen 4 AMDは、バックライトなしのキーボードを搭載しています。薄暗い場所では、キーが見えにくいです。
顔認証・指紋認証に非対応
Lenovo V15 Gen 4 AMDでは、指紋センサーや、IRカメラを搭載しておらず、簡単、かつセキュアにWindowsにログインできるWindows Helloの指紋認証や、顔認証は使用できません。
HDMI出力だと4K/30Hzになる可能性が高い
仕様を見ると、HDMIポートは「最大 3840x2160 ドット、1677 万色(HDMI 接続時)、30Hz」となっていました。
今回のチェックでは、なぜか「4K、8ビット、60Hz、RGB」で表示できていましたが、仕様表が間違っていなければ、HDMI出力で4Kディスプレイに接続すると、リフレッシュレートが30Hzになる可能性が高いと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 処理性能はそこそこです。比較的見やすいIPS液晶を搭載しており、この用途には快適に使用できます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、オンライン会議は問題なくできます。 |
動画鑑賞 | ○ | 液晶の色域が狭いので、色鮮やかさにはやや欠けるものの、普通に動画鑑賞ができます。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 「Zen 2」世代のRyzenなので、処理性能が高くありません。また、液晶の色域も狭いです。そのため、画像編集には向いていません。 |
動画編集 | △ | スペック、液晶ともに、動画編集には適していません。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載しておらず、内蔵グラフィックスの性能も高くないので、ゲーム向きではありません。 |
ディスプレイのチェック
Lenovo V15 Gen 4 AMDのディスプレイのチェックです。
パネルの型番は、「LEN156FHD」でした。
画面比16:9の標準的なFHD液晶です。従来モデルまではTNパネル液晶だったので、視野角が狭く、やや見づらかったのですが、新モデルでは視野角の広いIPS液晶を搭載し、見やすさがアップしています。色域は狭いですが、フリッカーも発生しておらず、比較的見やすいです。Web閲覧やOfficeソフトでの作業など、一般的な用途には十分だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では269cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Lenovo V15 Gen 4 AMDのキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは縦:約18.5mm、横:約18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。
「半角/全角」キーや、「Enter」キーはややスリムですが、アルファベットキーのサイズはほぼ揃っており、タイピングのしやすさは普通です。テンキー付きなので、数字の入力もしやすいです。
ただし、バックライトは非搭載です。
タッチパッドの使いやすさも普通です。タッチパッドが左寄りに配置されているので、タイピングとタッチパッドの操作の切り替えもしやすいです。
パフォーマンスのチェック
Lenovo V15 Gen 4 AMDのパフォーマンスのチェックです。
Lenovo V15 Gen 4 AMDでは、Lenovo Vantageの「電源およびパフォーマンス」で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「インテリジェント・クーリング」と、高いパフォーマンスが出る「エクストリーム・パフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを確認しています。
CPU
Lenovo V15 Gen 4 AMDは、AMD Ryzen 7020シリーズのプロセッサーを搭載しています。具体的には、Ryzen 3 7320Uと、Ryzen 5 7520Uを搭載したモデルがあります。最新のRyzen 7000シリーズではありますが、どちらも「Zen 2」世代のプロセッサーで、Ryzen 5000Uシリーズの先発プロセッサーに近い性能です。
今回は、Ryzen 3 7320Uを搭載したモデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
「Zen 2」世代なので、最近のCPUとしてはシングルコアのスコアが低いです。マルチコアスコアも高くはありませんが、Core i7-1165G7と同程度の値が出ているので、Web閲覧やWord・Excelでの作業など一般的な用途であれば、それほど問題なく使えるとは思います。
なお、動作モードを「エクストリーム・パフォーマンス」にすると、スコアが少し上がります。後で掲載しますが、温度面も問題ないので、ちょっとでもパフォーマンスを上げたいときは、「エクストリーム・パフォーマンス」のモードにするといいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR5-5500のデュアルチャネルですが、帯域はそこまで広くありません。普通です。
なお、オンボードメモリなので、メモリの増設・換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵のものです。ベンチマークスコアは、以下の通りです。
スコアは高くありませんが、一般的な用途であれば問題なく使用できると思います。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
型番を確認すると、ストレージにはPCIe Gen4 SSDを搭載しているようですが、チップセット側のスロットがPCIe 3.0 x2なので、速度が制限されています。PCIe Gen3 SSDと比べても読み込み速度はそこまで速くありませんが、実際の使用においては十分な速度だと思います。体感で遅く感じることもほとんどないでしょう。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットは非搭載です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェック結果は、下表の通りです。
Lenovo V15 Gen 4 AMDのUSB-Cポートは、Power Deliveryや、DisplayPortにも対応しています。
なお、本機器への給電に関しては、18W出力のUSB-Cアダプターでは給電できず、30W出力のUSB-Cアダプターの場合は、給電はできても警告が表示されました。実際に使用する場合は、45W以上の出力があるUSB-Cアダプターがおすすめです。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速のケーブルであるとの警告が表示
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。今回は、なぜか4K、8ビット、60Hz、RGBでの表示が出来ていました。ただし、仕様では「最大 3840x2160 ドット、1677 万色(HDMI 接続時)、30Hz」となっていたので、4K解像度だとリフレッシュレートが30Hzになる可能性が高いです。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトでは、質量が「約1.65kg」と紹介されています。当サイトによる計測値は次の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。扱いやすい質量だと思います。ACアダプターも普通の重さです。
質量 | |
PC本体 | 1.593kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 336g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
仕様上のバッテリー容量は38Whとなっており、やや小さめです。
当サイトでチェックしたバッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でもそこそこの時間使用することができます。Webブラウザや、Officeソフトなどを同時に立ち上げて作業をすると、(3)に近い駆動時間になると思います。それでも、宅内で使う分には、毎回ACアダプターをつながず、バッテリー駆動でもある程度使用することができます。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | ー |
(2) 動画再生時 | 11時間12分 |
(3) CPU23%、GPU12%の負荷 | 3時間56分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラにはプライバシーシャッターが付いています。IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、720pのHDカメラです。細部には粗さがありましたが、ノートPCのWebカメラとしては一般的な性能だと思います。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に1.5W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「インテリジェント・クーリング」モードでは、CPU電力は約14Wで推移し、CPU温度は50℃台と低く抑えられています。
「エクストリーム・パフォーマンス」モードでは、CPU電力は約20Wで推移し、CPU温度は概ね60℃台に収まっています。
どちらのモードでも、CPU温度を心配することなく使用できるでしょう。
静音性のチェック
Lenovo V15 Gen 4 AMDの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値が少し上がりますが、同じような構成の他機種と比べても騒音値は低いです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷のかかる作業を行っても、パームレスト部の温度はほとんど変化しておらず、不快感はありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
モバイル向けのプロセッサーをなので、低めの消費電力です。
外観のチェック
Lenovo V15 Gen 4 AMD の外観のチェックです。
価格を抑えたビジネス向けノートPCのようなデザインです。樹脂製のボディなので、高級感はありませんが、これで十分だと感じるユーザーも多いと思います。
天板には、Lenovoのロゴが小さく入っているだけで、シンプルです。表面には細かい凹凸パターンが設けられており、指紋などの汚れが目立ちにくくなっています。
液晶面は約180度開き、ほぼフラットになります。
液晶を閉じた状態の画像です。厚さは約19.9mmです。
側面には、 USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen1 Type-C(DisplayPort、Power Deliveryに対応)、HDMI、LANポートを備えています。一般的な用途には十分だと思います。
底面です。
底面カバーを外すとご覧のようになっています。メモリはオンボードです。
M.2 SSDは、Type 2242で、Type 2280のSSDへ交換することはできません。
標準で付属しているACアダプターは65Wです。
まとめ
以上が、Lenovo V15 Gen 4 AMDのレビューです。
Ryzen 7020シリーズのプロセッサー、IPS液晶、8GBメモリ、256GB SSDを搭載し、5万円台から購入できます。ただ安いだけでなく、ある程度の使いやすさが確保されており、コスパが高い機種です。
5万円台からという価格にもかかわらず、液晶に視野角の広いIPS液晶を搭載しているのが特徴です。フリッカーも発生しておらず、比較的見やすく、長めの時間の使用にも使いやすい液晶でした。
Wi-Fi 6に対応している点や、USB-CポートがPower Delivery、DisplayPortに対応しているのも嬉しいです。
プロセッサーは、「Zen 2」世代のRyzen 7020シリーズです。最新のCPUとしては処理性能が高いわけではないので、過度な期待はできません。それでも、Web閲覧や、Officeソフトでの作業など、一般的な用途にはある程度快適に使用できる性能を備えています。ただし、メモリが8GBのみなので、多くのアプリを同時に起動すると、メモリ不足になる可能性があります。メモリはオンボードで、後から増設・換装はできないので、注意が必要です。
その他、樹脂製のボディ、バックライトなしのキーボードなど、抑えられている部分もあります。
このようなやや抑えられている部分が気にならなければ、日常的な用途や、軽めの仕事などにある程度快適に使用でき、安く購入できる機種として重宝すると思います。オフィスの事務機や、子ども用のノートPCなどにおすすめです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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