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HP 15-fcの実機レビュー

更新日:
CPU Athlon Silver 7120U
Ryzen 3 7320U
Ryzen 5 7530U
メモリ 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ 最大512GB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 約1.63kg
バッテリー 最大10時間
価格[税込] 3万円台~
格安ホームノートPCならこれ!

HP 15-fcは、セール時には3万円台(税込)から購入できる、格安ホームノートPCです。しかも、液晶には視野角が広いIPS液晶を搭載しています。

CPUは、搭載するものによって、処理性能に大きな差があります。テレワークなどにも使うなら、Ryzen 5、16GBメモリのモデルがおすすめですが、普通のホームユースであれば、Ryzen 3搭載で5万円台のモデルでもいいと思います。

価格のために抑えられている部分が気にならなければ、格安ノートPCの中ではおすすめの機種です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB SSD

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP 15-fcの特徴」のみお読みください。

 

HP 15-fcの特徴

格安ノートPCだけどしっかり使える

HP 15-fcは、セール時であれば3万円台から購入できる、格安の15.6型ホームノートPCです。

ただ安いだけの機種は他にもありますが、HP 15-fcは、長時間作業にも使える液晶を搭載しているのが大きな特徴です。しかも、この価格でBluetoothマウスまで付属しています。

3万円台から購入できる15.6型ホームノートPC
付属するマウス

 

さすがに、3万円台のモデルは処理性能が低いので、ライトな用途に限定して使った方がいいです。

おすすめなのは、Ryzen 5 7530U、16GBメモリ、512GB SSDの構成で、6万円台(税込)のモデルです。一般用途に快適に使用できる構成で、6万円台というのは破格です。Microsoft Office Home & Business 2021を付けても、8万円台で購入できます。

もう少し予算を抑えたい方は、Ryzen 3 7320U、8GBメモリ、256GB SSDで5万円台のモデルでもいいと思います。

実際の価格 (2023年7月5日時点)

 

視野角が広くて見やすいIPS液晶を搭載

すでに少し触れていますが、HP 15-fcは、視野角が広くて、見やすいIPSパネルのFHD液晶を搭載しています。フリッカーも発生しておらず、長時間の使用にも適していると思います。さすがに色域は狭いものの、ウェブ閲覧やOfficeソフトを使った作業であれば、特に問題ないでしょう。この液晶であれば、目が成長途中の子どもが使うのにもいいと思います。

格安ノートPCでは、視野角が狭いTNパネルの液晶や、広視野角液晶でもフリッカーが発生していたりと、価格のために液晶の質が抑えられていることが多いですが、HP 15-fcはホームノートPCとしては普通の液晶を搭載しつつ、低価格なのが素晴らしいです。

普通に見やすいIPS液晶を搭載

 

プロセッサーの性能の目安

HP 15-fcでは、AMD Athlon Silver 7120U(Zen 2、2コア/2スレッド)、Ryzen 3 7320U(Zen 2、4コア/8スレッド)、Ryzen 5 7530U(Zen 3、6コア/12スレッド)の3種類のプロセッサーを搭載するモデルを選択することができます。搭載するCPUによって、処理性能に大きな差があるので、用途に合ったものを選ぶようにしてください。

AMD Athlon Silver 7120Uは、使ったことがないので詳しいことはわかりませんが、2コアしかないので、場合によっては、動作にもたつきを感じるでしょう。ウェブ閲覧などの軽い作業に限定して使用したほうがいいでしょう。

Ryzen 3 7320Uは、旧タイプの「Zen 2世代」のプロセッサーです。最近のノートPCとしては、そこまで高い処理性能ではありませんが、日常的な用途にはそれほどストレスを感じることなく使用できます。子ども用や、予算を抑えつつ、ある程度使えるノートPCが欲しい方にちょうどいいと思います。

Ryzen 5 7530Uは、ホームノートPCとしては十分な処理性能です。快適に動作し、テレワークなどの用途にも使いやすいと思います。サクサク動くノートPCが欲しい方や、オンラインミーティングや、Officeソフトなど、複数のアプリを使って作業をする方にはこちらがおすすめです。

CINEBENCH R23のスコア マルチコア
Ryzen 5 7530U 7960 [本機器で計測]
Core i5-1235U 7589
Core i7-1165G7 4720
Ryzen 3 7320U 4438 [兄弟機種のHP 14-emで計測]
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Ryzen 5 7530Uのモデルのみメモリ交換が可能

なお、Ryzen 5 7530Uのモデルのみメモリがスロット式で、他のモデルはオンボードメモリとなっています。そのため、Ryzen 5 7530Uのモデルのみメモリの交換が可能です。後々、メモリの容量アップを考えているなら、Ryzen 5 7530Uのモデルがおすすめです。

Ryzen 5 7530Uのモデルのみメモリ交換可能

 

やや抑えられている部分

HP 15-fcは、低価格を実現するため、やや抑えられている部分があります。

まず、キーボードはバックライトなしです。薄暗い場所ではキーを認識することが難しくなります。子どもが寝た後、同じ部屋でパソコンを使いたい方などは、バックライトなしで大丈夫かチェックしておきましょう。

キーボードはバックライトなし

 

また、USB Type-Cポートを備えていますが、映像出力や、Power Deliveryには対応していません。Power Deliveryに対応していれば、別の部屋で長く使う場合は、他社製のUSB-Cアダプターで給電するといった使い方ができますが、HP 15-fcでは付属のACアダプターを一緒にも持ち運ぶ必要があります。

さらに、HDMIで4Kディスプレイに映像を出力すると、4Kで表示できるものの、リフレッシュレートが30Hzになりました。FHD液晶であれば60Hzで表示できますが、4Kディスプレイや、4Kテレビへの出力を考えている方は、低リフレッシュレートでも大丈夫か確認しておいた方がいいです。

USB-CポートやHDMIポートの機能が限定的

 

14型の兄弟機種もある

HPには、HP 15-fcとほぼ同じ構成で、同じように価格が安い、14型の兄弟機種となるHP 14-emもあります。

HP 14-em [兄弟機種]

 

各モデルの価格はほぼ同じですが、HP 15-fcよりもワンサイズ小さく、質量も約1.39kgと軽めなので、取り扱いがしやすいです。宅内で頻繁に移動する方や、時々外にも持ち出したい方は、HP 14-emも合わせて検討してみるといいです。

兄弟機種機種との比較
  [本機器]
HP 15-fc
[兄弟機種]
HP 14-em
画像
APU Athlon 7120U
Ryzen 3 7320U
Ryzen 5 7530U
メモリ 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶 15.6型 FHD
IPS 非光沢
14型 FHD
広視野角 非光沢
重量 約1.63kg 約1.39kg
バッテリー 41.04Wh
価格[税込] 3万円台~
レビュー レビュー

 

格安のライバル機種との比較

ここでは、HP 15-fcのライバルとなりそうな、他社の格安ホームノートPCとの簡単な比較を行います。比較対象機は、デルのInspiron 15 (3535)と、レノボのIdeaPad Slim 170 15.6型 (AMD)です。

デルのInspiron 15 (3535)は、Ryzen 7 7730Uを搭載したモデルもあり、処理性能の高さを求める場合はこちらの方が有利です。ただし、液晶は、当サイトのチェックでは周波数が低めのフリッカーが常時発生していました。長時間使用する場合は、目の疲れなど体への影響を感じるかもしれません。

次に、レノボのIdeaPad Slim 170 15.6型 (AMD)です。こちらは、現在、Ryzen 5 7520U搭載モデルのみとなっています。似た型番のプロセッサーなので、見分けがつきにくいかもしれませんが、こちらは「Zen 2世代」のRyzen 5となり、ここで比較している機種のRyzen 5搭載モデルの中では処理性能が低くなります。また、液晶もTNパネルなので、視野角が狭く、視認性は高くありません。その代わり、価格は安いです。

HP 15-fcは、処理性能や、液晶は一般用途にそこそこ快適に使用できるレベルをクリアしており、長い時間の作業にも使用できると思います。それでも、使用上そこまで気にならない部分を抑えることで、価格を非常に安くしています。使いやすさと、価格のバランスがよく、格安機の中では頭一つ出た存在だと思います。

ライバル機種との比較
  [本機器]
HP 15-fc
デル
Inspiron 15 (3535)
レノボ
IdeaPad Slim 170
15.6型 (AMD)
画像
APU Athlon 7120U
Ryzen 3 7320U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 3 7320U
Ryzen 5 7530U
Ryzen 7 7730U
Ryzen 5 7520U
メモリ 4GB / 8GB / 16GB 8GB / 16GB 8GB
ストレージ PCIe SSD
液晶 15.6型 FHD
IPS 非光沢
15.6型 FHD
広視野角 非光沢
15.6型 FHD
TN 非光沢
重量 約1.63kg 約1.63kg~ 約1.58kg
バッテリー 41.04Wh 41Wh 約42Wh
価格[税込] 3万円台~ 6万円台~ 6万円台~
レビュー レビュー レビュー
できるだけ似た構成での価格比較
  [本機器]
HP 15-fc
デル
Inspiron 15 (3535)
レノボ
IdeaPad Slim 170
15.6型 (AMD)
CPU Ryzen 5 7530U Ryzen 5 7520U
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 512GB PCIe SSD
価格[税込] 67,840円 73,463円 62,810円
※2023年7月6日現在の価格

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
○~◎ Ryzen 3でもある程度使えると思いますが、快適に作業したいならRyzen 5がおすすめです。Athlon 7120Uだと、作業内容によってはもたつきを感じるときがあると思います。
動画鑑賞 ディスプレイは色鮮やかさにはやや欠けますが、普通に動画鑑賞が出来るスペックです。
オンライン会議 カメラ、マイク、スピーカーを備えており、オンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が狭いため、RAW現像や画像編集には向いていません。
動画編集 △~○ Ryzen 5、16GBメモリのモデルであれば、FHD動画の簡易的な編集はできます。ただ、外部グラフィックスを搭載しておらず、動画編集向きの機種ではありません。
ゲーム Ryzen 5搭載モデルであれば、グラフィックス品質を下げることで、軽めのゲームにはできるものもあると思います。ただし、ゲームがメインであれば、外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

HP 15-fcのディスプレイのチェックです。

ホームノートPCとしては標準的なFHD液晶です。視野角の広いIPS液晶で、フリッカーも発生していないので、普通に見やすく、長時間作業を行っても目が疲れにくいでしょう。色域は狭いですが、ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業などにちょうどいい、スタンダードな液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測では273cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は60.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

IPSパネルなので視野角が広いです。斜めからでも色の変化が少なく、見やすいです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、映り込みは抑えられています。ギラつきを少し感じますが、ほぼ気にならない程度です。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認です。輝度を変えても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP 15-fcのキーボードのチェックです。

キーピッチは、約18.7 x 18.4mm、キーストロークは約1.3mmと、標準的なサイズです。

極端にスリムなサイズのキーはなく、どのキーも押しやすいサイズで、キーの配置も標準的です。キートップがフラットなので、もう少しカーブしていたら指当たりが良かったと思いますが、それ以外は、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。標準的な配置の4列テンキーもついており、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドはサイズが大きめで、普通の使いやすさです。クリックボタンも普通に押せます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

HP 15-fcのパフォーマンスのチェックです。

本製品では、Windowsの電源モードで動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、高いパフォーマンスが出る「最適なパフォーマンス」で計測したベンチマークスコアを掲載します。

設定→システム→電源とバッテリー

 

CPU

HP 15-fcは、CPUにAMD Athlon Silver 7120U(Zen 2、2コア/2スレッド)、Ryzen 3 7320U(Zen 2、4コア/8スレッド)、Ryzen 5 7530U(Zen 3、6コア/12スレッド)のいずれかを搭載しています。全てPBP(プロセッサー・ベース・パワー):15WのCPUですが、実際のパフォーマンスは大きく異なります。

今回は、Ryzen 5 7530U搭載モデルをチェックしており、以下のようなベンチマークの結果となりました。

シングルコア、マルチコアともに、Zen 3世代のRyzen 5 7530Uとしては順当なスコアが出ています。マルチコアでは、Core i7-1255Uと同程度のスコアが出ているので、一般用途であれば十分快適に使用できる処理性能を備えています。

なお、動作モードを「最適なパフォーマンス」にすると、スコアが少しアップしましたが、誤差程度なので、ほぼ違いはなさそうです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 7530U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900H 19223
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
7960 [最適なパフォーマンス]
7677 [バランス]
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
Ryzen 3 7320U 4438
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
1425 [バランス]
1390 [最適なパフォーマンス]
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 3 7320U 992
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

Ryzen 5 7530U搭載モデルのメモリは、DDR4-3200のデュアルチャネルです。メモリ帯域幅は普通でした。スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

なお、Athlon Silver 7120U / Ryzen 3 7320U搭載モデルでは、LPDDR5-5500、シングルチャネルのメモリ構成となります。また、オンボードメモリなので、こちらはメモリの増設・換装はできません。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
53.83GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
25.35GB/s
LPDDR5-5500
シングルチャネル
23.87GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。Ryzen 5 5730U搭載モデルでのベンチマークの結果は以下のとおりです。

一般向けノートPCとしては、普通のスコアです。YouTubeなどの動画視聴などにも問題なく使用できます。画質を落とせば、軽いゲームであればプレイできるものもあると思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 5 7530U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
メモリLPDDR5-6400
30319
Ryzen 7 7735U
メモリLPDDR5-6400
28714
Core i7-1360P
メモリLPDDR5-4800
21897
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-12700H
メモリDDR4-3200
20177
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Core i5-1340P
メモリLPDDR5-4800
17774
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16398
Ryzen 5 7530U
メモリLPDDR4X-4266
16389
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
16025
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
15893
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 5 7530U
メモリDDR4-3200
14557 [バランス]
14504 [最適なパフォーマンス]
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しています。シーケンシャルライトがやや遅いですが、一般的な使用では十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3010
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットはありません。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

HP 15-fcは、USB-Cポートを1つ備えており、下表のような結果になりました。データ転送のみに対応しており、映像出力やPower Deliveryには非対応です。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
× ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

本製品のHDMIポートの仕様は、「HDMI出力端子使用時:最大1980x1080」となっています。

実際に、4KディスプレイへHDMIで接続すると、4Kで表示できているものの、リフレッシュレートが30Hzになっています。4K、60Hz、RGBでは表示することができません。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP 15-fcの質量のチェックです。

メーカー仕様では「約1.63kg」となっていました。当サイトによる実測値も、メーカー仕様値とほぼ同じです。比較的扱いやすく、宅内での移動もしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.634kg
ACアダプター+電源ケーブル 279g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP 15-fcのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は41.04Whと普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)ぐらいの比較的長めの駆動が可能です。やや負荷のかかる作業をすると、(3)のようなバッテリー駆動時間になります。ウェブ閲覧やOfficeソフトでの作業といった普通の使い方だと、(3)ぐらいが実際のバッテリー駆動時間に近いと思います。

バッテリー駆動時間は長くはありませんが、ホームノートPCとしては不足はないと思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 最大10時間
(2) 動画再生時 10時間00分
(3) CPU14%、GPU6%の負荷 4時間37分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
58%(約23Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的にカメラをOFFにできるシャッタードアが付いています。オンラインミーティングなどで姿が映ると都合が悪い場合などは、すぐにカメラをOFFにできます。IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

なお、Webカメラは、メーカーの仕様では、「HP True Vision 1080p フルHD Webcam (約207万画素)」と記されていましたが、今回、チェックしたところHDカメラでした。ノートPCのWebカメラとしては標準的な解像度で、画像は比較的明るめで、色味も自然な感じでした。オンラインミーティングなどにも普通に使えると思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右にデュアルスピーカーを搭載しています。音質は、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードでも、「最適なパフォーマンス」モードでも、ほぼ同じような動きです。CPU電力は約19Wで落ち着き、そのまま推移しています。CPU温度は70℃台後半ぐらいに収まっています。

どちらのモードでも、CPU温度を心配することなく使用できます。

  • バランス
  • 最適なパフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

HP 15-fcの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷がかかると騒音値が上がりますが、そこまで重く無い負荷の時と、エンコードのような高い負荷がかかった時とで、騒音値には違いがありませんでした。15.6型のホームノートPCとしては、低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷がかかると、キーボード面の一部と、排気口付近の温度が上がりますが、パームレスト部の温度は低く保たれています。高負荷状態の時にタイピングを行っても、不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP 15-fcの外観のチェックです。

シンプル、かつオーソドックスなデザインです。高級感はありませんが、価格を抑えた機種なので、仕方がないです。それでも、安っぽく見えるということはないです。

 

天板には、「hp」のロゴが入っています。

 

閉じた状態です。厚みは約17.9-21.5mmと普通です。

 

指紋認証センサーを搭載しています。

 

インターフェースはご覧の通りです。USB Type-A 5Gbps x2、USB Type-C 5Gbps(データ転送のみ対応)、HDMIを搭載しています。

 

液晶面の開く角度です。フラットにはなりませんが、普段使う分には十分な角度です。

 

底面です。4つのネジを外すだけなので、裏蓋は比較的外しやすいです。

 

内部です。ファン1基、ヒートパイプ1本で冷却しています。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。ストレージの換装はできそうです。なお、空きのM.2スロット等はありませんでした。

 

今回チェックしているRyzen 5 7530U搭載モデルのメモリはスロットメモリなので、メモリの換装ができます。

Ryzen 3 7320U / Athlon Silver 7120U搭載モデルでは、オンボードメモリなので、メモリの換装はできません。

 

ACアダプターの容量は45Wです。

 

まとめ

以上がHP 15-fcのレビューです。

セール時であれば3万円台(税込)から購入できる15.6型のホームノートPCです。

格安ノートPCですが、視野角が広くて、フリッカーもないIPS液晶を搭載しているのが大きなポイントです。長時間の作業や、子ども用としても使いやすいと思います。

なお、3万円台なのは、Athlon Silver 7120U、4GBとスペックが高くないので、軽い用途に限定したほうがよさそうです。一番のおすすめは、Ryzen 5、16GBメモリ、512GB SSDで、6万円台のモデルです。重いアプリを起動しなければ、Ryzen 3、8GBメモリで5万円台のモデルでもいいでしょう。どの構成でも、他ではなかなか見ない破格の安さです。

また、Ryzen 5のモデルのみメモリの交換が可能です。後々、メモリの容量を増やしたいと思っている方は、Ryzen 5モデルがいいでしょう。

もちろん、価格のために抑えられている部分もあります。キーボードはバックライトなしで、ボディの質感も高くはありません。USB-Cポートの機能もデータ転送のみとなっています。この辺りがあまり気にならなければ、格安ノートPCの中ではダントツに使いやすい機種だと思います。

 

格安ホームノートPCならこれ!

HP 15-fc

特徴

  • セール時は3万円台~
  • 視野角が広く、フリッカーなしのIPS液晶
  • Ryzen 5、16GBメモリのモデルなら快適動作

こんなあなたに

  • 使いやすい格安ノートPCが欲しい方
  • 子どもやファミリー用に気軽に使える機種が欲しい方
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