※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
マウスコンピューター G-Tune E5-165(第10世代 CPU)の実機レビュー
CPU | Core i7-10870H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB ~ 64GB |
ストレージ | NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | WQHD 165Hz 非光沢 |
質量 | 約1.73kg |
バッテリー | 最大 約7.5時間 |
価格[税込] | 19万円台~ |
G-Tune E5-165は、約1.73kgと軽いゲーミングノートPCです。
軽いだけでなく、GeForce RTX 3060を搭載し、ゲーミング性能も妥協していないのが特徴です。
また、色域が広めのWQHD(2560×1440) 165Hz 液晶を搭載し、ゲームだけでなく、動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。
なお、クリエイター向けノートPC「DAIV 5N」も、天板のロゴや壁画が変わるだけで全く製品です。
購入はこちら
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-10870H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060
本製品を安く買う3つの方法
その1当サイト向けオリジナルモデルを購入する
メーカーさんに特別に価格を下げてもらったオリジナルモデルなら、通常より安く購入できます。なお、通常モデルとは初期スペックが異なるだけで、製品自体は同じものです。
その2セール品を狙う
マウスコンピューターでは、定期的にセールを行っています。もし本製品がセール対象に入っていれば、安く購入できます。上のオリジナルモデルと比較して安い方をご購入下さい。
その3当サイト限定「Amazonギフト券プレゼント」を利用する
当サイト限定で、税込み130,000円以上のマウスコンピューター製PCを購入すると、5,000円分のAmazonギフト券がもらえます。なお、当サイト経由で購入されたものだけが対象となります。申請方法などの詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
目次
お忙しい方は、「 G-Tune E5-165/DAIV 5Nの特徴」のみお読みください。
G-Tune E5-165/DAIV 5Nの特徴
約1.73kgしかないミドルクラスのゲーミングノート
G-Tune E5-165は、質量が約1.73kg、ボディの厚みが約20.6mmと、軽くて薄型のゲーミングノートPCです。これほど軽くても、GeForce RTX 3060 Laptopの高い性能のグラフィックスを搭載し、多くのタイトルのゲームを快適にプレイできます。
ゲーミング性能を妥協することなく、持ち運びもしやすい機種となっています。
同じGeForce RTX 3060 Laptopを搭載した15.6型のゲーミングノートPCとの質量を比較してみると、下表のようになります。実測値で1.731kgというのは、これまで当サイトで計測したRTX 3060 Laptop搭載機の中で、最も軽い質量でした。
ただし、ACアダプターの質量が重く、本体とACアダプターを合わせると、2.593kgと少し重くなります。それでも、PC本体はカバンに入れやすく、十分持ち運びしやすいと思います。ACアダプターがもう少し軽いと、なおよかったです。
PC本体の質量 |
ACアダプター の質量 |
合計質量 | |
G-Tune E5-165 [本機器] | 1.731kg | 862.1g | 2.593kg |
MSI Stealth 15M A11 | 1.732kg | 447g | 2.179kg |
ASUS ROG Zepyurus G15 | 1.979kg | 591g | 2.570kg |
MSI GF65 Thin 10U | 1.931kg | 593g | 2.524kg |
ASUS TUF Dash F15 | 2.060kg | 589g | 2.649kg |
ASUS TUF Gaming A15 | 2.280kg | 582g | 2.862kg |
GALLERIA XL7C-R36 | 2.022kg | 596g | 2.618kg |
RTX 3060をmax TGP 130Wで駆動
G-Tune E5-165は、ゲーミングノートPCとしてはミドルクラスとなるGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。
GeForce RTX 30シリーズでは、同じ型のグラフィックスでも、メーカーや機種によって実際のグラフィックス性能には大きな差があります。G-Tune E5-165では最大グラフィックスパワーが130Wとなっています。
最大グラフィックパワーが130Wというのは、GeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートの中では、トップクラスの高さとなります。薄型・軽量ボディの機種でありながら、グラフィックス性能でも妥協しないのが、G-Tune E5-165の特徴となります。
最大グラフィックスパワー | |
G-Tune E5-165 [本機器] | 130W |
raytrek R5-CA | |
GALLERIA XL7C-R36 | |
ASUS TUF Gaming A15 | 95W |
ASUS ROG Zepyurus G15 | 95W |
ASUS TUF Dash F15 | 85W |
MSI GF75 Thin 10U | 75W |
MSI GF65 Thin 10U | 75W |
MSI Stealth 15M A11 | 65W |
3DMark Time Spyの結果を確認してみると、従来のRTX 2070やRTX 2080 Max-Qよりも高いスコアが出ています。このくらいの性能であれば、高めの画質設定でも、多くのゲームを快適にプレイできます。
:G-Tune E5-16で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー
WQHDの165Hz駆動液晶を搭載
G-Tune E5-165は、WQHD(2560x1440)解像度の165Hz駆動液晶を搭載しています。
解像度が、一般的なFHD(1920x1080)よりも高いため、より精細な映像でゲームをプレイすることができます。綺麗な映像で世界観を楽しむタイプのゲームにも適しています。また、165Hz駆動に対応しており、1秒間に最大165回画面を書き換えることができるので、非常に滑らかな映像で、FPS系やeスポーツタイトルも快適にプレイすることもできます。
加えて、当サイト計測でsRGBカバー率が98.8%と色域も広めなので、動画編集などのクリエイティブな作業にも使用できそうです。
シンプルなデザイン
G-Tune E5-165は、シンプルでおとなしめのデザインです。キーボードバックライトや、フロントのLEDバーを点灯していなければ、ゲーミングノートPCとは気付かないと思います。
大っぴらにゲーミングノートPCと主張したくない方におすすめです。また、クリエイティブな作業を行うスペック高めのノートPCとして、仕事用としても使いやすいと思います。
デュアルストレージ構成が可能
G-Tune E5-165は、M.2スロットを2基備えており、購入後に増設して、デュアルストレージ構成にもできそうです。
マウスでは、比較的安くカスタマイズできるので、自信がない方や、自分で増設するのが面倒な場合は、購入時のカスタマイズで大きめの容量のストレージを選択しておくといいです。
安心のサポート
G-Tune E5-165では、24時間365日対応の電話サポートに加えて、より安心して使用できるように、別途サポートや保証を追加することができます。
3年保証などもそれほど高くなく付けることができるので、心配な方はご検討ください。なお、G-Tune E5-165の特徴を活かして、頻繁に持ち運んで使用するのであれば、落下破損などもカバーできる、破損盗難保証サービスに入っていると、安心だと思います。
残念なポイント
G-Tune E5-165は、画面出力対応のUSB-Cポートを備えていますが、Thunderboltと、Power Deliveryには対応していません。Power Deliveryの最大100Wの充電だと、ゲーミングノートでは不足するケースも多いため、Power Deliveryは必要ない方も多いかと思いますが、緊急時用の充電や、低負荷作業時用のために、Power Deliveryにも対応していれば便利でした。ただ、USB-Cポートは映像出力には対応しています。
また、上でも書きましたが、230Wと出力が高いため、ACアダプターが他機種と比べても重いです。出力が高いためパフォーマンスが出やすいというメリットもありますが、せっかく軽い機種なので、ACアダプターがもう少し軽いと、さらに持ち運びがしやすかったと思います。
各用途の快適度
G-Tune E5-165の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | サクサク、快適に動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 液晶は色鮮やかで、精彩な表示が可能で、スピーカー音も普通にいいです。快適に動画鑑賞出来るでしょう。 |
オンライン会議 | ○ | オンライン会議に特化した機能はありませんが、ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | CPU性能が高めで、液晶の色域も、当サイトの計測ではsRGBカバー率98.8%と広めです。ただし、印刷用の画像編集を行うには、液晶の色域が足りないです。 |
動画編集 | ◎ | Core i7-10870H + GeForce RTX 3060の構成なので、動画編集も快適です。液晶の解像度もWQHDと高めで、色域もそこそこ広いため、作業がしやすいと思います。 |
ゲーム | ◎ | ミドルハイクラスのゲーミング性能です。WQHD 165Hz駆動液晶を活かして、快適にプレイできるゲームが多いでしょう。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
今回チェックした全てのゲームで、高設定でも140 fps以上出ていました。ゲームによっては200 fps以上のフレームレートが出ています。165Hz駆動液晶のメリットを感じることができるゲームが多いと思います。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 259 fps |
高設定 | 164 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 288 fps |
高設定 | 241 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 257 fps |
高設定 | 179 fps | |
最高設定 | 146 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 167 fps |
中型 | 158 fps | |
ウルトラ | 155 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
重い負荷のゲームでも、多くのゲームで60 fps以上出ています。重い「ウォッチドックス レギオン」でも、DLSSをオン(高性能設定)にすることで、60 fpsを超えています。「サイバーパンク 2077」は解像度を2560x1440にし、グラフィック品質をウルトラにしても、DLSSをオン(自動)にすれば60 fpsを超えてきます。
かなり負荷の重いゲームでも、画質を調整することで、ほとんどのゲームを快適にプレイできると思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 89 fps |
高 | オフ | 68 fps | |
ウルトラ | オフ | 60 fps | |
自動 | 80 fps | ||
2560x1440 | ウルトラ | オフ | 38 fps |
自動 | 66 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 79 fps |
高 | オフ | 71 fps | |
最大 | オフ | 52 fps | |
高性能 | 64 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 107 fps |
高 | 86 fps | |
ウルトラ | 74 fps | |
2560x1440 | ウルトラ | 54 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 122 fps |
標準品質 | 109 fps | |
高品質 | 83 fps | |
2560x1440 | 高品質 | 63 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 102 fps |
中 | 97 fps | |
最高 | 91 fps | |
2560x1440 | 最高 | 70 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 152 fps |
高(ノート) | 143 fps | |
最高品質 | 118 fps | |
2560x1440 | 最高品質 | 89 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 19094(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
レイトレーシングを有効にした時と、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
負荷の重いゲーム「サイバーパンク2077」では、レイトレーシングの設定をウルトラにしても、58 fps出ているので、普通にプレイできるレベルだと思います。一方、「ウォッチドッグス レギオン」では、フレームレートが伸びず、38 fpsしか出ませんでした。また、ウォッチドックス レギオンの場合、VRAMが不足している表示が出ます。
タイトルによっても変わってくるようですが、レイトレーシングを使うなら、個人的にはGeForce RTX 3080(16GB)を搭載したモデルがおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 64 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 58 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最大 | 中 | 高性能 | 44 fps |
最大 | 高性能 | 38 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
ディスプレイの詳細なチェックです。
パネルは、「BOE NE156QHM-NY2」でした(販売時期によって変更になる可能性がございます)。
WQHD(2560×1440)の解像度で、165Hz駆動に対応しています。色域も比較的広めなので、ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にも使用できそうです。最大輝度は、当サイトの計測では366cd/m2とやや高めでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約49msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165フレームを更新する165Hzの液晶で2~3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、本製品と同じく2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶より、残像は抑えられていると言えます。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
キーピッチは横:約18.75mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.4mmです。気持ち浅めのキーストロークで、キートップは、ほぼフラットですが、キー配置には目立ったクセもなく、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。ただ、キーとキーの隙間が狭く、誤って隣のキーを押してしまうこともありそうなので、もう少しキートップを小さい面積にしても良かったと思います。
テンキー付きではありますが、3列テンキーです。標準的な4列テンキーに慣れている場合、Excelなどへの数値入力には、やや使いにくく感じるかもしれません。ただ、クリエイター向けソフトのショートカットキーを使う場合などは、テンキーがないよりも便利です。
タッチパッドは、普通です。
RGB LEDバックライトを搭載しています。4つのゾーンに分けられており、下の画像のような設定画面で、それぞれのゾーンの色の設定を行えます。
キーボードバックライトを点灯すると、ゲーミングノートPCらしい雰囲気になります。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。G-Tune E5-165では、下図のように、動作モードを変更することができます。今回は、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスを出せる「パフォーマンスモード」で計測を行いました。
CPU
G-Tune E5-165が搭載するCPUは、Core i7-10870Hです。8コア/16スレッドのCPUなので、マルチコアにおいて、 一般的なゲーミングノートPCに搭載されることが多かった、6コア/12スレッドのCore i7-10750Hよりも高いスコアが出ています。
ただし、シングルコアのスコアは、低めでした。そのため、シングルコアの性能を重視するソフトを使用する場合は、意外と時間がかかるということがあるかもしれません。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。
最大グラフィックスパワーが130Wと大きいため、RTX 3060 Laptopとしては高めのスコアが出ています。ミドルクラスの中でも高い性能なので、高めの設定でも、多くのタイトルのゲームを快適にプレイできます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。VRAMにGDDR6メモリを搭載しています。なお、動作モードを「バランスモード」から「パフォーマンスモード」に変えても、GPUクロックは変化しませんでした。
次に3DMark Time Spy Extreme STress Testを実行したときのフレームレートの安定性を確認します。このテストでは、Wild Lifeのテストを20回ループし、ワーストスコアがベストスコアに対してどのくらい落ち込むかの比率を算出しています。「Frame rate stability」は98.5%となっており、安定して同じフレームレートが出ていることが分かります。
ストレージ
ストレージには、NVMe SSDを搭載しており、速度は普通です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。カードを挿しても出っ張るので、挿したまま持ち運ぶことはやめた方がいいでしょう。読み込み速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
RAWデータの現像作業は快適ですし、現像後の書き出しも比較的高速です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
比較的重い機能を実行しましたが、いずれも数秒で終わっています。特に、GeForce RTXシリーズを搭載しているので、AIを使ったニューラルフィルター処理も高速で、快適に作業できます。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約4秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約8秒 |
ニューラルフィルター(スタイルの適用) | 約5秒 |
スーパー解像度 | 約4秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約4秒 |
被写体を選択 | 約3秒 |
4K動画の書き出しも短時間で終わります。動画編集作業も快適に行えました。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blenderのレンダリングもそこそこ速いです。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
下表のような結果となりました。
USB-Cポートは画面出力には対応していますが、Thunderboltと、Power Deliveryには非対応です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示ができています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.73kg」と記載されており、実測値もほぼ同じでした。ミドルクラスの15型ゲーミングノートとしては、軽めの質量だと思います。ただし、ACアダプターはやや重いです。
質量 | |
PC本体 | 1.731kg |
ACアダプター | 862g |
バッテリー駆動時間のチェック
G-Tune E5-165のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、62.32Whでした。やや大きめの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。CPUおよびグラフィックス性能が高いため、駆動時間はそれほど長くはありません。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 最大 約7.5時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 3時間43分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間27分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
バランスモードでは、1分ほど経過すると、CPU電力約45Wで安定して動作し、CPU温度も70℃台に収まっています。
一方、パフォーマンスモードでは、少し時間が経過した後でも、CPU電力が約84Wとかなり高めを維持しています。CPU電力が高いため、CPU温度も95℃前後とかなり高めで推移しています。
基本的には「バランスモード」で行う方が安心でしょう。
- バランスモード時
- パフォーマンスモード時
ゲーム時のGPU温度
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。
「バランスモード」では、CPU温度は80℃台、GPU温度は70℃台にコントロールされています。
一方、「パフォーマンスモード」だと、CPU温度は約90℃前後、GPU温度は約85℃未満で推移しておりやや高めです。
- バランスモード時
- パフォーマンスモード時
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は、ファンが動作していないとほぼ無音です。どちらのモードでも、FF15のような高い負荷がかかるゲームをプレイすると、高めの騒音値となります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲーム中は、特にキーボード中央部の温度が高くなります。WASDキーの部分の温度はそれほど上昇していませんが、左右のパームレスト部の温度がやや上がっているので、ゲームプレイ中にやや不快に感じるかもしれません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は、低めの消費電力です。ただし、高性能のCPUを搭載し、GeForce RTX 3060 Laptopを最大グラフィックスパワー130Wで動作させるため、ゲーム時には高めの消費電力になります。
外観のチェック
G-Tune E5-165の外観のチェックです。
ライティングがなければゲーミングノートPCと気付かないような、シンプルなデザインです。動画編集など、クリエイティブな作業用のPCとしても使いやすいです。
天板には、G-Tuneのロゴマークが入っています。
閉じた状態です。厚みは約20.6mmですが、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては、比較的薄い方です。
スピーカーは、底面の手前側に配置されています。音質は、普通です。ノートPC基準で10点満点で採点すると、5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
100万画素のウェブカメラを搭載しています。IRカメラも搭載しており、Windows Helloの顔認証に対応しています。
側面には、USB3.1、USB3.0 x2、microSDカードリーダーを備えています。また、背面に、HDMI、USB-C(画面出力対応)、LAN、DC-inが配置されているので、電源、外部ディスプレイ、有線LANを接続しても、ケーブルが邪魔になりません。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。吸気のために、通気口が設けられています。
底面カバーを外したときの画像です。2基の冷却ファン、5本のヒートパイプを備え、4方向から排気するようになっています。
メモリです。メモリスロットを2つ備えており、換装も可能です。
ストレージには、M.2 SSDを搭載しています。2基のM.2スロットがあり、1つは空いているので、増設も可能だと思います。
底面カバー側には、SSDを冷却するための熱伝導シートが取り付けられています。
ACアダプターの容量は230Wです。出力が高いので、その分ACアダプターも大きいです。また、コンセント側のケーブルも太いため、ややかさばります。
まとめ
以上が、G-Tune E5-165のレビューです。
Core i7-10870H + RTX 3060 (max TGP:130W) + WQHD 165Hz駆動液晶、という高めの性能を備えてたミドルハイクラスのゲーミングノートPCです。しかも、この高い性能でありながら、質量が約1.73kgしかなく、軽いのが大きな特徴です。自宅以外の場所にも持ち運んで、多くのタイトルを、快適にプレイすることができます。
液晶は、ニュースタンダードになりそうな、WQHD 165Hz駆動液晶なので、画質重視のゲームも、高フレームレート重視のゲームも、どちらも楽しむことができます。また、sRGBカバー率98.8%と色域も広めなので、高めのスペックを生かして、動画編集などのクリエイティブな作業用のノートPCとしても使用できます。
ボディデザインがシンプルで目立たないのは、好みが分かれるかもしれませんが、スペック高めの仕事用としても使いやすいと思います。
ACアダプターがやや重めなのが残念ですが、高いパフォーマンスを発揮するために、ここは妥協が必要です。
RTX 3060を搭載しながら約1.73kg
G-Tune E5-165/DAIV 5N
特徴
- GeForce RTX 3060 Laptop搭載
- ミドルクラスの性能でも約1.73kgと軽い
- 色域も広めのWQHD 165Hz駆動液晶を搭載
こんなあなたに
- ミドルクラスの軽いゲーミングPCが欲しい
- ゲームだけでなくクリエイティブワークにも使いたい
安く買える!当サイト向けオリジナルモデル
マウスコンピューターさんに、この製品が通常よりも安く購入できるオリジナルモデルを用意していただきました。
G-Tune E5-165-AF + ヘッドセット付き
15.6型 WQHD 非光沢 165Hz
Core i7-10870H
16GBメモリ、256GB SSD
GeForce RTX 3060
175,780円(税込)~
RTX 3060を搭載した、ミドルハイクラスのゲーミングノート。しかも、約1.73kgと軽く、持ち出せる。
G-Tune E5-165-R7-AF
15.6型 WQHD 非光沢 165Hz
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ、512GB SSD
GeForce RTX 3060
186,780円(税込)~
最新のRyzen 5000シリーズのプロセッサーを搭載したモデル。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
マウスコンピューターのパソコンの一覧ページ。各シリーズの違いや、おすすめ製品の紹介。各製品のレビュー記事もあり。
ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。
パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。