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マウス G-Tune E5-165 (第12世代CPU)の実機レビュー
CPU | Core i7-12700H |
---|---|
グラフィックス | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB~64GB |
ストレージ | 最大 2TB SSD x2 |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | WQHD 非光沢 165Hz |
質量 | 約1.73kg |
バッテリー | 約5.5時間 |
価格[税込] | 28万円台~ |
G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、Core i7-12700H + GeForce RTX 3060の高めのスペックでありながら、約1.73kgと軽いゲーミングノートPCです。
ディスプレイは、残像も少なく、動きの速いゲームも快適にプレイできます。
また、WQHDの高い解像度で、色域も広めです。さらにメモリやストレージ容量をかなり大きめにカスタマイズできるので、動画編集などを行うクリエイターの方にもおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-12700H、GeForce RTX 3060、32GBメモリ、512GB SSD
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目次
お忙しい方は、「G-Tune E5-165 (2022年モデル)の特徴」のみお読みください。
G-Tune E5-165 (2022年モデル)特徴
持ち運びしやすいゲーミングノートPC
G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、ミドルクラスのゲーミング性能を備えた15.6型ノートPCでありながら、質量は約1.73kg、厚みは約20.6mmです。同程度の性能を備えたゲーミングノートPCだと、質量は2kg超、厚みは24mm前後ぐらいの機種が多いので、G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、軽くてスリムなボディで、持ち運びがしやすいゲーミングノートPCと言えます。
また、軽くて、薄いボディですが、マグネシウム合金素材を採用し、剛性も高いため、安心して持ち運ぶことができます。
友人の家にゲーミングPCを持って行くときや、出張先にゲーミングPCを持って行くときに、とても便利です。また、高めのスペックを生かして、持ち出せるクリエイティブな作業用のノートPCとして使ってもいいと思います。
薄型ボディでも、十分なパフォーマンス
G-Tune E5-165は、ボディが薄いので、Core i7-12700H + GeForce RTX 3060の性能を十分に引き出せているか気になるかと思います。
しかし、心配はいりません。2つの冷却ファンと、5本のヒートパイプを使用し、4か所から排気する冷却システムを搭載し、CPUもGPUも十分なパフォーマンスが出ていました。
また、ゲームのような高い負荷がかかっても、CPU・GPUのどちらも心配のない温度に収まっていました。長時間のゲームでも、安定したプレイが可能です。
ただし、ボディが薄型であるため、表面温度はやや高めです。薄型・軽量をコンセプトとしたゲーミングノートPCは、ここは仕方のない部分ですので諦めましょう。
165Hz駆動のWQHD液晶
G-Tune E5-165は、165Hz駆動のWQHD液晶を搭載しています。
1秒間に最大165回画面を書き換える、ハイリフレッシュレート液晶なので、一般的なノートPC(60Hz駆動)よりも滑らかな映像でのゲームプレイが可能です。
また、当サイト計測で、sRGBカバー率97.5%と色域も広めだったので、色鮮やかな映像でゲームの世界観に浸ることができます。
さらに、WQHD(2560x1440)と解像度が高めです。軽めのゲームであれば、高めの解像度でゲームをプレイすることもできます。また、一般的なFHD液晶よりも表示できる情報量が多いので、複数のウィンドウを表示して効率よく作業することが可能です。
画像・動画編集などの作業にもちょうどいい
G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、上で紹介したように、高めのスペック構成と、色域広めのWQHD液晶を搭載し、標準状態で32GBとメモリ容量も大きいので、画像・動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。
解像度が高めの液晶なので、ペイン(枠)がいくつもあるAdobe Premiere Pro CCのようなアプリも使いやすいです。
また、派手なボディデザインではないので、ハイスペックな仕事用としても使いやすいのもいいと思います。
デュアルSSD構成が可能
G-Tune E5-165では、ストレージ構成のカスタマイズが可能です。メインストレージの容量アップや、デュアルSSD構成を選択することもでき、最大で2TB SSD x2の大容量ストレージにすることができます。
標準状態では、512GB PCIe Gen3 SSDを搭載していますが、色々なゲームを入れておきたい方や、写真・動画編集などを行いたい方など、大きめのストレージ容量が必要な方は、カスタマイズして購入するといいです。
カスタマイズで選択できるSSDは下図のとおりです(2nd SSDの選択肢も、「SSD無し」以外はメインの1st SSDと同じです)。
今回チェックしているのは、シングルSSD構成のモデルですが、内部を見ると空きのM.2スロットがありました。試しに、手持ちのM.2 SSDを増設してみると、正常に認識され、問題なく使用することができました。
慣れている方であれば、購入後に自分でM.2 SSDを増設することもできると思います(自己責任です)。
メモリはDDR5-4800で、最大64GB
G-Tune E5-165は、メモリにDDR5-4800を搭載しており、メモリ帯域も広いです。標準状態で32GB(16GB x2)メモリを搭載しているので、動画編集などにもそのままで使用できます。さらに、64GBメモリにアップすることが可能です。クリエイター向けソフトを複数起動する方は、64GBにしても良いでしょう。
メモリはスロットメモリなので、慣れている方であれば、購入後に自分でメモリ換装を行うこともできます(ただし、自己責任です)。使っていてメモリ容量の不足を感じる場合は、換装して容量をアップできるので、安心です。
その他の特徴
G-Tune E5-165は、2.5GBASE-T対応の有線LANポートを備えています。高速データ通信が可能なので、オンラインゲームや、ストリーミング配信なども快適です。
やや気になる部分としては、カードリーダーがフルサイズのSDカードではなく、microSDカードサイズであることが挙げられます。持ち出した先でクリエイティブな作業を行うのにも適した機種なので、フルサイズSDカードリーダーであれば、写真や動画の取り込みなどがしやすかったと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | WQHD液晶と、高めの処理性能により、快適に作業できます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | 問題なくオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 精細で、色鮮やかな表示が可能な液晶を搭載しています。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | Core i7-12700Hを搭載し、処理性能は十分です。当サイト計測でsRGBカバー率97.5%と、液晶の色域も広めなので、ウェブ用の画像編集などにも使用できます。ただし、Adobe RGB 100%の色域はありません。 |
動画編集 | ◎ | GeForce RTX 3060と、標準状態で32GBメモリを搭載し、動画編集も快適に行えます。動画編集に使用することが多い場合は、ストレージに速度の速いPCIe Gen4 SSDを選択するといいです。 |
ゲーム | ◎ | GeForce RTX 3060を搭載し、快適にプレイできるゲームが多いです。また、165Hz駆動のWQHD液晶は残像も少ないので、動きの激しいゲームもプレイしやすいです。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
GeForce RTX 3060 Laptopを搭載し、ミドルクラスのゲーミング性能を備えています。
中程度~軽めのゲームであれば、画質を調整することで165Hz液晶をフルに生かした高いフレームレートでのプレイも可能です。競技性の高いゲームにも適しています。また、重い部類のゲームも、画質を下げれば、比較的快適にプレイできます。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 127 fps |
高 | 96 fps | |
ウルトラ | 61 fps (61 fps) | |
2560x1440 | 低 | 107 fps |
高 | 70 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | ― | 108 fps |
高 | ― | 94 fps | |
最大 | ― | 54 fps (54 fps) | |
最大 | 高性能 | 76 fps | |
2560x1440 | 低 | ― | 89 fps |
高 | ― | 71 fps | |
高 | 高性能 | 91 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 157 fps |
高 | 117 fps | |
エクストリーム | 54 fps (56 fps) | |
2560x1440 | 低 | 130 fps |
高 | 97 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 150 fps |
標準品質 | 121 fps | |
高品質 | 90 fps (91 fps) | |
2560x1440 | 軽量品質 | 111 fps |
標準品質 | 83 fps | |
高品質 | 66 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 167 fps |
高 | 111 fps | |
ウルトラ | 94 fps (100 fps) | |
2560x1440 | 低 | 138 fps |
高 | 78 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | ― | 156 fps |
中 | ― | 126 fps | |
最高 | ― | 106 fps (112 fps) | |
最高 | クオリティ | 111 fps (121 fps) | |
2560x1440 | 最低 | ― | 137 fps |
中 | ― | 89 fps | |
中 | クオリティ | 109 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 180 fps |
高(ノート) | 158 fps | |
最高品質 | 132 fps (135 fps) | |
2560x1440 | 標準(ノート) | 158 fps |
高(ノート) | 125 fps | |
最高品質 | 95 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 309 fps |
高設定 | 156 fps | |
最高設定 | 115 fps (122 fps) | |
2560x1440 | 低設定 | 277 fps |
高設定 | 108 fps | |
最高設定 | 78 fps |
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
また、フォートナイトでよく使われる以下の設定でも計測しました。
解像度 | レンダリングモード 3D解像度 メッシュ |
平均 fps |
1920x1200 | パフォーマンス(ベータ) 100% 高 |
240 fps |
2560x1440 | 204 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 249 fps |
高設定 | 136 fps (140 fps) | |
2560x1440 | 低設定 | 160 fps |
高設定 | 103 fps |
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 486 fps |
高設定 | 318 fps (394 fps) | |
2560x1440 | 低設定 | 467 fps |
高設定 | 282 fps |
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
ディスプレイのチェック
G-Tune E5-165のディスプレイのチェックです。
パネルは、「BOE CQ NE156QHM-NY2」でした。
WQHD(2560x1440)と解像度が高めで、165Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。残像が少なく、動きの激しいゲームも快適にプレイできます。また、色域も広めなので、写真や動画の編集などの作業にも使用できそうです。最大輝度は、当サイトの計測では303cd/m2と普通でした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は以下の通りで、広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 97.5% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75.5% |
Adobe RGBカバー率 | 73.7% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約58msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は165Hzと単位時間当たり2.75倍のフレーム数でも2フレーム前ぐらいまでの残像しかありません。一般的なノートPCよりも残像が抑えられており、動きの激しいゲームでも残像が気になることはなさそうです。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
G-Tune E5-165のキーボードのチェックです。
キーピッチは、横:約18.75mm、縦:約18mm、キーストローク:約1.4mmとなっています。
キートップはほぼフラットですが、主要なキーのサイズが揃っており、配列も標準的です。普通の打ちやすさのキーボードです。
また、3列ですが、テンキーも付いています。標準的な4列テンキーほどではありませんが、数字の入力がしやすいですし、クリエイター向けソフトのショートカットキーとしても使えると思います。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさも普通です。
キーボードバックライトも搭載しています。4ゾーンに分かれており、各ゾーンを好みのカラーにカスタマイズすることができます。また、フロント部分にはLEDライトバーも備えており、こちらもキーボードと同様、カラーのカスタマイズができます。
パフォーマンスのチェック
G-Tune E5-165のパフォーマンスをチェックします。
G-Tune E5-165では、CONTROL CENTERのパワーセッティングで動作モードを変更することができます。
ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測したベンチマークの結果を掲載します。
CPU
G-Tune E5-165は、第12世代Core i7-12700Hを搭載しており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
マルチコアでは、「バランスモード」でもCore i7-12700Hとしては標準的なスコアが出ており、「パフォーマンス」モードにすると、さらに高めのスコアとなっています。
シングルコアでも、順当なスコアが出ていました。
通常は、「バランスモード」でも十分快適に使用できるでしょう。CPUに高い負荷のかかる処理を行う場合は、「パフォーマンスモード」に切り替えてもいいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域は広かったです。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
G-Tune E5-165は、グラフィックスにGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。
実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは140Wでした。これは、GeForce RTX 3060 Laptopとしては、高い設定値です。ベンチマークの結果は以下のとおりです。
最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されているので、GeForce RTX 3060 Laptopとしては高めのスコアが出ています。ゲーミングノートPCとしては、ミドルクラスの性能で、快適にプレイできるゲームが比較的多いと思います。4K動画編集などにも適しています。
なお、動作モードを変更しても、グラフィックス性能にはほとんど変化がありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060の情報は次の通りです。動作モードを変更しても、ブーストクロック等に変化はありませんでした。
ストレージ
今回は、ストレージに標準搭載のPCIe Gen3 SSDを搭載しており、普通の速度です。なお、カスタマイズでは、最大6,700MB/sの読み出し性能を備えるPCIe Gen4 SSDも選択できるので、速度の速いSSDが良ければ、こちらを選択するといいです。
ストレージには、最大で2TB x2のデュアルSSD構成が選択できます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを備えており、アクセス速度は普通です。
クリエイターソフトの処理時間
次に、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。
ここでは、動作モードは「パフォーマンスモード」、GPU動作モードは「MS Hybridモード」で計測しています。
書き出しは速いです。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しているので、処理に時間のかかるニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))のような処理も速かったです。CPU、GPUともに高めの性能で、Adobe Photoshop CCでの作業も快適です。
本製品 | 参考 Core i7-1260P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約1分1秒 | 約4分28秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分4秒 | 約2分48秒 |
4K動画の書き出し速度も比較的速いです。ただし、期待していたほどではありませんでした。おそらく、ストレージの書き込み速度がもっと速いと、全体の処理にかかる時間が短くなるのではないかと思います。動画の書き出しに使う場合は、PCIe Gen4 SSDを選択した方がよさそうです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolove Studio 17による書き出し時間は速かったです。
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
CPUのみで実行するx265エンコードですが、処理にかかる時間は短めでした。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
G-Tune E5-165は、背面にUSB-C(Thunderbolt 4、画面出力に対応)を1ポート備えています。動作チェックの結果は、以下のとおりです。
本機器への給電はできませんが、画面出力や高速データ転送ができました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。
質量のチェック
G-Tune E5-165の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.73kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じでした。外部GPUを搭載した15.6型ノートPCとしては、軽いです。持ち運びがしやすいと思います。
質量 | |
PC本体 | 1.737kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 649g |
バッテリー駆動時間のチェック
G-Tune E5-165のバッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は62.32Whでした。やや大きめの容量です。
バッテリー駆動時間はご覧の通りです。消費電力が高い高性能パーツを搭載しており、負荷の軽い処理でも、バッテリー駆動時間は短いです。負荷のかかる作業をすると、バッテリー駆動時間はもっと短くなります。外で使う場合は、ACアダプターも一緒に持ち運ぶことになるでしょう。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約5.5時間 |
(2) 動画再生時 | 4時間19分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は普通です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、物理的なシャッターは付いていません。IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用することができます。
Webカメラは、約200万画素のFHDカメラを搭載しています。フルスケールにすると、細部にはやや粗さがありますが、明るめで、色味も自然な画像でした。オンライン会議などにも使いやすいです。やや広角気味なので、背景の映り込みが気になる場合は、バーチャル背景などの機能を使うといいです。
スピーカー
スピーカーは、底面左右に配置されています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランスモード」では、CPU電力は60W前後で動作しています。CPU温度は80℃を超えない程度に保たれており、心配のない温度です。
「パフォーマンスモード」では、CPU電力がさらに上がり、75W前後で推移しています。CPU電力がアップしましたが、ファンの回転速度も上がるため、CPU温度は82℃前後とそこまで高くなっていません。
「バランスモード」でも十分なパフォーマンスが出ているので、通常は「バランスモード」で使用していいと思います。ファンの音が気にならなければ、高負荷作業を行うときには「パフォーマンスモード」に変更してもよさそうです。
- バランスモード時
- パフォーマンスモード時
FF15ベンチ実行時の温度
ゲーム時のCPU温度およびGPU温度もチェックしてみます。
「バランスモード」では、CPU温度はほぼ85℃前後をキープしており、GPU温度もピーク値で約85℃となっています。
「パフォーマンスモード」では、CPU温度は約83℃を中心に変動しています。GPU温度のピーク値は約81℃ぐらいです。
計測誤差程度ですが、「パフォーマンスモード」の方が、ファンの回転数がアップするため、わずかですが温度は低くなる傾向があるようです。
- バランスモード時
- パフォーマンスモード時
静音性のチェック
静音性のチェックです。ここでは、「バランスモード」で測定しています。
「バランスモード」では、アイドル時はほぼ無音ですが、FF15のベンチマークのような高い負荷がかかると、騒音値が上がり、ややうるさく感じます。「パフォーマンスモード」にすると、さらに上がり、高めの騒音値となります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
どちらの動作モードでも、ゲームのような高い負荷がかかると、キーボードの中央部分の温度が上がります。それに伴い、パームレスト部の温度も上がっているので、タイピング時は手のひらに温かさを感じます。スリムタイプのゲーミングノートPCなので、仕方のない部分です。ここは妥協が必要です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
高性能パーツを搭載しており、GeForce RTX 3060の最大グラフィックスパワーも140Wと高く設定されているので、高めの消費電力です。
外観のチェック
G-Tune E5-165の外観のチェックです。
一見するとゲーミングノートPCには見えないような、オーソドックスなデザインなので、スペック高めのノートPCとして仕事などにも使いやすいです。
キーボードのバックライトと、フロントのLEDバーを点灯すると、ゲーミングノートPCらしさを感じます。
天板には、「G-TUNE」のロゴマークが配置されています。
閉じた状態です。高さは約20.6mmと、ゲーミングノートPCとしてはスリムです。
ポート類は、左右の側面と背面に配置されています。USB-A、USB-C(Thunderbolt 4、画面出力対応)、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。
液晶は下図の角度まで開きます。
底面です。吸気しやすい作りになっています。
底面カバーを開けると、PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、5本のヒートパイプで、4か所から排気することで、CPU・GPUを冷却します。
メモリスロットは2つあり、メモリの換装が可能です。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。隣にもう一つ空きのM.2スロットがあります。
底面カバー側に、ストレージ用の冷却シートが付いています。
ACアダプターは、230Wです。出力が大きいので、ACアダプターのサイズも大きく、かさばりますが、持ち出すときはACアダプターも一緒に持ち運ぶ必要があると思います。
まとめ
以上が、G-Tune E5-165 (2022年モデル)のレビューです。
Core i7-12700H + GeForce RTX 3060 Laptopを搭載し、約1.73kgと軽いので扱いやすく、持ち運びもしやすい15.6型ゲーミングノートPCです。友人宅や出張先など、外にも持ち出すことが多い方におすすめです。
軽くて、比較的スリムなボディですが、ゲーミングノートPCとしてはミドルクラスの性能をしっかり発揮できており、快適にプレイできるゲームが多いです。また、ゲーム時のCPU・GPU温度も心配のない範囲に収まっていたので、長時間のゲームでも安定したプレイが可能です。
ディスプレイは、165HzのWQHD液晶で、残像も抑えられていました。動きの激しいeスポーツタイトルなどのプレイにも適しています。また、当サイト計測でsRGBカバー率97.5%と広めの色域なので、高めの性能を生かして、画像・動画編集のようなクリエイティブな作業にも使えます。仕事などにも使いやすいデザインなので、クリエイターの持ち出し用ノートPCとしても使いやすいと思います。
ただ、ゲーム中は、表面温度が高くなり、手のひらがやや熱く感じてきます。薄型・軽量設計のゲーミングノートPCは、ここは仕方のない部分なので、妥協が必要です。
軽くて持ち運びしやすいゲーミングノート
G-Tune E5-165 (2022年モデル)
特徴
- 約1.73kgと軽めで持ち運びがしやすい
- ゲームが快適にできる性能
- 色域広めのWQHD 165Hz液晶
こんなあなたに
- 持ち運びやすいゲーミングノートPCが欲しい方
- 持ち運びやすい動画編集用ノートPCが欲しい方
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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