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マウス G-Tune E5-165 (第12世代CPU)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
グラフィックス GeForce RTX 3060
メモリ 16GB~64GB
ストレージ 最大 2TB SSD x2
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 WQHD 非光沢 165Hz
質量 約1.73kg
バッテリー 約5.5時間
価格[税込] 28万円台~
軽くて持ち運びしやすいゲーミングノート

G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、Core i7-12700H + GeForce RTX 3060の高めのスペックでありながら、約1.73kgと軽いゲーミングノートPCです。

ディスプレイは、残像も少なく、動きの速いゲームも快適にプレイできます。

また、WQHDの高い解像度で、色域も広めです。さらにメモリやストレージ容量をかなり大きめにカスタマイズできるので、動画編集などを行うクリエイターの方にもおすすめです。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、GeForce RTX 3060、32GBメモリ、512GB SSD

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「G-Tune E5-165 (2022年モデル)の特徴」のみお読みください。

 

G-Tune E5-165 (2022年モデル)特徴

持ち運びしやすいゲーミングノートPC

G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、ミドルクラスのゲーミング性能を備えた15.6型ノートPCでありながら、質量は約1.73kg、厚みは約20.6mmです。同程度の性能を備えたゲーミングノートPCだと、質量は2kg超、厚みは24mm前後ぐらいの機種が多いので、G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、軽くてスリムなボディで、持ち運びがしやすいゲーミングノートPCと言えます。

また、軽くて、薄いボディですが、マグネシウム合金素材を採用し、剛性も高いため、安心して持ち運ぶことができます。

友人の家にゲーミングPCを持って行くときや、出張先にゲーミングPCを持って行くときに、とても便利です。また、高めのスペックを生かして、持ち出せるクリエイティブな作業用のノートPCとして使ってもいいと思います。

約1.73kgと軽く、持ち運びがしやすい

 

薄型ボディでも、十分なパフォーマンス

G-Tune E5-165は、ボディが薄いので、Core i7-12700H + GeForce RTX 3060の性能を十分に引き出せているか気になるかと思います。

しかし、心配はいりません。2つの冷却ファンと、5本のヒートパイプを使用し、4か所から排気する冷却システムを搭載し、CPUもGPUも十分なパフォーマンスが出ていました。

また、ゲームのような高い負荷がかかっても、CPU・GPUのどちらも心配のない温度に収まっていました。長時間のゲームでも、安定したプレイが可能です。

ただし、ボディが薄型であるため、表面温度はやや高めです。薄型・軽量をコンセプトとしたゲーミングノートPCは、ここは仕方のない部分ですので諦めましょう。

パフォーマンスを引き出せる冷却システム

 

165Hz駆動のWQHD液晶

G-Tune E5-165は、165Hz駆動のWQHD液晶を搭載しています。

1秒間に最大165回画面を書き換える、ハイリフレッシュレート液晶なので、一般的なノートPC(60Hz駆動)よりも滑らかな映像でのゲームプレイが可能です。

また、当サイト計測で、sRGBカバー率97.5%と色域も広めだったので、色鮮やかな映像でゲームの世界観に浸ることができます。

165Hzのハイリフレッシュレート対応

 

さらに、WQHD(2560x1440)と解像度が高めです。軽めのゲームであれば、高めの解像度でゲームをプレイすることもできます。また、一般的なFHD液晶よりも表示できる情報量が多いので、複数のウィンドウを表示して効率よく作業することが可能です。

WQHDと高めの解像度

 

画像・動画編集などの作業にもちょうどいい

G-Tune E5-165 (2022年モデル)は、上で紹介したように、高めのスペック構成と、色域広めのWQHD液晶を搭載し、標準状態で32GBとメモリ容量も大きいので、画像・動画編集などのクリエイティブな作業にも適しています。

解像度が高めの液晶なので、ペイン(枠)がいくつもあるAdobe Premiere Pro CCのようなアプリも使いやすいです。

また、派手なボディデザインではないので、ハイスペックな仕事用としても使いやすいのもいいと思います。

動画編集も快適

 

デュアルSSD構成が可能

G-Tune E5-165では、ストレージ構成のカスタマイズが可能です。メインストレージの容量アップや、デュアルSSD構成を選択することもでき、最大で2TB SSD x2の大容量ストレージにすることができます。

標準状態では、512GB PCIe Gen3 SSDを搭載していますが、色々なゲームを入れておきたい方や、写真・動画編集などを行いたい方など、大きめのストレージ容量が必要な方は、カスタマイズして購入するといいです。

カスタマイズで選択できるSSDは下図のとおりです(2nd SSDの選択肢も、「SSD無し」以外はメインの1st SSDと同じです)。

2nd SSDのカスタマイズ画面

 

今回チェックしているのは、シングルSSD構成のモデルですが、内部を見ると空きのM.2スロットがありました。試しに、手持ちのM.2 SSDを増設してみると、正常に認識され、問題なく使用することができました。

慣れている方であれば、購入後に自分でM.2 SSDを増設することもできると思います(自己責任です)。

M.2スロットが2基
M.2 SSDを増設

 

メモリはDDR5-4800で、最大64GB

G-Tune E5-165は、メモリにDDR5-4800を搭載しており、メモリ帯域も広いです。標準状態で32GB(16GB x2)メモリを搭載しているので、動画編集などにもそのままで使用できます。さらに、64GBメモリにアップすることが可能です。クリエイター向けソフトを複数起動する方は、64GBにしても良いでしょう。

メモリのカスタマイズ画面

 

メモリはスロットメモリなので、慣れている方であれば、購入後に自分でメモリ換装を行うこともできます(ただし、自己責任です)。使っていてメモリ容量の不足を感じる場合は、換装して容量をアップできるので、安心です。

メモリスロット

 

その他の特徴

G-Tune E5-165は、2.5GBASE-T対応の有線LANポートを備えています。高速データ通信が可能なので、オンラインゲームや、ストリーミング配信なども快適です。

2.5GBASE-T対応のLANポート

 

やや気になる部分としては、カードリーダーがフルサイズのSDカードではなく、microSDカードサイズであることが挙げられます。持ち出した先でクリエイティブな作業を行うのにも適した機種なので、フルサイズSDカードリーダーであれば、写真や動画の取り込みなどがしやすかったと思います。

カードリーダーはmicroSDサイズ

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
WQHD液晶と、高めの処理性能により、快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 精細で、色鮮やかな表示が可能な液晶を搭載しています。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
Core i7-12700Hを搭載し、処理性能は十分です。当サイト計測でsRGBカバー率97.5%と、液晶の色域も広めなので、ウェブ用の画像編集などにも使用できます。ただし、Adobe RGB 100%の色域はありません。
動画編集 GeForce RTX 3060と、標準状態で32GBメモリを搭載し、動画編集も快適に行えます。動画編集に使用することが多い場合は、ストレージに速度の速いPCIe Gen4 SSDを選択するといいです。
ゲーム GeForce RTX 3060を搭載し、快適にプレイできるゲームが多いです。また、165Hz駆動のWQHD液晶は残像も少ないので、動きの激しいゲームもプレイしやすいです。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce RTX 3060 Laptopを搭載し、ミドルクラスのゲーミング性能を備えています。

中程度~軽めのゲームであれば、画質を調整することで165Hz液晶をフルに生かした高いフレームレートでのプレイも可能です。競技性の高いゲームにも適しています。また、重い部類のゲームも、画質を下げれば、比較的快適にプレイできます。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 127 fps
96 fps
ウルトラ 61 fps (61 fps)
2560x1440 107 fps
70 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 61 fps
RTX 3060 140W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
GTX 1650   25 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 108 fps
94 fps
最大 54 fps (54 fps)
最大 高性能 76 fps
2560x1440 89 fps
71 fps
高性能 91 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 88 fps
RTX 3080Ti 175W 85 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 80 fps
RTX 3070Ti 130W 79 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 54 fps
RTX 3060 140W 54 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
GTX 1650   19 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 157 fps
117 fps
エクストリーム 54 fps (56 fps)
2560x1440 130 fps
97 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 Ti 175W 94 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 56 fps
RTX 3060 140W 54 fps
RTX 3060 130W 53 fps
RTX 3060
115W 52 fps
RTX 3060 130W 48 fps
RTX 3060 140W 41 fps
GTX 1650   24 fps
RTX 3050 40W 9 fps
RTX 3050 Ti 40W 8 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 150 fps
標準品質 121 fps
高品質 90 fps (91 fps)
2560x1440 軽量品質 111 fps
標準品質 83 fps
高品質 66 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 91 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 167 fps
111 fps
ウルトラ 94 fps (100 fps)
2560x1440 138 fps
78 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080Ti 175W 132 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3060 140W 94 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質  DLSS 平均fps
1920x1080 最低 156 fps
126 fps
最高 106 fps (112 fps)
最高 クオリティ 111 fps (121 fps)
2560x1440 最低 137 fps
89 fps
クオリティ 109 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070Ti 150W 128 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 121 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 140W 106 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   50 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 180 fps
高(ノート) 158 fps
最高品質 132 fps (135 fps)
2560x1440 標準(ノート) 158 fps
高(ノート) 125 fps
最高品質 95 fps
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3060
※ディスクリートモード
140W 135 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 140W 132 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 85 fps
RTX 3050 40W 76 fps
GTX 1650   71 fps
GTX 1650Ti   68 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 309 fps
高設定 156 fps
最高設定 115 fps (122 fps)
2560x1440 低設定 277 fps
高設定 108 fps
最高設定 78 fps
※バトルラボで計測
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果

また、フォートナイトでよく使われる以下の設定でも計測しました。

解像度 レンダリングモード
3D解像度
メッシュ
平均 fps
1920x1200 パフォーマンス(ベータ)
100%
240 fps
2560x1440 204 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 249 fps
高設定 136 fps (140 fps)
2560x1440 低設定 160 fps
高設定 103 fps
※トレーニングモードで計測
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 486 fps
高設定 318 fps (394 fps)
2560x1440 低設定 467 fps
高設定 282 fps
※プラクティスモードで計測
※括弧内はディスクリートモードでの実行結果

 

ディスプレイのチェック

G-Tune E5-165のディスプレイのチェックです。

パネルは、「BOE CQ NE156QHM-NY2」でした。

WQHD(2560x1440)と解像度が高めで、165Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。残像が少なく、動きの激しいゲームも快適にプレイできます。また、色域も広めなので、写真や動画の編集などの作業にも使用できそうです。最大輝度は、当サイトの計測では303cd/m2と普通でした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は以下の通りで、広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 97.5%
DCI-P3カバー率 75.5%
Adobe RGBカバー率 73.7%
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、若干赤と青が強めに発色しているものの、各色とも1:1に近い直線になっており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認です。 輝度をいくつにしてもフリッカーは発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約58msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですが、本製品は165Hzと単位時間当たり2.75倍のフレーム数でも2フレーム前ぐらいまでの残像しかありません。一般的なノートPCよりも残像が抑えられており、動きの激しいゲームでも残像が気になることはなさそうです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

G-Tune E5-165のキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約18.75mm、縦:約18mm、キーストローク:約1.4mmとなっています。

キートップはほぼフラットですが、主要なキーのサイズが揃っており、配列も標準的です。普通の打ちやすさのキーボードです。

また、3列ですが、テンキーも付いています。標準的な4列テンキーほどではありませんが、数字の入力がしやすいですし、クリエイター向けソフトのショートカットキーとしても使えると思います。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。4ゾーンに分かれており、各ゾーンを好みのカラーにカスタマイズすることができます。また、フロント部分にはLEDライトバーも備えており、こちらもキーボードと同様、カラーのカスタマイズができます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

G-Tune E5-165のパフォーマンスをチェックします。

G-Tune E5-165では、CONTROL CENTERのパワーセッティングで動作モードを変更することができます。

ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測したベンチマークの結果を掲載します。

コントロールセンター

 

CPU

G-Tune E5-165は、第12世代Core i7-12700Hを搭載しており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

マルチコアでは、「バランスモード」でもCore i7-12700Hとしては標準的なスコアが出ており、「パフォーマンス」モードにすると、さらに高めのスコアとなっています。

シングルコアでも、順当なスコアが出ていました。

通常は、「バランスモード」でも十分快適に使用できるでしょう。CPUに高い負荷のかかる処理を行う場合は、「パフォーマンスモード」に切り替えてもいいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 15928 [パフォーマンスモード]
14546
14383 [バランスモード]
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1916
Core i7-12700H 1823
1776 [パフォーマンスモード]
1763 [バランスモード]
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域は広かったです。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.83GB/s
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

G-Tune E5-165は、グラフィックスにGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。

実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは140Wでした。これは、GeForce RTX 3060 Laptopとしては、高い設定値です。ベンチマークの結果は以下のとおりです。

最大グラフィックスパワー

 

最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されているので、GeForce RTX 3060 Laptopとしては高めのスコアが出ています。ゲーミングノートPCとしては、ミドルクラスの性能で、快適にプレイできるゲームが比較的多いと思います。4K動画編集などにも適しています。

なお、動作モードを変更しても、グラフィックス性能にはほとんど変化がありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 140W 8323 [バランスモード]
8302 [パフォーマンスモード]
RTX 3060 115W 8314
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 130W 7152
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3549
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060の情報は次の通りです。動作モードを変更しても、ブーストクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

今回は、ストレージに標準搭載のPCIe Gen3 SSDを搭載しており、普通の速度です。なお、カスタマイズでは、最大6,700MB/sの読み出し性能を備えるPCIe Gen4 SSDも選択できるので、速度の速いSSDが良ければ、こちらを選択するといいです。

ストレージには、最大で2TB x2のデュアルSSD構成が選択できます。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2220
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを備えており、アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

ここでは、動作モードは「パフォーマンスモード」、GPU動作モードは「MS Hybridモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

書き出しは速いです。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 63秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しているので、処理に時間のかかるニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))のような処理も速かったです。CPU、GPUともに高めの性能で、Adobe Photoshop CCでの作業も快適です。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分1秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分4秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出し速度も比較的速いです。ただし、期待していたほどではありませんでした。おそらく、ストレージの書き込み速度がもっと速いと、全体の処理にかかる時間が短くなるのではないかと思います。動画の書き出しに使う場合は、PCIe Gen4 SSDを選択した方がよさそうです。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i9-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-11800H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (140W)
5分14秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 17による書き出し時間は速かったです。

Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12700H
RTX 3060 (140W)
3分49秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2 6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードですが、処理にかかる時間は短めでした。

Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分22秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
ハードウェアエンコード
Ryzen 7 6800H 43秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 6800U 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 5 6600H 45秒 (AMD Media SDK)
Ryzen 7 6800H
RTX 3050 Ti
55秒 (NVENC)
Core i7-12700H
RTX 3060
56秒 (NVENC)
Ryzen 5 6600H
RTX 3050
56秒 (NVENC)
Core i7-1280P
RTX 3060
1分05秒 (NVENC)
Ryzen 7 5825U 1分07秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1260P 1分28秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1280P 1分34秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i7-1255U 1分39秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1240P 1分42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1235U 1分47秒 (Intel Media SDK Hardware)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 3060 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

G-Tune E5-165は、背面にUSB-C(Thunderbolt 4、画面出力に対応)を1ポート備えています。動作チェックの結果は、以下のとおりです。

本機器への給電はできませんが、画面出力や高速データ転送ができました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

G-Tune E5-165の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.73kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じでした。外部GPUを搭載した15.6型ノートPCとしては、軽いです。持ち運びがしやすいと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.737kg
ACアダプター+電源ケーブル 649g

 

バッテリー駆動時間のチェック

G-Tune E5-165のバッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は62.32Whでした。やや大きめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。消費電力が高い高性能パーツを搭載しており、負荷の軽い処理でも、バッテリー駆動時間は短いです。負荷のかかる作業をすると、バッテリー駆動時間はもっと短くなります。外で使う場合は、ACアダプターも一緒に持ち運ぶことになるでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約5.5時間
(2) 動画再生時 4時間19分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
49%(約30Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターは付いていません。IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用することができます。

Webカメラは、約200万画素のFHDカメラを搭載しています。フルスケールにすると、細部にはやや粗さがありますが、明るめで、色味も自然な画像でした。オンライン会議などにも使いやすいです。やや広角気味なので、背景の映り込みが気になる場合は、バーチャル背景などの機能を使うといいです。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面左右に配置されています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランスモード」では、CPU電力は60W前後で動作しています。CPU温度は80℃を超えない程度に保たれており、心配のない温度です。

「パフォーマンスモード」では、CPU電力がさらに上がり、75W前後で推移しています。CPU電力がアップしましたが、ファンの回転速度も上がるため、CPU温度は82℃前後とそこまで高くなっていません。

「バランスモード」でも十分なパフォーマンスが出ているので、通常は「バランスモード」で使用していいと思います。ファンの音が気にならなければ、高負荷作業を行うときには「パフォーマンスモード」に変更してもよさそうです。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度もチェックしてみます。

「バランスモード」では、CPU温度はほぼ85℃前後をキープしており、GPU温度もピーク値で約85℃となっています。

「パフォーマンスモード」では、CPU温度は約83℃を中心に変動しています。GPU温度のピーク値は約81℃ぐらいです。

計測誤差程度ですが、「パフォーマンスモード」の方が、ファンの回転数がアップするため、わずかですが温度は低くなる傾向があるようです。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。ここでは、「バランスモード」で測定しています。

「バランスモード」では、アイドル時はほぼ無音ですが、FF15のベンチマークのような高い負荷がかかると、騒音値が上がり、ややうるさく感じます。「パフォーマンスモード」にすると、さらに上がり、高めの騒音値となります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

どちらの動作モードでも、ゲームのような高い負荷がかかると、キーボードの中央部分の温度が上がります。それに伴い、パームレスト部の温度も上がっているので、タイピング時は手のひらに温かさを感じます。スリムタイプのゲーミングノートPCなので、仕方のない部分です。ここは妥協が必要です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

高性能パーツを搭載しており、GeForce RTX 3060の最大グラフィックスパワーも140Wと高く設定されているので、高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

G-Tune E5-165の外観のチェックです。

一見するとゲーミングノートPCには見えないような、オーソドックスなデザインなので、スペック高めのノートPCとして仕事などにも使いやすいです。

キーボードのバックライトと、フロントのLEDバーを点灯すると、ゲーミングノートPCらしさを感じます。

 

天板には、「G-TUNE」のロゴマークが配置されています。

 

閉じた状態です。高さは約20.6mmと、ゲーミングノートPCとしてはスリムです。

 

ポート類は、左右の側面と背面に配置されています。USB-A、USB-C(Thunderbolt 4、画面出力対応)、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。

 

液晶は下図の角度まで開きます。

 

底面です。吸気しやすい作りになっています。

 

底面カバーを開けると、PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、5本のヒートパイプで、4か所から排気することで、CPU・GPUを冷却します。

 

メモリスロットは2つあり、メモリの換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。隣にもう一つ空きのM.2スロットがあります。

 

底面カバー側に、ストレージ用の冷却シートが付いています。

 

ACアダプターは、230Wです。出力が大きいので、ACアダプターのサイズも大きく、かさばりますが、持ち出すときはACアダプターも一緒に持ち運ぶ必要があると思います。

 

まとめ

以上が、G-Tune E5-165 (2022年モデル)のレビューです。

Core i7-12700H + GeForce RTX 3060 Laptopを搭載し、約1.73kgと軽いので扱いやすく、持ち運びもしやすい15.6型ゲーミングノートPCです。友人宅や出張先など、外にも持ち出すことが多い方におすすめです。

軽くて、比較的スリムなボディですが、ゲーミングノートPCとしてはミドルクラスの性能をしっかり発揮できており、快適にプレイできるゲームが多いです。また、ゲーム時のCPU・GPU温度も心配のない範囲に収まっていたので、長時間のゲームでも安定したプレイが可能です。

ディスプレイは、165HzのWQHD液晶で、残像も抑えられていました。動きの激しいeスポーツタイトルなどのプレイにも適しています。また、当サイト計測でsRGBカバー率97.5%と広めの色域なので、高めの性能を生かして、画像・動画編集のようなクリエイティブな作業にも使えます。仕事などにも使いやすいデザインなので、クリエイターの持ち出し用ノートPCとしても使いやすいと思います。

ただ、ゲーム中は、表面温度が高くなり、手のひらがやや熱く感じてきます。薄型・軽量設計のゲーミングノートPCは、ここは仕方のない部分なので、妥協が必要です。

 

軽くて持ち運びしやすいゲーミングノート

G-Tune E5-165 (2022年モデル)

特徴

  • 約1.73kgと軽めで持ち運びがしやすい
  • ゲームが快適にできる性能
  • 色域広めのWQHD 165Hz液晶

こんなあなたに

  • 持ち運びやすいゲーミングノートPCが欲しい方
  • 持ち運びやすい動画編集用ノートPCが欲しい方

 

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