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ASUS TUF Gaming A15(2021)の実機レビュー
CPU | Ryzen 7 5800H |
---|---|
GPU | RTX 3060 Laptop RTX 3070 Laptop |
メモリ | 16GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 512GB /1TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 144Hz 非光沢 FHD 240Hz 非光沢 |
質量 | 約2.3kg |
バッテリー | 約13.2時間(90Wh) |
価格[税込] | 15万円台~ |
ASUS TUF Gaming A15はRyzen 7 5800H に GeForce RTX 30 Laptopシリーズを搭載したゲーミングノートです。
重めの最新ゲームも動作し、144Hzの高リフレッシュレート液晶も備えているので、eスポーツタイトルも快適にプレイすることができます。
RTX 3060モデルなら15万円台、RTX 3070モデルでも18万円台と、このクラスのPCとしては非常に安いです。
なお、色域(色の表現できる範囲)は狭いので、クリエイティブな用途にはあまり適していません。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 5800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060 6GB、144Hz液晶
目次
お忙しい方は、「ASUS TUF Gaming A15の特徴」のみお読みください。
ASUS TUF Gaming A15の特徴
RTX 3060の最大グラフィックパワーは95W
ASUS TUF Gaming A15は、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載したFA506QMシリーズと、GeForce RTX 3070 Laptopを搭載したFA506QRシリーズがありますが、今回は前者のモデルとなります。
GeForce RTX 3060 Laptopと言っても、機種によって性能が変わってきますが、ASUS TUF Gaming A15の最大グラフィックパワー(max TGP)は、95Wとなっています。
他のGeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートと比較してみると、中間辺りの設定です。
最大グラフィックスパワー | |
ASUS TUF Gaming A15 | 95W |
GALLERIA XL7C-R36 | 130W |
MSI GF65 Thin 10U | 75W |
ASUS ROG Zepyurus G15 | 95W |
ASUS TUF Dash F15 | 85W |
【参考】 PCWorld(ASUS製品)、NOTEBOOK CHECK(MSI製品)、NOTEBOOK CHECK(その他)
3DMark Time Spyの結果を確認してみると、ASUS TUF Gaming A15のスコアは、最大グラフィックスパワーが130WのPCよりも低いものの、75WのPCよりは高いスコアで、まずまずの数値だと思います。RTX 2070に迫る性能なので、負荷の高いゲームも快適に動作するでしょう。
:レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー
なお、GeForce RTX 3070Laptopを搭載したモデルも、こちらのサイトを確認すると、最大グラフィックスパワーは95Wとなっています。
8コア/16スレッドのRyzen 7 5800Hを搭載
ASUS TUF Gaming A15は、Zen 3コアのRyzen 7 5800Hを搭載しています。
下表には、AMD Ryzen 5000 Hシリーズ モバイルプロセッサーの仕様を載せていますが、この中では中位の性能で、価格と性能のバランスのとれたCPUと言えます。
コア/ スレッド |
Max Boost (Base) GHz |
L2+L3 Cache |
TDP | |
Ryzen 9 5980HX | 8 / 16 | 4.8 (3.3) | 20MB | 45W+ |
Ryzen 9 5980HS | 8 / 16 | 4.8 (3.0) | 20MB | 35W |
Ryzen 9 5900HX | 8 / 16 | 4.6 (3.3) | 20MB | 45W+ |
Ryzen 9 5900HS | 8 / 16 | 4.6 (3.0) | 20MB | 35W |
Ryzen 7 5800H | 8 / 16 | 4.4 (3.2) | 20MB | 45W |
Ryzen 7 5800HS | 8 / 16 | 4.4 (2.8) | 20MB | 35W |
Ryzen 5 5600H | 6 / 12 | 4.2 (3.3) | 19MB | 45W |
Ryzen 5 5600HS | 6 / 12 | 4.2 (3.0) | 19MB | 35W |
CINEBENCH R23のスコアは次のようになりますが、マルチコアだけでなくシングルコアのスコアも比較的高いです。タイトルによっても変わりますが、Ryzenプロセッサーだからと言って、フレームレートが著しく下がるといったこともありません。ゲーミング性能を大きく落とすことなく、価格を抑えることができているので、非常にコスパのいいプロセッサーだと思います。
高リフレッシュレートパネルを搭載
ASUS TUF Gaming A15は、RTX 3060モデルが144Hz、RTX 3070モデルが240Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しています。
素早い動作や視点移動でも滑らかな映像でヌルヌル動き、精密なエイム動作も素早く行うことができ、敵を発見できるタイミングもわずかに早くなります。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。
堅牢性の高いタフボディ
ASUS TUF Gaming A15は、標高、気温、湿度、振動、落下など、様々な耐久テストをクリアした堅牢性の高い強靭なボディを備えているので、屋外での使用や、長距離移動にも安心です。ただし、その分重量は2.3kgとそれほど軽くはないです。
パフォーマンスを引き出す冷却システム
ASUS TUF Gaming A15は、Ryzen 7 5800H+RTX 30シリーズという高いスペック構成ですが、その性能を十分に発揮し、安定して動作させるためには、しっかりとした冷却システムが不可欠です。
ASUS TUF Gaming A15では、下の画像のような冷却システムを搭載しています。4本のヒートパイプ、3つのヒートシンク、デュアルファンという構成で、3方向から排気します。高負荷時はやや高めの温度になることは避けられませんが、テストした範囲では、しっかり冷却されており安定して動作していました。
なお、搭載しているファンは、83枚のブレードを備えています。エアフローを向上させつつ、静音性もアップしています。また、冷却性能だけでなく、ホコリを排出できる機構を備えています。TUFという名に恥じないタフな作りで、長く冷却性能を落とすことなく使用することができます。
なお、このファンですが、CPU、GPUの温度が60℃以下の場合は、完全にオフになるので、アイドル時や軽作業の場合は、ほぼ無音になります(動作モードにもよります)。
他社製品と比較
比較したのは、同じ15.6型のGALLERIA XL7C-R36と、MSIのGF65 Thin 10Uです。どちらの製品もRTX 3060 Laptop搭載機としてはそこまで価格が高い機種ではありません。
単純なグラフィックス性能ではGALLERIA XL7C-R36が高いです。質量ではMSIのGF65 Thin 10Uが最も軽いです。
一方、価格面ではASUS TUF Gaming A15が最も安いです。バッテリー容量も多く、堅牢性も高いボディなので、そのあたりに魅力を感じるならば、ASUS TUF Gaming A15をおすすめします。
ASUS TUF Gaming A15 |
ドスパラ GALLERIA XL7C-R36 |
MSI GF65 Thin 10U |
|
画像 | |||
CPU | Ryzen 7 5800H | Core i7-10875H | Core i7-10750H |
GPU | GeForce RTX 3060 (max TGP 95W) |
GeForce RTX 3060 (max TGP 130W) |
GeForce RTX 3060 (max TGP 75W) |
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | 512GB PCIe SSD | ||
液晶サイズ | 15.6型 | ||
液晶種類 | FHD 144Hz | ||
重量 | 約2.3 kg | 約2.0kg | 約1.86kg |
バッテリー | 90Wh(約13.2時間) | 62.32Wh(約5.8時間) | 51Wh |
価格[税込] | 154,800円 | 155,980円 +送料3,300円 |
(3/31まで) |
レビュー | ー | レビュー | レビュー |
価格はクーポン適用後
30日間返品保証 + ASUSのあんしん保証
現在、キャンペーンを実施しており、30日以内であれば、返品できるキャンペーンを実施中です。
また、ASUSは、「ASUSのあんしん保証」というサービスを提供しており、キャンペーン中は、この3年パックが無料で付いてきます。この保証は、理由を問わずどんな故障でも部品代の20%+消費税のみで修理してくれるサービスです。もちろん、保証期間内のメーカー責任の自然故障であれば、「ASUSのあんしん保証」の加入の有無にかかわらず、無償で修理してもらえます。
各用途の快適度
ASUS TUF Gaming A15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | サクサク動きます。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ○ | 色鮮やかさに欠ける画面ですが、スペックは十分で問題なく動画を鑑賞できます。スピーカー音は普通だと思います。 |
オンライン会議 | ○ | 特にオンライン会議に特化した機能はありませんが、92万画素のWebカメラ、マイク、スピーカーが付いており、問題なくオンライン会議が出来ると思います。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 液晶の色域が狭いので、あまり画像編集には向いていません。また、CPU性能自体は高いですが、ソフトによっては書き出しなどの速度がそこまで速くない場合があります。 |
動画編集 | ○ | CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。ただし、液晶の色域が狭いので、色調整までしたい方には適していません。 |
ゲーム | ◎ | 次世代グラフィックスRTX 3060に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。
なお、本製品は、いくつか動作モードを選択できますが、ここでは「Turbo」モードにして計測しています。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトを起動し、ここから変更します。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
いずれのゲームもフレームレートはかなり高いです。低設定だと、平均170 fps以上、高設定でも150 fps以上出ているので、144 Hz液晶も十分に活かすことができ、優位にゲームを進めることができるでしょう。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 224 fps |
高設定 | 159 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 296 fps |
高設定 | 242 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 177 fps |
高設定 | 150 fps | |
最高設定 | 127 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 175 fps |
中型 | 165 fps | |
ウルトラ | 158 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
負荷の重い最新のゲーム「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」は、最高設定では60 fpsを切りますが、少しグラフィック品質の設定を下げるか、DLSSをオンにすれば、60 fps近くもしくはそれ以上のフレームレートが出ます。その他のゲームでは、最高設定でも60 fps以上で快適に動作します。レイトレーシングや負荷の重いゲームがしたいというわけではないなら、GeForce RTX 3060で十分だと思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 91 fps |
高 | オフ | 63 fps | |
ウルトラ | オフ | 53 fps | |
自動 | 70 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 86 fps |
高 | オフ | 75 fps | |
最大 | オフ | 58 fps | |
高性能 | 66 fps |
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 104 fps |
高 | 81 fps | |
最高 | 74 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 132 fps |
高 | 86 fps | |
ウルトラ | 70 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 120 fps |
標準品質 | 99 fps | |
高品質 | 77 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 110 fps |
中 | 98 fps | |
最高 | 91 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 16470 / 144 fps |
高(ノート) | 14844 / 121 fps | |
最高品質 | 14032 / 108 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 21533(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
レイトレーシングを有効にしたときと、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。GeForce RTX 30シリーズでは、第2世代「RTコア」によりレイトレーシング機能も強化されています。
RTX 3060のVRAMは6GBしかなく、VRAMを比較的多く必要とするレイトレーシングは、VRAMが不足するケースもあります。「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」などの重いゲームは、レイトレーシングの設定を中程度に、DLSSを最もパフォーマンスの上がるモードにすればやっと60 fpsを超えてきますが、レイトレーシングの設定を最も高くすると、DLSSを使っても60 fpsを超えません。個人的には、レイトレーシングを有効にしてゲームをするなら、GeForce RTX 3070以上がおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:中 | オフ | 35 fps |
パフォーマンス | 63 fps | ||
レイトレ:ウルトラ | オフ | 24 fps | |
パフォーマンス | 54 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最大 | 中 | オフ | 41fps |
高性能 | 53 fps | |||
最大 | オフ | 37 fps | ||
高性能 | 53 fps |
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark
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---|---|---|---|
解像度 | RTX | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
High | Off | 31 fps |
Performance | 77 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
ASUS TUF Gaming A15のディスプレイの詳細なチェックです。
本製品は144Hzの高リフレッシュレートに対応しているものの、色域が狭いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。輝度は当サイトの計測では283cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約47msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、144Hzの液晶で4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、残像の多さは、一般的なノートPCよりやや抑えられています。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
TUF Gaming F15のキーボードとタッチパッドのチェックです。
ゲームに使用することが多いWASDキーのみクリアになっており、目立つので、ゲーム中にいったん指を離しても、元のポジションに戻しやすいです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップはわずかにカーブしており、底付きの衝撃も少なく、打ちやすいキーボードです。ただし、通常の文字入力時に多用するキーのうち、Backspaceキーのサイズがやや小さいため、ややミスタイプしやすいです。
タッチパッドの表面はさらさらしていて指が動かしやすいです。
ゲーミングノートPCらしいライティングが可能なRGBバックライトを備えています。暗闇でもWASDキーはクリアになっているので、他のキーより目立ちます。
下の画像のように、アプリを使用して、RGBバックライトの色や、キーライティングのエフェクトの設定・選択が可能です。ただし、各キーごとに色を変えることはできません。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「パフォーマンス」と、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」でベンチマークなどを計測しました。
CPU
CPUはRyzen 7 5800Hを搭載しています。8コア16スレッド、キャッシュ20MBの高性能のプロセッサーです。マルチコア、シングルコアともにパフォーマンスが高いです。特に、マルチコアのベンチマークスコアだけ見ると、一般的なゲーミングノートPCに搭載されるインテルのCPUを超える、高い性能を示しています。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
DDR4-3200のメモリを16GB(8GBx2)搭載しています。標準的な速度です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスには最新のノート用RTX 30シリーズを搭載しています。今回は、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載していますが、スコアは比較的高く、RTX 2070にも迫る性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。動作モードを「Turbo」にすると、GPUクロックがアップし、パフォーマンスが向上します。
ストレージ
ストレージには、PCIe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。
モバイル用のRyzenプロセッサーは、Lightroomとやや相性が悪く、末尾にHが付くHシリーズのインテルCoreプロセッサーと比べるとやや遅いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
処理は速いです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
CPUのみで実行するx265エンコードを実行してみましたが、非常に速いです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blenderはまずまずの速さですが、モバイル版Ryzenプロセッサーとの相性が悪いのか、インテルCoreプロセッサーを搭載したGEForce RTX 3060モデルよりも、やや遅かったです。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。USB3.2 Gen 2対応です。Power DeliveryおよびThunderboltには対応していません。映像出力には対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
映像出力時は、RTX 3060から出力されています。
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、YCbCr444で表示されていますが、CPU内蔵GPUからの出力となります。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.3kg」と記載されており、実測値もほぼ同じでした。15インチクラスのゲーミングノートとしてはやや重いです。
質量 | |
PC本体 | 2.280kg |
ACアダプター | 582g |
バッテリー駆動時間のチェック
ASUS TUF Gaming A15のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、90Whでした。15.6型のゲーミングPCにしては多めの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートPCとしてはやや長めの駆動時間だと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | 約13.2時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 6時間40分 |
(3) 動画再生時 | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間07分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU電力とCPU温度の詳細です。パフォーマンスモードでは、最初CPU電力が63Wあたりだったのが、4分くらい経つと45Wまで下がり、ややパフォーマンスが落ちます。それに伴いCPU温度は80℃前後から75℃前後まで下がり、温度面では問題ありません。
Turboモードでは、CPU電力が約75W一定で動作し、高いパフォーマンスが出る代わりに、CPU温度は90℃前後で推移しており高めの温度です。
- パフォーマンス時
- Turbo時
ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。パフォーマンスモードでは、CPU温度は約90℃、GPU温度は約85℃と、どちらも高めです。Turboモードでは、CPU温度は90℃台と高めですが、ファンが高回転になることでやや温度が下がり、GPU温度は80℃前後に収まっています。
- パフォーマンス
- Turbo
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「パフォーマンス」モードであればそこまでうるさくはありません。「Turbo」モードにするとややうるさく感じます。アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲーム中はキーボード中央付近の温度は上がるものの、パームレストおよびWASDキーの温度はそれほど上昇しないので、長時間のゲームプレイでも不快感はそれほどありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高性能パーツを搭載しているので高めの消費電力です。アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。
外観のチェック
ASUS TUF Gaming A15の外観のチェックです。
ゲーミングPCにしては少しミリタリーチックなデザインです。
天板はメカニカルで厚みのあるデザインです。
ヒンジ部分です。
電源ボタンです。
側面のポートです。USB x3、USB-C、HDMI、LANポートを備えています。
液晶が開く最大の角度です。
パームレストを含むキーボード周りは、ヘアライン加工が施されています。
2W x2 スピーカーが、底面の左右に配置されています。音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
底面です。ハニカムパターンの模様が施されておいます。
底面カバーを外したときの画像です。
左側のファンの下の位置に、M.2 SSDを搭載しています。
メモリスロットを2つ備えており、換装も可能です。
また、右側のファンの下の位置に、M.2 SSDのスロットがもう1基あり、M.2 SSDを増設することもできます。
ACアダプターは薄型です。
ケーブルと合わせても、持ち運べる程度の重量と大きさだと思います。
ACアダプターは200Wと大容量です。
梱包されていた外箱です。
TUF Gamingのステッカーが付いています。
外箱と本体です。
まとめ
以上が、ASUS TUF Gaming A15のレビューです。
Ryzen 7 5800H + GeForce RTX 30シリーズ構成で、144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載した、ゲーミングノートです。
今回は、GeForce RTX 3060搭載モデルで検証しましたが、性能は高く、不可の高いゲームも快適に動作します。DLSSを併用することで、さらにフレームレートは向上します。負荷の軽いeスポーツタイトルでは144 fps以上で快適にプレイできるでしょう。
さらに、RTX 3060モデルなら15万円台、RTX 3070モデルでも18万円台と、このクラスのPCにしては安いです。
ただし、液晶の色域が狭いので、クリエイティブな用途には向いていません。
RTX 30シリーズ搭載モデルとしてはかなり安い
ASUS TUF Gaming A15(2021)
特徴
- Ryzen 7 5800H+GeForce RTX 30シリーズを搭載
- 144Hzの高リフレッシュレートを搭載
- 高めの性能にしては価格が安い
こんなあなたに
- ミドルクラスのゲーミングノートが欲しい方
- 価格の安い製品がほしい方
- 価格15万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
関連ページ
最大グラフィックスパワーが130Wと高いRTX 3060で、Core i7-10875Hの高性能CPUを搭載し、色域が広めの144Hz駆動液晶を備え、バランスのとれたミドルスペック・ゲーミングノートPC。
MSIのRTX 3060を搭載したミドルクラスゲーミングノートPC。軽量でACアダプターと合わせても約2.5kgで持ち運びやすい。
ASUSのノートパソコンの一覧。TransBook、Zenbookなどのブランドごとやサイズごとに掲載。
ゲーミングノートパソコンの比較ページ。ALIENWAREやGALLERIA、NEXTGEAR-NOTE、OMENといったゲームブランドノートPCの比較。
パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。