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ASUS ROG Zephyrus G15 GA503QS(2021)の実機レビュー

更新日:2021年4月17日
CPU Ryzen 9 5900HS
Ryzen 7 5800HS
GPU RTX 3080 Laptop
RTX 3060 Laptop
メモリ 16 / 32GB(DDR4-3200)
ストレージ 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 WQHD 165Hz 非光沢
質量 約1.99kg
価格[税込] 21万円台~
スリムで軽い高性能ゲーミングPC

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズは、Ryzen 5000HSプロセッサーにGeForce RTX 30 Laptopシリーズを搭載したゲーミングノートです。

標準でWQHD解像度の液晶を搭載し、165Hz駆動の高リフレッシュレート液晶にも対応。さらには6つのスピーカーを搭載し、臨場感のあるサウンドを実現しています。

何よりこれほど高性能なパーツを搭載していながらも、薄型かつ軽量設計で、モビリティ性も抜群。冷却性能も高く、長時間のゲームや作業も安心です。

ゲームはもちろん、クリエイティブな作業も快適にこなせて、持ち運びもできるパートナーとなる一台です。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 9 5900H、32GBメモリ、GeForce RTX 3080 8GB、165Hz液晶

 

目次

お忙しい方は、「ASUS ROG Zephyrus G15シリーズの特徴」のみお読みください。

 

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズの特徴

高性能でもスリムで軽量!

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズは、ムーンライトホワイトと、エクリプスグレーの2色で展開されており、RTX 30シリーズの高性能グラフィックスを搭載しながらも、薄さ19.9mm、質量1.99kgと非常にスリムでコンパクトです。ACアダプターも薄型で軽量なので、持ち運びやすく、外出先でのクリエイティブな作業やゲーミングにもおすすめです。筐体には耐久性の高いマグネシウムとアルミニウム合金が使用されており、薄型でも堅牢性も兼ね備えているので安心です。

薄さ19.9mm、質量1.99kgのスリムかつ軽量設計

 

天板が光の反射加減できらめく

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズは、見た目はシンプルで丸みの帯びたデザインが特徴的ですが、天板には8279個のドット穴があり、中のプリズム状のフィルムが光の反射加減によって、キラキラと虹色に煌めくデザインはとても秀逸です。LEDによるライティングは不要でも、こういった遊び心は好きです。

ドット穴のプリズムフィルムがきらめく天板デザイン

 

RTX 3080の最大グラフィックパワーは100W

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズは、RTX 3060、RTX 3080搭載モデルがラインナップされており、レビュー機であるGA503QS-R9R3080Gの最大グラフィックパワー(max TGP)は、100Wとなっています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

RTX 3060 Laptop搭載モデルは実機では確認できていないので、正確ではない場合もありますが、参考サイトによると、最大グラフィックスパワーは95Wとなっているようです。

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズの最大グラフィックパワー
  最大グラフィックスパワー
RTX 3080搭載モデル 100W
RTX 3060搭載モデル 95W
※一部、下のサイトを参照しておりますが、正確ではないケースもあるようです。
【参考】 PCWorld(ASUS製品)

 

3DMark Time Spyの結果を確認してみると、RTX 3080搭載モデルのスコアは、最大グラフィックスパワーが130WのRTX 3070 Laptopのスコアとほぼ同等のスコアです。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361
RTX 3070 10432 (130W)
RTX 3080 8GB 10414 (100W)
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220 (95W)
RTX 2070 SUPER 8322
RTX 3060 8302 (130W)
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 3060 7519 (95W)
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 3060 6984 (75W)
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

AMD Ryzen 5000 HSプロセッサーを搭載

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズには、Zen 3コア・アーキテクチャーを採用した、AMD Ryzen 5000 HSプロセッサーを搭載しています。通常の「H」プロセッサーと違い、「HS」プロセッサーは薄型軽量モデル向けとなるので、ややTDPが抑えられていますが、それでも、8コア/16スレッド、20MBのキャッシュを備えた、非常に性能の高いプロセッサーです。

AMD Ryzen 5000 Hシリーズ モバイルプロセッサー
  コア/
スレッド
Max Boost
(Base) GHz
L2+L3
Cache
TDP
Ryzen 9 5980HX 8 / 16 4.8 (3.3) 20MB 45W+
Ryzen 9 5980HS 8 / 16 4.8 (3.0) 20MB 35W
Ryzen 9 5900HX 8 / 16 4.6 (3.3) 20MB 45W+
Ryzen 9 5900HS 8 / 16 4.6 (3.0) 20MB 35W
Ryzen 7 5800H 8 / 16 4.4 (3.2) 20MB 45W
Ryzen 7 5800HS 8 / 16 4.4 (2.8) 20MB 35W
Ryzen 5 5600H 6 / 12 4.2 (3.3) 19MB 45W
Ryzen 5 5600HS 6 / 12 4.2 (3.0) 19MB 35W

 

CINEBENCH R23のスコアは次のようになります。マルチコアだけでなくシングルコアのスコアも比較的高いです。また、上位のRyzen 9 5900HXとほとんど差はありません。

以前は、ゲーミングノートPCには、インテル製のHシリーズCPUを搭載することが一般的でしたが、最近ではRyzen 5000 Hシリーズを搭載するゲーミングノートPCも増えてきています。実際にゲームをプレイしても、Ryzenプロセッサー搭載だからといって、ゲームのフレームレートが極端に下がることもありません。高い処理性能を、比較的安く搭載できるので、コストパフォーマンスに優れたプロセッサーだと思います。

CINEBENCH R23
マルチコア
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 9 5900HS 13236
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
シングルコア
Core i7-11370H 1519
Ryzen 9 5900HS 1477
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i7-10870H 1176

 

WQHD 165Hzの高品質液晶を搭載

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズは、標準でフルHDよりも広いWQHD(2560×1440)解像度の液晶を搭載しています。色域も当サイトによる計測でsRGBカバー率は100.0%、DCI-P3カバー率は98.9%と広く、視野角も良好でギラつきもない見やすい高品質な液晶を搭載しているので、クリエイティブな作業にも向いています。

また、165Hzの高リフレッシュレートになっており、eスポーツタイトルにも対応できます。

WQHD、高色域、165Hzの高品質な液晶を搭載

 

6つのスピーカーによる臨場感あふれるサウンド

通常15インチのノートPCは、底面に低品質なスピーカーを2つほど配置していて、音質はイマイチな製品がほとんどですが、ASUS ROG Zephyrus G15シリーズには、キーボードサイドに2つ、パームレストの下にウーファーが2つ、底面にも2つ、計2W×6つのスピーカーが内蔵されています。6つのスピーカーによるサラウンド効果は内蔵スピーカーとは思えないほどで、ゲームや映像コンテンツにおいて臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。

ただし、最大音量がそこまで大きくありません。PCの目の前で聴く分には問題ありませんが、部屋のBGM代わりとして使うには、音量不足かもしれません。 

いつも通り、勝手に点数を付けると、音質は10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

15インチなのに6つのスピーカーを内蔵

 

薄型設計でも工夫された冷却システム

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズの冷却システムは、底面のゴム足を高めに設定されており、底面からしっかり吸気し、6本のヒートパイプでCPUとGPUを冷却し、左右の側面および背面から内部の熱を効率良く排気しています。また、セルフクリーニングサーマルモジュールによってファンのホコリも自動で排出するため、寿命も長く、安定性にも優れた冷却システムとなっています。

ただし、背面から出た排気熱が、液晶に当たってしまうのが、やや気になるところではあります。 

優れた冷却システム

 

30日間返品保証 + ASUSのあんしん保証

現在、キャンペーンを実施しており、30日以内であれば、返品できるキャンペーンを実施中です。

また、ASUSは、「ASUSのあんしん保証」というサービスを提供しており、キャンペーン中は、この3年パックが無料で付いてきます。この保証は、理由を問わずどんな故障でも部品代の20%+消費税のみで修理してくれるサービスです。もちろん、保証期間内のメーカー責任の自然故障であれば、「ASUSのあんしん保証」の加入の有無にかかわらず、無償で修理してもらえます。

30日間 返品保証キャンペーン

 

各用途の快適度

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズはの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
サクサク動きます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる液晶と、6つのスピーカーで臨場感のある快適な動画鑑賞が可能です。
オンライン会議 マイク、スピーカーは付いており、音声のみでの参加は可能ですが、カメラがないため、こちらの映像を送ることができません。別途カメラを用意すると、問題なく参加できます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域は広めです。ただ、CPU性能は高いものの、ソフトによっては書き出しなどの速度がそこまで速くない場合があります。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。DCI-P3カバー率は98.9%あり、色域も十分です。
ゲーム 最大でRTX 3080 Laptopが搭載可能です。165Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、いくつか動作モードを選択できますが、ここでは「Turbo」モードにして計測しています。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ARMOURY CRATE
※クリックすると拡大出来ます
動作モード

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

レビュー機ではRTX 3080 Laptopを搭載しています。最上位のグラフィックスなのでFHD、WQHDいずれの解像度のフレームレートもかなり高いです。165 Hzの高リフレッシュレート液晶に対応しており、低設定ならWQHD解像度でも165 fps以上で優位にゲームを進めることができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 262 fps
高設定 190 fps
2560x1440 低設定 190 fps
高設定 137 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 3080 8GB 100W 190 fps
RTX 2080   190 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3060 130W 175 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 2070 SUPER   163 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 2070   138 fps
RTX 2060   123 fps
GTX 1660Ti   113 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 300 fps(最大)
高設定 280 fps
2560x1440 低設定 268 fps
高設定 216 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3080 8GB 100W 280 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 130W 267 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 2060   250 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   180 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 216 fps
高設定 167 fps
最高設定 153 fps
2560x1440 低設定 194 fps
高設定 149 fps
最高設定 108 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 3080 8GB 100W 153 fps
RTX 2070 SUPER   151 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 133 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 2060   110 fps
Radeon RX 5500M   103 fps
RTX 2060 Max-Q   93 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 224 fps
中型 214 fps
ウルトラ 193 fps
2560x1440 非常に低い 186 fps
中型 156 fps
ウルトラ 140 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB 100W 193 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 2070 SUPER   167 fps
RTX 3060 130W 163 fps
RTX 2080   160 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 2070   134 fps
RTX 2060   122 fps
GTX 1660Ti   110 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

FHD解像度なら、重めのゲームも60 fps以上で快適に動作します。WQHD解像度では、「サイバーパンク 2077」など、最高設定では厳しいゲームもありますが、設定を落とせば60 fps以上で動作します。そのほかのゲームでは最高設定でも快適に動作するでしょう。WQHD解像度で快適にゲームをプレイするならRTX 3080搭載モデルをおすすめします。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 ウルトラ オフ 68 fps
自動 88 fps
2560x1440 オフ 45 fps
自動 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 8GB 100W 68 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 最大 オフ 67 fps
高性能 75 fps
2560x1440 オフ 55 fps
高性能 68 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3080 8GB 100W 67 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 85 fps
2560x1440 72 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB 130W 101 fps
RTX 3070 130W 95 fps
RTX 3080 8GB 105W 88 fps
RTX 3080 8GB 100W 85 fps
RTX 3070 95W 85 fps
RTX 3060 95W 74 fps
RTX 3060 75W 73 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 85 fps
2560x1440 62 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 100W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 2070 SUPER   77 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 2060   52 fps
Radeon RX 5500M   44 fps
RTX 2060 Max-Q   43 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 92 fps
2560x1440 72 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 3080 8GB 100W 92 fps
RTX 2070 SUPER   88 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 108 fps
2560x1440 85 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3080 8GB 100W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 2070 SUPER   104 fps
RTX 2080   101 fps
RTX 3060 130W 95 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 2070   88 fps
RTX 2060   77 fps
GTX 1660Ti   72 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 16339 / 129 fps
2560x1440 14316 / 102 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3080 8GB 100W 129 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 2060   95 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 22408(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

レイトレーシングを有効にした時と、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

サイバーパンクのような重めのタイトルでも、DLSSと併用することでレイトレーシング環境でも60 fps以上で快適にプレイできます。WQHD解像度ではフレームレートはさらに下がりますが、DLSSと併用で50 fps以上は出ているので、プレイできないことはありません。レイトレーシング環境でプレイするなら、RTX 3080 Laptop搭載モデルをおすすめしますが、そうでない場合はRTX 3060 Laptopでも十分だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
レイトレ:ウルトラ オフ 33 fps
パフォーマンス 70 fps
2560
x
1440
レイトレ:ウルトラ オフ 23 fps
パフォーマンス 53 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 8GB 100W 70 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 59 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 最大 オフ 45 fps
高性能 60 fps
2560
x
1440
オフ 28 fps
高性能 51 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 130W 71 fps
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3080 16GB 130W 62 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3080 8GB 100W 60 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 39 fps
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark
解像度 RTX DLSS 平均fps
1920
x
1080
High Off 42 fps
Performance 95 fps
2560
x
1440
High Off 26 fps
Performance 66 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、RTX:High、DLSS:Performance)
RTX 3080 16GB 130W 105 fps
RTX 3070 130W 96 fps
RTX 3080 8GB 100W 95 fps
RTX 3080 8GB 105W 94 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 70 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ASUS ROG Zephyrus G15シリーズのディスプレイの詳細なチェックです。

本製品は165Hzの高リフレッシュレートに対応しており、当サイトの計測では下表のように色域は広いです。内容次第では、クリエイティブな作業にも使用できると思います。

輝度は当サイトの計測では312cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域はご覧の通り広いです。

sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 98.9%
Adobe RGBカバー率 88.5%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃って直線的になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはややありますが、そこまで気になりません。

画面への映り込み

どの輝度にしても、フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約90msでした。なお、3回計測したときの平均値となります。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや多めだと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。別の機種では、同じパネルが搭載されているにも関わらず35msくらいの遅延しかなかったので、キーボードなどのそれ以外の部分での遅延が大きいのだと思います。

ゲームを普通にプレイする分には支障ありませんが、精度が求められる格闘ゲームやシューティングゲームにおいて、遅延に敏感な方は気になるかもしれません。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、165Hzの液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ASUS ROG Zephyrus G15シのキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはわずかにカーブしており、底付きの衝撃も少なく、打ちやすいキーボードです。ただし、通常の文字入力時に多用するキーのうち、Backspaceキーが、隣のキーとくっついているため、ややミスタイプしやすいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッド部分はスペースが大きく取られており、操作がしやすいです。


タッチパッド

 

キーボードバックライトはカラー変更には対応しておらず、ホワイトにしか点灯しません。

キーボードバックライト

 

前述のArmoury Crateからキーボードバックライトの点灯パターンが変更できますが、3種類しかありません。明るさは3段階で調整できます。


キーボードのライティング設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「パフォーマンス」と、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」でベンチマークなどを計測しました。

動作モード

 

CPU

CPUにはRyzen 9 5900HSまたは、Ryzen 7 5800HS搭載モデルがあります。TDPがやや抑えられたプロセッサーですが、8コア16スレッド、キャッシュ20MBと高性能です。マルチコア、シングルコアともにパフォーマンスが高いです。特に、マルチコアのベンチマークスコアだけ見ると、一般的なゲーミングノートPCに搭載されるインテルのCPUを超える、高い性能を示しています。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 5900HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 9 5900HS 13236 [Turbo]
12341 [パフォーマンス]
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HS 1494 [Turbo]
1477 [パフォーマンス]
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

DDR4-3200のメモリを32GB(16GBx2)搭載しています。標準的な速度です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
29.18GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスにはRTX 30シリーズ、最大でRTX 3080 Laptop搭載モデルがラインナップされています。レビュー機では最大グラフィックスパワーが100WのRTX 3080 Laptop 8GBを搭載しており、スコアも非常に高いです。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3080 Laptop 8GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 100W 10414 [Turbo]
9727 [パフォーマンス]
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。動作モードを「Turbo」にすると、GPUクロックが1245MHzから1345MHzにアップし、パフォーマンスが向上します。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3588
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は非常に速いです。

カードを挿した時は、下の画像のようにすっぽり収まります。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

モバイル用のRyzenプロセッサーは、Lightroomとやや相性が悪く、末尾にHが付くHシリーズのインテルCoreプロセッサーと比べるとやや遅いですが、それでも十分な速さでしょう。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Ryzen 9 5900HS
32GBメモリ
79秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

処理は速いです。

Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB(130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
5分26秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
5分15秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
5分26秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
7分00秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分28秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
4分29秒
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
4分30秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
4分38秒
Core i7-10870H
RTX 2060
4分54秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB (130W)
5分10秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(100W)
5分29秒
Core i7-10875H
GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードを実行してみましたが、非常に速いです。

Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 9 5900HS 8分59秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderはまずまずの速さですが、モバイル版Ryzenプロセッサーとの相性が悪いのか、インテルCoreプロセッサーを搭載したGeForce RTX 3070モデルよりも、やや遅かったです。

OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェック結果は、下図のようになっています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、YCbCr444で表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.99kg」と記載されており、実測値もほぼ同じでした。高性能パーツを搭載した15インチクラスのゲーミングノートとしては軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.979kg
ACアダプター 591g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ASUS ROG Zephyrus G15、RTX 3080 Laptop搭載モデルのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、90Whでした。15.6型のゲーミングPCにしては多めの容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。モデルにもよりますが、ゲーミングノートPCとしてはやや長めの駆動時間だと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約11.6時間
(2) PCMark 10 Modern Office 8時間29分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間11分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

パフォーマンスモードでは、最初CPU電力が60W前後で動作しますが、4分くらい経過すると45Wまで下がり、パフォーマンスが落ちます。それに伴ってCPU温度は85℃前後から80℃台まで下がり、心配のない温度で推移します。

Turboモードでは、常時55W前後のCPU電力を維持しています。CPU温度も80℃台なので、こちらも心配するほど高くはなっていません。

どちらのモードでも、サーマルコントロールがよくなされており、長時間連続して高い負荷がかかるような場合でも、心配なく使用できると思います。15インチの薄型設計のノートにしては優秀な冷却性能だと思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。パフォーマンスモードでは、CPU温度は最初約90℃まで上昇しますが、途中から80℃台で推移し、GPU温度は約80℃以下に抑えられています。

Turboモードでは、CPU温度は90℃前後と高めですが、GPU温度は80℃以下に抑えられています。状況に応じてファン速度を変更し、サーマルコントロールしているようなので、心配することなく、長時間のゲームプレイを楽しむことができると思います。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほとんど無音です。ゲームのような高負荷時は、「パフォーマンス」モードだと、ファンの回転数が状況によって変化し、そこまでうるさくはないときが多いですが、「Turbo」モードにすると、うるさく感じます。

ただ、薄型設計かつ高性能パーツを搭載しているので、こんなものだと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ボディが薄型であるため、ゲームをすると、全体的表面温度が上がります。パームレスト部分もやや熱く感じてきてしまいます。ここは、薄型・軽量ゲーミングノートの欠点です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているので、ゲームのような高負荷時の消費電力は高めです。アイドル時は、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS ROG Zephyrus G15の外観のチェックです。

レビュー機はエクリプスグレーです。筐体には耐久性の高いマグネシウムとアルミニウム合金が使用されています。コンパクトで丸みの帯びたシンプルなデザインです。

 

天板は前述の通り、無数のドット穴があり、中のプリズムフィルムが光に反射してきらきらと虹色に煌めきます。

 

ROGのタグです。

 

電源ボタンです。指紋認証センサー機能もあります。

 

キーボード上部にホットキーがあります。ワンタッチで音量の調整、マイクのミュート、「ARMOURY CRATE」を呼び出すことができます。

 

閉じた時の画像です。高性能パーツを搭載していながらも、薄型です。

 

側面のポートです。USB×2、USB-C×2、HDMI、LANポート、microSDを備えています。

 

液晶が開く最大の角度です。ほぼ180度開きます。

 

液晶を開くと、キーボードがタイピングしやすい角度に約3.5度傾く「エルゴリフトヒンジ」を採用しています。

 

底面です。

 

底面から吸気しやすいよう、ゴム足は高めに設定されています。

 

ACアダプターは薄型です。

 

電源コネクタはサイドに配置されており、排熱口に当たりそうですが、下にくぐらせることができます。

 

ACアダプターは200Wです。

 

まとめ

以上が、ASUS ROG Zephyrus G15シリーズのレビューです。

最大でRTX 3080を搭載したモデルがあり、CPUには高性能でTDPを抑えたAMD Ryzen 5000 HSプロセッサー、WQHD 165Hz対応の液晶を搭載。色域も広く、ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にも対応できる一台です。

6つのスピーカーを搭載し、ゲームや映像コンテンツにおいて臨場感のあるサウンドを楽しむことができるので、別途ヘッドホンやスピーカーを用意する必要がないのもグッドです。

何より、これほど高性能なパーツを搭載しつつ、薄さ19.9mm、質量1.99kgというコンパクト設計で、モビリティ性にも長けているノートPCです。デザインも2色展開のシンプルながらもこだわりのある天板で、気に入る一台ではないでしょうか。

ただ、個体差もあるかもしれませんが、キー入力してから画面に表示されるまでの遅延が少し気になったので、ほぼゲーム目的の方は、ASUS ROG Strix G15 G513QRなどのほうがおすすめです。

 

スリムで軽い高性能ゲーミングPC

ASUS ROG Zephyrus G15 GA503QS(2021)

特徴

  • Ryzen 5000 HS+GeForce RTX 30シリーズを搭載
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