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GALLERIA XL7C-R36の実機レビュー
CPU | Core i7-11800H / 10875H |
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GPU | RTX 3060 6GB |
メモリ | 16GB |
ストレージ | NVMe 512GB SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.1kg / 約2.0kg |
バッテリー | 約5.0時間 / 約5.8時間 |
価格[税込] | 14万円台~ |
GALLERIA XL7C-R36は、GeForce RTX 3060 Laptopを搭載しつつ、価格も手頃なゲーミングノートPCです。
最大グラフィックスパワーが130Wと高いRTX 3060で、高性能なインテルCore H プロセッサーを搭載し、色域が広めの144Hz駆動液晶を備え、バランスのとれたミドルスペック・ゲーミングノートPCです。
RTX 3060搭載PCとしては価格も安く14万円台(税込)から購入できます。
Core i7-11800Hモデルのレビューを追記しました!
レビュー機は、1台は当サイトの購入品、1台はメーカーからの貸出機です。今回は次の2機種の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
■Core i7-11800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、512GB SSD NEW!
■Core i7-10875H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIA XL7C-R36の特徴」のみお読みください。
GALLERIA XL7C-R36の特徴
GeForce RTX 3060の中でも高いパフォーマンス
GALLERIA XL7C-R36はミドルスペックとなるグラフィックスのGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。
GeForce RTX 3060 Laptopと言っても、機種によって性能がやや異なりますが、GALLERIA XL7C-R36は、最大グラフィックパワーが130Wとなっています。
他社のGeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートと比較してみると、最大グラフィックパワーが130Wというのは高い設定値です。
最大グラフィックスパワー | |
GALLERIA XL7C-R36 | 130W |
マウス G-Tune E5-165 | 130W |
MSI GF65/GF75 Thin 10U | 75W |
ASUS ROG Zepyurus G15 | 95W |
ASUS TUF A15 | 95W |
Dell G5 15 5510 | 90W |
ASUS TUF Dash F15 | 85W |
MSI Stealth 15M A11 | 65W |
3DMark Time Spyの結果を確認してみると、GALLERIA XL7C-R36は、最大グラフィックスパワーが75Wや95WのGeForce RTX 3060搭載PCよりも、高いスコアになっていることが分かります。他のGeForce RTX 3060搭載PCよりも高いフレームレートでゲームが出来ることでしょう。
:レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー
144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載
最近のゲーミングノートでは当たり前となってきていますが、GALLERIA XL7C-R36は、144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しています。
素早い動作や視点移動でも滑らかな映像でヌルヌル動き、精密なエイム動作も素早く行うことができ、敵を発見できるタイミングもわずかに早くなります。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。
色域はまずまず
ゲーミングノートPCは、ディスプレイの色域(色を表示できる範囲・幅)が狭く、せっかくグラフィック品質設定を上げても、色が地味に見えることがあります。広すぎる色域である必要はありませんが、ある程度色域が広いほうが、綺麗な映像でゲームができます。また、画像編集や動画編集をしたい場合も、ある程度の色域の広さは必要です。
GALLERIA XL7C-R36は、当サイトの計測で、sRGBカバー率95.4%(もう1つは92.9%)となっており、まずまずの広さです。ゲームの映像を綺麗に表示でき、画像編集や動画編集にも使えるでしょう。
バランスがいい
GALLERIA XL7C-R36は、Core i7-10875H搭載モデルだと、税込み159,980円と、高い性能の割には手頃な価格で、コストパフォーマンスは高いと思います。
ライバル機種と比較すると、Dell G15 5510よりはやや高くなりますが、130Wの高い最大グラフィックスパワーのRTX 3060を搭載し、質量も比較的軽く、バランスのいい機種です。
GALLERIA XL7C-R36 |
Dell G15 5510 |
MSI GF65 Thin 10U |
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画像 | |||
GPU | RTX 3060 130W | RTX 3060 90W | RTX 3060 75W |
CPU | Core i7-10875H | Core i7-10870H | Core i7-10750H |
液晶 | 15.6型 144Hz | 15.6型 165Hz | 15.6型 144Hz |
sRGBカバー率 | 92.9% | 98.3% | 61.5% |
質量 | 約2.0kg | 約2.409kg | 約1.86kg |
価格[税込] | 159,980円 +送料3,300円 |
154,800円 | 163,800円 |
レビュー | ― | レビュー | レビュー |
※いずれもメモリは16GB、SSDは512GB
Core i7-11800H搭載モデルの場合、価格が2万円ほど上がります。第11世代Coreプロセッサーを搭載したDell G15 5511と比較すると、G15 5511は価格は安いですが、広めの色域の165Hz液晶を選択できません。一方、GALLERIA XL7C-R36は、G15 5511よりも価格は高くなりますが、最大グラフィックスパワーも高いですし、色域も広めですし、全体的なバランスはいいのではないかと思います。
GALLERIA XL7C-R36 |
Dell G15 5511 |
MSI Pulse GL66 11U |
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画像 | |||
GPU | RTX 3060 130W | RTX 3060 90W | RTX 3060 |
CPU | Core i7-11800H | Core i7-11800H | Core i7-11800H |
液晶 | 15.6型 144Hz | 15.6型 120Hz | 15.6型 144Hz |
sRGBカバー率 | 95.4% | 約72% | 95.3% |
価格[税込] | 179,980円 +送料3,300円 |
155,984円 | 206,800円 |
レビュー | ― | レビュー | ― |
※いずれもメモリは16GB
※GP66のみ1TB SSD、他は512GB SSD
キーボードが改善
ここ最近のGALLERIAのゲーミングノートPCは、ENTERキー周りのキー形状・配列が独特で、英語キーボードと日本語キーボードの中間のような、あまり一般的なキーボードではありませんでしたが、GALLERIA XL7C-R36は、標準的なキー形状・配列に戻りました。
テンキーは3列のまま変わらずやや使いにくいですが、文字キーについてはタイピングしやすくなりました。
短納期で早く手に入る
GALLERIA XL7C-R36は、土日関係なく、注文してから3日(以内)で出荷されます。ちなみに、筆者の場合、10日の午前10時に注文したところ、11日には出荷連絡が届き、12日には到着しました。午前中に注文したということもありますが、予定よりも早く出荷されました。早く欲しい方にはおすすめです。
カスタマイズができなくなった
GALLERIA XL7C-R36は、以前はメモリやSSDのカスタマイズができたのですが、現在、メモリは16GB、SSDは512GBと固定されており、カスタマイズは出来ません。
もう少し、メモリやストレージ容量をアップさせたい方もいると思うので残念です。容量アップしたい方は、自分で増設するしかありません。なお、空いているM.2スロットがあるので、そこにM.2 SSDの増設をすることは出来ます。また、メモリもスロット式なので換装することが出来ます。ただし、パーツの増設に関しては、当サイトもメーカーも責任は負えません。自己責任でお願いします。
Core i7-11800HモデルとCore i7-10875Hモデルとの違い
GALLERIA XL7C-R36には、Core i7-11800H搭載モデルとCore i7-10875H搭載モデルがありますが、この2つの違いは次の表の通りです。
CPUの違いの他に、Thunderbolt 4の対応状況も異なります。もし、GPU BOXなどを接続するなら、Core i7-11800Hモデルのほうがいいでしょう。
CPUは、ゲームをするだけなら、どちらも大して変わりませんが、Adobeソフトを使うなら、Core i7-11800Hのほうが処理が速いケースが多いです。
質量とバッテリー駆動時間もメーカー仕様値ではやや異なりますが、実測値はほぼ同じでした。液晶パネルも同じものが搭載されていました。
Core i7-11800H 搭載モデル |
Core i7-10875H 搭載モデル |
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画像 | ||
CPU | Core i7-11800H スコア:11893 |
Core i7-10875H スコア:8811 |
Thunderbolt 4 | 対応 | 非対応 |
価格[税込] | 179,980円~ | 159,980円~ |
各用途の快適度
GALLERIA XL7C-R36の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動きます。 |
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動画鑑賞 | ◎ | スペックは十分、液晶の見やすさはまずまずで、快適に動画鑑賞できます。 |
オンライン会議 | ○ | 1280x720の普通のWebカメラ、普通の音質のスピーカーを搭載。もちろんマイクも付いています。特にオンライン会議に特化した機能はありませんが、問題なくオンライン会議が出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイトの計測ではsRGBカバー率が95.4%または92.9%となっており、Web用の編集になら、なんとか使える色域です。スペックは十分高いので問題ありません。 |
動画編集 | ◎ | インテルの高性能CPUに、GeForce RTXシリーズのグラフィックスを搭載し、快適に動画編集が出来るでしょう。 |
ゲーム | ◎ | 高い性能で、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、多くのゲームが快適に動作します。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
GALLERIA XL7C-R36は、「エンターテイメント」、「ゲームモード」、「ターボモード」の3つのモードが用意されています。ここでは「ターボモード」にしたときのゲームのフレームレートを確認していきます。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
高い最大グラフィックスのGeForce RTX 3060を搭載しているだけあって、フレームレートは高いです。高設定でも144 fps以上の平均フレームレートが出ているので、144 Hzの液晶の性能を活かすことができ、ゲームを優位に進められます。
なお、Core i7-11800H搭載モデルも、Core i7-10875H搭載モデルも、平均フレームレートはあまり変わりませんでした。ゲーム中心で利用するなら、安いCore i7-10875H搭載モデルでも十分だと思います。ただし、後述しますが、クリエイター向けソフトは、CPUの性能が上がった分、処理も速くなっているので、クリエイティブな作業をする場合はCore i7-11800H搭載モデルのほうがいいと思います。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 低設定 | 272 fps | 253 fps |
高設定 | 167 fps | 175 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 低設定 | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) |
高設定 | 270 fps | 267 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 低設定 | 247 fps | 171 fps |
高設定 | 169 fps | 156 fps | |
最高設定 | 121 fps | 133 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 非常に低い | 194 fps | 184 fps |
中 | 180 fps | 181 fps | |
ウルトラ | 165 fps | 163 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
ウォッチドックス レギオンの場合、「最大」のグラフィック品質にすると、グラフィック品質の設定画面で、右下にVRAMが足りてないような表示が出ますが、「高」設定ならばそのような表示も出ず、高いフレームレートが出ています。サイバーパンク2077も「ウルトラ」だと平均フレームレートが60 fpsを下回りますが、「高」設定以下なら60 fps以上が出ています。
ミドルスペックのGeForce RTX 3060としては十分高いフレームレートが出ています。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 低 | 107 fps | 103 fps |
高 | 71 fps | 68 fps | |
ウルトラ | 61 fps | 58 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 低 | 96 fps | 95 fps |
高 | 83 fps | 84 fps | |
最大 | 53 fps | 63 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 軽量品質 | 138 fps | 130 fps |
標準品質 | 109 fps | 109 fps | |
高品質 | 85 fps | 85 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 最低 | 129 fps | 119 fps |
中 | 114 fps | 105 fps | |
最高 | 106 fps | 95 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 標準(ノート) | 161 fps | 167 fps |
高(ノート) | 142 fps | 148 fps | |
最高品質 | 118 fps | 118 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | 最高品質 | 20959(すごく快適) | 20101(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
レイトレーシングを有効にしたときと、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。レイトレーシングの品質をやや下げ、DLSSを最も高いパフォーマンス設定にすることで、平均フレームレートがなんとか60 fpsを超えてきますが、VRAMがそこまで多くないこともあり、レイトレーシング機能を使うなら、GeForce RTX 3080 Laptop 16GBなどのグラフィックスのほうがおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920x1080 | レイトレ:中 | オフ | 39 fps | 37 fps |
自動 | 60 fps | 56 fps | ||
パフォーマンス | 77 fps | 70 fps | ||
レイトレ:ウルトラ | オフ | 28 fps | 28 fps | |
自動 | 49 fps | 46 fps | ||
パフォーマンス | 65 fps | 59 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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|||||
---|---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | Core i7-11800H | Core i7-10875H |
1920 x 1080 |
最大 | 中 | オフ | 17 fps | 43 fps |
高性能 | 36 fps | 63 fps | |||
最大 | オフ | 15 fps | 39 fps | ||
高性能 | 35 fps | 60 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
GALLERIA XL7C-R36のディスプレイの詳細なチェックです。
本製品は144Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広く、ゲームのしやすいディスプレイです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では304cd/m2とやや高めです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約53msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの60Hzパネル(1秒間に60フレームを表示)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか表示されていなかったので、本製品の液晶は残像は少ないと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
前述の通り、ENTERキー回りのキー形状・配列が改善されました。
実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.6mmです。普通の打ち心地だと思います。
タッチパッドは動かしやすいです。クリックボタンも普通に押せます。
キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。
LEDの色や発行パターンを変えることもできますが、キー毎またはゾーン毎に色を変えることは出来ず、単色となります。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
Core i7-11800H搭載モデルとCore i7-10870H搭載モデルがありますが、Core i7-11800Hのほうがマルチコア性能もシングルコア性能も高いです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
GALLERIA XL7C-R36のメモリは、現在カスタマイズには対応しておらず、容量は16GBのみとなります。また、Core i7-11800H搭載モデルではDDR4-3200、Core i7-10875H搭載モデルではDDR4-2666が搭載されています。
速度の実測値は次のようになっています。なお、Core i7-11800H搭載モデルは、SiSoftware Sandra 2020のソフトを実行すると、PCが落ちるので、ここでは割愛します。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスにはGeForce RTX 3060 Laptop を搭載しています。
今回は、「ゲームモード」と「ターボモード」で、3DMark Time Spyを実行しました。高い最大グラフィックスパワーだけあって、95Wや75Wの最大グラフィックスパワーのRTX 3060よりも高いスコアが出ています。なお、Core i7-11800H搭載モデルもCore i7-10875H搭載モデルもスコアに差はほとんどありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ワット数は最大グラフィックスパワー(max TGP)
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。Core i7-11800H搭載モデルの方が、GPUの動作クロックが少し高くなっています。ただし、上で掲載したように、3DMark のベンチマークスコアはほとんど変わりませんでした。
ストレージ
ストレージの初期構成は512GB NVMe SSDとなっており、CrystalDiskMarkの結果は次の通りです。Core i7-10875H搭載モデルのほうが速いSSDが搭載されていましたが、SSDはどのようなパーツが搭載されるか分かりません。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。Core i7-10875H搭載モデルのアクセス速度は遅いですが、Core i7-11800H搭載モデルだと、普通の速度です。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「ターボモード」で計測した結果のみ掲載します。
Core i7-10875Hでも十分速いですが、Core i7-11800Hであれば、かなり速い現像時間です。Lightroomも使うならCore i7-11800H搭載モデルのほうがおすすめです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Proの書き出しも同様で、Core i7-10875Hでも十分速いですが、Core i7-11800Hであれば、かなり速い書き出し時間です。Core i7-11800Hの効果が効いています。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Davinci Resolveの書き出しも、Core i7-11800H搭載モデルのほうが非常に速いです。
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Core i7-11800H搭載モデルは、Thunderboltおよび映像出力に対応しています。Power Deliveryには非対応です。
Core i7-10875H搭載モデルは、映像出力には対応しています。ただし、ThunderboltおよびPowerDeliveryには対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | × |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていますし、RTX 3060 Laptop経由での出力となっています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトにはCore i7-11800H搭載モデルが「約2.1kg」、Core i7-10875H搭載モデルが「約2.0kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同等の結果となりました。比較的軽いゲーミングノートPCです。
Core i7-11800H 搭載モデル |
Core i7-10875H 搭載モデル |
|
PC本体 | 2.005kg | 2.022kg |
ACアダプター | 596g | 596g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、約62.32Whでした。ゲーミングノートPCとしては普通の容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートとしては普通の駆動時間です。
Core i7-11800H 搭載モデル |
Core i7-10875H 搭載モデル |
|
(1) JEITA2.0測定方法 | 約 5.0 時間 | 約 5.8 時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 4時間23分 | 4時間24分 |
(2) 動画再生時 | ー | |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間16分 | 未計測 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Core i7-11800H搭載モデル
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPUの温度の推移を確認します。
「ゲームモード」の場合は、CPU電力は60W前後で推移し、温度は約80℃で推移しています。「ターボモード」にしたときは、CPU電力が約75Wで動作し、CPU温度は90℃台前半で推移しています。「ターボモード」だとCPU温度が高めなので、基本的には「ゲームモード」で使うのがいいのではないかと思います。
- ゲームモード
- ターボモード
ゲーム時のCPU/GPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。両方のモードにおいて、CPUおよびGPU温度は80度台で推移しており、やや高めではありますが、問題ない範囲かなと思います。
- ゲームモード
- ターボモード
Core i7-10875H搭載モデル
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPUの温度の推移を確認します。
「ゲームモード」の場合は、CPU電力は60W前後で推移し、温度は約80℃で推移しています。「ターボモード」にしたときは、CPU電力が約75Wで動作し、CPU温度は80℃台中盤で推移しています。どちらのモードでも、やや高めの温度ではありますが、ギリギリ問題ない範囲かなと思います。
- ゲームモード
- ターボモード
ゲーム時のCPU/GPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。両方のモードにおいて、CPUおよびGPU温度は80度台で推移しており、やや高めではありますが、問題ない範囲かなと思います。
- ゲームモード
- ターボモード
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
騒音値を実測した結果は次の通りです。アイドル時はほぼ動作音は聞こえません。FF15ベンチマークを実行したときはどちらのモードも高めの騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
ゲームをすると、全体的に表面温度が高めになります。特に右パームレストがやや熱く感じるので気になるかもしれません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。FF15ベンチマークを実行しているときは、高性能なパーツを搭載しているので高めの消費電力です。
外観のチェック
GALLERIA XL7C-R36の外観のチェックです。
シルバーのカラーで、シンプルなデザインです。
天板には、「GALLERIA」の文字が入っています。
スピーカーは背面の端にあります。音質は、ノートPC基準で採点すると、10点満点で5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
Webカメラは1280x720の解像度で、画質は普通です。顔認証にも対応しています。
側面のポート類です。LANポートと、HDMI、USB-Cのポートは背面にあります。左右の側面にはUSBポートとSDカードスロットなどがあります。左右のどちらかの側面にも1つUSB-Cポートが欲しいところでした。
液晶が開く最大の角度です。
底面はご覧のようになっています。
底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。冷却ファンが2つに、ヒートパイプが5本あり、4方向から排気しています。
メモリスロットは2つで、換装できます。
M.2スロットは2つです。
ACアダプターは、180Wです。
まとめ
以上が、GALLERIA XL7C-R36のレビューです。
最大グラフィックスパワーが高いGeForce RTX 3060を搭載し、ディスプレイの色域が広めの高リフレッシュレート液晶も搭載し、質量も2.0~2.1kgと比較的軽く、バランスの良いミドルスペックゲーミングノートだと思います。
価格も、HシリーズのCore i7、GeForce RTX 3060搭載ノートPCとしては安いほうです。
納期が早いのも嬉しいです。
ただし、ゲーム時の騒音値が気になります。
なお、ゲーム目的で購入するなら、安いCore i7-10875H搭載モデルでいいと思います。Core i7-11800H搭載モデルとスコアはあまり変わりません。一方、動画編集をしたり画像編集をしたりするなら、Core i7-11800H搭載モデルのほうがいいと思います。書き出しの時間が非常に速いです。
バランスのいいRTX 3060搭載ノート
GALLERIA XL7C-R36
特徴
- RTX 3060搭載のミドルスペックゲーミングノート
- 144Hz駆動、色域広めのディスプレイ
- このスペックにしては安い
こんなあなたに
- 高めの性能のゲーミングノートを安く買いたい方
- 動画編集にも使いたい方
- 価格14万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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