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MSI GF65 Thin 10U(RTX 3060搭載)の実機レビュー

更新日:2021年4月5日
CPU Core i5-10200H
Core i5-10500H
Core i7-10750H
GPU RTX 3060 Laptop 6GB
メモリ 16GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 144Hz
質量 約1.86kg
バッテリー 51Whバッテリー
価格[税込] i5モデル:12万円台~
i7モデル:17万円台~
RTX 3060搭載で2kgを切るゲーミングノート

MSI GF65 Thin 10Uは、次世代ノート用グラフィックスRTX 3060を搭載したミドルクラスゲーミングノートPCです。

レイトレーシング環境ではやや力不足なものの、レイトレーシングを使わないなら、ほとんどのゲームが最高設定、重いゲームでも高設定でプレイできます。特にeスポーツタイトルでは、平均フレームレートが高めで、144Hz液晶との相性も良いです。

また、質量が軽く、ACアダプターと合わせても約2.5kgなので、カバンに入れて外へ持ち運びやすいです。 RTX 3060搭載モデルの中では価格も安いです。

ただし、色域が狭く、残像がやや気になります。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060 6GB、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI GF65 Thin 10Uの特徴」のみお読みください。

 

MSI GF65 Thin 10Uの特徴

次世代ノート用グラフィックス「RTX 30シリーズ」を搭載

GF65 Thin 10Uは、次世代のAmpereノート用グラフィックス「GeForce RTX 3060」を搭載しています。

基本スペックは下記の通りで、旧世代のノート用RTX 2060と比較すると、電力やメモリなどはそれほど変わりませんが、CUDAコア数が2倍以上になり、ブーストクロックも引き上げられています。グラフィックス性能を測るベンチマークソフト「3DMark Time Spy」のスコアを比較すると、旧世代のRTX 2060よりも13%ほどしかスコアは向上していませんが、それでもノートPC向けミドルクラスグラフィックスの中では、かなり高いスコアになります。

ノートPC向け GeForce RTX 30シリーズの仕様比較
  GeForce
RTX 3060
GeForce
RTX 2060
CUDAコア数 3840 1920
ブーストクロック 1283 - 1703 MHz 1185 - 1560 MHz
GPU Subsystem Power (W) 60 - 115W 65 - 115W
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 6GB 6GB
メモリバス幅 192 bit 192 bit
ノート用グラフィックスとの性能比較
3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361
RTX 3080 8GB 10258
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220
RTX 2070 SUPER 8322
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 3060 6984
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494

 

144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載

RTX 3080やRTX 3070を搭載したハイエンドゲーミングノートでは、300Hzや240Hzといった超高リフレッシュレート液晶を搭載した製品が多いですが、ミドルクラスである本製品では、そこまでの高いリフレッシュレートではないものの、144Hzの液晶を搭載しています。現状デスクトップ用の高性能グラフィックボードでも、多くのゲームで240fps以上を安定して出すのは難しいため、個人的には144Hzでも十分だと思います。

144Hz液晶では、通常の60Hzの2倍以上映像を描写するので、素早い動作や視点移動でも滑らかでヌルヌル動き、精密なエイム動作も素早く行うことができます。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。

144Hzの高リフレッシュレートパネル搭載

 

144Hzを最大限発揮するには常時144 fpsをキープするのが理想です。試しに、RTX 3060を搭載した本製品では、どの程度フレームレートを維持できるのか、実際にAPEXとPUBGのマッチプレイにて計測してみました。1マップでの測定なので、あくまでも参考程度にご覧ください。

いずれも最低の設定で、平均フレームレートはAPEXでは185 fps、PUBGでは170 fps、最小フレームレートは116 fps、100 fpsと、かなり高いフレームレートを維持できています。これなら、ほとんどのシーンにおいて、144Hz液晶の恩恵を最大限引き出した上でプレイすることができるでしょう。さらなる高フレームレートを目指すなら、RTX 3080やRTX 3070搭載モデルをおすすめします。

軽い部類のゲーム
Apex Legends
最大フレームレート 258 fps
平均フレームレート 185 fps
最小フレームレート 116 fps
グラフィック品質:低設定
※デュオで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
最大フレームレート 254 fps
平均フレームレート 170 fps
最小フレームレート 100 fps
グラフィック品質:最低設定
※ERANGEL、ソロで計測

 

薄型・軽量で持ち運びも可能

GF65 Thin 10U は、ミドルクラスの中では上位に位置するほど高い性能のノートPCですが、重さが1.86kgと比較的軽いです。薄さは、GS66 Stealth 10Uほどではありませんが21.7mmと比較的薄く、小型のACアダプターを含めても約2.5kgなので、カバンに入れて外へ持ち出しやすいです。

重さ1.86kgと持ち運びやすい
ACアダプターも小型で持ちやすい

 

Core i5-10500Hモデルなら12万円台と安い

Core i5-10500Hモデルなら、Amazonでなら129,800円(税込)となっており、非常に安いです。Core i7-10750H搭載モデルと比べると、ゲーム時のフレームレートはやや下がると思いますが、5万円も価格が下がるのは大きいと思います。限られた予算で購入したい方は、Core i5-10500Hモデルもおすすめです。

Core i5-10500Hモデルなら129,800円

 

ダブルストレージ構成が可能

デフォルトでは512GBのSSDを搭載していますが、パソコンSHOPアークであれば、もう1台M.2 SSDを追加することが可能です。1st SSDと合わせると、合計4TBのストレージを搭載することが可能です。

 

レイトレーシング環境ではやや力不足か!?

ミドルクラス性能のGeForce RTX 3060は、上位のRTX 3070やRTX 3080と比べてスペックが劣ります。負荷の重い最新のゲーム「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」で、レイトレーシングをオン(最高性能の設定)にすると、DLSSを有効にしても平均フレームレートが60fpsを下回ります。

サイバーパンク2077をプレイ
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 52 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920x1080 最大 最大 高性能 54 fps

 

MSI Dragon Center 2.0

MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。

パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。また、GPUのオーバークロックも可能です。

Dragon Center

 

やや残念な点

GF65 Thin 10Uのやや残念な点は、ディスプレイの色域が狭い点です。eスポーツタイトルをする分には気にならないかもしれませんが、美麗な映像を楽しむゲームの場合、やや色鮮やかさが物足りなく感じるかもしれません。

また、残像がやや気になりました。せっかくの高リフレッシュレート液晶ですが、やや残像感を感じるので、勿体ないです。ディスプレイは、価格なりの品質かなと思います。

 

各用途の快適度

GF65 Thin 10Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 快適です。スピーカー音は普通だと思います。
オンライン会議 特にオンライン会議に特化した機能はありませんが、92万画素のWebカメラ、マイク、スピーカーが付いており、問題なくオンライン会議が出来ると思います。
RAW現像
画像編集
CPU性能は十分です。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集向きの製品ではありません。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業が快適です。ただし、液晶の色域が狭いので色調整をする方には適していません。
ゲーム 次世代グラフィックスRTX 3060に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」のモードで、ゲームの平均フレームレートを掲載します。

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

いずれのゲームもフレームレートはかなり高いです。低設定だと、平均170 fps~200 fpsは安定して出るので、144 Hz液晶との相性も良く、安定して優位にゲームを進められるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 242 fps
高設定 140 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 196 fps
RTX 2080 190 fps
RTX 3080 8GB 177 fps
RTX 3070 170 fps
RTX 2070 SUPER 163 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 3060 140 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2060 123 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 300 fps(最大)
高設定 260 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 2070 SUPER 300 fps
RTX 3080 16GB 275 fps
RTX 3080 8GB 272 fps
RTX 3070 270 fps
RTX 3060 260 fps
RTX 2060 250 fps
RTX 2060 Max-Q 194 fps
GTX 1650Ti 180 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 176 fps
高設定 153 fps
最高設定 130 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB 159 fps
RTX 2070 SUPER 151 fps
RTX 3080 8GB 145 fps
RTX 3070 142 fps
RTX 3060 130 fps
RTX 2060 110 fps
Radeon RX 5500M 103 fps
RTX 2060 Max-Q 93 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 188 fps
178 fps
ウルトラ 158 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB 185 fps
RTX 3070 183 fps
RTX 3080 16GB 170 fps
RTX 2070 SUPER 167 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 3060 158 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 122 fps
GTX 1660Ti 110 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
 :レビュー機で計測したフレームレート(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

負荷の重い最新のゲーム「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」は、最高設定では60 fpsを切りますが、少しグラフィック品質の設定を下げるか、DLSSをオンにすれば、60 fps近くもしくはそれ以上のフレームレートが出ます。その他のゲームでは、最高設定でも60 fps以上で快適に動作します。レイトレーシングや負荷の重いゲームがしたいというわけではないなら、GeForce RTX 3060で十分だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 90 fps
オフ 58 fps
ウルトラ オフ 49 fps
自動 67 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 71 fps
RTX 3080 8GB 65 fps
RTX 3070 62 fps
RTX 3060 49 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 97 fps
オフ 82 fps
最大 オフ 54 fps
高性能 75 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 75 fps
RTX 3080 8GB 73 fps
RTX 3070 65 fps
RTX 3060 54 fps
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 110 fps
83 fps
最高 71 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB 101 fps
RTX 3080 8GB 88 fps
RTX 3070 85 fps
RTX 3060 71 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 137 fps
75 fps
ウルトラ 61 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 99 fps
RTX 3080 8GB 84 fps
RTX 3070 78 fps
RTX 2070 SUPER 77 fps
RTX 3060 61 fps
RTX 2060 52 fps
Radeon RX 5500M 44 fps
RTX 2060 Max-Q 43 fps
GTX 1650Ti 29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 117 fps
標準品質 94 fps
高品質 71 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 102 fps
RTX 3080 8GB 95 fps
RTX 2080 95 fps
RTX 2070 SUPER 88 fps
RTX 3070 87 fps
RTX 2070 81 fps
RTX 3060 71 fps
GTX 1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX 1650 40 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 125 fps
103 fps
最高 91 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB 115 fps
RTX 3080 16GB 108 fps
RTX 3070 108 fps
RTX 2070 SUPER 104 fps
RTX 2080 101 fps
RTX 3060 91 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2060 77 fps
GTX 1660Ti 72 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1650 46 fps
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低品質 108 fps
高品質 97 fps
最高品質 90 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB 97 fps
RTX 3070 95 fps
RTX 2070 SUPER 95 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 93 fps
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 3060 90 fps
RTX 3080 16GB 85 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
GTX 1660Ti 80 fps
RTX 2060 78 fps
RTX 2060 Max-Q 75 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 56 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 18828 / 158 fps
高(ノート) 17107 / 135 fps
最高品質 15453 / 111 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB 137 fps
RTX 3080 16GB 135 fps
RTX 3070 129 fps
RTX 2070 SUPER 127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 3060 111 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 96 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX 1650 64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 21406(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

レイトレーシングを有効にしたときと、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。GeForce RTX 30シリーズでは、第2世代「RTコア」によりレイトレーシング機能も強化されています。

RTX 3060のVRAMは6GBしかなく、VRAMを比較的多く必要とするレイトレーシングは、VRAMが不足するケースもあります。「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」などの重いゲームは、レイトレーシングの設定を中程度に、DLSSを最もパフォーマンスの上がるモードにすればやっと60 fpsを超えてきますが、レイトレーシングの設定を最も高くすると、DLSSを使っても60 fpsを超えません。個人的には、レイトレーシングを有効にしてゲームをするなら、GeForce RTX 3070以上がおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 オフ 31 fps
パフォーマンス 60 fps
レイトレ:ウルトラ オフ 20 fps
パフォーマンス 52 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 72 fps
RTX 3080 8GB 65 fps
RTX 3070 62 fps
RTX 3060 52 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 オフ 37 fps
高性能 75 fps
最大 オフ 33 fps
高性能 54 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 64 fps
RTX 3080 16GB 62 fps
RTX 3080 8GB 60 fps
RTX 3060 54 fps
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark
解像度 RTX DLSS 平均fps
1920
x
1080
High Off 28 fps
Performance 71 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、RTX:High、DLSS:Performance)
RTX 3080 16GB 105 fps
RTX 3080 8GB 94 fps
RTX 3070 87 fps
RTX 3060 71 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

GF65 Thin 10Uのディスプレイの詳細なチェックです。

本製品はスペックの割には、価格が抑えられていますが、一番コストカットしている部分は、ディスプレイではないかと思います。144Hzの高リフレッシュレートに対応しているものの、色域が狭く、残像も気になりました。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では263cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61.5%、sRGB比は61.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線となっており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約24msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで5フレーム前くらいまで残像がありました。高リフレッシュレート液晶は残像が少ない機種が多いですが、本製品は普通の残像感です。なお、普通のノートPCの60Hzのディスプレイは、2フレームくらい前まで残像が表示されます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測でキーピッチは約19x19mmと十分ですが、キーストロークは約1.1mmとやや浅いです。タイピングしていても、もう少しキーストロークが欲しいなと感じました。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。明るさは3段階で調節できます。RGBの変更はできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「Balanced」と最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」でベンチマークなどを計測しました。

CPU

CPUには高性能のCore i7-10750Hを搭載しており、非常に高いパフォーマンスです。 2つのモードにおいて、マルチコアのスコアは差がありますが、シングルコアのスコアはほとんど差はありませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 7002 [Extreme Performance]
6863 [Balanced]
6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
1240 [Balanced]
1239 [Extreme Performance]
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

DDR4-3200のメモリを16GB(8GBx2)搭載しています。パソコンSHOPアークなら、最大64GBのメモリに変えることもできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
27GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。下に、3DMark Time Spyのスコアを掲載します。

RTX 2070 Max-Qのスコアには少し及びませんが、ミドルクラスでは上位のスコアです。また、「Balanced」と「Extreme Performance」ではそれほど差はありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
17064
デスクトップ用
RTX 3070
13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
11526
RTX 3080 16GB 11361
RTX 3080 10258
RTX 2080 9456
RTX 3070 9220
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 3060 6984 [Extreme Performance]
6978 [Balanced]
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他の3DMARKスコア
    RTX 3060
Port Royal Graphics score 4091
DirectX Raytracing feature test Average fps 17.55
NVIDIA DLSS feature test DLSS on 47.03
DLSS off 19.03

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、デフォルトで512GBのNVMe SSDを搭載しています。NVMe SSDとしてはそこまで速くはありませんが、ゲームするには十分な速度でしょう。なお、パソコンSHOPアークなら、2TB SSDなどへ変更したり、もう1枚SSDを追加したりすることが可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
1820
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Extreme Performance」 モードで計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10870H
16GBメモリ
73秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

まだソフトまたはドライバーが最適化されていないのか、それほど速くありませんでした。

4K動画の書き出し
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3070
5分15秒
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 3060
7分00秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
20分00秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
21分19秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Core i7-10870H
GeForce RTX 3080 8GB
4分30秒
Core i7-10870H
GeForce RTX 3070
4分38秒
Core i7-10870H
GeForce RTX 2060
4分54秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 3060
5分00秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
5分10秒
Core i7-10875H
GeForce GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 14分50秒
NVENCでエンコード (※2) 1分02秒
QSVでエンコード (※3) 2分52秒
VCEでエンコード(※4)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10870H 12分31秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
14分50秒
Core i7-11370H 14分06秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i3-10110U 42分20秒
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SPECviewperf 13
GeForce RTX 3060
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderはまずまずの速さです。

OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070
7分15秒
Core i7-11370H
RTX 3070
7分24秒
Core i7-10750H
RTX 3060
10分06秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.86kg」と記載されていますが、当サイトで計測した質量は次の通り、公表値よりもやや重い結果となりました。ただACアダプターと合わせて約2.5kgほどなので、持ち運びやすいと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.931kg
ACアダプター 593g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量はメーカー公表値では51Whとなっており、ノートPCとしては普通の容量です。バッテリー駆動時間は公表されていません。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。本製品は高性能なパーツを搭載しており、51Whの容量では、バッテリーはそんなにもちません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office
(2) 動画再生時 5時間00分
(4) PCMark 10 Gaming 54分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、パーツの温度、静音性、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。いずれも一瞬90℃以上まで上昇しますが、すぐに冷却され80℃台まで下がります。また、Extreme Performanceの方がファンが高速に回る分、少し温度が低いです。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU温度
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。どちらのモードも、CPU温度は80℃後半、GPU温度は約80℃で推移しています。やや高めの温度ですが、問題ない範囲だと思います。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもファンの動作音がします。また、ゲーム中はパーツ温度に応じてファン速度が段階的に変化します。どちらのモードも最大53dBとかなり高めの騒音値です。ゲーム実況しているときなど、マイクで拾ってしまうレベルです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

全体的に表面温度は高めです。ゲーム中、パームレスト部分はそれほど熱は感じませんが、WASDキー周辺はやや熱が感じられます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているので高めの消費電力です。アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GF65 Thin 10Uの外観のチェックです。

黒いボディにキーボードの側面が赤色になっている点が特徴的で、MSIらしい筐体デザインです。ただし、GS66 Stealth 10Uのようなメタル感のある素材ではありません。


 

天板はドラゴンのエンブレムが目立ちます。

 

ヒンジ部分です。

 

電源ボタンは出っ張ってるわけではないので暗い部屋ではわかりにくく、やや押しにくいです。

 

カメラは液晶上部に配置されています。

 

閉じた時の画像です。厚み21.7mm のスリムボディです。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは左右のパームレストの端にあります。最大音量は大きいですが、音質は普通です。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。

 

爪が外れにくいので、底面カバーはやや外しにくいです。冷却ファンは2基、ヒートパイプは6本です。

 

M.2スロットは2つあります。

 

メモリは2スロットあります。

 

ACアダプターは薄型で小型です。

 

電源コネクタはサイドに配置されており、排熱口に当たる形になるので、熱が心配な方はインターフェイスを隠す形になりますが、逆に向けるといいと思います。

 

ACアダプターは180Wです。

 

まとめ

以上が、MSI GF65 Thin 10Uのレビューです。

次世代グラフィックスRTX 3060 Laptopを搭載したゲーミングノートです。「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」などでレイトレーシングを有効にするにはやや力不足な感じはありますが、レイトレーシングを使わなければ、ほとんどのゲームにおいて高設定以上のグラフィック品質で快適にプレイすることができます。価格はGeForce RTX 3070搭載モデルよりはガクっと下がるので、コスパは高いと思います。20万円以下の予算で購入したい方にはいい選択肢です。

また、Apex Legendsやフォートナイトなど、eスポーツタイトルをプレイする場合においても、RTX 3060なら低設定で平均170 fps~200 fpsで動作するので、144Hz液晶とも相性が良く、バランスの良い製品だと思います。

なにより、軽いので持ち運びに便利です。ゲーミングPCをリビングへ運んでゲームをしたい方、友人の家へゲーミングPCを持って行きたい方などにおすすめです。

ただし、液晶の色域が狭いです。画像や動画の色の調整作業を行うようなクリエイターには、あまり適していません。

 

RTX 3060搭載で2kgを切るゲーミングノート

MSI GF65 Thin 10U

特徴

  • 次世代グラフィックスRTX 3060を搭載
  • 144Hzの高リフレッシュレートを搭載
  • 軽量で持ち運びも可能

こんなあなたに

  • ミドルクラスのゲーミングノートが欲しい方
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