ドスパラ raytrek R5-CAの実機レビュー

更新日:2021年4月26日
CPU Core i7-10875H
GPU RTX 3060 Laptop
メモリ 32 / 64GB(DDR4-2933)
ストレージ 最大2TB PCIe SSD x2
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 60Hz 非光沢
質量 約2.0kg
バッテリー 約8.6時間
価格[税込] 18万円台~
RTX 3060搭載クリエイター向けノートPC

raytrek R5-CAは、Core i7-10875HにGeForce RTX 3060を搭載したクリエイター向けノートPCです。高い性能に加え、メモリも標準で32GBを搭載していることから、動画編集などの負荷が高めのクリエイティブ作業を行う方に適した製品です。

しかも、質量が約2.0kg、薄さ約24.31mmと、高性能なクリエイターPCとしては軽くて薄いので、持ち運ぶのにも便利です。

キーボードも改善され、持ち運びもできる性能の高い動画編集用のノートPCを探している方にはおすすめの一台です。

なお、ゲーミングノートの「GALLERIA XL7C-R36」の液晶違いの機種となります。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10875H、32GBメモリ、GeForce RTX 3060、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「raytrek R5-CAの特徴」のみお読みください。

 

raytrek R5-CAの特徴

RTX 3060の最大グラフィックパワーは130W

raytrek R5-CAは、RTX 30シリーズの中でもミドルクラスとなるGeForce RTX 3060 Laptopを搭載しています。

GeForce RTX 3060 Laptopと言っても、メーカーや機種によって性能が変わり、raytrek R5-CAの最大グラフィックパワー(max TGP)は、130Wとなっています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

最大グラフィックパワーが130Wというのは、他のGeForce RTX 3060 Laptop搭載ノートと比較してみると高めの設定になっています。

国内で販売中のGeForce RTX 3060 Laptop搭載ノート
  最大グラフィックスパワー
raytrek R5-CA 130W
GALLERIA XL7C-R36 130W
ASUS TUF Gaming A15 95W
ASUS ROG Zepyurus G15 95W
ASUS TUF Dash F15 85W
MSI GF75 Thin 10U 75W
MSI GF65 Thin 10U 75W

 

3DMark Time Spyの結果を確認してみると、raytrek R5-CAは、最大グラフィックスパワーが75Wや95WのGeForce RTX 3060搭載PCよりも、高いスコアになっていることが分かります。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361
RTX 3070 10432 (130W)
RTX 3080 8GB 10414 (100W)
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220 (95W)
RTX 2070 SUPER 8322
RTX 3060 8228 (130W)
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 3060 7519 (95W)
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 3060 6984 (75W)
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :GeForce RTX 3060 Laptop
 :レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

CPUのPower Limitの調整が可能

通常CPUの電力上限値であるPL(Power Limit)の値を変更するには、「Intel Extreme Tuning Utility」といった外部ツールが必要となりますが、raytrek R5-CAでは、プリインストールされているシステム管理ソフト「コントロールセンター」から変更することが可能です。

「コントロールセンター」では、「Office Mode」「Game Mode」「Turbo Mode」の3つの動作モードが変更でき、それぞれのモードにおいて、「SPC Settings」からCPUのPL(Power Limit)の値を好きに変更することができます。

PL1の数値を定格より上げることで、ゲームではフレームレートが向上し、エンコードでは時間が短縮されるなど、性能が向上しますが、その分、消費電力や発熱も多くなり、故障の原因にもなりかねないので、変更する際は注意が必要です。

コントロールセンターではその他にも、GPUの最大温度やDynamic Boostの上限値も変更でき、状況に応じて、自由なパフォーマンス調整が可能となっています。

コントロールセンターからPL上限値やGPUのなどパフォーマンス調整が可能

 

高スペックのクリエイターノートPCとしては軽量

raytrek R5-CAは、Core i7-10875Hに、GeForce RTX 3060という高性能パーツを搭載していますが、質量は約2.0kg、薄さ約24.31mmと、軽くて薄いので、外出先での動画編集や負荷のかかる作業にもおすすめのPCです。

高性能クリエイターPCとしては軽い

 

標準で1TBの大容量NVMe SSD、32GBの大容量メモリを搭載

ストレージには標準で1TBの大容量NVMe SSDを搭載しており、メモリは標準で32GB、最大で64GB搭載可能というのも、クリエイターにとっては良い点だと思います。

また、カスタムでSSDを追加でき、底面カバーを外すと、M.2スロットに空きがもう1つあるため、自分で増設することもできます。

動画編集や、RAW現像などをしていると、ディスク容量が足りなくなりがちなので、大容量ストレージを搭載でき、かつ後から増設する手段もあるのは便利だと思います。

M.2スロットが2つ

 

使いやすくなったキーボード

以前のモデルでは英語キーボードに無理やり日本語のキーを割り当てたような、Enterキーが小さい独特なキー配列・形状でしたが、本製品からは改善され、Enterキーが大きい標準的な日本語配列キーボードになりました。以前のモデルでは正直使いにくく、慣れが必要でしたが、raytrek R5-CAからは、キーボードに戸惑うこともなくなるでしょう。

新モデル raytrek R5-CA
旧モデル raytrek R5

 

各用途の快適度

raytrek R5-CAの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
非常に快適に作業ができるでしょう。
動画鑑賞 一般ユーザー向けのノートPCと比べると、色域がやや広く、スペックも十分です。スピーカー音はそこまで良くありません。
オンライン会議 1280x720の普通のWebカメラ、普通の音質のスピーカーを搭載。もちろんマイクも付いています。特にオンライン会議に特化した機能はありませんが、問題なく出来ます。
RAW現像
画像編集
スペック面は問題ありません。液晶の色域はもう少し広ければと思いますが、Web掲載用としてなら使えます。Adobe RGBを100%カバーするような色域はありません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。ただ、DCI-P3を100%カバーするような色域はありません。
ゲーム max TGP130WのRTX 3060を搭載し、重いゲームも高いフレームレートで快適に動作します。

 

ディスプレイのチェック

raytrek R5-CAのディスプレイの詳細なチェックです。

公式ではsRGBカバー率約99% (sRGB比約100%) となっており、当サイト計測でもほぼ同様の数値でした。最大輝度は、当サイトの計測では280cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.4%、sRGB比は103.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや中間部が暗めに発色していますが、各色ほぼ揃って直線的になっており、割と自然な発色であることが分かります。気になるならキャリブレーションツールで色補正するといいでしょう。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはややありますが、そこまで気になりません。

画面への映り込み

どの輝度にしても、フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

前述の通り、ENTERキー回りのキー形状・配列が改善されました。

実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.6mmです。普通の打ち心地だと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドは動かしやすいです。クリックボタンも普通に押せます。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

 

コントロールセンターからLEDの色や発光パターンを変えることもできますが、キー毎またはゾーン毎に色を変えることは出来ず、単色となります


RGBキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

本製品は、「Office Mode」「Game Mode」「Turbo Mode」の3つの動作モードが用意されています。動作モードの変更は、プリインストールされている「コントロールセンター」か、キーボード上部のショートカットキーから行えます。

コントロールセンター
動作モード

 

CPU

CPUにはCore i7-10875Hを搭載しています。上で3つのモードが用意されていると記載しましたが、各モードのCPUの初期設定値は次のようになっています。なお、これらの設定は自分で変更可能です。

各モードのCPUのPL設定

 

今回は、「Game Mode」および「Turbo Mode」で計測したスコアを掲載します。なお、上の初期設定は変更していません。

どちらのモードで実行したときも、Core i7-10750Hよりも高い性能が出ているものの、他のCore i7-10875Hを搭載したノートパソコンで計測したときよりも、やや落ちるスコアでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10875H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 9 5900HS 13236
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
8769 [Turbo Mode]
8461 [Game Mode]
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HS 1494
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
1258 [Turbo Mode]
1252 [Game Mode]
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

raytrek R5-CAのメモリは、標準で32GBの大容量メモリを搭載しており、最大で64GBまで搭載できます。選択できるメモリはDDR4-2933のみとなっています。標準的な速度です。


選択できるメモリ
SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2933
デュアルチャネル
最大 約46.8GB/s (23.4GB/s x2)
最大 約25.9GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには最大グラフィックスパワーが130WのRTX 3060 Laptopを搭載しています。いずれのモードでも、下図のような設定になっています。

なお、上で最大グラフィックスパワー(TGP + Dynamic Boost 2.0)は130Wと記載しましたが、「Turbo Mode」でも115W + 5Wで、120Wとなっています。Dynamic Boost 2.0の設定を15Wまで上げることで、115W + 15W=130Wにすることができます。ただ、130Wにしても120Wのときとベンチマークスコアはほとんど変わりませんでした。

「Turbo Mode」でのGPU設定

 

今回はDynamic Boost 2.0の設定は変更していないTurboモードのみで計測しましたが、スコアは次の通りです。高いスコアが出ています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 100W 10414
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8228 [Turbo]
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptop GPUの情報は次の通りです。どの動作モードもGPUクロックなどは同じでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3303
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。ただし、アクセス速度は遅いです。また、カードを挿入するとかなり出っ張ります。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Turbo Mode」で計測した結果のみ掲載します。CPUもグラフィックも性能が高く、搭載メモリも多いので、いずれも速い処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Ryzen 9 5900HS
32GBメモリ
79秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
4分18秒
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB(130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
5分26秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
5分15秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
5分26秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
7分00秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
4分07秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分28秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
4分29秒
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
4分30秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
4分38秒
Core i7-10870H
RTX 2060
4分54秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB (130W)
5分10秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(100
W)
5分29秒
Core i7-10875H
GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 9 5900HS 8分59秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10875H 12分22秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Frapsで計測したフレームレートを掲載します。

最大グラフィックスパワー130WのRTX 3060なので、フレームレートは高いです。負荷の重いサイバーパンク2077も、最高設定で60 fps出ます。DLSS併用でさらにフレームレートは向上するので、この性能ならほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 100 fps
オフ 68 fps
ウルトラ オフ 60 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 8GB 100W 68 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 145 fps
87 fps
ウルトラ 71 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 100W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 71 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 128 fps
標準品質 108 fps
高品質 83 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3080 8GB 100W 92 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 83 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 127 fps
110 fps
最高 103 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3080 8GB 100W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 103 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 95W 91 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 20092 / 172 fps
高(ノート) 18487 / 151 fps
最高品質 16196 / 121 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3080 8GB 100W 129 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 3060 130W 121 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 3060 95W 108 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェック結果は、下図のようになっています。

Power Delivery、Thunderboltには対応していません。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

DisplayPortには対応しており、4K、10ビットで出力出来ていました。

カラーマネージメントモニター(CS2740)へ接続したときの詳細

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

カラーマネージメントモニター(CS2740)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.0kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値とほぼ同等の結果となりました。高性能の割には比較的軽いクリエイターノートPCです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.014kg
ACアダプター 585g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約62.32Whでした。クリエイターノートPCとしては普通の容量です。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。性能が高いため、そこまでバッテリーはもちません。Web閲覧などの軽作業で6時間くらいです。動画編集などをすれば、2~3時間しかもたないと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約8.6時間
(2) PCMark 10 Modern Office 6時間13分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

Game Modeのときは、CPU電力は約60W、CPU温度は約80℃で推移しており、問題ない温度です。

Turbo Modeにしたときは、CPU電力は72W付近で推移し、CPU温度は約80℃後半で推移しており、やや高めの温度になりますが、ギリギリ問題ない範囲かなと思います。

  • Game Mode
  • Turbo Mode
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

各モードのデフォルトの設定は次のようになっています。「Office Mode」のみCPU温度が高いときのファン音がセーブされています。

ファンモード

 

ここでは、「Turbo Mode」のみ騒音値を計測します。アイドル時は、ほとんど無音です。エンコードのような高負荷時は、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

CPUのみに負荷がかかるエンコード時や、GPUに高めの負荷がかかるPremiere Proによる動画の書き出し時は、キーボード中央はそれなりに熱くなりますが、パームレスト部分はほとんど温度が上昇しなかったため、快適に使えると思います。

ただ、(下には掲載していませんが)CPUおよびGPUに高い負荷がかかるゲーム時は、パームレスト部分もやや熱くなります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているので、高負荷時の消費電力は高めです。アイドル時は、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

raytrek R5-CAの外観のチェックです。

シルバーのカラーで、シンプルなデザインです。

 

天板には「raytrek」というロゴが印字されています。

 

電源ボタンです。

 

Webカメラは、液晶画面の上側にあります。

 

閉じた時の画像です。

 

側面のポートです。LANポートと、HDMI、USB-Cのポートは背面にあります。左右の側面にはUSBポートとSDカードスロットなどがあります。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは背面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4~5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。冷却ファンは2つ、ヒートパイプは5本あり、4方向から排気しています。

 

M.2スロットは2つです。

 

メモリスロットは2つで、換装できます。

 

ACアダプターは薄型です。

 

電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターは180Wです。

 

まとめ

以上が、raytrek R5-CAのレビューです。

Core i7-10875Hに最大グラフィックスパワーが高いRTX 3060を搭載し、sRGBカバー率98.4%(当サイト計測)のディスプレイで、動画編集やエンコードなどの高負荷作業に適したクリエイターノートPCです。

高性能パーツを搭載したノートPCとしては質量が軽く、薄いので、外へ持ち出すのにも便利です。

標準で1TBの大容量SSDに、32GBの大容量メモリを搭載している点も嬉しいです。SSDはカスタムでもう一台追加でき、あとで自分で増設することも可能です。

CPUのPower Limitやファンの速度、グラフィックスのTGPなどを調整できるので、状況に合わせて都度パフォーマンスを変更することもできます。

キーボードも改善され、打ちやすくなったので、動画編集用のノートPCを探している方にはおすすめの一台です。

ただし、クリエイターノートPCとしては、SDカードのアクセス速度があまり速くなかった点が残念です。 

 

RTX 3060搭載クリエイター向けノートPC

ドスパラ raytrek R5-CA

特徴

  • 最大グラフィックスパワー130WのRTX 3060搭載
  • 高性能でも軽い
  • sRGB 100%クラスの液晶 

こんなあなたに

  • 動画編集をする方
  • 外出先でも負荷の高い作業をする方
  • 価格18万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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