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マイクロソフト Surface Laptop 3 13.5インチの実機レビュー

更新日:2019年11月7日

後継機種が発売されました。

詳細はこちら

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Surface Laptop 5 13.5インチの実機レビュー

CPU Core i5-1035G7
Core i7-1065G7
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD
液晶サイズ 13.5インチ
液晶種類 2256x1504 タッチ
質量 約1.265kg~
バッテリー 最大約11.5時間
価格[税別] 12万円台~
アスペクト比3:2で作業しやすい

Surface Laptop 3 13.5インチは、アルカンターラ素材をパームレストに採用し、タイピングしていて心地よい点が特徴のモバイルノートです。

剛性の高いボディ、アスペクト比3:2で解像度も高い液晶を搭載している点も特徴です。

新モデルでは、Iris PlusをCPU内蔵グラフィックスとして搭載した第10世代Core(Ice Lake)を採用し、CPU内蔵としては高めのグラフィックス性能になりました。また、アルカンターラ素材ではない、フルメタルボディのモデルも登場し、選択肢が広がっています。待望のUSB Type-Cポートも搭載されています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回、次の構成でレビューを行います。

レビュー機の構成

Core i5-1035G7、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Surface Laptop 3 13.5インチ」のみお読みください。

 

Surface Laptop 3 13.5インチの特徴

Iris Plus内蔵の第10世代Core(Ice Lake)搭載

Surface Laptop 3 13.5インチは、第10世代Core i5-1035G7、もしくはCore i7-1065G7を搭載しています。

これらのCPUの特徴は、Intel UHD Graphicsよりもグラフィックス性能が高いIris Plusを内蔵していることです。CPU+外部GPUの構成よりも低消費電力で、コンパクト化が可能というメリットがあります。モバイルノートで、軽負荷のクリエイティブな作業を行いたい方に適しているでしょう。

 

2種類のパームレスト素材

Surface Laptopと言えば、パームレスト部がアルカンターラという温かみのあるファブリック素材となっている点が特徴でした。柔らかい素材で長時間タイピングしていても、手の平が痛くなりにくいというメリットがありました。

Surface Laptop 3 13.5インチでは、このアルカンターラ素材のモデルに加えて、メタル素材のモデルも追加されました。プラチナとコバルトブルーは、従来のアルカンターラ素材、サンドストーンとブラックは、メタル素材となっています。

アルカンターラ素材でも水分をはじきますが、より汚れにくく、きれいな状態を維持しやすい方がよければ、メタル素材のモデルがいいと思います。

サンドストーン(メタル)、プラチナ(ファブリック)
コバルトブルー(ファブリック)、ブラック(メタル)

 

アスペクト比3:2の液晶を搭載

Surface Laptop 3 13.5インチの搭載する液晶は、アスペクト比3:2、解像度2256x1504の液晶です。Surfaceペンやタッチ操作にも対応しています。

一般的なノートPCが搭載するアスペクト比16:9の液晶に比べて、縦方向の比率が高いため、上から下に目を動かす画面(WordやWeb)が見やすくなり、作業しやすいでしょう。また、フルHDよりも解像度が高い2256x1504ドットの液晶は、文字が滑らかに表示され、画像もザラツキなく表現できます。

アスペクト比3:2の液晶

 

タッチパッドおよびペンに対応

Surface Laptop3 13.5インチは、クラムシェル型のPCですが、タッチ操作に対応しており、ペンの使用も可能です。ただ、ラップトップ形状なので、ペン入力に関しては、Surface Pro 7の方が快適でしょう。

新色のペン

 

専用のドックあり

室内での使用時に、拡張性が必要であれば、やや値が張りますが、Surface Dockを使用するといいでしょう。Surface Dockを使用すると2台の外部ディスプレイを含めて、トリプルディスプレイ構成も可能になります。

Surface DockやSurfaceペンなど、Surfaceシリーズのアクセサリは、過去のものも含めてSurface Laptop 3 13.5インチで使用できるものが多いです。既にSurfaceシリーズのPCをお使いの方には、この変わらない作りがメリットとなることがあります。

 

スピーカーの音質が良い

Surface Laptop3 13.5インチは、ノートパソコンの中では、音質が非常に良いです。動画を視聴したり、音楽を聴いたりすることが多い方におすすめです。

 

USB Type-Cポートがようやく追加

Surface Laptop 3 13.5インチのインターフェイスは、通常サイズのUSB-Aと、ヘッドフォンジャックに加え、ようやくUSB Type-Cを搭載するようになりました。USB Type-Cポートは、USB PDおよび外部ディスプレイ出力にも対応しています。

ただし、SDカードリーダーはありません。クリエイティブ用途でも使えそうなスペックなので残念です。

ようやくUSB Type-Cを搭載
 

 

MS Office H&Bバンドル

Surface Laptop 3 13.5インチには、Office Home & Business 2019がバンドルされています。これは、Surfaceシリーズの特徴となっています。

ただし、Officeソフトのライセンスを既に持っているユーザーや、Officeソフトを使用しないユーザーのために、Officeをバンドルしないモデルがあっても良かったです。

Office Home & Business 2019がバンドル

 

Surface Laptop 2との比較

最後に、Surface Laptop 3 13.5インチと、旧モデルのSurface Laptop 2の比較を行いました。

サイズや質量、液晶に関しては新旧の差はほとんどありません。スタイルとしては、ほぼ完成しているという認識なのかもしれません。CPUが最新になり、インターフェイスにUSB Type-Cが搭載され、順当な進化を遂げています。個人的にはもう少し質量を軽くなれば良かったです。

既存モデルとの比較
  [本製品]
Surface Laptop 3
[従来モデル]
Surface Laptop 2
画像
CPU Core i5-1035G7
Core i7-1065G7
Core i5-8250U
Core i7-8650U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD
液晶 13.5インチ 2256x1504
バッテリー 最大約11.5時間 最大約14.5時間
(ビデオ再生時)
サイズ [幅]308
[奥行]223
[高さ]14.5
[幅]308.1
[奥行]223.27
[高さ]14.48
質量 約1.265kg~ 約1.252kg~
価格[税込] 139,480円~ 121,110円

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
液晶アスペクト比が3:2と縦の情報量が多く、快適に作業できます。ただし、液晶が光沢であるため、周囲のものが映り込みやすいです。
動画鑑賞 スペックは十分で、スピーカー音も良く快適に動画を視聴できます。液晶のアスペクト比は動画向きではないものの、液晶自体は綺麗です。
RAW現像
画像編集
液晶のsRGBカバー率は98.3%(当サイト計測)あり、Web向けのコンテンツの写真編集に適しています。なお、メモリが16GBのモデルをおすすめす。
動画編集 内蔵GPUにしてはやや高めのグラフィック性能で、簡易的な動画編集なら出来ます。ただし、本格的に動画編集をやろうと思っているなら、外部グラフィックスを搭載した製品をおすすめします。
ゲーム 軽めのPCゲームやブラウザゲームならできると思います。ただし、本格的にやるなら、GeForce GTX/RTXシリーズの外部グラフィックスを搭載したモデルをおすすめします。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

型番は「LQ150P1JX51」となっていました。なお、別の型番の液晶パネルが搭載されることもあるためご注意下さい。前述しましたがアスペクト比3:2となっているのが特徴で、解像度も2256 x 1504と高いです。最大輝度も、当サイトの計測で392cd/m2と高めです。ただし、光沢液晶である点は好みが分かれると思います。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.3%、Adobe RGBカバー率は98.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃っており、ほぼ1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは感じません。

画面拡大

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

今回確認した限りでは、フリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

Surface Laptop 3 13.5インチのキーボードは、キーピッチが約19mmとなっており、しっかりフルサイズをキープしています。キーストロークは約1.3mmとなり、Surface Laptop 2のキーボード(キーストローク:約1.5mm)よりも、やや浅くなっています。

"たわみ"があるのが気になりますが、まずまずの打ち心地だと思います。

トラックパッドは、115mm x 76.66mmのサイズのガラス製です。Surface Laptop 2のときよりも20%大きくなっており、操作性が向上しています。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトキーボードも搭載しています。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

通常のノートパソコンの電源モードは「高パフォーマンス」ですが、Surface Laptop 3 の電源モードはデフォルトで「推奨」になっていました。ここでは、他のノートPCと同様に「高パフォーマンス」にして各種ベンチマークスコアを計測しています。

 

CPU

CPUは、第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)です。ただし、第10世代のCore i5にしては低めのスコアでした。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 ~
Core i5-1035G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3405
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1921
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G4 1464
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-1035G7 1245 [レビュー機で計測]
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

Intel Iris Plus Graphicsを内蔵しており、通常のインテルCoreプロセッサーよりは高性能です。ただし、Intel Iris Plus Graphicsにしてはややスコアが低めでした。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~

Intel Iris Plus(Core i5-1035G7)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce MX250 15406
Ryzen 5 3580U
(Radeon Vega 9)
10999
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
9530
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G7)
8939 [レビュー機で計測]
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
7248
Intel UHD 620 5274
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
256GB PCIe SSD
(KBG40ZNS256G TOSHIBA(TLC))
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 2329 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

実際のソフトウェアで計測した処理時間は次の通りです。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

こちらも、上のベンチマークスコアと同様に、Core i5-1035G7の割には、エンコード時間が遅かったです。

  Core i5-1035G7
x265でエンコード (※1) 34分17秒
QSVでエンコード (※2) 2分9秒
NVENCでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-8750H 16分40秒
Core i5-1035G4 27分31秒
Core i7-1065G7 28分26秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i5-1035G7 34分17秒 [レビュー機で計測]
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

徐々にCPUクロックが下がり、最終的には1500MHz程度で動作しており、Core i5-1035G7の割には低めのクロックです。

Core i5-1035G7
内蔵GPUによるエンコード時間
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
1分43秒
Radeon Vega 9
(Ryzen 5 3580U)
1分44秒
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
1分54秒
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G7)
2分9秒
Intel UHD 620 3分17秒

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートの動作チェックです。

Thunderbolt 3には対応していません。ただし、Power Deliveryおよび映像出力に対応しています。なお、純正品以外の機器で充電し故障しても、当サイトでは責任を負えませんのでご注意下さい。18WのPD充電器が使用できたのは良かったです。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W)
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 USB C-DPケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3 容量が少ないという警告は出るが充電は一応できる

 

質量のチェック

Surface Laptop 3 13.5インチの質量は、アルカンターラ素材を使用したモデルで約1.265kg、メタル素材のモデルで約1.288kgとなっています。

13インチクラスの他のラップトップ型のモバイルPCと比較すると、比較的重めの質量です。

持ち運びの妨げとなる質量ではありませんが、少しでも軽いモバイルPCがよければ、他の機種がいいでしょう。

13インチクラスのラップトップ型モバイルPCとの「質量」の比較
LIFEBOOK WU2/D2(25Wh) 約698g
LAVIE Direct PM (L) 約837g
dynabook GZ(42Wh) 約859g
Inspiron 13 7000 約955g~
ZenBook S UX391UA 約1080g
HP Spectre 13 約1110g
ThinkPad X390 約1180g~
New XPS 13 約1230g
HP Pavilion 13-an0000 約1260g
Surface Laptop 3
13.5インチ
約1265g~
Inspiron 13 7000 約1330g
ThinkBook 13s (Core i7) 約1380g

 

当サイトで計測した質量は次の通りです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.278kg
ACアダプター(+電源ケーブル) 293g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は45Whです(ソフト上から確認したので誤差があるかもしれません)。

バッテリー状態の電源モードもデフォルトでは「推奨」となっていました。そのため、ここでは他のノートPCと合わせるために「高パフォーマンス」にしてバッテリーを計測しました。

バッテリー駆動時間は次のようになっています。モバイルノートとしては、普通のバッテリー駆動時間だと思います。

バッテリー駆動時間
  [電源モード]
高パフォーマンス
(1) 通常のデバイス使用時間 最大11.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 7時間31分
(4) PCMark 8 Work 5時間01分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測した充電時間は次の通りです。速い充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
77%
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は「ジジジジ」という充電音がやや聞こえます。それ以外は低めの動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。ターボブースト時は90℃近くまで温度が上がりますが、その後はどんどん温度が下がり、60℃台まで落ちます。60℃だと温度に余裕があるので、もう少しCPUクロックは高めで推移しても良かったと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

エンコード時の裏面が熱いですが、それ以外は問題ない温度です。作業中に手のひらが不快になることもありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

剛性が高いボディですが、パームレストはアルカンターラ素材になっており、柔らかみのある素材です。

 

天板です。

 

スピーカーは、下図のような位置にあります。音質は良く、勝手に点数をつけると、10点満点で7~8点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶は、次の角度まで開きます。

 

天板部分は割と厚みがありますが、ボトムは比較的薄いです。

 

排気口は小さめです。

 

側面には、USBポート、USB Type-C、ヘッドフォン、Surfaceコネクトポートがあります。無線LANは11ax(Wi-Fi 6)対応です。

 

底面はネジなどが見えず美しいです。

 

ACアダプターは65Wです。

 

まとめ

Surface Laptop 3 13.5インチは、第10世代Coreプロセッサー(Ice Lake)を搭載したモバイルノートです。Iris PlusをCPU内蔵グラフィックスとして搭載しており、グラフィックス性能が向上しています。

また、液晶のアスペクト比が3:2で、2256x1504の高解像度液晶を搭載しており、作業がしやすいです。

パームレストが肌触りのいいアルカンターラ素材であるのも特徴の1つですが、新モデルではアルミニウム製のパームレストのモデルも新登場しました。

剛性の高いボディで、質感もいいです。

ただし、第10世代Coreプロセッサーの割には、処理速度がイマイチでした。また、インターフェースが少ないことやLTEに対応していない点も欠点です。質量も、最近のモバイルノートの中では軽くはありません。

アスペクト比3:2で作業しやすい

Surface Laptop 3 13.5インチ

特徴

  • Iris Plus搭載の第10世代Core(Ice Lake)
  • 3:2のアスペクト比の液晶
  • アルカンターラ素材に加えメタルパームレストが追加

こんなあなたに

  • Excelなど、より下のほうまで表示したい方
  • やや重くても、剛性が高く質感の良いボディがいい方
  • 価格12万円台[税別]~
  • 一言今どきのPCにしては軽くない
公式サイトはこちら

 

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