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デル Inspiron 13 7000 (7380)の実機レビュー

更新日:2018年12月13日
CPU Core i5-8265U
Core i7-8565U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD IPS 光沢
質量 1.33kg
バッテリー 38Wh
価格 9万円台~(税別)

実用的なスペックでも、価格は安い

Inspiron 13 7000 (7380) は、高すぎず低すぎない実用的なスペックで、価格は安いモバイルノートPCです。

CPUには「Whiskey Lake-U」を、ストレージにはPCIe SSDを搭載し、一般的な作業ならストレスなくこなせるにも関わらず、価格が9万円と安いです。

液晶は光沢ですが、フルHDのIPSパネルを搭載し、色域も狭くはなく、まずまずの見やすさです。

アルミ素材を採用し、剛性も高く、質感も良いボディです。

公式サイトはこちら

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-8565U、8GBメモリ、512GB PCIe SSD

このページをご覧の方だけに

目次

お忙しい方は、「Inspiron 13 7000 (7380)の特徴」のみお読みください。

 

Inspiron 13 7000 (7380)の特徴

価格が安くて、実用的なスペック

Inspiron 13 7000は、フルHD IPS液晶、第8世代Coreプロセッサー(Uシリーズ)、PCIe SSDを搭載し、一般ユーザーにとっては必要十分の実用的なスペックです。一般的な作業ならストレスなくこなせるでしょう。

このくらいのスペックだと、10万円を超えることが多いですが、本製品は9万円台からと非常に安価です。

実用的なスペック

 

海外メーカーのライバル機種と比べて、どのくらい安いのか比較してみます。

似たような構成に揃えて価格を比較すると、Inspiron 13 7000 (7380) は、最も安くなっています。

ただし、スペック面を比較すると、Inspiron 13 7000 (7380) は、他機種より質量がやや重いところが欠点になっています。

他社ライバル製品との比較
  [本製品]
Inspiron 13
7000(7380)
レノボ
YOGA S730
HP
ENVY 13
画像
CPU Core i5-8265U Core i5-8265U Core i5-8250U
SSD 256GB PCIe 256GB PCIe 256GB PCIe
液晶サイズ 13.3型 13.3型 13.3型
液晶種類 FHD IPS
光沢
FHD IPS
光沢
FHD IPS
光沢 タッチ
質量 約1.33kg 約1.1kg 約1.27kg
バッテリー 38Wh 約12時間 約14時間
サイズ[mm] 幅:309.66
奥行:215.7
高さ:15.19
幅:307
奥行:210
高さ:11.9
幅:306
奥行:212
高さ:16.5
価格(税別) 93,483円 100,632円 104,800円
※価格は、クーポン/キャンペーン適用時の2018年12月3日のものです。
※比較のためにCPUなどのパーツを揃えています。他にもパーツは選べます。

 

剛性の高いボディ

最近は1kgを切るようなモバイルノートも増えてきましたが、このような製品は、カバーが薄く、ふにゃふにゃしているボディが多いです(※)。一方、Inspiron 13 7000は、剛性の高いボディで、ねじったりしても曲がりが少ないです。

※ふにゃふにゃと曲がりやすくても故障しやすいわけではありません。

剛性の高いボディ

 

狭額ベゼルおよびアルミボディで、質感もまずまず

Inspiron 13 7000は、最近流行りの狭額ベゼルを採用し、モダンなデザインとなっています。また、ボディにはアルミを採用し上質なデザインです。また、カラーにはプラチナシルバーの他に、ピンクシャンパンが用意されており、女性にも好まれるデザインです。

狭額ベゼル

 

ただし、上位機種のXPS 13と比べると一回り大きくなっています。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

Inspiron 13 7000 (7380)は、視野角が良く、色域もそこそこ広く、ギラつきもなく見やすいです。ただし、光沢液晶になっており好き嫌いが分かれます。

最大輝度は、311cd/m2とやや高めです。視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

 

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。中間の階調がやや下げられており、明るい画面であることが分かりますが、それほど気になりません。比較的自然な発色だと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

色域は、ノートパソコンとしてはやや広いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

 

光沢液晶ですので、映り込みがあります。

画面への映り込み

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは1mm強です。「Backspace」や「Enterの下部」など、一部のキーの幅が通常よりも狭い点が気になりますが、普通に打てる範囲のキーボードです。ただ、キーを囲む1つの枠に、2つのキーがあるところはやや格好悪いです。

タッチパッドについては普通の操作性です。クリック音はやや大きいです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、最新のWhiskey Lake-Uを搭載しています。一般向けのノートPCに多く採用されているCPUで、多くの作業が快適でしょう。なお、上位のCore i7-8750Hは、ゲームや、動画編集などのクリエイティブな作業をする方向けのCPUとなっています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R15 マルチコア ~
Core i7-8750H 1100
Core i5-8300H 830
Core i7-8565U
[レビュー機で計測]
567
Core i5-8265U 534
Core i3-8130U 342
Celeron N4100 229
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

レビュー機で計測したベンチマーク

以下、レビュー機で計測したベンチマーク結果を掲載します。

CINEBENCH R15
Core i7-8565U
PassMark Performance Test 9.0
Core i7-8565U
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
  Core i7-8565U
Intel UHD 620
x265でエンコード (※1) 29分10秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分12秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark 6(SSD)
512GB PCIe SSD

 

カードリーダー/ライターのチェック

内蔵カードリーダー/ライターのチェックです。  

フルサイズのSDカードに対応しています。挿入後はわずかに出っ張りますが、勝手に押されて出てくることは少ないでしょう。

SDカード挿入後の画像

 

SDカードスロットの速度は、最大でも約27MB/sなので、やや遅いです。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、他の充電器やドックが使えるかを試しました。

充電や、映像出力、USB Type-Cドックの使用は可能でした。ただし、Thunderbolt 3には対応していないようです。

USB Type-C/Thunderbolt対応の充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター / LANの拡張
ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
ZHOULX 充電器(65W)
外部ディスプレイへの映像出力

 

質量のチェック

Inspiron 13 7000 (7380)の質量のチェックです。

最近のモバイルノートPCは1kgを切る製品もあり、感覚的に平均でも1.2kg前後なので、本製品はやや重い質量です。ただし、極端に重いわけではないので、十分持ち運びできると思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.323kg
ACアダプター 274g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、38Whと普通の容量です。

当サイトによる実測値は下の通りですが、普通のバッテリー駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  駆動時間
PCMark 8 Home テスト ※1 3時間31分
PCMark 8 Work テスト ※2 5時間47分
動画再生時 ※3
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

低負荷のときは、ほぼ動作音はしません。ただし、エンコードのような高い負荷をかけると、他のノートPCよりもやや騒音値が高いです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:PowerDirector の編集画面でエフェクトを追加しプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

表面温度も普通です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ボディはつや消しのアルミ素材で、カラーは、プラチナシルバーとピンクシャンパンの2種類あります。

今回は、ピンクシャンパンのカラーを掲載しますが、女性向のカラーです。

 

天板です。

 

スピーカーは底面に配置されています。音質は、普通かなと思います。勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

指紋認証装置も搭載しています。シールは外せます。

 

インタフェースは、下図の通りです。主要なポートは揃っていると思います。

 

底面です。

 

ACアダプターは小型ですが、電源ケーブルはやや太めです。電源コネクタはUSB Type-Cではなく、専用のコネクタ形状です。

 

まとめ

以上が、Inspiron 13 7000 (7380)のレビューです。

第8世代インテルCoreプロセッサー(Uシリーズ)、SSD、フルHD IPS液晶を搭載し、実用的なスペックでありながら、9万円台と安いモバイルノートパソコンです。

液晶も光沢ではありますが、IPSパネルを搭載し、色域もまずまず広くて見やすいです。

必要十分なスペックで、価格の安い製品を探しているなら、本製品がピッタリだと思います。

アルミボディを採用し剛性が高く、上質な質感です。

使っていて特に不便な点や不具合もありませんでした。

ただし、モバイルノートパソコンとしては、やや質量が重いです。と言っても、極端に重いわけではないため、持ち運びも十分可能です。

 

詳細・購入はこちら

【公式サイトはこちら】
公式サイトこちら

 

 

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