レノボ Ideapad S540(13,AMD)の実機レビュー

更新日:2019年11月29日
CPU Ryzen 5 3550H
Ryzen 7 3750H
GPU Radeon Vega8
Radeon RX Vega10
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.3インチ
液晶種類 QHD IPS 光沢
質量 約1.25kg
バッテリー 約14.0時間
価格[税別] 7万円台~
QHD液晶搭載の13.3型モバイルノート

Ideapad S540(13,AMD)は、高解像度液晶を搭載した13.3型モバイルノートPCです。

アスペクト比16:10のQHD(2560x1600)液晶で、縦方向の比率が高く、Officeソフトなどが使いやすいです。解像度も高く色域も比較的広いので、画像の表示も綺麗です。

この液晶を搭載している割には、価格は安いと思います。

プロセッサーには、Ryzen Uシリーズよりも処理性能が高いHシリーズのRyzenを搭載し、グラフィックスはRadeon Vegaシリーズを内蔵しています。ただし、今回テストした限りでは、Ryzen Uシリーズとほぼ変わらないベンチマークスコアでした。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。

レビュー機の構成

Ryzen 7 3750H、Radeon RX Vega10、16GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

セール情報

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法人はこちら

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目次

お忙しい方は、「Ideapad S540(13,AMD)の特徴」のみお読みください。

 

Ideapad S540(13,AMD)の特徴

人気のIdeapad S540シリーズに、13.3型モデルが登場

Ideapad S540シリーズは、コスパが高く、非常に人気のノートパソコンです。

今までは14型と15.6型の液晶のモデルがありましたが、今回新たに13.3型のモデルが加わりました。14型と15.6型はかなりスタンダードな構成でしたが、今回登場した13.3型のモデルは、HシリーズのRyzenプロセッサーに、QHD液晶を搭載し、やや異色の構成となっています。

Ideapad S540の各モデルの比較
  [本製品]
S540(13,AMD)
レノボ
S540(14,AMD)
レノボ
S540(14,Intel)
レノボ
S540(15,Intel)
画像
CPU Ryzen 5 3550H
Ryzen 7 3750H
Ryzen 5 3500U
Ryzen 7 3700U
Core i3-10110U
Core i5-10210U
Core i7-10510U
など
GPU Radeon Vega8
Radeon RX Vega10
CPU内蔵
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.3インチ 14.0インチ 15.6インチ
液晶種類 QHD IPS 光沢 FHD IPS 非光沢
バッテリー 約14時間
56Wh
約10時間
50Wh
約14時間
50Wh
最大約20時間
70Wh
サイズ [幅]296.9
[奥行]208.6
[高さ]15.95
[幅]323
[奥行]227
[高さ]15.9
[幅]358
[奥行]245
[高さ]16.9
質量 約1.25kg 約1.5kg 約1.8kg
価格[税別] 7万円台~ 5万円台~ 4万円台~

 

QHD液晶搭載で広い作業領域

Ideapad S540(13,AMD)の最大の特徴は、モバイルサイズの13.3型ノートPCでありながら、QHD(2560x1600、アスペクト比16:10)解像度の液晶を搭載していることです。

これは、MacBook Pro 13インチモデルの液晶と同じ解像度で、一般的な13型ノートPCや、Ideapad S540シリーズの他モデルに搭載されるフルHD(1920x1080)液晶よりも高い解像度です。

文字の表示が滑らかになること、より高精細に画像などを表示できること等がメリットとなるでしょう。また、アスペクト比が16:10なので縦方向の表示領域も増えます。

色域はNTSC 72%(sRGB比に換算すると約100%)となっており、Web掲載用の画像編集などでも使える色域です。

QHD液晶搭載

 

HシリーズのRyzen搭載

本製品に搭載するプロセッサーはAMD Ryzen 7 3750H、またはRyzen 5 3550Hです。

一方、一般的なノートPCに搭載されるRyzenプロセッサーはUシリーズです。違いは、Ryzen UシリーズはTDPが15Wであるのに対して、Ryzen HシリーズはTDPが35Wと高く、よりハイパフォーマンスであることです。

ただし、当サイトで計測してみた限りでは、Ryzen 7 3750Hは、Ryzen 7 3700Uとほぼ同等のスコアでした。また、インテルのCore i7-1065G7よりは高いスコアでしたが、6コアのCore i7-10710Uと比べるとかなり低めのスコアで、期待していたほどではありませんでした。

CINEBENCH R20 ~ マルチコア ~
Core i7-10710U 2211
Ryzen 7 3700U 1526
Ryzen 7 3750H 1520 [レビュー機で計測]
Core i7-1065G7 1484

 

同サイズでは大きめのバッテリー

Ideapad S540(13,AMD)は、56Whの大容量バッテリーを搭載しています。同じ13.3型ラップトップPCの中では、トップクラスの容量です。

実際に計測したバッテリー駆動時間も長かったです。

13.3型クラムシェル型モバイルノートの「搭載バッテリー」の比較
Ideapad S540(13,AMD) 56Wh
New XPS 13 52Wh
ZenBook S UX391UA 50Wh
LIFEBOOK WU2/D2 50Wh
LAVIE Direct PM 49Wh
ThinkPad X390 48Wh
Inspiron 13 7000 45Wh
ThinkBook 13s 45Wh
HP Spectre 13 43.7Wh
dynabook GZ 42Wh
HP Pavilion 13-an0000 37Wh
LIFEBOOK WU2/D2 25Wh
dynabook GZ 21Wh

 

ライバル機種との比較

ライバル機種との比較を行いました。Ideapad S540(13,AMD)と同じ13型ノートPCですが、特徴が少し異なる、デルのNew XPS 13と、New Inspiron 13 5000との比較です。

New XPS 13は、色域が広く、鮮やかで高精細な表示が可能な4K液晶搭載モデルがあります。また、6コアのCore i7-10710Uが選択可能で、CPU性能が高いです。ただし、グラフィックスはCPU内蔵のIntel UHD Graphicsなので、描画処理能力は高くありません。

New Inspiron 13 5000は、GeForce MX250搭載モデルであれば、グラフィックス性能はIdeapad S540(13,AMD)を上回ります。ただ、液晶の解像度はフルHD液晶しかなく、解像度ではIdeapad S540(13,AMD)に劣ります。

Ideapad S540(13,AMD)は、4K液晶には及ばないもののフルHDよりも解像度が高いQHD液晶を備え、GeForce MX250には及ばないもののIntel UHD Graphicsよりも処理性能の高いRadeon Vegaをグラフィックスとして内蔵しています。

ライバル機種との比較
  [本製品]
Ideapad S540(13,AMD)
デル
New XPS 13
デル
New Inspiron 13 5000
画像
CPU Ryzen 5 3550H
Ryzen 7 3750H
Core i3-10110U
Core i5-10210U
Core i7-10510U
Core i7-10710U
Core i3-10110U
Core i5-10210U
Core i7-10510U
GPU Radeon Vega8
Radeon RX Vega10
CPU内蔵 CPU内蔵
GeForce MX250
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 13.3インチ
液晶種類 QHD IPS 光沢 FHD 非光沢
4K 光沢 タッチ
FHD 広視野角 光沢
バッテリー 56Wh 52Wh 45Wh
サイズ [幅]296.9
[奥行]208.6
[高さ]15.95
[幅]302
[奥行]199
[高さ]7.8-11.6
[幅]307.6
[奥行]204.7
[高さ]14.9-16.8
質量 約1.25kg 約1.23kg~ 約1.24kg
価格[税別] 7万円台~ 9万円台~ 6万円台~

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
液晶解像度が高く、アスペクト比も、縦の比率が高いので、Webページや文書ファイルなどが見やすいです。
動画鑑賞 液晶は見やすいです。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
使うソフトにもよりますが、Lightroomを使った場合、現像に時間がかかっていました。ただし、液晶の色域はsRGBカバー率98.7%あり、Webコンテンツ用としては十分です。
動画編集 Radeonのグラフィックスに対応したソフトであれば、やや快適になると思います。ただし、本格的にやるには物足りないスペックです。
ゲーム Radeon RX Vega10などを搭載しているため、軽めのPCゲームなら動くと思います。ただし、ゲームをするなら、もう少し高い性能のグラフィックスを搭載したモデルがおすすめです。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

今回搭載されていた型番の型番は「CSOT T3 MND307DA1 2」となっていました。前述の通り、QHD(2560x1600、アスペクト比16:10)である点が特徴的です。光沢であるため映り込みはありますが、見やすい液晶だと思います。最大輝度は、当サイトの計測で、290cd/m2と普通です。詳細は以下のタブをクリックして下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率が98.7%、Adobe RGBカバー率が76.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線は下図のようになっています。素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはありません。

画面拡大

光沢液晶であるため、映り込みがあります。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、シャッタースピードを上げて撮影し確認した限りではフリッカーはありませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーストロークはやや浅めですが、普通の打ち心地です。タッチパッドも普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトキーボードも搭載しています。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、AMD Ryzen 5 3550HまたはRyzen 7 3750Hを搭載しています。ただし、Ryzen 7 3750Hは現在選択できなくなっています。

TDPが35Wあるのでもう少し高いスコアを期待していたのですが、Ryzen 7 3750Hは思ったほど高いスコアではありませんでした。Ryzen 7 3700Uとそれほど変わらず、Core i5-10210Uよりもやや良い程度でした。

CPU性能
~ CINEBENCH R20 ~
Ryzen 7 3750H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3405
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1921
Ryzen 7 3700U 1526
Ryzen 7 3750H 1520 [レビュー機で計測]
Core i7-1065G7 1484
Core i5-10210U 1465
Core i5-1035G1 1424
Core i7-10510U 1387
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

Ryzen 5 3550HはRadeon Vega 8を、Ryzen 7 3750HはRadeon RX Vega 10をグラフィックスとして内蔵しています。グラフィックス性能は、インテルCoreプロセッサーのCPU内蔵のグラフィックス性能よりも高いです。

グラフィックス性能を比較したグラフからも分かりますが、エントリークラスの外部グラフィックスであるGeForce MX250とIntel CoreプロセッサーのCPU内蔵グラフィックスとの間ぐらいの性能です。

過度な期待はできませんが、軽めのPCゲームがプレイできたり、GPU支援が使えてRadeonにも対応しているソフトは、処理が速くなることが期待できます。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~

Radeon RX Vega10
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce MX250 15406
Radeon RX Vega10 11274
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
9530
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※いずれもノートPC用のグラフィックスです

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark ~
1TB PCIe SSD
(INTEL SSDPEKKW010T8L)
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 3018 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

CINEBENCHなどの結果を見ると、120秒くらいで終わるかなと思っていましたが、196秒もかかっていました。現像時は、CPUコアは全て使われており、CPUクロックもダウンしている様子もなく、メモリも16GB十分あるのに関わらず、遅かったです。原因は分かりません。単にLightroomとRyzen 7 3750Hは相性が悪いのかもしれません。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
82秒
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
Ryzen 7 3750H
16GBメモリ
196秒 [レビュー機で計測]
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

こちらもかなり遅いです。Premiere Proを使う方にはおすすめしません。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070
45秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
46秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1650
69秒
Core i5-10210U/8GB
GeForce MX250
216秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
265秒
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
Ryzen 7 3750H/16GB
Radeon RX Vega10
727秒 [レビュー機で計測]
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

エンコード時間はまずまずですが、この速度なら他のプロセッサーで十分かなと思います。

  Ryzen 7 3750H
x265でエンコード (※1) 30分59秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
VCEでエンコード(※4) 3分16秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i5-10210U 28分53秒
Ryzen 7 3750H 30分59秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック
Ryzen 7 3750H

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートの動作確認結果です。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W)
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A)
AUKEY 充電器(5V/2.4A)
その他 USB C-DPケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量のチェック

Ideapad S540(13,AMD)の質量は約1.25kgと、重くはないですが、最近のモバイルノートとしては軽くもないです。

13.3型クラムシェル型モバイルノートの「質量」の比較
LIFEBOOK WU2/D2(25Wh) 約698g
LAVIE Direct PM (L) 約837g
dynabook GZ(42Wh) 約859g
Inspiron 13 7000 約955g~
ZenBook S UX391UA 約1080g
HP Spectre 13 約1110g
ThinkPad X390 約1180g~
New XPS 13 約1230g
Ideapad S540(13,AMD) 約1250g
HP Pavilion 13-an0000 約1260g
Inspiron 13 7000 約1330g
ThinkBook 13s (Core i7) 約1380g

 

当サイトで計測した質量は次の通りです。メーカー公表値よりもやや重かったです。また、ACアダプターの質量はやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1275g
ACアダプター(+電源ケーブル) 360g

 

バッテリー駆動時間のチェック

本製品のバッテリー容量は56Whとなっており、大きめの容量です。

当サイトで計測したバッテリー駆動時間は次のようになっており、やや長めのバッテリー駆動時間だと思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA 2.0 約 14.0時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 9時間1分
(4) PCMark 8 Work 7時間48分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

なお、急速充電にも対応しています。当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。速い充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
73%
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。他の状態の時はやや低めの騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

高負荷時はやや低めの温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。60℃前後で推移しており、低めの温度だと思います。温度には余裕があるので、もう少しCPUクロックが高めで推移するようにしても良かったと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

全体的に低めの温度だったので、安心して使えます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

普通の消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

Ideapad S540(13,AMD)のボディカラーはライトシルバーです。Ideapad S540シリーズの他サイズのボディカラーであるミネラルグレーよりも明るく、爽やかなイメージです。

 

天板です。

 

スピーカーは底面に配置されています。音質は、勝手に点数をつけると、10点満点で5点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶はこの角度まで開きます。

 

Ideapad S540(13,AMD)のインターフェイスは、USB 3.0、USB Type-C 3.0 x2によるUSBのみの構成です。このUSB Type-Cポートは、Power Delivery、DC-in、外部ディスプレイ出力に対応しています。画像や映像を扱うのに適した仕様ですが、SDカードリーダーが付いていないのが少し残念な部分です。

 

底面の画像です。

 

底面カバーを取り外したときの画像です。メモリはオンボードで換装できません。

 

M.2 SSDは換装できると思いますが、片面実装のSSDのみ対応しています。

 

バッテリー容量は56Whです。

 

ACアダプターは、65Wとやや大きめの容量で、電源ケーブルも太いです。

 

まとめ

Ideapad S540(13,AMD)は、Ryzen Hシリーズプロセッサーを搭載した、13型ノートPCです。

アスペクト比16:10のQHD(2560x1600)液晶を搭載しており、縦方向の比率が高いため、様々なアプリが使いやすいです。

消費電力の高い高解像度液晶を搭載しているものの、バッテリー容量が大きく、バッテリー駆動時間は比較的長いです。

ただし、Ryzen 7 3750Hの処理性能は期待していたほどでは無かったです。今回試した限りでは、Adobe LightroomやPremiere Proとの相性も悪く処理時間がかかっていました。それでも、Officeソフトでの作業など、一般的ユーザーがよく行う作業であれば問題ないスペックではあります。

 

QHD液晶搭載の13.3型モバイルノート

Ideapad S540(13,AMD)

特徴

  • Ryzen Hシリーズプロセッサー搭載
  • QHD液晶

こんなあなたに

  • 高解像度液晶で作業をしたい方
  • 価格7万円台[税別]~
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