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ASUS ROG Strix G17 G713QR(2021)の実機レビュー

更新日:2021年4月10日
CPU Ryzen 9 5900HX
GPU RTX 3070 Laptop
メモリ 16GB(DDR4-3200)
ストレージ 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 300Hz 非光沢
質量 約2.7kg
バッテリー 約13.6時間(90Wh)
価格[税込] 24万円台
17.3型のハイクラスゲーミングノートPC

ASUS ROG Strix G17は、17.3インチの大型液晶を搭載した、ハイクラスのゲーミングノートPCです。

オーバークロックされたRyzen 9と、最大グラフィックスパワー130Wで動作するRTX 3070による、ハイエンドクラスの性能を備えたゲーミングノートPCとなっています。

さらに、没入感の高い17.3型液晶には、300Hzの高リフレッシュレートパネルを採用し、eスポーツなど競技性の高いタイトルのゲームを有利に進めることが可能です。また、液晶がsRGBカバー率100%なのもポイントです。

ゲームだけでなく、クリエイティブワークにも使えるゲーミングノートPCです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 9 5900HX、16GBメモリ、GeForce RTX 3070 8GB

 

目次

お忙しい方は、「ASUS ROG Strix G17の特徴」のみお読みください。

 

ASUS ROG Strix G17の特徴

RTX 3070を搭載し、ハイエンドクラスのゲーミング性能

ASUS ROG Strix G17は、外部グラフィックスとしてGeForce RTX 3070を搭載しています。

RTX 3070 Laptopは、性能の高いGPUですが、機種や電力設定によっても性能が大きく左右されます。ASUS ROG Strix G17の搭載するRTX 3070は、最大グラフィックパワー(max TGP)130Wで動作する設定となっています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

この最大グラフィックスパワーが130Wというのは、他のGeForce RTX 3070 Laptop搭載ノートと比較してみても、トップクラスの高設定です。

国内で販売中のGeForce RTX 3070 Laptop搭載ノート
  最大グラフィックスパワー
デル ALIENWARE M15 R4 140W
ASUS ROG Strix G17 130W
ASUS ROG Strix G15 130W
MSI GP66 Leopard 10U 130W
ASUS TUF Gaming A15 95W
ASUS TUF Gaming A17 95W
MSI GS66 Stealth 10U 95W
ASUS TUF Dash F15 85W
※一部、下のサイトを参照しておりますが、正確ではないケースもあるようです。
【参考】 PCWorld(ASUS製品)、NOTEBOOK CHECK(その他)

 

実際に、3DMark Time Spyの結果を確認してみると、ASUS ROG Strix G17の搭載するRTX 3070 Laptopのスコアは、最大グラフィックスパワーが95WのRTX 3070 Laptopのスコアを大きく超えています。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361
RTX 3070 10432 (130W)
RTX 3080 8GB 10258
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220 (95W)
RTX 2070 SUPER 8322
RTX 3060 8302 (130W)
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 3060 7519 (95W)
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 3060 6984 (75W)
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :GeForce RTX 3070 Laptop
 :レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

「Ryzen 9 5900HX」をオーバークロックで駆動

ROG Strix SCAR 17の搭載するプロセッサーは、Zen 3コア・アーキテクチャーを採用したAMD Ryzen 9 5900HXです。下表には、ハイスペックノートPC向けのRyzenプロセッサーの仕様を載せています。中央が、ROG Strix SCAR 17の搭載するプロセッサーです。

ハイスペックノートPC向けAMD Ryzen プロセッサーの仕様
  Ryzen 9 5980HX [本機器搭載]
Ryzen 9 5900HX
Ryzen 7 5800H
アーキテクチャ Zen 3
コア / スレッド数 8 / 16
ベースクロック 3.3 GHz 3.3 GHz 3.2 GHz
ブーストクロック 4.8 GHz 4.6 GHz 4.4 GHz
キャッシュ(L2/L3) 4MB / 16MB
TDP 45+W 45+W 45W

 

8コア/16スレッド、20MBのキャッシュを備えた、非常に性能の高いプロセッサーです。さらに、この高性能プロセッサーを、オーバークロックで動作させることができるので、CINEBENCH R23のベンチマークでは、当サイトで計測したノートPCとして、トップクラスとなる高いスコアが出ていました。

以前は、ゲーミングノートPCには、インテル製のHシリーズCPUを搭載することが一般的でしたが、最近ではRyzen 5000 Hシリーズを搭載するゲーミングノートPCも増えてきています。実際にゲームをプレイしても、Ryzenプロセッサー搭載だからといって、ゲームのフレームレートが極端に下がることもありません。高い処理性能を、比較的安く搭載できるので、コストパフォーマンスに優れたプロセッサーだと思います。

ただし、ソフト側がRyzenプロセッサーに最適化されていないためか、高いパフォーマンスを十分発揮することができない場合もあります。例えば、Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像では、ベンチマークスコアでは大差をつけて勝っているCore i7-1165G7と同程度の処理時間がかかりました。

それでも、遅くて使えないという訳ではありません。ゲーム目的であれば、問題ありませんし、クリエイティブな作業にも、十分使用可能だとは思います。

CINEBENCH R23
Ryzen 9 5900HX 13012
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-1165G7 4720
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK 68秒
Core i7-10875H 70秒
Ryzen 9 5900HX 89秒
Core i7-1165G7 89秒

 

17.3型の大画面

ASUS ROG Strix G17は、ゲーミングノートPCとしては大画面となる、17.3型の液晶を搭載しています。

下の画像では、兄弟機種のASUS ROG Strix G15と並べていますが、一般的なサイズの15.6型よりも画面が一回り大きくなります。実際に目の前に置くと、思った以上に大きいです。大画面なので、臨場感のあるプレイが可能となり、ゲームに没入することができます。

一方、ボディが大きく、重くなるので、移動がしにくくなるのがデメリットです。17.3型になると、据え置きでの使用がおすすめです。

左:ROG Strix G17 [17.3型]  右:ROG Strix G15 [15.6型]

 

300Hzの高リフレッシュレートパネル

ASUS ROG Strix G17の搭載する液晶は、300Hzの高リフレッシュレートパネルを採用しています。1秒間に300回画面を書き換えることが出来るということで、かなり滑らかな映像を表示することが可能となります。これは、現在のゲーミングノートPCとしては、トップクラスのリフレッシュレートです。視点を移動する場合や、ターゲット側が高速で移動する場合などに、動きを捕捉しやすく、精密なエイムがしやすくなるため、特にFPS系のゲームなどを有利に進めることができます。一瞬が勝敗を分けるような競技性の高い、eスポーツのタイトルなどをプレイするのにも適しています。

また、Adaptive-syncにも対応しており、液晶のリフレッシュレートと、GPUから出力されるフレームレートを同期することで、画面のカクツキやティアリングを抑えて、快適にゲームをプレイすることができるようにもなっています。

300Hz駆動の高リフレッシュレートパネル搭載

 

ハイエンドクラスに相応しい冷却システム

ASUS ROG Strix G17は、ハイエンドクラスの高いゲーミング性能を備えていますが、そのパフォーマンスを十分に発揮し、長時間、安定したゲームプレイを可能とするためには、高い冷却性能が必要とされています。

ASUS ROG Strix G17の冷却システムは、下の画像の通りです。6本のヒートパイプ、4つのヒートシンクと排気口、デュアルファンという、かなりしっかりとした構成です。矢印で示しているように、背面に突き出した部分の上部と、底面から吸気し、背面と側面の4か所から熱を放出します。

さらに、CPUとヒートパイプの間に塗布されている液体金属のサーマルコンパウンド、強度とノイズ低減が考慮された液晶ポリマー製の新型Arc Flowファン、0.1mmの超薄型銅製フィン、ホコリの付着による冷却性能の低下を防ぐためのセルフクリーニング冷却システム2.0など、細かい部分まで配慮が払われています。

もちろん、ハイエンドクラスのゲーミング性能なので、ゲーム時のCPU・GPUの温度は高くなりますが、これらの冷却システムによりしっかりサーマルコントロールがなされており、長時間、安定した動作でのゲームプレイが可能となっています。

ASUS ROG Strix G17の優れた冷却システム

 

ゲーミングPCらしいデザイン&イルミネーション

ASUS ROG Strix G17は、ゲーミングノートPCらしいデザインと、カラフルなイルミネーションも特徴となっています。

下の画像のように、ボディに隠れるタイプのヒンジ機構を搭載し、液晶を開いた状態でもクールな感じです。また、液晶下部はシンメトリーなデザインとなっていて、他のゲーミングノートとは一味違った感じがします。

ボディの側面と前面にはRGB LEDのライトバーが、キーボードの各キーにはRGB LEDが配置されています。これらのRGB LEDによるイルミネーションは色や発光パターンをカスタマイズすることができるので、気分を揚げ、プレイしやすい環境を作り、自分らしさを表現することもできます。また、天板のROGマークも輝き、どの角度から見てもかっこいいです。

ゲーミングノートらしいデザインとイルミネーション

 

メモリやストレージの増設・換装も可能

ASUS ROG Strix G17は、2つのメモリスロット(空きスロット:0)、2つのM.2 SSDスロット(空きスロット:1)という構成となっています。ASUSではメモリやストレージの増設・換装のサポートは行っていませんが、自己責任でのメモリとストレージの増設・換装は可能だと思います。

M.2スロット x2、メモリスロット x2

 

ASUSの上位モデル・下位モデルとの比較

ASUS ROG Strix G17と同じ17.3型の大画面を搭載した、ASUSの上位モデルと下位モデルとの簡単な比較を行いました。

上位モデルとなるのは、ASUS ROG Strix SCAR 17です。サイズや、デザインを見ると、基本的には同じボディのようです。ただし、GPUには最大グラフィックスパワー130Wで動作するRTX 3080 Laptopを搭載しており、ゲーミング性能はハイエンドクラスの中のハイエンドとなっています。また、キーボードには、高速の反応速度と、高い耐久性が特徴的な光学メカニカルスイッチキーボードを搭載しています。さらに、4つスピーカーを搭載しており、G17よりも音がいいです。自分のプロファイルを保存できるキーストーンにも対応しています。

一方、下位モデルとして紹介するのは、ASUS TUF Gaming A17です。こちらは、ASUS ROG Strix G17と同じRTX 3070 Laptopを搭載していますが、最大グラフィックスパワーが95Wで、パフォーマンスはやや低くなります。また、液晶のリフレッシュレートも144Hzですし、色域もあまり広くありません。その代わりに、16万円台と、RTX 3070搭載機としては非常にリーズナブルな価格です。コスパ重視で、ミドルクラスのゲーミングノートPCを探すのであれば、こちらも魅力的な機種です。

一方、ASUS ROG Strix G17は、高性能プロセッサーと、ハイクラスのゲーミング性能を、上位モデルのASUS ROG Strix SCAR 17よりも抑えた価格で入手することができます。多くのタイトルのゲームをを十分快適にプレイできますし、ミドルクラスからハイクラスへのステップアップを目指すゲーマーにとってはちょうどいい機種だと思います。また、液晶の色域も広いので、ゲーム兼動画編集などのクリエイティブな作業用としても使用できるでしょう。

上位モデル・下位モデルとの比較
  ASUS
ROG Strix G17
ASUS
ROG Strix SCAR 17
ASUS
TUF Gaming A17
画像
CPU Ryzen 9 5900HX Ryzen 9 5900HX
Ryzen 7 5800H
Ryzen 7 5800H
GPU RTX 3070 8GB
(max TGP 130W
RTX 3080 16GB
(max TGP 130W
RTX 3070 8GB
(max TGP 95W)
メモリ 16GB 16GB / 32GB 16GB
ストレージ 1TB PCIe SSD 512GB / 2TB PCIe SSD 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 17.3型
液晶種類 FHD 300Hz FHD 144Hz
重量 約2.7kg 約2.75kg 約2.7kg
バッテリー 90Wh(約13.6時間) 90Wh(最大約14.0時間) 90Wh(約12.8時間)
価格[税込] 249,800円 299,800円~ 169,800円
レビュー レビュー レビュー
※ 2021年4月8日現在の価格を掲載

 

30日間返品保証 + ASUSのあんしん保証

ASUS Storeでは、現在、「30日間返品保証キャンペーン」を行っており、ASUS ROG Strix G17も対象機種になっています。購入してみたものの、ちょっと違うなと感じたら返品し、上で紹介したような上位モデルや下位モデルに買い替える、といったことも可能なので、通常よりも購入のハードルが低くなっています。

また、キャンペーン中に購入し、30日後も継続して使用する場合は、「ASUSのあんしん保証プレミアム 3年パック」という、通常14,800円かかる保証がプレゼントされます。この保証は、どんな故障でも理由を問わず、1年間に1度、3年の間、自己負担金0円で修理してくれるという他社にはないサービスです。また、この保証に登録すると、メーカー国内保証期間も3年に延長され、保証期間内のメーカー責任の自然故障であれば、利用回数にカウントされることなく、無料で修理対応してもらうことができます。

ASUSのあんしん保証

 

各用途の快適度

ASUS ROG Strix G17の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
サクサク動きます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる17.3型の大画面で、快適な動画鑑賞が可能です。スピーカー音も悪くありません。
オンライン会議 マイク、スピーカーは付いており、音声のみでの参加は可能ですが、カメラがないため、こちらの映像を送ることができません。別途カメラを用意すると、問題なく参加できます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域は広めです。印刷用の画像編集には物足りないですが、ウェブ用の画像であれば編集作業も行えます。ただ、CPU性能は高いものの、ソフトによっては書き出しなどの速度がそこまで速くない場合があります。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。ウェブコンテンツ用であれば、色調整まで行えます。
ゲーム max TGP 130Wで動作するRTX 3070に、300Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

本製品は、いくつか動作モードを選択できますが、ここでは「Turbo」モードにして計測しています。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトを起動し、ここから変更します。

ARMOURY CRATE
※クリックすると拡大出来ます
動作モード

 

各タイトルの平均フレームレートを下に掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

重めのゲームでも、高設定で60 fpsを余裕をもって超えており、快適にプレイできます。軽めのゲームであれば、高設定でも150 fps以上出ていますし、画質を下げれば230 fps以上出ているゲームもあります。DLSSをオンにすれば、さらに高いフレームレートでのプレイも可能だと思います。

さすがに300 fpsを常時出せる性能ではありませんが、それでも高リフレッシュレート液晶を活かせるゲーミング性能を備えていると思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 95 fps
オフ 77 fps
ウルトラ オフ 68 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3070 130W 68 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 49 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 88 fps
オフ 77 fps
最大 オフ 68 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 130W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 75W 54 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 138 fps
標準品質 120 fps
高品質 92 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 3070 130W 92 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 71 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 149 fps
高(ノート) 142 fps
最高品質 124 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 3070 130W 124 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 2060   95 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 238 fps
高設定 231 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 130W 267 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 2060   250 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3070 130W 231 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   180 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 176 fps
中型 168 fps
ウルトラ 165 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 2070 SUPER   167 fps
RTX 3070 130W 165 fps
RTX 3060 130W 163 fps
RTX 2080   160 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 75W 158 fps
RTX 2070   134 fps
RTX 2060   122 fps
GTX 1660Ti   110 fps
GTX 1650Ti   82 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 21168(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

レイトレーシングと、DLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

重めのタイトルで、レイトレーシングを最高設定にしても、DLSSをオンにしていれば、50 fps以上、タイトルによっては60 fps以上出ており、普通にプレイするには十分だと思います。

ただ、レイトレーシングはVRAMを比較的多く必要とするので、重い部類のゲームをレイトレーシングをオンにして、少しでも快適にプレイしたいということであれば、16GBのVRAMを搭載したGeForce RTX 3080 Laptop搭載種の方が、より適していると思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 63 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 61 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3070 130W 61 fps
RTX 3060 130W 59 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 52 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 最大 高性能 54 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3080 16GB 130W 62 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3070 130W 54 fps
RTX 3060 75W 54 fps
RTX 3060 95W 53 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ASUS ROG Strix G17のディスプレイの詳細なチェックです。

今回搭載しているのはFHD 300Hz液晶で、パネルは、「SHARP LQ173M1JW04」でした。

本製品は300Hzの高リフレッシュレートに対応しながら、色域も広く、とても見やすい液晶です。内容次第では、クリエイティブな作業にも使用できると思います。

輝度は当サイトの計測では365cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は100%でした。

sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 80.0%
Adobe RGBカバー率 78.4%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色バランスが良く整っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

どの輝度にしても、フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約27msでした。他の一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。

普通のノートPCの液晶は、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像であるのに対し、本製品は、300Hzで2~3フレーム前くらいまでの残像しか見えなかったので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

ASUS ROG Strix G17のキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:19mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップは適度にカーブしており、指馴染みがよく、底付きの衝撃も少ないため、打ちやすいキーボードです。

キーボードには、ASUS独自のオーバーストローク技術が採用されており、キーストロークの早い段階でキー入力が感知されます。一瞬を争うようなゲームをプレイするのにも適しています。

5つの専用ホットキーを備えたり、ファンクションキーが4つごとのブロックに分かれていることなどにより、ゲーム中でも、音量の調整、マイクのオン・オフなどのコントロールがしやすいです。また、テンキーも付いており、ショートカットキーにテンキーを使用するような、クリエイター向けソフトも使いやすいでしょう。

英字キーボードの枠をそのまま使用しているようで、一つの枠に複数のキーが配置されている部分は、やや見た目が悪いですが、実際に使っているときは、ほとんど気になりません。

キーボード全体図
※クリックすると拡大出来ます
キーの拡大図

 

キーごとに色を変えることができるRGBバックライトを備えており、ゲーミングノートPCらしいライティングが可能です。ゲームに頻繁に使用するキーだけをハイライトする、といったこともできます。

キーボードバックライト

 

下の画像のように、アプリを使用して、RGBバックライトの色や、キーライティングのエフェクトの設定・選択が可能です。各キーのバックライトの色を変える場合も、ここで行います。


キーボードのライティング設定

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「パフォーマンス」と、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」でベンチマークなどを計測しました。

動作モード

 

CPU

CPUにはRyzen 9 5900HXを搭載しています。8コア16スレッド、キャッシュ20MBの高性能のプロセッサーで、オーバークロックにも対応しています。

マルチコア、シングルコアともにパフォーマンスが高いです。とりわけ、マルチコアのベンチマークスコアは、ゲーミングノートPCに搭載されるようなインテルのCPUのスコアを軽く超える、高い性能でした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 5900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
13012 [Turbo]
11902 [パフォーマンス]
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
1456 [パフォーマンス]
1440 [Turbo]
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

DDR4-3200のメモリを16GB(8GBx2)搭載しています。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
26.48GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3070 Laptopを搭載しています。

最大グラフィックスパワーが130Wと高いため、設定によってはRTX 3080 Laptopと同レベルの高いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3070 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10432 [Turbo]
9859 [パフォーマンス]
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptop GPUの情報は次の通りです。動作モードを「Turbo」にすると、GPUクロックがアップしていることが確認できます。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3593
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

モバイル用のRyzenプロセッサーは、Lightroomとやや相性が悪いようで、末尾にHが付くHシリーズのインテルCoreプロセッサーと比べるとやや遅いです。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Ryzen 9 5900HX
16GBメモリ
89秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

非常に速い処理速度です。

Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3070 (130W)
4分45秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB(130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
5分15秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
5分26秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
7分00秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderのレンダリングはまずまずの速さですが、インテルCoreプロセッサー + GeForce RTX 3070の構成よりも遅かったです。

OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3070 (130W)
7分53秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

USB3.2 Gen 2対応で、データ転送、映像出力、本機への給電をサポートしています。テストした中では、45W以上の出力があれば、USB-C経由での充電が可能でした。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、YCbCr444で表示できていますが、CPU内蔵GPUからの出力となります。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.7kg」と記載されており、実測値もほぼ同じでした。17インチクラスのゲーミングノートとしては普通の重さだと思います。

ACアダプターはやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.706kg
ACアダプター 730.1g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ASUS ROG Strix G17のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、90Whでした。大きめの容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能なゲーミングノートPCとしては、意外と長めの駆動時間だと思います。軽い作業であれば、電源につながなくても使用できそうです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約13.6時間
(2) PCMark 10 Modern Office 9時間4分
(3) 動画再生時  
(4) PCMark 10 Gaming 1時間48分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

パフォーマンスモードでは、最初CPU電力が60W前後で動作しますが、5分くらい経過すると45Wまで下がり、パフォーマンスが落ちます。それに伴ってCPU温度は90℃前後から75℃前後まで下がり、その後、心配のない温度で推移します。

Turboモードでは、65W前後のCPU電力を維持しています。CPU温度も80℃前後なので、こちらも心配するほど高くはなっていません。

どちらのモードでも、サーマルコントロールがよくなされており、長時間連続して高い負荷がかかるような場合でも、心配なく使用できると思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。

Turboモードでの測定となりますが、CPU温度・GPU温度ともに、ほぼ90℃以下に抑えられています。やや高めの温度ではあるものの、高いパフォーマンスを安定して継続的に発揮できるようなので、心配することなく、長時間のゲームプレイを楽しむことができると思います。

CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほとんど無音です。ゲームのような高負荷時は、「パフォーマンス」モードであれば普通の騒音値ですが、「Turbo」モードにすると、さすがにややうるさく感じます。

ただ、非常に高い性能のゲーミングノートPCなので、仕方がありません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム中はキーボード上部の温度が上がるものの、パームレスト部の温度はほとんど変化しません。WASDキーの温度もそこまで上昇しないので、長時間ゲームをプレイする場合でも、不快感はそれほどありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているので、ゲームのような高負荷時の消費電力は高めです。アイドル時は、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS ROG Strix G17の外観のチェックです。

ボディサイズはさすがに大きいですが、ゲーミングノートらしいデザインがかっこいいです。

 

天板は、素材にアルミニウム合金を採用しています。ROGのロゴマークが配置されており、精悍なイメージです。

 

スピーカーは底面に配置されています。音質はまずまずで、ノートPC基準で10点満点で採点すると、6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

ウェブカメラは搭載していません。

 

閉じた時の画像です。高さは約23.4~27.5mmと、しっかり厚みがあります。

 

インターフェイスには、USB3.2 x3、USB-C(映像出力、本機への給電に対応)、HDMI、LANポートを備えています。SDカードリーダーは備えていません。

ポート類の多くが背面に配置されており、ケーブル類がゲームプレイの妨げとなることもありません。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。吸気できるように、部分的に通気口が設けられています。

 

底面カバーを外したときの画像です。2基の冷却ファン、6本のヒートパイプを備えています。

 

メモリです。2基のメモリスロットを備えており、16GBメモリ(8GB x2)を搭載していました。

 

M.2スロットは2つあります。ASUSではユーザーによる増設や交換はサポートしておりませんが、自己責任での増設も可能だとは思います。

 

ACアダプターの容量は240Wです。

 

まとめ

以上が、ASUS ROG Strix G17のレビューです。

Ryzen 9 5900HX、RTX 3070、300Hz駆動液晶を搭載した、レベルの高いゲーミングノートPCです。

特に、RTX 3070は最高グラフィックスパワーが130Wと高い設定で動作するため、ハイクラスのゲーミング性能を発揮していました。

高い性能ですが、冷却性能も高いので、安心して長時間プレイすることが可能です。

また、液晶の色域も広く、動画編集など、クリエイティブな作業にも使用できます。

なお、17.3型にこだわらず、ややクリエイティブ作業寄りの機種がよければ、同じく最高グラフィックスパワー130Wで動作するRTX 3070、15.6型のWQHD/165Hz液晶を搭載した兄弟機種ASUS ROG Strix G15も検討してみるといいと思います。

30日間返品保証キャンペーンも行っているので、今なら比較的気楽に試してみることができるのも嬉しいポイントです。気になったなら、実際に手に取って、使ってみることをおすすめします。

 

ゲーム+クリエイティブワークに活用できる17.3型ゲーミングノート

ASUS ROG Strix G17(2021)

特徴

  • Ryzen 9 5900HXによる高い処理性能
  • max TGP 130W動作のRTX 3070
  • 広色域で、300Hz駆動の17.3型液晶搭載

こんなあなたに

  • ハイクラスゲーミングノートが欲しいクリエイター
  • eスポーツタイトルで本気のプレイがしたい方
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