MSI GP66 Leopard 10Uの実機レビュー

更新日:2021年3月08日
CPU Core i7-10750H
Core i7-10870H
GPU RTX 3070 Laptop GPU
メモリ 16GB(最大64GB)
ストレージ NVMe SSD
(最大2基搭載可能)
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 非光沢 144Hz
質量 約2.38kg
バッテリー 65Wh
価格[税込] 16万円台~
据え置きでPCゲームをするならコレ

MSI GP66 Leopard 10Uは、GeForce RTX 3070の高い性能のグラフィックスを搭載しつつ、価格も手頃なゲーミングノートPCです。

最大グラフィックスパワー(max TGP)130Wで動作するRTX 3070は、他の同グラフィックス搭載のゲーミングノートより高いパフォーマンスが出ます。

さらに144 Hzの高リフレッシュレート液晶も搭載し、色域も比較的広いです。

薄型・軽量ではありませんが、その代わりRTX 3070搭載機にしては、価格が手頃です。

公式サイトはこちら
MSIのゲーミングノートを買うならarkがおすすめ

MSIのゲーミングノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、メモリやストレージのカスタマイズも可能です。

購入はこちら(パソコンSHOPアーク)

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成のGP66-10UG-042JPのモデルでレビューしていますが、これ以外のモデルの場合、液晶などがやや異なる可能性もあります。

レビュー機の構成

Core i7-10870H、16GBメモリ、GeForce RTX 3070 8GB、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI GP66 Leopard 10Uの特徴」のみお読みください。

 

MSI GP66 Leopard 10Uの特徴

GeForce RTX 3070の性能を最大限に引き出す仕様

GP66 Leopard 10Uの特徴は、GeForce RTX 3070の性能を“最大限”にまで引き出しているところです。

まずRTX 3070 Laptop GPUの仕様を確認すると、ブーストクロックは1290 - 1620 MHz、GPU Subsystem Powerは80-125Wとなっており、同じRTX 3070を搭載していても性能が大きく変わります。

ノートPC向け GeForce RTX 30シリーズの仕様比較
  GeForce
RTX 3080
GeForce
RTX 3070
GeForce
RTX 3060
CUDAコア数 6144 5120 3840
ブーストクロック 1245 - 1710 MHz 1290 - 1620 MHz 1283 - 1703 MHz
GPU Subsystem Power (W) 80 - 150W以上 80 - 125W 60 - 115W
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 16GB or 8GB 8GB 6GB
メモリバス幅 256 bit 256 bit 192 bit
NVIDIAの仕様表より引用

 

では、本製品の仕様はどうなのでしょうか?グラフィックス情報をNVIDIAのコントロールパネルから確認すると、ブーストクロックは1620 MHz、最大グラフィックスパワーは130Wと高い数値になっています。

[コメント] ちなみに、ベースTGP(cTGP-up)で動作したときのブーストクロックが1620MHzという意味で、ベースTGP+Dynamic Boost 2.0(最大グラフィックスパワー。今回は130W)で動作したときのブーストクロックはもっと高くなっていると思われます。FF15ベンチ実行時のGPUクロックを計測したところ、最大で1905MHzまで上がっていました。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワーとブーストクロック。

 

ここで、他のGeForce RTX 3070 Laptop搭載ノートPCがどうなっているのかを確認してみます(下表)。薄型・軽量ボディのGS66 Stealth 10Uは低めのブーストクロック(Boost Clock)および低めの最大グラフィックスパワー(Max GPU Power)でしたが、GP66 Leopard 10Uは、ボディにある程度の厚みがあり、冷却性能を高められるおかげで、高いブーストクロックおよび最大グラフィックスパワーに設定されていることが分かります。

GeForce RTX 3070 Laptop搭載ノート
  Boost
Clock
(MHz)
TGP(W) Dynamic
Boost(W)
Max GPU
Power (W)
GP66 Leopard 10U 1620 115 15 130
GS66 Stealth 10U 1290 80 15 95
ROG Zephyrus Duo 15 SE 1660 115 15 130
ROG Zepyurus G15 1390 80 20 100
ROG Strix SCAR 17 / 15 1660 115 15 130
ROG Strix G17 / G15 1660 115 15 130
TUF Dash F15 1390 80 5 85
TUF A17 1510 90 5 95
TUF A15 1510 90 5 95
AERO 15 OLED 1290 90 15 105
※実機で確認したものに「■」マークを付けています。
※実機で確認していないものは下のサイトを参照しておりますが、正確ではないケースもあるようです。
【参考】 PCWorld(ASUS製品)、NOTEBOOK CHECK(MSI製品)、NOTEBOOK CHECK(その他)

 

3DMark Time Spyの結果を確認してみると、GP66 Leopard 10Uは、RTX 3080のスコアに食い込むほど非常に高いスコアです。最大グラフィックスパワーが95WのGS66 Stealth 10Uと比較すると10%もスコアが高くなっています。

ノート用グラフィックスとの性能比較
3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361
RTX 3070 10327 (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 10258
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220 (GS66 Stealth)
RTX 2070 SUPER 8322
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 3060 6984
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :レビュー機で計測したスコア

 

負荷の重いレイトレーシング環境でもパワーを発揮

GP66 Leopard 10Uは、負荷の重いレイトレーシング環境でも快適にプレイが可能です。現在のPCゲームタイトルの中でも特に重いとされる「サイバーパンク 2077」や「ウォッチドッグス」においても、最大設定のレイトレーシング環境において、DLSSを併用することで、平均70 fps以上のフレームレートが出ます。

サイバーパンク2077をプレイ
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 72 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920x1080 最大 最大 高性能 71 fps

 

144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載

もはやゲーミングノートでは当たり前となってきた高リフレッシュレート液晶ですが、本製品では144Hzの液晶パネルを搭載しています。RTX 3080やRTX 3070を搭載したハイエンドゲーミングノートでは、300Hzや240Hzといった超高リフレッシュレート液晶を搭載した製品が多いですが、本製品ではそこまで高くないです。

それでも通常の60Hzの2倍以上映像を描写するので、素早い動作や視点移動でも滑らかでヌルヌル動き、精密なエイム動作も素早く行うことができ、敵を発見できるタイミングもわずかに早くなります。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。

また、本製品の性能なら、人気の競技タイトルであるAPEXやPUBG、フォートナイトにおいて、最高設定でも144 fpsを安定して出すことができ、144Hz液晶の恩恵を最大限引き出した上でプレイすることが可能です。

144Hzの高リフレッシュレートパネル搭載

 

強力冷却システム「COOLER BOOST 5」

GP66 Leopard 10Uは、GeForce RTX 3070 Laptop GPUが高い最大グラフィックスパワーの設定になっている分、高負荷時の発熱も高くなりますが、GP66 Leopard 10Uでは、5本のヒートパイプと2基のファンで4方向から排気し、強力にCPUおよびGPUを冷却する「COOLER BOOST 5」システムを搭載しているため、長時間続くゲームや作業でも安定した動作が可能となっています。

強力冷却システム「COOLER BOOST 5」により長時間の負荷でも安定した動作を実現
4方向から排気

 

MSI Dragon Center 2.0

MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。

パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。また、GPUのオーバークロックも可能です。

Dragon Center

 

各用途の快適度

GP66 Leopard 10Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 見やすい液晶で、スピーカー音も良く快適に動画を視聴できます。
オンライン会議 92万画素の普通のカメラにマイクを搭載。スピーカー音は比較的良く、問題なくオンライン会議が出来ます。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が広く、当サイトの計測ではsRGBカバー率が96.1%と、Web用の編集になら使えると思います。DTP用には色域がやや足りません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能は十分高く、快適に動画編集が出来るでしょう。
ゲーム GeForce RTX 3070に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」のモードで、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

高いTGPで動作するだけあって、フレームレートはかなり高いです。高設定でも144 fps以上のフレームレートが安定して出ているので、144 Hz液晶と合わせて使うことで、ゲームを優位に進められます。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです。
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 293 fps
高設定 193 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB 196 fps
RTX 3070 193 fps (GP66 Leopard)
RTX 2080 190 fps
RTX 3080 8GB 177 fps
RTX 3070 170 fps (GS66 Stealth)
RTX 2070 SUPER 163 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 3060 140 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2060 123 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 300 fps(最大)
高設定 300 fps(最大)
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3070 300 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 16GB 275 fps
RTX 3080 8GB 272 fps
RTX 3070 270 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 260 fps
RTX 2060 250 fps
RTX 2060 Max-Q 194 fps
GTX 1650Ti 180 fps
※プラクティス 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 170 fps
高設定 157 fps
最高設定 150 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB 159 fps
RTX 2070 SUPER 151 fps
RTX 3070 150 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 145 fps
RTX 3070 142 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 130 fps
RTX 2060 110 fps
Radeon RX 5500M 103 fps
RTX 2060 Max-Q 93 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 197 fps
190 fps
ウルトラ 186 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3070 186 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 185 fps
RTX 3070 183 fps (GS66 Stealth)
RTX 3080 16GB 170 fps
RTX 2070 SUPER 167 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 3060 158 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 122 fps
GTX 1660Ti 110 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

こちらも高いフレームレートが出ています。最高設定でも全てのゲームで60 fps以上あり、タイトルによっては上位のRTX 3080 8GBよりも高い平均フレームレートが出ています。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです。
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 120 fps
オフ 84 fps
ウルトラ オフ 72 fps
レイトレ:ウルトラ 自動 57 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3070 72 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 16GB 71 fps
RTX 3080 8GB 65 fps
RTX 3070 62 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 49 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 115 fps
オフ 100 fps
最大 オフ 74 fps
レイトレ:最大 高性能 71 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 75 fps
RTX 3070 74 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 73 fps
RTX 3070 65 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 54 fps
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 138 fps
118 fps
最高 95 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB 101 fps
RTX 3070 95 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 88 fps
RTX 3070 85 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 71 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 167 fps
108 fps
ウルトラ 88 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 99 fps
RTX 3070 88 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 84 fps
RTX 3070 78 fps (GS66 Stealth)
RTX 2070 SUPER 77 fps
RTX 3060 61 fps
RTX 2060 52 fps
Radeon RX 5500M 44 fps
RTX 2060 Max-Q 43 fps
GTX 1650Ti 29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 146 fps
標準品質 129 fps
高品質 99 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 102 fps
RTX 3070 99 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 95 fps
RTX 2080 95 fps
RTX 2070 SUPER 88 fps
RTX 3070 87 fps (GS66 Stealth)
RTX 2070 81 fps
RTX 3060 71 fps
GTX 1660Ti 63 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX 1650 40 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 139 fps
126 fps
最高 119 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3070 119 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 115 fps
RTX 3070 108 fps (GS66 Stealth)
RTX 3080 16GB 108 fps
RTX 2070 SUPER 104 fps
RTX 2080 101 fps
RTX 3060 91 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2060 77 fps
GTX 1660Ti 72 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1650 46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 20117 / 173 fps
高(ノート) 18411 / 160 fps
最高品質 17359 / 138 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3070 138 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 137 fps
RTX 3080 16GB 135 fps
RTX 3070 129 fps (GS66 Stealth)
RTX 2070 SUPER 127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 3060 111 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 96 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX 1650 64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 20458(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート

レイトレーシングを有効にしたときと、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。負荷の重いレイトレーシングにおいても、高いフレームレートが出ています。どのタイトルでも上位のRTX 3080 8GBよりフレームレートが高いです。

以下のゲームのフレームレートについて
表示しているのは平均フレームレートです。
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 オフ 46 fps
パフォーマンス 80 fps
レイトレ:ウルトラ オフ 36 fps
パフォーマンス 72 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 16GB 72 fps
RTX 3070 72 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 65 fps
RTX 3070 62 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 52 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度 品質 レイトレ DLSS 平均fps
1920
x
1080
最大 オフ 51 fps
高性能 74 fps
最大 オフ 47 fps
高性能 71 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 71 fps (GP66 Leopard)
RTX 3070 64 fps (GS66 Stealth)
RTX 3080 16GB 62 fps
RTX 3080 8GB 60 fps
RTX 3060 54 fps
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark
解像度 RTX DLSS 平均fps
1920
x
1080
High Off 42 fps
Performance 96 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、RTX:High、DLSS:Performance)
RTX 3080 16GB 105 fps
RTX 3070 96 fps (GP66 Leopard)
RTX 3080 8GB 94 fps
RTX 3070 87 fps (GS66 Stealth)
RTX 3060 71 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

GP66 Leopard 10Uのディスプレイの詳細なチェックです。

本製品は144Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では349cd/m2と高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.1%、sRGB比は99.8%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線となっており、比較的自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカーは確認できませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約34msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで、1フレーム前くらいまでしかなく、本製品の液晶は残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

おそらく、Stealth GS66や、Prestige 15 A11と同じキーボードを使用しています。

実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.5mmです。キーストロークはそこまで深くありませんが、キーピッチは十分で、「Enter」や「Backspace」キーも大きく、普通にタイピングできると思います。

ただ、ゲーミングノートPCは、メカニカルキーボードを搭載していたり等、キーボードにこだわっている製品も多い中、本製品はそこまでこだわりを感じません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。

キーボードバックライト

 

キーボードのRGBイルミネーションの調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは7種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


RGBキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「Balanced」と最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」でベンチマークなどを計測しました。

CPU

CPUには高性能のCore i7-10870Hを搭載しており、高いパフォーマンスです。また、2つのモードにおいて、マルチコアおよびシングルコアのスコアは、そこまで大きな差はありませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10870H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 9776 [Extreme Performance]
9458 [Balanced]
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1207 [Extreme Performance]
1194 [Balanced]
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

GP66 Leopard 10Uは、DDR4-3200の8GBメモリを2枚搭載しています。なお、パソコンSHOPアークなら、最大64GBまで搭載することが可能です。

搭載メモリ

 

速度の実測値は次のようになっています。最新のノートPCとしては、普通の速度です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
27GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce RTX 3070 Laptopを搭載しています。下に、3DMark Time Spyのスコアを掲載します。

前述の通り、本製品のGeForce RTX 3070 Laptop GPUは、最大グラフィックスパワー(max TGP)が130Wに設定されており、95WのRTX 3070と比較すると非常に高いスコアです。また、「Balanced」と「Extreme Performance」ではそれほど差はありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3070 Laptop GPU
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
17064
デスクトップ用
RTX 3070
13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
11526
RTX 3080 16GB 11361
RTX 3070
(max TGP 130W)
10327 [Extreme Performance]
10296 [Balanced]
RTX 3080 10258
RTX 2080 9456
RTX 3070
(max TGP 95W)
9220
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 3060 6984
RTX 2060 6163
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5667
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptop GPUの情報は次の通りです。なお、Balancedモードでも、Extreme Performanceモードでも仕様は変わりません。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、デフォルトで1TBのNVMe SSDを搭載しています。十分な速度と、余裕のある容量です。なお、パソコンSHOPアークなら、2TB SSDなどへ変更したり、もう1枚SSDを追加したりすることが可能です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3481
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Extreme Performance」 モードで計測した結果のみ掲載します。CPUもグラフィック性能も高いので、いずれも速い処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10870H
16GBメモリ
73秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

AIを使ったニューラルフィルター処理やスーパー解像度など、比較的重い処理を実行したときの完了までの時間を掲載します。なお、Photoshopのバージョンなどによって時間が大きく変わるので、参考程度にご覧ください。

遅くはありませんが、ニューラルフィルターなどはやや時間がかかっています。また、重い処理を連続して実行するとメモリ不足になることがあり、極端に遅くなることがあったので、できれば16GBのメモリの製品のほうがいいかなと思います。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約4秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分36秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約29秒
スーパー解像度 約13秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約7秒
被写体を選択 約4秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
4K動画の書き出し
Core i9-10980HK
RTX 2080 Super Max-Q
4分18秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (GP66 Leopard)
4分36秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (GS66 Stealth)
5分15秒
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i7-10750H
GeForce RTX 3060
7分00秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8GB
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GeForce GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
20分00秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
21分19秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Core i7-10870H
RTX 3070 (GP66 Leopard)
4分28秒
Core i7-10870H
GeForce RTX 3080 8GB
4分30秒
Core i7-10870H
GeForce RTX 3070
4分38秒
Core i7-10870H
GeForce RTX 2060
4分54秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
5分10秒
Core i7-10875H
GeForce GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
Ryzen 7 4700U 33分05秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 11分11秒
NVENCでエンコード (※2) 59秒
QSVでエンコード (※3) 2分58秒
VCEでエンコード(※4)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 10分44秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10870H 11分11秒
12分31秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Core i7-11370H 14分06秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i3-10110U 42分20秒
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (GP66 Leopard)
6分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (GS66 Stealth)
7分15秒
Core i7-11370H
RTX 3070
7分24秒
Core i7-10750H
RTX 3060
10分06秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Thunderbolt、およびPowerDeliveryには対応していません。映像出力には対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
Philips 258B6QUEB/11 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

なお、USB Type-Cケーブルで外部モニターに接続すると、GeForce RTX 3070 Laptop経由で接続されます。そのため、NVIDIAの設定を変更し、Photoshopなどの対応アプリを使用すれば、10ビット表示も可能です。

カラーマネジメントモニターCS2740へ接続したときの詳細

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていますし、RTX 3070 Laptop経由での出力となっています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.38kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値と同等の結果となりました。ACアダプターと合わせると、3kgを超えるので、持ち運びにはあまり適していません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.317kg
ACアダプター 907g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量はメーカー公表値では65Whとなっており、ゲーミングノートPCとしては普通~やや多めの容量です。バッテリー駆動時間は公表されていません。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートとしては普通の駆動時間です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office
(2) 動画再生時 5時間35分
(4) PCMark 10 Gaming 1時間10分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、パーツの温度、静音性、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。いずれも90℃台で高めのCPU温度です。CPU電力については、Extreme Performanceにしたときのほうが、若干上がっています。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU温度
CPU電力
CPU温度
CPU電力

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。どちらのモードも、温度は高めですが、Extreme Performanceの方がファンが高速に回る分、少し温度が低いです。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもやや動作音は聞こえます。

FF15ベンチマーク実行時においては、Balancedモードならゲーム中でも気にならないファン音です。Extreme Performanceだと、ファンは最大限にまで回り、マイクで拾ってしまうレベルの騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面はやや熱くなりますが、手を常時置いておくパームレスト部分の温度は、それほど熱くなりません。ゲームもしやすいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO ※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。FF15ベンチマークを実行しているときは、高性能なパーツを搭載しているので高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GP66 Leopard 10Uの外観のチェックです。

黒いボディでややゴツゴツしていてゲーミングPCらしい筐体です。


 

天板にはMSIのドラゴンのエンブレムが施されておりますが、黒いのでそれほど目立ちません。また、マットな質感でサラサラしています。

 

ヒンジ部分です。ディスプレイの角度調整は思ったところでピタッと止まります。

 

閉じた時の画像です。厚みは23.4mmと薄くはありません。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。背面に抜き差しの頻度が低いLANポートや電源ポート、HDMI出力があり、据え置き型ノートして使いやすい配置だと思います。

 

液晶が開く最大の角度です。それほど大きく開きません。

 

スピーカーは左右の側面に配置されているので、音が伝わりやすく、背面にスピーカーが配置されている他のゲーミングPCよりも、臨場感があります。音質もそこそこで、内蔵スピーカーでも十分音楽やゲーム、映画が楽しめると思います。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。底面カバーを外そうとしたのですが、正面側の爪が取れず、貸出機ということで無理はせず、止めておきました。そもそも底面カバーを外すと保証外となるため、パーツの増設を考えている方は、購入時にカスタマイズして買ったほうがいいです。

 

ゴム足が高めになっており、吸気性を高めています。

 

ACアダプターは薄型ですが大きいです。

 

電源コネクタは特殊な形状となっています。

 

電源ポートは背面に配置されています。

 

ACアダプターは230Wです。

 

まとめ

以上が、MSI GP66 Leopard 10Uのレビューです。

最大グラフィックスパワー130Wの高い設定のGeForce RTX 3070を搭載しており、非常に高いパフォーマンスが出ていました。「サイバーパンク 2077」などの負荷の重いゲームも平均60 fps以上で快適に動作します。

さらに、144 Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しており、高めの設定のRTX 3070により、常時144 fps以上での動作が可能です。冷却性能も高く、長時間のゲーミングにも耐えることができます。

ディスプレイの色域も広め(当サイト計測でsRGBカバー率96.1%)で、綺麗な映像でゲームを楽しめます。Web掲載用の画像編集、動画編集にも使えるでしょう。やはり、15万円を超えるようなゲーミングノートなら、このくらいの色域の広さを持ったディスプレイを選びたいものです。

ただし、GS66 Stealthなどと比べると重量と厚みがあるため、持ち運びには向いていません。

 

据え置きでPCゲームをするならこれで決まり

MSI GP66 Leopard 10U

特徴

  • 高いTGP設定のRTX 3070を搭載
  • 144Hzの高リフレッシュレートを搭載
  • 手ごろな価格

こんなあなたに

  • 高性能ゲーミングノートPCを安く買いたい方
  • 価格16万円台[税込]~
公式サイトはこちら

カスタマイズするならArk

メモリやストレージをカスタマイズするなら、MSI認定のショップのパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。

購入はこちら(パソコンSHOPアーク)

 

 

関連ページ