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MSI GP66 Leopard 10Uの実機レビュー
CPU | Core i7-10750H Core i7-10870H |
---|---|
GPU | RTX 3070 Laptop GPU |
メモリ | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | NVMe SSD (最大2基搭載可能) |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.38kg |
バッテリー | 65Wh |
価格[税込] | 16万円台~ |
MSI GP66 Leopard 10Uは、GeForce RTX 3070の高い性能のグラフィックスを搭載しつつ、価格も手頃なゲーミングノートPCです。
最大グラフィックスパワー(max TGP)130Wで動作するRTX 3070は、他の同グラフィックス搭載のゲーミングノートより高いパフォーマンスが出ます。
さらに144 Hzの高リフレッシュレート液晶も搭載し、色域も比較的広いです。
薄型・軽量ではありませんが、その代わりRTX 3070搭載機にしては、価格が手頃です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成のGP66-10UG-042JPのモデルでレビューしていますが、これ以外のモデルの場合、液晶などがやや異なる可能性もあります。
レビュー機の構成
Core i7-10870H、16GBメモリ、GeForce RTX 3070 8GB、1TB NVMe SSD
目次
お忙しい方は、「MSI GP66 Leopard 10Uの特徴」のみお読みください。
MSI GP66 Leopard 10Uの特徴
GeForce RTX 3070の性能を最大限に引き出す仕様
GP66 Leopard 10Uの特徴は、GeForce RTX 3070の性能を“最大限”にまで引き出しているところです。
まずRTX 3070 Laptop GPUの仕様を確認すると、ブーストクロックは1290 - 1620 MHz、GPU Subsystem Powerは80-125Wとなっており、同じRTX 3070を搭載していても性能が大きく変わります。
GeForce RTX 3080 |
GeForce RTX 3070 |
GeForce RTX 3060 |
|
CUDAコア数 | 6144 | 5120 | 3840 |
ブーストクロック | 1245 - 1710 MHz | 1290 - 1620 MHz | 1283 - 1703 MHz |
GPU Subsystem Power (W) | 80 - 150W以上 | 80 - 125W | 60 - 115W |
メモリタイプ | GDDR6 | ||
メモリ容量 | 16GB or 8GB | 8GB | 6GB |
メモリバス幅 | 256 bit | 256 bit | 192 bit |
では、本製品の仕様はどうなのでしょうか?グラフィックス情報をNVIDIAのコントロールパネルから確認すると、ブーストクロックは1620 MHz、最大グラフィックスパワーは130Wと高い数値になっています。
[コメント] ちなみに、ベースTGP(cTGP-up)で動作したときのブーストクロックが1620MHzという意味で、ベースTGP+Dynamic Boost 2.0(最大グラフィックスパワー。今回は130W)で動作したときのブーストクロックはもっと高くなっていると思われます。FF15ベンチ実行時のGPUクロックを計測したところ、最大で1905MHzまで上がっていました。
ここで、他のGeForce RTX 3070 Laptop搭載ノートPCがどうなっているのかを確認してみます(下表)。薄型・軽量ボディのGS66 Stealth 10Uは低めのブーストクロック(Boost Clock)および低めの最大グラフィックスパワー(Max GPU Power)でしたが、GP66 Leopard 10Uは、ボディにある程度の厚みがあり、冷却性能を高められるおかげで、高いブーストクロックおよび最大グラフィックスパワーに設定されていることが分かります。
Boost Clock (MHz) |
TGP(W) | Dynamic Boost(W) |
Max GPU Power (W) |
|
GP66 Leopard 10U | 1620 ■ | 115 | 15 | 130 ■ |
GS66 Stealth 10U | 1290 ■ | 80 | 15 | 95 |
ROG Zephyrus Duo 15 SE | 1660 | 115 | 15 | 130 |
ROG Zepyurus G15 | 1390 | 80 | 20 | 100 |
ROG Strix SCAR 17 / 15 | 1660 | 115 | 15 | 130 |
ROG Strix G17 / G15 | 1660 | 115 | 15 | 130 |
TUF Dash F15 | 1390 | 80 | 5 | 85 |
TUF A17 | 1510 | 90 | 5 | 95 |
TUF A15 | 1510 | 90 | 5 | 95 |
AERO 15 OLED | 1290 | 90 | 15 | 105 |
※実機で確認していないものは下のサイトを参照しておりますが、正確ではないケースもあるようです。
【参考】 PCWorld(ASUS製品)、NOTEBOOK CHECK(MSI製品)、NOTEBOOK CHECK(その他)
3DMark Time Spyの結果を確認してみると、GP66 Leopard 10Uは、RTX 3080のスコアに食い込むほど非常に高いスコアです。最大グラフィックスパワーが95WのGS66 Stealth 10Uと比較すると10%もスコアが高くなっています。
3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
負荷の重いレイトレーシング環境でもパワーを発揮
GP66 Leopard 10Uは、負荷の重いレイトレーシング環境でも快適にプレイが可能です。現在のPCゲームタイトルの中でも特に重いとされる「サイバーパンク 2077」や「ウォッチドッグス」においても、最大設定のレイトレーシング環境において、DLSSを併用することで、平均70 fps以上のフレームレートが出ます。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 72 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 最大 | 最大 | 高性能 | 71 fps |
144Hzの高リフレッシュレートパネルを搭載
もはやゲーミングノートでは当たり前となってきた高リフレッシュレート液晶ですが、本製品では144Hzの液晶パネルを搭載しています。RTX 3080やRTX 3070を搭載したハイエンドゲーミングノートでは、300Hzや240Hzといった超高リフレッシュレート液晶を搭載した製品が多いですが、本製品ではそこまで高くないです。
それでも通常の60Hzの2倍以上映像を描写するので、素早い動作や視点移動でも滑らかでヌルヌル動き、精密なエイム動作も素早く行うことができ、敵を発見できるタイミングもわずかに早くなります。特に競技性の高いeスポーツタイトルにおいては60Hz液晶に比べて優位になります。
また、本製品の性能なら、人気の競技タイトルであるAPEXやPUBG、フォートナイトにおいて、最高設定でも144 fpsを安定して出すことができ、144Hz液晶の恩恵を最大限引き出した上でプレイすることが可能です。
強力冷却システム「COOLER BOOST 5」
GP66 Leopard 10Uは、GeForce RTX 3070 Laptop GPUが高い最大グラフィックスパワーの設定になっている分、高負荷時の発熱も高くなりますが、GP66 Leopard 10Uでは、5本のヒートパイプと2基のファンで4方向から排気し、強力にCPUおよびGPUを冷却する「COOLER BOOST 5」システムを搭載しているため、長時間続くゲームや作業でも安定した動作が可能となっています。
MSI Dragon Center 2.0
MSI製ノートPCにプリインストールされている「Dragon Center」ソフトの「User Scenario(ユーザーシナリオ)」の項目からは、パフォーマンスモードを管理することができます。
パフォーマンスモードは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」5つのモードをそれぞれ用途に応じて切り替えることができます。また、GPUのオーバークロックも可能です。
各用途の快適度
GP66 Leopard 10Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックでサクサク動くでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 見やすい液晶で、スピーカー音も良く快適に動画を視聴できます。 |
オンライン会議 | ○ | 92万画素の普通のカメラにマイクを搭載。スピーカー音は比較的良く、問題なくオンライン会議が出来ます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 液晶の色域が広く、当サイトの計測ではsRGBカバー率が96.1%と、Web用の編集になら使えると思います。DTP用には色域がやや足りません。 |
動画編集 | ◎ | CPUおよびグラフィックス性能は十分高く、快適に動画編集が出来るでしょう。 |
ゲーム | ◎ | GeForce RTX 3070に、144Hzの高リフレッシュレートを搭載し、ほとんどのゲームが快適に動作します。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」のモードで、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
高いTGPで動作するだけあって、フレームレートはかなり高いです。高設定でも144 fps以上のフレームレートが安定して出ているので、144 Hz液晶と合わせて使うことで、ゲームを優位に進められます。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 293 fps |
高設定 | 193 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 300 fps(最大) |
高設定 | 300 fps(最大) |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 170 fps |
高設定 | 157 fps | |
最高設定 | 150 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 197 fps |
中 | 190 fps | |
ウルトラ | 186 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
こちらも高いフレームレートが出ています。最高設定でも全てのゲームで60 fps以上あり、タイトルによっては上位のRTX 3080 8GBよりも高い平均フレームレートが出ています。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 120 fps |
高 | オフ | 84 fps | |
ウルトラ | オフ | 72 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 自動 | 57 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 115 fps |
高 | オフ | 100 fps | |
最大 | オフ | 74 fps | |
レイトレ:最大 | 高性能 | 71 fps |
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 138 fps |
高 | 118 fps | |
最高 | 95 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 167 fps |
高 | 108 fps | |
ウルトラ | 88 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 146 fps |
標準品質 | 129 fps | |
高品質 | 99 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 139 fps |
中 | 126 fps | |
最高 | 119 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 20117 / 173 fps |
高(ノート) | 18411 / 160 fps | |
最高品質 | 17359 / 138 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 20458(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
レイトレーシングを有効にしたときと、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。負荷の重いレイトレーシングにおいても、高いフレームレートが出ています。どのタイトルでも上位のRTX 3080 8GBよりフレームレートが高いです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:中 | オフ | 46 fps |
パフォーマンス | 80 fps | ||
レイトレ:ウルトラ | オフ | 36 fps | |
パフォーマンス | 72 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
最大 | 中 | オフ | 51 fps |
高性能 | 74 fps | |||
最大 | オフ | 47 fps | ||
高性能 | 71 fps |
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark
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---|---|---|---|
解像度 | RTX | DLSS | 平均fps |
1920 x 1080 |
High | Off | 42 fps |
Performance | 96 fps |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
GP66 Leopard 10Uのディスプレイの詳細なチェックです。
本製品は144Hzの超高リフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では349cd/m2と高めです。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約34msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はかなり少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの液晶パネル(60Hz)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで、1フレーム前くらいまでしかなく、本製品の液晶は残像は少ないと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
おそらく、Stealth GS66や、Prestige 15 A11と同じキーボードを使用しています。
実測でキーピッチは約19x19mm、キーストロークは約1.5mmです。キーストロークはそこまで深くありませんが、キーピッチは十分で、「Enter」や「Backspace」キーも大きく、普通にタイピングできると思います。
ただ、ゲーミングノートPCは、メカニカルキーボードを搭載していたり等、キーボードにこだわっている製品も多い中、本製品はそこまでこだわりを感じません。
タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。
キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。
キーボードのRGBイルミネーションの調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは7種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「Balanced」と最も高いパフォーマンスが出る「Extreme Performance」でベンチマークなどを計測しました。
CPU
CPUには高性能のCore i7-10870Hを搭載しており、高いパフォーマンスです。また、2つのモードにおいて、マルチコアおよびシングルコアのスコアは、そこまで大きな差はありませんでした。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
GP66 Leopard 10Uは、DDR4-3200の8GBメモリを2枚搭載しています。なお、パソコンSHOPアークなら、最大64GBまで搭載することが可能です。
速度の実測値は次のようになっています。最新のノートPCとしては、普通の速度です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスにはGeForce RTX 3070 Laptopを搭載しています。下に、3DMark Time Spyのスコアを掲載します。
前述の通り、本製品のGeForce RTX 3070 Laptop GPUは、最大グラフィックスパワー(max TGP)が130Wに設定されており、95WのRTX 3070と比較すると非常に高いスコアです。また、「Balanced」と「Extreme Performance」ではそれほど差はありませんでした。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptop GPUの情報は次の通りです。なお、Balancedモードでも、Extreme Performanceモードでも仕様は変わりません。
ストレージ
ストレージには、デフォルトで1TBのNVMe SSDを搭載しています。十分な速度と、余裕のある容量です。なお、パソコンSHOPアークなら、2TB SSDなどへ変更したり、もう1枚SSDを追加したりすることが可能です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Extreme Performance」 モードで計測した結果のみ掲載します。CPUもグラフィック性能も高いので、いずれも速い処理時間です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
AIを使ったニューラルフィルター処理やスーパー解像度など、比較的重い処理を実行したときの完了までの時間を掲載します。なお、Photoshopのバージョンなどによって時間が大きく変わるので、参考程度にご覧ください。
遅くはありませんが、ニューラルフィルターなどはやや時間がかかっています。また、重い処理を連続して実行するとメモリ不足になることがあり、極端に遅くなることがあったので、できれば16GBのメモリの製品のほうがいいかなと思います。
処理時間 | |
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約4秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約1分36秒 |
ニューラルフィルター(スタイルの適用) | 約29秒 |
スーパー解像度 | 約13秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約7秒 |
被写体を選択 | 約4秒 |
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
エンコード時間 | |
x265でエンコード (※1) | 11分11秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 59秒 |
QSVでエンコード (※3) | 2分58秒 |
VCEでエンコード(※4) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Thunderbolt、およびPowerDeliveryには対応していません。映像出力には対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
なお、USB Type-Cケーブルで外部モニターに接続すると、GeForce RTX 3070 Laptop経由で接続されます。そのため、NVIDIAの設定を変更し、Photoshopなどの対応アプリを使用すれば、10ビット表示も可能です。
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていますし、RTX 3070 Laptop経由での出力となっています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.38kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値と同等の結果となりました。ACアダプターと合わせると、3kgを超えるので、持ち運びにはあまり適していません。
質量 | |
PC本体 | 2.317kg |
ACアダプター | 907g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量はメーカー公表値では65Whとなっており、ゲーミングノートPCとしては普通~やや多めの容量です。バッテリー駆動時間は公表されていません。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーミングノートとしては普通の駆動時間です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | ー |
(2) 動画再生時 | 5時間35分 |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間10分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
以下、パーツの温度、静音性、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。いずれも90℃台で高めのCPU温度です。CPU電力については、Extreme Performanceにしたときのほうが、若干上がっています。
- Balanced
- Extreme Performance
ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU/GPU温度は下図の通りです。どちらのモードも、温度は高めですが、Extreme Performanceの方がファンが高速に回る分、少し温度が低いです。
- Balanced
- Extreme Performance
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもやや動作音は聞こえます。
FF15ベンチマーク実行時においては、Balancedモードならゲーム中でも気にならないファン音です。Extreme Performanceだと、ファンは最大限にまで回り、マイクで拾ってしまうレベルの騒音値になります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
キーボード面はやや熱くなりますが、手を常時置いておくパームレスト部分の温度は、それほど熱くなりません。ゲームもしやすいと思います。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
アイドル時は外部GPUが動作していないので、低めの消費電力です。FF15ベンチマークを実行しているときは、高性能なパーツを搭載しているので高めの消費電力です。
外観のチェック
GP66 Leopard 10Uの外観のチェックです。
黒いボディでややゴツゴツしていてゲーミングPCらしい筐体です。
天板にはMSIのドラゴンのエンブレムが施されておりますが、黒いのでそれほど目立ちません。また、マットな質感でサラサラしています。
ヒンジ部分です。ディスプレイの角度調整は思ったところでピタッと止まります。
閉じた時の画像です。厚みは23.4mmと薄くはありません。
側面のポートです。主要なポートは揃っています。背面に抜き差しの頻度が低いLANポートや電源ポート、HDMI出力があり、据え置き型ノートして使いやすい配置だと思います。
液晶が開く最大の角度です。それほど大きく開きません。
スピーカーは左右の側面に配置されているので、音が伝わりやすく、背面にスピーカーが配置されている他のゲーミングPCよりも、臨場感があります。音質もそこそこで、内蔵スピーカーでも十分音楽やゲーム、映画が楽しめると思います。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
底面です。底面カバーを外そうとしたのですが、正面側の爪が取れず、貸出機ということで無理はせず、止めておきました。そもそも底面カバーを外すと保証外となるため、パーツの増設を考えている方は、購入時にカスタマイズして買ったほうがいいです。
ゴム足が高めになっており、吸気性を高めています。
ACアダプターは薄型ですが大きいです。
電源コネクタは特殊な形状となっています。
電源ポートは背面に配置されています。
ACアダプターは230Wです。
まとめ
以上が、MSI GP66 Leopard 10Uのレビューです。
最大グラフィックスパワー130Wの高い設定のGeForce RTX 3070を搭載しており、非常に高いパフォーマンスが出ていました。「サイバーパンク 2077」などの負荷の重いゲームも平均60 fps以上で快適に動作します。
さらに、144 Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載しており、高めの設定のRTX 3070により、常時144 fps以上での動作が可能です。冷却性能も高く、長時間のゲーミングにも耐えることができます。
ディスプレイの色域も広め(当サイト計測でsRGBカバー率96.1%)で、綺麗な映像でゲームを楽しめます。Web掲載用の画像編集、動画編集にも使えるでしょう。やはり、15万円を超えるようなゲーミングノートなら、このくらいの色域の広さを持ったディスプレイを選びたいものです。
ただし、GS66 Stealthなどと比べると重量と厚みがあるため、持ち運びには向いていません。
据え置きでPCゲームをするならこれで決まり
MSI GP66 Leopard 10U
特徴
- 高いTGP設定のRTX 3070を搭載
- 144Hzの高リフレッシュレートを搭載
- 手ごろな価格
こんなあなたに
- 高性能ゲーミングノートPCを安く買いたい方
- 価格16万円台[税込]~
カスタマイズするならArk
メモリやストレージをカスタマイズするなら、MSI認定のショップのパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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パソコンに必須のセキュリティソフトの比較ページ。セキュリティソフトの選び方や、比較一覧表、用途ごとのおすすめ製品などを掲載。