レノボ Ideapad S540(14,Intel,AMD) の実機レビュー

更新日:2019年6月22日
CPU Core i7-8565U
Core i5-8265U
Core i3-8145U
Ryzen 7 3700U
Ryzen 5 3500U
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 14.0型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 約1.5kg
バッテリー 最大 約14.0時間
価格[税別] 4万円台~
Core i3&SSDモデルが4万円台(税別)!

Ideapad S540(14)は、非常にコストパフォーマンスが高い14型のノートPCです。

Core i3&SSDのモデルなら4万円台(税別)という安さで、しかも液晶はIPSパネルです。

狭額ベゼルを採用し、薄型のアルミボディで、安っぽく見えません。

液晶サイズは14型と、一般向けノートPCとしてはやや小さいものの、その分軽量で、持ち運びにも便利です。当サイトの実測では1.3kg台となっており、モバイルノートとしても十分使える軽さです。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。

レビュー機の構成

Core i3-8145U、4GBメモリ、128GB PCIe SSD
Ryzen 5 3500U、8GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Ideapad S540(14)の特徴」のみお読みください。

 

Ideapad S540(14) の特徴

Core i3、SSDモデルが4万円台!

IdeaPad S540(14)は、Core i3、4GBメモリ、SSD、FHD IPS液晶の構成で、4万円台(税別)で購入することができるPCです。スタンダードな性能のCPU「Core i5」でも6万円台(税別)という安さです。

Ryzen 5 3500U搭載モデルもコスパが高く、Core i5-8265Uよりもやや高い性能であるにも関わらず、価格は安くなっています。

価格
  構成1 構成2 構成3
CPU Core i3-8145U Core i5-8265U Ryzen 5 3500U
メモリ 4GB 8GB
SSD 128GB 256GB
価格 [税込] 51,408円
(税抜4万円台)
70,632円
(税抜6万円台)
60,329円
(税抜5万円台)
※2019日6月1日時点の価格

 

Core i3モデルだと、メモリが4GBしかなく少ないと感じる方もいると思いますが、空きスロットが1つあるため、自分でメモリを増設することも可能です(パーツの増設・換装は自己責任でお願いします)。

Core i3は空きのメモリスロットあり

 

15.6型のIdeapad S540との比較

先日、コスパの高いPCとして、兄弟機種のIdeapad S540(15,Intel)を紹介しました。こちらとの違いは下の表のようになっています。S540(15,Intel)のほうが、画面サイズが大きく、テンキーを搭載し、バッテリー駆動時間も長いです。一方、S540(14)は、画面が一回り小さくなってしまいますが、質量が軽く、価格も若干安くなります。

15.6型のIdeapad S540(15)との比較
  IdeaPad S540
(14,Intel)
Ideapad S540
(15,Intel)
画像
液晶サイズ 14.0型 15.6型
テンキー なし 搭載
ストレージ M.2スロット M.2スロット
2.5インチベイ ※1
質量 約1.5kg 約1.8kg
バッテリー 約14.0時間 約17.3時間
価格[税込] 51,408円~ 53,460円~
※2019日6月1日時点の価格
※1 購入時は非搭載。自分で増設が必要

 

フルHDのIPS液晶搭載

Core i3&SSDモデルが4万円台(税別)というだけでも珍しいですが、本製品はさらにTNパネルではなくIPSパネルを搭載しています。TNパネルでなお且つ色域が狭いと、画面が白っぽくなって見にくくなる傾向がありますが、IPSパネルであれば(色域が狭くても)白っぽい感じがなくなり結構見やすくなります。

IPSパネルのフルHD液晶

 

実測値は1.3kg台の重さ

Ideapad S540(14)の質量は、メーカーの仕様表を確認すると、約1.5kgとなっています。ただ、当サイトで実際に計測してみると、Core i3モデルは1.365kgしかありませんでした。この質量であれば、モバイルPCとしても十分使用できる軽さです。

割と軽いので、ちょっとした移動に便利

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

色域は狭いものの、視野角はよく、一般ユーザーが使うのであれば、十分な品質だと思います。画像編集など色の表現が大事な場合は別の製品がいいです。最大輝度は、当サイトの計測では285cd/m2と普通です。詳細は以下のタブをクリックしてください。

  • 視野角
  • RGB
    発色特性
  • 色域
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。やや青みが強いですが、わずかですので、一般ユーザーであれば気にならないと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

色域はやや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

画素形状です。ギラつきはほとんど気になりません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

フリッカーは発生していません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Ideapad S540(14)のキーボードは普通の打ち心地です。

テンキーが無い点を除けば、Ideapad S540(15,Intel)とほぼ同じキーボードですが、本製品のほうが、「\」や「Backspace」などの横幅がやや広くなっていて打ちやすくなっています。テンキーを使わない方は、こちらのほうがタイピングしやすいかもしれません。

タッチパッドも普通に操作できます。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトも付いており、セミナーや展示会などの暗所でもタイピングしやすいです。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

Ideapad S540(14)のパフォーマンスのチェックです。

CPU

第8世代のインテル Coreプロセッサー、またはAMD Ryzen mobile 3000シリーズを搭載しており、十分な性能です。Web閲覧や動画鑑賞程度の負荷ならインテル Core i3でも十分です。やや重いアプリを使う場合や、少しでもストレスなく快適に使いたい場合はCore i5やRyzen 5がいいでしょう。

CINEBENCH R20では、Ryzen 5はCore i5よりも高スコアですが、Ryzenはベンチマークだけは高いスコアが出ることがあり、実際のソフトを使った場合、それほど性能差がないケースもあります。後述しますが、TMPGEnc Video Mastering Works 7を使ったエンコード時間は、Ryzen 5とCore i5はほぼ同等でした。

CPU性能
~ CINEBENCH R20 ~
左:Core i3-8145U、 右:Ryzen 5 3500U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Ryzen 5 3500U 1421 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952 [レビュー機で計測]
同上 749
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

インテルCoreプロセッサーの場合も、AMD Ryzenプロセッサーの場合も、CPU内蔵グラフィックスを利用します。

性能は、Ryzenプロセッサーに内蔵されているRadeon Vega 8のほうが、インテルCoreプロセッサーに内蔵されているIntel UHD グラフィックス 630より高くなっています。"軽くゲームをしたい"といった方は、Ryzenプロセッサーを搭載したモデルのほうがいいでしょう。

なお、今回、Core i3モデルはメモリが4GBのシングルチャンネルであるため、ベンチマークスコアが低めになっています。8GBのモデルであれば、もっとスコアは良くなるはずです。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Fire Strike - Graphics score ~
Intel UHD Graphics 630(Core i3-8145Uの内蔵グラフィックス)
Radeon Vega 8 Graphics(Ryzen 5 3500Uの内蔵グラフィックス)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 6627
Radeon Vega 8 2579 [レビュー機で計測]
Intel UHD 630 859 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、PCIe SSDを搭載していて高速です。128GB SSDよりも256GB SSDのほうが高速でした。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
左:128GB PCIe SSD、 右:256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
256GB PCIe SSD 3575 [レビュー機で計測]
128GB PCIe SSD 1601 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度は普通です。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大95MB/sのUHS-Iのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  Core i3-8145U Ryzen 5 3500U
x265でエンコード (※1) 40分48秒 32分39秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 4分23秒
VCEでエンコード(※4) 1分54秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間

Ryzen 5は、Core i3と比べると高速ですが、Core i5と比べるとほぼ同じ時間でした。

Core i9-9900K 9分29秒
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-9300H 21分15秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Ryzen 5 3500U 32分39秒 [レビュー機で計測]
Core i3-8145U 40分48秒 [レビュー機で計測]
同上 45分19秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック
Core i3-8145U

 

質量のチェック

質量のチェックです。

前述しましたが、質量は、メーカー仕様表(約1.5kg)よりも、当サイトの計測値のほうがやや軽かったです。

なお、Core i3モデルは、Ryzen 5モデルより軽くなっています。これはCore i3は冷却ファンが1つ少ないのと、メモリがオンボードのみとなっているためです。

ACアダプターも軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i3モデル Ryzen 5モデル
PC本体 1.365kg 1.399kg
ACアダプター 197g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

搭載されているバッテリーは50Whでやや大きめです。バッテリー駆動時間は次のようになっています。Core i3モデルのほうがRyzen 5モデルよりバッテリー駆動時間がやや長かったですが、差はわずかです。Core i5モデルとRyzen 5モデルでは、ほとんど変わらないでしょう。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i3モデル Ryzen 5モデル
(1) JEITA2.0測定方法 ※1 最大約14.0時間 最大約10.0時間
(2) 動画再生時 ※1 8時間54分 8時間08分
(3) PCMark 8 Work テスト ※2 6時間38分 6時間22分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
※1 メーカー公表値
※2 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※3 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行

 

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時や動画再生程度の負荷ではほぼ無音です。負荷の高いエンコード時も、他のPCより低めの騒音値です。なお、Ryzen 5モデルは冷却ファンが2つ搭載されていることもあり、Core i3モデルよりやや騒音値が高めでした。

  • Core i3モデル
  • Ryzen 5モデル
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。

低負荷時は問題ないです。ただ、Core i3モデルはエンコード時のCPUクロックが高めに推移しており、温度も90度を超えていました。Ryzen 5モデルは冷却ファンが2つある影響もあり、Core i3よりも低めの温度でした。

  • Core i3モデル
  • Ryzen 5モデル
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード中央部が熱くなりますが、あまり指が触れるところではないため、それほど気にはなりません。

  • Core i3モデル
  • Ryzen 5モデル
PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。わずかですがRyzen 5モデルのほうが消費電力は高めでした。

  • Core i3モデル
  • Ryzen 5モデル
消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Ideapad S540(14)は、安い製品ですが、ボディにはアルミを採用しています。薄型で狭額ベゼルを採用し、モダンな外観です。

 

天板です。Lenovoのロゴも端にあって控えめです。

 

スピーカーは、低音の迫力はやや欠けるものの、高音部の音質は比較的良く、勝手に点数をつけると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

指紋認証装置も搭載しています。

 

液晶には段差があります。

 

液晶は約180度傾けることができます。

 

側面のインターフェースは次の通りです。USB Type-Cは、PowerDeliveryや映像出力には対応していません。光学ドライブは非搭載です。

 

底面です。

 

Core i3モデルの底面カバーを外したときの画像です。なお、底面カバーを外すには、T5トルクスドライバーが必要です。

 

下図はRyzen 5モデルの底面カバーを外したときの画像です。Core i3モデルは冷却ファンが1つでしたが、Ryzen 5モデルはファンが2つになっています。Ryzen mobile 3000シリーズは発熱が高くファン1つでは冷却が間に合わないのではないかと思います。

 

メモリは、オンボードで4GB搭載されています。オンボードメモリの他に、メモリスロットも1つありますが、Core i3モデルは空です。他のモデルは4GBのメモリが追加されており、合計8GBとなっています。

 

M.2 SSDも換装できると思います。

 

バッテリーは50Whです。

 

ACアダプターは、ケーブル一体型コンセントで、容量は65Wです。

 

まとめ

Ideapad S540(14)は、非常にコストパフォーマンスが高い14型のノートPCです。

Core i3、SSDのモデルなら4万円台(税別)で購入することが可能です。狭額ベゼル採用の薄型アルミボディで、とてもこの価格で買えるPCには見えません。液晶もIPSパネルを採用しています。

先日レビューした兄弟機種のIdeapad S540(15,Intel)と比べて、液晶サイズは小さくなるものの、価格はさらに安くなっています。価格重視ならおすすめです。

また、質量が意外と軽く、当サイトの計測値では1.3kg台とモバイルPCとしても使えるくらいでした。

気になったのは、Core i3モデルの場合、エンコードのようなCPU使用率が100%近くになる処理を実行すると、CPUクロックが高めで推移し、CPU温度が90度まで上がる点です。あまり高い負荷はかけないほうがいいと思います。Core i5などのモデルはどうなのか分かりません。Ryzen 5モデルは冷却ファンが2つあることもあり、温度は問題なさそうでした。

コスパが高く、意外と軽いノートPC

Ideapad S540(14)

特徴

  • コスパが非常に高い
  • IPS液晶搭載
  • 当サイトの計測では1.3kg台と意外と軽量

こんなあなたに

  • コスパの高いノートが欲しい
  • モバイルPCとしても使いたい方
公式サイトはこちら(Intelモデル) 公式サイトはこちら(AMDモデル)

 

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