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Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 の実機レビュー
CPU | Core Ultra 7 258V |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB SSD |
液晶サイズ | 15.3型 16:10 |
液晶種類 | 2880x1800 IPS |
質量 | 約1.53kg |
バッテリー | 70Wh |
価格[税込] | 24万円台~ |
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、まずまずの処理性能で、省電力の最新プロセッサー「Core Ultra 7 258V」を搭載したノートPCです。
バッテリー駆動時間が非常に長く、ボディも薄型で、そこまで重くもないので、別の部屋や外へなど持ち運びやすいです。
また、画面サイズが15.3型と大きめなので仕事がしやすいです。
場所を選ばずに、大きな画面で作業をすることができるノートPCです。
販売サイトはこちら
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 258V、32GBメモリ、1TB SSD
セール情報
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目次
お忙しい方は、「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 の特徴」のみお読みください。
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9の特徴
最新のCore Ultra シリーズ 2 搭載
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、最新のインテル Core Ultra シリーズ2プロセッサーの「Core Ultra 7 258V」を搭載したノートPCです。
このCPUは、下表のように、全コアのCPU使用率が100%になるような高い負荷をかけたときは、そこまで速くはありません。Core Ultra 7 258Vよりも、旧世代のCore Ultra 7 155Hのほうが速いです。そのためソフトウェアエンコードなどを頻繁に行うような方には適しません。
ただ、一般の方はそのような処理はあまり実行せず、ほどほどの負荷がかかる作業をすることが多いと思います。このCPUは、この"ほどほどの負荷"を低消費電力で動かすことができる点が特徴です。省電力LP Eコアの数を増やしクロックを上げ、Pコアへのアクセスを減らすことで、消費電力を下げています。また、メモリがチップに統合されたことでも、消費電力が下がっています。
ロングバッテリー
"ほどほどの負荷"を低消費電力で動かすことができるため、バッテリー駆動時間が非常に長くなります。今までは少し高めの負荷がかかると、バッテリーの減りが結構速かったですが、本製品はやや高めの負荷をかけてもバッテリーのもちがいいです。
さらに、Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、バッテリー容量が70Whと多いため、15.3型と大きいディスプレイを搭載していてもバッテリー駆動時間が長いです。
下の表は、当サイトで同条件で計測したバッテリー駆動時間です。JETIA3.0(動画再生時)に比べると、バッテリー駆動中の負荷は高めです。Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9と同じCPUを搭載したASUS Zenbook S 14とは、ほぼ同等のバッテリー駆動時間ですが、それ以外の機種と比べると、かなりバッテリー駆動時間が長いことが分かります。
薄型ボディで、軽さはまずまず
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、ボディが非常に薄いです。スタイリッシュな見た目なので、デザインにもこだわる方に適しています。また、薄いためカバンなどにも入れやすいです。
重さは約1.53kgとなっています。持ち運び用に特化したモバイルノートPCほど軽くはありませんが、15.3型ディスプレイの大きな画面を搭載した機種としては軽いです。車での移動が主な方や、キャリーバッグに入れて持ち運ぶ方であれば、そこまで苦もなく持ち運べるでしょう。
大きくて、品質の高いディスプレイで作業可能
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、15.6型の大きめのサイズのディスプレイを搭載しています。自宅や社内ではもちろん、外出先でも大きな画面で作業したい方にも適しています。
また、2.8Kと高解像度で、100% DCI-P3と広色域です。100% DCI-P3の色域がある場合、最近は有機ELを搭載していることが多いですが、本製品は液晶を搭載しているため、ちらつきがありません。
ただ、光沢なので、非光沢のほうが好きな方はご注意下さい。
軽めのゲームならできる
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、CPUに内蔵されているグラフィックスの性能が比較的高いので、軽めのゲームであれば、割とできます。
1920×1200の解像度にした場合、原神であれば中設定でも上限に近い60 fps近い平均フレームレートが出ていますし、FF14クラスのゲームでも、約60 fpsの平均フレームレートが出ます。
フォートナイトも低設定であれば、70fps以上の平均フレームレートが出ており、若干カクつきはありますが、エンジョイ勢であればプレイできると感じました。
ガチでゲームをする人には向きませんが、低画質で構わないのでカジュアルにゲームをする方であれば、割と十分なフレームレートが出るケースが多いです。少なくともSwitchよりは快適です。
なお、デフォルトではディスプレイのリフレッシュレートが60Hzになっています。120Hzへ変更するとゲームがしやすくなるのでおすすめです。
GPU支援を使ったクリエイティブワークもまずまず
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、内蔵グラフィックスとしては性能が高いので、GPU支援が使えるクリエイティブワークも快適です。
前述した通り、CINEBENCH 2024のマルチコアのスコアは、旧世代のCore Ultra 7 155HほうがCore Ultra 7 258Vよりも速かったですが、Adobe Premiere Proの書き出しは、Core Ultra 7 258Vのほうが速かったです。
スマホからPCへ簡単に画像をコピーできる
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、AIバーチャルセンサーを介し、スマートフォンをノートPCにタップするだけで、スマートフォンとノートPCを接続できる「Smart Share」という機能があります。
スマートフォンをタップした後、スマートフォン内にある画像を、パソコンへ簡単にコピーすることができます。その様子は以下の動画をご覧下さい。
ちなみに、この機能を使うには、スマートフォンにIntel Unisonというアプリをインストールしペアリングした後、Bluetoothでもペアリングする必要があり、PC初心者だとやや手間かもしれません。ただ、一度設定すれば、簡単に使うことができます。
Copilot+PC 準拠
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、Copilot+ PCに準拠したノートPCです。
ただし、こちらで紹介したコクリエイターやイメージクリエイターなどのCopilot+ PCだけで使える機能は、2024年11月下旬のアップデートで提供される予定です。
2024年10月時点では、コクリエイターやイメージクリエイターなどの機能は、Snapdragon X搭載のCopilot+ PCでしか使うことができません。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックがあるので快適に動きます。ただ、光沢液晶なので、非光沢のほうが好きな方はご注意下さい。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色鮮やかな液晶で、スピーカー音もよく、動画鑑賞は快適です。欲を言えば、もう少し低反射の液晶であれば良かったです。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 100% DCI-P3の広い色域で、内蔵GPU性能が比較的高いので、GPU支援を使った処理も比較的速いです。 |
動画編集 | ○ | FHD動画の編集であれば十分できます。プロ並みの映像編集をするなら、もっと高いスペックのPCがいいです。 |
ゲーム | △~○ | 重くないゲームであれば、グラフィック品質設定をかなり落とすことで、十分なフレームレートが出ます。ただし、重いゲームの場合や、高いグラフィック品質設定にしたい場合、高いフレームレートが必要なゲームをする場合は、ゲーミングPCのほうがいいです。 |
ディスプレイのチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のディスプレイは、2880x1800と解像度が高く、100% DCI-P3と色域が広く、とても見やすいです。また、タッチパネルにも対応しています。ただ、表面が光沢で、ここは好みが分かれるところです。
なお、色域変換も行うことができます。カラーマネージメントに対応していないアプリを使う場合など、色が鮮やかに見えすぎるときは、「sRGB」へ変更してもいいでしょう。
その他の特性については、以下のタブをご覧下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は以下の通り広いです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 99% |
Adobe RGBカバー率 | 89% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のキーボードのチェックです。
実測値で、キーピッチは横:約19mm強、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。いずれも十分な数値です。
「半角/全角」キーがやや大きくなっている点は良かったです。ただし、「\」と「Backspace」キーはやや小さいです。キートップはやや湾曲しており、指のフィット感は良いです。たわみもほとんどなく、比較的打ちやすいキーボードだと思います。
タッチパッドも大きくて使いやすいです。
キーボードバックライトも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のパフォーマンスをチェックします。
本製品は、以下のように電源モードを変更することが可能です。Lenovo Vantageのソフトから変更することができますし、デスクトップ上に表示されているヴィジェットからも変更可能です。
ここでは、デフォルトの「適応パワー・モード」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測します。
CPU
CPUには、最新のLunar LakeのCore Ultra 7 258Vを搭載しています。
CINEBENCH 2024のスコアは以下の通りで、マルチコアのスコアはそこまで高くありませんが、シングルコアのスコアは高めです。CPUの全コアがフル稼働するような処理は苦手ですが、日常的に行う作業は快適でしょう。
NPU
NPUには、Intel AI Boostを内蔵しており、47 TOPSとCPU内蔵のものとしては高い性能です。ただし、GeForce RTX 4050 Laptopと比較すると、AI処理性能はまだ低いです。NPUに対応しているアプリもまだ少ないですし、本格的なAI処理を行うなら、独立GPUを搭載したノートPCのほうがおすすめです。
~ NPU性能の評価 ~
メモリ
メモリはCPUのチップ内に統合されており、LPDDR5X-8533で帯域は広いです。メモリの増設・換装はできません。
グラフィックス
CPU内蔵のグラフィックス性能のチェックです。Intel Arc 140Vを内蔵しています。
3DMark Night Raidのスコアはご覧の通りです。CPU内蔵のグラフィックスとしては高めのスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットは、搭載されていません。
その他のベンチマーク
Core Ultra 7 258Vのその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。計測した機種は異なりますが、大体似たようなスコアになると思います。
クリエイターソフトの処理時間
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9で計測した各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。
CPUのマルチコア性能はそこまで高くはなかったものの、シングルコア性能は高く、またGPU性能も高めであったため、クリエイター向けソフトの処理時間は比較的速かったです。
45WクラスのCPUと比較するとやや遅いですが、低電圧のCPUとしては速かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
AIを使ったスーパーズームの処理は、通常、CPUの他にGPUも使用しますが、まだ新しいCPUに対応していないのか、今回のテストではCPUのみで処理していたため、かかった時間は遅かったです。ソフト側の対応を待ちたいです。
内蔵GPU性能が高いこともあり、FHD動画の書き出し速度は速かったです。実際にFHD動画を編集してみましたが、割と快適に行えました。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9は、Thunderbolt4のポートを2つ備えており、PCの充電およびモニター出力に対応しています。今回試した手持ちの周辺機器は、すべて使用することができました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
140W アドテック PD3.1充電器 | ○ | ― | ― |
100W Anker PowerPort III | ○ | ― | ― | |
65W Lenovo GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速ケーブルであるとの警告が表示されるものの充電は可能
HDMIの動作チェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9で、4KモニターへHDMIで接続したときの詳細は下図の通りです。4K/60Hzで表示することができました。なお、海外の仕様を見るとHDMI2.1となっています。
質量のチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9の質量は、仕様では約 1.53kgとなっています。実測値もほぼ同じです。ACアダプターは312gとそれほど軽くはありません。
質量 | |
PC本体 | 1.51kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 312g |
バッテリー駆動時間のチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のバッテリー容量は70Whと大きいです。
バッテリー駆動時間は下表の通りです。
負荷のかかる(3)のような作業でも、9時間以上もバッテリーがもちます。バッテリー駆動時間はかなり長いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約22.3時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約13.7時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 9時間38分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき。画面輝度は約120cd/m2
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、FHD 1080pで、映りはまずまずです。
また、側面にスイッチがあり、これをスライドさせると、ウェブカメラが電子式にOFFになり、使えなくなります。さらにIRカメラを搭載しているので、顔認証にも対応しています。
スピーカー
スピーカーは、2W×2 ツイーター、2W×2 ウーファーの構成で、音質はとても良いです。勝手に点数をつけると、ノートPC基準で10点満点で7~8点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「適応パワー・モード」の場合、動作安定度時のCPU電力は20W強といったところです。PBPは17Wなので、若干高めのCPU電力です。このときのCPU温度は65℃前後で推移しており低めです。
「パフォーマンス」の場合、CPU電力は約30Wまで上がります。このときのCPU温度は75℃前後まで上がりますが、問題ない温度です。十分冷却できていると思います。
静音性のチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9の動作音(静音性)のチェック結果です。
全体的に動作音は低めです。YouTube動画を再生したくらいの負荷であれば、ほぼ無音です。動画編集をしても、ほとんど音は聞こえません。快適に作業をすることができるでしょう。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
約20dB | 約20dB | 約22dB | 約39dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
表面温度も低めです。手が熱くなることなく作業ができるでしょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
エンコード時はそれなりに消費電力は上がりますが、それ以外は低い消費電力です。
アイドル時 | 低負荷時 [YouTube再生] |
中負荷時 [動画編集] |
高負荷時 [エンコード] |
6W | 8W | 14W | 39W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9の外観をチェックします。
ボディはアルミニウム製で、カラーはルナグレーとなっており、指紋跡などが目立ちません。
以前のYogaシリーズは、天板の端っこに「Yoga」というロゴが入っていましたが、この製品は真ん中に「Lenovo」というロゴが入るようになりました。
本体の高さは、約13.9mmです。ノートPCは15~20mmくらいの高さが多いので、本製品はとても薄いです。
側面のインターフェースはご覧の通りです。Thunderbolt4が左右にあるのは嬉しいです。薄型のボディでも、USB-AやHDMIなどを搭載しており便利です。
液晶面は約180度開くので、対面の人に画面を見せたりすることができます。
底面もアルミニウム製でシンプルなデザインです。
底面カバーを外したときの画像です。メモリがSoCに内蔵されたことで、基盤がとても小さいです。ダブルファンを搭載しており、冷却性能は高めです。
ストレージには、Type 2242のM.2 SSDが搭載されていました。
標準のACアダプターは65Wです。コンセント側のケーブルが太いので、ややかさばります。
まとめ
以上が、Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のレビューです。
最新のインテル Core Ultraシリーズ2の「Core Ultra 7 258V」を搭載しており、そこそこの負荷を低消費電力で動かすことができます。
バッテリー容量も70Whと大きいことから、バッテリー駆動時間がとても長いです。
ディスプレイは15.3型の大きめの画面サイズです。
別の部屋や、外出先へPCを持って行ったときに、大きな画面で作業をしたい方に適しています。
ディスプレイはサイズが大きいだけでなく、2880×1800ドットと高解像度で、色域も広く、画像や映像が綺麗です。有機ELではないので、ちらつきもなく目にも優しいです。タッチパネルにも対応しています。ただし、光沢なので映り込みがあります。非光沢が好きな方はご注意下さい。
内蔵GPUの性能が高めなので、GPU支援が利用できるクリエイティブワークも比較的快適ですし、重くないゲームであれば、グラフィック品質設定を低めにすることでプレイできます。
ただし、本格的にクリエイティブワークやゲームをしたりする場合は、45WクラスのCPUにGeForce RTX 40シリーズのグラフィックスを搭載したノートPCのほうが適しています。本製品と同じくらいの価格で買えるでしょう。本製品は、外へ持ち運べるような薄型のノートPCであるにも関わらず、ある程度の負荷のかかるクリエイティブワーク等ができる点がメリットです。
また、外へは持ち運ばなくても、ボディが薄いスタイリッシュなPCで作業をしたい方にもいいと思います。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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