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Core Ultra 7 258Vのベンチマーク

更新日:

 

ここでは、Lunar Lakeこと、インテル Core Ultra シリーズ2の「Core Ultra 7 258V」の各種ベンチマークスコアを掲載します。

従来のCPUと比べて、インテル Core Ultra シリーズ2は、省電力で、さらにGPU性能、NPU性能も順当にアップしています。持ち運びやすい軽量ノートPCで、やや負荷のかかる作業をしたい方や、高めの負荷がかかる作業をバッテリー駆動状態で作業をしたい方などにおすすめです。

 

プロセッサーの仕様

インテル Core Ultra シリーズ2は、メモリがチップに統合されており、下表の通り、32GBメモリの場合は、末尾のVの前が「8」、16GBの場合は「6」となっています。ここ以外のCPU名が一緒なら、メモリ以外の仕様は同じです。

インテル Core Ultra シリーズ2
  32GBメモリ 16GBメモリ
Core Ultra 9 Core Ultra 9 288V
Core Ultra 7 Core Ultra 7 268V
Core Ultra 7 258V
Core Ultra 7 266V
Core Ultra 7 256V
Core Ultra 5 Core Ultra 5 238V
Core Ultra 5 228V
Core Ultra 5 236V
Core Ultra 5 226V

 

32GBメモリを搭載したCPUを下にまとめると、下表のようになります。

なお、従来あったLPコアは廃止され、PコアとLP Eコアのみとなりました。ただし、LP Eコアは高クロック化し、コア数も4つに増えたため、Pコアが動くことが減り、それによって消費電力が抑えられています。その代わり、従来のCore Ultra シリーズ1のPコアは6つであったのに対し、Core Ultra シリーズ2のPコアは4つに減っています。また、ハイパースレッディングは廃止されました。

PBP(Processor Base Power)は、Core Ultra 9以外は、17Wとなっています。Core Ultra 7 155Hは28Wだったので、PBPは低くなっています。

以上のことから、ワットパフォーマンスは高そうですが、最大パフォーマンスは、PBPの高いCPUと比べるとそこまで高くならないと思われます。

なお、今回、ベンチマークを計測するCore Ultra 7 258Vは、Core Ultra シリーズ2の中では中間に位置する性能で、Core Ultra 5とは違い、Intel Smart Cacheは12MBあり、GPUもIntel Arc 140V GPUを搭載しているので、Core Ultraシリーズ2の中では人気のCPUとなりそうです。

32GBメモリの搭載のCore Ultra シリーズ2
  Core Ultra 9
288V
Core Ultra 7
268V
Core Ultra 7
258V
Core Ultra 5
238V
Core Ultra 5
228V
P / LP Eコア 4 / 4
Pコア最大クロック 5.1GHz 5.0GHz 4.8GHz 4.7GHz 4.5GHz
LP Eコア最大クロック 3.7GHz 3.5GHz
キャッシュ 12MB
Intel Smart Cache
8MB
Intel Smart Cache
PBP ※1 30W 17W
MTP ※2 37W
GPU名 Intel Arc 140V GPU Intel Arc 130V GPU
GPU Xe コア 8 7
GPU最大クロック 2.05GHz 2.0GHz 1.95GHz 1.85GHz
GPU ピークTOPS 67 TOPS 66 TOPS 64 TOPS 53 TOPS
NPU名 Intel AI Boost
NPU ピークTOPS 48 TOPS 47 TOPS 40 TOPS
インテルの公式サイトを参照
※1 PBP:Processor Base Power
※2 MTP:Maximum Turbo Power

 

ベンチマークの計測に利用したノートPC

今回、テストに使用したノートPCは次の機種です。

 

このノートPCに、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力の推移は、次の図の通りです。なお、最もパフォーマンスが出るモードへ変更してテストしています。

安定動作時のCPU電力は、約28Wでした。PBPが17Wであることを考えると、CPU電力は割と出ていたと思います。

なお、他のノートPCでは、もっと高いCPU電力が出ることもあれば、もっと低いCPU電力しか出ないこともあります。機種によって異なるので、以下に掲載するベンチマークスコアは、他のPCではやや異なることはご了承下さい。

テストに用いたPCの高負荷時のCPU電力
Core Ultra 7 258V

 

ちなみに、下の図は、インテルが発表したトータルパッケージ電力に対応するパフォーマンスです。水色の線が、Core Ultra 9 288Vを示します。

例えば、Core Ultra 9 288VのCPU電力が15Wで動く場合は、従来のCore Ultra 7 165Uよりも高いパフォーマンスです。一方、28Wくらいで動く場合は、Core Ultra 7 165Uのパフォーマンスを下回ります。

インテル Core Ultraシリーズ2は、PBPの17WくらいのCPU電力で動かす場合は、ワットパフォーマンスが高いですが、28Wくらいの高めのCPU電力で動くとそこまで高いパフォーマンスではありません。消費電力がかかってもいいので、高い処理性能が必要な高性能ゲーミングノートPCなどには適しません。薄型・軽量モバイルノートPCで、やや負荷のかかる作業をしたい方に適したCPUです。

 

CPU関連のベンチマークスコア

以下、Core Ultra 7 258Vの各種ベンチマークスコアを掲載します。

グラフでは、Core Ultra 7 258Vを緑色のバーにしています。また、他のCPUとも比較していますが、特に比較したい、旧世代のCore Ultra 7 155H、AMDのRyzen AI 9 HX 370、QualcommのSnapdragon X Elite X1E-78-100、AppleのM2の4つはオレンジ色のバーにしています。なお、ベンチマークによっては、この4つのCPUは計測していないものもあるのでご了承下さい。

 

CINEBENCH 2024

まずは、レンダリングを行いCPUやGPUの性能を評価するベンチマークソフト、CINEBENCH 2024のスコアを掲載します。ここではCPUのベンチマークのみ実行しています。

上で説明した通り、CINEBENCH R23のマルチコアスコアはそれほど高くありませんでした。Core Ultra 7 258Vは、Core Ultra 7 155HやRyzen AI 9 HX 370よりも、低いスコアでした。Core Ultra 7 155HやRyzen AI 9 HX 370は、PBP(デフォルトTDP)が28Wと高めで、さらに実際にはこのCPU電力よりも高い数値で動くことが多いので、最大パフォーマンスは、Core Ultra 7 258Vよりも高くなってしまいます。

ただ、薄型・軽量モバイルノートPCに採用されることが多い、Core Ultra 5 125Uよりは高い性能でした。

また、シングルコアのスコアは、Apple M3よりは劣るものの、他のCPUと比べると高いスコアでした。

CINEBENCH 2024
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Ryzen AI 9 HX 370 882
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1370P 621
Ryzen 7 8840U 618
Apple M3 613
Core Ultra 7 258V 603
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core i7-1360P 568
Ryzen 5 8640HS 553
Ryzen 5 8540U 500
Core 5 120U 491
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
Core 7 150U 403
他のCPUとの比較(シングルコア)
Apple M3 141
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 9 HX 370 110
Core i5-1335U 109
Core 5 120U 107
Core 7 150U 107
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Core i7-1370P 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Ryzen 7 8840HS 98
Ryzen 5 8640HS 97
Core Ultra 5 125U 94
Core i7-1360P 85
Ryzen 5 7530U 84

 

CINEBENCH R23

続いて、CINEBENCH R23のスコアを掲載します。

なお、Snapdragon X Eliteは、CINEBENCH R23ではネイティブ動作しないので、CINEBENCH 2024よりもかなりスコアが落ちています。

こちらも、Core Ultra 7 258Vのマルチコア性能は低めです。

シングルコアのスコアはCINEBENCH 2024ほど良くはありませんでしが、まずまずのスコアです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core Ultra 7 258V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i7-14700HX 21893
Ryzen 7 7840HS 17922
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i7-13620H 15935
Core i5-13500H 15302
Ryzen AI 9 HX 370 15245
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 8840HS 13668
Ryzen 7 8840U 12575
Core Ultra 5 125H 12239
Snapdragon X Elite X1E-78-100 12061
Ryzen 5 7535HS 10356
Core Ultra 7 258V 9896
Core Ultra 5 125U 9553
Ryzen 5 8540U 9378
Core 5 120U 9317
Apple M3 8788
Core i5-1335U 8249
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i7-14700HX 2113
Ryzen 9 7945HX 1951
Ryzen AI 9 HX 370 1925
Apple M3 1896
Core 5 120U 1879
Core Ultra 7 155H 1810
Core i7-13620H 1806
Core Ultra 7 258V 1779
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Ryzen 7 8840U 1763
Core i5-1335U 1723
Core Ultra 5 125H 1712
Ryzen 5 8540U 1701
Ryzen 7 8840HS 1686
Ryzen 7 8845HS 1682
Core Ultra 5 125U 1597
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 5 7535HS 1463
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1125

 

Geekbench 6

続いて、拡張現実や機械学習などの最先端の処理を取り入れているクロスプラットフォームのベンチマークソフト、Geekbench 6のスコアを掲載します。CINEBENCHは、処理を開始してから10分経過後にスコアを計測するのに対し、Geekbenchはすぐにスコアを計測し始めるので、Boost時のCPU電力が高めのプロセッサーのほうがスコアが出やすくなっています。

こちらのベンチのCore Ultra 7 258Vは、マルチコア、シングルコアともそこまで高くはありませんでした。それでも、Core Ultra 5 125Uくらいのスコアはありました。

Geekbench 6
Core Ultra 7 258V
他CPUとの比較(Multi-Core)
Core i7-14700HX 14651
Snapdragon X Elite X1E-78-100 14357
Core i7-13700H 12503
Core Ultra 7 155H 12375
Apple M3 12084
Ryzen 7 8845HS 11900
Core Ultra 5 125H 11414
Ryzen 7 8840HS 11261
Ryzen 7 8840U 10824
Core Ultra 7 258V 10235
Core i5-1340P 9696
Core 5 120U 9557
Core Ultra 5 125U 9219
Ryzen 5 8540U 9174
Core i7-1360P 8886
Ryzen 7 7730U 8168
Ryzen 5 7530U 7463
Core i5-1335U 7022
他CPUとの比較(Single-Core)
Apple M3 3036
Core i7-14700HX 2861
Core i7-13700H 2555
Ryzen 7 8840U 2543
Core 5 120U 2526
Ryzen 7 8840HS 2456
Ryzen 5 8540U 2447
Ryzen 7 8845HS 2436
Core i7-1360P 2416
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2369
Core Ultra 7 155H 2332
Core i5-1335U 2262
Core i5-1340P 2241
Core Ultra 5 125H 2222
Core Ultra 7 258V 2148
Core Ultra 5 125U 2129
Ryzen 7 7730U 1968
Ryzen 5 7530U 1964

 

PassMark Performance Test 11

続いて、圧縮、暗号化、物理シミュレーションなどを含む数学的計算を行うPassMark Performance Test 11.0のスコアを掲載します。

Passmarkのスコアは、そこまで高くはありません。ただ、一般的な作業であれば、十分こなせる性能です。

PassMark Performance Test 11(CPU MARK)
Core Ultra 7 258V
他CPUとの比較(CPU MARK)
Core i7-14700HX 42666
Ryzen AI 9 HX 370 29916
Core Ultra 7 155H 29257
Core i7-13700H 28021
Ryzen 7 8840U 25655
Core Ultra 5 125H 25548
Ryzen 7 7735U 22371
Core Ultra 7 258V 21436
Core i7-1360P 21341
Core 5 120U 20521
Ryzen 7 7730U 20418
Core i5-1340P 20124
Core Ultra 5 125U 19958
Ryzen 5 8540U 19404
Ryzen 5 7530U 17638
Core i5-1335U 17061

 

グラフィックス関連のベンチマークスコア

次はグラフィックス関連のベンチマークスコアを掲載します。

なお、グラフィックスはメインメモリの帯域にも影響されます。Core Ultra 7 258Vには、メモリがチップに統合されており、LPDDR5X-8533が搭載されています。非常に帯域の広いメモリです。

 

3DMark Night Raid

3DMark Night Raidのスコアは以下の通りです。「グラフィックスのスコア」の部分が、グラフィック性能を評価する指標となります。

Core Ultra 7 258Vのグラフィックススコアは、CPU内蔵のものとしてはかなり高いです。GeForce GTX 1650の独立グラフィックスとほぼ変わらないスコアです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 7 258V
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 48410
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M(LPDDR5X)
36189
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5)
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35847
GeForce MX550 35717
Core Ultra 5 125H
Intel Arc(LPDDR5X)
35692
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M(LPDDR5X)
35241
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M(DDR5)
29410
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Core i7-1360P
Intel Xe(LPDDR5)
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics(DDR5)
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M(DDR5)
20053
Core 5 120U
Intel Graphics(LPDDR5X)
18333
Core i5-1335U
Intel Xe(DDR4)
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis(LPDDR4X)
16389

 

3DMark Steel Nomad Light

続いて、軽量ゲーミングノートPCの最新ベンチとなる、3DMark Steel Nomad Light の結果です。「Graphics test」のスコアをグラフに掲載しています。

Core Ultra 7 258Vは、従来のCore Ultra 7 155Hよりも低いスコアでした。

3DMark Steel Nomad Light
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core Ultra 7 258V
他のグラフィックスとの比較
RTX 4050 (140W) 65.03 FPS
RTX 3050 (95W) 42.51 FPS
Core Ultra 7 155H
Intel Arc(LPDDR5)
24.45 FPS
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M(LPDDR5X)
22.42 FPS
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
20.40 FPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 14.34 FPS
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M(LPDDR5X)
14.10 FPS

 

3DMark Wild Life Extreme

続いて、主にApple M3と比較するために、マルチプラットフォーム対応の3DMark Wild Life Extremeのスコアを掲載します。こちらはCore Ultra 7 155Hよりも高く、Apple M3よりはやや低いスコアでした。それでも、

3DMark Wild Life Extreme
Core Ultra 7 258V
他のグラフィックスとの比較
GeForce RTX 3050 (40W) 53.8 FPS
Apple M3
10コアGPU
48.4 FPS
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44.95 FPS
Core Ultra 7 155H 38.6 FPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 37.95 FPS
Ryzen AI 9 HX 370 32.98 FPS
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲーミング性能

以下、ゲームをしたときのフレームレートを掲載します。独立グラフィックスを搭載していないPCで、重いゲームはしないと思うので、比較的軽めのゲームを選んで検証しています。

また、今回、テストに用いたPCの画面比が16:10だったので、解像度は1920x1080ではなく1920x1200(一部のタイトルは2880x1800のネイティブ解像度でも)で計測しています。さらに、CPU内蔵グラフィックスでゲームをする場合、数分経つとフレームレートが大きく落ちるケースがあります。そのため、5~10分くらい普通にゲームをしたりベンチを回したりした後、実際にフレームレートを計測しています。

 

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー

Core Ultra 7 258Vの「ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー」のベンチマークのスコアはこちらです。平均60 fpsを超えるフレームレートが出ています。また、Core Ultra 7 155HやRyzen AI 9 HX 370よりも高いスコアが出ていました。出張先で使うサブ機としてなら、十分プレイ可能だと思います。

ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 Core Ultra 7 258V
1920x1200 標準(ノート) 65 fps / 9535
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、標準(ノートPC)
RTX 3050 (95W)
(1920x1080)
139 fps
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
65 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
56 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
54 fps
Ryzen AI 9 HX 370
(1920x1200)
49 fps
Ryzen 7 8840HS
(1920x1200)
37 fps

 

PSO2 ニュージェネシス

続いて、PSO2 ニュージェネシスのベンチマークスコアです。1920x1200であれば、最低設定なら121 fpsも出ており、中設定にしても60 fpsを超えてきました。2880x1800のネイティブ解像度にしても、60 fpsを超えており、快適にゲームができると思います。

PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 Core Ultra 7 258V
1920x1200 最低 121 fps
73 fps
他のGPUとの比較(1920x1200 or 1920×1080、最低品質)
RTX 3050 (95W)
(1920x1080)
165 fps
GTX 1650
(1920x1080)
139 fps
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
121 fps
GeForce MX550
(1920x1080)
117 fps
Ryzen AI 9 HX 370
(1920x1200)
109 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
92 fps
Ryzen 7 8840U
(1920x1200)
80 fps
Ryzen 7 8845HS
(1920x1200)
74 fps
Ryzen 5 8540U
(1920x1200)
46 fps

 

原神

原神は、1920x1200の解像度なら、デフォルトの中設定でも、ほぼ60 fpsが出ていました。2880x1800にしても、最低設定なら高いフレームレートが出ていました。原神も、快適にプレイ可能だと思います。

原神
解像度 グラフィック品質 Core Ultra 7 258V
1920x1200 最低 60 fps(上限)
59 fps
53 fps
2880x1800 最低 57 fps
35 fps
他のGPUとの比較(1920x1200、中)
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
59 fps
Ryzen 7 8845HS
(1920x1200)
59 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
58 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
57 fps
Core 5 120U
(1920x1200)
41 fps
Core Ultra 5 125U
(1920x1200)
36 fps

 

ARK: Survival Evolved

ARK: Survival Evolvedは、低設定だと画質がかなり悪いのですが、大分画質がマシになる中設定でも、60 fps近い平均フレームレートが出ていました。割といけると思います。

ARK: Survival Evolved
解像度 品質 Core Ultra 7 258V
1920x1200 低設定 97 fps
中設定 55 fps
他のGPUとの比較(1920x1200、低)
Core Ultra 7 258V
(1920x1200)
97 fps
Ryzen 7 8845HS
(1920x1200)
96 fps
Ryzen 7 8840HS
(1920x1200)
92 fps
Core Ultra 7 155H
(1920x1200)
85 fps
Core Ultra 5 125H
(1920x1200)
84 fps

 

フォートナイト

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときとを計測しました。

どちらのレンダリングモードでも、設定を下げれば 60 fpsを超えてきました。ただ、このPCの場合、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にすると、fpsドロップが激しくてプレイしにくかったです。むしろ平均フレームレートは低いですが、「DirectX 12」にしたほうが、フレームレートが安定していてやりやすかったです。

ただ、どちらのモードも、建築をシュンシュンするような方は、本製品でゲームをするのはちょっと難しいと思います。

フォートナイト [チャプター5 シーズン4]
DirectX 12
解像度 品質 Core Ultra 7 258V
1920x1200 低設定 71 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:推奨
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1200 3D解像度:70%
描画距離:中
66 fps
3D解像度:100%
描画距離:最高
40 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測

 

VALORANT

VALORANTは軽いゲームなので、高い平均フレームレートが出ていました。カジュアルにゲームをするなら、十分なフレームレートではなかと思います。

VALORANT
解像度 品質 Core Ultra 7 258V
1920x1200 低設定 289 fps
高設定 139 fps
※プラクティスモードで計測

 

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストXも軽いので、問題なく出来ると思います。

ドラゴンクエストX
解像度 品質 Core Ultra 7 258V
1920x1080 最高品質 19289
(すごく快適)

 

Core Ultra 7 258Vでのゲームについては、後日、別途記事や動画にまとめる予定です。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイター向けソフトで計測した各種処理時間を掲載します。

まだCore Ultra 7 258Vに最適化されていないソフトもありますが、まずまずのパフォーマンスだったと思われます。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classicを使い、100枚のRAW画像について、露光量、シャドウなどのパラメーターを変更し、書き出した時の時間は下表の通りです。

Core Ultra 7 258Vは、1世代前のCore Ultra 7 155Hや、Ryzen AI 9 HX 370よりもやや遅かったです。ただ、大きくは変わりませんし、これでも十分速いです。

Adobe Lightroom ClassicによるRAW現像時間
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840HS 81秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Ryzen 7 7730U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Adobe Premiere Proによる書き出し時間

Adobe Premiere Proで、FHD/30pの動画を簡単に編集して書き出した時の時間は下表の通りです。

こちらは、Core Ultra 7 155Hとほぼ同等の処理時間でした。FHDの簡単な編集であれば、快適にできます。

Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Core i7-12650H
GeForce MX550
2分01秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2分34秒
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
2分34秒
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
3分01秒
Core 5 120U
Intel Graphics
3分02秒
Core i5-1340P
Intel Iris Xe
3分03秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 7 7735U
Radeon 680M
3分51秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、書き出したときの時間

 

Adobe Photoshopの処理時間

Photoshopの中では重い処理であるニューラルフィルターを実行しました。

ニューラルフィルターの「スーパーズーム(x2)」は、通常、GPUも使って処理しますが、今回、まだソフトが最適化されていないのか、Core Ultra 7 258VではGPUが使われていませんでした。そのため、かなり遅い処理時間でした。

JPEGのノイズを削除」も、Core Ultra 7 155Hなどと比べると大分遅かったです。

そのうち、ソフト側が対応してくると思うので、機会があれば再計測してみます。

Adobe Photoshopによる各種処理時間
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))
Apple M3 49秒
Ryzen 7 8845HS
RTX 4060(115W)
55秒
Core i7-13620H
RTX 4060 (140W)
56秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (140W)
57秒
Core i7-13620H
RTX 3050(95W)
58秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
1分00秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
1分18秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
1分19秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 2分21秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分41秒
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
3分02秒
Core 5 120U
Intel Graphics
4分10秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
4分20秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
5分34秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除)
Apple M3 1分05秒
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1分40秒
Core Ultra 7 155H 1分41秒
Core i7-13620H 1分48秒
Core i5-13450HX 2分06秒
Core Ultra 5 125H 2分08秒
Ryzen AI 9 HX 370 2分17秒
Core i5-13500H 2分35秒
Core Ultra 7 258V 2分43秒
Ryzen 7 8845HS 2分45秒
Core 5 120U 2分47秒
Ryzen 7 8845HS 3分27秒
Core Ultra 5 125U 4分31秒
Ryzen 7 8840U 4分44秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集

 

DaVinci Resolve Studio 19.0.2による書き出し時間

DaVinci Resolve Studioは、3つのCPUでしか確認していませんが、ご覧のようになりました。Core Ultra 7 155Hや、Apple M3よりも速かったですが、そこまで大きな差ではありませんでした。

DaVinci Resolve Studio 19.0.2による書き出し時間

DaVinci Resolove Studioによる書き出し時間です。こちらも高速でした。

Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
5分53秒
Apple M3
8CPU/10GPU
6分7秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
6分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間

 

TMPGEnc によるエンコード時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるソフトウェアエンコードにかかった時間は次の通りです。なお、この処理は、CPUのみで行います。

Core Ultra 7 258Vは、Core Ultra 7 155Hよりも遅い結果となりました。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間
(ソフトウェアエンコード)
Core i7-14700HX 5分35秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 7 8845HS 7分03秒
Core Ultra 7 155H 8分32秒
Core Ultra 5 125H 8分56秒
Ryzen 7 8840HS 9分01秒
Core Ultra 7 258V 10分35秒
Ryzen 7 8840U 10分57秒
Core Ultra 5 125U 11分57秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core 5 120U 12分08秒
Ryzen 5 8540U 13分10秒
Core i5-1335U 13分31秒
※XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間(x265のエンコーダーを使用)

 

次に、ハードウェアエンコードの処理時間です。Core Ultra 7 155Hよりはやや遅いものの、十分高速でした。

TMPGEnc Video Mastering Works 7によるエンコード時間
(ハードウェアエンコード)
Core Ultra 7 155H 37秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core Ultra 5 125H 38秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core Ultra 7 258V 39秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core Ultra 5 125U 42秒 (Intel Media SDK Hardware)
Ryzen 7 8840HS 43秒(AMD Media SDK)
Ryzen 7 8840U 49秒(AMD Media SDK)
Ryzen 5 8540U 50秒(AMD Media SDK)
Ryzen 5 7530U 55秒 (AMD Media SDK)
Core i7-1360P 1分27秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1340P 1分41秒 (Intel Media SDK Hardware)
Core i5-1335U 1分52秒 (Intel Media SDK Hardware)
※XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間

 

消費電力

消費電力を、他のノートPCと比べてみます。

ただ、ノートPCは、機種によって画面サイズも解像度も異なるので、純粋な比較はできません。参考程度にご覧下さい。Apple M3搭載のMacBook Airは画面サイズが小さいので有利ではあるものの、最も消費電力は低いです。Core Ultra 7 258V搭載のASUS Zenbook S 14は、それに次ぐ低い消費電力だと思います。

消費電力
  アイドル時 YouTube再生 Premiere Pro
動画編集
ASUS Zenbook S 14
Core Ultra 7 258V、
14型2.8K
5W 11W 14W
Acer Swift Go
Core Ultra 7 155H、
14型2.2K
6W 13W 15W
ASUS Zenbook S 16
Ryzen AI 9 HX 370、
16型2.8K
7W 16W 27W
ASUS Zenbook S 15
Snapdragon X Elite、
15.6型2.8K
7W 12W 34W
MacBook Air
Apple M3、
13.6型2.5K
4W 5W 8W
※いずれも画面輝度は約120cd/m2

 

バッテリー駆動時間

次に、バッテリー駆動時間をチェックします

こちらは、JEITA3.0の計測法によるバッテリー駆動時間を比較しています。なお、同じJEITA3.0計測法でも、メーカーによってややバラツキがあるように感じるので、ここではASUS製品に絞って掲載します。こちらも、画面サイズやバッテリー容量が異なるので、正確な比較はできません。参考程度にご覧下さい。

従来のCore Ultra 7 155Hを搭載したASUS Zenbook 14 OLEDと比較すると、Core Ultra 7 258V搭載のASUS Zenbook S 14は、アイドル時はほぼ同じ駆動時間であるものの、動画再生時は長いバッテリー駆動時間でした。バッテリー容量はASUS Zenbook 14 OLEDのほうが多いので、それもふまえると、ASUS Zenbook S 14は長いバッテリー駆動時間だと思います。

ただ、Snapdragon X Eliteを搭載したASUS Zenbook S 15よりは、動画再生時のバッテリー駆動時間は短かったです。

バッテリー駆動時間(軽めの負荷)
  JEITA3.0
アイドル時
JEITA3.0
動画再生時
ASUS Zenbook S 14
Core Ultra 7 258V、14型2.8K、72Wh
約19.7時間 約13.1時間
ASUS Zenbook 14 OLED
Core Ultra 7 155H、14型2.8K、75Wh
約20.0時間 約11.4時間
ASUS Zenbook S 16
Ryzen AI 9 HX 370、16型2.8K、78Wh
約15.0時間 約10.7時間
ASUS Zenbook S 15
Snapdragon X Elite、15.6型2.8K、70Wh
約15.3時間 約13.9時間

 

続いて、当サイトで計測した、Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたときのバッテリー駆動時間を掲載します。やや負荷のかかる作業で、よくタイピングしたり、やや重いソフトを使ったりする場合、このくらいのバッテリー駆動時間になると思います。こちらは、当サイトによる計測なので、ASUS製品だけに限定せず、他のメーカーの機種の結果も掲載しています。

Core Ultra 7 258Vを搭載したASUS Zenbook S 14は、この中で最も長いバッテリー駆動時間でした。

負荷がかかったときのバッテリー駆動時間は長いです。

バッテリー駆動時間(やや高めの負荷)
  Premiere Pro
プレビュー再生
ASUS Zenbook S 14
Core Ultra 7 258V、14型2.8K、72Wh
9時間42分
レノボ IdeaPad Pro 5i Gen 9
Core Ultra 7 155H、14型2.8K、84Wh
7時間54分
Acer Swift Go
Core Ultra 7 155H、14型2.2K、65Wh
6時間29分
ASUS Zenbook 14 OLED
Core Ultra 7 155H、14型2.8K、75Wh
6時間14分
ASUS Zenbook S 16
Ryzen AI 9 HX 370、16型2.8K、78Wh
6時間44分
MacBook Air
Apple M3、13.6型2.5K、52.6Wh
8時間58分 ※1
※ Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
※1 計測ミスがあったので再計測しました。お詫びして訂正します

 

NPUの性能について

NPUの性能を確認するにあたっては、こちらで公開されているOpenVINO AI Pluginsを使い、GIMPでのStable DiffusionによるAI画像生成を試しました。

ここでは、「SD1.5 Squre Int8」のモデルで、以下のような設定で画像を生成しました。

なお、Power Modeは、デフォルト設定のままだと、Core Ultra シリーズ1の場合、NPUが全く使われないので、"Balanced"にしています。

また、Number of Inference stepsは"32”へ変更しています。

設定内容

 

結果は下のとおりです。さすが47 TOPSのNPUを搭載しているだけあって、Core Ultra 7 258Vは、Core Ultra 7 155Hよりも速かったです。

ただ、現状では、NPUを使って処理をするソフトがほとんど無いので、早く対応してくれるのを期待します。

GIMPによるAI画像生成時間
Core Ultra 7 258V 8秒 ※1
Core Ultra 7 155H 18秒 ※2
Core Ultra 5 125H 18秒 ※2
Core Ultra 5 125U 20秒 ※2
Core 5 120U 37秒 ※3
※1 各プロセスにおいて使用されたデバイスは以下の通り(自動で決定される)
 Text Device: CPU
 unet Device: NPU
 unet-neg Device: NPU
 VAE Device: GPU
※2 各プロセスにおいて使用されたデバイスは以下の通り
 Text Device: CPU
 unet Device: GPU
 unet-neg Device: NPU
 VAE Device: GPU
※3 各プロセスにおいて使用されたデバイスは以下の通り
 Text Device: CPU
 unet Device: GPU
 unet-neg Device: GPU
 VAE Device: GPU

 

まとめ

今回、Core Ultra 7 258Vのベンチマークスコアを計測しました。

CPU性能については、シングルコア性能は高めでしたが、マルチコア性能は高い電力で動くCPUと比べると、やや低めの性能でした。

GPU性能は比較的高く、ゲームも、軽めのものであれば、60 fpsの平均フレームレートを超えるものが多かったです。仕事の息抜きにゲームをする程度なら(ゲームタイトル次第ですが)十分使えると思います。

クリエイティブ性能は、すごく高いわけではありませんが、まずまずの性能です。サブ機としてなら十分使えるでしょう。

NPU性能は、従来のCore Ultra シリーズ1よりも大きく上がっています。ただ、対応しているソフトが少なく、GPUほどAI性能が高いわけでもなく、微妙な位置づけです。NPU性能は重視しなくてもいいと思います。

Core Ultra 7 258Vのメリットは、そこそこ高めの負荷の作業を、省電力で動かせる点だと思います。ある程度負荷のかかる作業でも、長い時間、バッテリー駆動状態で動かすことができます。持ち運び用のモバイルノートPCに搭載し、外などで、"やや"負荷のかかるクリエイティブワークなどをする方に適したCPUだと思います。

ただし、"重い"ゲームや、"非常に高い"負荷がかかるクリエイティブワークなどの用途にはあまり適しません。そういった用途ならPBP:45Wのプロセッサーのほうがいいでしょう。

 

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