dynabook RZシリーズ(RZ/HV、RZ/LV、RZ/LU)の実機レビュー

CPU | Core i5-1240P Core i7-1260P |
---|---|
メモリ | 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB / 1TB PCIe SSD |
液晶サイズ | 14.0型 |
液晶種類 | 1920x1200 広視野角 非光沢 |
質量 | 約940g / 1.05kg |
バッテリー | 約20.5時間 / 約24.0時間 |
価格[税込] | 20万円台~ |
dynabook RZシリーズは、やや大きめの14型液晶を搭載しながら、約940g~という軽さが特徴的な機種です。
1台のノートPCを、宅内でも、外でも快適に使用したい方におすすめです。
第12世代Core Pシリーズを搭載し、処理性能も申し分ありません。また、画面比16:10の液晶は、色域も広めで、多くの作業に使いやすいです。
ただし、LTE/5Gには対応していません。
今回は、以下の構成でレビューをしています。下の(1)は当サイトの購入品、(2)はメーカーからの貸出機です。なお、(1)のモデルは、店頭モデルのdynabook Rシリーズですが、細かいスペック以外は直販モデルのdynabook RZシリーズと一緒です。(2)は直販モデルのdynabook RZシリーズ(RZ/HV)となります。
レビュー機の構成
(1) Core i5-1240P、8GBメモリ、256GB SSD
(2) Core i7-1260P、16GBメモリ、1TB SSD NEW!
このページをご覧の方だけに
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目次
お忙しい方は、「dynabook RZシリーズの特徴」のみお読みください。
dynabook RZシリーズの特徴
14型で約940g~と非常に軽い
dynabook RZシリーズは、モバイルノートPCとしては少し大きめとなる14型液晶を搭載しながら、約940g~という軽さが特徴的な機種です。1台のノートパソコンで、宅内でも、外でも使いたい方におすすめです。
なお、モデルによって、若干質量が異なり、バッテリーS搭載のモデルが約940g、バッテリーL搭載のモデルが、約1.05kgとなっています。

下表からも分かりますが、この約940gという質量は、14型軽量ノートPCの中でもトップクラスの軽さとなります。取り扱いがしやすいですし、持ち運びも容易です。モバイルノートPCに限定した使い方にもいいと思います。
製品名 | 質量 | |
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dynabook RZ (バッテリーS) | 約940g |
---|---|---|
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VAIO Z | 約982g~ |
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マウス DAIV 4P | 約985g |
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ASUS ZenBook 14 Ultralight | 約995g |
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VAIO SX14 | 約999g~ |
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パナソニック レッツノート LV | 約999g~ |
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ASUS ExpertBook B9 | 約1.005kg |
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dynabook RZ (バッテリーL) | 約1.05kg |
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ThinkPad X1 Carbon | 約1.13kg~ |
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ThinkPad T14s Gen 2 | 約1.28kg~ |
画面比16:10の作業がしやすい液晶
dynabook RZシリーズの搭載する14型液晶は、画面比が16:10です。そのため、解像度が1920x1200と、フルHD(1920x1080)よりも縦方向の解像度が少し高くなっています。ブラウザやOfficeソフトなどで、1度に表示できる縦方向の情報が増えるので、作業がしやすいです。また、非光沢表面で、フリッカーも発生していないので、長時間の使用で目が疲れにくいのもメリットとなっています。
さらに、当サイト計測で、sRGBカバー率95.4%と色域も広めなので、SNSなどに投稿するための写真・FHD動画の簡単な編集作業などにも適しています。

第12世代Core Pシリーズプロセッサーを搭載
dynabook RZシリーズは、インテルの第12世代Core Pシリーズプロセッサーを搭載しています。Core i5-1240P、Core i7-1260Pともに、Pコア:4、Eコア:8となっており、高めの処理性能と、省電力性能が期待できます。
どちらのCPUも、1世代前のCore i5-1135G7およびCore i7-1165G7と比較すると、2倍近くスコアが上がっているのが分かります。
CPUの性能を引き出す「エンパワーテクノロジー」
dynabook RZシリーズでは、第12世代Core Pシリーズプロセッサーの性能を十分に引き出すために、PBP(Processor Base Power)を28Wに維持する設定となっています。ここで役立っているのが、dynabookが長年蓄積してきた、冷却・放熱技術などを駆使した「エンパワーテクノロジー」です。この「エンパワーテクノロジー」を支えているのが、Wファン & Wヒートパイプの冷却機構です。一般的なモバイルクラスのノートPCと比べると、しっかりした冷却機構だと思います。
実際に、CPUに高い負荷をかけてみましたが、CPU電力は概ね28W前後を維持しつつ、CPU温度は80℃前後に抑えられていました。また、冷却ファンによる騒音値も、同等他機種に比べてやや低めでした。

堅牢性の高いボディ
dynabook RZシリーズは、約1kg前後と非常に軽いノートPCですが、ボディ素材にはマグネシウム合金を採用し、堅牢性もしっかり確保しています。
その他にも、様々な耐久テストが実施されており、外に持ち出すことが多いハードな使い方でも、長く安心して使用することができます。

各モデルの紹介
dynabook RZシリーズにはモデルが3つあります。バッテリー駆動時間重視ならRZ/HV、軽さ重視ならRZ/LVかRZ/LUがいいです。また、RZ/HVのみスピーカー音がよくなっているので、オンライン会議などを頻繁に行うなら、RZ/HVがおすすめです。
なお、RZ/LVとRZ/LUは、前者がWindows 11 Home、後者がWindows 11 Proとなっている点が異なります。
RZ/HV | RZ/LV | RZ/LU | |
OS | Windows 11 Home | Win 11 Pro | |
CPU | Core i7-1260P Core i5-1240P |
Core i7-1260P | |
メモリ | 16GB | ||
SSD | 512GB / 1TB | ||
重量 | 約1.05kg | 約940g | |
バッテリー容量 | バッテリーL | バッテリーS | |
バッテリー駆動時間 | 約24時間 | 約20.5時間 | |
スピーカー | 2Way 4speakers | ステレオ |
また、今回記事にしている直販モデル(メーカーが直接Webサイトで販売しているモデル)の他に、同等構成の店頭モデル(家電量販店などで販売しているモデル)もあります。直販モデルはdynabook RZシリーズという機種名で、店頭モデルはdynabook Rシリーズという機種名になります。
店頭モデルの一部はキーボードバックライトがありませんが、直販モデルはいずれもキーボードバックライトが搭載されています。
やや残念な点
dynabook RZのやや残念なポイントを挙げるならば、高価格帯のプレミアムなモバイルノートPCの割には、LTE/5Gに対応していないことです。LTE/5Gに対応していると、パソコンを開けばすぐにネットに繋がって便利ですが、dynabook RZシリーズだと、スマホのテザリングなどを使用する必要があるので、ひと手間かかってしまいます。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | AIカメラエフェクターや、AIノイズキャンセラーといった、オンライン会議用の機能も搭載しており、快適に使用できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 当サイト計測でsRGBカバー率95.4%と色域が広めの液晶を搭載し、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音は普通ですが、動画鑑賞は快適だと思います。なお、dynabook R9はスピーカー音が少し良くなるはずです。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 第12世代Core Pプロセッサーを搭載し、液晶の色域もsRGBカバー率95.4%と比較的広いです。この用途で使用するなら、できれば16GB以上のメモリがおすすめです。 |
動画編集 | ○ | 色域広めの液晶を搭載しており、FHD動画の簡単な編集作業ならできます。動画編集に使用したい場合は、16GBメモリを搭載したモデルがおすすめです。ただし、外部グラフィックスを搭載していないため、本格的な動画編集は難しいです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
dynabook RZのディスプレイのチェックです。パネルは、「BOE CQ NE140WUM-N68」でした。
画面比16:10の14型液晶です。非光沢で、フリッカーも発生しておらず、見やすく、作業がしやすいです。また、色域も広めなので、ライトなクリエイティブ作業にも使用できます。最大輝度は、当サイトの計測では435cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は95.4%でした。

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはほぼありません。

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook RZシリーズのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmです。キーストロークは約1.5mmです。
標準的な配置ですが、「Enter」キー付近にはややサイズが小さいキーがあります。また、「半/全」キーのサイズが小さいので、日本語入力の切り替え時に押し間違えることがありました。それ以外は、普通の打ちやすさのキーボードです。
タッチパッドのサイズは大きめです。ただ、指で触ると、やや揺れる感じがします。クリックするときもやや押しにくさがあります。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。

パフォーマンスのチェック
dynabook Rのパフォーマンスのチェックです。
第12世代Core Pシリーズプロセッサーを搭載しています。HWiNFOを確認すると、PL1に相当するPBP(Processor Base Power)は、28Wとなっていました。Core i5-1240PもCore i7-1260Pも同様です。

CPU
CINEBENCH R23のスコアは下の通りです。
マルチコアでは、第11世代Core と比べると、2倍近くもスコアがアップしており、処理性能が大きく向上していることが分かります。シングルコアについても高めのスコアでした。
~ CPU性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリはLPDDR5-4800で、高速です。なお、オンボードメモリなので換装はできません。
~メモリ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
Core i7-1260Pの場合、LPDDR5-4800の高速メモリを搭載していることもあり、CPU内蔵のグラフィックスとしては非常に高いスコアが出ていました。
ただし、Core i5-1240Pの場合、スコアが思ったほど伸びず、LPDDR4X-4266メモリを搭載したCore i5-1135G7よりも低いスコアにとどまっていました。
~ グラフィックス性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
店頭モデルの256GB SSDはPCIe Gen 3のストレージでしたが、直販モデルの1TB SSDはPCIe Gen 4でした。直販モデルの512GBの場合、どちらが搭載されるかは分かりません。
~ ストレージ性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
~ SDカードスロット性能 ~


クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。

Core i7-1260Pであれば非常に高速です。
Core i5-1240Pは店頭モデルの8GBメモリだった割にはそこそこ速かったです。直販モデルのDynabook RZシリーズはいずれも16GBあるので、もう少し速くなると思います。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください

比較的重い機能を実行したので、処理によっては長めの時間がかかりました。ニューラルフィルターを使った処理を多用する場合は、外部GPUを搭載したモデルがいいでしょう。ただし、こういった処理は行わず、従来からあるフィルター処理などをする程度なら、特に待たされることなく使用できます。
Core i5-1240P モデル |
Core i7-1260P モデル |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約3秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約5分15秒 | 約4分41秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約3分3秒 | 約2分58秒 |
スーパー解像度 | 約41秒 | 約25秒 |

Adobe Premiere Proによる動画の書き出しも非常に速くなっています。FHD動画のかんたんな編集であれば、無理なく使用できそうです。ただし、4K動画の編集や、FHDでも負荷の高い凝った編集を行う場合は、外部GPUを搭載した機種の方がいいです。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

CPUのみで実行するx265エンコードは、Core i7-1195G7よりも速く、モバイルノートPCとしては高速でした。ただし、Ryzen 7 5800Uよりは遅かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
USB-Cポートを2つ備えており、Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応しています。
低出力で小型のUSB-Cアダプターでも給電できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。

質量のチェック
dynabook RZの質量のチェックです。
メーカーサイトには、バッテリーSのモデルが「約940g」、バッテリーLのモデルが「約1050g」とあります。当サイトの計測値は下表の通りで、仕様値よりも若干軽かったです。14型ノートPCとしては非常に軽いです。
バッテリーS モデル |
バッテリーL モデル |
|
PC本体 | 919g | 1031g |
ACアダプター+電源ケーブル | 253g | 256g |
バッテリー駆動時間のチェック
dynabook RZシリーズのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリーSの容量は48.7Wh、バッテリーLの容量は約65Whでした。


バッテリー駆動時間は下の通りで、やや長めです。バッテリー駆動時間を重視するなら、バッテリーLを搭載したdynabook RZ/HVがおすすめです。
バッテリーS モデル |
バッテリーL モデル |
|
(1) JEITA2.0 | 約20.5時間 | 約24時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 10時間44分 | 14時間39分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラシャッターが有り、使用しないときはカメラをカバーすることができます。なお、IRカメラは搭載しておらず、顔認証には対応していません。


Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ
スピーカー
スピーカー音は、モデルによって異なります。
dynabook RZ/LVおよびRZ/LUは、底面の左右サイドにステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通で、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

dynabook RZ/HVは、キーボードの両端にもスピーカーが搭載されており、2way 4speakerとなっており、音質が良くなります。こちらも勝手に点数を付けると、ノートPC基準で10点満点で7点といったところです。

パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
Core i5モデルの場合、CPU電力は、ほぼ28Wを維持しており、CPU温度が約80℃を超えそうになると、23W前後まで下がりますが、CPU温度が少し下がると、また28Wまで上がるという動きを繰り返しています。そのため、CPU温度も80℃前後を超えてはいません。
Core i7モデルの場合、個体差もあると思いますが、CPU温度は70℃台前半で推移しており、Core i5モデルよりも低めのCPU温度でした。
高めの負荷がかかる作業でも、心配なく使用できると思います。
- Corei 5モデル
- Core i7モデル


静音性のチェック
dynabook Rの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。エンコードのような高い負荷がかかる場合でも、比較的低めの騒音値です。なお、以下はCore i5モデルでの計測結果ですが、Core i7モデルもほぼ一緒でした。

部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
高負荷時はキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部分はほとんど温度が変化しておらず、不快感はありませんでした。
なお、こちらもCore i5モデルでの計測結果ですが、Core i7モデルもほぼ一緒でした。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
第12世代Coreプロセッサーですが、アイドル時の消費電力は低いと思います。負荷の具合によっては、バッテリー駆動時間が伸びるケースもあるかもしれません。ただ、高負荷時は、それなりに消費電力は上がります。
こちらも、Core i5モデルでの計測結果ですが、Core i7モデルもほぼ一緒でした。

※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。
外観のチェック
dynabook RZシリーズの外観のチェックです。
狭額縁ベゼルの液晶を搭載し、シンプル、かつすっきりとしたデザインです。マグネシウム合金を使用したボディで、剛性、質感ともに高いです。
ボディカラーは、ダークテックブルーです。落ち着きのあるカラーで、仕事にも、プライベートにも使いやすいと思います。

天板には、「dynabook」のロゴが入っています。

閉じた時の画像です。厚さは15.9mmとスリムです。

電源スイッチには、指紋認証モジュールを搭載しています。PCの起動と同時に指紋認証が行われます。1度電源スイッチを押すだけで、Windowsへのサインインまでできるので、便利です。

側面のポート類です。USB3.2 x2、USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。LANポートも備え、インターフェイスの数も充実しており、ビジネス用途にも使いやすいです。


液晶面は約180度開き、フラットになります。

底面です。

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。2つのファンと、2本のヒートパイプでCPUの冷却をしっかり行っています。メモリはオンボードなので、換装・増設はできません。

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載しています。ストレージの換装はできそうです。

ACアダプターは、65Wです。比較的コンパクトなので持ち運びもしやすいです。



まとめ
dynabook RZシリーズは、少し大きめの14型液晶を搭載しながら、質量が約940g~と非常に軽い14型ノートPCです。
作業がしやすい大きめの画面で、とても軽いという特徴を活かして、宅内兼モバイルノートPCとして、1台をオールラウンドに使用する方におすすめです。
搭載している液晶は、これからのトレンドとなりそうな画面比16:10のディスプレイでした。一般的な作業がしやすいだけでなく、色域も広めなので、画像・動画の編集といった作業にも使用できると思います。
搭載する第12世代Core Pシリーズのパフォーマンスをしっかり引き出すことができており、処理性能の面でも不足はありません。
ただし、高価格帯のモバイルノートPCですが、LTE/5Gに非対応なことがやや残念な部分です。ここが気にならなければ、使いやすく、おすすめ度の高い機種だと思います。
約940g~と軽い14型ノートPC
dynabook RZシリーズ

特徴
- 14型で約940g~と非常に軽い
- 画面比16:10、色域広めの液晶で作業がしやすい
- 第12世代Core Pシリーズによる快適な動作
こんなあなたに
- 1台を宅内、モバイルの両方に快適に使用したい方
- 写真・FHD動画などの編集などにも使いたい方
- 価格20万円台[税込]~
このページをご覧の方だけに
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