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HP Elite Dragonflyの実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | 第8世代Core (U) |
---|---|
メモリ | 最大16GB |
ストレージ | SATA SSD / PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3型 |
液晶種類 | FHD IPS FHD IPS Sure View |
質量 | 約999g~ |
バッテリー | 2セル:38Wh 4セル:56Wh 最大約24.5時間 |
LTE | 対応 |
価格[税別] | 13万円台~ |
HP Elite Dragonflyは、ビジネス用のモバイルPCとして求められる多くのものを備えた、完成度が非常に高いコンバーチブル 2 in 1 PCです。
軽量・コンパクト・ロングバッテリーで、ビジネスPCとして不可欠な高い堅牢性とセキュリティも備えつつ、デザインの点でも妥協がありません。
さらには、2 in 1 PCとしては数少ないLTEにも対応し、外出先のどこにいてもインターネットへ接続することが可能です。
会社以外で仕事をする時でも、安心して作業を行える、ビジネスパーソン御用達の機種となるかもしれません。
今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-8265U、8GBメモリ、128GB SATA SSD
レビュー機はメーカーからの貸出機ですが、記事を書くことに対する報酬はいただいておりません。記事内の評価・感想も自由に書いています。ただし、公式サイトへのリンクはアフィリエイトリンクとなっています。なお、今回お借りしたのは試作機であるため、製品版とは多少異なる部分があります。
このページをご覧の方に
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目次
お忙しい方は、「HP Elite Dragonflyの特徴」のみお読みください。
HP Elite Dragonflyの特徴
軽量・コンパクトなボディ
HP Elite Dragonflyは、軽量かつコンパクトな13型のコンバーチブル 2 in 1PCです。
代表的な13型クラスのコンバーチブル 2 in 1 PCと比較すると、質量は、LIFEBOOK WU3/D2にはおよびませんが、約999gからと非常に軽量です。サイズも、ボディの奥行きが非常に短く、幅も狭く非常にコンパクトです。
幅 | 奥行 | 高さ | |
HP Elite Dragonfly | 304.3 | 197.5 | 16.1 |
LIFEBOOK MH75/D2 | 311.4 | 215.5 | 19.5 |
LIFEBOOK WU3/D2 | 309 | 214.8 | 16.9 |
XPS 13 2-in-1 | 296 | 207 | 7~13 |
HP ENVY x360 13 | 306 | 212 | 16.0 |
ロングライフバッテリー
HP Elite Dragonflyの搭載するバッテリーは、2セルの38Whと、4セルの56Whの2種類あります。56Whなら、他のモバイルノートと比較して多めのバッテリー容量です。バッテリー駆動時間の実測値については、「バッテリー駆動時間のチェック」をご覧ください。
LTE / Wi-Fi6にも対応
HP Elite Dragonflyは、外でもインターネットができるLTE、および高速無線LAN通信が可能なWi-Fi 6に対応しています。特に、2 in 1 PCでLTE対応している製品はレッツノートやThinkPadなど一部の機種に限られており珍しいです。ただし、LTE搭載モデルは2020年1月以降販売開始予定です。
CPUは旧世代
HP Elite DragonflyのCPUは、最新の第10世代インテルCoreプロセッサーではなく、旧世代の第8世代インテルCoreプロセッサーとなっています。
ただ、第8世代と第10世代とでは、見違えるほど処理性能が上がるわけではなく、10%ほどベンチマークスコアが良くなる程度なので、第8世代でもビジネス用途なら十分な性能だと思います。
アクティブペンにも対応
HP Elite Dragonflyは、4096段階の筆圧感知性能を持つHP リチャージブル アクティブペン G3を使用して、メモやスケッチを取ることができます(傾き検知に対応しているかは不明)。また、このペンを置き忘れると、アラートが送信されるので、アクティブペンを紛失するリスクが軽減されます。
また、ワコムAESに対応したアクティブペンであれば、他のペンでも使えます。試しにDELL PN579Xのペンを使ってみましたが、線は引けました。ただ、傾き検知は使えませんでした。
高い堅牢性とセキュリティ
HP Elite Dragonflyは、ビジネスPCに不可欠な堅牢性とセキュリティ性能も備えています。
堅牢性については、ボディにはCNC加工のマグネシウムを採用し、高い強度を確保しています。また、MIL-STD 810Gというアメリカ国防総省の調達基準による耐衝撃性能などの厳しいテストをクリアしており、ハードな使用にも耐えることが証明されています。
セキュリティに関しても、HP Sure SenseというディープラーニングAIを活用して未知のマルウェアを検知、ブロックする機能を搭載しています。HPがビジネスPCに提供するセキュリティに関しての詳細は、こちらでご確認ください。
その他に、覗き見を防止するHP Sure View Gen2を搭載した液晶を選択できたり、Webカメラには物理的なプライバシーシャッターを備えていたりと、セキュリティの様々な面に配慮が払われています。
変形可能な2 in 1 PC
HP Elite Dragonflyは、コンバーチブル 2 in 1 PCなので、形状を変えて、どこでも使用することができます。
軽量、コンパクト、高性能、ロングバッテリー、高い堅牢性とセキュリティ性能、LTE対応という条件が揃っており、いつも持ち歩き、場所を選ばず、高い生産性の作業を行うことができるでしょう。
SDカードスロットは無し
最近の海外製のモバイルノートに多いですが、SDカードスロットを搭載していません。一眼レフカメラやデジタルビデオカメラなどで撮影したコンテンツを、SDカードで読み込ませたい方は、別途アダプターなどが必要です。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
今回は、FHD、HP Sure View(内蔵プライバシースクリーン機能)非搭載の液晶についてチェックします。色域が比較的広く、多くの用途で使える見やすい液晶だと思います。最大輝度も、当サイトの計測で、378cd/m2と高いです。その他、詳細は以下のタブをクリックして下さい。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
なお、今回試作機をお借りしたため、キーボードが英語になっています。日本では日本語キーボードとなるためご注意下さい。
キーピッチは横:約18.7mm×縦:約18.7mm、キーストロークは約1.5~1.7mmです。キーボードの打ちやすさは普通です。タッチパネルも普通です。
バックライトキーボードも搭載しています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUは、第8世代Coreプロセッサーとなっています。最新の第10世代ではありませんが、持ち運び用PCとしては十分な性能だと思います。
~ CINEBENCH R20 ~
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
ストレージ
ストレージは、SATA SSDまたはPCIe SSDを搭載しており高速です。
~ CrystalDiskMark ~
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です
実際のソフトで計測した処理時間
次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。
Core i5-8265U | |
x265でエンコード (※1) | 35分46秒 |
NVENCでエンコード (※2) | ― |
QSVでエンコード (※3) | 3分15秒 |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト
USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。純正のACアダプターでなければ警告が出るものの18WのPD充電器で充電できました。なお、純正品以外の機器で充電し故障しても、当サイトでは責任を負えませんのでご注意下さい。
充電できるか? | 外部モニター / 有線LANの拡張 |
||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | 〇 | 〇 |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | 〇 | × | |
PD充電器 ※1 |
ZHOULX 充電器(65W) | 〇 | ― |
AUKEY 充電器(46W) | 〇 | ― | |
cheero 充電器(18W) | 〇 | ― | |
5V充電器 ※2 |
ANKER 充電器(5V/2.4A) | × | ― |
AUKEY 充電器(5V/2.4A) | × | ― | |
その他 | USB C-DPケーブルで外部モニター接続 | ― | 〇 |
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
質量のチェック
当サイトで計測した質量は次の通りです。2 in 1 PCとしては軽いです。
38Whバッテリー | 56Whバッテリー | |
PC本体 | ― | 1.105g |
ACアダプター(+電源ケーブル) | 290g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー駆動時間は次のようになっています。
今回、56Whバッテリーのモデルであったため、駆動時間は長めです。
38Wh | 56Wh | |
(1) MobileMark 2014 | 約16.5 時間 | 約24.5 時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | ― | ― |
(3) 動画再生時 | ― | 9時間44分 |
(4) PCMark 8 Work | ― | ― |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
また、スリープ時、30分~40分程度で約50%の充電、約90分で90%の充電が可能とのことです。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。他の状態の時は普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
普通の温度です。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃前後で推移しており、普通の温度だと思います。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
全体的に低めの温度です。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
全体的に、一般的なノートパソコンよりもやや低めの消費電力です。
外観のチェック
HP Elite Dragonflyは非常に完成度の高いコンバーチブル 2 in 1 PCですが、外見にも妥協がありません。
ボディカラーは、ドラゴンフライブルーという深く光沢のある青です。また、アクセントとなるダイヤモンドカットも施されています。表面は発油性コーティングにより、汚れが付きにくくなっているようです。
上品なデザインとカラーリングは、落ち着きがあり、ビジネスシーンにも適しています。
天板です。
Bang & Olufsenの認定を受けた4つのスピーカーが、キーボードの左右と底面に配置されています。音質は良く、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
薄い本体です。
側面のインターフェースです。USB Type-C、フルサイズUSB、HDMIなどがあり、まずまずのポート構成ですが、SDカードスロットがありません。
底面の画像です。
ACアダプターです。ACアダプターのケーブルはやや太いです。
最後に、コンパニオンさんとの画像です。
まとめ
HP Elite Dragonflyは、非常に完成度の高い、ビジネス用のモバイルPCです。
軽量、コンパクト、ロングバッテリー、高い堅牢性、高いセキュリティ性能といったように、ビジネス用のモバイルPCに求められるものが揃っています。変形可能な2 in 1 PCで、ペンにも対応しています。デザインもいいです。
しかも、2 in 1 PCとしては珍しくLTEに対応している点も大きなメリットです。
ただし、CPUが旧世代だったのはやや残念です。また、SDカードスロットがないためご注意下さい。
なお、LTEモデルと、プライバシースクリーン機能搭載モデルは、1月以降の販売となります。
LTE対応の軽量2 in 1 PC
HP Elite Dragonfly
特徴
- 軽量・コンパクト・ロングバッテリー
- 2 in 1 でペンにも対応
- LTEにも対応しており死角がない!
こんなあなたに
- 働き方改革でいろんな場所で仕事をする
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- 一言2 in 1 PCとしては最強かも
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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