HP Elite Dragonflyの実機レビュー

更新日:2019年12月13日
CPU 第8世代Core (U)
メモリ 最大16GB
ストレージ SATA SSD / PCIe SSD
液晶サイズ 13.3型
液晶種類 FHD IPS
FHD IPS Sure View
質量 約999g~
バッテリー 2セル:38Wh
4セル:56Wh
最大約24.5時間
LTE 対応
価格[税別] 13万円台~
LTE対応の軽量2 in 1 PC

HP Elite Dragonflyは、ビジネス用のモバイルPCとして求められる多くのものを備えた、完成度が非常に高いコンバーチブル 2 in 1 PCです。

軽量・コンパクト・ロングバッテリーで、ビジネスPCとして不可欠な高い堅牢性とセキュリティも備えつつ、デザインの点でも妥協がありません。

さらには、2 in 1 PCとしては数少ないLTEにも対応し、外出先のどこにいてもインターネットへ接続することが可能です。

会社以外で仕事をする時でも、安心して作業を行える、ビジネスパーソン御用達の機種となるかもしれません。

公式サイトはこちら

 

今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-8265U、8GBメモリ、128GB SATA SSD

 

レビュー機はメーカーからの貸出機ですが、記事を書くことに対する報酬はいただいておりません。記事内の評価・感想も自由に書いています。ただし、公式サイトへのリンクはアフィリエイトリンクとなっています。なお、今回お借りしたのは試作機であるため、製品版とは多少異なる部分があります。

 

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目次

お忙しい方は、「HP Elite Dragonflyの特徴」のみお読みください。

 

HP Elite Dragonflyの特徴

軽量・コンパクトなボディ

HP Elite Dragonflyは、軽量かつコンパクトな13型のコンバーチブル 2 in 1PCです。

代表的な13型クラスのコンバーチブル 2 in 1 PCと比較すると、質量は、LIFEBOOK WU3/D2にはおよびませんが、約999gからと非常に軽量です。サイズも、ボディの奥行きが非常に短く、幅も狭く非常にコンパクトです。

13型クラスのコンバーチブル型2-in-1 PCの「質量」の比較
LIFEBOOK WU3/D2(25Wh) 約868g~
LIFEBOOK WU3/D2(50Wh) 約989g~
Elite Dragonfly(38Wh) 約999g~
Elite Dragonfly(56Wh) 約1130g~
LIFEBOOK MH75/D2 約1240g~
HP ENVY x360 13 約1280g~
XPS 13 2-in-1 約1330g~
13型クラスのコンバーチブル型PCの「サイズ」の比較
  奥行 高さ
HP Elite Dragonfly 304.3 197.5 16.1
LIFEBOOK MH75/D2 311.4 215.5 19.5
LIFEBOOK WU3/D2 309 214.8 16.9
XPS 13 2-in-1 296 207 7~13
HP ENVY x360 13 306 212 16.0
※ 単位はmm

 

ロングライフバッテリー

HP Elite Dragonflyの搭載するバッテリーは、2セルの38Whと、4セルの56Whの2種類あります。56Whなら、他のモバイルノートと比較して多めのバッテリー容量です。バッテリー駆動時間の実測値については、「バッテリー駆動時間のチェック」をご覧ください。

13.3型コンバーチブル型2-in-1 PCの「搭載バッテリー」の比較
Elite Dragonfly(56Wh) 56Wh
HP ENVY x360 13 53Wh
XPS 13 2-in-1 51Wh
LIFEBOOK WU3/D2(50Wh) 50Wh
Elite Dragonfly(38Wh) 38Wh
LIFEBOOK MH75/D2 32Wh
LIFEBOOK WU3/D2(25Wh) 25Wh

 

LTE / Wi-Fi6にも対応

HP Elite Dragonflyは、外でもインターネットができるLTE、および高速無線LAN通信が可能なWi-Fi 6に対応しています。特に、2 in 1 PCでLTE対応している製品はレッツノートやThinkPadなど一部の機種に限られており珍しいです。ただし、LTE搭載モデルは2020年1月以降販売開始予定です。

 

CPUは旧世代

HP Elite DragonflyのCPUは、最新の第10世代インテルCoreプロセッサーではなく、旧世代の第8世代インテルCoreプロセッサーとなっています。

ただ、第8世代と第10世代とでは、見違えるほど処理性能が上がるわけではなく、10%ほどベンチマークスコアが良くなる程度なので、第8世代でもビジネス用途なら十分な性能だと思います。

 

アクティブペンにも対応

HP Elite Dragonflyは、4096段階の筆圧感知性能を持つHP リチャージブル アクティブペン G3を使用して、メモやスケッチを取ることができます(傾き検知に対応しているかは不明)。また、このペンを置き忘れると、アラートが送信されるので、アクティブペンを紛失するリスクが軽減されます。

また、ワコムAESに対応したアクティブペンであれば、他のペンでも使えます。試しにDELL PN579Xのペンを使ってみましたが、線は引けました。ただ、傾き検知は使えませんでした。

ペン対応

 

高い堅牢性とセキュリティ

HP Elite Dragonflyは、ビジネスPCに不可欠な堅牢性とセキュリティ性能も備えています。

堅牢性については、ボディにはCNC加工のマグネシウムを採用し、高い強度を確保しています。また、MIL-STD 810Gというアメリカ国防総省の調達基準による耐衝撃性能などの厳しいテストをクリアしており、ハードな使用にも耐えることが証明されています。

セキュリティに関しても、HP Sure SenseというディープラーニングAIを活用して未知のマルウェアを検知、ブロックする機能を搭載しています。HPがビジネスPCに提供するセキュリティに関しての詳細は、こちらでご確認ください。

その他に、覗き見を防止するHP Sure View Gen2を搭載した液晶を選択できたり、Webカメラには物理的なプライバシーシャッターを備えていたりと、セキュリティの様々な面に配慮が払われています。

 

変形可能な2 in 1 PC

HP Elite Dragonflyは、コンバーチブル 2 in 1 PCなので、形状を変えて、どこでも使用することができます。

軽量、コンパクト、高性能、ロングバッテリー、高い堅牢性とセキュリティ性能、LTE対応という条件が揃っており、いつも持ち歩き、場所を選ばず、高い生産性の作業を行うことができるでしょう。

自在に変形可能

 

SDカードスロットは無し

最近の海外製のモバイルノートに多いですが、SDカードスロットを搭載していません。一眼レフカメラやデジタルビデオカメラなどで撮影したコンテンツを、SDカードで読み込ませたい方は、別途アダプターなどが必要です。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

今回は、FHD、HP Sure View(内蔵プライバシースクリーン機能)非搭載の液晶についてチェックします。色域が比較的広く、多くの用途で使える見やすい液晶だと思います。最大輝度も、当サイトの計測で、378cd/m2と高いです。その他、詳細は以下のタブをクリックして下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率が99.8%、sRGB比が102.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線は下図のようになっています。どの色も1:1の直線に近く、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。近くで見るとタッチパネル特有の電極線がやや見えますが、ギラつきはありません。

画面拡大

光沢液晶であるため、映り込みがあります。

画面への映り込み

正確な計測方法ではありませんが、今回確認した限りではフリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

なお、今回試作機をお借りしたため、キーボードが英語になっています。日本では日本語キーボードとなるためご注意下さい。

キーピッチは横:約18.7mm×縦:約18.7mm、キーストロークは約1.5~1.7mmです。キーボードの打ちやすさは普通です。タッチパネルも普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトキーボードも搭載しています。

バックライトキーボード

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUは、第8世代Coreプロセッサーとなっています。最新の第10世代ではありませんが、持ち運び用PCとしては十分な性能だと思います。

CPU性能
~ CINEBENCH R20 ~
Core i5-8265U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-9750H 2640
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1209 [レビュー機で計測]
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

ストレージ

ストレージは、SATA SSDまたはPCIe SSDを搭載しており高速です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
128GB SATA SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe (Gen3) SSD 1500 ~ 3500
SATA SSD 553
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  Core i5-8265U
x265でエンコード (※1) 35分46秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3) 3分15秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 21分43秒
Core i5-10210U 29分56秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒 [他のPCで計測]
35分46秒 [レビュー機で計測]
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

USB Type-C 充電器 / ドックの動作テスト

USB Type-Cポートを利用して、純正品以外の充電器やドックが使えるか試した結果を、下表に掲載します。純正のACアダプターでなければ警告が出るものの18WのPD充電器で充電できました。なお、純正品以外の機器で充電し故障しても、当サイトでは責任を負えませんのでご注意下さい。

充電器/ドックとの互換性
  充電できるか? 外部モニター /
有線LANの拡張
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
ZHOULX 充電器(65W)
AUKEY 充電器(46W)
cheero 充電器(18W)
5V充電器
※2
ANKER 充電器(5V/2.4A) ×
AUKEY 充電器(5V/2.4A) ×
その他 USB C-DPケーブルで外部モニター接続
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器

 

質量のチェック

当サイトで計測した質量は次の通りです。2 in 1 PCとしては軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  38Whバッテリー 65Whバッテリー
PC本体 1.105g
ACアダプター(+電源ケーブル) 290g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間は次のようになっています。

今回、56Whバッテリーのモデルであったため、駆動時間は長めです。

バッテリー駆動時間
  38Wh 56Wh
(1) MobileMark 2014 約16.5 時間 約24.5 時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 9時間44分
(4) PCMark 8 Work
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

また、スリープ時、30分~40分程度で約50%の充電、約90分で90%の充電が可能とのことです。

 


 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。他の状態の時は普通の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:動画再生時(解像度:720x480で実行)
左から3番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から4番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃前後で推移しており、普通の温度だと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

全体的に低めの温度です。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

全体的に、一般的なノートパソコンよりもやや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP Elite Dragonflyは非常に完成度の高いコンバーチブル 2 in 1 PCですが、外見にも妥協がありません。

ボディカラーは、ドラゴンフライブルーという深く光沢のある青です。また、アクセントとなるダイヤモンドカットも施されています。表面は発油性コーティングにより、汚れが付きにくくなっているようです。

上品なデザインとカラーリングは、落ち着きがあり、ビジネスシーンにも適しています。

 

天板です。

 

Bang & Olufsenの認定を受けた4つのスピーカーが、キーボードの左右と底面に配置されています。音質は良く、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

薄い本体です。

 

側面のインターフェースです。USB Type-C、フルサイズUSB、HDMIなどがあり、まずまずのポート構成ですが、SDカードスロットがありません。

 

底面の画像です。

 

ACアダプターです。ACアダプターのケーブルはやや太いです。

 

最後に、コンパニオンさんとの画像です。

 

まとめ

HP Elite Dragonflyは、非常に完成度の高い、ビジネス用のモバイルPCです。

軽量、コンパクト、ロングバッテリー、高い堅牢性、高いセキュリティ性能といったように、ビジネス用のモバイルPCに求められるものが揃っています。変形可能な2 in 1 PCで、ペンにも対応しています。デザインもいいです。

しかも、2 in 1 PCとしては珍しくLTEに対応している点も大きなメリットです。

ただし、CPUが旧世代だったのはやや残念です。また、SDカードスロットがないためご注意下さい。

なお、LTEモデルと、プライバシースクリーン機能搭載モデルは、1月以降の販売となります。

 

LTE対応の軽量2 in 1 PC

HP Elite Dragonfly

特徴

  • 軽量・コンパクト・ロングバッテリー
  • 2 in 1 でペンにも対応
  • LTEにも対応しており死角がない!

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