dynabook G8・G6 の特徴
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe SSD |
液晶サイズ | 13.3インチ |
液晶種類 | FHD IGZO 非光沢 |
質量 | 約888g~ |
バッテリー | 約24.0時間 |
LTE | 非対応 |
価格[税込] | 18万円台~ |
dynabook G8・G6は、約888g~という軽さが際立つ、13.3型のモバイルノートPCです。
しかも、軽いだけではなく、第11世代Core i5 / i7を搭載し、高めの処理性能とグラフィックス性能を備えながら、50Wh以上のバッテリーで約24時間のロングバッテリー駆動が可能と、モバイルPCとしての適性がとても高いです。
また、見やすいIGZO液晶も魅力的なポイントです。
一方、モビリティの高さが特徴的な機種なだけに、LTE非対応、キーボードのバックライトがない、といった部分が少し残念な気がします。
dynabook G8・G6の特徴
800g台~の軽さが特徴的
dynabook G8・G6は、800g台~という1kgを大きく下回る軽さが特徴的な、13.3型のモバイルノートPCです。
下のグラフでは、13.3型のモバイルノートPCの仕様値の質量を比較しています。同サイズで、大容量バッテリーを搭載し、非常に軽い富士通のLIFEBOOK WU2/E3(50Whモデル)と比較しても、遜色のない軽さです。
また、旧モデルとなるdynabook GZシリーズと比べると、やや重くなってはいますが、最新の第11世代Coreを搭載し、バッテリー容量もアップしているので、モバイルPCとしてのトータルバランスはよくなっていると思います。
本製品をコンバーチブル型にしたdynabook V8・V6よりも軽くなっています。
なお、同じ構成でも、オニキスブルーは約888gなのに対して、パールホワイトは約908gとなります。気にするほどではありませんが、ボディカラーで質量も少し変化します。
軽くて、持ち運びしやすいスタンダード モバイルノートPCとして、とてもおすすめです。
:特に比較したい機種
50Wh以上の大容量バッテリー搭載
dynabook G8・G6は、50Wh以上の大容量バッテリーを搭載し、仕様値では約24時間という、ロングバッテリー駆動が可能となっています。
下のグラフでは、13.3型モバイルPCのバッテリー駆動時間の仕様値を比較していますが、24時間という駆動時間が同サイズのモバイルPCの中でもトップクラスの長い時間であることが分かります。実際の使用では、駆動時間は短くなるはずですが、それでもバッテリー残量を気にせず、外出先で1日中使用できるレベルだと思います。
1kgを切る質量で、20時間を超えるバッテリー駆動が可能な機種はそれほど多くはありませんが、dynabook G8・G6は、軽さと長時間のバッテリー駆動を両立させた、モビリティの高い機種です。
高い処理性能とグラフィックス性能
dynabook G8・G6には、最新の第11世代Coreプロセッサーである、Core i7-1165G7、もしくはCore i5-1135G7を搭載したモデルがあります。
これらの第11世代Coreプロセッサーは、TDP(熱設計電力)を12W~28Wの間でメーカーが設定することができ、設定によって処理性能が異なるという特徴があります。dynabook G8・G6では、第11世代Coreプロセッサーを28Wで駆動することができ、処理性能を十分引き出せるようになっています。
下のグラフは、CPU性能の目安ですが、旧世代となる第10世代Coreよりもパフォーマンスが向上し、より快適な動作が期待できそうです。
小型のモバイルPCですが、処理性能の面でも妥協していないのは、メリットです。
また、dynabook G8・G6の搭載する第11世代Coreプロセッサーは、Intel Iris Xeを内蔵しており、グラフィックス性能も高いです。下のグラフでは、他機種での計測結果になりますが、Core i7-1165G7のグラフィックス性能等を比較しています。エントリークラスの外部GPUを超えるほどの性能を示しており、これまでは快適に動作しなかったような、ライトなゲームがプレイできたり、動画の編集や書き出し作業をある程度快適にこなせるようになっています。
~ 3DMark Night Raid - Graphics score ~
パフォーマンスを引き出すための放熱システム
dynabook G8・G6は、dynabookで培った長年のノウハウに基づいた筐体設計により、高い冷却性や放熱性能を備え、安定して高パフォーマンスを発揮することができます。
例えば、排気口と底面の吸気口の間を遮断する工夫がされており、排気した温かい空気を吸気してしまうことを最小限に抑え、冷却性能を維持できるようになっています。
見やすいIGZO液晶を搭載
dynabook G8・G6は、高画質で省電力性能も高いIGZOパネルを採用しています。
視野角が広いだけでなく、液晶面を180度開くことができたり、簡単なキー操作で画面の向きを反転することもできるため、 資料を対面する相手に紹介するような場合でも、見やすいです。
また、旧モデルとなるdynabook GZシリーズもIGZO液晶を搭載していましたが、当サイト計測ではsRGBカバー率99.0%と色域も広かったので、新モデルのdynabook G8・G6の搭載するIGZO液晶も、同様に広めの色域であることを期待したいです。
ちなみに、sRGBカバー率が100%に近ければ、ウェブコンテンツの作成や、ディスプレイ表示用の写真や動画の編集といった作業にも適しています。
メモリはデュアルチャンネル対応
dynabook G8・G6のメモリ構成は、Core i7モデルが16GB(8GB+8GB)、Core i5モデルが8GB(4GB+4GB)となっており、デュアルチャンネルにも対応しています。
メモリ専用スロットを1スロット備えているため、オンボード+メモリスロットとなっていると思われますが、仕様表ではメモリの交換・増設不可と表示されています。
ただ、旧モデルのdynabook GZシリーズも同様に表示されていましたが、実機ではメモリの換装もできそうでした。自己責任とはなりますが、dynabook G8・G6でも、メモリの換装ができる可能性はあると思います。
宅内外どちらでも使いやすいポート類
dynabook G8・G6は、モビリティの高いモバイルPCですが、ポート類も充実しており、宅内でも、外出先でも使いやすいです。
下のインターフェイスの画像を見ると、LANポートが特徴的です。企業など、Wi-Fi環境はないものの、有線LANは使用できるという場合でも、簡単にネットに接続することができます。
その他、USB3.1 x2、USB-C(Thunderbolt 4対応)x2、HDMI出力、microSDカードリーダーを備えています。Thunderbolt 4対応のドックを使用することで、ACアダプター、外部ディスプレイや外付けのマウスやキーボード等を簡単に脱着できるので、宅内と外での使用の切り替えも容易です。
顔認証対応のカメラを搭載
dynabook G8・G6は、Windows Helloの顔認証に対応したカメラを搭載しています。外で使うことが多いモバイルPCなので、簡単、かつセキュアにログインできる機能は重要だと思います。
ただし、指紋センサーは搭載せず、顔認証のみなので、外で使うときは、ログイン時に一瞬マスクを外すなど、工夫が必要かもしれません。
セキュリティ機能として、ウェブカメラには物理シャッターが付いています。カメラに姿が映らないことを目視で確認できるので、安心感があると思います。
キーボードにバックライトは非搭載
dynabook G8・G6は、下の画像のようなキーボードを搭載しています。
キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmと標準的です。ただし、「半角/全角」キー、エンターキーの左の列のキーなどはサイズが小さくなっており、慣れないとミスタイプしそうです。
また、バックライトは付いていません。モバイルPCだと薄暗い場所でも使用する可能性があるので、やや残念な部分です。
安心のdynabookクオリティ
dynabook G8・G6は、軽さが特徴的な機種ですが、安心してモバイル出来る堅牢性も備えています。
高品質ノートPCに求められる基準を満たすために、多くの厳しいテストが行われています。例えば、様々な角度からの落下試験や振動試験、面加圧試験、キーボード面のたわみをチェックするキーボードトランポリン試験などが実施されています。
壊れることが決してないという訳ではありませんが、アクシデントに見舞われやすいモバイルPCにとって、このdynabookクオリティの堅牢性は重要なポイントです。
なお、dynabook G8・G6のボディカラーには、下の写真のようなオニキスブルーと、パールホワイトが選択できます。
ライバル機種の紹介
dynabook G8・G6のライバル機種となりそうな、富士通 LIFEBOOK WU2/E3を簡単に紹介します。
LIFEBOOK WU2/E3は、第11世代Coreプロセッサー搭載、非常に軽くロングバッテリー駆動も可能という点で、dynabook G8・G6と似ています。また、大容量の32GBメモリを選択可能、5G対応、バックライト付きキーボード搭載、SDカードリーダー搭載といった、dynabook G8・G6にはない部分も備えています。特に、外出先でネットを使う頻度が高い方には、LIFEBOOK WU2/E3の方が適しているかもしれません。
一方、dynabook G8・G6は、IGZO液晶を搭載し、バッテリー駆動時間はより長いです。また、細かいですが、LIFEBOOK WU2/E3のようにLANポートを引き出さなくても使えます。さらに、今後発売されるWebオリジナルモデルは、価格が非常に安くなると思われます。上で挙げたLIFEBOOK WU2/E3の特徴が不要と感じるならば、dynabook G8・G6のほうがコスパは高いと思います。
[本機器] dynabook G8・G6 |
[ライバル機種] LIFEBOOK WU2/E3 |
|
CPU | Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
Core i3-1115G4 Core i5-1135G7 Core i7-1165G7 |
メモリ | 8GB / 16GB | 4GB~32GB |
ストレージ | PCIe SSD | |
液晶種類 | FHD IGZO 非光沢 | FHD 非光沢 |
質量 | 約888g~ | 25Wh:約736g~ 50Wh:約865g~ |
バッテリー | 約24時間 | 25Wh:約11時間 50Wh:約22.5時間 |
WWAN | ー | 5G対応 |
キーボード | バックライトなし | バックライト付き |
まとめ
dynabook G8・G6は、軽くて、処理性能が高くて、バッテリー駆動時間も長い、というモバイルPCとして求められる要素を兼ね備えた、王道の13.3型モバイルノートPCです。
見やすいIGZO液晶や、dynabookの高い品質なども、dynabook G8・G6を魅力的に感じさせるポイントとなっています。
モバイルでの使用がメインではあっても、外部ディスプレイを使用するなどして、宅内外を問わず、シームレスに活用することも可能です。
少し気になる部分は、LTE非対応、バックライトなしのキーボードなどです。逆に言うと、この辺りが気にならなければ、かなりよい選択肢となると思います。
なお、dynabookには、ペンも使えるコンバーチブル型のモバイルPCであるdynabook V8・V6という機種もあるので、こちらとも比較してみることをおすすめします。
軽くてロングバッテリーの王道モバイルPC
dynabook G8・G6
特徴
- 約888g~の軽量機種
- 約24時間のロングバッテリー駆動が可能
- 堅牢性の高いdynabookクオリティ
こんなあなたに
- 軽くて外で長時間使えるモバイルPCが必要
- 見やすいIGZOパネルに惹かれる方
- 価格18万円台~[税込]
- 一言LTEに対応していたら・・
関連ページ
Dynabook株式会社(旧東芝)のパソコン一覧。シャープの液晶技術を融合したdynabook GZなど、各ノートパソコンのレビュー記事も掲載。
約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。
モバイルノートパソコンの比較ページ。ThinkPadやレッツノートなどの人気の製品や、液晶サイズ別に製品を掲載しています。