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VAIO Z(2021年モデル)の実機レビュー
CPU | Core i5-11300H Core i7-11370H Core i7-11375H |
---|---|
メモリ | 最大32GB |
ストレージ | 最大2TB PCIe Gen4 SSD |
液晶サイズ | 14インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 4K DCI-P3 100% HDR |
質量 | 958g~ |
バッテリー | 53Wh |
WWAN | 5G対応 |
価格[税込] | 27万円台~ ※ |
※VAIOストアの価格
VAIO Z(2021年モデル)は、1kgを切る軽いモバイルノートPCです。
1kgを切るノートPCは最近は珍しくありませんが、特徴的なのは、ゲーミングノートに採用されるような高い性能のHシリーズCoreプロセッサーを搭載している点です。気軽に持ち運べるノートPCで、画像編集ソフトなどの負荷の高い処理をサクサク動かすことができます。
また、フルカーボンボディ、デュアルファンを搭載し、4K DCI-P3のディスプレイや、6GB/sを超えるPCIe SSD、5Gモジュールが選択できることなど、特徴の多い製品です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-11375H、32GBメモリ、256GB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「VAIO Zの特徴」のみお読みください。
VAIO Z(2021年モデル)の特徴
HシリーズCoreプロセッサー搭載で1kg以下
VAIO Zと言えば、高い性能のCPUおよびグラフィックスを搭載し、へビーユーザーに非常に人気のあったモバイルノートです。最近は、モデルチェンジをしていませんでしたが、今回、約5年ぶりにフルモデルチェンジしました。
従来の伝統を受け継ぎ、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載しつつ1kgを切るという、両立が難しい性能と携帯のしやすさを高い次元で実現した製品となっています。
CPU性能を見てみると、一般的なモバイルノートPCに搭載されているCore i7-1165G7と比較して、約1.35倍のベンチマークスコアが出ています(当サイト調べ)。CPUに負荷のかかるクリエイター向けソフトが快適に動くことでしょう。
フルカーボンで軽量化と高い剛性を実現
VAIO Zは、ボディの全てにカーボンを採用しています。カーボンは加工が難しいため、フルカーボンの機種は非常に珍しいです。カーボンを採用することで、高い剛性、軽くて美しいボディを実現しています。
90cmからの6方向落下試験、150kgf加圧試験、ペンはさみ試験、角衝撃試験などを行うMIL-STD-810Hをクリアし、カーボンを採用することで堅牢性も高いです。
デュアルファンで冷却
TDPが35Wと高いHシリーズのCoreプロセッサーを搭載しているため、発熱が気になるところですが、VAIO Zはデュアルファンを搭載しており、発熱も問題ありません。CPU使用率が100%になる負荷をかけても、40W以上の高いCPU電力を保ちつつ、CPU温度も80℃台で抑えられています。
4K、DCI-P3 99.8%ディスプレイを選択可能
VAIO Z(2021年モデル)は、4K、DCI-P3カバー率99.8%のディスプレイを選択することもできます。高い解像度、広い色域で、画像や映像を編集するクリエイターでも満足できるディスプレイです。
大容量&省電力技術で長いバッテリー駆動時間
CPU性能が高いとバッテリー駆動時間が短くなることが一般的ですが、VAIO Z(2021年モデル)は、53Whのバッテリー容量を搭載し、さらに省電力液晶を搭載することで、バッテリー駆動時間も比較的長いです。
特に、FHD液晶は、表示内容に応じて画面の駆動周波数を変えるDRRS/DMRRSに対応しており、より長くバッテリーで駆動することができます。
ただし、CPU性能が高い分、動画編集などの負荷の高い作業をすると、容赦なくバッテリーが減っていくので、その点は気を付けましょう。
高速通信できる5Gに対応
VAIO Z(2021年モデル)は、5Gに対応したWWANモジュールを選択することが可能です。
現段階では、国内で5Gを使えるエリアは限定的ですが、今年はエリアがどんどん拡大していく予定です。今、モバイルノートを買うなら、今後を見据えて、4G LTEモデルではなく、VAIO Zのような5Gモデルを購入するのもいいと思います。
SSDは最大6,000MB/s以上の速さ
VAIO Z(2021年モデル)のストレージは、シーケンシャルリードで6GB/sを超えるPCIe Gen4のSSD
を搭載しています。従来の多くのモバイルノートPCに搭載されているPCIe Gen3のSSDは、約2~3.5GB/sの速度なので、本製品の速さが分かるかと思います。
キーストロークが改善 & 180度開くヒンジ
現VAIOユーザーは、キーボードのキーストロークが浅いと感じているかもしれませんが、VAIO Z(2021年モデル)はキーストロークが1.5mmと深くなり、より安定してタイピングできるようになりました。しっかりとした打鍵感のキーボードが好きな方には嬉しく感じることでしょう。
また、ディスプレイは片手で開けられ、さらに180度開くことができ、細かいところまで便利になっています。
やや残念なポイント
やや残念なポイントとしては、インターフェースがやや少ないかなと思います。VAIOのパソコンは、インターフェースが充実している機種が多いので、特にそう感じます。ただし、USB-Cポートは2つあり、しかも左右にあるので使いやすいです。最近は、USB-Cのみでほとんどの周辺機器が使えるので、そこまで困ることは少ないかなとは思います。
また、欲を言えば、16:10や3:2のディスプレイだと、なお良かったかなと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、ディスプレイも見やすく、タイピングもしやすく作業しやすいと思います。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 鮮やかな発色の液晶で動画も見やすいです。スピーカー音は普通です。 |
RAW現像 画像編集 |
◎ | 広い色域の4Kディスプレイを選択でき、CPU性能も高いため、快適に作業ができるでしょう。 |
動画編集 | △~○ | FHD動画の家庭用もしくはYouTube用の編集くらいなら出来ます。ただし、4K動画や本格的な編集をするなら、外部グラフィックスを搭載した製品がおすすめです。 |
ゲーム | △ | 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、今回CPU性能が高いこともあり、内蔵グラフィックスとしては高めのフレームレートが出ていました。軽いゲームなら出来るものもあります。 |
ディスプレイのチェック
VAIO Zのディスプレイは、FHDと4Kがあります。今回は、4Kディスプレイについてチェックします。
パネルは、「BOE NE140QUM-N62」でした。メーカー仕様表ではDCI-P3 100%の色域となっています。最大輝度は、当サイトの計測では433cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 画素・
ギラつき - 映り込み
- フリッカー
当サイトで計測した色域は次の通りです。
sRGBカバー率 | 99.8% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 96.3% |
Adobe RGBカバー率 | 87.2% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
VAIO Zのキーボードは打ちやすいと思います。しっかりとした打鍵感があり、強めにタイピングする方に適していると思います。一方で、軽めのタッチで打つ方は、押し始めの反発が少し強いと感じるかもしれません。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mmです。キーストロークは約1.5mmです。キートップは湾曲しており、指にフィットします。主要なキーは全て同じサイズで、Enterキーや半角/全角キー、Backspaceキーなどよく使うキーは大きくなっています。矢印キーも逆T字になっており押しやすいです。
今回は隠し刻印キーボードとなっており、刻印がほとんど見えず、デザイン性が高いです。普通の刻印のキーボードも、もちろんあります。
タッチパッドは、従来モデルよりも広くなっており操作しやすくなっています。クリックボタンも軽めの力で押すことが出来ます。
ヒンジを開くと、ボディの後方が持ち上がり、さらにテーブルとパームレストの段差が少ないため、タイピングしやすくなっています。
従来の隠し刻印キーボードはバックライトを搭載していませんでしたが、VAIO Zではキーボードバックライトが搭載されるようになりました。暗所での作業も安心です。
パフォーマンスのチェック
前述の通り、VAIO ZはCPUに、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し高い性能です。
今回、最も性能の高いCore i7-11375Hを搭載しており、HWiNFOの情報は次のようになっていました。
CPU
前述の通り、VAIO ZのCPUは、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載しており、モバイルノートPCとしては非常に高い性能です。今回搭載しているCore i7-11375Hのベンチマークスコアは次の通りです。特にシングルコアのスコアが非常に高いです。
ただし、他社のゲーミングノートPCに搭載されていたCore i7-11370H(Core i7-11375Hよりもターボ時のクロックが低いCPU)よりスコアが低かったです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。35W以上の高いCPU電力で推移しています。CPU温度はやや高めですが、徐々に下がって70~80℃台で落ち着いているので大丈夫でしょう。ダブルファンの効果は出ていると思います。
- CPU電力
- CPUクロック
- CPU温度
メモリ
メモリは、LPDDR4X-4266のオンボードで、速度は速いです。
グラフィックス
メモリの速度が速いこともあり、グラフィックス性能も、CPU内蔵グラフィックスとしては高いスコアが出ています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GPU-Zで確認したグラフィックスの情報は次の通りです。
ストレージ
ストレージは、PCIe Gen4の高速SSDを搭載しています。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。
現像時間は速いです。1枚だけの現像ならすぐ終わります。現像自体も快適です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
比較的重い機能を実行したときの処理時間を下に掲載します。新機能のニューラルフィルターはやや時間がかかっていましたが、それ以外はそこまで遅くは感じません。快適に動くでしょう。
処理時間 | |
ニューラルフィルター | 約7秒 |
コンテンツに応じた塗りつぶし | 約5秒 |
被写体を選択 | 約3秒 |
スマートシャープ | 約1秒 |
FHD動画であれば書き出し時間はとても速いです。また、FHD動画を簡単に編集してみましたが、Premiere Proしか重いアプリを動かしてなければ、特にストレスなく作業できました。
4K動画はやや待たされますが、待てない時間でもありません。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Davinci Resolveについても、Core i7-1165G7より大分速いです。
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
こちらも、モバイルノートPCとしては高速です。ただし、Core i7-10750Hよりは時間がかかっていました。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
今回、軽めのゲームを試しましたが、グラフィック品質を落とせば、60fpsを超えるタイトルが多かったです。ライトにならゲームをすることも可能でしょう。
Apex Legends
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 71 fps |
高設定 | 38 fps |
VALORANT
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1920x1080 | 低設定 | 142 fps |
高設定 | 63 fps |
フォートナイト
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低設定 | 90 fps |
中設定 | 68 fps | |
高設定 | 46 fps |
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
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---|---|---|
1920x1080 | 非常に低い | 54 fps |
中型 | 40 fps |
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
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1920x1080 | 標準(ノート) | 7808 / 56 fps |
ドラゴンクエストX
|
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---|---|---|
1920x1080 | 最高品質 | 13816 (すごく快適) |
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4、USB Power Delivery、DisplayPort、5Vアシスト充電に対応しているため、下図のように多くのUSB-C周辺機器が動作します。
5Vアシスト充電に対応しているものの、CPUの処理性能が高く消費電力は高めであるため、できれば65Wくらいの充電器を使うほうがいいと思います。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ ※3 | ― | ― | |
5V充電器 ※2 |
ANKER充電器(5V/2.4A) | ○ ※3 | ― | ― |
AUKEY充電器(5V/2.4A) | ○ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | ○ | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 充電はされるが「65Wを推奨します」という表示が出る
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。
質量のチェック
VAIO Zの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約958g~」とあります。今回は4Kディスプレイを搭載したやや重い構成でしたが、それでも1kgちょっとです。
質量 | |
PC本体 | 1.019kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 163g |
また、付属のACアダプターが非常に軽いです。これなら、サードパーティー製のACアダプターを買わなくても、外出先へ持ち運べそうです。また、純正のACアダプターなので、これが原因でPCが故障したりすることも少ないでしょう。
バッテリー駆動時間のチェック
VAIO Zのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約53Whです。バッテリー駆動時間は下の通りです。負荷が低い場合は長めのバッテリー駆動時間ですが、Hシリーズの消費電力の高いCPUを搭載していることもあり、負荷が高いときは短めの駆動時間になります。
また、4KモデルよりもFHDモデルのほうがバッテリー時間が長くなるので、バッテリー駆動時間を重視する方はFHDモデルがいいと思います。
FHDモデル | 4Kモデル | |
(1) JEITA2.0 | 約34時間 | 約17.0時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | ― | 10時間11分 |
(3) 動画再生時 | ― | 6時間42分 |
(4) PCMark 8 Work | ― | 2時間42分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
バッテリー駆動時のCINEBENCH R23のスコアです。パフォーマンスは下がりますが、十分快適に動作するスコアです。
:バッテリー駆動時のスコア
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、比較的速いです。
パーツの温度のチェック
CPU温度を掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
CPU使用率がほぼ100%になる高い負荷のエンコードを実行したときのCPU温度がこちらです。実行後しばらくは90℃を超える高い温度になっていますが、しばらくすると80℃台まで下がるので問題ないかなと思います。また、ここまで高い負荷をかけることはあまりないと思うので、一般的な使用であれば、全く問題ありません。
静音性のチェック
VAIO Zの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時でもやや動作温度が聞こえます。低めの負荷(動画再生)のときは普通の負荷です。中程度の負荷(Filmoraでの編集動画のプレビュー)や高めの負荷(エンコード)をかけたときは、高めの騒音値になりややうるさいです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
キーボード面は、高い負荷をかけてもそれほど熱くならず快適に使えます。底面は、負荷が高いと熱くなりますが、低めの負荷であればそれほどでもありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
HシリーズのCoreプロセッサーに、4Kディスプレイを搭載している影響で、モバイルノートPCというカテゴリで見ると、高めの消費電力です。
外観のチェック
VAIO Zの外観のチェックです。
フルカーボンのボディで、高級感があります。
天板の画像です。
スピーカーは正面側にあります。音は、本体を浮かせて聴くとそれほど悪い音ではありませんが、テーブルに置くとこもったような感じになり、さらにタイピングしていると腕でスピーカーを塞いでしまうので、さらに音がこもります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
Webカメラは約207万画素と高い解像度です。画質は普通です。カメラは物理的に隠すことも可能です。
顔認証にも対応しています。また、人感センサーも搭載しており、PCの前から離れると自動でロックさせることができます。さらに、PCの前に着席するとスリープを解除し、Windowsへログオンします。
電源ボタンと一体型の指紋認証装置も搭載しており、ワンアクションでログインすることが可能です。マスクをしていて顔認証できないときは指紋認証が便利です。さらに、BIOSの起動時認証にも対応しており、電源OFF時に1度電源ボタンを押すと、BIOS起動時認証からWindowsのログオンまでを行ってくれます。
ボディは薄いです。
側面のポート類は、Thunderbolot 4が2つと、HDMI、オーディオ端子の構成です。
液晶は180度開きます。片手で開閉することもできるので便利です。
底面です。
ボディの内部はご覧のようになっています。ダブルファンで、HシリーズのCoreプロセッサーを冷却します。
ACアダプターは、小型ですが65Wと大きめの容量です。
まとめ
VAIO Zは、1kgを切る軽量モバイルノートでありながら、高い性能のHシリーズCoreプロセッサーを搭載した唯一無二の製品です。
毎日持ち歩くノートPCで、画像編集や動画編集、Webサイト制作などのような負荷の高い作業もやりたいといった方におすすめの製品です。Microsoft Officeを使った業務などもサクサクできるでしょう。
また、タイピングもしやすくなっています。しっかりとした打鍵感が欲しい方には特におすすめです。ただし、軽い力で押したい方は、従来のVAIO SX14などの方が合うかもしれません。
5Gに対応しているのも嬉しいです。HシリーズのCoreプロセッサーを搭載したノートPCで、5GもしくはLTEに対応している製品はほぼ無いので、かなり貴重です。
インタフェースは少なめですが、Thunderbolt 4対応のUSB-Cが左右に2つあり、最近はUSB-C周辺機器が充実しているので、なんとかなるケースが多いでしょう。
1kgを切るノートPCとしては異次元のパフォーマンス
VAIO Z(2021年モデル)
特徴
- 1kgを切る質量で53Whの大容量バッテリー
- HシリーズCoreプロセッサー搭載
- 5G対応
- 4K DCI-P3 99.8%ディスプレイを選択可能
こんなあなたに
- 頻繁にPCを携帯する方
- 高めの負荷がかかる作業もする方
- 価格27万円台[税込]~
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製品の概要をまとめた動画も作成しました。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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モバイルノートの中では小さい部類に入る12.5型ノートPC。カバンに入りやすいので、頻繁にPCを携帯する方におすすめ。小型でもフルキーピッチのキーボードを搭載。
999g~の質量で、LTEに対応した本格モバイルノートPC。35Whから42.9Whへとアップし、省電力FHD液晶と合わせることにより、十分なバッテリー駆動時間。VAIOオリジナルSIMを使えば、LTEの安定性が良く、混雑する時間帯の速度も速い。
VAIOのパソコンの一覧ページ。各製品の特徴や、おすすめ製品の紹介。各製品のレビュー記事もあり。
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