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NEC LAVIE Direct NEXTREMEの実機レビュー - 超ロングバッテリー&超軽量
| CPU | Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 256V Core Ultra 7 258V |
|---|---|
| メモリ | 16GB / 32GB |
| ストレージ | 256GB ~ 1TB SSD |
| 画面サイズ | 13.3インチ |
| 画面種類 | 1920x1200 IPS 非光沢 |
| 質量 | 約994g |
| バッテリー | 約20.1時間(動画再生時) |
| 価格 | 21万円台~ (クーポン適用時) |
LAVIE Direct NEXTREMEは、かなりバッテリー駆動時間が長く、重量も非常に軽い、優秀なモバイルノートパソコンです。
74Whの大容量バッテリーに、省電力なCore Ultra 200Vシリーズのプロセッサーを搭載することで、バッテリー駆動時間が長くなっています。
また、ディスプレイも見やすく、タイピングもしやすいので、仕事などもしやすいです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 7 256V、16GBメモリ、256GB SSD
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目次
お忙しい方は、「LAVIE Direct NEXTREMEの特徴」のみお読みください。
LAVIE Direct NEXTREMEの特徴
超ロングバッテリー
LAVIE Direct NEXTREMEは、下のグラフの通り、他の代表的なモバイルノートPCより、バッテリー駆動時間が非常に長くなっています。なお、下のグラフの数値は当サイトによる計測です。
74Whの大容量バッテリーに、省電力のCore Ultra 200Vプロセッサーを搭載し、ディスプレイ解像度が1920x1200ドットと高くないことから消費電力が抑えられ、バッテリー駆動時間が長くなっています。
バッテリー駆動時間重視の方には、非常におすすめです。
さらに、AIが、Outlookなどの予定を確認し、その日の予定終了時刻までバッテリーができるだけもつように、自動でバックグラウンド処理や画面輝度などを抑制して、バッテリー駆動時間を延ばす「ロングバッテリーモード」という機能も実装しています。
Outlookなどを入れて使い込まないといけないので、今回このモードは試していませんが、実際の使用においては、より長くバッテリーがもつ可能性があります。

また、バッテリーは自分で簡単に交換することができます。そのため、バッテリーがヘタってきたときに、メーカーに送って交換してもらう必要がありません。
1kgを切る軽量ボディ
大容量バッテリーを搭載すると質量が重くなってしまいますが、それでも本製品は約994gと1kgを切る質量です。
軽くて、バッテリー駆動時間も長く、持ち運び用のノートPCとしては、かなり優秀です。
豊富なポート類
LAVIE Direct NEXTREMEは、ポートの種類も豊富です。LANポートもあるので、ビジネスシーンでも使いやすいでしょう。
大きなEnterキー
海外製のノートパソコンだと、EnterやBackspaceキーが小さいことがよくありますが、本製品は、これらのキーが逆に大きくなっており、タイプミスすることが少ないです。
資料作成など、よくタイピングする方におすすめです。
やや残念な点
やや残念な点としては、キーボードバックライトが搭載されていません。暗所で作業をすることがある場合、本製品は適しません。
また、LTE/5Gモジュールを搭載することができません。SIMカードを挿して、インターネットに接続するといったことはできません。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
| 用途 | 快適度 | コメント |
| Web閲覧 Office作業 |
◎ | 快適です。 |
|---|---|---|
| 動画鑑賞 | ◎ | 画面は見やすく、スピーカー音も普通なので、動画鑑賞も快適です。 |
| RAW現像 画像編集 |
○ | 色域が広めなので画像編集にも使えます。 |
| 動画編集 | ○ | 内蔵GPU性能が高いので、簡単な動画編集なら可能です。 |
| ゲーム | △~○ | 原神クラスの軽いゲームならできます。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは13.3型ワイドのIPS液晶です。解像度は1920x1200ドットと標準的です。色域が広めで、反射も抑えられており、見やすいディスプレイだと思います。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの計測での色域は下表の通りで、広めです。最大輝度は、当サイトの計測では373cd/m2とやや高めです。
| カバー率 | |
| sRGBカバー率 | 98% |
|---|---|
| DCI-P3カバー率 | 76% |
| Adobe RGBカバー率 | 74% |
ガンマ補正曲線を確認すると、素直な発色であることが分かります。
視野角は広いです。
非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラつきは、ほぼ気になりません。
PWM調光によるフリッカー(ちらつき)は、当サイトの計測では確認できませんでした。
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
LAVIE Direct NEXTREMEのキーボードは比較的打ちやすいと思います。
半角/全角キー以外は小さいキーがなく、窮屈さを感じません。キートップは若干湾曲しているようにも見えますが、フラットに近いです。
タッチパッドは小さめですが、クリックボタンは普通に押せますし、クリック音も静かです。
ただし、キーボードバックライトは搭載されていません。
※画像をクリックすると拡大できます
パフォーマンスのチェック
LAVIE Direct NEXTREMEのパフォーマンスのチェックです。
CPU
CPUには、インテル Core Ultra 200Vを搭載しています。マルチコア性能はそこまで高くありませんが、シングルコア性能は高いです。CPUに大きな負荷がかかるソフトウェアエンコードなどは苦手ですが、普段使いであれば快適に行えます。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックス性能は、CPU内蔵のものとしては高い性能です。GPUに負荷のかかる動画編集なども割とできます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
NPU
NPUの性能は高めです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージの速度も速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は速いです。
~ SDカードスロット性能 ~
質量のチェック
質量は、仕様では「約994g」となっており、当サイトによる計測ではそれよりもさらに少し軽かったです。実際に持ってみても、非常に軽く持ち運びが苦ではありません。
ACアダプターの重さは普通です。
| バッテリ(M) | |
| PC本体 | 987g |
| ACアダプター+電源ケーブル | 259g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は74Whと大容量です。
バッテリー駆動時間は以下の通りで、非常に長いです。前述しましたが、AIによって、画面輝度やバックグラウンド処理などを抑制する「ロングバッテリーモード」という機能も搭載されています。
| バッテリー駆動時間 | |
| (1) JEITA3.0(アイドル時) | 約40.2時間 |
| (2) JEITA3.0(動画再生時) | 約20.1時間 |
| (3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 13時間14分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
動作安定時のCPU電力は、16W~20Wで推移しています。本製品で搭載しているCPUのプロセッサー・ベースパワーは17Wなので、ほぼ同じ数値です。標準的なパフォーマンスが出ていると思います。
CPU温度は、70℃前後で推移しており、低めの温度です。安心して使えるでしょう。
静音性のチェック
LAVIE Direct NEXTREMEの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。他の状態も低めの動作音です。
| 騒音値 | |
| アイドル時 | 約20dB |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 約20dB |
| 中負荷時 [動画編集] | 約24dB |
| 高負荷時 [ゲーム] | 約39dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
アイドル時や中負荷時は問題ありません。
高負荷時は温度が上がりますが、モバイルノートで、ここまで負荷をかける方は少ないと思われるので、問題ないでしょう。
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
全体的に低めの消費電力です。
| 消費電力 | |
| アイドル時 | 3W |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 6W |
| 中負荷時 [動画編集] | 12W |
| 高負荷時 [ゲーム] | 27W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
LAVIE Direct NEXTREMEの外観のチェックです。
フロストブラックという無難なカラーです。

天板にLAVIEのロゴが入っています。

ボディは薄いです。
スピーカー音は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは1080pの解像度です。カメラを隠すシャッターも付いています。顔認証にも対応しています。

ポート類は豊富です。USB-C(10Gbps)は、PowerDeliveryおよびDisplayProtに対応しています。HDMIは、当サイトで試した限りでは、4K/60Hzで出力出来ていました。

ヒンジは約180度開くので便利です。

底面です。

カバーを取ると、簡単にバッテリーを変更することができます。

ACアダプターは65Wで、サイズはやや大きいです。外へ持ち運ぶときは、別途購入したPD充電器を持って言ってもいいでしょう。

まとめ
以上が、LAVIE Direct NEXTREMEのレビューです。
Core Ultra 200Vのプロセッサーを搭載することで、バッテリー駆動時間がかなり長く、さらに質量も非常に軽く、モバイルノートPCとして優秀な製品です。
ディスプレイは、13.3型と小さい部類に入りますが、色域が広めで、映り込みも低減されており、見やすかったです。
キーボードも、Enterキーがとても大きく、他のキーも小さいものが少なく、タイピングしやすいです。
ただ、キーボードバックライトが無い点と、5G/LTEに非対応である点は残念でした。ここが気にならなければ、おすすめの製品です。
超ロングバッテリー&超軽量
LAVIE Direct NEXTREME

特徴
- かなり長いバッテリー駆動時間
- 1kgを切る軽量ボディ
- タイピングも比較的しやすい
こんなあなたに
- バッテリー駆動状態で長く使う方
- よくPCを持ち出す方
- 価格(クーポン適用時)21万円台~

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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