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HP OmniBook 7 Aero 13-bgの実機レビュー - 大学生に人気のPCの後継機種

更新日:
HP OmniBook 7 Aero 13-bgの写真
CPU Ryzen AI 5 340
Ryzen AI 7 350
メモリ 16GB / 32GB (オンボード)
ストレージ 512GB / 1TB
画面サイズ 13.3型 16:10
画面種類 1920x1200 IPS
質量 16GBメモリ:約970g
32GBメモリ:約1.00kg
バッテリー 最大 15時間30分
価格 12万円台~ ※

※クーポン適用時の価格

大学生に人気のPCの後継機種

HP OmniBook 7 Aero 13-bgは、大学生に人気のPavilion Aeroシリーズの後継となるモバイルノートPCです。

「約970g~」という軽さと、十分なスペックでありながら、10万円台前半という安さが人気のヒミツです。

また、新モデルでは、CPUにRyzen AI 300シリーズを搭載することで、NPU性能が上がり、Copilot+ PCに準拠しました。

バッテリー駆動時間はやや短めなので、外で長く使う方は、PD充電器やモバイルバッテリーで対応するといいでしょう。 

公式サイト(販売サイト)はこちら

 

当サイト向け特別クーポンで安く購入可能

当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。

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レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen AI 5 340、16GBメモリ、512GB SSD、セラミックホワイト

 

目次

お忙しい方は、「HP OmniBook 7 Aero 13-bgの特徴」のみお読みください。

 

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの特徴

1kg以下の軽さ

本製品は、1kg以下の非常に軽いノートPCです。16GBメモリのモデルが約970g、32GBメモリのモデルが約1kgとなっています。

外出先へよく持ち運ぶ大学生やビジネスパーソンにおすすめです。

 

軽量ノートPCとしては安い

1kgを切る軽さのノートPCとしては、価格が安い点も特徴です。

Ryzen AI 5 340、16GBメモリ、512GB SSDという十分使える構成でも13万円台という安さです。さらに、当サイト特別クーポンを利用することで、7%OFFとなり、12万円台で購入することが可能です。なお、セール対象時にはクーポンが使えないこともあるため、ご了承下さい。

 

Ryzen AI 300搭載のCopilot+ PC

従来製品はCopilot+ PCに準拠していませんでしたが、新製品のHP OmniBook 7 Aero 13-bgは、Ryzen AI 300シリーズのプロセッサーを搭載し、NPU性能が最大50TOPSと高いため、Copilot+ PCに準拠しています。まだ、NPUをバリバリ使うソフトはありませんが、今後に期待してAI PCを買っておくのもいいでしょう。

 

ホワイトのカラーが復活

従来製品は、スカイブルーとナチュラルシルバーのカラーラインナップでしたが、新製品ではスカイブルーが無くなった代わりに、セラミックホワイトが復活しました。昔、人気の高かったカラーだけに、嬉しいです。

 

バッテリー駆動時間はやや増加

バッテリー駆動時間は、当サイトの計測では従来製品よりも若干延びています。当サイトで計測した YouTube動画再生時のバッテリー駆動時間は、従来製品が9時間31分だったのに対し、新製品は13時間19分でした。実際の使用では5時間くらいになると思いますが、前よりは長くなっています。

ただし、他のモバイルノートPCと比べるとやや短いので、外で長くノートPCを使う方は、PD充電器を持参して、コンセントのあるところで充電したり、モバイルバッテリーを持ち歩いたりするといいでしょう。

バッテリー駆動時間
  従来機種 新機種
(1) YouTube動画再生時 9時間31分 13時間19分
(2) 動画編集ソフトでプレビュー再生 3時間32分 4時間40分
(1) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(2) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面がやや小さいですが、動作は快適です。
動画鑑賞 快適に動画鑑賞ができます。
RAW現像
画像編集
色域が広いので画像編集などの用途にも利用できます。
動画編集 △~○ FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。ただし、本格的な動画編集をするなら、外部GPUを搭載したモデルがいいでしょう。
ゲーム △~○ 原神クラスの軽いゲームであればプレイ可能です。ただゲームをするなら、Ryzen AI 5ではなく、Ryzen AI 7 350のほうがいいです。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、サイズが13.3型と小さめですが、色域は比較的広く、非光沢で映り込みも少なく、作業がしやすいです。

詳細は、下のタブをクリックしてご覧下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測での色域は下図のとおりで、比較的広いです。最大輝度は、456d/m2でした。こちらも高めです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 80%
Adobe RGBカバー率 78%
HP OmniBook 7 Aero 13-bgの色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見ると、若干、赤色が強く出ていることが分かりますが、それほど気になりません。比較的自然な発色です。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの映り込み
画面への映り込み

輝度が上がったり下がったりを繰り返すフリッカー(ちらつき)はありません。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、比較的打ちやすいと思います。

キーピッチは、約19.0×18.7mm、キーストロークは約1.3mmとなっています。キーストロークはやや浅めですが、割としっかりとした打鍵感があります。「半角/全角」キーや「Ctrl」キー、「Backspace」は、もう少し大きいほうが押しやすかったです。

タッチパッドは小さめですが、普通の使いやすさです。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
HP OmniBook 7 Aero 13-bgのキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載されています。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのキーボードバックライト
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのパフォーマンスのチェックです。

本製品は、myHPのソフトから、パフォーマンスコントロールが可能です。ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、各種ベンチマークを計測しています。

動作モードの画像
パフォーマンスコントロール

 

CPU

CPUは「Krackan Point」のRyzenAI 300シリーズプロセッサーを搭載しています。デフォルトTDPは28Wです。

今回、Ryzen AI 5 340を搭載していますが、CINEBENCH 2024のスコアは下の通りです。一般的なノートPCのCPUよりはやや高めのスコアですが、すごく高いというわけでもありません。なお、デフォルトTDPよりも低いCPU電力で動作していました。

Ryzen AI 7 350であれば、もう少し高いスコアが出ますが、下のグラフほどのスコアは出ないと思われます。

CINEBENCH 2024
HP OmniBook 7 Aero 13-bgのCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen AI 5 340
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen AI 7 350 820
Ryzen 7 8840HS 785
Ryzen 5 8645HS 729
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Ryzen AI 5 340 608 [パフォーマンス]
567 [バランス]
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Ryzen 7 7735HS 600
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7533HS 485
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 7 350 115
Ryzen AI 9 HX 370 115
Ryzen AI 5 340 111 [パフォーマンス]
111 [バランス]
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 7 8840U 104
Ryzen 5 8645HS 103
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 7 7735HS 88
Ryzen 5 7533HS 86
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

Ryzen AI 5 340の内蔵GPU「Radeon 840M」は、RDNA 3.5世代と比較的新しい世代ではありますが、グラフィックスコアは4つしかないので、そこまで高い性能ではありません。

Ryzen AI 7 350の内蔵GPU「Radeon 860M」は、グラフィックスコアが8つあるので、高めの性能となります。もし、このPCで、軽いゲームなどを行おうと思っているなら、Ryzen AI 7 350のほうがおすすめです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
HP OmniBook 7 Aero 13-bgの3DMark Night Raidのスコア画像
Radeon 840M(Ryzen AI 5 340)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
95317
GeForce RTX 3050 52196
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
40194
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
36189
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
32726
Ryzen 5 8645HS
Radeon 760M
30145
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen 7 7735HS
Radeon 680M
28475
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
24637 [パフォーマンス]
23674 [バランス]
Core i7-1360P
Intel Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Ryzen 5 7533HS
Radeon 660M
17693
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

NPUの性能は高めです。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Ryzen AI 7 350 50 TOPS
Ryzen AI 5 340 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Ryzen 7 8845HS 16 TOPS
Ryzen 5 8645HS 16 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージは比較的高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
HP OmniBook 7 Aero 13-bgのSSDのCrystalDiskMarkの画像
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
6342
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

その他ベンチマーク

Ryzen AI 7 350のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。ただ、別の PCで計測した結果となります。おそらく、このスコアよりも、若干低めになると思います。このページでは、動画・画像編集ソフトの処理時間や、FF14、原神などのゲーム時のフレームレートも掲載しています。

Ryzen 5 8645HSのベンチマークへのリンク

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、Adobeソフトで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classicによる100枚のRAWデータの書き出し時間は、普通です。

Adobe Lightroom ClassicによるRAW現像時間
Lightroomのイメージ画像
Ryzen AI Max+ 395 26秒
Core i9-14900HX 39秒
Core Ultra 7 255H 45秒
Core i9-13900H
57秒
Ryzen AI 9 HX 370 57秒
Ryzen AI 7 350 58秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Apple M3 69秒
Core Ultra 7 155H 72秒
Core Ultra 7 258V 73秒
Core Ultra 5 125H 75秒
Ryzen AI 5 340 77秒
Ryzen 7 8845HS 77秒
Ryzen 7 8840U 87秒
Ryzen 5 8540U 102秒
Core Ultra 5 125U 103秒
Core 5 120U 106秒
Core i5-1335U 128秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Adobe Premiere Proによる書き出し時間

Adobe Premiere Proによる動画の書き出し時間も普通です。

Adobe Premiere Proによる書き出し時間
Premiere Proのイメージ画像
FHD動画の書き出し
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
1分16秒
Core i7-13620H
GeForce RTX 3050
1分48秒
Apple M3 1分48秒
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
2分08秒
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
2分10秒
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
2分19秒
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
2分28秒
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
2分29秒
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
2分34秒
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
2分49秒
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
2分58秒
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
3分15秒
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
3分17秒
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
4分31秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、書き出したときの時間

 

質量のチェック

質量は、メーカーの仕様では16GBメモリのモデルが約970g、32GBメモリのモデルが約1.00kgとなっています。今回、16GBメモリのモデルの質量を測ったところ、仕様値とほぼ同じ、977gでした。

ACアダプターはやや重いので、外出時は、別のPD充電器を持ち歩くといいでしょう。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  16GBメモリのモデル
PC本体 977g
ACアダプター+電源ケーブル 338g

 

バッテリー駆動時間のチェック

本製品のバッテリー容量は、43.3Whと小さめです。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

HP OmniBook 7 Aero 13-bgバッテリー駆動時間は、メーカー仕様値では、最大 15時間30分となっています。

資料作成程度の負荷を想定した、当サイトで計測した(3)のテストでは、4時間40分でした。従来製品よりは長いですが、他の持ち運び用ノートPCと比べると、やや短めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) FHDビデオ再生 最大 15時間30分
(2) YouTube動画再生時 13時間19分
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 4時間40分
(1) メーカー公表値。 FHDビデオ再生、輝度200 nits
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、搭載しているCPUのデフォルトTDPは28Wです。

どちらのモードも、安定時のCPU電力は約25Wと、デフォルトTDPを下回っており、あまり高いCPU電力ではありません。「バランス」モードの場合は、時間が経つとさらにCPU電力が下がります。

CPU温度は、80℃前後で推移しており、問題ない範囲です。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。YouTube動画の再生のような低い負荷のときも、ほぼ音は聞こえませんでした。他の状態も比較的静かです。

騒音値
  騒音値
アイドル時 約20dB
低負荷時 [YouTube再生] 約20dB
中負荷時 [動画編集] 約30dB
高負荷時1 [エンコード] 約30dB
高負荷時2 [ゲーム] 約39dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷が高くないときは、それほど温度は上がらないので快適に使うことができます。ただ、高い負荷をかけると、右のパームレスト部分がやや熱く感じてきます。

PC本体の表面温度
HP OmniBook 7 Aero 13-bgのサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。

消費電力
  消費電力
アイドル時 6W
低負荷時 [YouTube再生] 9W
中負荷時 [動画編集] 22W
高負荷時1 [エンコード] 24W
高負荷時2 [ゲーム] 35W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

本製品は、グレイシャーシルバーとセラミックホワイトというカラーがありますが、今回は、セラミックホワイトを購入しました。清潔感のあるカラーで、男性だけでなく女性も好みそうなカラーです。大学生などの若い方にも合うと思います。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの正面写真

 

天板にはロゴが大きく印字されていますが、かっこいいロゴなので悪目立ちしません。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの天板写

 

高さは16.5 -17.4mmとなっており薄いです。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの薄さの写真 HP OmniBook 7 Aero 13-bgの薄さの写真その2

 

スピーカーの音質はやや良く、勝手に点数を付けると、10点満点で5~6点といったところです((5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのスピーカー写真

 

Webカメラは約500万画素と、非常に高い解像度です。映りは、やや暖色ですが、細部は細かく映っています。IRカメラも内蔵しており、顔認証にも対応しています。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのWebカメラの写真
Webカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

側面のポート類は下図の通りです。USB-Cは、Thunderbolt4には対応していませんが、Power Delivery、DisplayPortには対応しています。HDMIは、HDMI2.1に対応しています。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの側面の写真 HP OmniBook 7 Aero 13-bgの側面の写真その2

 

ヒンジは、ご覧の角度まで開きます。あまり開きませんが、テーブルに置いて作業をする分には、特に問題ないでしょう。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面はスッキリとしています。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの底面写真

 

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは1つで、普通の冷却性能です。メモリはオンボードなので、換装することはできません。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの内部の写真

 

SSDはType 2280です。空いているM.2スロットはありません。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのSSDの写真

 

ACアダプターは65Wで、サイズは大きいです。

HP OmniBook 7 Aero 13-bgのACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、HP OmniBook 7 Aero 13-bgのレビューでした。

大学生に人気のHP Pavilion Aero 13の後継機種で、1kg以下の軽さで、価格も10万円台前半に抑えられておりコスパが高いです。

ディスプレイも100% sRGBの非光沢液晶を搭載し見やすいです。

ホワイトのカラーが復活し、若い方や女性の方に好まれそうです。

CPUには、Ryzen AI 300シリーズを搭載しています。NPU性能も高いので、Copilot+ PCにも準拠しています。ただし、従来製品と比べてGPU性能は落ちています。軽いゲームをしたりなど、GPUに負荷のかかる作業をする場合は、Ryzen AI 5ではなくRyzen AI 7のモデルを購入するといいでしょう。

バッテリー駆動時間については、従来製品よりもやや延びています。ただ、他の持ち出し用ノートPC(モバイルノートPC)と比べると、やや短めのバッテリー駆動時間です。

 

大学生に人気のPCの後継機種

HP OmniBook 7 Aero 13-bg

HP OmniBook 7 Aero 13-bgの小さい写真

特徴

  • 1kg以下の軽さ
  • Copilot+ PC準拠
  • 10万円台前半の安さ 

こんなあなたに

  • 大学生
  • 持ち歩くことが多い方
公式販売サイトはこちら

 

 

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